JPH0774652B2 - クラッチ板 - Google Patents

クラッチ板

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JPH0774652B2
JPH0774652B2 JP60052593A JP5259385A JPH0774652B2 JP H0774652 B2 JPH0774652 B2 JP H0774652B2 JP 60052593 A JP60052593 A JP 60052593A JP 5259385 A JP5259385 A JP 5259385A JP H0774652 B2 JPH0774652 B2 JP H0774652B2
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friction
clutch plate
hub
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ring
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JP60052593A
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JPS60211129A (ja
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マンフレート・カスパール
フランツ・ハルテイツヒ
ダグヴイン・トム
Original Assignee
フイヒテル・ウント・ザツクス・アクチエンゲゼルシヤフト
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F15/00Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/129Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means
    • F16F15/1292Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon characterised by friction-damping means characterised by arrangements for axially clamping or positioning or otherwise influencing the frictional plates

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ハブと、該ハブの回転軸線を中心にして制限
された回転角度にわたって同ハブに対して相対回動可能
にハブに支承された摩擦ライニング保持体と、ハブと摩
擦ライニング保持体との間のトルク伝達経路に配置され
たねじり振動ばね緩衝器と、クラッチ板部分の間に軸方
向でばね弾性的に張設された摩擦部材を備えた少なくと
も1つのねじり振動摩擦緩衝器と、摩擦トルクを選択的
に調整するための調節装置とを有している形式のものに
関する。
従来の技術 ドイツ連邦共和国特許第688630号明細書に開示されたこ
のような形式のクラッチ板では、摩擦ライニング保持体
が制限された回転角にわたって回動できるようにハブに
支承されている。ハブと摩擦ライニング保持体との間の
トルク伝達経路にはばね緩衝器が配置されている。公知
のクラッチ板はさらに互いに無関係に調節可能な複数の
摩擦ユニットを備えたねじり振動摩擦緩衝器を有してい
る。各摩擦ユニットは外側に摩擦ライニング保持体の円
板に接触する摩擦円板を有しており、これらの摩擦円板
は、軸方向で見て摩擦ライニング保持体の円板の両側に
配置されたハブ側板の開口ななかに位置している。同様
に外側に配置された圧縮コイルばねは摩擦円板を互いに
向かって押し付ける。各圧縮コイルのプレロードは、ク
ラッチ板を軸方向で貫通している緊張ピン及びナットを
介して調節可能である。しかしながら公知のクラッチ板
では摩擦緩衝器はむき出しなので、運転中に摩擦トルク
