JPH0613606A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0613606A
JPH0613606A JP19017092A JP19017092A JPH0613606A JP H0613606 A JPH0613606 A JP H0613606A JP 19017092 A JP19017092 A JP 19017092A JP 19017092 A JP19017092 A JP 19017092A JP H0613606 A JPH0613606 A JP H0613606A
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JP
Japan
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type
gate electrode
gate
soi
layer
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JP19017092A
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English (en)
Inventor
Masanori Funaki
正紀 舟木
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート電極を共通化し、厚みを薄くした三次
元構造のSOI−CMOSFETを提供する。 【構成】 基板(図示せず)上に設けられたSiO2
縁層15上にn型不純物を導入したソース領域16aと
ドレイン領域16b及び真性半導体のゲート領域17を
有するn型MOSFETが複数設けられており、このそ
れぞれのn型MOSFET上には、導電型がn+ 型から
+ 型へ変化しているポリシリコンからなるゲート電極
18が設けられている。そして、その上には、p型MO
SFETとなるp型不純物を導入したソース領域19a
とドレイン領域19b及び真性半導体のゲート領域20
が形成されており、ゲート電極18の周囲には絶縁物が
充填されている。そして、ゲート電極18をその真下の
n型MOSFETと真上のp型MOSFETとで共用し
て、ゲート電圧の制御を共通に行っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁層によって単結晶
基板が分離されている構造のSOIMOSFET(Sili
con-On-Insulator-MOSFET )に係り、特に3次元構成と
したSOI−CMOSFETに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のn型のSOIMOSFETの構造
を図7に示す。このSOIMOSFETは、例えば、S
IMOX(Separation by ImplantedOxygen)というS
OI基板作成方法を用いて、Si単結晶中に酸素イオンや
窒素イオンを打込んで基板の内部にSiO2 やSi3 4
どの絶縁層1を形成し、この絶縁層1によってSi単結晶
をSi基板(図示せず)とSOI膜2とに分離し、さらに
この絶縁層1上のSOI膜2に不純物を打込んで、図の
ようなn+ −p- −n+の各層3a,4,3bを設けた
ものである。そして、このp- 層4上にゲート電極5を
設けると共に、一方のn+ 層3aにソース電極を設け、
他方のn+ 層3bにドレイン電極を設けている。この様
なSOIMOSFETは、完全に空乏化する程度に薄膜
化することより高速動作を行い、また、チャネル層であ
るp- 層4の不純物濃度が低いほど電子の移動度が高い
ことから、このSOIMOSFETをより高速動作させ
るために、このp- 層4の不純物をできるだけ取除き、
Si基板程度の非常に低濃度にして真性半導体に近い状態
にしたi層6をチャネル層としたSOIMOSFETが
知られている。
【0003】通常のMOSFETは、チャネル層の不純
物濃度を変化させることにより、しきい値電圧を制御し
ているが、SOIMOSFETは、チャネル層が真性半
導体のi層6であるので、ゲート電極5は、ポリシリコ
ンに不純物を混入して製造したソース層、ドレイン層と
は逆の導電性を持つ電極を使用しなければならず、ソー
ス層、ドレイン層がn+ 層3a,3bである場合、ゲー
ト電極5はp+ 型の導電性を持ち、ソース層、ドレイン
層がp+ 層である場合、ゲート電極5はn+ 型の導電性
を持たなければ動作しない。したがって、図8に示すよ
うに、同一の絶縁層1上にn型MOSFETとp型MO
SFETを形成したSOIのCMOSFETでは、n型
MOSFET側には、p+ 型の導電性を有するゲート電
極5を使用し、p型MOSFET側には、n+ 型の導電
性を有するゲート電極を使用しなければならず、金属を
+ 型、n+型のゲート電極上に重ねて接続した共通の
ゲート電極でなければ、同時にしきい値電圧を制御する
ことができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、LSIの微細化
に伴なって、デバイス層を縦方向に積層する三次元回路
素子(三次元IC)の研究開発が行われており、SOI
MOSFETの三次元ICの製造方法も考えられてきて
いる。そして、三次元構造のSOI−CMOSFETを
製造する場合には、それぞれ異なる導電性を有するゲー
ト電極を使用しなければならないので、図9に示すよう
に、p型MOSFETとn型MOSFETとからなるC
