JP2795337B2 - 内燃機関の回転衝撃を吸収するための装置 - Google Patents

内燃機関の回転衝撃を吸収するための装置

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JP2795337B2 JP6115678A JP11567894A JP2795337B2 JP 2795337 B2 JP2795337 B2 JP 2795337B2 JP 6115678 A JP6115678 A JP 6115678A JP 11567894 A JP11567894 A JP 11567894A JP 2795337 B2 JP2795337 B2 JP 2795337B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の回転衝撃を吸
収するための装置であって、少なくとも2つの、互いに
同軸的に配置された、減衰装置の作用に抗して互いに回
動可能なはずみ質量体を有し、これらのはずみ質量体の
一方が内燃機関と結合されかつ他方のはずみ質量体が伝
動装置の入力部と結合可能であって、減衰装置が周方向
に有効な蓄力器及び(又は)摩擦又は滑り部材を有して
いる形式のものに関する。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記形
式の装置を、特にその構造及び耐摩耗性及び機能に関し
て改良すると共に当該装置の使用可能領域を拡大するこ
とである。さらに本発明によっては当該装置の安価な製
造が保証されるようにしたい。 【0003】 【課題を解決する手段】本発明の課題は両はずみ質量体
に対して回動可能な中間部分)が設けられており、該中
間部分が両はずみ質量体のそれぞれに減衰装置を介し連
結されており、かつ上記中間部分がその半径方向外側の
範囲を介してはずみ質量体の1つに同心的に案内されて
いることによって解決された。 【0004】 【発明の効果】中間部分がその半径方向外側の範囲を介
してセンタリングされていることによって第1の減衰装
置の機能が他の構成部分の摩擦によって妨げられること
が回避される。これは両はずみ質量体の間で伝達された
トルクが比較的に小さい減衰装置回動範囲にとって特に
有利である。このようにして摩擦力もしくは摩擦モーメ
ントを目的に合わせて設定できる第1の減衰装置に場合
によっては配属された摩擦減衰作用だけが有効になるこ
とが保証され得るようにできる。 【0005】 【実施例】図1と図2に示された回転衝撃を補償するた
めの装置1は2つのはずみ質量体3,4に分割されたは
ずみ車2を有している。第1のはずみ質量体3は図示さ
れていない内燃機関のクランク軸5の上に固定ねじ6を
介して固定されている。第2のはずみ質量体4の上には
摩擦クラッチ7が図示されていない手段を介して固定さ
れている。摩擦クラッチ7の圧力板8とはずみ質量体4
との間にはクラッチ円板9が設けられている。このクラ
ッチ円板9は図示されていない伝動装置の入力軸10に
受容されている。摩擦クラッチ7の圧力板8ははずみ質
量体4に向かって、クラッチカバー11に旋回可能に支
承された皿ばね12によって負荷されている、摩擦クラ
ッチ7を作動することによってはずみ質量体4、ひいて
ははずみ車2は伝動装置の入力軸10に接続されかつ遮
断される。はずみ質量体3とはずみ質量体4との間には
第1の減衰装置13とこの減衰装置13と直列的に配置
された第2の減衰装置14が設けられている。この減衰
装置14ははずみ質量体3,4との間の限られた相対回
動を可能にする。 【0006】両方のはずみ質量体3,4は互いに相対的
に軸受15を介して回動可能に支承されている。軸受1
5は分割された内レース17を有する複列のアンギュラ
形ころがり軸受16である。このアンギュラ形ころがり
軸受16の外レース16aははずみ質量体4の孔18に
配置され、分割された内レース17ははずみ質量体3の
中心からクランク軸5とは反対側に軸方向に延びる円筒
形のピン19の上に配置されている。 【0007】内レース17の両方のレース部分17a,
17bは皿ばね20の形をした蓄力器によって軸方向に
緊定されている。レース部分17bをピン19の端面1
9aの上に確保するためには確保円板21がねじ21a
で固定されている。この確保円板21は半径方向外方へ
ピン19を越えて延びており、レース部分17bを軸方
