JPH0775578A - ジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含むdna断片およびその利用 - Google Patents

ジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含むdna断片およびその利用

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JPH0775578A
JPH0775578A JP5223501A JP22350193A JPH0775578A JP H0775578 A JPH0775578 A JP H0775578A JP 5223501 A JP5223501 A JP 5223501A JP 22350193 A JP22350193 A JP 22350193A JP H0775578 A JPH0775578 A JP H0775578A
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Miwa Madori
美輪 真鳥
Miki Kobayashi
幹 小林
Hideaki Yugawa
英明 湯川
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233
の染色体DNAから得られ、ジヒドロピコリン酸レダク
ターゼをコードする遺伝子を含むDNA断片、該DNA
断片が導入された組換えプラスミド、および該組換えプ
ラスミドにより形質転換されたコリネ型細菌。 【効果】該DNA断片が導入された組換えプラスミドに
より形質転換されたコリネ型細菌を用いることで、従来
よりも高効率に有用微生物産物を生産することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ジヒドロジピコリン酸
レダクターゼ(EC 1.3.1.26)をコードする遺伝子を含
むコリネ型細菌由来のDNA断片およびその利用に関
し、より詳しくは、ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ
をコードする遺伝子を含むブレビバクテリウム・フラバ
ム(Brevibacterium flavum)由来のDNA断片、該D
NA断片を保有する組換えプラスミド、および該プラス
ミドにより形質転換されたコリネ型細菌に関する。
【0002】
【従来の技術】ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ(EC
1.3.1.26)は、医薬や食品添加物として用いられるL
−リジンの生合成に関与する工業的に有用な酵素であ
る。ジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺
伝子としては、エシェリヒア・コリ(Escherichia coli)
由来の遺伝子(J. Biol. Chem., 259, 14829-14834, 19
88参照)、およびコリネバクテリウム・グルタミカム(Co
rynebacterium glutamicum)由来の遺伝子(Mol. Gene
r. Genet., 220, 478-480, 1990 参照)についての報告
例はあるものの、本発明者らの知る限りでは、産業上重
要な微生物であるブレビバクテリウム・フラバム(Brev
ibacterium flavum)由来のジヒドロジピコリン酸レダ
クターゼをコードする遺伝子についての報告例は見当た
らない。一方、従来提案されている微生物を用いるL−
リジンの製造法では、L−リジンの蓄積等に限界があ
り、新たな観点から遺伝子工学的手法による苗株の改良
も含め、L−リジンをより効率的に生成させる方法の提
供が強く求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コリ
ネ型細菌に属するブレビバクテリウム・フラバム(Brev
ibacterium flavum)由来のジヒドロジピコリン酸レダ
クターゼをコードする遺伝子を単離し、該遺伝子を同種
であるコリネ型細菌に導入し、該コリネ型細菌を用いて
新たな観点から効率的にL−リジンを製造することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成すべく鋭意研究を行った結果、コリネ型細菌染色体
からジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺
伝子を含むDNA断片を単離し、該DNA断片を適当な
ベクタープラスミドに導入してコリネ型細菌を形質転換
し、該形質転換されたコリネ型細菌がL−リジンの中間
体であるテトラヒドロジピコリン酸の高生産能力を有す
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。即ち本
発明は、(1) ブレビバクテリウム・フラバム(Brev
ibacterium flavum)由来のジヒドロジピコリン酸レダ
クターゼをコードする遺伝子を含むDNA断片、(2)
該DNA断片を保有する組換えプラスミド、(3)
該組換えプラスミドにより形質転換されたコリネ型細
菌、を提供するものである。本発明の上記DNA断片を
用いることにより、コリネ型細菌内でジヒドロジピコリ
ン酸レダクターゼを高生産し得るベクタープラスミドを
造成することができ、このベクタープラスミドでコリネ
型細菌を形質転換することにより、リジン生合成経路の
中間体であるテトラヒドロジピコリン酸の高産生能力を
有するコリネ型細菌を育種することが可能である。かく
して育種されたコリネ型細菌を用いてL−リジンを効率
的に製造することができる。以下に、本発明についてさ
らに詳細に説明する。
【0005】
【本発明の具体的説明】本発明の、ジヒドロジピコリン
酸レダクターゼをコードする遺伝子を含むDNA断片
(以下これを「A断片」と略称することがある。)と
は、ジヒドロジピコリン酸を還元して、テトラヒドロジ
ピコリン酸を合成する酵素、即ちジヒドロジピコリン酸
レダクターゼ(EC 1.3.1.26)をコードする遺伝子DN
Aを含むDNA断片を意味する。
【0006】本発明のジヒドロジピコリン酸レダクター
ゼをコードする遺伝子を含むDNA断片はその塩基配列
が決定された後においては合成することも可能である
が、通常は該酵素を生産する微生物から単離およびクロ
ーニングして取得可能であり、その供給源となる微生物
としてはコリネ型細菌、特にブレビバクテリウム・フラ
バム(Brebibacterium flavum)MJ−233(FERM BP
-1497)およびその由来株が好適に用いられる。これら
供給源微生物からA断片を調製するための基本的操作の
1例を以下に示す。A断片は、上記コリネ型細菌、例え
ばブレビバクテリウム・フラバムMJ−233(FERM B
P-1497)株の染色体DNA上に存在し、その染色体DN
Aを適当な制限酵素で切断し、生じる切断断片の中から
分離、取得することができる。まず、ブレビバクテリウ
