JP2003135486A - 歯科用又は医療用エアータービンハンドピース - Google Patents
歯科用又は医療用エアータービンハンドピースInfo
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Abstract
で、使用時やオートクレープ時などに一々潤滑油の給油
等を行う手間がなく、しかも、玉軸受の耐久性が維持さ
れるメンテナンスフリーな歯科用又は医療用エアーター
ビンハンドピースを提供する。 【解決手段】給気口11を有するヘッドハウジング1
と、このヘッドハウジング1内部に回転自在に収納さ
れ、前記給気口11から給気エアーを受けるブレード2
1を有する回転軸2と、前記回転軸2を前記ヘッドハウ
ジング1内部で前記給気口11を挟んで上下で回転自在
に支持する玉軸受3と、から構成される歯科用又は医療
用エアータービンハンドピースにおいて、前記玉軸受3
は、前記給気口11に近い側に耐熱性メカニカルシール
4を設けている。
Description
いは研削機器として用いられる歯科用又は医療用エアー
タービンハンドピースに関する。
は、歯牙の切削、研削機器として、術者が手に持って口
腔内で操作しやすいように小型軽量の歯科用又は医療用
エアータービンハンドピース(以下、単に「エアーター
ビンハンドピース」とも呼ぶ。)が近年多用されている
が、このエアータービンハンドピースは、給気口と排気
口を有するヘッドハウジング内部に、前記給気口からの
給気エアーを受ける回転翼(以下、「ブレード」とい
う)を有する回転軸が回転自在に収納され、この回転軸
に取付けられた治療用工具を高速回転させて、歯科治療
等を行うものである。
転自在に回転軸を支持する玉軸受(「ボールベアリン
グ」とも呼ばれる。)が設けられており、この玉軸受に
は、その寿命が短くなるのを防ぐために、潤滑油を十分
に充填しておく必要がある。
中に汚染されるため、オートクレーブする必要もあっ
た。
て、玉軸受内の潤滑油が飛散して消耗することもあり、
そのままの状態で玉軸受を使用すれば破損等してしまう
ため、使用毎又は1日に2〜3回程度は、潤滑油の給油
を行う必要があった。
プの際に、玉軸受内の潤滑油が高温によって流出、蒸発
したり、洗浄で洗い流されたりして消耗するため、オー
トクレープ毎に潤滑油の給油を行う必要もあった。
えば、玉軸受内に一定量の潤滑油をスプレーで直接給油
したり、或いは、潤滑油のミストを給気エアーと共に送
って間接的に給油されている。
め、この玉軸受にシーリングすることも考えられたが、
このような非接触のシールドによるシーリングされた玉
軸受では、非接触のシールドによる軸受内部に潤滑油を
長時間保持できなかった。
ると、摩擦抵抗によりブレードを起動しにくかった。
滑油を頻繁に供給する作業は、非常に面倒且つ手間のか
かるという問題があった。
油できれば良いが、給油が多すぎたりすれば、潤滑油が
玉軸受から溢れ出してしまい、その余分な潤滑油を拭き
取らなければならならず、更に、給油作業に余計な手間
を要するという問題もある。
ので、玉軸受に特別なシーリング構造を用いることで、
使用時やオートクレープ時などに一々潤滑油の給油等を
行う手間がなく、しかも、玉軸受の耐久性が維持される
メンテナンスフリーな歯科用又は医療用エアータービン
ハンドピースを提供することを目的とする。
め、請求項1に記載の歯科用又は医療用エアータービン
ハンドピースは、給気口と排気口を有するヘッドハウジ
ングと、このヘッドハウジング内部に回転自在に収納さ
れ、前記給気口から給気エアーを受けるブレードを有す
る回転軸と、前記回転軸を前記ヘッドハウジング内部で
前記給気口を挟んで上下で回転自在に支持する玉軸受
と、から構成される歯科用又は医療用エアータービンハ
ンドピースにおいて、前記玉軸受は、前記給気口に近い
側に耐熱性メカニカルシールを設けたことを特徴にして
いる。
軸を支持している玉軸受には、前記給気口に近い側に耐