が変化してしまうことがある。これに加えて、摩擦ユニ
ットが均一に調節されているかいないかを検査すること
も極めて困難である。また極めて高いばねプレロードに
調節されていると摩擦ユニットは早期に摩耗してしま
い、これによってクラッチ板の耐用寿命は短くなる。さ
らにまた公知の場合クラッチ板の軸方向における構造高
さは比較的大である。
発明が解決しようとする課題 ゆえに本発明の課題は、ねじり振動摩擦緩衝器を、該ね
じり振動摩擦緩衝器に組み込まれているばねのプレロー
ドを変えることなしに所定の摩擦トルク値に調整するこ
とができる、自動車用摩擦クラッチのためのクラッチ板
を提供することである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明の構成では、冒頭に述
べた形式のクラッチ板において、摩擦部材が、摩擦係数
の異なった少なくとも2つの摩擦面範囲を有しており、
これらの摩擦面範囲が、調節装置を用いて、ねじり振動
摩擦緩衝器に組み込まれたばねのプレロードを変えるこ
となしに選択的にクラッチ板部分と摩擦緩衝作用結合可
能である。
発明の効果 本発明は、摩擦トルクを調整するために摩擦緩衝器のば
ねプレロードを変化させるのではなく、ばねプレロード
を所定のままにしておいて摩擦係数の異なった摩擦部材
を、プレロードばねによって軸方向で互いに向かってプ
レロードをかけられた、摩擦緩衝器のクラッチ板部分と
作用結合させるという原理に基づいている。従って本発
明のように構成されていると、クラッチ板の構造誤差を
補償するために摩擦緩衝器のばねプレロードを変えるこ
となく摩擦トルクを調整することが可能になる。
実施態様 第1の有利な実施態様では、互いに向かい合った対をな
すクラッチ板部分の一方が、摩擦面方向に並んで配置さ
れた摩擦係数の異なった少なくとも2つの摩擦ライニン
グを有し、他方のクラッチ板部分が該クラッチ板部分と
回動不能に結合されたハブないしは摩擦ライニング保持
体に対して摩擦面方向で、ほぼ第1の摩擦ライニングと
重なる位置とほぼ第2の摩擦ライニングと重ねる位置と
の間において調整可能である。この場合両クラッチ板部
分の軸方向間隔は変えられないので、ばねプレロードは
クラッチ板の軸方向寸法によって所定された値を維持す
る。
一方のクラッチ板部分が半径方向で調整可能である場合
には、摩擦ライニングが半径方向で並んで配置されてい
てもよい。しかしながら、摩擦ライニングが一方のクラ
ッチ板部分の周方向で並んで配置されており、他方のク
ラッチ板部分がセグメント板として構成されていると、
本発明によるクラッチ板の構成を簡単化することができ
る。調整を行うには回転軸線を中心にして一方のクラッ
チ板部分を該クラッチ板部分と回動不能に結合されるハ
ブないしは摩擦ライニング保持体に対して相対回動させ
る。
摩擦ライニングはセグメント板のセグメントに相当する
セグメント形状を有し、周方向で、一定の順序で連続す
る摩擦係数を備えた少なくとも2つの摩擦ライニングか
ら成る等しい複数のグループとして配置されており、各
グループにセグメント板のセグメントが1つずつ配属さ
れていると有利である。このように構成されていると、
摩擦緩衝器のプレロードばねの軸方向圧力を周方向で均
等に分配することができる。
また摩擦ライニングが周方向で等しい角度幅を有してお
り、セグメント板のセグメントが周方向で摩擦ライニン
グよりも小さな角度幅を有していると有利である。この
ように構成されているとハブと摩擦ライニング保持体と
の相対角度範囲内では、セグメントが摩擦係数の異なっ
た2つ又はそれ以上の摩擦ライニングと重なること及び
摩擦トルクが回転角に関連して変化することは回避され
得る。
また他方ではセグメント板の各セグメントが2つ又はそ
れ以上の摩擦ライニングセグメントと重なっている調節
位置は摩擦トルクの連続的な又は細かな段階的な調節を
可能にする。各セグメントによって一緒におおわれた隣
接した摩擦ライニング面の表面特性の変化によって、摩
擦係数の中間値を調節することができる。摩擦トルクが
回転角に関連して変化することが望まれていない場合に
は、隣接した摩擦ライニングの摩擦係数を段階付けるこ