ム・フラバムMJ−233株の培養物から常法により染
色体DNAを抽出し、該染色体DNAを適当な制限酵
素、例えばHindIIIを用いて完全分解する。次に得
られたDNA断片を、適当なマーカー遺伝子を有するベ
クタープラスミド、例えばカナマイシン耐性遺伝子を有
するpHSG298(宝酒造製)に常法により挿入す
る。得られたベクタープラスミドを用い、通常の形質転
換法、例えば塩化カルシウム法または電気パルス法等に
より適当な宿主細菌、例えばジヒドロジピコリン酸レダ
クターゼ遺伝子が欠損した大腸菌(エシエリヒア・コ
リ)変異株CGSC4549[エシエリヒア・コリ ジ
ェネテック・ストック・センター(Escherichia coli G
enetic Stock Center)、デパートメント・オブ・バイオ
ロジー、エール・ユニバーシィティ(Department of Bi
ology, Yale University):P.O.Box 6666 New-Haven,
GT 06511-74, USA 保存菌株]を形質転換し、菌体を選
択培地上で培養して形質転換株の有する組換えプラスミ
ドのマーカー遺伝子発現の有無により、形質転換株を分
離、取得する。得られた形質転換株より、プラスミドD
NAを常法、例えばアルカリ−SDS法等により抽出
し、適当な制限酵素で切断する。得られたDNA断片を
常法、例えばポリアクリルアミド電気泳動法等により解
析することにより、前記プラスミドDNAに挿入された
ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233株由来のA
断片を確認および取得することができる。
【0007】上記手法により得られるA断片の例として
は、上記ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233の
染色体DNAを制限酵素HindIIIにより完全分解し
て得られる、大きさ約3.5kbのDNA断片を挙げる
ことができる。このジヒドロジピコリン酸レダクターゼ
をコードする遺伝子を含む大きさが約3.5kbのDN
A断片を各種制限酵素により切断した際の、制限酵素認
識部位数および切断断片の大きさを下記表1に示す。
【0008】
【表1】
【0009】なお、本明細書において、制限酵素による
「認識部位数」は、DNA断片またはプラスミドを、制
限酵素の存在下で完全分解し、それらの分解物をそれ自
体既知の方法に従い1%アガロースゲル電気泳動および
4%ポリアクリルアミドゲル電気泳動に供し、分離可能
な断片の数から決定した値を採用した。また、「切断断
片の大きさ」及びプラスミドの大きさは、アガロースゲ
ル電気泳動を用いる場合には、エシエリヒア・コリのラ
ムダファージ(λphage)のDNAを制限酵素HindI
IIで切断して得られる分子量既知のDNA断片の同一ア
ガロースゲル上での泳動距離で描かれる標準線に基づ
き、また、ポリアクリルアミドゲル電気泳動を用いる場
合には、エシエリヒア・コリのファイ・エックス174
ファージ(φx174 phage)のDNAを制限酵素Ha
IIIで切断して得られる分子量既知のDNA断片の同
一ポリアクリルアミドゲル上での泳動距離で描かれる標
準線に基づき、切断DNA断片またはプラスミドの各D
NA断片の大きさを算出する。プラスミドの大きさは、
切断断片それぞれの大きさを加算して求める。なお、各
DNA断片の大きさの決定において、1kb以上の断片
の大きさついては、1%アガロースゲル電気泳動によっ
て得られる結果を採用し、約0.1kbから1kb未満
の断片の大きさについては4%ポリアクリルアミドゲル
電気泳動によって得られる結果を採用した。
【0010】一方、上記したブレビバクテリウム・フラ
バムMJ−233の染色体DNAを制限酵素HindII
Iによって切断することにより得られる大きさが約3.5
kbのDNA断片については、その塩基配列をプラスミ
ドpUC118またはpUC119(宝酒造)を用いる
ジデオキシヌクレオチド酵素法(dideoxy chaintermina
tion method, Sanger,F. ら, Proc. Natl. Acad. Sci.
USA, 74, p5463,1977)により決定することができる。
このようにして決定した上記大きさが約3.5kbのD
NA断片の塩基配列中のオープン・リーディング・フレ
ーム(ORF)の存在から決定したジヒドロジピコリン
酸レダクターゼをコードする遺伝子は、249個のアミ
ノ酸をコードする747塩基対から構成されている。そ
の塩基配列を後記配列表の配列番号:1に示す。
【0011】配列番号:1に示される塩基配列を包含し
てなる本発明のジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコ
ードする遺伝子を含むDNA断片は、天然のコリネ型細
菌染色体DNAから単離されたもののみならず、通常用
いられるDNA合成装置、例えばアプライド・バイオシ
ステムズ社製394型を用いて合成されたものであって
もよい。また、配列番号:1に示される塩基配列を包含
してなる本発明のDNA断片は、ジヒドロジピコリン酸
レダクターゼをコードする機能を実質的に損なうことが
ない限り、塩基配列の一部の塩基が他の塩基で置換され
ていてもよく、あるいは新たに塩基が挿入されていても
よく、また一部の塩基が欠損または転位していてもよ
く、これら誘導体のいずれもが、本発明のジヒドロジピ
コリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含むDNA
断片に包含されるものである。以上に詳述したジヒドロ
ジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含む大
きさ約3.5kbのDNA断片の各種制限酵素による切
断点地図を図1に示す。
【0012】本発明のジヒドロジピコリン酸レダクター
ゼをコードする遺伝子を含むDNA断片(A断片)を適
当なプラスミドベクター、例えば、コリネ型細菌内でプ
ラスミドの複製増殖機能を司る遺伝子を少なくとも保有
するプラスミドベクターに導入することにより、コリネ
型細菌内でジヒドロジピコリン酸レダクターゼを高発現
する優れた組換えプラスミドを得ることができる。
【0013】また、本発明のジヒドロジピコリン酸レダ
クターゼをコードする遺伝子を発現させるためのプロモ
ーターは、コリネ型細菌が保有する該遺伝子自身のプロ
モーターのみならず、コリネ型細菌内でジヒドロジピコ
リン酸レダクターゼ遺伝子の転写を開始させ得るプロモ
ーターであれば、原核生物に由来する天然または合成塩
基配列であっても、その他のいかなる塩基配列であって
もよい。
【0014】本発明のA断片を導入することができ、コ
リネ型細菌内でプラスミドの複製増殖機能を司る遺伝子
を少なくとも保有するプラスミドベクターとしては、例
えば、プラスミドpCRY30(特開平3-210184号公
報);プラスミドpCRY21、pCRY2KE、pC
RY2KX、pCRY31、pCRY3KEおよびpC
