JPH0775237B2 - 電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

電界効果トランジスタの製造方法

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JPH0775237B2
JPH0775237B2 JP31846592A JP31846592A JPH0775237B2 JP H0775237 B2 JPH0775237 B2 JP H0775237B2 JP 31846592 A JP31846592 A JP 31846592A JP 31846592 A JP31846592 A JP 31846592A JP H0775237 B2 JPH0775237 B2 JP H0775237B2
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silicon
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裕 高藤
幸平 岸
広久 田仲
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁ゲート型電界効果
トランジスタ(以下MIS−FETと略記する)に関す
るものであり、特にオフ状態におけるソースとドレイン
間の漏れ電流の少ないSOI構造のMIS−FETの製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子として、従来から半導体の中
を移動するキヤリアをゲートと呼ばれる電極が作る電界
によつて制御する方式の電界効果トランジスタが広く用
いられている。ことに、ソースとドレイン領域間に設け
られたゲート領域(チヤネル)上にSi02 等の絶縁膜
を介してゲート電極を設けてなるMIS−FETは、極
めて高い入力インピーダンスを有するため消費電力が少
なくかつ安定な半導体素子であり、IC,LSI等の素
子として汎用されている。
【0003】このMIS−FETの例として、従来のS
OI(Silicon on Insulatorの
略)構造の代表的なMIS−FETについて図4を用い
て製造法と併せて説明する。
【0004】まず石英等の絶縁基板10上に減圧CVD
で多結晶シリコンを約5000Å堆積し、この多結晶シ
リコン表面に1000〜1500Åの絶縁膜となる熱酸
化膜13を形成し、次にB+ を注入する。
【0005】次にMo等の金属を用いてゲート電極14
を形成した後にP+ 又はAs+ を注入し、700°Cで
不活性ガス中でアニールすると、チヤネルが形成される
べきp型領域11及びn+ 型ソース及びドレイン領域1
2が形成される。 最後に電極接続のため酸化膜をエツ
チングし開口部17及び18を設け、アルミニウム等の
金属を用いてソース・ドレイン電極接続用配線15及び
16を形成し、MIS−FETが完成する。
【0006】この場合、ゲート電極14は多結晶シリコ
ンにリンをドープしたものでもよい。図4(b)はこの
FETの平面図であり、(a)に示す断面図はイ〜ロで
切断したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のFETにおいては、熱処理の過程でn+ 領域
のAsが、多結晶シリコンの粒界に沿って拡散するた
め、オフ状態での漏れ電流が多くなるという欠点があっ
た。
【0008】本発明はこのような欠点を除き、オフ状態
での漏れ電流の極めて少ないFETの製造方法を提供す
るものである。
【0009】本発明者らは、従来のFETにおいては前
述のごとくソース及びドレイン領域とゲート領域とが直
接接合しているため不純物の拡散の影響を直接に受け、
さらにこれらの電気的な接合性が不充分であるために漏
れ電流の問題が生ずるものと考え、この観点から鋭意研
究を行なった結果本発明に到達した。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
を解決するためになされたものであり、電界効果型トラ
ンジスタの製造方法において、絶縁基板上にシリコン膜
を堆積しエッチングによりシリコン領域を形成する工程
と、上記シリコン領域表面に酸化膜を形成する工程と、
上記酸化膜上にイオン注入膜を堆積して中央部にギヤツ
プlを形成するようにパターン化する工程と、上記パタ
ーン上方よりチヤネル領域を形成し閾値を制御するため
