JPH0774976A - ダイナミックフォーカス装置 - Google Patents

ダイナミックフォーカス装置

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JPH0774976A
JPH0774976A JP21559293A JP21559293A JPH0774976A JP H0774976 A JPH0774976 A JP H0774976A JP 21559293 A JP21559293 A JP 21559293A JP 21559293 A JP21559293 A JP 21559293A JP H0774976 A JPH0774976 A JP H0774976A
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JP
Japan
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voltage
transformer
horizontal
capacitor
dynamic focus
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JP21559293A
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English (en)
Inventor
Masahisa Tsukahara
正久 塚原
Michitaka Osawa
通孝 大沢
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Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ダイナミックフォーカス装置において、位相
の無調整化と低消費電力化を図ると共に、部品耐圧を低
く抑える。 【構成】 水平偏向回路の水平偏向ヨーク6とS字補正
コンデンサ7の接続点に昇圧トランス11の1次コイル
の一方の端子を接続するとともに該昇圧トランスの1次
コイルの他方の端子に水平パルスを印加する水平パルス
印加手段(4,5,9,10)を接続したダイナミック
フォーカス装置において、S字補正コンデンサ電圧と水
平パルス印加手段出力電圧の差電圧を昇圧トランスにて
昇圧し、昇圧トランスの2次コイルに垂直パラボラ発生
回路10の出力波形を正相増幅器12にて増幅して重畳
し、該2次コイルからダイナミックフォーカス波形を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、CRTディスプレイのダイナミ
ックフォーカス回路に関する。
【0002】
【従来の技術】CRT周辺部の解像度を向上させる装置
として、電子ビームの画面走査位置に応じてフォーカス
電圧を変え、画面全体を最適フォーカスとするダイナミ
ックフォーカス装置が用いられている。一般には、フォ
ーカス電圧波形として水平周期のパラボラ波と垂直周期
のパラボラ波を重畳した波形が用いられている。従来か
ら用いられているダイナミックフォーカス装置として
は、特開平4−158681号公報に示されるようなト
ランスとコンデンサの共振を利用して共振波形を昇圧す
る方法や、水平周期のパラボラ波と垂直周期のパラボラ
波をリニアアンプにて増幅する方法、或いは、特開平3
−91372号公報に示されるようなS字補正コンデン
サ電圧をトランスを用いて昇圧する方法等が知られてい
る。以下、S字補正コンデンサを用いた電源電圧変調方
式水平偏向回路のダイナミックフォーカス装置について
図9と図10を用いて説明する。
【0003】図9は、電源電圧変調方式水平偏向回路の
S字補正コンデンサ電圧を昇圧トランスを用いて昇圧す
るダイナミックフォーカス装置の構成を示す構成図であ
り、図10は、図9の動作を説明するための動作波形図
である。図9に示すダイナミックフォーカス装置は、水
平ドライブ信号がベースに入力される水平出力トランジ
スタ1と、該トランジスタに並列に接続されたダンパー
ダイオード2と、前記トランジスタとダンパーダイオー
ドに並列に接続された共振コンデンサ3と、前記トラン
ジスタのコレクタに一方の端子が接続された水平偏向ヨ
ーク6と、該水平偏向ヨークの他方の端子に接続された
S字補正コンデンサ7と、一方の端子が前記トランジス