熱性メカニカルシールが設けられた構造にしている。
り、玉軸受内に充填されている潤滑油の消耗を防止する
ことができ、玉軸受の耐久性を維持しながら、一々潤滑
油の給油を行う手間が必要のないメンテナンスフリーに
できる。
タービンハンドピースは、請求項1に記載の歯科用又は
医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記耐熱
性メカニカルシールは、前記回転軸又は前記玉軸受の内
輪に保持され、少なくとも前記玉軸受の外輪の内径以上
の外径を有することを特徴にしている。
一側が、前記回転軸又は前記玉軸受の内輪に保持され、
他側が、少なくとも前記玉軸受の外輪の内径以上の外径
を有しているので、シール性が良く、玉軸受内からの潤
滑油の消耗を確実に防止できる。
タービンハンドピースは、請求項1に記載の歯科用又は
医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記ヘッ
ドハウジング又は前記玉軸受の外輪に保持され、少なく
とも前記玉軸受の内輪の外径以下の内径を有することを
特徴にしている。
一側が、前記ヘッドハウジング又は前記玉軸受の外輪に
保持され、他側が、少なくとも前記玉軸受の内輪の外径
以下の内径を有しているので、シール性が良く、玉軸受
内からの潤滑油の消耗を確実に防止できる。
タービンハンドピースは、請求項1〜3に記載の歯科用
又は医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記
耐熱性メカニカルシールは、弾性を有する材料からな
り、前記給気エアーの圧力が作用しているときには、前
記玉軸受に接触されて、これを遮蔽し、前記給気エアー
の圧力が停止しているときには、前記玉軸受に非接触と
なように弾性変形可能に形成されたことを特徴にしてい
る。
は、前記給気エアーの圧力が停止しているときには、前
記玉軸受と非接触となっているので、回転軸のブレード
が起動されるときには、前記耐熱性メカニカルシールと
前記内輪又は外輪との摩擦抵抗が無く、前記ブレードを
スムーズに起動することができる。
ルシールが給気圧により弾性変形して玉軸受に密着する
ので、潤滑油が玉軸受内から外へ抜け出るのを防止でき
る。
タービンハンドピースは、請求項1〜4に記載の歯科用
又は医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記
玉軸受は、前記給気口に近い側に非接触シールドを設け
ると共に、前記給気口から遠い側に接触シールドを設け
たことを特徴にしている。
タービンハンドピースは、請求項1〜4に記載の歯科用
又は医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記
玉軸受は、前記給気口に近い側に接触シールドを設ける
と共に、前記給気口から遠い側にも接触シールドを設け
たことを特徴にしている。
タービンハンドピースは、請求項1〜4に記載の歯科用
又は医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記
玉軸受は、前記給気口に遠い側に接触シールド又は非接
触シールドを設けたことを特徴にしている。
は、前記給気口に近い側に耐熱性メカニカルシールが設
けられた前記玉受軸の構造を更に具体化している。
い側に非接触シールドを設けると共に、前記給気口から
遠い側に接触シールドを設けるか、前記給気口に近い側
に接触シールドを設けると共に、前記給気口から遠い側
にも接触シールドを設けるか、或いは、前記給気口に遠
い側に接触シールド又は非接触シールドを設けるかの構
造にされているので、玉軸受の給気口に遠い側からの潤
滑油の消耗をも防止することができ、耐熱性メカニカル
シールが玉軸受に密着されたときには、玉軸受内からの
潤滑油の消耗をより確実に防止できる。
タービンハンドピースは、給気口と排気口を有するヘッ
