JPH0638982A - 歯科用ハンドピースの軸受装置 - Google Patents
歯科用ハンドピースの軸受装置Info
- Publication number
- JPH0638982A JPH0638982A JP4219780A JP21978092A JPH0638982A JP H0638982 A JPH0638982 A JP H0638982A JP 4219780 A JP4219780 A JP 4219780A JP 21978092 A JP21978092 A JP 21978092A JP H0638982 A JPH0638982 A JP H0638982A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- rolling element
- turbine blade
- dental handpiece
- housing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/38—Ball cages
- F16C33/44—Selection of substances
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/32—Balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/62—Selection of substances
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2206/00—Materials with ceramics, cermets, hard carbon or similar non-metallic hard materials as main constituents
- F16C2206/40—Ceramics, e.g. carbides, nitrides, oxides, borides of a metal
- F16C2206/42—Ceramics, e.g. carbides, nitrides, oxides, borides of a metal based on ceramic oxides
- F16C2206/48—Ceramics, e.g. carbides, nitrides, oxides, borides of a metal based on ceramic oxides based on zirconia (ZrO2)
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2208/00—Plastics; Synthetic resins, e.g. rubbers
- F16C2208/80—Thermosetting resins
- F16C2208/90—Phenolic resin
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
［目的］軸受材料に加工性の良い酸化ジルコニウム系セ
ラミックスを使ったもの。 ［構成］回転軸１を支える軸受の転動体４２がジルコニ
ウムを含むセラミックスで作られている。内輪４１およ
び外輪４３がマルテンサイト系ステンレス鋼で作られて
いる。保持器４４が油を含浸させた多孔質のフェノール
樹脂なので、オイルを使わず保持器４４の潤滑だけで十
分な耐久性を確保できる。
ラミックスを使ったもの。 ［構成］回転軸１を支える軸受の転動体４２がジルコニ
ウムを含むセラミックスで作られている。内輪４１およ
び外輪４３がマルテンサイト系ステンレス鋼で作られて
いる。保持器４４が油を含浸させた多孔質のフェノール
樹脂なので、オイルを使わず保持器４４の潤滑だけで十
分な耐久性を確保できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、歯科用ハンドピースの
軸受装置に関する。更に詳しくは、工具保持用の回転軸
を支持する軸受に酸化ジルコニウムを含むセラミックス
を用いた歯科用ハンドピースの軸受装置に関する。
軸受装置に関する。更に詳しくは、工具保持用の回転軸
を支持する軸受に酸化ジルコニウムを含むセラミックス
を用いた歯科用ハンドピースの軸受装置に関する。
【０００２】
【従来技術】一般に、歯科用に用いられているエアータ
