JPH07121261B2 - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース

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JPH07121261B2
JPH07121261B2 JP5118712A JP11871293A JPH07121261B2 JP H07121261 B2 JPH07121261 B2 JP H07121261B2 JP 5118712 A JP5118712 A JP 5118712A JP 11871293 A JP11871293 A JP 11871293A JP H07121261 B2 JPH07121261 B2 JP H07121261B2
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    • A61C1/05—Dental machines for boring or cutting ; General features of dental machines or apparatus, e.g. hand-piece design characterised by the drive of the dental tools with turbine drive
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16C2316/10—Apparatus in health or amusement in medical appliances, e.g. in diagnosis, dentistry, instruments, prostheses, medical imaging appliances
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    • Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S415/00—Rotary kinetic fluid motors or pumps
    • Y10S415/904—Tool drive turbine, e.g. dental drill

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は歯科用ハンドピースに関
し、さらに詳細にはベアリングの油切れを防止すると共
に、ベアリング等内部への粉塵の吸引を防止し得る歯科
用ハンドピースに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、歯の治療には歯科処置工具を
取り付けた歯科用ハンドピースが広く用いられている。
この従来の歯科用ハンドピースを、アングルタイプのハ
ンドピースを例に図３に示す。
【０００３】アングルタイプの歯科用ハンドピース３０
は、歯科処置工具９を装着するヘッドハウジング３１
と、ヘッドハウジングジャケット３２とでハンドピース
の先端部分が構成されている。
【０００４】ハンドピースの先端のヘッドハウジング３
１内には、カートリッジケース３７ａとケース蓋３７ｂ
とからなるケース３７が着脱自在に収納されており、こ
のケース３７内には、歯科処置工具９を受け入れ孔３３
ａから受け入れて受理固定するバースリーブ３３と、該
バースリーブ３３を回転駆動するためのローター３４
と、該バースリーブ３３をヘッドハウジング３１に対し
て回転可能に支承する上方ベアリング３５と、下方ベア
リング３５’とが配設されている。
【０００５】ヘッドハウジング３１の上部には、ヘッド
キャップ３６を螺着しており、この内部には、プッシュ
ボタン３６ａを押圧及び押圧解除することにより、歯科
処置工具９を着脱自在に保持するチャック装置（図示せ
ず）が備えられている。また、ヘッドハウジングジャケ
ット３２内には、ヘッド内部に圧縮空気を供給する給気
通路３２ａと、内部に供給された圧縮空気を排出する排
気通路３２ｂとが備えられている。
【０００６】バースリーブ３３の半径方向外方には、前
記上方ベアリング３５と下方ベアリング３５’との間に
ローター３４が配設されている。このローター３４は、
給気通路３２ａから供給される圧縮空気によってバース
リーブ３３と一体的に回転するエアータービンとして機
能する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の歯科用ハンドピース３０は、ローター３４を回転駆
動するために給気通路３２ａから圧縮空気を供給する
と、この圧縮空気がベアリング３５、３５’を通してヘ
ッドハウジング３１の外部へ吹き出すため、ベアリング
３５、３５’におけるボール３５ａ、３５ａ’、リテー
ナー３５ｂ、３５ｂ’部分に油切れを起こし易いという
欠点があり、油切れを起こしたベアリング３５、３５’
の潤滑や洗浄のためにスプレー等による給油をする必要
がある。この油切れの防止策としてグリース等を用いる
方法があるが、グリースがヘッドハウジング３１の外部
に流出してしまうなどの欠点がある。
【０００８】また、回転しているエアータービンの停止