RY3KX(特開平2-276579号公報);プラスミドpCR
Y2およびpCRY3(特開平1-191686号公報);プラ
スミドpAM330(特開昭58-67679号公報);プラスミ
ドpHM1519(特開昭58-77895号公報);プラスミ
ドpAJ655、pAJ611およびpAJ1844
(特開昭58-192900号公報);プラスミドpCG1(特
開昭57-134500号公報);プラスミドpCG2(特開昭58
-35197号公報);プラスミドpCG4およびpCG11
(特開昭57-183799号公報)等のプラスミドを例示する
ことができる。これらの中でも、コリネ型細菌内でプラ
スミドの安定化機能を司る遺伝子を含むDNA領域およ
びコリネ型細菌内で複製増殖機能を司る遺伝子を含むD
NA領域を保有するプラスミドが好ましく、例えば、プ
ラスミドpCRY30、pCRY21、pCRY2K
E、pCRY2KX、pCRY31、pCRY3KE、
pCRY3KX等が好適に用いられる。
【0015】上記プラスミドベクターpCRY30を調
製する方法の1例を以下に示す。ブレビバクテリウム・
スタチオニス(Brevibacterium stationis)IFO12144
(FERM BP-2515)からプラスミドpBY503(特開平
1-95785号公報)DNAを常法により抽出し、これを制
限酵素XhoIで処理して、プラスミド複製増殖機能を
司る遺伝子を含む大きさが約4.0kbのDNA断片を
切り出す。同様にして該プラスミドDNAを制限酵素
coRIおよびKpnIで処理して、プラスミド安定化
機能を司る遺伝子を含む大きさが約2.1kbのDNA
断片を切り出す。得られた2つのDNA断片をプラスミ
ドpHSG298(宝酒造製)のEcoRI−Kpn
部位およびSalI部位にそれぞれ組込むことにより、
プラスミドpCRY30を調製することができる。
【0016】次に、上記プラスミドベクターへの本発明
のA断片の導入は、例えば、プラスミドベクター中に1
箇所だけ存在する制限酵素部位を該制限酵素で開裂し、
そこに前記A断片および開裂したプラスミドベクターを
必要に応じてS1ヌクレアーゼで処理して平滑末端とす
るか、または適当なアダプターDNAの存在下にDNA
リガーゼ処理で連結させることにより行うことができ
る。プラスミドpCRY30への本発明のA断片の導入
は、プラスミドpCRY30を制限酵素BamHIで開
裂させ、そこに前記ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ
をコードする遺伝子を含むDNA断片(A断片)をDN
Aリガーゼで連結させることにより行うことができる。
【0017】かくして造成される本発明のA断片をプラ
スミドpCRY30に導入した組換えプラスミドは、ジ
ヒドロジピコリン酸レダクターゼの高産生能力を有して
おりL−リジンの製造に好適に利用することができる。
本発明者らは、このプラスミドを“プラスミドpCRY
30−dapB”と命名した。本プラスミドpCRY3
0−dapBの作製方法については、後記実施例2にて
詳細に説明する。上記手法により造成される本発明のジ
ヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を
含むコリネ型細菌内で複製増殖可能なプラスミドを宿主
微生物に導入し、該微生物を形質転換して得られる形質
転換微生物を用いてL−リジンを安定して効率良く生産
することができる。
【0018】本発明による上記組換えプラスミドで形質
転換しうる宿主微生物としては、コリネ型細菌、例え
ば、ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233(FERM
BP-1497)、ブレビバクテリウム・フラバムMJ233
−AB−41(FERM BP-1498)、ブレビバクテリウム・
フラバムMJ233−ABT−11(FERM BP-1500)、
ブレビバクテリウム・フラバムMJ233−ABD−2
1(FERM BP-1499)等が挙げられる。なお、上記 FERM
BP-1498 の菌株は FERM BP-1497 の菌株を親株としてD
L−α−アミノ酪酸耐性を積極的に付与されたエタノー
ル資化性微生物である(特公昭59-28398号公報参照)。
また、FERM BP-1500 の菌株は FERM BP-1497 の菌株を
親株としたL−α−アミノ酪酸トランスアミナーゼ高活
性変異株である(特開昭62-51998号公報参照)。さら
に、FERM BP-1499 の菌株は FERM BP-1497 の菌株を親
株としたD−α−アミノ酪酸デアミナーゼ高活性変異株
である(特開昭61-177993号公報参照)。
【0019】上記微生物の他に、ブレビバクテリウム・
アンモニアゲネス(Brevibacterium ammoniagenes)ATCC
6871、同 ATCC 13745、同 ATCC 13746、ブレビバクテ
リウム・デバリカム(Brevibacterium divaricatum)AT
CC 4020、ブレビバクテリウム・ラクトファーメンタム
Brevibacterium lactofermentum)ATCC 13869、コリ
ネバクテリウム・グルタミカム(Corynebacterium glut
amicum)ATCC 31830等を宿主微生物として用いることも
できる。なお、宿主としてブレビバクテリウム・フラバ
ムMJ−233由来の菌株を用いる場合、本菌株の保有
するプラスミドpBY502(特開昭63-36787号公報参
照)のために形質転換が困難な場合があるので、そのよ
うな場合には、本菌株よりプラスミドpBY502を除
去することが望ましい。プラスミドpBY502を除去
する方法としては、例えば、継代培養を繰り返すことに
より自然に欠落させることも可能であるし、人為的に除
去することも可能である[Bacteriologi-cal Review, 3
6, 361, 1972 参照]。上記プラスミドpBY502を人
為的に除去する方法の1例を以下に示す。
【0020】宿主菌ブレビバクテリウム・フラバムMJ
−233の生育を不完全に阻害する濃度、例えば0.2
〜50 μg/ml 濃度のアクリジンオレンジもしくはエチ
ジウムブロミド等を含有する培地に1ml当たり約10
菌体の密度で該宿主菌を植菌し、その生育を不完全に阻
害しながら約35℃で約24時間培養する。この培養液
を希釈して寒天培地に塗布し、約35℃で約2日間培養
する。得られたコロニーから各々独立にプラスミド抽出
操作を行ない、プラスミドpBY502が除去されてい
る株を選抜する。この一連の操作により、プラスミドp
BY502が除去されたブレビバクテリウム・フラバム
MJ−233由来株が得られる。
【0021】上記コリネ型細菌への前記組換えプラスミ
ドの形質転換法としては、エシエリヒア・コリ(E. col
i)およびエルビニア・カロトボラ(Erwinia carotovora)
について知られているように[N.M.Calvin および P.C.
