JPH0774547B2 - 建築構造物のひび割れ補修工法 - Google Patents

建築構造物のひび割れ補修工法

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JPH0774547B2
JPH0774547B2 JP4472489A JP4472489A JPH0774547B2 JP H0774547 B2 JPH0774547 B2 JP H0774547B2 JP 4472489 A JP4472489 A JP 4472489A JP 4472489 A JP4472489 A JP 4472489A JP H0774547 B2 JPH0774547 B2 JP H0774547B2
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敏雄 金子
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、コンクリート等からなる建築構造物に生じ
たひび割れを補修するのに利用される工法に関するもの
である。
〔従来の技術〕 例えばコンクリート製の建築構造物は建築工事が完成し
た後、年月の経過とともに脆化してひび割れが生じるこ
とが多い。このように建築構造物に生じたひび割れをそ
の儘放置すると、ひび割れが波及進展して全面的に拡張
する虞れがあるので好ましくない。
そこで、この建築構造物に生じたひび割れに対してはエ
ポキシ樹脂等の接着材をひび割れに注入充填してひび割
れを埋めると同時にひび割れ面同士を強固に接着して補
修がなされていた。
従来、建築構造物に生じたひび割れの補修工法として
は、第3図及び第4図に示すように、建築構造物(1)
のひび割れ(2)が生じている箇所に、ひび割れ(2)
に沿って漏洩防止用の可塑型シール材(3)を表面塗装
しておいて、ひび割れ(3)に自動注入器(図示せず)
で接着材(4)を注入充填する工法が用いられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、従来の上記ひび割れ補修工法では、建築構造
物(1)のひび割れ(2)に沿って表面塗装された漏洩
防止用のシール材(3)が硬化する迄長時間に亘って接
着材(4)の注入を待たねばならず作業効率が極めて悪
かった。また、ひび割れ(2)に接着材(4)を注入す
る注入器取が注入器取付用接着材を介して建築構造物
(1)に取付けられるので、注入器取付用接着材が硬化
する迄長時間に亘ってひび割れ(2)に対して接着材
(4)の注入を待たねばならない上、注入完了後、自動
注入器を取外すと、その接着跡が建築構造物(1)に残
って美観が損なわれる問題があった。
この発明は上記課題に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、美観が損なわれることなく施工の迅速
化を向上せしめた補修工法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、建築構造物の表面に吸着し得
る一対の吸着支持部材と、弾性板の背面に押え板を一体
に重合してその一部に接着材注入穴を有する被覆部材
と、先端面に注入口を有する有底円筒状の外筒内に、先
端に逆止弁を装設するとともに中間外周部に円板状の当
て板を突設した円筒状の内筒を摺動自在に挿入してなる
接着材注入器と、上記一対の吸着支持部材間に摺動自在
に装架され、かつ、上記接着材注入器の内筒を上記当て
板が当接するまで遊嵌させて当該接着材注入器を支持す
る支え板とを用意し、建築構造物のひび割れが生じてい
る箇所に、上記ひび割れを挟んで上記一対の吸着支持部
材を対向配置して建築構造物の表面に吸着するととも
に、上記ひび割れに沿って上記被覆部材を被装した後、
上記接着材注入器を、その外筒の注入口を上記被覆部材
の接着材注入穴と一致させた状態で、上記一対の吸着支
持部材間に摺動自在に装架された上記支え板に、その内
筒を当て板が当接するまで遊嵌させて、上記吸着支持部
材と上記支え板との間に圧縮介在されたバネの弾力によ
り上記被覆部材に押圧させながら支持し、この接着材注
入器から上記被覆部材の接着材注入穴内に接着材を圧入
して上記ひび割れに充填するようにしたものである。
〔作用〕
上記手段により、建築構造物のひび割れをシール材で表
面塗装することなく、しかも、接着材注入器も取付用接
着材で取付けることなく補修することができ、これによ
り建築構造物の美観が損なわれることなく施工の迅速化
を向上することができる。
〔実施例〕
第1図及び第2図はこの発明の実施態様を例示する説明
図であり、(11)(11)は建築構造物(1)にそのひび
割れ(2)を挟んで対向配置して吸着させた一対の吸着
支持部材で、後端部にネジ(12)が刻設された支持棒
(13)の先端にゴム吸着盤(14)を一体に固着してな
り、建築構造物(1)の表面の凹凸が激しい場合には、
ゴム吸着盤(14)の吸着面に例えば独立発泡柔軟材また
は可剥型シール材等からなる密着部材(15)が接着され
る。(16)は建築構造物(1)のひび割れ(2)に沿っ
て被装された長細い略四辺形状の被覆部材で、例えば内
部に空気を封着したゴム袋またはゴム板等からなる弾性
板(17)の背面に押え板(18)を一体に重合してなり、
その中央部に接着材(4)の注入穴(19)を穿設する。
この被覆部材(16)の弾性板(17)は隣接する被覆部材
(16)の弾性板(17)と大きい面積で密着するように両
端が円弧状に形成される。(20)は建築構造物(1)の
ひび割れ(2)に接着材(4)を注入する接着材注入器
で、先端面に注入口(21)を有する有底円筒状の外筒
(22)内に、先端に逆止弁(23)を装設するとともに中
間外周部に円板状の当て板(24)を突設した円筒状の内
筒(25)の2重構造をした先端部を摺動可能に圧入して