タのコレクタに接続されるとともに他方の端子が+B電
源に接続されたチョークコイル26と前記水平偏向ヨー
クとS字補正コンデンサの接続点に接続された昇圧トラ
ンス11の1次コイルと、該1次コイルの他方の端子に
接続された交流結合用のコンデンサ8と、スタティック
フォーカス電圧を得るための抵抗15,摺動抵抗16,
抵抗17が直列接続された分圧回路の摺動抵抗16に交
流結合用コンデンサ18を介して接続された昇圧トラン
ス11の2次コイルから構成される。尚、水平出力トラ
ンジスタ1のベースには水平ドライブ信号が入力されて
いる。水平偏向ヨーク6とチョークコイル26と共振コ
ンデンサ3との共振により水平出力トランジスタ1のコ
レクタには、図10aに示す水平コレクタパルスが発生
する。従って、水平偏向ヨーク6とS字補正コンデンサ
7の2次積分作用によりS字補正コンデンサ7には、図
10bに示す水平パラボラ電圧bが発生する。この水平
パラボラ電圧bを昇圧トランス11の1次コイルに印加
すると昇圧トランス11の2次コイルには、図10cに
示すダイナミックフォーカス波形cが出力される。この
電圧をコンデンサ18を介してスタティックフォーカス
電圧に重畳してフォーカス電極に加えることで、画面全
体にわたって最適フォーカスとすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の中で、共
振波形を昇圧する方法は低消費電力ではあるものの、回
路を構成するトランスのインダクタンス成分やコンデン
サ容量のバラツキよる位相ずれを調整する手段と調整手
順が必要となるため、部品点数の増加と製造時の工数の
増加を招きコスト高になる問題がある。また、リニアア
ンプを用いる方法では、電力損失を低減させることや電
源電圧の確保の課題がある。さらに、上記のS字補正コ
ンデンサ電圧を昇圧する方法では、水平帰線期間に余分
な電圧が発生するので、特にこの方式をダイオード変調
方式水平偏向回路に適用する場合には、水平パラボラ波
形振幅よりも高いパルス状電圧がS字補正コンデンサに
発生することから、基板配線やCRTソケット等の部品
耐圧を高くとらなければならないといった課題があっ
た。また、これらの課題とは別に、ビーム電流やアノー
ド電圧が変化するに伴い最適フォーカス電圧が変化する
のでこれに対処しなければならないといった問題もあ
る。本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、製造ライン
でのダイナミックフォーカス波形の無調整化を実現する
とともに、ダイナミックフォーカス装置の低電力化を実
現し、部品耐圧の問題を解消し、ビーム電流やアノード
電圧が変化に影響されず、常に最適フォーカスが得られ
るダイナミックフォーカス装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】ダイナミックフォーカス
装置のダイナミックフォーカス波形の無調整化と低電力
化を図るために、S字補正コンデンサ電圧を昇圧する昇
圧トランスを設けている。また、部品耐圧の問題を解消
するために、昇圧トランスの1次コイルの片端に水平パ
ルスを印加する水平パルス印加手段を設けている。さら
に、ビーム電流やアノード電圧の検出手段を設けて、最
適フォーカス電圧からの誤差成分をダイナミックフォー
カス波形に重畳してビーム電流やアノード電圧の変化に
対処している。
【0006】
【作用】S字補正コンデンサ電圧を昇圧トランスにて昇
圧するため位相ずれが無く、ダイナミックフォーカス波
形の無調整化と低電力化が実現できる。また、昇圧トラ
ンス1次コイルの片端に水平パルスを印加する水平パル
ス印加手段を設けているため、水平帰線期間のダイナミ
ックフォーカス波形振幅を抑えて、部品の耐圧を低く抑
えることができる。さらに、最適フォーカス電圧からの
誤差成分をダイナミックフォーカス電圧波形に重畳して
いるため、ビーム電流やアノード電圧が変化しても常に
最適フォーカス電圧が得られる。
【0007】
【実施例】本発明によるダイオード変調方式偏向回路の
ダイナミックフォーカス装置の第1の実施例を図1と図
2を用いて説明する。図1は第1の実施例の構成を示す
構成図であり、図2は図1の動作を説明するための動作
波形図である。図1において、ダイナミックフォーカス
装置は、水平出力トランジスタ1と、該トランジスタに
並列に接続されたダンパーダイオード2およびダンパー