とによって摩擦トルクの変化を小さくひいては許容誤差
値内に保つことができる。
本発明の別の有利な実施態様では、軸方向で見て対をな
すクラッチ板部分の間に回転軸線を中心にして2つのク
ラッチ板部分に対して相対回動可能な摩擦リングが配置
されており、該摩擦リングの、軸方向で向かい合ってい
る摩擦面における摩擦係数が異なった大きさであり、摩
擦リングが、摩擦係数の小さな摩擦面側に接触するクラ
ッチ板部分と回動不能に選択的に連結可能である。この
場合摩擦リングの非連結時に摩擦リングは、摩擦係数の
大きな側に配置されたクラッチ板部分によって連行さ
れ、摩擦トルクは小さな摩擦係数によって規定される。
摩擦リングの連結時には摩擦トルクは大きな摩擦係数に
よって規定される。プレロードばねのプレロードはこの
場合変化しない。
摩擦リングをその摩擦係数の小さな側に配置されたクラ
ッチ板部分と選択的に回動不能に連結することは種々様
々な形式で達成され得る。例えば摩擦リングはクラッチ
板部分と直接結合されてもよいし、又はこのクラッチ板
部分と回動不能に結合された別のクラッチ板部分を介し
て間接的に結合されてもよい。摩擦リングは直接固定さ
れてもよいし又は、連結のために使用される保持体部分
に固定されていてもよい。連結は解離可能であってもよ
いが、例えば接着又はかしめによって持続的であっても
よい。
有利な実施態様では、摩擦係数の小さな摩擦面側に接触
するクラッチ板部分が、摩擦リングと連結接触可能な少
なくとも1つの撓み舌状片を有している。この場合撓み
舌状片が、摩擦ライニングのなかに押し込まれる係止歯
又はこれに類したものを有していれもよいし、摩擦ライ
ニングに、押されて撓められた撓み舌状片が侵入する係
止孔が設けられていてもよい。撓み舌状片は有利にはク
ラッチ板の摩擦ライニング保持体の外側から接近可能な
側板に一体成形されているか又は打ち抜きによって構成
されている。しかしながらまた撓み舌状片が、回動不能
ではあるが軸方向摺動可能に側板に沿って案内される付
加的な押圧リング又はこれに類したものに一体成形され
ていてもよい。この場合側板に、外側から軸方向で撓み
舌状片への接近を許す貫通孔が設けられていると有利で
ある。
実施例 第1図には自動車用摩擦クラッチのためのクラッチ板の
基本構造が示されている。クラッチ板はほぼスリーブ状
のハブ1を有し、このハブ1はその内歯3を介して回動
不能にではあるが軸方向摺動可能に、回転軸線5を中心
にして回転する図示されていないトランスミッション入
力軸と連結可能である。ハブ1には摩擦ライニング保持
体7が制限された回転角にわたって回転軸線5を中心に
して回動可能に支承されている。摩擦ライニング保持体
7は、ほぼリング円板状の金属薄板成形体として構成さ
れた2つの側板9,11を有しており、両側板9,11はスペー
サリベット13を介して軸方向間隔をおいて互いに堅く結
合されている。側板11の外周部にはリベット15を用いて
同様にリング円板状の連行板17が固定されており、この
連行板17自体は軸方向で見て両側に摩擦ライニング19を
保持している。軸方向で見て両側板9,11の間には、ハブ
1からほぼ半径方向に突出している円板状のハブフラン
ジ21が延びている。スペーサリベット13はハブフランジ
21の外周部に設けられた切欠き23を貫いて延びており、
ハブ1に対する摩擦ライニング保持体7の回転角を制限
している。
側板9,11及びハブフランジ21には、クラッチ板の休止位
置において互いにほぼ軸方向で整合する窓25,27,29が設
けられており、これらの窓25,27,29のなかには圧縮コイ
ル31が位置している。圧縮コイルばね31は摩擦ライニン
グ保持体7及びハブ1の相対回動時に圧力を負荷され、
ねじり振動ばね緩衝器を形成している。第1図には周方
向に分配された複数の圧縮コイルばね31のうちの1つだ
けで示されている。
第1図において1点鎖線で示された範囲(符号33参照)
には後で詳しく述べる種々様々な形式の調節可能なねじ
り振動摩擦緩衝器が配置されている。この摩擦緩衝器33
の摩擦トルクはクラッチ板の組み立て時にプレロードば
ねのプレロードを変えることなしに調整可能なので、こ