ービン型のハンドピースの切削又は研削工具は、非常に
高速で回転させられる。近年では、その回転数は３０
０，０００〜５００，０００ｒｐｍという高速回転が要
求されるものもあり、回転軸を支えている軸受は磨耗等
を生じるので極めて厳しい耐久性が要求される。軸受を
構成する転動体、外輪、内輪は軸受鋼またはマルテンサ
イト系ステンレス鋼で通常作られている。これらの部品
は、摩擦や磨耗から守って耐久性を高めるため、ハンド
ピースの洗浄時や殺菌消毒時に潤滑剤、例えばオイル等
を注油したり、オイルスプレーをしたりする、いわゆる
油潤滑を行って、その摩擦を極力押さえている。
ービン型のハンドピースの切削又は研削工具は、非常に
高速で回転させられる。近年では、その回転数は３０
０，０００〜５００，０００ｒｐｍという高速回転が要
求されるものもあり、回転軸を支えている軸受は磨耗等
を生じるので極めて厳しい耐久性が要求される。軸受を
構成する転動体、外輪、内輪は軸受鋼またはマルテンサ
イト系ステンレス鋼で通常作られている。これらの部品
は、摩擦や磨耗から守って耐久性を高めるため、ハンド
ピースの洗浄時や殺菌消毒時に潤滑剤、例えばオイル等
を注油したり、オイルスプレーをしたりする、いわゆる
油潤滑を行って、その摩擦を極力押さえている。
【０００３】しかし、これらの潤滑は歯科治療中に口腔
内に油分が飛散し、例えば、歯牙や義歯の欠損部を補修
するのに接着により行う際、飛散した油膜が欠損部に付
着して、接着の邪魔をして接着性が極めて悪くなる。ま
た、ハンドピースは切削又は研削工具が高速回転をする
ため、振動が激しく、油分がハンドル部にまで飛散し、
施術者が握ったハンドル部のところから滑りやすい。そ
のため正確な治療の妨げになることもある。
内に油分が飛散し、例えば、歯牙や義歯の欠損部を補修
するのに接着により行う際、飛散した油膜が欠損部に付
着して、接着の邪魔をして接着性が極めて悪くなる。ま
た、ハンドピースは切削又は研削工具が高速回転をする
ため、振動が激しく、油分がハンドル部にまで飛散し、
施術者が握ったハンドル部のところから滑りやすい。そ
のため正確な治療の妨げになることもある。
【０００４】特に、オイルが口腔内炎症部に付着してそ
れを助長する場合は最悪である。このようなことから、
潤滑剤であるオイル等を排除しても回転軸の支持が摩擦
力に耐え、十分耐久性のある状態が維持できることが望
まれていたのである。そして、そのような要望に答え
て、軸受の転動体（球）を窒化珪素あるいはサイアロン
などを主体とするセラミックで形成したもの（特開昭６
３−２２０９０４３号公報、特表平４−５００４７７号
公報）が開発されている。しかし、耐磨耗性および耐久
性の点から今一歩というものであり、特に、水潤滑する
とその耐久性が劣るものである。
れを助長する場合は最悪である。このようなことから、
潤滑剤であるオイル等を排除しても回転軸の支持が摩擦
力に耐え、十分耐久性のある状態が維持できることが望
まれていたのである。そして、そのような要望に答え
て、軸受の転動体（球）を窒化珪素あるいはサイアロン
などを主体とするセラミックで形成したもの（特開昭６
３−２２０９０４３号公報、特表平４−５００４７７号
公報）が開発されている。しかし、耐磨耗性および耐久
性の点から今一歩というものであり、特に、水潤滑する
とその耐久性が劣るものである。
【０００５】その上、加工性が必ずしも十分ではない。
ハンドピースに使用される軸受は極めて小さく、例えば
転動体の径が１ｍｍ未満のものもある。したがって、軸
受は加工精度、特に真球度の高い加工が要求される。真
球度を高くするには、表面粗さも小さくする必要がある
ので、その意味からも、より加工性の良いものが渇望さ
れていた。
ハンドピースに使用される軸受は極めて小さく、例えば
転動体の径が１ｍｍ未満のものもある。したがって、軸
受は加工精度、特に真球度の高い加工が要求される。真
球度を高くするには、表面粗さも小さくする必要がある
ので、その意味からも、より加工性の良いものが渇望さ
れていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な技術的背景で発明されたものであり、次の目的を達成
するものである。
な技術的背景で発明されたものであり、次の目的を達成
するものである。
【０００７】本発明の目的は、軸受材料に加工性の良い
酸化ジルコニウム系セラミックス材料を用いた歯科用ハ