ダイオード4と、前記ダンパーダイオードに並列に接続
された共振コンデンサ3および共振コンデンサ5と、前
記トランジスタのコレクタに一方の端子が接続された水
平偏向ヨーク6と、該水平偏向ヨークの他方の端子に接
続されたS字補正コンデンサ7と、前記ダンパーダイオ
ード2とダンパーダイオード4の接続点および前記共振
コンデンサ3と共振コンデンサ5の接続点に一端が接続
されたダイオード変調コイル9と該ダイオード変調コイ
ルの他端に接続された垂直パラボラ電圧発生回路10
と、前記水平偏向ヨークの他端とS字補正コンデンサの
接続点に1次コイルの一端が接続されるとともに1次コ
イルの他端が交流結合用コンデンサ8を介してS字補正
コンデンサの他端に接続された昇圧トランス11と、該
昇圧トランス11の2次コイルの一方の端子と前記垂直
パラボラ電圧発生回路10の間に接続された正相増幅器
12と、フライバックトランス(FBT)14と、該フ
ライバックトランスの中間タップ電圧を分圧してスタテ
ィックフォーカス電圧を得るための抵抗15,摺動抵抗
16,抵抗17が直列接続された分圧回路の摺動抵抗1
6に交流結合用コンデンサ18を介して接続された昇圧
トランス11の2次コイルから構成される。ここで、ダ
ンパーダイオード4と共振コンデンサ5とダイオード変
調コイル9と垂直パラボラ発生回路10とで水平パルス
印加手段を形成しており、さらに垂直パラボラ発生回路
10と正相増幅器12とで垂直ダイナミックフォーカス
波形発生手段を形成している。
【0008】水平出力トランジスタ1のベースには水平
ドライブ信号が入力され、水平出力トランジスタ1のコ
レクタには、共振コンデンサ3と水平偏向ヨーク6とF
BT1次コイルの共振によって水平コレクタパルスが発
生する。この時、ダンパーダイオード4のカソードに
は、共振コンデンサ5とダイオード変調コイル9の共振
によって図2bに示す水平パルスbが現れる。一方、水
平偏向ヨーク6とS字補正コンデンサ7の接続点には、
図2bに示された水平パルスbと水平パラボラ波が合成
された図2aに示す波形が現れる。水平偏向ヨーク6と
S字補正コンデンサ7の接続点とダンパーダイオード3
と5の接続点との間に、昇圧トランス11の1次コイル
と交流結合用コンデンサ8からなる直列回路が接続され
ている。昇圧トランス11の1次コイルの両端には、S
字補正コンデンサの電圧aと水平パルスbの差電圧であ
る図2cに示される電圧波形cが印加される。一方、垂
直パラボラ発生回路10の出力波形を正相増幅器12に
て増幅することで、正相増幅器12の出力端子には図2
dの垂直パラボラ波dが発生する。昇圧トランス11の
2次コイルの一端は正相増幅器12の出力端子に接続さ
れているので、昇圧トランス11の2次コイル出力端子
には、図2eに示す水平パラボラ波cと垂直のパラボラ
波dが合成されたダイナミックフォーカス波形eが出力
される。このダイナミックフォーカス波形eは、コンデ
ンサ18を介して抵抗15,摺動抵抗16,抵抗17よ
り成る分圧回路から得られるスタティックフォーカス電
圧に重畳され、フォーカス電極へ印加されて、画面全体
にわたって最良のフォーカス性能を得ることができる。
【0009】本実施例によれば、ダイオード変調方式水
平偏向回路のS字補正コンデンサ電圧を昇圧トランスに
て昇圧するために、ダイナミックフォーカス波形調整が
不要となり、低電力化が達成できる。また、S字補正コ
ンデンサに発生する水平パルスが打ち消されるため、水
平帰線期間でのダイナミックフォーカス波形振幅を抑え
ることができるので部品耐圧を低く抑えることができ
る。
【0010】本発明によるアノード電圧およびビーム電
流に対する最適処理を施すようにした第2の実施例を図
3、図4を用いて説明する。図3は第2の実施例の構成
を示す構成図であり、図4(a)はアノード電圧に対す
る最適フォーカス電圧の特性図、図4(b)はビーム電
流に対する最適フォーカス電圧を示すトラッキング特性
図である。図3において、図1に示した回路と同一の構
成は同一の符号で示した。この実施例における特徴的な
構成は、分圧抵抗19および20の直列回路からなるア
ノード電圧検出回路と、加算器21、ビーム電流を供給
するための抵抗22と、ビーム電流検出用コンデンサ2
3とを設けた点にある。S字補正コンデンサ7の水平パ
ラボラ波形は昇圧トランス11により昇圧され、昇圧ト