向で支えている。レース部分17aとはずみ質量体3と
の間に配置された皿ばね20はレース部分17aを軸方
向でレース部分17bに向かって負荷している。この場
合にはさらばね20は半径方向外側の範囲ではずみ質量
体3に支えられ、半径方向内側の範囲でレース部分17
aに作用する。このような構造でアンギュラ形ころがり
軸受16の転動体はそれに配属された転動路の間で緊縮
される。摩擦クラッチ7を作動した場合にもアンギュラ
形ころがり軸受16が緊定されたままにとどめられるよ
うに皿ばね20は摩擦クラッチ7を作動するために必要
な最大力よりも大きい力を生ぜしめる。有利であるのは
皿ばね20によって生ぜしめられた力が少なくともほぼ
摩擦クラッチ7を解離させるために必要な最大力の2倍
の大きさを有するように選ばれていることである。 【0008】はずみ質量体3は半径方向外側に軸方向の
リング状の付加部22を有している。この付加部22は
室23を形成し、この室23内には第1の減衰装置13
と第2の減衰装置14とが受容されている。減衰装置1
4の入力部は円板グループ、すなわちはずみ質量体3と
回動不能である、互いに軸方向に間隔をおいて2つの円
板24,25によって形成されている。リング状の円板
25は付加部22の端面22aにリベット26で固定さ
れかつ内側にある範囲25aで室23を軸方向で制限し
ている。室23に受容された円板24は外周部に一体に
成形された舌状部24aによって形成された軸方向の突
起を有している。円板24を円板25に対して回動防止
するためには舌状部24aは円板25の切欠き27に係
合する。切欠き27と舌状部24aは、円板25に対し
て円板24が軸方向に移動できるように構成されてい
る。両方の円板24と25との間にはフランジ29の半
径方向の張出し部28が軸方向で緊締されている。この
ためには軸方向で円板24とはずみ質量体3との間に設
けられた皿ばね30の形をした蓄力器が円板24を円板
25に向かって負荷している。このためには皿ばね30
は半径方向外側の範囲ではずみ質量体3に支えられかつ
半径方向内側の範囲で円板24に支えられている。皿ば
ね30の外周部は開いているかもしくはスリットを有し
ている。すなわち皿ばね30のリング状の基体は1個所
で切離されており、皿ばね30は半径方向外側の外周部
ではずみ質量体3のリング状の肩31に半径方向で支え
られている。フランジ29の張出し部28と両方の円板
24,25との間にはそれぞれ摩擦ライニングが設けら
れている。この摩擦ライニングは張出し部28に接着さ
れた個々のライニングセグメント32から構成されてい
る。フランジ29の張出し部28の間では円板24,2
5に切欠き33,34が設けられ、これらの切欠き3
3,34は軸方向で互いに整合しておりかつ蓄力器35
を受容している。図示の実施例ではこの蓄力器はコイル
ばね35によって形成されているが、しかし硬質ゴムば
ねを使用することもできる。蓄力器35はフランジ29
の張出し部28のためのリミットストッパとして役立
ち、これによって第2の減衰装置14の回動角度を制限
する。蓄力器35の減衰作用によって、減衰装置14の
回動角度の端部範囲で硬い衝突が回避される。 【0009】減衰装置14が中間位置で示されている図
2から特に解るように、蓄力器35と張出し部28との
間には遊び36+36aが存在している。この遊び36
+36aは蓄力器35が圧縮される値だけ拡大されて、
減衰装置14の出力部を形成する張出し部28と入力部
を形成する円板24との間に許す回動角を規定する。 【0010】減衰装置14の出力部を形成するフランジ
29は第1の減衰装置13の入力部を同時に形成してい
る。第1の減衰装置13は他の円板グループ、すなわち
フランジ29の両側に配置された2つの円板37,38
を有している。この円板37,38はスペーサピン39
を介して軸方向の間隔をおいて互いに回動不能に結合さ
れかつはずみ質量体4に枢着されている。両方の円板3
7,38は半径方向外側で減衰装置14のリング状の円
板24,25によって取囲まれている。さらに図示の実
施例では円板37と24及び38と25は少なくともほ
ぼ同一平面内に配置されている。円板37と38とフラ
ンジ29の張出し部28の半径方向内側の範囲には切欠
き37a,38aと39aとが設けられ、これらの切欠
き37a,38a,39a内にはコイルばね40の形を