れによってクラッチ板の構成部分の誤差を補償すること
ができる。このために摩擦緩衝器33は、摩擦係数の異な
った選択的に有効になる摩擦面範囲を備えた摩擦ライニ
ング又はこれに類したものを有している。
後で述べる摩擦緩衝器の種々異なった実施例では、第1
図のクラッチ板について述べた構成部分は、付加的にア
ルファベットを加えた同一符号で示されている。
第2図〜第4図に示された摩擦緩衝器33aの摩擦トルク
はクラッチ板の組み立て時に、有効な摩擦係数を変える
ことによって調整することができる。摩擦ライニング保
持体7aはその側板11aを介して回動不能ではあるが軸方
向摺動可能にハブ1aに沿って案内されている。スペーサ
リベット13aを介して側板11aと1つのユニットにまとめ
られた側板9aは、その内周部とハブ1aとの間に環状間隙
35を形成している。
軸方向で見て側板11aと、ハブ1aに一体成形されたハブ
フランジ21aとの間には、両部分11a,12aと摩擦接触して
いてハブ1aを取り囲んでいる摩擦リング37が配置されて
いる。軸方向で見てハブフランジ21aと他方の側板9aと
の間にはハブ1aをリング状に取り囲むセグメント板39が
配置されている。セグメント板39は第4図から最もよく
わかるように直径方向で互いに向かい合っていて半径方
向に突出している2つの押圧板セグメント41を有してい
る。軸方向で見てセグメント板39とハブフランジ21aと
の間には摩擦リング43が摩擦部材として配置されてい
る。摩擦リング43はハブフランジ21aに固定されてお
り、2対の摩擦ライニングセグメント45,47から構成さ
れている。これらの摩擦ライニングセグメント45,47の
摩擦面は回転軸線5aに対して垂直な同一平面に位置して
いる。周方向において隣接した摩擦ライニングセグメン
ト45,47は摩擦係数の異なった材料から成っている。つ
まり直径方向で互いに向かい合っている摩擦ライニング
セグメントは等しい摩擦係数を有している。摩擦ライニ
ングセグメント45,47がそれぞれ約90゜の角度幅を有し
ているのに対して、押圧板セグメント41の角度幅は摩擦
ライニング保持体7aとハブ1aとの最大相対回動角の分だ
け90゜よりも小さい。
軸方向で見て摩擦リング43とは反対の側にはハブ1aを取
り囲む皿ばね49がセグメント板39と側板9aとの間に張設
されている。皿ばね49の内周部には切欠き51(第3図参
照)が設けられており、これらの切欠き51には、軸方向
でセグメント板39の内周部から側板9aに向かって突出し
ている舌片53が係合し、セグメント板39を回動不能にで
はあるが軸方向摺動可能に皿ばね49と連結している。皿
ばね49の外周部には、周方向で互いに間隔をおいて配置
された複数の舌片55がほぼ半径方向に突出している。こ
れらの舌片55は側板9aの切欠きは押込み成形部57に係合
している。これによって皿ばね49はセグメント板39を回
動不能にではあるが軸方向摺動可能に側板9aに沿って案
内する。
側板9aに対するセグメント板39の角度位置を変えるため
に、側板9aには周方向で互いにずらされた多数の押込み
成形部57が設けられている。第2図において符号59で示
された工具を用いて皿ばね49の舌片55は係止部から解離
することができ、これによって皿ばね49は該皿ばねと回
動不能に結合されたセグメント板39と共に回転軸線5aを
中心にして摩擦ライニングセグメント45,47に対して回
動可能になる。摩擦ライニングセグメント45,47の、押
圧板セグメント41によっておおわれた面範囲の比に応じ
て、摩擦緩衝器33aの摩擦トルクを調節することができ
る。従って摩擦トルクの調整時に皿ばね49の組込み高さ
が変わらないので、皿ばね49のプレロードも変化しな
い。
摩擦ライニングセグメントとセグメント状の押圧リング
とを用いて同様に構成された摩擦緩衝器がさらにハブフ
ランジ21aと他方の側板11aとの間に設けられていてもよ
い。
第5図には、ばねプレロードを変えることなく摩擦トル
クを調整可能な別の摩擦緩衝器33bが示されている。摩
擦ライニング保持体7bの、スペーサリベット13bによっ
て互いに堅く結合された側板9b,11bは一方又は両方の側