なり、内筒(25)の後端部に加圧ポンプ等からなる接着
材圧送手段に連なるゴムホース等の供給ホース(26)が
接続される。(27)は吸着支持部材(11)(11)の支持
棒(13)(13)に摺動自在に装架された支え板で、中央
部に接着材注入器(20)の内筒(25)を遊嵌する長窓
(28)を穿設し、支持棒(13)(13)に螺着された羽根
付きナット(29)(29)との間に圧縮介在されたバネ
(30)(30)で内筒(25)の当て板(24)に圧接され
る。
次に、この発明の補修工法について説明する。
先ず、第1図に見られるように、建築構造物(1)のひ
び割れ(2)が生じている箇所に、ひび割れ(2)を挟
んで一対の吸着支持部材(11)(11)を建築構造物
(1)の表面に吸着させる。次に、建築構造物(1)の
ひび割れ(2)に沿って被覆部材(16)をひび割れ
(2)に被覆した後、接着材注入器(20)をその注入口
(21)が被覆部材(16)の接着材注入穴(19)と一致す
るように被覆部材(16)に当接する。しかる後、吸着支
持部材(11)(11)の支持棒(13)(13)に支え板(2
7)をその長窓(28)に接着材注入器(20)の内筒(2
5)を遊嵌させて摺動自在に装架し、上記支持棒(13)
(13)の上端部にバネ(30)(30)を嵌挿して該支持棒
(13)(13)のネジ(12)(12)に羽根付きナット(2
9)(29)を螺挿する。そして、この羽根付きナット(2
9)(29)を締付けてバネ(30)(30)を圧縮させれ
ば、その復元弾力で支え板(27)を介して接着材注入器
(20)の内筒(25)の当て板(24)を押圧するから、接
着材注入器(20)は建築構造物(1)の表面を被覆材
(16)が任意の圧力で押圧した状態で建築構造物(1)
と一体構造に接合される。
このようにして接着材注入器(20)を建築構造物(1)
に固定した後、接着材圧送手段から供給ホース(26)を
介してエポキシ樹脂等の接着材(14)を接着材注入器
(20)内に圧入する。圧入された接着材(4)は、接着
材注入器(20)の注入口(21)から被覆部材(16)の接
着材注入穴(19)に流入し、ここを通って建築構造物
(1)のひび割れ(2)に充填されてひび割れ(2)を
埋めると同時にひび割れ面同士を強固に接着させる。こ
の時の接着材(4)の注入状態や硬化状態を確認できる
ようにするため、被覆部材(16)、接着材注入器(20)
及び支え板(27)等は透明であるのが望ましい。接着材
(4)は接着性に優れた低粘度のものを使用する。低粘
度接着材を使用しても、建築構造物(1)のひび割れ
(2)を被覆する被覆部材(16)を建築構造物(1)の
表面に一定圧力で押圧しているので接着材(4)は漏洩
することがない。そして、接着材硬化後、建築構造物
(1)の表面から吸着支持部材(11)(11)を取外して
被覆部材(16)並びに接着材注入器(20)を除去した
後、接着材(4)の表面側に建築構造物(1)と同等の
材料から形成された被覆材(図示せず)を付着すること
によって補修作業が終了する。
〔発明の効果〕
この発明によれば、建築構造物のひび割れを被覆する被
覆部材やひび割れに接着材を注入する注入器を吸着支持
部材を介して建築構造物に固定しているから、従来のよ
うにシール材や注入器取付用接着材の硬化を待たずにひ
び割れに対して接着材をすぐに注入することができるよ
うになったので、施工の大幅な迅速化が図れる。また、
建築構造物に対して穴も穿けず、接着跡も残さないの
で、建築構造物の美観が損なわれない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の施工例を示す平面図、第2図は第1
図のII−II線における拡大縦断面図である。 第3図は従来例を示す平面図、第4図は第3図のIV−IV
線における拡大縦断面図である。 (1)……建築構造物、(2)……ひび割れ、(4)…
…接着材、(11)(11)……吸着支持部材、(16)……
被覆部材、(17)……弾性板、(18)……押え板、(2
0)……接着材注入器、(27)……支え板、(29)(2
9)……羽根付きナット、(30)(30)……バネ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築構造物の表面に吸着し得る一対の吸着
    支持部材と、弾性板の背面に押え板を一体に重合してそ
    の一部に接着材注入穴を有する被覆部材と、先端面に注
    入口を有する有底円筒状の外筒内に、先端に逆止弁を装
    設するとともに中間外周部に円板状の当て板を突設した
    円筒状の内筒を摺動自在に挿入してなる接着材注入器
    と、上記一対の吸着支持部材間に摺動自在に装架され、
    かつ、上記接着材注入器の内筒を上記当て板が当接する
    まで遊嵌させて当該接着材注入器を支持する支え板とを
    用意し、 建築構造物のひび割れが生じている箇所に、上記ひび割
    れを挟んで上記一対の吸着支持部材を対向配置して建築
    構造物の表面に吸着するとともに、上記ひび割れに沿っ
    て上記被覆部材を被装した後、上記接着材注入器を、そ
    の外筒の注入口を上記被覆部材の接着材注入穴と一致さ
    せた状態で、上記一対の吸着支持部材間に摺動自在に装
    架された上記支え板に、その内筒を当て板が当接するま
    で遊嵌させて、上記吸着支持部材と上記支え板との間に
    圧縮介在されたバネの弾力により上記被覆部材に押圧さ
    せながら支持し、この接着材注入器から上記被覆部材の
    接着材注入穴内に接着材を圧入して上記ひび割れに充填
    するようにしたことを特徴とする建築構造物のひび割れ
    補修工法。
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