した蓄力器が収容されている。蓄力器40はフランジ2
9と両方の円板37,38との間の相対回動に抗して作
用する。 【0011】さらに第1の減衰装置13は摩擦装置13
aを有し、この摩擦装置13aは両方のはずみ質量体
3,4の間に与えることのできる総回動角度に亘って有
効である。 【0012】摩擦装置13aは軸方向で円板37とはず
み質量体3との間に配置され、皿ばねによって形成され
た蓄力器41を有している。この蓄力器41は円板27
と圧力リング42との間に緊締されて保持され、これに
よって圧力リング42とはずみ質量体3との間に配置さ
れた摩擦リング43が締込まれる。蓄力器41によって
円板37に生ぜしめられた力は軸受15を介して受け止
められる。圧力リング42は張出し部42aを備えてお
り、この張出し部42aはリベット39のヘッドを掴ん
でおり、これによって圧力板ははずみ質量体4と回動不
能に結合される。 【0013】フランジ29は半径方向外側の外周部に内
側に開いた切欠き44を有し、この切欠き44を通して
スペーサピン39が軸方向に突出する。この切欠きは半
径方向内側に向いた歯45を形成する。この歯45は━
周方向で見て━スペーサピン39の間に係合し、このス
ペーサピン39と第1の減衰装置13の角度変位を制限
するために協働する。 【0014】両方の円板37,38の切欠き37a,3
8aとフランジ29の切欠き29aとその内部に設けら
れたコイルばね40は第1の減衰装置13の外周に亘っ
て多段の減衰特性線が形成されるような寸法を有しかつ
配置されている。 【0015】フランジ29を回転軸線47に対してかつ
はずみ質量体3,4に対してほぼ同心的に案内するため
には、フランジ29は半径方向の張出し部28ではずみ
質量体3の軸方向の付加部22の内周面22bに支えら
れる。 【0016】図示の実施例の装置は、図2に示された不
作用位置から、モーメントの変化が生じた場合にまず第
1のはずみ質量体3が円板グループ24,25とフラン
ジ29と一緒に第2のはずみ質量体4と円板グループ3
7,38とに対してばね40の作用に抗して回動させら
れる。この場合にはフランジ29と円板グループ37,
38とにおける窓開口が異なる大きさを有していること
に基づいて減衰作用が次第に上昇させられる。この相対
回動はばね40の緊縮によって生ぜしめられた回転モー
メントが第2の減衰装置14によって伝達可能な摩擦モ
ーメントに達するまで行われる。この方向での相対運動
が進行する間に第2の減衰装置がスリップを開始する。
この場合にはばね35が張出し部28の側面に当接する
までは第2のはずみ質量体に対するフランジ29の相対
回動は行われない。張出し部28はフランジ29が第1
のはずみ質量体3と一緒に第2のはずみ質量体4に対し
て相対運動することを許す。この場合にはばねは歯45
がピン39に当接するまで圧縮させられる。 【0017】特に図2から解るように図示された実施例
では張出し部28は、第2の減衰装置14の最大回動角
度を制限するために張出し部28がばね35に当接する
ように構成されている。しかし張出し部28のストッパ
輪郭を適当に変化させることによって付加部に舌状部2
4aを関与させることもできる。このような実施例では
張出し部28の各ストッパ輪郭は蓄力器35と舌状部2
4aとに対して━周方向で見て━蓄力器35がまず回転
衝撃を受止め、ついで舌状部24aと一緒に両方の円板
24,25とフランジ29との間の回動を制限するよう
に構成する必要がある。さらに蓄力器35を省略し、舌
状部24aだけを第2の減衰装置の入力部と出力部との
間の回動角度を制限するために関与させることも可能で
ある。 【0018】図3に示された実施例においては、第1の
はずみ質量体103とリベット結合部126を介して回
転不能に結合された円板125が半径方向外側に成形さ
れた、軸方向に延びる舌状部125aを有している。舌
状部125aは第2のはずみ質量体104に向かって延
び、円板124の外周部に設けられた切欠き127内に
係合する。切欠き127と舌状部125aは円板124
が円板125に対して周方向で固定されているが、しか
し軸方向では後調節の可能性を有するように互いに調和
させられている。第2の減衰装置114の入力部を形成
する円板124と125との間には、第2の減衰装置1
14の出力部を形成するフランジ129が締込まれてい
る。フランジ129と円板124,125との間にはそ