板9b,11bを介して、回動不能ではあるが軸方向摺動可能
にハブ1bに沿って案内されている。軸方向で見て側板11
bとハブフランジ21bとの間には側板11b及びハブフラン
ジ21bに対して相対回動可能に摩擦リング61が摩擦部材
として配置されている。軸方向で見てハブフランジ21b
と側板9bとの間には押圧リング63が、同じく軸方向で見
て押圧リング63と側板9bとの間には摩擦部材である別の
摩擦リング65が配置されている。押圧リング63は回動不
能ではあるが軸方向摺動可能にハブフランジ21bに沿っ
て案内されている。摩擦リング65は回転軸線5bを中心に
して押圧リング63及び側板9bに対して相対回動可能であ
る。軸方向で見て押圧リング63とハブフランジ21bとの
間には皿ばね67が張設されている。
摩擦リング61,65は軸方向で互いに向かい合った側にお
いて、摩擦係数の異なった材料から成っている。摩擦リ
ング61は大きな摩擦係数の側でハブフランジ21bに接触
し、小さな摩擦係数の側で側板11bに接触している。摩
擦リング65は大きな摩擦係数の側で押圧リング63に接触
し、小さな摩擦係数の側で側板9bに接触している。摩擦
係数がこのように配分されていることによって摩擦リン
グ61,65はハブフランジ21bと共に回転する。摩擦トルク
を調節できるようにするために、側板9b,11bにはそれぞ
れ周方向に分配された複数の撓み舌状片69,71が一体成
形されている。これらの撓み舌状片69,71はそれぞれ摩
擦リング65,61に押し込むことができ、押し込まれた状
態において摩擦リング65,61をそれぞれ側板9b,11bと回
動不能に連結する。回動不能に連結された状態では摩擦
リング65,61は摩擦ライニング保持体7bと一緒に回動
し、摩擦トルクは摩擦リング61,65の高い摩擦係数によ
って規定される。摩擦係数は一方の摩擦リングのために
か又は両方の摩擦リングのために切り換えることができ
る。
第6図に示された摩擦緩衝器33cが第5図の摩擦緩衝器3
3bと異なっている点は、皿ばね75がハブフランジ21cに
対して相対回動可能な摩擦リング77の、軸方向で見てハ
ブフランジ21cとは反対の側に配置されていることであ
る。軸方向で見て摩擦リング77と皿ばね75との間には押
圧リング79が配置されており、この押圧リング79には片
側を側板9cに支持された皿ばね75の他方の側が支持され
ている。摩擦リング77は押圧リング79に対しても回動可
能であり、軸方向で互いに向かい合った側において摩擦
係数の異なった材料から成っている。摩擦リング77は摩
擦係数の大きな側でハブフランジ21cにかつ摩擦係数の
小さな側で押圧リング79に接触している。摩擦係数の切
り換えを可能にするために、押圧リング79には複数の撓
み舌状片81が周方向でずらされて配置されている。撓み
舌状片81が摩擦リング77から離されて曲げられている場
合にハブフランジ21cと一緒に回転する摩擦リング77は
撓み舌状片81を介して押圧リング79と回動不能に連結さ
れ得る。これによって摩擦トルクは小さな摩擦係数によ
って規定された値から大きな摩擦係数によって規定され
た値に切り換えられる。
組み立てられたクラッチ板において撓み舌状片81の変形
を可能にするために、皿ばね77の内周部に切欠き83がか
つ側板9cの内周部範囲には貫通孔85が設けられている。
これによって撓み舌状片81は切欠き83及び貫通孔85を介
して軸方向で外側から接近可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はねじり振動ばね緩衝器と調節可能なねじり振動
摩擦緩衝器とを備えたクラッチ板の縦断面図、第2図は
摩擦トルクを段階的に調節できる摩擦緩衝器の第1実施
例を示す縦断面図、第3図は第2図のIII−III線に沿っ
た横断面図、第4図は第2図のIV−IVに沿った横断面
図、第5図は摩擦緩衝器の第2実施例を示す縦断面図、
第6図は第5図に示された摩擦緩衝器の変化実施例を示
す縦断面図である。 1,1a……ハブ、3……内歯、5,5a,5b……回転軸線、7,7
a,7b……摩擦ライニング保持体、9,9a,9b,11,11a,11b…
