JPH077526Y2 - 制振鋼板製シリンダヘッドカバーのパイプ溶接構造 - Google Patents

制振鋼板製シリンダヘッドカバーのパイプ溶接構造

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JPH077526Y2
JPH077526Y2 JP2111789U JP2111789U JPH077526Y2 JP H077526 Y2 JPH077526 Y2 JP H077526Y2 JP 2111789 U JP2111789 U JP 2111789U JP 2111789 U JP2111789 U JP 2111789U JP H077526 Y2 JPH077526 Y2 JP H077526Y2
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JP
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cylinder head
head cover
pipe
steel plate
damping steel
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JP2111789U
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JPH02112910U (ja
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和憲 三輪
善也 遠藤
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Pacific Industrial Co Ltd
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Pacific Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車用シリンダヘッドカバーの溶接構造に
係わり、特に被加工物である制振鋼板製のシリンダヘッ
ドカバーの穴にパイプを気密溶接でてきるようにしたも
のである。
[従来の技術] 従来、シリンダヘッドカバーは、樹脂層(1b)の上下に
金属層(1a)(1c)が接着固定された制振鋼板により形
成されており、このシリンダヘッドカバー(1)にブロ
ーバイガスを取り出すためのパイプ(3)を溶接するに
は、第3図に示すように、シリンダヘッドカバーのパイ
プ取付穴部をバーリング加工により内側へ折り曲げてフ
ランジ部(2)を形成し、このフランジ部(2)にパイ
プ(3)を挿入後、シリンダヘッドカバーの外層面(1
a)とパイプ(3)とを銀ローを用いて高周波溶接する
か、あるいはTIG溶接するというものであった。
また、他の方式としては、第4図に示すように、シリン
ダヘッドカバー(1)側には単なる打抜き穴を設け、パ
イプ(3)をフランジ(4)付きとするとともにこのフ
ランジの下面にリング状のプロジェクション突起(5)
を設けてフロジクション溶接するというものであった。
[考案が解決しようとする課題] しかし、前者の方法においては、フランジ部が内側に曲
げられた樹脂層(1b)がカバー内面から外部へ連通する
状態にあるため、溶接時に制振鋼板の中間に存在する樹
脂層(1b)が溶接時の高熱により全般にわたって部分的
に溶け、この樹脂層(1b)に微小な通気孔を生じ、フフ
ランジ端部(6)からガスケット(8)より外側に位置
する端部(7)へ連通するためにシリンダヘッドカバー
の気密を保てなくなるという問題があった。また、後者
の方法は、プロジェクション溶接であるから制振鋼板の
中間に存在する樹脂層(1b)が溶けるという問題はない
が、パイプ(3)がフランジ付の特殊な形状となるので
コストアップになるばかりか、溶接強度も十分に得られ
ないことと、気密の信頼性が低いという問題があった。
本考案は、制振鋼板製シリンダヘッドカバーの穴部にパ
イプを溶接するに際し、バーリング加工によるフランジ
部をカバーの外側へ曲げて形成することにより樹脂層
(1b)がカバーの内側から外側へ連通しないようにする
ことによって、溶接時に樹脂層の溶けがあってとしても
シリンダヘッドカバーの気密性能を損なうことが全くお
きないようにしたものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための、本考案の制振鋼板製シリン
ダヘッドカバーのパイプ溶接構造の1つは、第1ずに示
すごとく、制振鋼板製のシリンダヘッドカバーのパイプ
取付穴部の形成に際し、パイプ取付中心に設けたパイプ
径より小さい穴をバーリング加工により外側へ折り曲げ
てフランジ部(2)を形成するとともに、該フランジ部
の端部を更に広げてスリバチ状とし、このパイプ取付穴
部にパイプ(3)を挿入後、スリバチ状に形成されたフ
ランジ部の内周面、即ちシリンダヘッドカバー内面の金
属層(1c)とパイプ(3)の外周部とにより形成された
クサビ状の空間部にローを流し込み、ロー付けするもの
である。
また、他の1つは、第2図に示すごとく、制振鋼板製の
シリンダヘッドカバーのパイプ取付穴部をバーリング加
工により内側へ折り曲げてフランジ部(2)を形成した
後、該フランジ部内面、すなわちシリンダヘッドカバー
外面の金属層(1a)と中間部の樹脂層(1b)とを切削に
て取りのぞいて、パイプ取付穴部を形成し、この取付穴
にパイプを挿入後、制振鋼板製シリンダヘッドカバーの
フランジ部先端の金属層(1c)とパイプ(3)の先端と
をTIG溶接するものである。
[作用] 本考案は、制振鋼板製シリンダヘッドカバーの穴部にパ
イプを溶接するに際し、シリンダヘッドカバーの溶接面
をその内面の金属層(1c)とし、これにパイプを溶接す
ることにより、樹脂層(1b)の端面がシリンダヘッドカ
バーの内側に露出しなくなり、例え制振鋼板の樹脂層が
溶接時に溶けてもシリンダーヘッドカバーの気密性能に
は全く影響を与えない。
[実施例] 以下、図面を参照して説明すると、第1〜2図は、本考
案の方法に係るシリンダヘッドカバーの部分縦断面図を
示したもので、(1)はシリンダーヘッドカバー。(1
a)はシリンダヘッドカバーの外側の金属層、(1b)は
中間の樹脂層、(1c)は内側の金属層である。(2)は
シリンダヘッドカバーの穴部に設けたフランジ部。
(3)はパイプである。
本考案の制振鋼板製シリンダヘッドカバーのパイプ溶接
構造を以下に説明する。
本考案の第1の構造は、第1図に示すごとく、シリンダ
ヘッドカバーのパイプ取付穴部をバーリング加工により
外側へ垂直に折り曲げてフランジ部(2)を形成し、そ
の後フランジ部の外端面からポンチを押し付けてフラン
ジ部(2)をスリバチ状とする。
次いで、このパイプ取付穴部にパイプ(3)を挿入し、
スリバチ状に形成されたフランジ部の内周面、即ちシリ
ンダヘッドカバー内面の金属層(1c)とパイプ(3)の
外周部とにより形成されたクサビ状の空間部にローを流
し込み、ロー付けするものである。
この第1の構造においては、フランジ部がスリバチ状に
なっているから、溶接時に、中間の樹脂層が溶ける時に
発生するガスは、溶接箇所へ入り込まず、ピンホールを
生じさせることがない。
本考案の第2の方法は、第2図に示すごとく、シリンダ
ヘッドカバーのパイプ取付穴部をバーリング加工により
内側へ垂直に折り曲げてフランジ部(2)を形成し、そ
の後ドリル加工あるいはミーリング加工により前記フラ
ンジ部内面、すなわちシリンダヘッドカバー外面の金属
層(1a)と中間部の樹脂層(1b)を切削してパイプ取付
を形成する。
次いで、このパイプ取付穴にパイプを挿入し、制振鋼板
製シリンダヘッドカバーのフランジ部(2)先端の金属
層(1c)とパイプ(3)の先端とをTIG溶接するもので
ある。
この第2の構造においては、樹脂層(1b)をあらかじめ
削り取っているので、溶接時に樹脂層の溶けの問題を全
く心配する必要がない。
[考案の効果] 本考案は、制振鋼板製シリンダヘッドカバーの穴部にパ
イプを溶接するに際し、シリンダヘッドカバー側の溶接
面を、その内面の金属層(1c)とし、これにパイプを溶
接することによって、溶接時に制振鋼板中間部の樹脂層
の溶けが若干発生したとしても、エンジンとシリンダー
ヘッドカバーの気密が完全に保たれ、かつ、溶接強度を
も高くできるという産業上きわめて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシリンダーヘッドカバーの縦断側
面図。第2図は同じく本考案の他の実施例を示す縦断側
面図。第3〜4図は従来のシリンダーヘッドカバーの縦
断側面図。 (1)シリンダーヘッドカバー (1a)シリンダーヘッドカバーの外側の金属層 (1b)シリンダーヘッドカバーの中間の樹脂層 (1c)シリンダーヘッドカバーの内側の金属層 (2)フランジ部、(3)パイプ (4)パイプ側フランジ (5)パイプ側プロジェクション (6)フランジ部端部 (7)ガスケット側端部、(8)ガスケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16M 1/026 D 7414−3G G 7414−3G