ランス11の2次コイルにおいて垂直パラボラ波形と加
算された後に、交流結合用コンデンサ18を介してフォ
ーカス電極に印加されている。抵抗20には、アノード
電圧に比例した検出電圧1(抵抗19と20の接続点の
電圧)が出力される。ビーム電流は、抵抗22を介して
電源+Bより供給され、コンデンサ23により検出電圧
2に変換される。これら検出電圧は加算器21に入力さ
れ、その出力は正相増幅器12で増幅された後に、抵抗
17と摺動抵抗16と、昇圧トランス11の2次コイル
とコンデンサ18を介してフォーカス電極に印加され
る。
【0011】本実施例においても、図2eの曲線が得ら
れる原理は第1の実施例と同様であるので、この点の説
明は省略する。まず、アノード電圧が規定電圧値よりも
低下した場合の動作を説明する。アノード電圧に対する
最適フォーカス電圧の特性が、図4(a)に示す如く比
例関係であるとすると、アノード電圧低下するとともに
アノード電圧検出手段の検出電圧1が下がる。検出され
たアノード電圧1は加算器21で垂直パラボラ発生回路
10の出力に加算され、正相増幅器12へ入力される。
検出電圧が低下すると正相増幅器12の出力電圧は低下
するとともに、フォーカス電極電圧が低下する方向へ向
かう。よって、アノード電圧変化に対する最適フォーカ
ス電圧誤差が補正される。次に、ビーム電流が変化した
時の回路動作を説明する。ここでは、図4(b)に示す
如くビーム電流増加に伴い最適フォーカス電圧が下がる
トラッキング特性とし、ビーム電流値が低い状態におい
てフォーカス調整がなされたものとする。この状態から
ビーム電流が増加したとすると、ビーム電流検出用コン
デンサ23の電圧は低下し検出電圧2は下がる方向に向
かう。従って、正相増幅器12の出力電圧が下がると共
に、フォーカス電極電圧も下がる。よって、ビーム電流
増加に伴う最適フォーカス電圧誤差が補正される。逆
に、ビーム電流が減少した場合は、ビーム電流検出用コ
ンデンサ23の電圧が上昇し検出電圧2は上昇する方向
に向かい、フォーカス電極電圧も上昇する。よって、ビ
ーム電流減少に伴う最適フォーカス電圧誤差が補正され
る。本実施例によれば、走査期間の振幅は、第1の実施
例と同様で帰線期間の電圧をさらに下げることができる
という効果が得られるとともに、アノード電圧とビーム
電流の変化をダイナミックフォーカス電圧に重畳するこ
とによって、アノード電圧とビーム電流の変化に影響さ
れず常に最適フォーカス電圧を得ることができる。
【0012】次に、本発明による第3の実施例を図5と
図6を用いて説明する。図5は、第3の実施例の構成を
示す構成図、図6は、図5の動作を説明するための動作
波形図である。図5において、図1に示した回路と同一
の構成は同一の符号で示した。この実施例における特徴
的な構成は、共振コンデンサ24と、ダンパーダイオー
ド25からなる分圧回路をそれぞれ共振コンデンサ3と
共振コンデンサ5、ダンパーダイオード2とダンパーダ
イオード4と直列に設けた点である。この回路におい
て、水平偏向回路と正相増幅器12の動作は、第1の実
施例と同じであるので、説明は省略する。
【0013】この回路において、ダンパーダイオード4
のカソードには、共振コンデンサ5と共振コンデンサ2
4、および、ダイオード変調コイル9の共振により、図
4bに示す水平パルスbが発生する。水平偏向ヨーク6
とS字補正コンデンサ7の接続点には、水平パルスbと
水平パラボラ波が合成された図4aに示す合成波形aが
現れる。昇圧トランス11の1次コイルと交流結合コン
デンサ8の直列回路は、水平偏向ヨーク6とS字補正コ
ンデンサ7の接続点と、図4bに示される水平パルスb
の分圧点即ち共振コンデンサ5と共振コンデンサ24の
接続点に接続されている。従って、共振コンデンサ5と
共振コンデンサ24の容量比を選ぶことによって、昇圧
トランス11の1次コイルの両端電圧を、図4dに示す
様に、水平帰線期間の振幅が0となる様にすることがで
きる。よって、昇圧トランス11の2次コイルには、図
4eに示す水平パラボラ波状のダイナミックフォーカス
波形eが発生する。この波形を、交流結合コンデンサ1
8を介してスタティックッフォーカス電圧に重畳し、フ
ォーカス電極に印加することで、画面全体で最良のフォ
ーカス性能を得ることができる。以上のように、本実施
例によれば、第1の実施例と同様の効果が得られるとと
もに、さらに、ダイオード変調方式水平偏向回路におい