ドハウジングと、このヘッドハウジング内部に回転自在
に収納され、前記給気口から給気エアーを受けるブレー
ドを有する回転軸と、前記回転軸を前記ヘッドハウジン
グ内部で前記給気口を挟んで上下で回転自在に支持する
玉軸受と、から構成される歯科用又は医療用エアーター
ビンハンドピースにおいて、前記玉軸受は、前記給気口
に近い側又は遠い側の何れか一方のみに接触シールドを
設けたことを特徴にしている。
下で支持されている玉軸受には、前記給気口に近い側又
は遠い側の何れか一方のみに接触シールドを設けた構造
にされているため、この接触シールドによって、玉軸受
内からの潤滑油の消耗を防止することができる。
タービンハンドピースは、請求項1〜8に記載の歯科用
又は医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記
歯科用又は医療用エアータービンハンドピースの玉軸受
には、密閉構造に適した流出しにくい潤滑油又は、口腔
内で安全に使用可能な潤滑油を封入したことを特徴とす
る。
ータービンハンドピースは、請求項9に記載の歯科用又
は医療用エアータービンハンドピースにおいて、前記潤
滑油は、使用時の許容最高温度が140℃から260℃
であって、滴点が140℃から260℃であることを特
徴とする。
たものでは、潤滑油の内容を詳細に規定したもので、こ
のような潤滑油を用いることによって、玉軸受の高速回
転対応性、耐熱性、起動時のトルク負荷の軽減、オート
クレープに対する耐久性を保つことができ、請求項1〜
8の効果をより確実に発揮する。
明の実施の形態について説明する。
は医療用エアータービンハンドピースの一例を示す要部
の縦断面図である。図1(a)は、給気エアーが給気口
11から供給されていない状態を示し、図1(b)は、
給気エアーが給気口11から供給されている状態を示し
ている。
ドピースA(以下、単に「エアータービンハンドピー
ス」とも呼ぶ。)は、歯科、医科、耳鼻科など医療用の
切削、研削機器の回転手段として用いられ、特に、歯科
治療においては、歯牙の切削、研削機器として、術者が
手に持って口腔内で操作しやすいものであり、その先端
には、給気口11と排気口(不図示)を有するヘッドハ
ウジング1が形成され、このヘッドハウジング1内部に
は、給気口11からの給気エアーを受けるブレード21
を有する回転軸2が回転自在に収納されており、この回
転軸2の内部に設けられたチャック22に着脱可能に取
付けられた治療用工具(不図示)を高速回転させて、歯
科治療等を行うものである。
けた排気口(不図示)から排気されるが、一部は玉軸受
3を介してエアータービンハンドピースAのヘッドハウ
ジング1の上下から外部に排出される。玉軸受3を介し
て下向きに排出される排気は、排気路12から外部に排
出される。
持させるため、給気口11を挟んだ上下に玉軸受3、3
が設けられている。
述の基本構成において、給気口11を挟んだ上下で回転
軸2を支持している玉軸受3には、給気口11に近い側
に耐熱性メカニカルシール4が設けられた構造にしたこ
とを特徴にしている。以下、詳述する。
回転軸2には、これと一体となって回転されるブレード
21が一体的に固定して取り付けられている。
内部に回転自在に収納され、給気口11からの給気エア
ーを受けて、高速回転されるもので、その回転数は毎分
30万回転以上にも達する。
3によって各々支承されているが、この玉軸受3、3
は、給気口11を挟んだ上下、つまり、ブレード21が
収納されている給気口11の上下に各々設けられてい
る。
された外輪32と、回転軸2側に固定された内輪31と
の間に、球状の転動体33が介在された市販されている
構造のものであって、この転動体33の転動によって、
その回転軸2をスムーズに回転可能にしている。
等が付加されているもの、いないものなど、様々な形式
のものがあるが、その形式は特に限定されない。
カルシール4が直接外輪32と接触しないようにしてい