ンドピースの軸受装置を提供することにある。
酸化ジルコニウム系セラミックス材料を用いた歯科用ハ
ンドピースの軸受装置を提供することにある。
【０００８】本発明の他の目的は、軸受に給油の必要が
なく、しかも油膜破断がない歯科用ハンドピースの軸受
装置を提供することにある。
なく、しかも油膜破断がない歯科用ハンドピースの軸受
装置を提供することにある。
【０００９】本発明の更に他の目的は、軸受材料に酸化
ジルコニウム系セラミックス材料及びオーステナイト系
ステンレス鋼を用いて、低摩耗と高耐久性を実現した歯
科用ハンドピースの軸受装置を提供することにある。
ジルコニウム系セラミックス材料及びオーステナイト系
ステンレス鋼を用いて、低摩耗と高耐久性を実現した歯
科用ハンドピースの軸受装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
に次のような手段を採る。
【００１１】工具を保持する回転軸と、この回転軸に固
定されたタービン翼と、このタービン翼を回転させるた
めにエアーを流す給気通路および前記タービン翼を回転
後前記エアーを排気するための排気通路と、前記回転軸
および前記タービン翼を内包するハウジングと、このハ
ウジング内で前記回転軸を支持する軸受と、この軸受は
転動体、保持器、内輪及び外輪よりなる歯科用ハンドピ
ースにおいて、前記転動体、前記内輪および前記外輪の
うち少なくとも一つの部品を酸化ジルコニウムを含むセ
ラミックスで作られていることを特徴とする歯科用ハン
ドピースの軸受装置である。
定されたタービン翼と、このタービン翼を回転させるた
めにエアーを流す給気通路および前記タービン翼を回転
後前記エアーを排気するための排気通路と、前記回転軸
および前記タービン翼を内包するハウジングと、このハ
ウジング内で前記回転軸を支持する軸受と、この軸受は
転動体、保持器、内輪及び外輪よりなる歯科用ハンドピ
ースにおいて、前記転動体、前記内輪および前記外輪の
うち少なくとも一つの部品を酸化ジルコニウムを含むセ
ラミックスで作られていることを特徴とする歯科用ハン
ドピースの軸受装置である。
【００１２】前記転動体が前記酸化ジルコニウムを含む
セラミックスで作られ、前記内輪及び前記外輪がマルテ
ンサイト系ステンレス鋼で作られていることを特徴とす
る歯科用ハンドピースの軸受装置である。
セラミックスで作られ、前記内輪及び前記外輪がマルテ
ンサイト系ステンレス鋼で作られていることを特徴とす
る歯科用ハンドピースの軸受装置である。
【００１３】前記転動体を保持するための保持器がフェ
ノール樹脂より形成されていると良い。
ノール樹脂より形成されていると良い。
【００１４】更に、前記フェノール樹脂が多孔質で、か
つ含油性を有すると良い。
つ含油性を有すると良い。
【００１５】
【作用】歯科用ハンドピースの回転軸を支える軸受の転
動体、内輪、外輪のうち少なくとも１個の部品をジルコ
ニウムを含むセラミックスで、かつ保持具が多孔質で含
油性のフェノール樹脂を使用したので、軸受を無給油で
使用できる。内輪及び外輪をマルテンサイト系ステンレ
ス鋼で作ることにより、より安価なベアリングを提供で
きる。
動体、内輪、外輪のうち少なくとも１個の部品をジルコ
ニウムを含むセラミックスで、かつ保持具が多孔質で含
油性のフェノール樹脂を使用したので、軸受を無給油で
使用できる。内輪及び外輪をマルテンサイト系ステンレ
ス鋼で作ることにより、より安価なベアリングを提供で
きる。
【００１６】
【実施例１】図１は、本発明の実施例である歯科用ハン
ドピースの外観を示す図である。図２は、図１のII−II
線で切断したヘッドの断面図である。回転軸１は、切削
又切削するための工具を取り付けて回転するためのもの
であって、その中程にタービン翼３０を備えており、タ
ービン翼３０の回転と同体で回転する。回転軸１には、
タービン翼３０を挟んで両側に軸受２，３が配置されて
おり、この２つの軸受２，３で回転軸１を平均に支持す
る。
ドピースの外観を示す図である。図２は、図１のII−II
線で切断したヘッドの断面図である。回転軸１は、切削
又切削するための工具を取り付けて回転するためのもの
であって、その中程にタービン翼３０を備えており、タ
ービン翼３０の回転と同体で回転する。回転軸１には、
タービン翼３０を挟んで両側に軸受２，３が配置されて
おり、この２つの軸受２，３で回転軸１を平均に支持す
る。
【００１７】タービン翼３０や回転軸１は、ハウジング