のイオンを注入する工程と、上記イオン注入膜を除去
し、ゲート電極となるパターンをそのパターン幅Lが上
記ギヤツプlより大きくなるように形成する工程と、上
記ゲート電極上方よりn+又はp+型半導体領域形成イオ
ンを注入する工程と、上記基板を不活性ガス雰囲気中で
熱処理する工程と、上記酸化膜にソース・ドレイン電極
接続用の開口部を形成してソース・ドレイン電極を形成
する工程とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】以上のような電界効果型トランジスタの製造方
法によれば、ソース及びドレイン領域を設定する2つの
nまたはp型半導体領域の間に、それぞれ真性半導体層
を介して逆導電型の半導体領域と接合した電界効果トラ
ンジスタを提供することができるので、ソース及びドレ
イン領域とゲート領域とのp−n接合部をそれぞれp−
i−n構造とすることができ、接合特性を向上させると
同時に、p型〜n型の遷移領域に対する余裕を持たせて
結晶粒界に沿ったヒ素、リン等の拡散の影響を軽減し、
それによりオフ状態における漏れ電流を減少させること
ができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0013】図1は、本発明の製造方法により作製した
MIS−FETの一実施例を示す要部断面図である。
【0014】本発明の製造方法により作製されたMIS
−FETは、絶縁基板20上に形成されたソース及びド
レイン領域を設定する2つの多結晶シリコン(n+ 型)
22の間に、チヤネル領域を設定する逆導電型の多結晶
シリコン(p型)21を介在してなり、これらの多結晶
シリコン(n+ 型)と(p型)とはそれぞれ多結晶シリ
コン(非ドープ)29からなる真性半導体層を介して接
合されてなる。
【0015】そしてチヤネル領域の上には絶縁膜である
熱酸化膜23を介してゲート電極24が形成されてな
り、またソース及びドレイン領域には開口部27、28
を通じてソース・ドレイン電極接続用配線25、26が
接合されている。
【0016】尚、多結晶シリコン(非ドープ)29のそ
れぞれの接合方向の膜厚は約数1000Åと設定されて
いる。
【0017】上記ソース及びドレイン領域を設定する2
つのn又はp型半導体領域としては、高濃度のV族又はI
II族元素を含むいわゆるn+ 又はp+ 型の半導体が好ま
しく、通常、n+ 又はp+ 型のシリコンもしくはゲルマ
ニウムが使用される。
【0018】また、ゲート領域を設定する半導体領域と
しては、上記ソース及びドレイン領域とは逆導電型(即
ち、ソース・ドレインがn型のときはp型、p型のとき
はn型)のシリコン又はゲルマニウム等が使用される。
【0019】また、真性半導体層としては、非ドープの
半導体がそのまま使用される。具体的にはシリコン又は
ゲルマニウム等が使用される。
【0020】上記接合方向の最適な厚さは上記n又はp
型半導体領域や逆型の半導体領域の厚み、絶縁膜の厚み
(これらは従来のFETに適用されている程度で充分で
ある)等により変動し得るが、通常約100〜1000
0Åが好ましい。100Å未満では真性半導体層を介在
させた効果が不充分で好ましくなく、10000Åを越
えると真性領域の電気抵抗が過大となり電流制限がかか
る点で好ましくない。
【0021】これら各半導体領域や層は、単結晶、多結
晶及び非晶質のいずれの半導体から構成されていてもよ
く、ことに、絶縁基板上に、減圧CVDやプラズマCV
Dで形成された多結晶又は非晶質シリコン膜や、同じく
減圧CVDやプラズマCVDで堆積されさらにレーザー
ビーム、電子ビーム、ランプ等を用いたアニール法によ
り形成された多結晶又は単結晶シリコン膜を適用するの
が好ましい。
【0022】ここで、上記MIS−FETの具体的な製
造工程について図2を参照して説明する。
【0023】まず、石英等の絶縁基板20上に減圧CV
Dで約5000Åの多結晶シリコンを堆積し、CF4
2 の混合ガスプラズマによりエツチングし、図2
(a)に示すように、多結晶シリコン島21’を形成す
る。
【0024】次に、図2(b)に示すように、多結晶シ
リコン島表面に約1500Åの熱酸化膜23を形成した
後、イオン注入マスクとして例えばMo膜を形成して2
3’のようにパターン化し、該パターンの多結晶シリコ
ン島21’の中央部上方位置にギヤツプl を設けチヤ
ネル領域形成イオンとしてB+ イオンを注入する。
【0025】更に、上記Mo膜をエッチング除去した