る。このスペーサ7は、耐熱性メカニカルシール4と一
体に構成されていても良い。
その構造を概略的に示した部分拡大図である。
番号を付し、その説明は省略する。
であるものとして、これらの構造を図1を参酌しつつ説
明する。
(図中では下側)に耐熱性メカニカルシール4を設けた
最も簡易な構造のものである。
05〜0.3ミリ程度の弾性を有するリング状の薄いテフロ
ン(登録商標)樹脂板からなり、その内周41又は外周
42の何れか一方が玉軸受32と非接触となるように形
成している。
内周41は、回転軸2又は玉軸受3の内輪31の適所に
固定接触して保持され、その外周42は、少なくとも玉
軸受3の外輪32の内径32a以上の外径となるように
形成するか、或いは、その外周42は、ヘッドハウジン
グ1又は玉軸受3の外輪32の適所に固定接触して保持
され、その内周41は、少なくとも玉軸受3の内輪31
の外径31a以下の内径となるように形成している。
図1(b)の矢印に示すように、給気口11において前
記給気エアーの圧力が作用しているとき、つまり、ブレ
ード21が回転されているときには、玉軸受3に接触す
るように弾性変形して、これを遮蔽し、一方、図1
(a)に示すように、前記給気エアーの圧力が停止して
いるとき、つまり、ブレード21の回転が停止されてい
るときには、玉軸受3に非接触となるように元の状態に
戻る。
の先端部は、外周ほど薄くなるようにテーパー状に構成
され、弾性変形しやすい構成となっている。
通り、弾性変形するものが最も良いが、玉軸受3の側面
に、ごく僅かな隙間を保って保持される構成であれば、
必ずしも弾性変形しない材料であっても良い。
した流出しにくい潤滑油として、エステル系基油にリチ
ウム石鹸系増ちょう剤を添加した潤滑油(不図示)が充
填されており、前記潤滑油は、使用時の許容最高温度が
140℃から260℃であって、滴点が140℃から2
60℃であるものが望ましく、このような潤滑油を用い
ると、玉軸受3の高速対応性、耐熱性、高温での液化防
止、耐久性を保ことができ、玉軸受3の効果をより確実
に発揮する。
可能な安全性のあるパラフィン系の潤滑油を玉軸受3内
に封入しても良い。
ましいことではあるが、選択された潤滑油によっては、
一つの成分で、上記の複数の条件を選択的に満たす場合
もあるが、そのような潤滑油も使用可能である。
ドピースAによれば、回転軸2を支持している玉軸受3
には、その給気口11に近い側に耐熱性メカニカルシー
ル4が設けられている。
供給エアーの圧力により、玉軸受3内部に充填された潤
滑油が抜け出てしまうことを防げるので、耐熱性メカニ
カルシール4により、玉軸受3内に充填されている潤滑
油の消耗を防止することができ、玉軸受3の耐久性も維
持されたメンテナンスフリーにできる。
るときには、ヘッドハウジング1内の給気口11では大
気圧状態になっており、その耐熱性メカニカルシール4
は、玉軸受3と非接触となって、これを開放しているの
で、回転軸2のブレード21が起動されるときには、耐
熱性メカニカルシール4とブレード21との摩擦抵抗が
無く、ブレード21をスムーズに起動することができ
る。
受3の内輪31の外径31a乃至外輪32の内径32a
を完全に被覆するように形成されているため、玉軸受3
内からの潤滑油の消耗を確実に防止できる。
他例を示すもので、その一部を縦断して構造を概略的に
示した部分拡大図である。
共通の番号を付し、その説明は省略する。
に加え、給気口11に近い側に非接触シールド6を設け
ると共に、給気口11から遠い側に接触シールド5を設
けたものを示している。
ール支持リング52とで構成され、非接触シールド6
は、下方シールド61とシールド止め輪62から構成さ
れている。
ム、耐熱ニトリルゴム(HNBR)、テフロン樹脂など
の耐熱性、耐水性、耐薬品性のある薄いゴム、樹脂又は
金属が好適である。
の内周、シール体51の内周と内輪31の外周とが接す