Hanawalt, J. Bacteriology,170, 2796, 1988; K.Ito
ら、Agricultural and Biological Chemistry, 52,293,
1988 参照]、DNA受容菌にパルス波を通電する方法
[Y.Satoh ら, J.Industrial Microbiology, 5, 159, 1
990]等を利用することができる。
【0022】上記の方法で形質転換して得られるジヒド
ロジピコリン酸レダクターゼ高産生能を有するコリネ型
細菌、例えばブレビバクテリウム・フラバムMJ−23
3に由来する形質転換株の培養方法を、以下に述べる。
得られた形質転換コリネ型細菌は、炭素源、窒素源、無
機非金属または金属塩、ビタミン類等、該細菌の増殖に
必要かつ十分な栄養成分を含有する培地を用いて、適当
な好気、温度、pH条件の下に培養することができる。
培地に含有される栄養成分は、培養の開始時に全て添加
することもできるし、また培養の進展に伴い逐次または
連続的に添加することもできる。
【0023】培地中の炭素源としては、例えば、グルコ
ース、グリセロール、フルクトース、シュクロース、マ
ルトース、澱粉加水分解物、糖蜜等の炭水化物;コハク
酸、フマル酸、酢酸、乳酸等の有機酸;エタノール、メ
タノール等のアルコール類の中から培養対象細菌が資化
可能な炭素源を選択して、単独でまたは組合わせて用い
ることができる。培養開始時の炭素源濃度は1〜5容量
%であることが好ましく、さらに好ましくは2〜3容量
%である。窒素源としては、例えば、アンモニアまたは
塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、炭酸アンモニウ
ム、硝酸アンモニウム、酢酸アンモニウム等の各種無機
あるいは有機アンモニウム塩類;尿素等の他の無機含窒
素化合物;グルタミン酸等のアミノ酸類;ペプトン、肉
エキス、酵母エキス、カゼミノ酸、コーンスチープリカ
ー等の含窒素天然栄養源等を用いることができる。
【0024】無機非金属塩または金属塩としては、リン
酸一水素カリウム、リン酸二水素カリウム、硫酸アンモ
ニウム、硫酸第一鉄、塩化マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム、塩化マンガン、硫酸マンガン等を用いることがで
きる。ビタミン類としてはビオチン、チアミンなどを必
要に応じて用いるが、含窒素天然栄養源の中にはこれら
のビタミン類を含有するものがあるので、これをもって
ビタミン類の代替とすることも可能である。培養は通
常、振盪培養、通気攪拌培養等の好気条件下で行なう。
培養温度は一般に約20〜40℃、好ましくは約25〜
35℃に、培地のpHは5〜10、好ましくは7〜8の
中性付近に、それぞれ維持することが好ましい。培地の
pH調整は、適当な酸またはアルカリを添加して行うこ
とができる。培養期間は通常1〜7日間とすることがで
きる。培養菌体は、培養終了後に遠心分離、膜分離等の
適当な手段で培養液から分離回収することができる。
【0025】上記手法で得られる培養物または培養物か
ら得られる菌株を用いて発酵法または酵素法によりL−
リジンを製造することができる。次に実施例により本発
明をさらに具体的に説明する。当然ながら、下記実施例
は本発明について具体的な認識を得る一助としてのみ挙
げたものであり、本発明の範囲を何ら限定するものでは
ない。
【0026】
【実施例】実施例1 ジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子
を含むブレビバクテリウム・フラバムMJ−233由来
のDNA断片(A断片)のクローン化(A)ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233の全
DNAの抽出 半合成培地A培地[組成:尿素 2g、硫酸アンモニウ
ム 7g、リン酸一カリウム 0.5g、リン酸二カリウ
ム 0.5g、MgSO4・7H2O 0.5g、MnSO4
・4〜6H2O 6mg、FeSO4・7H2O 6mg、
酵母エキス2.5g、カザミノ酸 5g、ビオチン 20
0μg、塩酸チアミン 100μg、グルコース 20g
を蒸留水に溶解して1lとする]1lを用いてブレビバ
クテリウム・フラバムMJ−233(FERM BP-1497)を
対数増殖期後期まで培養し、培養菌体を回収した。得ら
れた菌体を、リゾチームを10 mg/ml の濃度で含有す
る溶液[組成:10mM NaCl、20mM トリス緩
衝液(pH8.0)、1mM EDTA・2Na]15ml
に懸濁した。続いて最終濃度100 μg/ml 量のプロテ
ナーゼKを添加し、37℃で1時間インキュベートし
た。さらに最終濃度0.5%量のドデシル硫酸ナトリウ
ムを添加し、50℃で6時間インキュベートして溶菌し
た。この溶菌液に、等量のフェノール/クロロホルム溶
液(1:1、v/v)を添加し、室温で10分間穏やかに
振盪した後、全量を10〜12℃で20分間、5,00
0×gの遠心分離にかけ、その上清画分を分取した。酢
酸ナトリウムをその最終濃度が0.3Mとなるように該
画分に添加し、次いで2倍量のエタノールを穏やかに添
加した。水層とエタノール層との間に存在するDNAを
ガラス棒で搦め取り、これを70%エタノールで洗浄し
た後に風乾した。得られたDNAは、溶液[組成;10
mM トリス緩衝液(pH7.5)、1mMEDTA・2
Na]5mlを添加して4℃で一晩静置した後、実験に
供した。
【0027】(B)ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ
をコードする遺伝子を含む組換えプラスミドの創製およ
び選抜 前記(A)項で得られたブレビバクテリウム・フラバム
MJ−233の全DNA溶液 90μlを、50 unit
の制限酵素HindIIIと37℃で1時間反応させて完
全分解した。また、カナマイシン耐性遺伝子を有するク
ローニングベクターpHSG298(宝酒造製)を制限
酵素HindIIIで分解した後、その分解物を脱リン酸
化した。得られたそれぞれのDNA分解物溶液を65℃
で10分間加熱して制限酵素を失活させた後に混合し、
該液に、それぞれの最終濃度が50mM トリス緩衝液
(pH7.6)、10mMジチオスレイトール、1mM
ATP、10mM MgCl2、およびT4DNAリガー
ゼ 1 unit となるように各成分を添加し、4℃で15
時間反応させて、DNAを結合させた。
【0028】上記手順により得られたプラスミド混液を