れぞれ1つの摩擦ライニング132が配置されている。
フランジ129は第1の減衰装置113の入力部を同時
に形成する。この第1の減衰装置113の出力部はスペ
ーサピン139を介して互いにかつはずみ質量体104
と回動不能に結合された2つの円板137,138によ
って形成されている。第2の減衰装置114と第1の減
衰装置113ははずみ質量体103の軸方向の付加部1
22の内周面の半径方向内側に配置されている。付加部
122の自由端部には溝131が形成され、この溝13
1には皿ばね130が半径方向と軸方向とに支えられて
いる。この皿ばね130は取付け状態を良くするために
外周部にスリットを有しているか又は開かれている。皿
ばね130は半径方向内側の範囲で円板124を軸方向
で円板125に向かって負荷し、これによってフランジ
129が両方の円板124,125の間で軸方向に締込
まれており、摩擦ライニング132とフランジとの間の
軸方向の力と摩擦値とを介して第2の減衰装置の伝達可
能な滑りモーメントを規定する。 【0019】図4と図5に示された実施例では、第2の
減衰装置214においてはずみ質量体203の軸方向の
付加部222の内周面222bとフランジ229の張出
し部228との間に対応摩擦ライニング248が配置さ
れている。この対応摩擦ライニング248によってフラ
ンジ229ははずみ質量体203に対して同心的に案内
される。対応摩擦ライニング248は図示された実施例
ではキャップ249の底を成している。このキャップ2
49は張出し部228の上に載設されて張出し部228
を掴んでいる。キャップ249の側方範囲250,25
1はフランジ229の張出し部228とフランジ229
の両側に配置された第2の減衰装置214の円板22
4,225との間に軸方向で緊締されて摩擦モーメント
を生ぜしめる。この軸方向の緊締力は皿ばね232によ
って与えられる。皿ばね232は円板225を軸方向で
負荷しかつはずみ質量体203に軸方向で支えられてい
る。キャップ249を遠心力の作用に抗して半径方向に
確保するためには側方範囲250,251は張出し部2
28に面した側に円弧状の隆起部250a,251aを
有している。この隆起部250a,251aは張出し部
228の対応する円弧状の溝252に係合する。キャッ
プ249をその固有弾性に基づき張出し部228に被せ
嵌めることを可能にするためには━周方向で見て━隆起
部250a,251aは張出し部228若しくは溝25
2の寸法の1部分に亘ってしか延在していない。キャッ
プ249の周方向で見た範囲253,254は弾性的な
もしくは緩衝作用を有する接触範囲を形成している。こ
の接触範囲は第2の減衰装置214の回動角度を制限す
るためにはずみ質量体203と回動不能であるストッパ
255と協働する。ストッパ255はピン又はボルトに
よって形成されている。このピン又はボルトははずみ質
量体203に固着されかつ円板224,225の回動を
防止するために円板224,225を軸方向に貫通す
る。 【0020】図6に示された実施例においてはフランジ
329をはずみ質量体303に対してセンタリングする
ためにフランジ329の張出し部328の上にU字形の
案内シュー349が設けられている。この案内シュー3
49は張出し部材328を掴んでおり、案内シュー34
9の半径方向に延びる側脚353,354は第2の減衰
装置314の回動角を制限するためにはずみ質量体30
3と回動不能であるストッパ355と協働する。図4と
図5に示された実施例の場合のようにストッパ355は
はずみ質量体303に固着されかつ第2の減衰装置31
4の、フランジ329の両側に配置された円板を軸方向
貫くピンもしくはボルトによって形成されている。案内
シュー349の両方の脚部353と354とを結合する
範囲349aははずみ質量体303の軸方向の付加部3
22と張出し部328の半径方向外側の周面との間で案
内されている。案内シュー349は周方向で見て張出し
部328よりも大きな寸法を有している。従って張出し
部328の両側では張出し部328と案内シュー349
の側脚353,354との間に遊びXが存在している。
遊びXによって形成された空間には硬質ゴムブロック3
57の形をした蓄力器が設けられている。この硬質ゴム
ブロック357は側脚353,354とストッパ355
と間の衝撃の減衰を行う。案内シュー349は金属又は
