JPH0775612B2 - 歯科用ハンドピ−スの軸受装置 - Google Patents

歯科用ハンドピ−スの軸受装置

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JPH0775612B2
JPH0775612B2 JP62064985A JP6498587A JPH0775612B2 JP H0775612 B2 JPH0775612 B2 JP H0775612B2 JP 62064985 A JP62064985 A JP 62064985A JP 6498587 A JP6498587 A JP 6498587A JP H0775612 B2 JPH0775612 B2 JP H0775612B2
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JP
Japan
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balls
dental handpiece
ball
rotating shaft
bearing device
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JP62064985A
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JPS63229043A (ja
Inventor
清 谷本
博明 竹林
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、歯科用ハンドピースの回転軸を支持するた
めに用いられる歯科用ハンドピースの軸受装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来、歯科用ハンドピースは、先端に砥石が付けられる
回転軸と、上記回転軸に固定されたタービン翼と、上記
回転軸をケーシングに支持する鋼製の玉軸受からなる。
そして、患者への不快感を軽減するため、できる限り回
転軸を高速で駆動して、砥石の周速度を速くして切れ味
を良くし、かつ削り作業を短時間でするようにしてい
る。そして、上記玉軸受の潤滑と腐食防止のために、タ
ービンを高速回転させるエアの中に潤滑油をミスト状に
して入れている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、上記従来の歯科用ハンドピースでは、回転軸
の回転数を高くすると、玉軸受のボールに大きな遠心力
が作用して、鋼製のボールが鋼製の外輪の間の油膜を切
り、焼き付き等を起すため、回転速度を高々200,000〜3
00,000r.p.m.程度にしか上げることができず、切れ味が
悪いという問題がある。また、上記従来の歯科用ハンド
ピースでは、砥石の周速度を大きくするために、砥石を
大きくすると、微細な加工を行うことができないという
問題がある。また、上記従来の歯科用ハンドピースで
は、エア中に潤滑油を含めるため、患者の口に潤滑油が
入ることになり、患者に不快感を与えるという問題があ
る。
そこで、この発明の目的は、玉に作用する遠心力を小さ
くして、回転軸を高速で回転させることができ、かつ、
潤滑油を用いることなく、玉軸受の腐食防止と潤滑作用
を行うことができる歯科用ハンドピースの軸受装置を提
供することにある。
〈問題点を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この発明の構成は、タービン
翼を固定した回転軸と、該タービン翼の両側で回転軸に
嵌合して配設した玉軸受と、該玉軸受を支持するハウジ
ングとを備えた歯科用ハンドピースの軸受装置におい
て、 上記玉軸受は、玉が窒化ケイ素あるいはサイアロンを主
体とするセラミックで形成されており、内外輪がステン
レス系金属で形成されているとともに水潤滑されている
ことを特徴としている。
〈作用〉 玉軸受の玉は、比重が小さい窒化ケイ素あるいはサイア
ロンを主体とするセラミックで形成されているため、回
転軸を高速回転で回転しても、回転時の遠心力が小さく
なり、したがって、回転軸を高速で回転させて、砥石の
良好な削り作業が行なわれる。また、玉軸受の玉はセラ
ミックであるため、潤滑油を用いなくて蒸留水のみをミ
スト状にして、エアの中に入れるだけでよい。したがっ
て蒸留水のみをミスト状にして含むエアをタービン翼に
吹き付け、削り作業をするので、患者の不快感はなくな
る。
また、本発明は、内外輪をステンレス金属にしたから、
特に精度が要求される軸などへのはめ合い管理が容易に
なる。したがって、圧入および高速・高温時の膨張差に
よる内輪の破損を未然に防止でき、歯の破損を招く故障
や事故を未然に防止することができる。その上、安価に
できる。しかも、水潤滑によっても腐食の心配がない。
また、本発明は、内外輪をステンレス金属にして、か
つ、玉をセラミックスにしたから、異種材による凝着摩
耗防止効果を得ることができる。したがって、水潤滑に
よる潤滑条件低下環境でも、高速回転が可能になり、歯
科用ハンドピースとしての性能向上を図ることができ
る。しかも、水潤滑が可能になり、油潤滑をする必要が
ないから、患者の口に潤滑油が入る心配がなく、患者の
不快感をなくすることができる。
〈実施例〉 以下、この発明を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図において、1はハウジング、2は回転軸、3は上
記回転軸2に固定されたタービン翼、5,5は上記タービ
ン翼3の両側のおいて回転軸2を回転自在に支持する玉
軸受である。
上記回転軸2の先端にはデンタルバー部6を形成して、
デンタルバー部6に砥石付のハンド(図示せず)を連結
するようにしている。上記タービン翼3と玉軸受5,5の
間にはスペーサ7,7を介在させ、タービン翼3の軸方向
の移動を拘束している。上記玉軸受5は、内輪8と、外
輪11と、複数の玉12,12,…からなる。上記玉12は、比重
が鋼に比べて1/2以下の窒化ケイ素あるいはサイアロン
を主体とするセラミックで形成し、転がり疲れ寿命が従
来の鋼製の玉と同等以上の性能を有する。上記内、外輪
8,11は、耐食性があるステンレス系金属で形成してい
る。
上記構成において、タービン翼3に図示しない入口から
エアを供給し、図示しない出口からエアを排出して回転
軸2を高速で回転させる。玉軸受5,5,…の玉12,12,…は
内輪8の回転につれて第2図に示すように高速で自転し
ながら公転する。このため、玉12に遠心力Fがかかる
が、玉12はセラミックで形成されているので、玉12の質