用い、塩化カルシウム法[J. Mol.Biol., 53, 159 (197
0)]により前記ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ欠損
大腸菌変異株、エシエリヒア・コリ(Escherichia col
i)CGSG4549(dapB)[()内はジヒドロジ
ピコリン酸レダクターゼ遺伝子型を示す]を形質転換し
た。形質転換した前記エシエリヒア・コリCGSG45
49(dapB)株を、カナマイシン 50mgを含有
する選択培地[組成;K2HPO4 7g、KH2PO4
g、(NH4)2SO4 1g、MgSO4・7H2O 0.1
g、グルコース 20gおよび寒天 16gを蒸留水 1
lに溶解する]に塗抹した。この培地上に生育したジヒ
ドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含
むプラスミドを保持する菌株を、常法により液体培養し
て培養液よりプラスミドDNAを抽出した。抽出したプ
ラスミドを制限酵素により分解し、得られた分解物をア
ガロースゲル電気泳動に供して解析した結果、プラスミ
ドpHSG298の大きさ2.7kbのDNA断片に加
えて、大きさ約3.5kbの挿入DNA断片が認められ
た。本発明者らは、このプラスミドを“プラスミドpH
SG298−dapB”と命名した。
【0029】(C)ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ
をコードする遺伝子を含むDNA断片(A断片)のサブ
クローニング 前記(B)で得られたプラスミドpHSG298−da
pBに含まれる挿入DNA断片を下記手順にてプラスミ
ドpUC118(宝酒造製)にサブクローニングした。
前記プラスミドpHSG298−dapBを制限酵素
indIIIと反応させて言えられる分解物と、プイラス
ミドpUC118を制限酵素HindIIIと反応させて
得られる分解物とを混合した。この混合液を65℃で1
0分間加熱して酵素を失活させた後に、それぞれの最終
濃度が 50mM トリス緩衝液(pH7.6)、10mM
ジチオスレイトール、1mM ATP、10mM Mg
Cl2、およびT4DNAリガーゼ1 unit となるよう
に各成分を添加し、12℃で15時間反応させて、DN
A分解物を結合させた。
【0030】得られたプラスミド混液を用いて、塩化カ
ルシウム法(J. Mol. Bio., 53, 159, 1970)により前記
エシエリヒア・コリCGSG4345株を形質転換し、
カナマイシンを50mg含有する選択培地[組成:K2
HPO4 7g、KH2PO4 2g、(KH4)2SO4
g、MgSO4・7H2O 0.1g、グルコース 20g
および寒天 16gを蒸留水に溶解して1lとする]に
塗抹した。この培地上に生育した菌株を常法により液体
培養し、該培養液から常法によりプラスミドDNAを抽
出した。抽出したプラスミドを制限酵素により分解し、
得られた分解物をアガロースゲル電気泳動に供した結
果、プラスミドpUC118の大きさ約3.2kbのD
NA断片に加え、大きさ約3.5kbの挿入DNA断片
が認められた。確認された大きさ約3.5kbの挿入D
NA断片を各種の制限酵素で切断したときの制限酵素認
識部位数および切断断片の大きさは前記表1に示したと
同一であった。このDNA断片の制限酵素切断点地図を
図1に示す。また、上記手法により得られたプラスミド
を各種制限酵素で切断したときの制限酵素認識部位数お
よび切断断片の大きさを下記表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】上記表2に示した制限酵素の切断断片によ
り特徴付けられるプラスミドを、“プラスミドpUC1
18−dapB”と命名した。以上により、ジヒドロジ
ピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含む大き
さ約3.5kbのDNA断片(HindIII断片;A断
片)を取得した。
【0033】実施例2 ジヒドロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子
のDNA塩基配列の決定 実施例1(C)項で得たジヒドロジピコリン酸レダクタ
ーゼをコードする遺伝子を含む大きさ約3.5kbのD
NA断片の塩基配列を、プラスミドpUC118または
pUC119を用いるジデオキシヌクレオチド酵素法
(dideoxy chaintermination 法)により、図2に示し
た戦略図に従って決定した。得られた塩基配列中のオー
プン・リーディング・フレームの存在からジヒドロジピ
コリン酸レダクターゼをコードする遺伝子は後記配列表
の配列番号:1に示す塩基配列を有する249個のアミ
ノ酸をコードする747塩基対より構成されていること
が判明した。
【0034】実施例3 プラスミドpCRY30−dapBの調製およびコリネ
型細菌への導入(A)プラスミドpCRY30−dapBの調製 実施例1(B)で得られたプラスミドpHSG298−
dapB 5μgを、各々 5 units の制限酵素Xba
IおよびDraIと、37℃で1時間反応させて分解
し、そのDNA分解物の末端部位を常法により処理して
平滑末端とした。このDNA分解物とBamHIリンカ
ー(宝酒造製) 1μgとを混合した。混合液を65℃
で10分間加熱して酵素を失活させた後に、それぞれの
最終濃度が50mM トリス緩衝液(pH7.6)、10
mM ジチオスレイトール、1mMATP、10mM M
gCl2、およびT4DNAリガーゼ 1 unit となるよ
うに各成分を添加し、12℃で15時間反応させて結合
させた。得られた連結DNAを制限酵素BamHI 3 u
nits と37℃で1時間反応させて得られたDNA分解
物と、特開平3-210184号公報に記載の方法に基いて調製
したプラスミドpCRY30 1μgを制限酵素Bam
HI 1 unit と37℃で1時間反応させて得られたDN
A分解物とを混合し、この混合液を65℃で10分間加
熱して酵素を失活させた後に、それぞれの最終濃度が
50mM トリス緩衝液(pH7.6)、10mM ジチオ
スレイトール、1mM ATP、10mMMgCl2、お
よびT4DNAリガーゼ 1 unit となるように各成分
を添加し、12℃で15時間反応させて、DNA分解物
を結合させた。
【0035】得られたプラスミド混液を用いて、前記実
施例1(B)に記載の常法により、前記エシェリヒア・
コリCGSG4549株を形質転換し、カナマイシンを