MOSFETをそのまま重ねた構造となっていた。な
お、図中、10はソース層8に接続れたソース電極配線
である。
【0005】しかしながら、この構造のCMOSFET
は、ゲート電極が異なる導電型を有しているので、ゲー
ト電極同志を直接接続することが困難であり、p型MO
SFETとn型MOSFETのゲート電圧を同時に制御
するのが難しかった。また、上の段のCMOSFETと
下の段のCMOSFETとを電気的に分離する必要があ
るため、下の段のゲート電極と上の段のSOI層との間
の絶縁層はある程度の厚さを確保しなければならず、三
次元回路素子の厚みをあまり薄くすることができなかっ
た。そこで本発明は、ゲート電極を共通化し、厚みを薄
くした三次元構造のSOI−CMOSFETを提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、2層以上のシリコン層を有するSOI構
造の半導体装置であって、絶縁層上に設けられ、第1の
導電型を有するソース領域とドレイン領域及び真性半導
体のゲート領域を有する第1のSOI層と、この第1の
SOI層の前記ゲート領域上に第1のゲート酸化膜を介
して設けられ、この第1のSOI層側から厚み方向に第
2の導電型から第1の導電型へ変化しているポリシリコ
ンからなるゲート電極と、このゲート電極上に第2のゲ
ート酸化膜を介して設けられ、第2の導電型を有するソ
ース領域とドレイン領域及び真性半導体のゲート領域を
有する第2のSOI層とよりなり、前記ゲート電極によ
り前記第1のSOI層側の半導体装置と前記第2のSO
I層側の半導体装置のしきい値電圧の制御を行うことを
特徴とする半導体装置を提供しようとするものである。
【0007】
【実施例】本発明者は、特願平3−271983号にて
厚み方向に導電型がn+ からp+へ変化していくポリシ
リコンを開示している。このポリシリコンについて図3
〜図6を用いて説明すると、まず、図3に示すようにn
- 基板11上に厚さ1500A(オングストローム)の熱酸
化膜12を生成し、その上に厚さ3800Aのポリシリコン
薄膜13を減圧CVD法により生成する。さらに、この
ポリシリコン薄膜3にアクセプタとしてB(ボロン)を
50KeVで打ち込み、ドナーとしてP(リン)を10
0KeVで打ち込んで、高濃度のアクセプタとドナーと
を共に7.5×1016cm-2注入して同量導入する。そ
して、打ち込み後、N2 雰囲気中、850℃で60分間
の熱処理を行って、打ち込んだ不純物を拡散及び活性化
させた後、このポリシリコン薄膜13をエッチングして
ゲート電極とし、図3に示すような半導体装置を製造す
る。
【0008】このときゲート電極としたポリシリコン薄
膜13中の不純物プロファイルをSIMS(2次イオン
質量分析)により調べた結果を図4に示す。図の横軸
は、図3におけるポリシリコン薄膜13の表面からの深
さであり、縦軸は、P及びBの濃度である。同図におい
て、ポリシリコン薄膜13と熱酸化膜12との境界面付
近である深さ0.28μm付近のPとBの濃度を見てみる
と、境界面付近では、PよりもBのほうが濃度が濃いの
で、p型の特性を示すことになる。さらに詳しく見てみ
ると、ポリシリコン薄膜13表面から深さ約0.18μ
mのところでは、BよりもPの濃度の方が濃く、この部
分ではn型となっており、深さ約0.18μmから熱酸
化膜12との境界面までの0.38μmのところでは、
PよりもBの濃度の方が濃く、この部分ではp型となっ
ている。したがって、このポリシリコン薄膜13は、そ
の導電型がn+ 型からp+ 型へ変化していることが判
る。なお、不純物導入時の注入電圧を変えることによ
り、注入深さが変わるので、p+ 型からn+ 型へ変化さ
せることもできる。
【0009】また、図5に示すように、ポリシリコン1
4のα部分とβ部分に7×1016cm-2のBを打ち込
み、さらに、β部分とγ部分にBと同量のPを打ち込ん
で、α部分をp型、γ部分をn型とし、β部分をBとP
とを同量打ち込んだ接続素子を製造する。そして、ポリ
シリコン14のp型のα部分とn型のγ部分との間に直
流電圧をかけ、この電圧を可変したときの電流を測定し
た。その結果を図6に示す。同図よりp型、n型不純物
を7×1016cm-2づつ導入したときは、両方向に電流
が流れるので、p型のα部分及びn型のγ部分とは、β
部分を介してオーミック接続となっていることが判る。
したがって、このように、p型、n型不純物を同量導入
したポリシリコンをn型のMOSFETとp型のMOS
FETのゲート電極として共用することにより、三次元
構造のSOI−CMOSFETを製造することができ
る。
【0010】本発明の半導体装置の一実施例として三次
元構造のSOI−CMOSFETを図1と共に説明す
る。同図に示すSOI−CMOSFETは、基板(図示
せず)上に設けられたSiO2 絶縁層15上にn型不純
物を導入したソース領域16aとドレイン領域16b及
び真性半導体のゲート領域17を有するn型MOSFE
Tが複数設けられており、このそれぞれのn型MOSF
ET上には、上述した導電型がn+ 型からp+ 型へ変化
しているポリシリコンからなるゲート電極18がp+
側を下にして設けられている。そして、その上には、p
型MOSFETとなるp型不純物を導入したソース領域
19aとドレイン領域19b及び真性半導体のゲート領
域20が形成されており、ゲート電極18と各領域16
a,16b,17,19a,19b,20との間には、
絶縁物(SiO2 )が充填されている。そして、ゲート