Ｈに収納されている。この実施例の場合、ハウジングＨ
は前方を囲むヘッドハウジング４と後方を囲むキャップ
ハウジング５とに前後に分割されている。ヘッドハウジ
ング４とキャップハウジング５とは、ねじ部６で固定さ
れており、軸受２，３やタービン翼３０を両側から包み
込むように結合される。なお、ハウジングＨの分割は、
上下に分割しても良いし、その分割数も自由である。要
するに軸受２，３やタービン翼３０を包み込む構造であ
れば良い。
Ｈに収納されている。この実施例の場合、ハウジングＨ
は前方を囲むヘッドハウジング４と後方を囲むキャップ
ハウジング５とに前後に分割されている。ヘッドハウジ
ング４とキャップハウジング５とは、ねじ部６で固定さ
れており、軸受２，３やタービン翼３０を両側から包み
込むように結合される。なお、ハウジングＨの分割は、
上下に分割しても良いし、その分割数も自由である。要
するに軸受２，３やタービン翼３０を包み込む構造であ
れば良い。
【００１８】それぞれの軸受２，３は、ハウジングＨ内
に装入されており、一方の軸受２はヘッドハウジング４
に、他方の軸受３はキャップハウジング５に支持されて
いる。キャップハウジング５と軸受３の間及びヘッドハ
ウジング４と軸受２の間には、それぞれＯリング７，８
が配置されており、回転軸１とハウジング間をシール及
び弾性的に支持している。
に装入されており、一方の軸受２はヘッドハウジング４
に、他方の軸受３はキャップハウジング５に支持されて
いる。キャップハウジング５と軸受３の間及びヘッドハ
ウジング４と軸受２の間には、それぞれＯリング７，８
が配置されており、回転軸１とハウジング間をシール及
び弾性的に支持している。
【００１９】ここで、ヘッドハウジング５側には軸受２
との空間にウエーブワッシャ９が介在されており、軸受
２を図１でいう右方向に押している。したがって、回転
軸１は、ウェーブワッシャ９及びＯリング７，８により
弾性的に支持されている。
との空間にウエーブワッシャ９が介在されており、軸受
２を図１でいう右方向に押している。したがって、回転
軸１は、ウェーブワッシャ９及びＯリング７，８により
弾性的に支持されている。
【００２０】これは、軸受に適切な予圧を与え正常な回
転をさせるためであり、また治療中、歯の局部に当接し
た時衝撃を与えないようにするためであり、また騒音振
動を極力低減させるものである。軸受２，３の構造は通
常のものと同じであり、転動体４２、内輪（インナーレ
ース）４１、外輪（アウターレース）４３および保持器
（リテーナ）４４とよりなる。保持器４４は、クラウン
型保持器と呼ばれているものを用いたが、軸受２，３の
タイプによって備えてないものでも良い。他方の軸受３
も同様な構造であり、説明を省略する。
転をさせるためであり、また治療中、歯の局部に当接し
た時衝撃を与えないようにするためであり、また騒音振
動を極力低減させるものである。軸受２，３の構造は通
常のものと同じであり、転動体４２、内輪（インナーレ
ース）４１、外輪（アウターレース）４３および保持器
（リテーナ）４４とよりなる。保持器４４は、クラウン
型保持器と呼ばれているものを用いたが、軸受２，３の
タイプによって備えてないものでも良い。他方の軸受３
も同様な構造であり、説明を省略する。
【００２１】一方、ハウジングＨは、その延長として施
術者が手で持つためのハンドル部１０につながってお
り、通常ハンドル部１０も含めた意味でハウジングと呼
ばれる。ハンドル部１０には、給気通路１１および排気
通路１２が設けられている。給気通路１１から導入され
た圧縮流体はタービン翼３０にぶつかり、それを高速回
転させ、仕事を終わった流体は排気通路１２を通って排
気される。回転軸１は、内部が円筒状の空間１５になっ
ており、この空間にチャック工具（図示せず）により工
具を取り付けて使用する。
術者が手で持つためのハンドル部１０につながってお
り、通常ハンドル部１０も含めた意味でハウジングと呼
ばれる。ハンドル部１０には、給気通路１１および排気
通路１２が設けられている。給気通路１１から導入され
た圧縮流体はタービン翼３０にぶつかり、それを高速回
転させ、仕事を終わった流体は排気通路１２を通って排
気される。回転軸１は、内部が円筒状の空間１５になっ
ており、この空間にチャック工具（図示せず）により工
具を取り付けて使用する。
【００２２】次に軸受２，３の材質について述べる。軸
受２，３の各要素である転動体４２の材質は酸化ジルコ