50μg/ml の濃度で含有する選択培地[組成:K2HP
4 7g、KH2PO4 2g、(NH4)2SO4 1g、M
gSO4・7H2O 0.1g、グルコース 20gおよび
寒天 16gを蒸留水に溶解して1lとする]に塗抹し
た。この培地上に生育した菌株を常法により液体培養
し、該培養液から常法によりプラスミドDNAを抽出し
た。抽出したプラスミドを制限酵素により分解し、得ら
れた分解物をアガロースゲル電気泳動に供した結果、プ
ラスミドpCRY30の大きさ約8.6kbのDNA断
片に加え、大きさ約800bpの挿入DNA断片が認め
られた。
【0036】(B)プラスミドpCRY30−dapB
のコリネ型細菌への導入 上記の如く調整されたプラスミドDNAを、電気パルス
法を用いて次のとおりコリネ型細菌へ形質転換した。ブ
レビバクテリウム・フラバムMJ−233(FERM BP-14
97)プラスミド除去株を100mlの前記A培地で対数
増殖期初期まで培養した後、ペニシリンGを1 unit/m
l となるように添加してさらに2時間振盪培養した。
培養菌体を遠心分離にて集め、20mlのパルス用溶液
[組成:272mM シュークロース、7mM KH2
4、1mM MgCl2;pH7.4]にて洗浄した。再
度、遠心分離にて菌体を集め、5mlのパルス用溶液に
懸濁し、0.75mlの細胞と前記(A)で得られたプ
ラスミド溶液50μlとを混合し、氷中にて20分間静
置した。ジーンパルサー(バイオラド社製)を用いて、
2500ボルト、25μFDに設定し、パルスを印加後
氷中に20分間静置した。全量を3mlの前記A培地に
移し、30℃にて1時間培養した後、カナマイシン 1
5 μg/ml(最終濃度)を含む前記A寒天培地に植菌し
て30℃で2〜3日間培養した。出現したカナマイシン
耐性株より、常法によりプラスミドを得た。このプラス
ミドを各種制限酵素で切断し、得られた切断断片の大き
さを測定した。その結果を下記表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】上記表3に示した制限酵素の切断断片によ
り特徴付けられるプラスミドを、“プラスミドpCRY
30−dapB"、該プラスミドを保持する菌株を“ブ
レビバクテリウム・フラバムMJ233−dapB”と
それぞれ命名した。上記表3から明らかな如く、前記プ
ラスミドpCRY30−dapBを制限酵素BamHI
で切断することにより、プラスミドpHSG298に由
来する大きさ8.6kbのDNA断片に加えて、ジヒド
ロジピコリン酸レダクターゼをコードする遺伝子を含む
大きさ約800bpのDNA断片が確認された。なお、
複合プラスミドpCRY30−dapBにより形質転換
されたブレビバクテリウム・フラバムMJ233−da
pBは、茨城県つくば市東1丁目1番3号の工業技術院
生命工学工業技術研究所に、平成5年8月6日付けで受
託番号:FERM P-13790 として寄託されている。
【0039】実施例4 プラスミドpCRY30−dapBの安定性の確認 前記A培地 100mlを500ml容三角フラスコに
分注し、120℃で15分間滅菌処理した後、この培地
に実施例3で得たブレビバクテリウム・フラバムMJ2
33−dapBを植菌し、30℃で24時間の振盪培養
を行った。次いで、同様にしてA培地100mlを50
0ml容三角フラスコに分注して120℃で15分間滅
菌した培地に、培地1ml当たり50細胞の密度で植継
し、再度30℃で24時間の振盪培養を行った。培養物
を遠心分離して菌体を回収し、回収した菌体を洗浄し
た。得られた菌体を、カナマイシンを15 μg/ml の濃
度で添加した平板A培地およびカナマイシン無添加の平
板A培地に一定量塗抹し、30℃で1日培養した後に、
生育したコロニーの数を計測した。また、カナマイシン
無添加のA培地上に生育したコロニーの菌株について
は、カナマイシン添加A培地上での生育の可否も調査し
た。その結果、カナマイシン添加A培地および無添加A
培地における生育コロニー数は同数であり、さらにカナ
マイシン無添加A培地上に生育したコロニーの菌株は全
てカナマイシン添加A培地上に生育可能であった。これ
により、本発明のプラスミドpCRY30−dapBが
高度の安定性を有することが確認された。
【0040】実施例5 ジヒドロジピコリン酸レダクターゼの酵素活性測定(A)ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ活性測定用粗
酵素液の調製 培地[組成:尿素 0.4%、硫酸アンモニウム 1.4
%、リン酸一カリウム0.05%、リン酸二カリウム
0.05%、MgSO4・7H2O 0.05%、CaCl2
・2H2O 2ppm、FeSO4・7H2O 2ppm、
MnSO4・4〜6H2O 2ppm、ZnSO4・7H2
O 2ppm、NaCl 2ppm、ビオチン 200μ
g/l、塩酸チアミン 100μg/l、カザミノ酸 0.
1%、酵母エキス 0.1%を蒸留水に溶解]100ml
を500ml容三角フラスコに分注して滅菌(滅菌後p
H7.0)した後、ブレビバクテリウム・フラバムMJ
233−dapBを植菌した。次いで5g/l(最終濃
度)のグルコースを無菌的に添加し、30℃で2日間振
盪培養を行った。次に、本培養培地[組成:グルコース
5%、硫酸アンモニウム 2.3%、リン酸一カリウム
0.05%、リン酸二カリウム 0.05%、MgSO4
7H2O0.5%、FeSO4・7H2O 20ppm、M
nSO4・4〜6H2O 20ppm、ビオチン 200μ
g/l、塩酸チアミン 100μg/l、カザミノ酸0.3
%、酵母エキス 0.3%を蒸留水に溶解]1000ml
を2l容通気撹拌槽に仕込み、120℃で20分間滅菌
した後、この槽に前記振盪培養により得られた培養物
20mlを添加し、回転数1000rpm、通気量1v
vm、温度33℃、培地のpH7.6の培養条件下で2
4時間培養を行った。培養終了後、培養物 500ml
を遠心分離にかけて培養菌体を回収した。得られた菌体
を脱塩蒸留水にて2回洗浄した後、該菌体を0.1M リ
ン酸緩衝液(pH6.8) 3〜5mlに懸濁し、これを
超音波処理(3分間単位で3回、処理温度−10℃)し
て菌体を破砕した。菌体を破砕した後、破砕液を4℃で
20分間、6,000rpmの遠心分離に供し、その上
澄画分を分取した。得られた上澄液、即ち菌体抽出液を
粗酵素液として常法に従いジヒドロジピコリン酸レダク
ターゼ活性の測定に供した(TamirH., Meth. Enzymol.