…側板、13,13a,13b……スペーサリベット、15……リベ
ット、17……連行板、19……摩擦ライニング、25,27,29
……窓、31……ばね緩衝器としての圧縮コイルばね、3
3,33a,33b,33c……摩擦緩衝器、35……環状間隙、37…
…摩擦リング、39……セグメント板、41……押圧板セグ
メント、43……摩擦リング、45,47……摩擦ライニング
セグメント、49……皿ばね、51……切欠き、53,55……
舌片、57……押込み成形部、59……工具、61,65,77……
摩擦リング、63,79……押圧リング、67,75……皿ばね、
69,71,81……撓み舌状片、83……切欠き、85……貫通孔
フロントページの続き (72)発明者 ダグヴイン・トム ドイツ連邦共和国カイザースラウテルン・ フリーガーシユトラーセ 58 (56)参考文献 実開 昭58−56227(JP,U) 実開 昭52−59861(JP,U) 特公 昭45−27486(JP,B1)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車用摩擦クラッチのためのクラッチ板
    であって、 (イ)ハブ(1,1a,1b)と、 (ロ)該ハブの回転軸線(5,5a,5b)を中心にして制限
    された回転角度にわたって同ハブに対して相対回動可能
    にハブに支承された摩擦ライニング保持体(7,7a,7b)
    と、 (ハ)ハブ(1,1a,1b)と摩擦ライニング保持体(7,7a,
    7b)との間のトルク伝達経路に配置されたねじり振動ば
    ね緩衝器(31)と、 (ニ)クラッチ板部分(21a,39;9b;63;21c,79)の間に
    軸方向でばね弾性的に張設された摩擦部材(43;61,65;7
    7)を備えた少なくとも1つのねじり振動摩擦緩衝器(3
    3,33a,33b,33c)と、摩擦トルクを選択的に調整するた
    めの調節装置(41;69;71;81)とを有している形式のも
    のにおいて、 摩擦部材(43;61,65;77)が、摩擦係数の異なった少な
    くとも2つの摩擦面範囲を有しており、これらの摩擦面
    範囲が、前記摩擦装置(41;69,71;81)を用いて、ねじ
    り振動摩擦緩衝器(33,33a,33b,33c)に組み込まれたば
    ね(49;67;75)のプレロードを変えることなしに選択的
    にクラッチ板部分(21a,39;9b;63;21c,79)と摩擦緩衝
    作用結合可能であることを特徴とするクラッチ板。
  2. 【請求項2】摩擦緩衝器(33a)が、回転軸線を中心に
    して互いに相対回動可能でかつ互いに向かって軸方向で
    ばね弾性的にプレロードをかけられた少なくとも1対の
    クラッチ板部分(21a,39)を有し、一方のクラッチ板部
    分(21a)がハブ(1a)とかつ他方のクラッチ板部分(3
    9)が摩擦ライニング保持体(7a)と回動不能に結合さ
    れており、一方のクラッチ板部分(21a)が摩擦面方向
    に並んで配置された摩擦係数の異なった少なくとも2つ
    の摩擦ライニング(45,47)を有し、他方のクラッチ板
    部分(39)が該クラッチ板部分と回動不能に結合された
    ハブないしは摩擦ライニング保持体(7a)に対して摩擦
    面方向で、主に第1の摩擦ライニング(45)と重なる位
    置と主に第2の摩擦ライニング(47)と重ねる位置との
    間において調整可能である、特許請求の範囲第1項記載
    のクラッチ板。
  3. 【請求項3】摩擦ライニング(45,47)が一方のクラッ
    チ板部分(21a)の周方向で並んで配置されており、他
    方のクラッチ板部分がセグメント板(39)として構成さ
    れている、特許請求の範囲第2項記載のクラッチ板。
  4. 【請求項4】摩擦ライニング(45,47)が周方向で、一
    定の順序で連続する摩擦係数を備えた少なくとも2つの
    摩擦ライニングから成る等しい複数のグループとして配
    置されており、各グループにセグメント板(39)のセグ