ニウムを含むセラミックスよりなる。内輪（インナーレ
ース）４１及び外輪（アウターレース）４３このような
材質の選択により従来の鉄鋼材料よりなる軸受に対して
滴下したオイルまたはオイルミストを使わずオイル含浸
させたフェノール樹脂の潤滑で行う。
受２，３の各要素である転動体４２の材質は酸化ジルコ
ニウムを含むセラミックスよりなる。内輪（インナーレ
ース）４１及び外輪（アウターレース）４３このような
材質の選択により従来の鉄鋼材料よりなる軸受に対して
滴下したオイルまたはオイルミストを使わずオイル含浸
させたフェノール樹脂の潤滑で行う。
【００２３】また、窒化珪素あるいはサイアロンを含む
セラミックスよりなる軸受に比べて次のような大きい利
点がある。イ）転動体の酸化ジルコニウムを含むセラミ
ックスは、加工性が極めて良好なため、表面粗さが小さ
く、かつ真球度の高い精密加工が可能になる。ロ）転動
体の酸化ジルコニウムを含むセラミックスは、内輪及び
外輪のマルテンサイト系ステンレス鋼との転がり摩擦が
低摩擦、低磨耗性である。ハ）両材料とも市販されてい
る材料なので価格が安く、かつ入手しやすい。
セラミックスよりなる軸受に比べて次のような大きい利
点がある。イ）転動体の酸化ジルコニウムを含むセラミ
ックスは、加工性が極めて良好なため、表面粗さが小さ
く、かつ真球度の高い精密加工が可能になる。ロ）転動
体の酸化ジルコニウムを含むセラミックスは、内輪及び
外輪のマルテンサイト系ステンレス鋼との転がり摩擦が
低摩擦、低磨耗性である。ハ）両材料とも市販されてい
る材料なので価格が安く、かつ入手しやすい。
【００２４】保持器４４に含油させた多孔質のフェノー
ル樹脂を使用した場合は、酸化ジルコニウムを含むセラ
ミックスよりなる転動体４２、マルテンサイト系ステン
レス鋼である内輪４１および外輪４３との間で更に低摩
擦、低磨耗性、高耐久性をより発揮できる。
ル樹脂を使用した場合は、酸化ジルコニウムを含むセラ
ミックスよりなる転動体４２、マルテンサイト系ステン
レス鋼である内輪４１および外輪４３との間で更に低摩
擦、低磨耗性、高耐久性をより発揮できる。
【００２５】
【実施例２】図４は本発明の他の実施例である歯科用ハ
ンドピースの要部の断面図である。前述した歯科用のハ
ンドピースとの違いは、給気通路１１および排気通路１
２がハンド部１０の軸線方向に平行に設けられているこ
と以外はほぼ同じである。
ンドピースの要部の断面図である。前述した歯科用のハ
ンドピースとの違いは、給気通路１１および排気通路１
２がハンド部１０の軸線方向に平行に設けられているこ
と以外はほぼ同じである。
【００２６】以上、実施例を述べてきたが、これらは本
発明の単なる例示にすぎず、必要に応じて種々の変形、
変更が可能であることはいうまでもない。
発明の単なる例示にすぎず、必要に応じて種々の変形、
変更が可能であることはいうまでもない。
【００２７】
【発明の効果】軸受が酸化ジルコニウムを含むセラミッ
クスで形成されているので従来のような軸受鋼材料より
なる軸受に対して、オイルを使わず可能となった。ま
た、窒化珪素あるいはサイアロンを含むセラミックスよ
りなる軸受に比べて次のような大きい利点がある。イ）
加工性が極めて良好なため、表面粗さを小さく、真球度
等が正確に出せる。ロ）酸化ジルコニウムを含むセラミ
ックスがオーステナイト系ステンレスとなじみが良く低
摩擦、高耐久性がある。ハ）両材料共に市販されている
材料なので、入手が容易で、かつ価格も安い。
クスで形成されているので従来のような軸受鋼材料より
なる軸受に対して、オイルを使わず可能となった。ま
た、窒化珪素あるいはサイアロンを含むセラミックスよ
りなる軸受に比べて次のような大きい利点がある。イ）
加工性が極めて良好なため、表面粗さを小さく、真球度
等が正確に出せる。ロ）酸化ジルコニウムを含むセラミ
ックスがオーステナイト系ステンレスとなじみが良く低
摩擦、高耐久性がある。ハ）両材料共に市販されている
材料なので、入手が容易で、かつ価格も安い。
【００２８】また、保持器にオイルを含浸させた多孔質
のフェノール樹脂を使用した場合は、酸化ジルコニウム
を含むセラミックス鋼よりなる転動体と、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼よりなる外輪および内輪との間で低摩
擦、低磨耗性、高耐久性をより発揮でき、かつ無給油で
使用できる。