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】制振鋼板製のシリンダヘードカバーのパイ
    プ取付穴部をバーリング加工により外方へ折り曲げてフ
    ランジ部(2)を形成するとともに、該フランジ部の端
    部を更に広げてスリバチ状とし、このパイプ取付穴部に
    パイプ(3)を挿入後、シリンダヘッドカバー内面の金
    属層(1c)とパイプ(3)とを、ロー付けしたことを特
    徴とする制振鋼板製シリンダーヘッドカバーのパイプ溶
    接構造。
  2. 【請求項2】制振鋼板製のシリンダヘッドカバーのパイ
    プ取付穴部をバーリング加工により内側へ折り曲げてフ
    ランジ部(2)を形成するとともに、該フランジ部内
    面、すなわちシリンダヘッドカバー外面の金属層(1a)
    と中間部の樹脂層(1b)とを切削にて取りのぞいて、こ
    のパイプ取付穴部にパイプを挿入後、シリンダヘッドカ
    バーのフランジ部先端の金属層(1c)とパイプ(3)の
    先端とをTIG溶接したことを特徴とする制振鋼板製シリ
    ンダヘッドカバーのパイプ溶接構造。
JP2111789U 1989-02-23 1989-02-23 制振鋼板製シリンダヘッドカバーのパイプ溶接構造 Expired - Lifetime JPH077526Y2 (ja)

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JPH02112910U JPH02112910U (ja) 1990-09-10
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