JPH07113423A - 回転軸のシール構造 - Google Patents
回転軸のシール構造Info
- Publication number
- JPH07113423A JPH07113423A JP5258202A JP25820293A JPH07113423A JP H07113423 A JPH07113423 A JP H07113423A JP 5258202 A JP5258202 A JP 5258202A JP 25820293 A JP25820293 A JP 25820293A JP H07113423 A JPH07113423 A JP H07113423A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotary shaft
- shaft
- elastic member
- air
- spray nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Sealing Of Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 シール部が発熱したり摩耗する事のない回転
軸のシール構造を提供する。 【構成】 噴霧ノズル10と回転軸を支持する支持部材
12と回転軸の周囲を囲蔽する弾性部材13とを備え、
噴霧ノズルからの噴射でケーシング内部の圧力を高め、
軸の回転時には弾性部材と軸が離隔する構成としたの
で、軸の回転中にシールが離隔しており、シール部が摩
擦により発熱する事がない。
軸のシール構造を提供する。 【構成】 噴霧ノズル10と回転軸を支持する支持部材
12と回転軸の周囲を囲蔽する弾性部材13とを備え、
噴霧ノズルからの噴射でケーシング内部の圧力を高め、
軸の回転時には弾性部材と軸が離隔する構成としたの
で、軸の回転中にシールが離隔しており、シール部が摩
擦により発熱する事がない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転運動する機械要素
へ潤滑油霧を含んだ気体を供給する回転軸のシール構造
に関するものである。
へ潤滑油霧を含んだ気体を供給する回転軸のシール構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の回転軸のシール構造は、
オイルシールやラビリンスパッキン或いはクリアランス
シール等により行われていた。例えば、オイルシールの
場合、ハウジング内の潤滑剤を外部に洩らさず、また外
部のスケールやゴミ、水液がハウジング内に侵入するの
を防止する為に使用される。この為、通常 0.03〜
0.05Mpa程度の外圧に耐えるシール力(軸方向)
が必要とされる。また、ラビリンスパッキン等は、軸と
非接触である為、発熱、摩耗と云う欠点はないが、潤滑
及び外部からのゴミ、水液の混入を防止する為、油霧或
いは、エアを常に吹き付けエア・パージを行っていた。
オイルシールやラビリンスパッキン或いはクリアランス
シール等により行われていた。例えば、オイルシールの
場合、ハウジング内の潤滑剤を外部に洩らさず、また外
部のスケールやゴミ、水液がハウジング内に侵入するの
を防止する為に使用される。この為、通常 0.03〜
0.05Mpa程度の外圧に耐えるシール力(軸方向)
が必要とされる。また、ラビリンスパッキン等は、軸と
非接触である為、発熱、摩耗と云う欠点はないが、潤滑
及び外部からのゴミ、水液の混入を防止する為、油霧或
いは、エアを常に吹き付けエア・パージを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオイル
シール構造では、シール力が強い程又、シール部材の接
触面積が大きい程、発熱量が大きくなるという欠点が存
在した。また、一般に工作機械用オイルシールを使用し
た場合の限界周速は、10〜15m/秒であり、これ以
上の高速では使用できなかった。更に、ラビリンスパッ
キン等の場合、工作機械が停止(回転が停止)しても外
部からスケールやゴミ、水液の混入を防止する為にエア
のみ供給し続けなければならなかった。この為、エアの
消費量が膨大になるという欠点が存在した。
シール構造では、シール力が強い程又、シール部材の接
触面積が大きい程、発熱量が大きくなるという欠点が存
在した。また、一般に工作機械用オイルシールを使用し
た場合の限界周速は、10〜15m/秒であり、これ以
上の高速では使用できなかった。更に、ラビリンスパッ
キン等の場合、工作機械が停止(回転が停止)しても外
部からスケールやゴミ、水液の混入を防止する為にエア
のみ供給し続けなければならなかった。この為、エアの
消費量が膨大になるという欠点が存在した。
【0004】本発明の目的は、上述した従来の欠点に鑑
みなされたもので、工作機械の高速回転を可能にすると
共に発熱がなくエア消費量の少ない回転軸のシール構造
を提供することにある。