のフェノール樹脂を使用した場合は、酸化ジルコニウム
を含むセラミックス鋼よりなる転動体と、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼よりなる外輪および内輪との間で低摩
擦、低磨耗性、高耐久性をより発揮でき、かつ無給油で
使用できる。
【図１】図１は、歯科用ハンドピースの外観を示す図で
ある。
ある。
【図２】図２は、実施例である歯科用ハンドピースの軸
受装置の要部の断面図である。
受装置の要部の断面図である。
【図３】図３は、図２をIII −III 線で切断したときの
断面図である。
断面図である。
【図４】図４は、本発明の他の実施例であるヘッドの断
面図である。
面図である。
１…回転軸 ２，３…軸受 ４…ヘッドハウジング ７，８…Ｏリング ９…ウエーブワッシャ １１…給気通路 １２…排気通路 ４１…内輪 ４２…転動体 ４３…外輪 ４４…保持器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 照三 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内 (72)発明者 藤木 節生 京都府京都市伏見区東浜南町680番地 株 式会社モリタ製作所内 (72)発明者 鴨井 昭文 長野県北佐久郡御代田町大字御代田4106番 地73 ミネベア株式会社第１製造部内
Claims (4)
- 【請求項１】工具を保持する回転軸と、 この回転軸に固定されたタービン翼と、 このタービン翼を回転させるためにエアーを流す給気通
路および前記タービン翼を回転後前記エアーを排気する
ための排気通路と、 前記回転軸および前記タービン翼を内包するハウジング
と、 このハウジング内で前記回転軸を支持する軸受と、 この軸受は転動体、保持器、内輪及び外輪よりなる歯科
用ハンドピースにおいて、 前記転動体、前記内輪および前記外輪のうち少なくとも
一つの部品を酸化ジルコニウムを含むセラミックスで作
られていることを特徴とする歯科用ハンドピースの軸受
装置。 - 【請求項２】請求項１において、 前記転動体が前記酸化ジルコニウムを含むセラミックス
で作られ、 前記内輪及び前記外輪がマルテンサイト系ステンレス鋼
で作られていることを特徴とする歯科用ハンドピースの
軸受装置。 - 【請求項３】請求項１または２において、 前記転動体を保持するための保持器がフェノール樹脂よ
り形成されていることを特徴とする歯科用ハンドピース
の軸受装置。 - 【請求項４】請求項３において、 前記フェノール樹脂が多孔質で、かつ含油性を有するこ
とを特徴とする歯科用ハンドピースの軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4219780A JPH0736824B2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 歯科用ハンドピースの軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4219780A JPH0736824B2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 歯科用ハンドピースの軸受装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0638982A true JPH0638982A (ja) | 1994-02-15 |
| JPH0736824B2 JPH0736824B2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=16740891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4219780A Expired - Lifetime JPH0736824B2 (ja) | 1992-07-27 | 1992-07-27 | 歯科用ハンドピースの軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0736824B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100278406B1 (ko) * | 1997-06-09 | 2001-01-15 | 나카니시 도시마사 | 구름베어링케이지를안정화하는배플이있는치과용핸드피스 |