電極18をその真下のn型MOSFETと真上のp型M
OSFETとで共用することにより、ゲート電圧の制御
が共通に行えるSOI−CMOSFETが形成されてい
る。
【0011】この様なSOI−CMOSFETの製造方
法を図2(A)〜(F)と共に説明する。なお、同図で
は、同一基板上に複数設けられるSOI−CMOSFE
Tのうち、一つだけを示している。まず、同図(A)に
示すように図示せぬ基板上にSiO2 絶縁層15、第1
のSOI層21、ゲート酸化膜22、ポリシリコン23
を順次設け、このポリシリコン23にn型及びp型不純
物を導入する(同図(B))。そして、同図(C)に示
すようにポリシリコン23をエッチングしてゲート電極
18とした後、さらにn型不純物を導入して第1のSO
I層21にn+ 型のソース領域16aとドレイン領域1
6bを形成する。このとき、ゲート電極18がマスクと
なって、ゲート領域17には、n型不純物は導入され
ず、真性半導体のまま残る。なお、このときゲート電極
18に導入されるn型p型不純物が最終的には同量とな
るように、先にポリシリコン23にn型p型不純物を導
入する際には、p型不純物のほうを多く導入しておく。
【0012】次に、同図(D)に示すようにゲート電極
18が埋まるように、酸化膜などの絶縁層24を形成す
る。この形成方法としては例えば、CVD法などにより
絶縁層24を形成し、エッチバックで平坦化して、ゲー
ト電極18の周囲を埋めると共に、上段に形成するMO
SFETのゲート酸化膜部分を形成する。さらに、同図
(E)に示すようにこの絶縁層24上に第2のSOI層
25、SiO2 絶縁層26を積層し、同図(F)に示す
ようにゲート領域20となる部分の上の部分を残してS
iO2 絶縁層26をエッチングし、p型不純物を導入し
て第2のSOI層25にp+ 型のソース領域19aとド
レイン領域19bを形成する。最後に熱処理を行って、
各ソース・ドレイン領域16a,16b,19a,19
bの不純物の活性化と、ゲート電極18の不純物拡散を
行うことにより、ゲート電極18の内部の上方部分をn
+ 型下方部分がp+ 型となるように拡散され上下段で共
通のゲート電極18を有するSOI−CMOSFETを
製造することができる。以上説明した実施例では、n型
半導体の上にp型半導体を形成したが、p型半導体の上
にn型半導体を形成しても良い。また、アクセプタとし
ては、B(ボロン)、BF2 (フッ化ボロン)、Al(ア
ルミニウム)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)など
が使用でき、ドナーとしては、P(リン)、As(ヒ素)
やSb(アンチモン)などを使用することができる。
【0013】
【発明の効果】本発明の半導体装置は、3次元構成とし
たSOI−CMOSFETにおいて、上下に積層した異
なる導電型のMOSFETのゲート電極を共通化したの
で、上下に積層したMOSFETのしきい値電圧を同時
に制御することができる。また、上下のMOSFETで
ゲート電極を共通化したので、上下のMOSFET間の
絶縁層の厚みを薄くすることができ、全体を従来の構造
に比べて薄型化することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示す構成図で
ある。
【図2】(A)〜(F)は本発明の半導体装置の一実施
例の製造方法を示す工程図である。
【図3】本発明に使用するポリシリコンを使用した半導
体装置の一例を示す構成図である。
【図4】図3に示したポリシリコンの不純物プロファイ
ルを示すグラフである。
【図5】本発明に使用するポリシリコンの配線例を示す
構成図である。
【図6】図5に示したポリシリコンの電流−電圧特性を
示すグラフである。
【図7】SOIMOSFETの従来例を示す構成図であ
る。
【図8】SOI−CMOSFETの従来例を示す構成図
である。
【図9】三次元構造のSOI−CMOSFETの従来例
を示す構成図である。
【符号の説明】
1,15,24,26 絶縁層 2 SOI膜 3a,3b,16a,16b n+ 層 4 p- 層 5,7,9,18 ゲート電極 6,17,20 i層(ゲート領域) 8a,8b,19a,19b p+ 層 10 配線 11 基板 12 熱酸化膜 13 ポリシリコン薄膜 14,23 ポリシリコン 21 第1のSOI層 22 ゲート酸化膜 25 第2のSOI層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2層以上のシリコン層を有するSOI構造
    の半導体装置であって、 絶縁層上に設けられ、第1の導電型を有するソース領域
    とドレイン領域及び真性半導体のゲート領域を有する第
    1のSOI層と、 この第1のSOI層の前記ゲート領域上に第1のゲート
    酸化膜を介して設けられ、この第1のSOI層側から厚
    み方向に第2の導電型から第1の導電型へ変化している
    ポリシリコンからなるゲート電極と、 このゲート電極上に第2のゲート酸化膜を介して設けら
    れ、第2の導電型を有するソース領域とドレイン領域及
    び真性半導体のゲート領域を有する第2のSOI層とよ
    りなり、 前記ゲート電極により前記第1のSOI層側の半導体装
    置と前記第2のSOI層側の半導体装置のしきい値電圧
    の制御を行うことを特徴とする半導体装置。
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