17B, 134-139, 1971)。
【0041】(B)ジヒドロジピコリン酸レダクターゼ
の酵素活性測定 上記(A)で得た粗酵素液を50μl、基質であるジヒ
ドロジピコリン酸を0.1M、さらに2mMのニコチン
アミドアデニンジヌクレオチドリン酸:還元型(NAD
PH)またはニコチンアミドジヌクレオチド:還元型
(NADH)を20mM トリス塩酸リン酸緩衝液に溶
解した補酵素液を800μl、それぞれ0.1M リン酸
カリウム緩衝液(pH6.8)に添加してジヒドロジピ
コリン酸レダクターゼ活性測定用反応液とし、これを3
0℃で数分間反応させた。ジヒドロジピコリン酸レダク
ターゼが1molのジヒドロジピコリン酸を還元する際
には、補酵素であるNADPH(NADH)が1mol
酸化されるので、還元型補酵素の減少量を測定すること
によりジヒドロジピコリン酸レダクターゼの活性を測定
することができる。反応が終了した後、波長340nm
における吸光度を測定してNADPHの減少量を測定し
たところ、ブレビバクテリウム・フラバムMJ233−
dapBから調製した粗酵素液のジヒドロジピコリン酸
レダクターゼ活性は、1.0unit/mg であった。また、
ブレビバクテリウム・フラバムMJ−233(FERM BP-
1497)を上記(A)と同一条件にて培養して粗酵素液を
調製し、その粗酵素液を上記と同一条件にて基質と反応
させてNADPHの減少量を測定した。測定の結果、ジ
ヒドロジピコリン酸レダクターゼ活性は0.5 units/mg
であった。
【0042】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:747 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:染色体DNA 起源 生物名:ブレビバクテリウム フラバム 株名:MJ-233 配列の特徴 特徴を表す記号:CDS 存在位置:1-747 特徴を決定した方法:E 配列 ATG GGA ATC AAG GTT GGC GTT CTC GGA GCC AAA GGC CGT GTT GGT CAA 48 Met Gly Ile Lys Val Gly Val Leu Gly Ala Lys Gly Arg Val Gly Gln 1 5 10 15 ACT ATT GTG GCA GCA GTC AAT GAG TCC GAT GAT CTG GAG CTT GTT GCA 96 Thr Ile Val Ala Ala Val Asn Glu Ser Asp Asp Leu Glu Leu Val Ala 20 25 30 GAG ATC GGC GTC GAC GAT GAT TTG AGC CTT CTG GTA GAC AAC GGC GCT 144 Glu Ile Gly Val Asp Asp Asp Leu Ser Leu Leu Val Asp Asn Gly Ala 35 40 45 GAA GTT GTC GTT GAC TTC ACC ACT CCT AAC GCT GTG ATG GGC AAC CTG 192 Glu Val Val Val Asp Phe Thr Thr Pro Asn Ala Val Met Gly Asn Leu 50 55 60 GAG TTC TGC ATC AAC AAC GGC ATT TCT GCG GTT GTT GGA ACC ACG GGC 240 Glu Phe Cys Ile Asn Asn Gly Ile Ser Ala Val Val Gly Thr Thr Gly 65 70 75 80 TTC GAT GAT GCT CGT TTG GAG CAG GTT CGC GCT TGG CTT GAA GGA AAA 288 Phe Asp Asp Ala Arg Leu Glu Gln Val Arg Ala Trp Leu Glu Gly Lys 85 90 95 GAC AAT GTC GGT GTT CTG ATC GCA CCT AAC TTT GCT ATC TCT GCG GTG 336 Asp Asn Val Gly Val Leu Ile Ala Pro Asn Phe Ala Ile Ser Ala Val 100 105 110 TTG ACC ATG GTC TTT TCC AAG CAG GCT GCC CGC TTC TTC GAA TCA GCT 384 Leu Thr Met Val Phe Ser Lys Gln Ala Ala Arg Phe Phe Glu Ser Ala 115 120 125 GAA GTT ATT GAG CTG CAC CAC CCC AAC AAG CTG GAT GCA CCT TCA GGC 432 Glu Val Ile Glu Leu His His Pro Asn Lys Leu Asp Ala Pro Ser Gly 130 135 140 ACC GCG ATC CAC ACT GCT CAA GGC ATT GCT GCG GCA CGA AAA GAA GCA 480 Thr Ala Ile His Thr Ala Gln Gly Ile Ala Ala Ala Arg Lys Glu Ala 145 150 155 160 GGC ATG GAC GCA CAG CCA GAT GCG ACC GAG CAG GCA CTT GAG GGT TCC 528 Gly Met Asp Ala Gln Pro Asp Ala Thr Glu Gln Ala Leu Glu Gly Ser 165 170 175 CGT GGC GCA AGG TTA GAT GGA ATC CCA GTT CAC GCA GTC CGG ATG TCC 576 Arg Gly Ala Arg Leu Asp Gly Ile Pro Val His Ala Val Arg Met Ser 180 185 190 GGC ATG GTT GCT CAC GAG CAA GTT ATC TTT GGC ACC CAG GGT CAG ACC 624 Gly Met Val Ala His Glu Gln Val Ile Phe Gly Thr Gln Gly Gln Thr 195 200 205 TTG ACC ATC AAG CAG GAC TCC TAT GAT CGC AAC TCA TTT GCA CCA GGT 672 Leu Thr Ile Lys Gln Asp Ser Tyr Asp Arg Asn Ser Phe Ala Pro Gly 210 215 220 GTC TTG GTG GGT GTG CGC AAC ATT GCA CAG CAC CCA GGC CTA GTC GTA 720 Val Leu Val Gly Val Arg Asn Ile Ala Gln His Pro Gly Leu Val Val 225 230 235 240 GGA CTT GAG CAT TAC CTA GGC CTG TAA 747 Gly Leu Glu His Tyr Leu Gly Leu Sto 245
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジヒドロジピコリン酸レダクターゼを
コードする遺伝子を含む大きさ約3.5kbのDNA断