| JP2016056842A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 日本精工株式会社 | 歯科エアタービン用軸受ユニット及び歯科エアタービン |
-
1992
- 1992-07-27 JP JP4219780A patent/JPH0736824B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100278406B1 (ko) * | 1997-06-09 | 2001-01-15 | 나카니시 도시마사 | 구름베어링케이지를안정화하는배플이있는치과용핸드피스 |
| JP2016056842A (ja) * | 2014-09-08 | 2016-04-21 | 日本精工株式会社 | 歯科エアタービン用軸受ユニット及び歯科エアタービン |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0736824B2 (ja) | 1995-04-26 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4966552A (en) | Sterilizable non-lubricated rotary instrument for dental and medical use | |
| JPH07121261B2 (ja) | 歯科用ハンドピース | |
| JP3152632B2 (ja) | 歯科用ハンドピース | |
| TW200304990A (en) | Cylindrical roller bearing | |
| EP0926368A3 (de) | Kugellager für hohe Drehzahlen | |
| US4475889A (en) | Speed-increasing device for a dental handpiece | |
| JPH0638982A (ja) | 歯科用ハンドピースの軸受装置 | |
| JPH08291826A (ja) | 玉軸受用冠型保持器及びこれを用いた歯科用ハンドピース | |
| KR200145217Y1 (ko) | 공기 동압 베어링 | |
| JPH0638983A (ja) | 歯科用ハンドピースの水潤滑軸受装置 | |
| US20080171302A1 (en) | Medical Or Dental-Medical Handpiece With Rotary Part And Bearing Arrangement Therefor | |
| US3218109A (en) | Bearing holding mechanism of miniature air turbines for dental hand pieces | |
| JPH10277806A (ja) | ローリングセンタ | |
| JP2646120B2 (ja) | セラミック製回転軸 | |
| US3934349A (en) | Dental handpiece or elbows for mounting dental treatment tools | |
| EP0674882A1 (en) | Integral bur tube and bearing assembly | |
| JPH1037951A (ja) | 高速用転がり軸受 | |
| US3417963A (en) | Automatic slack takeup device for tools rotated at high speed and mounted on ball bearings | |
| JP2003135486A (ja) | 歯科用又は医療用エアータービンハンドピース | |
| JPS58134217A (ja) | 回転ユニツト用動圧気体軸受装置 | |
| JPH0775612B2 (ja) | 歯科用ハンドピ−スの軸受装置 | |
| JP2631399B2 (ja) | 動圧型回転軸受装置 | |
| JP2002369827A (ja) | 歯科用ハンドピース | |
| US20070059664A1 (en) | Bearing for dental handpiece | |
| JP2001193744A (ja) | 工作機械の主軸用回転支持装置 |