る部分の形状も、耐熱性、高速回転耐用性を考慮しなが
ら、シール性を高めたものとなっている。
たように、最も好適な構造と考えられるもので、回転軸
2のブレード21が起動されるときには、耐熱性メカニ
カルシール4とブレード21との摩擦抵抗が軽減され
て、ブレード21がスムーズに起動できると共に、玉軸
受3の給気口11に遠い側からの潤滑油の消耗をも防止
することができ、耐熱性メカニカルシール4が玉軸受3
に密着されたときには、玉軸受3内からの潤滑油の消耗
をより確実に防止できる。
のものに加え、給気口11に近い側に接触シールド5を
設けると共に、給気口11から遠い側にも接触シールド
5を設けたものを示している。
受3からの潤滑油の消耗を接触シールド5によって防止
しているので、耐熱性メカニカルシール4が玉軸受3に
密着されたときには、玉軸受3内からの潤滑油の消耗を
より確実に防止できる。
タービンハンドピースの他例を示す要部の一部を縦断
し、その構造を概略的に示した部分拡大図である。
1で示されたものと基本的な構造を共通にしているた
め、図4では、その特徴部分についてのみ説明する。
共通の番号を付し、その説明は省略する。
遠い側の何れか一方に接触シールド5を設けたものを示
している。
た耐熱性メカニカルシール4を設けることなく、給気口
11に近い側又は遠い側の何れか一方に接触シールド5
を設けることで、これを構成している。
気口11に近い側及び遠い側の双方に接触シールド5を
設けたものであり、図4(b)では、給気口11に遠い
側のみに接触シールド5を設け、給気口11に近い側に
は、非接触シールド6を設けたものを示している。
ースAによれば、回転軸3の上下で支持されている玉軸
受3には、給気口11に近い側又は遠い側の何れか一方
のみに接触シールド5を設けているため、この接触シー
ルド5によって、玉軸受3内からの潤滑油の消耗を防止
することができる。
以下の効果がある。
タービンハンドピースによれば、給気口を挟んだ上下で
回転軸を支持している玉軸受には、前記給気口に近い側
に耐熱性メカニカルシールが設けられた構造にしてい
る。
り、玉軸受内に充填されている潤滑油の消耗を防止する
ことができ、玉軸受の耐久性を維持しながら、一々潤滑
油の給油を行う手間が必要のないメンテナンスフリーに
できる。
タービンハンドピースによれば、耐熱性メカニカルシー
ルの一側が、前記回転軸又は前記玉軸受の内輪に保持さ
れ、他側が、少なくとも前記玉軸受の外輪の内径以上の
外径を有しているので、シール性が良く、玉軸受内から
の潤滑油の消耗を確実に防止できる。
タービンハンドピースによれば、耐熱性メカニカルシー
ルの一側が、前記ヘッドハウジング又は前記玉軸受の外
輪に保持され、他側が、少なくとも前記玉軸受の内輪の
外径以下の内径を有しているので、シール性が良く、玉
軸受内からの潤滑油の消耗を確実に防止できる。
タービンハンドピースによれば、耐熱性メカニカルシー
ルは、前記給気エアーの圧力が停止しているときには、
前記玉軸受と非接触となっているので、回転軸のブレー
ドが起動されるときには、前記耐熱性メカニカルシール
と前記内輪又は外輪との摩擦抵抗が無く、前記ブレード
をスムーズに起動することができる。
ルシールが給気圧により弾性変形して玉軸受に密着する
ので、潤滑油が玉軸受内から外へ抜け出るのを防止でき
る。
用エアータービンハンドピースによれば、玉受軸の構造
が具体化され、玉軸受は、前記給気口に近い側に非接触
シールドを設けると共に、前記給気口から遠い側に接触
シールドを設けるか、前記給気口に近い側に接触シール
ドを設けると共に、前記給気口から遠い側にも接触シー
ルドを設けるか、或いは、前記給気口に遠い側に接触シ
ールド又は非接触シールドを設けるかの構造にされてい
るので、玉軸受の給気口に遠い側からの潤滑油の消耗を
も防止することができ、耐熱性メカニカルシールが玉軸
受に密着されたときには、玉軸受内からの潤滑油の消耗
をより確実に防止できる。