量は鋼製の玉12の1/2以下に小さくなり、遠心力Fは小
さく、回転軸2が高速で回転しても玉12,12,…は外輪11
の軌道面上を円滑に回転する。このように、玉12にかか
る遠心力Fが小さいので、回転軸2を高速で回転して砥
石の切れ味を良くすることができる。このように回転軸
2を高速で回転できるので、砥石の径を小さくしても周
速度を大きく採れ、歯治療のための穴径を小さくでき
る。またセラミック製の玉12と耐食性の内、外輪8,11を
用いるので、エア中に蒸留水ミストを入れるだけで、潤
滑作用を行うことができる。したがって、患者の口の中
には蒸留水のみが入り、潤滑油による不快感をなくする
と共に、潤滑油および給油装置を不要にできる。
また、内、外輪8,11をステンレス金属にしたから、回転
軸2へのはめ合い管理が容易になる。したがって、圧入
および高速・高温時の膨張差による内輪8の破損を未然
に防止できる。したがって、歯の破損を招く事故や故障
を未然に防止することができる。その上、安価にでき
る。しかも、水潤滑によっても腐食の心配がない。
また、内、外輪8,11をステンレス金属にして、玉12をセ
ラミックスにしたから、ステンレスとセラミックスとの
異種材による凝着摩耗防止効果を得ることができる。し
たがって、水潤滑による潤滑条件低下環境でも、高速回
転が可能になり、歯科用ハンドピースとしての性能向上
を図ることができる。しかも、水潤滑が可能になり、油
潤滑をする必要がないから、患者の口に潤滑油が入る心
配がなく、患者の不快感をなくすることができる。
〈発明の効果〉 以上の説明で明らかなように、この発明の歯科用ハンド
ピースの軸受装置は、玉軸受のうちで玉を窒化ケイ素あ
るいはサイアロンを主体とするセラミックで形成してい
るので、玉に作用する遠心力が小さくなり、したがって
回転軸を高速で駆動して、能率よく歯の治療ができ、ま
た微細な穴を歯に明けることができる。また、この発明
によれば、セラミック製の玉を使用するので、潤滑油を
エア中に入れなくてもよく、潤滑油による患者に与える
不快感がなくなる。
また、この発明は、歯科用ハンドピースの軸受装置にお
いて、内外輪をステンレス金属にしたから、特に精度が
要求される軸などへのはめ合い管理が容易になる。した
がって、圧入および高速・高温時の膨張差による内輪の
破損を未然に防止でき、歯の破損を招く故障や事故を未
然に防止することができる。その上、安価にできる。し
かも、水潤滑によっても腐食の心配がない。
また、内外輪をステンレス金属にして、玉をセラミック
スにしたから、ステンレスとセラミックスとの異種材に
よる凝着摩耗防止効果を得ることができる。したがっ
て、水潤滑による潤滑条件低下環境でも、高速回転が可
能になり、歯科用ハンドピースとしての性能向上を図る
ことができる。しかも、水潤滑が可能になり、油潤滑を
する必要がないから、患者の口に潤滑油が入る心配がな
く、患者の不快感をなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す断面図、第2図は上記
実施例の作動説明図である。 1……ハウジング、2……回転軸、3……タービン翼、
5……玉軸受、12……玉。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービン翼を固定した回転軸と、該タービ
    ン翼の両側で回転軸に嵌合して配設した玉軸受と、該玉
    軸受を支持するハウジングとを備えた歯科用ハンドピー
    スの軸受装置において、 上記玉軸受は、玉が窒化ケイ素あるいはサイアロンを主
    体とするセラミックで形成されており、内外輪がステン
    レス系金属で形成されているとともに水潤滑されている
    ことを特徴とする歯科用ハンドピースの軸受装置。
JP62064985A 1987-03-17 1987-03-17 歯科用ハンドピ−スの軸受装置 Expired - Lifetime JPH0775612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62064985A JPH0775612B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 歯科用ハンドピ−スの軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP62064985A JPH0775612B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 歯科用ハンドピ−スの軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63229043A JPS63229043A (ja) 1988-09-22
JPH0775612B2 true JPH0775612B2 (ja) 1995-08-16

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ID=13273856

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JP62064985A Expired - Lifetime JPH0775612B2 (ja) 1987-03-17 1987-03-17 歯科用ハンドピ−スの軸受装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002369827A (ja) * 2001-06-14 2002-12-24 Nakanishi:Kk 歯科用ハンドピース

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4966552A (en) * 1989-05-08 1990-10-30 Den-Tal-Ez, Inc. Sterilizable non-lubricated rotary instrument for dental and medical use

Family Cites Families (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6256620A (ja) * 1985-09-05 1987-03-12 Nippon Seiko Kk 転がり軸受

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JPS63229043A (ja) 1988-09-22

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