時には、ヘッドハウジング３１内部に負圧が発生し、ヘ
ッドハウジング３１外部との圧力差により、ヘッドハウ
ジング３１及びケース３７と、バースリーブ３３との隙
間からヘッドハウジング３１内部へ外部の切削粉、唾
液、血液等を吸引してしまいベアリング３５、３５’に
おけるボール３５ａ、３５ａ’、リテーナー３５ｂ、３
５ｂ’等の摩耗、或いはレース面の損傷を引き起こすと
いう欠点がある。
【０００９】本発明は、この従来の技術の欠点に着目
し、これを解決せんとしたものであり、その目的は、ベ
アリングにおけるボール、リテーナー部分の油切れを防
止し、且つヘッドハウジング内部に切削粉、唾液、血液
等を吸引することのない歯科用ハンドピースを提供する
ことにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的に
鑑みてなされたものであり、その要旨は工具受入れ孔か
ら挿入される歯科処置工具を回転可能に受理固定する回
転可能なバースリーブと、該バースリーブを固定ハンド
ピースケーシング部材に対して回転可能に支承する上方
及び下方ベアリングと、該上方及び下方ベアリングの間
に配置され、前記バースリーブを圧縮空気によって回転
駆動するローターと、を有する歯科用ハンドピースにお
いて、前記固定ハンドピースケーシング部材に固定さ
れ、前記各ベアリングに通じる第１の間隙部を、前記バ
ースリーブの半径方向外方に形成する固定仕切部材と、
前記ローターと一体的に回転可能に固定され、一端が前
記第１の間隙部に通じ、他端が固定仕切部材が固定され
た前記ベアリング方向に開口する第２の間隙部を、前記
固定仕切部材の半径方向外方に形成する回転部材と、を
上方ベアリングとローターとの間、及びローターと下方
ベアリングとの間に備えることを特徴とする歯科用ハン
ドピースにある。
【００１１】
【作用】本発明の歯科用ハンドピースは、バースリーブ
の回転に伴って回転部材が一体的に回転する。この回転
によりバースリーブ及び回転部材の周囲には空気の流れ
が発生するが、この際、バースリーブの半径方向外方に
は第１の間隙部を介して固定仕切部材が位置し、その外
側には第２の間隙部を介して回転部材が位置している。
このため、バースリーブの回転半径に比べ、バースリー
ブと一体的に回転する回転部材の回転半径が大となり、
この回転に伴う円周上の速度（線速度）は回転部材の方
が大となる。
【００１２】従って、回転する回転部材の周囲、更に詳
細には回転部材の半径方向内方よりも半径方向外方の空
気の流れが速くなり、前記固定仕切部材を境として、バ
ースリーブの半径方向外方に沿ってベアリングに通じる
第１の間隙部、固定仕切部材の半径方向外方の第２の間
隙部の順に、気圧が低くなるように作用する。故に、ベ
アリングを通してヘッドハウジング外部へ圧縮空気が吹
き出されるのを防止するように作用する。さらに、前記
圧縮空気の吹き出しの防止よって、回転するエアーター
ビンの停止時に起こるヘッドハウジング内部での負圧の
発生を防止する。
【００１３】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００１４】本発明の歯科用ハンドピース１０は、図１
に図示するように、歯科処置工具９を装着するヘッドハ
ウジング１１と、ヘッドハウジングジャケット１２とで
ハンドピースの先端部分が構成される。
【００１５】ハンドピースの先端のヘッドハウジング１
１内には、カートリッジケース１７ａとケース蓋１７ｂ
とからなるケース１７が着脱自在に収納される。このケ
ース１７内には、歯科処置工具９を受け入れ孔１３ａか
ら受け入れて受理固定するバースリーブ１３と、該バー
スリーブ１３を回転駆動するためのローター１４と、該
バースリーブ１３をヘッドハウジング１１に対して回転
可能に支承する上方ベアリング１５と、下方ベアリング
１５’とが配設される。
【００１６】ヘッドハウジング１１の上部には、ヘッド
キャップ１６を螺着しており、この内部には、プッシュ
ボタン１６ａを押圧及び押圧解除することにより、歯科
処置工具９を着脱自在に保持するチャック装置（図示せ
ず）を備える。またヘッドハウジングジャケット１２内
には、ヘッド内部に圧縮空気を供給する給気通路１２ａ
と、内部に供給された圧縮空気を排出する排気通路１２
ｂとが備えられる。
【００１７】バースリーブ１３の半径方向外方には、ボ
ール１５ａ、１５ａ’及びリテーナー１５ｂ、１５ｂ’
からなる前記上方ベアリング１５と下方ベアリング１
５’とが配置され、上方ベアリング１５と下方ベアリン
グ１５’との間にローター１４を配設する。このロータ
ー１４は、給気通路１２ａから供給される圧縮空気によ
ってバースリーブ１３と一体的に回転するエアータービ
ンとして機能する（図２参照）。
【００１８】ベアリング１５、１５’における固定ハン
ドピースケーシング部材側のリテーナー１５ｂの下部、
及びリテーナー１５ｂ’の上部には、前記バースリーブ
１３の半径方向外方に位置して該ベアリング１５、１
５’に通じる第１の間隙部１９、１９’を形成する固定
ディスク１８、１８’が固定される。ローター１４の上
下には、前記固定ディスク１８、１８’の半径方向外方