片の制限酵素による切断点地図。
【図2】本発明のジヒドロジピコリン酸レダクターゼを
コードする遺伝子を含む大きさ約3.5kbのDNA断
片の塩基配列決定のための戦略図である。
【図3】本発明のプラスミドpCRY30−dapBの
制限酵素切断点地図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:13) (C12N 1/21 C12R 1:15) C12R 1:13)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレビバクテリウム・フラバム(Brevib
    acterium flavum)由来のジヒドロジピコリン酸レダク
    ターゼ(EC 1.3.1.26)をコードする遺伝子を含むDN
    A断片。
  2. 【請求項2】 前記ブレビバクテリウム・フラバム(Br
    evibacterium flavum)がブレビバクテリウム・フラバム
    Brevibacterium flavum)MJ−233である請求項
    1に記載のDNA断片。
  3. 【請求項3】 次のDNA塩基配列: ATGGGAATCA AGGTTGGCGT TCTCGGAGCC AAAGGCCGTG TTGGTCAAAC TATTGTGGCA 60 GCAGTCAATG AGTCCGATGA TCTGGAGCTT GTTGCAGAGA TCGGCGTCGA CGATGATTTG 120 AGCCTTCTGG TAGACAACGG CGCTGAAGTT GTCGTTGACT TCACCACTCC TAACGCTGTG 180 ATGGGCAACC TGGAGTTCTG CATCAACAAC GGCATTTCTG CGGTTGTTGG AACCACGGGC 240 TTCGATGATG CTCGTTTGGA GCAGGTTCGC GCTTGGCTTG AAGGAAAAGA CAATGTCGGT 300 GTTCTGATCG CACCTAACTT TGCTATCTCT GCGGTGTTGA CCATGGTCTT TTCCAAGCAG 360 GCTGCCCGCT TCTTCGAATC AGCTGAAGTT ATTGAGCTGC ACCACCCCAA CAAGCTGGAT 420 GCACCTTCAG GCACCGCGAT CCACACTGCT CAAGGCATTG CTGCGGCACG AAAAGAAGCA 480 GGCATGGACG CACAGCCAGA TGCGACCGAG CAGGCACTTG AGGGTTCCCG TGGCGCAAGG 540 TTAGATGGAA TCCCAGTTCA CGCAGTCCGG ATGTCCGGCA TGGTTGCTCA CGAGCAAGTT 600 ATCTTTGGCA CCCAGGGTCA GACCTTGACC ATCAAGCAGG ACTCCTATGA TCGCAACTCA 660 TTTGCACCAG GTGTCTTGGT GGGTGTGCGC AACATTGCAC AGCACCCAGG CCTAGTCGTA 720 GGACTTGAGC ATTACCTAGG CCTGTAA 747 で表されるジヒドロジピコリン酸レダクターゼ(EC 1.
    3.1.26)をコードする遺伝子を含むDNA断片。
  4. 【請求項4】 次のアミノ酸配列: Met Gly Ile Lys Val Gly Val Leu Gly Ala Lys Gly Arg Val Gly Gln 1 5 10 15 Thr Ile Val Ala Ala Val Asn Glu Ser Asp Asp Leu Glu Leu Val Ala 20 25 30 Glu Ile Gly Val Asp Asp Asp Leu Ser Leu Leu Val Asp Asn Gly Ala 35 40 45 Glu Val Val Val Asp Phe Thr Thr Pro Asn Ala Val Met Gly Asn Leu 50 55 60 Glu Phe Cys Ile Asn Asn Gly Ile Ser Ala Val Val Gly Thr Thr Gly 65 70 75 80 Phe Asp Asp Ala Arg Leu Glu Gln Val Arg Ala Trp Leu Glu Gly Lys 85 90 95 Asp Asn Val Gly Val Leu Ile Ala Pro Asn Phe Ala Ile Ser Ala Val 100 105 110 Leu Thr Met Val Phe Ser Lys Gln Ala Ala Arg Phe Phe Glu Ser Ala 115 120 125 Glu Val Ile Glu Leu His His Pro Asn Lys Leu Asp Ala Pro Ser Gly 130 135 140 Thr Ala Ile His Thr Ala Gln Gly Ile Ala Ala Ala Arg Lys Glu Ala 145 150 155 160 Gly Met Asp Ala Gln Pro Asp Ala Thr Glu Gln Ala Leu Glu Gly Ser 165 170 175 Arg Gly Ala Arg Leu Asp Gly Ile Pro Val His Ala Val Arg Met Ser 180 185 190 Gly Met Val Ala His Glu Gln Val Ile Phe Gly Thr Gln Gly Gln Thr 195 200 205 Leu Thr Ile Lys Gln Asp Ser Tyr Asp Arg Asn Ser Phe Ala Pro Gly 210 215 220 Val Leu Val Gly Val Arg Asn Ile Ala Gln His Pro Gly Leu Val Val 225 230 235 240 Gly Leu Glu His Tyr Leu Gly Leu 245 で表されるジヒドロジピコリン酸レダクターゼ(EC 1.
    3.1.26)をコードする遺伝子を含むDNA断片。
  5. 【請求項5】 両末端に制限酵素HindIII認識部位
    を有し、下記の制限酵素で切断した場合に、下記の認識
    部位数と切断断片の大きさを示す請求項2に記載のDN
    A断片: 制限酵素 認識部位数 切断断片の大きさ(kb) ClaI 1 0.7,2.8 XbaI 1 1.5,2.0 PstI 2 0.25,0.5,2.75 DraI 1 1.2,2.3
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかひとつに記載の
    DNA断片が導入された組換えプラスミド。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかひとつに記載の
    DNA断片とコリネ型細菌内で複製増殖機能を司る遺伝
    子を含むDNA断片を保有する組換えプラスミド。
  8. 【請求項8】 請求項6〜7のいずれかひとつに記載の
    組換えプラスミドにより形質転換されたコリネ型細菌。
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