    メント(41)が1つずつ配属されている、特許請求の範
    囲第3項記載のクラッチ板。
  5. 【請求項5】摩擦ライニング(45,47)が周方向で等し
    い角度幅を有しており、セグメント板(39)のセグメン
    ト(41)が周方向で摩擦ライニング(45,47)よりも小
    さな角度幅を有している、特許請求の範囲第3項又は第
    4項記載のクラッチ板。
  6. 【請求項6】セグメント板(39)が周方向で連続的に又
    は摩擦ライニング(45,47)の角度幅よりも小さな調整
    角度ステップで、セグメント板(39)と結合されたハブ
    (1a)ないしは摩擦ライニング保持体(7a)に対して相
    対的に調整可能である、特許請求の範囲第3項から第5
    項までのいずれか1項記載のクラッチ板。
  7. 【請求項7】摩擦ライニング(45,47)が、ほぼ半径方
    向でハブ(1a)から突出しているハブフランジ(21a)
    に取り付けられており、摩擦ライニング保持体(7a)
    の、軸方向で見てハブフランジ(21a)の側部に配置さ
    れた側板(9a)に沿って、セグメント板(39)が回動不
    能ではあるが軸方向摺動可能に案内されている、特許請
    求の範囲第3項から第6項までのいずれか1項記載のク
    ラッチ板。
  8. 【請求項8】摩擦緩衝器(33b;33c)が、回転軸線を中
    心にして互いに相対回動可能でかつ互いに向かって軸方
    向でばね弾性的にプレロードをかけられた少なくとも1
    対のクラッチ板部分(9b,63;21c,79)を有し、一方のク
    ラッチ板部分(21c,63)がハブ(1b;1c)とかつ他方の
    クラッチ板部分(9b;79)が摩擦ライニング保持体(7
    b)と回動不能に結合されており、軸方向で見て対をな
    すクラッチ板部分(9b;21b;63;21c,79)の間に、回転軸
    線を中心にして2つのクラッチ板部分に対して相対回動
    可能な摩擦リング(61,65;77)が配置されており、該摩
    擦リングの、軸方向で向かい合っている摩擦面における
    摩擦係数が異なった大きさであり、摩擦リング(61,65;
    77)が、摩擦係数の小さな摩擦面側に接触するクラッチ
    板部分(9b,11b;79)と回動不能に選択的に連結可能で
    ある、特許請求の範囲第1項記載のクラッチ板。
  9. 【請求項9】摩擦係数の小さな摩擦面側に接触するクラ
    ッチ板(9b,11b;79)が、摩擦リング(61,65;77)と連
    結接触可能な少なくとも1つの撓み舌状片(69,71;81)
    を有している、特許請求の範囲第8項記載のクラッチ
    板。
  10. 【請求項10】ハブ(1b)がほぼ半径方向に突出してい
    るハブフランジ(21b)を有し、摩擦ライニング保持体
    (7b)が軸方向で見てハブフランジ(21b)の両側に側
    板(9b,11b)を有しており、該側板に撓み舌状片(69,7
    1)が一体成形されている、特許請求の範囲第9項記載
    のクラッチ板。
  11. 【請求項11】ハブがほぼ半径方向に突出しているハブ
    フランジ(21c)を有し、摩擦ライニング保持体が軸方
    向で見てハブフランジ(21c)の両側に側板(9c)を有
    しており、この場合摩擦リング(77)が、軸方向で見て
    該摩擦リングと一方の側板(9c)との間に配置されてい
    て回動不能ではあるが軸方向摺動可能にこの側板(9c)
    に沿って案内される押圧リング(79)とハブフランジ
    (21c)との間に配置されており、撓み舌状片(81)が
    押圧リング(79)に一体成形されており、側板(9c)が
    少なくとも1つの貫通孔(85)を有していて、該貫通孔
    を通して撓み舌状片(81)が外側から軸方向で接近可能
    である、特許請求の範囲第8項又は第9項記載のクラッ
    チ板。
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