みなされたもので、工作機械の高速回転を可能にすると
共に発熱がなくエア消費量の少ない回転軸のシール構造
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転軸のシ
ール構造は、油霧或いは空気を選択的に給送する噴霧ノ
ズルと、回転軸を回動可能に支持する支持部材と、回転
軸の周囲を囲蔽する弾性部材とを備え、前記弾性部材を
ケーシングの開口部周辺に設けると共に、前記噴霧ノズ
ルから排気を前記支持部材に向かって噴射させる事によ
りケーシング内部の圧力を高め、軸の回転時には弾性部
材と軸が離隔する構成とした事を特徴とするものであ
る。
ール構造は、油霧或いは空気を選択的に給送する噴霧ノ
ズルと、回転軸を回動可能に支持する支持部材と、回転
軸の周囲を囲蔽する弾性部材とを備え、前記弾性部材を
ケーシングの開口部周辺に設けると共に、前記噴霧ノズ
ルから排気を前記支持部材に向かって噴射させる事によ
りケーシング内部の圧力を高め、軸の回転時には弾性部
材と軸が離隔する構成とした事を特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】このように、本発明に係る回転軸のシール構造
によれば、潤滑エアを浪費する事がない上にシール部材
が摩擦抵抗により摩耗したり、発熱することがない。
によれば、潤滑エアを浪費する事がない上にシール部材
が摩擦抵抗により摩耗したり、発熱することがない。
【0007】
【実施例】以下、添付図面に従って本発明の一実施例で
ある回転軸のシール構造を説明する。図1は、本発明の
一実施例である回転軸のシール構造の要部断面図であ
る。ここで、回転軸のシール構造は油霧或いは空気を選
択的に給送する噴霧ノズル10と、回転軸11を回動可
能に支持する支持部材12と、回転軸11の周囲を囲蔽
する弾性部材13とを備えている。
ある回転軸のシール構造を説明する。図1は、本発明の
一実施例である回転軸のシール構造の要部断面図であ
る。ここで、回転軸のシール構造は油霧或いは空気を選
択的に給送する噴霧ノズル10と、回転軸11を回動可
能に支持する支持部材12と、回転軸11の周囲を囲蔽
する弾性部材13とを備えている。
【0008】噴霧ノズル10は、図4に模式的に示すよ
うに空気のみを搬送するエアライン14と油のみを搬送
するオイルライン15と定量分配器16及びミキシング
バルブ17とを備え、支持部材12に空気或いは油霧を
選択的に供給する。
うに空気のみを搬送するエアライン14と油のみを搬送
するオイルライン15と定量分配器16及びミキシング
バルブ17とを備え、支持部材12に空気或いは油霧を
選択的に供給する。
【0009】支持部材12は、本実施例ではボールベア
リングを使用している。尚、支持部材は、これに限る事
なく他の支持方法であってもよい。
リングを使用している。尚、支持部材は、これに限る事
なく他の支持方法であってもよい。
【0010】次に、以上のように構成された回転軸のシ
ール構造の動作について説明する。先ず、機械が停止し
ている場合、噴霧ノズル10からエアは供給されておら
ず、図2に示す様に回転軸11と弾性部材13とは接触
している。したがって、外部からゴミやほこり、水等が
侵入しようとしても弾性部材13に阻止される。
ール構造の動作について説明する。先ず、機械が停止し
ている場合、噴霧ノズル10からエアは供給されておら
ず、図2に示す様に回転軸11と弾性部材13とは接触
している。したがって、外部からゴミやほこり、水等が
侵入しようとしても弾性部材13に阻止される。
【0011】機械或いは駆動軸が回転する場合、図3に
示すように、噴霧ノズル10からエア或いは油霧が供給
されて、ケーシング内の圧力が大気より高くなる。する
と、弾性部材13は、圧力Pに押されて外側に浮き、回
転軸11と離隔する。この為、軸の回転時には、弾性部
材13は浮き上がって回転軸11と接触しない為、摩擦
抵抗を生じない。
示すように、噴霧ノズル10からエア或いは油霧が供給
されて、ケーシング内の圧力が大気より高くなる。する
と、弾性部材13は、圧力Pに押されて外側に浮き、回
転軸11と離隔する。この為、軸の回転時には、弾性部
材13は浮き上がって回転軸11と接触しない為、摩擦
抵抗を生じない。
【0012】このように、本実施例では、軸の停止時に
従来のようにエア・パージ用のエアを必要としないの
で、空気の消費量を著しく低減させる事ができる。
従来のようにエア・パージ用のエアを必要としないの
で、空気の消費量を著しく低減させる事ができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る回転軸のシール構造によれば、油霧或いは空気を選択
的に給送する噴霧ノズルと、回転軸を回動可能に支持す
る支持部材と、回転軸の周囲を囲蔽する弾性部材とを備
え、前記弾性部材をケーシングの開口部周辺に設けると
共に、前記噴霧ノズルから排気を前記支持部材に向かっ