エアータービンハンドピースによれば、潤滑油の内容が
詳細に規定されており、このような潤滑油を用いること
によって、玉軸受の高速回転対応性、耐熱性、起動時の
トルク負荷の軽減、オートクレープに対する耐久性、生
体安全性を保つことができ、請求項1〜8の効果をより
確実に発揮できる。
用エアータービンハンドピースの一例を示す要部の縦断
面図
概略的に示した部分拡大図
示すもので、その一部を縦断して構造を概略的に示した
部分拡大図
ンドピースの他例を示す要部の一部を縦断し、その構造
を概略的に示した部分拡大図
Claims (10)
- 【請求項1】給気口と排気口を有するヘッドハウジング
と、このヘッドハウジング内部に回転自在に収納され、
前記給気口から給気エアーを受けるブレードを有する回
転軸と、前記回転軸を前記ヘッドハウジング内部で前記
給気口を挟んで上下で回転自在に支持する玉軸受と、か
ら構成される歯科用又は医療用エアータービンハンドピ
ースにおいて、 前記玉軸受は、前記給気口に近い側に耐熱性メカニカル
シールを設けたことを特徴にしている歯科用又は医療用
エアータービンハンドピース。 - 【請求項2】前記耐熱性メカニカルシールは、前記回転
軸又は前記玉軸受の内輪に保持され、少なくとも前記玉
軸受の外輪の内径以上の外径を有することを特徴にして
いる請求項1に記載の歯科用又は医療用エアータービン
ハンドピース。 - 【請求項3】前記耐熱性メカニカルシールは、前記ヘッ
ドハウジング又は前記玉軸受の外輪に保持され、少なく
とも前記玉軸受の内輪の外径以下の内径を有することを
特徴にしている請求項1に記載の歯科用又は医療用エア
ータービンハンドピース。 - 【請求項4】前記耐熱性メカニカルシールは、弾性を有
する材料からなり、前記給気エアーの圧力が作用してい
るときには、前記玉軸受に接触されて、これを遮蔽し、
前記給気エアーの圧力が停止しているときには、前記玉
軸受に非接触となるように弾性変形可能に形成されたこ
とを特徴にしている請求項1〜3に記載の歯科用又は医
療用エアータービンハンドピース。 - 【請求項5】前記玉軸受は、前記給気口に近い側に非接
触シールドを設けると共に、前記給気口から遠い側に接
触シールドを設けたことを特徴にしている請求項1〜4
に記載の歯科用又は医療用エアータービンハンドピー
ス。 - 【請求項6】前記玉軸受は、前記給気口に近い側に接触
シールドを設けると共に、前記給気口から遠い側にも接
触シールドを設けたことを特徴にしている請求項1〜4
に記載の歯科用又は医療用エアータービンハンドピー
ス。 - 【請求項7】前記玉軸受は、前記給気口に遠い側に接触
シールド又は非接触シールドを設けたことを特徴にして
いる請求項1〜4に記載の歯科用又は医療用エアーター
ビンハンドピース。 - 【請求項8】給気口と排気口を有するヘッドハウジング
と、このヘッドハウジング内部に回転自在に収納され、
前記給気口から給気エアーを受けるブレードを有する回
転軸と、前記回転軸を前記ヘッドハウジング内部で前記
給気口を挟んで上下で回転自在に支持する玉軸受と、か
ら構成される歯科用又は医療用エアータービンハンドピ
ースにおいて、 前記玉軸受は、前記給気口に近い側又は遠い側の何れか
一方のみに接触シールドを設けたことを特徴にしている
歯科用又は医療用エアータービンハンドピース。 - 【請求項9】前記歯科用又は医療用エアータービンハン
ドピースの玉軸受には、密閉構造に適した流出しにくい
潤滑油又は、口腔内で安全に使用可能な潤滑油を封入し
たことを特徴とする請求項1〜8に記載の歯科用又は医
療用エアータービンハンドピース。 - 【請求項10】前記潤滑油は、使用時の許容最高温度が
140℃から260℃であって、滴点が140℃から2
60℃であることを特徴とする請求項9に記載の歯科用
又は医療用エアータービンハンドピース。
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