に位置して一端が前記第１の間隙部１９、１９’に通
じ、他端が固定ディスク１８、１８’が固定された前記
ベアリング方向に開口する第２の間隙部を形成する回転
ディスク２０、２０’が固定される。
【００１９】ここで、ハンドピース１０の機能について
説明する。
【００２０】歯牙の切削などに伴い圧縮空気によりロー
ター１４とバースリーブ１３とが回転すると、回転ディ
スク２０、２０’も一体的に回転するが、これらの部材
の回転によってハンドピース１０内部の気圧が低下す
る。この場合、固定ディスク１８、１８’の半径方向外
方に位置する回転ディスク２０、２０’の回転半径は、
固定ディスク１８、１８’の半径方向内方の回転ディス
クの回転半径に比べて大であり、このため回転に伴う円
周上の速度（線速度）は、固定ディスク１８、１８’の
半径方向外方の回転ディスク２０、２０’の方が、速い
速度となる。また、固定ディスク１８、１８’の半径方
向内方と半径方向外方とで空気の流速が異なる空間が形
成される。
【００２１】従って、第１の間隙部１９、１９’、第２
の間隙部２１、２１’の順に、これらを流れる空気の流
速が速くなり、この順に気圧が低くなるように作用す
る。
【００２２】実際に歯牙などの切削を行なった場合、給
気通路１２ａから供給される圧縮空気がベアリング１
５、１５’を通してヘッドハウジング１１の外部へ吹き
出されるのを防止して、ベアリング１５、１５’の油切
れを防ぐことができる。また、ベアリング１５、１５’
とヘッドハウジング１１外部とを遮蔽して、ヘッドハウ
ジング１１の先端部のバースリーブ１３と、該ヘッドハ
ウジング１１との隙間からされる切削粉などの吸引を防
止することができる。
【００２３】このように構成された本発明の歯科用ハン
ドピース１０では、給気通路１２ａからヘッドハウジン
グ１１の内部へ圧縮空気を供給することにより、ロータ
ー１４をバースリーブ１３と一体的に回転駆動し、これ
と共に該バースリーブ１３に装着した歯科処置工具９が
回転する。
【００２４】なお、前記実施例では、バースリーブ１３
と一体的に回転するローター１４に、回転ディスク２
０、２０’を固定する構造としたが、本発明はこれに限
定されるものではなく、図４に図示するようなローター
１４と回転ディスク２０、２０’とを一体に形成した一
体型ローター２２としてもよい。
【００２５】
【発明の効果】本発明の歯科用ハンドピースでは、ベア
リングを通してヘッドハウジング外部へ圧縮空気が吹き
出されるのを防止してベアリングの油切れを防ぎ、無給
油での回転が可能となる。
【００２６】また本発明の歯科用ハンドピースでは、ベ
アリング部分とヘッドハウジング外部とを遮蔽し、ヘッ
ドハウジング内部への切削粉、唾液、血液等の吸引を防
止することができる。
【００２７】さらに本発明の歯科用ハンドピースでは、
ヘッドハウジング外部への圧縮空気の吹き出しの防止に
より、ハンドピースの騒音を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の歯科用ハンドピースの先端部分を拡大
して示す縦断面図である。
【図２】図１の歯科用ハンドピースの線２−２’に沿う
横断面図である。
【図３】従来の歯科用ハンドピースの先端部分を拡大し
て示す縦断面図である。
【図４】本発明の歯科用ハンドピースの他の実施例を先
端部分を拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】 ９ 歯科処置工具 １０、３０ 本発明の歯科用ハンドピース １１、３１ ヘッドハウジング １２、３２ ヘッドハウジングジャケット １３、３３ バースリーブ １４、３４ ローター １５、１５’、３５、３５’ ベアリング １６、３６ ヘッドキャップ １７、３７ ケース １８、１８’ 固定ディスク １９、１９’ 第１の間隙部 ２０、２０’ 回転デイスク ２１、２１’ 第２の間隙部 ２２ 一体型ローター

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 工具受入れ孔から挿入される歯科処置工
    具を回転可能に受理固定する回転可能なバースリーブ
    と、該バースリーブを固定ハンドピースケーシング部材
    に対して回転可能に支承する上方及び下方ベアリング
    と、該上方及び下方ベアリングの間に配置され、前記バ
    ースリーブを圧縮空気によって回転駆動するローター
    と、を有する歯科用ハンドピースにおいて、前記固定ハンドピースケーシング部材に固定され、前記
    各ベアリングに通じる第１の間隙部を、前記バースリー
    ブの半径方向外方に形成する 固定仕切部材と、前記ローターと一体的に回転可能に固定され、一端が前
    記第１の間隙部に通じ、他端が固定仕切部材が固定され
    た前記ベアリング方向に開口する第２の間隙部を、前記
    固定仕切部材の半径方向外方に形成する 回転部材と、を上方ベアリングとローターとの間、及びローターと下
    方ベアリングとの間に 備えることを特徴とする歯科用ハ
    ンドピース。
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