摩擦又は滑り材料から形成することができる。 【0021】図7と図8においては両方の円板424,
425はスペーサピン455の形をしたスペーサ部材に
よって相互にかつはずみ質量体403と固定的に結合さ
れている。両方の円板424,425の間にはフランジ
429の半径方向の張出し部428が係合している。こ
の場合には張出し部428と両方の円板424,425
との間には摩擦ライニング432が設けられている。 【0022】図8から判るように、円板425はスペー
サピン455の固定孔455aの間に周方向に延びる波
状部425aを有している。この波状部425aは図7
から判るように円板425が取付けられた状態でバイア
スがかけられる。このバイアスに基づいてフランジ42
9若しくはその張出し部428は円板424,425の
間で締込まれ、相対運動に際して摩擦モーメントを生ぜ
しめる。第2の減衰装置414の回動角度を制限するた
めには円板424,425の切欠き内には蓄力器435
が設けられている。この蓄力器435にフランジ429
の張出し部428が接触させられる。 【0023】図9から図11に示された実施例において
は、第2の減衰装置514の、フランジの両側に設けら
れた円板524,525は、周方向に分配されたU字形
ばね若しくはばねクランプ530によってフランジ52
9に摩擦リング532を介して緊定される。U字形ばね
若しくはばねクランプ530はフランジ529と両方の
円板524,525を軸方向に掴み、半径方向内側に向
けられたばね脚部530a,530bで円板524,5
25を負荷する。円板524,525の回動を防止する
ためにははずみ質量体503にピン555の形の軸方向
の突起が設けられている。この突起は軸方向で円板52
4,525の対応する孔555a,555bを貫通す
る。円板524,525には蓄力器535を受容するた
めの切欠き533,534が設けられている。この蓄力
器535は第2の減衰装置514の回動角度を制限する
ためにフランジ529の張出し部528と協働する。 【0024】図10から判るように、円板524,52
5が組立てられた状態で円板524の切欠き533は円
板525の切欠き534に対して周方向で値Yだけずら
されている。これによって蓄力器535は円板524,
525の間で片側だけで若しくは非対称的に軸方向に緊
縮される。蓄力器535の非対称的な緊縮によって円板
524,525は孔555a,555bを通って貫通す
るピン555に対して周方向に緊定される。この緊定に
よって第2の減衰装置514の機能が著しく改善され
る。何故ならばこの緊定によって遊び、例えば円板52
4,525の孔555a,555bとピン555との間
の遊びが補償されるので、相対回動に際して常に減衰作
用が存在することになるからである。 【0025】図11に示された第2の減衰装置614の
実施例ではフランジ629は第2の減衰装置614の入
力部を形成する円板624,625の間の範囲に互いに
軸方向に整合された袋孔656,657を有している。
この袋孔656,657内にはそれぞれ1つの円板状の
摩擦ライニング658,659が受容されている。フラ
ンジ629の、両方の袋孔656,657の間にある中
間壁660は切欠き661を有し、この切欠き661を
リベット662の形をした結合部材が貫通している。こ
の結合部材は軸方向で向き合った摩擦ライニング65
8,659を軸方向で結合している。軸方向で見て摩擦
ライニング658と中間壁660との間には緊縮された
皿ばね663が設けられている。この皿ばね663は両
方の摩擦ライニング658と659との軸方向の拡開若
しくは軸方向の押し離しを行う。これによって摩擦ライ
ニング658,659はこれらと摩擦結合されている対
応する円板624,625に押しつけられる。 【0026】結合リベット662は図11に示された組
込位置から両方の摩擦ライニング658,659を限ら
れた範囲で軸方向に移動させることを可能にする。両方
の摩擦ライニング658,659の軸方向の限られた移
動は一方では摩擦ライニング658,659の摩耗補償
を行い、他方では第2の減衰装置614がまだ取付けら
れていない状態で摩擦ライニング658,659と皿ば
ね663がフランジ629に軸方向に固定され、これに
よって第2の減衰装置614の取付けが著しく簡易化さ
れる。第2の減衰装置614を組立てる場合には両方の