て噴射させる事によりケーシング内部の圧力を高め、軸
の回転時には弾性部材と軸が離隔する構成としたので、
軸の回転中にシールが離隔しており、シール部が摩擦に
より発熱する事がないと共に、摩耗する事がない。ま
た、潤滑エアの消費量を著しく低減させる事ができる。
更に、軸の停止時には、シール部材が軸に接しているの
で休止時に外部からゴミや水が侵入するのを防止する事
が出来る。
る回転軸のシール構造によれば、油霧或いは空気を選択
的に給送する噴霧ノズルと、回転軸を回動可能に支持す
る支持部材と、回転軸の周囲を囲蔽する弾性部材とを備
え、前記弾性部材をケーシングの開口部周辺に設けると
共に、前記噴霧ノズルから排気を前記支持部材に向かっ
て噴射させる事によりケーシング内部の圧力を高め、軸
の回転時には弾性部材と軸が離隔する構成としたので、
軸の回転中にシールが離隔しており、シール部が摩擦に
より発熱する事がないと共に、摩耗する事がない。ま
た、潤滑エアの消費量を著しく低減させる事ができる。
更に、軸の停止時には、シール部材が軸に接しているの
で休止時に外部からゴミや水が侵入するのを防止する事
が出来る。
【図1】本発明の一実施例である回転軸のシール構造の
要部断面図である。
要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例である回転軸の停止状態を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図3】本発明の一実施例である回転軸の動作状態を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図4】本発明の一実施例である回転軸のシール構造に
使用される噴霧ノズルを示す模式図である。
使用される噴霧ノズルを示す模式図である。
10 噴霧ノズル 11 回転軸 12 支持部材 13 弾性部材 14 エアライン 15 オイルライン 16 定量分配器 17 ミキシングバルブ
Claims (1)
- 【請求項1】 油霧或いは空気を選択的に給送する噴霧
ノズルと、回転軸を回動可能に支持する支持部材と、回
転軸の周囲を囲蔽する弾性部材とを備え、前記弾性部材
をケーシングの開口部周辺に設けると共に、前記噴霧ノ
ズルから排気を前記支持部材に向かって噴射させる事に
よりケーシング内部の圧力を高め、軸の回転時には弾性
部材と軸が離隔する構成とした事を特徴とする回転軸の
シール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5258202A JPH07113423A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 回転軸のシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5258202A JPH07113423A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 回転軸のシール構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113423A true JPH07113423A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17316931
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5258202A Pending JPH07113423A (ja) | 1993-10-15 | 1993-10-15 | 回転軸のシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113423A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002364757A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
JP2008196510A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Nsk Ltd | 軸受装置 |
-
1993
- 1993-10-15 JP JP5258202A patent/JPH07113423A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002364757A (ja) * | 2001-06-08 | 2002-12-18 | Koyo Sealing Techno Co Ltd | 密封装置 |
JP2008196510A (ja) * | 2007-02-08 | 2008-08-28 | Nsk Ltd | 軸受装置 |
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