て、帰線期間での電圧を零にまで下げることができ、部
品の耐圧を下げることができる。
【0014】本発明による電源電圧変調方式水平偏向回
路を採用した場合の第4の実施例を図7と図8を用いて
説明する。図7は、第4の実施例の構成を示す構成図で
あり、図8は、図7に示した回路の動作を説明するため
の動作波形図である。この実施例においては、電源電圧
変調方式水平偏向回路に用いたダイナミックフォーカス
装置においてダンパーダイオード2と共振コンデンサ3
と反転増幅器29が付加されている点を特徴とする。図
7に示される本実施例において、図1と同じ構成要素は
同一番号を付しており、この説明は省略する。ダイナミ
ックフォーカス装置は、チョークコイル26が水平偏向
トランジスタ1のコレクタに接続されるとともに、ダン
パーダイオード27と水平コレクタパルスを分圧するた
めの共振コンデンサ28からなる分圧回路が、ダンパー
ダイオード2と共振コンデンサ3に直列に接続され、共
振コンデンサ3と共振コンデンサ28の接続点の電圧を
反転増幅器29を介して昇圧トランス11の1次巻線に
接続される。このような構成の回路において、水平出力
トランジスタ1のスイッチング動作により水平出力トラ
ンジスタ1のコレクタには、水平コレクタパルスが発生
し、偏向ヨーク6とS字補正コンデンサ7の接続点に
は、図8aに示す水平パラボラ波形aが現れる。一方、
水平コレクタパルスは直列接続された共振コンデンサ3
と共振コンデンサ28により分圧されて反転増幅器29
に入力される。反転増幅器29の出力には、図8bに示
す逆極性の水平パルスbが得られる。昇圧トランス11
の1次コイルと交流結合コンデンサ8から成る直列回路
は、水平偏向ヨーク6とS字補正コンデンサ7の接続点
と、反転増幅器29の出力端子の間に接続されており、
共振コンデンサ3と28の容量比、或いは、反転増幅器
29の増幅率を選ぶことによって、昇圧トランス11の
1次コイルの両端に、図8cに示す水平帰線期間の振幅
が0となる様な水平パラボラ波形cを印加することがで
きる。よって、昇圧トランス11の2次コイルには、図
8dに示す水平パラボラ状のダイナミックフォーカス波
形が発生する。この波形を、交流結合用コンデンサ18
を介してスタティックフォーカス電圧に重畳し、フォー
カス電極に印加することで、画面全体にわたって最良の
フォーカス性能を得ることができる。本実施例によれ
ば、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、S字補正コンデンサ電
圧は偏向電流と同相のパラボラ波であり、これを直接昇
圧トランスで昇圧しているため共振現象を利用したフォ
ーカス回路で問題となる位相ずれが無く、ダイナミック
フォーカス波形の位相調整をしなくてすむ無調整化が実
現できるとともに、能動素子を用いた増幅手段等を用い
ずにすむので低電力化を同時に実現できる。また、昇圧
トランスの1次コイルの片側端子に水平パルスを印加す
る水平パルス印加手段を設けているため、水平帰線期間
のダイナミックフォーカス波形振幅を抑えて、構成部品
の耐圧を低くすることができる。さらに、ビーム電流や
アノード電圧の変化にともなう最適フォーカス電圧から
の誤差成分をダイナミックフォーカス電圧波形やスタテ
ィックフォーカス電圧に重畳しているため、ビーム電流
やアノード電圧が変化しても常に最適フォーカス電圧が
得られ、最良のフォーカス性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の構成を示す構成
図。
【図2】図1の動作を説明するための動作波形図。
【図3】本発明による第2の実施例の構成を示す構成
図。
【図4】図3の動作を説明するためのCRT特性図。
【図5】本発明による第3の実施例の構成を示す構成
図。
【図6】図5の動作を説明するための動作波形図。
【図7】本発明による第4の実施例の構成を示す構成
図。
【図8】図7の動作を説明するための動作波形図。
【図9】従来例の構成を示す構成図。
【図10】図9の動作を説明するための動作波形図。
【符号の説明】