後、図2(c)に示すように、例えばTi,Ta,M
o,Al 等の金属を用いてゲート電極24となるパタ
ーンを形成する。この時パターン幅Lは、上記ギヤツプ
l より3μm程度大きくする。
【0026】尚、ゲート電極24は多結晶シリコンを用
いてもよい。
【0027】次に、図2(d)に示すように、n+ 型半
導体領域形成イオンとしてAs+ イオンを注入し、70
0°Cの温度で不活性ガス雰囲気中で熱処理を行う。
【0028】最後に、図2(e)に示すように、熱酸化
膜23にソース・ドレイン電極接続用の開口部27、2
8を形成し、Alを堆積後、エツチングすると図1に示
す構造のFETが完成する。
【0029】但し、ゲートパターン24がAlの場合は
エツチングではなくリフトオフ法による。
【0030】以上のような製造方法により得られた図1
のFETと、図4に示した真性半導体層を介在させてい
ない従来のFETの特性を評価した結果を図3に示す。
図をみれば本発明により得られたFETのサブスレツシ
ヨルド電流が大幅に減少されており、スイツチング特性
が顕著に改善されていることがわかる。
【0031】以上述べた実施例における半導体として
は、上記シリコン材料に限定されるものではなく、ゲル
マニウムその他の電極材料についてもこれらと同等に適
宜使用することができるものである。
【0032】また、上記実施例におけるn型領域とp型
領域を入れ替えた構造であっても同様な効果が発揮され
る。
【0033】
【発明の効果】本発明の電界効果型トランジスタの製造
方法によれば、ソース及びドレイン領域を設定する2つ
のnまたはp型半導体領域の間に、それぞれ真性半導体
層を介して逆導電型の半導体領域と接合した電界効果ト
ランジスタを提供することができるので、ソース及びド
レイン領域とゲート領域とのp−n接合部をそれぞれp
−i−n構造とすることができ、接合特性を向上させる
ことができる。
【0034】p型〜n型の遷移領域に対する余裕を持た
せてヒ素、リン等の拡散の影響を軽減し、それによりオ
フ状態における漏れ電流を減少させることができる。
【0035】従って、本発明の製造方法によれば極めて
高いオン/オフ電流比を持つFETが得られるため、種
々の半導体素子、特にアクテイブマトリツクス型液晶表
示装置のアドレス用素子として極めて有用なFETを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法により作製したMIS−FE
Tの一実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1に示すMIS−FETの製造工程を説明す
る断面図である。
【図3】本発明の製造方法により得られたMIS−FE
TのId とVgs 特性を比較例とともに示すグラフで
ある。
【図4】(a)は従来のMIS−FETを例示する断面
図、(b)はその平面図である。
【符号の説明】
10,20 絶縁基板 11,21 多結晶シリコン(p型) 12,22 多結晶シリコン(n+ 型) 13,23 熱酸化膜 14,24 ゲート電極 15,16,25,26 ソース・ドレイン電極接続用
配線 17,18,27,28 ソース・ドレイン接続用開口
部 29 多結晶シリコン(非ドープ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上にシリコン膜を堆積しエツチ
    ングによりシリコン領域を形成する工程と、 上記シリコン領域表面に酸化膜を形成する工程と、 上記酸化膜上にイオン注入マスクを形成して中央部にギ
    ヤツプlを形成するようにパターン化する工程と、 上記パターン上方よりチヤネル領域を形成するためのソ
    ース・ドレインと逆導電型のイオンを注入する工程と、 上記イオン注入マスクを除去し、ゲート電極となる金属
    または多結晶シリコン薄膜パターンをそのパターン幅L
    が上記ギヤツプlより大きくなるように形成する工程
    と、 上記ゲート電極上方よりn又はp型半導体領域形成イオ
    ンを注入する工程と、 上記基板を不活性ガス雰囲気中で熱処理する工程と、 上記酸化膜にソース・ドレイン電極接続用の開口部を形
    成してソース・ドレイン電極を形成する工程と、 を有することを特徴とする電界効果トランジスタの製造
    方法。
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