摩擦ライニング658と659は皿ばね663のばね力
に抗して両方の円板624,625の間で軸方向に緊定
される。 【0027】さらに図11から判るように摩擦ライニン
グ659は中間壁660に直接的に軸方向に支えられて
いる。これに対して摩擦ライニング658と中間壁66
0との間には軸方向の空間が存在している。従って摩擦
ライニング658は皿ばね663の作用に抗して軸方向
に袋孔656内で移動させられる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の装置の断面図。 【図2】図1に示された装置を矢印IIの方向から見た
部分図。 【図3】本発明の装置の第2の減衰装置の1実施例の断
面図。 【図4】本発明の装置の第2の減衰装置の別の1実施例
を示した図。 【図5】図4のV−V線に沿った断面図。 【図6】本発明の装置の第2の減衰装置のさらに別の実
施例を示した図。 【図7】本発明の装置の第2の減衰装置の別の実施例を
示した図。 【図8】図7の第2の減衰装置の円板グループの円板を
組立られていない状態で示した図。 【図9】図10のIX−IX線に沿った断面図。 【図10】本発明の装置の第2の減衰装置の別の実施例
を示した図。 【図11】本発明の装置の第2の減衰装置の変化実施例
を示した図。 【符号の説明】 1 回転衝撃を吸収する装置、 2 はずみ車、 3,
4 はずみ質量体、5 クランク軸、 6 固定ねじ、
7 摩擦クラッチ、 8 圧力板、 9クラッチ板、
10 入力軸、 11 クラッチカバー、 12 皿
ばね、 13 第1の減衰装置、 14 第2の減衰装
置、 15 軸受、 16 アンギュラ形ころがり軸
受、 17 内レース、 18 孔、 19 ピン、
20皿ばね、 21 確保円板、 22 付加部、 2
3 室、 24,25 円板、 26 リベット、 2
7 切欠き、 28 張出し部、 29 フランジ、3
0 皿ばね、 31 肩、 32 ライニングセグメン
ト、 33,34切欠き、 35 蓄力器、 36 遊
び、 37,38 円板、 39 スペーサピン、 4
0 蓄力器、 41 蓄力器、 42 圧力リング、
43 摩擦リング、 44 切欠き、 45 歯
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パウル マウヒヤー ドイツ連邦共和国 ザースバツハ アム ブンゲルト 23 (72)発明者 オズヴアルト フリードマン ドイツ連邦共和国 リヒテナウ モーゼ ルシユトラーセ 59 (56)参考文献 特開 昭55−20964(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.内燃機関の回転衝撃を吸収するための装置であっ
    て、少なくとも2つの、互いに同軸的に配置された、減
    衰装置の作用に抗して互いに回動可能なはずみ質量体を
    有し、これらのはずみ質量体の一方が内燃機関と結合さ
    れかつ他方のはずみ質量体が伝動装置の入力部と結合可
    能であって、減衰装置が周方向に有効な蓄力器及び(又
    は)摩擦又は滑り部材を有している形式のものにおい
    て、両はずみ質量体(3,4)に対して回動可能な中間
    部分(フランジ29)が設けられており、該中間部分が
    両はずみ質量体のそれぞれに減衰装置(13,113若
    しくは14,114,214,314,414,51
    4,614)を介し連結されており、かつ上記中間部分
    がその半径方向外側の範囲(28,228,328,4
    28,528)だけを介してはずみ質量体の1つに同心
    的に案内されていることを特徴とする、内燃機関の回転
    衝撃を吸収するための装置。 2.中間部分(29)が内燃機関に結合可能なはずみ質
    量体(3)に同心的に案内されている、請求項1記載の
    装置。 3.中間部分(29)がその外周を介して同心的に案内
    されている、請求項1又は2記載の装置。 4.中間部分(29)が、1つのはずみ質量体の軸方向
    付加部(22)の内周面(22b)で同心的に案内され
    ている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装
    置。
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