1 水平出力トランジスタ 2、4、25、27 ダンパーダイオード 3、5、24、28 共振コンデンサ 6 水平偏向ヨーク 7 S字補正コンデンサ 8、18 交流結合コンデンサ 9 ダイオード変調コイル 10 垂直パラボラ発生回路 11 昇圧トランス 12 正相増幅器 14 FBT 15、17、19、20、22 抵抗 16 摺動抵抗 21 加算器 23 ビーム電流検出コンデンサ 26 チョークコイル 29 反転増幅器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平偏向回路の水平偏向ヨークとS字補
    正コンデンサの接続点に昇圧トランスの1次コイルの一
    方の端子を接続するとともに該昇圧トランスの1次コイ
    ルの他方の端子に水平パルスを印加する水平パルス印加
    手段を接続し、 S字補正コンデンサ電圧と水平パルス印加手段出力電圧
    の差電圧を昇圧トランスにて昇圧し、昇圧トランス2次
    コイルよりダイナミックフォーカス波形を得ることを特
    徴とするダイナミックフォーカス装置。
  2. 【請求項2】 水平偏向回路がダイオード変調方式水平
    偏向回路であって、昇圧トランスの1次コイルにコンデ
    ンサを直列に接続した請求項1に記載のダイナミックフ
    ォーカス装置。
  3. 【請求項3】 水平パルス印加手段の出力パルスを分圧
    する分圧回路を設け、偏向ヨークとS字補正コンデンサ
    の接続点と、前記分圧回路出力端子との間に、昇圧トラ
    ンス1次側コイルとコンデンサから成る直列回路を設け
    た請求項2に記載のダイナミックフォーカス装置。
  4. 【請求項4】 垂直周期のダイナミックフォーカス波形
    を出力する垂直ダイナミックフォーカス波形出力手段の
    出力端子に昇圧トランスの2次コイルの一方の端子を接
    続し、昇圧トランスの2次コイルの他方の端子より水平
    ダイナミックフォーカス波形と垂直ダイナミックフォー
    カス波形との合成波形を得るようにした請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載のダイナミックフォーカス装
    置。
  5. 【請求項5】 水平偏向回路の水平偏向ヨークとS字補
    正コンデンサの接続点に昇圧トランスの1次コイルの一
    方の端子を接続するとともに昇圧トランスの1次コイル
    の他方の端子に水平パルスを印加する水平パルス印加手
    段を接続したダイナミックフォーカス装置において、 CRTのアノード電圧を検出するアノード電圧検出手段
    と、 ビーム電流を検出するビーム電流検出手段と、 前記アノード電圧検出手段とビーム電流検出手段の出力
    と垂直パラボラ波を加減算する加減算手段を備え、 S字補正コンデンサ電圧と水平パルス印加手段出力電圧
    の差電圧を昇圧トランスにて昇圧し、アノード電圧変動
    成分とビーム電流変化に伴う最適フォーカス電圧誤差成
    分を、昇圧トランスの2次コイルより得るダイナミック
    フォーカス波形と、スタティックフォーカス電圧とに重
    畳したことを特徴とするダイナミックフォーカス装置。
  6. 【請求項6】 電源電圧変調方式水平偏向回路からなる
    ダイナミックフォーカス装置において、 共振コンデンサに発生する水平共振パルスを分圧する分
    圧回路と、 その分圧された波形を反転させ増幅する反転増幅器を備
    え、 偏向ヨークとS字補正コンデンサの接続点と、前記反転
    増幅器の出力端子との間に、昇圧トランス1次コイルと
    コンデンサから成る直列回路を設け、昇圧トランス2次
    コイルよりダイナミックフォーカス波形を得ることを特
    徴とするダイナミックフォーカス装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980086311A (ko) * 1997-05-31 1998-12-05 윤종용 음극선관의 초점 조정 회로
KR20000001590A (ko) * 1998-06-12 2000-01-15 김영환 다이나믹 포커스 회로
KR100904111B1 (ko) * 2001-04-19 2009-06-24 세이코 인스트루 가부시키가이샤 전압 제어 회로
KR20170018772A (ko) 2015-08-10 2017-02-20 에스아이아이 세미컨덕터 가부시키가이샤 볼티지 레귤레이터

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