JPH07742Y2 - プロペラシャフト用カバー - Google Patents

プロペラシャフト用カバー

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JPH07742Y2
JPH07742Y2 JP12914288U JP12914288U JPH07742Y2 JP H07742 Y2 JPH07742 Y2 JP H07742Y2 JP 12914288 U JP12914288 U JP 12914288U JP 12914288 U JP12914288 U JP 12914288U JP H07742 Y2 JPH07742 Y2 JP H07742Y2
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propeller shaft
protrusion
axial direction
shaft
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喜重 武田
良承 藤原
国雄 中嶋
茂明 田井
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案はたとえばトラクターの出力軸と作業機の入力
軸とを接続するプロペラシャフトを安全確保および防塵
の目的でカバーするプロペラシャフト用カバーに関す
る。
〈従来の技術〉 従来、この種のプロペラシャフト用カバーとしては、第
4図に示すようなものがある(特公昭58-36212号公
報)。このプロペラシャフト用カバー101は、円筒形で
プロペラシャフト102を覆う第1カバー103と略ラッパ状
でプロペラシャフト102の端部104を覆う第2カバー105
とを備えている。そして上記第2カバー105の嵌合部105
aを上記第1カバー103に内嵌して、上記第1、2カバー
103,105を一体に固定している。上記第2カバー105の円
筒部105bにはリヤレースカバー106を内嵌して固定して
おり、このリヤレースカバー106の端部106aに、所定の
環状の空間110を形成して軸方向に対向するようにフロ
ントレースカバー107を固定している。上記フロントレ
ースカバー107の径方向内側端にはボールホルダ108がロ
ー付け等により固定してあり、このボールホルダ108に
より、周方向一定間隔にボール109,109,…,を保持して
いる。そして、上記環状の空間110に、コイルスプリン
グ111とこのコイルスプリング111により軸方向に付勢さ
れ、軸方向に移動可能なスライドリング112とを配置し
ている。上記フロントレースカバー107には切除部107a
が設けてあり、この切除部107aから、上記スライドリン
グ112に軸方向に突設されたレバー113を、軸方向に外部
に突出させている。このレバー113の軸方向所定の位置
には径方向の切欠き114が設けてあり、レバーを軸方向
に押し込み次いで周方向に回転させて、この切欠き114
を上記フロントレースカバー107の切除部107aに係止す
ることにより、上記スライドリング112には所定の寸法
軸方向に押し込んだ状態で保持できるようになってい
る。上記スライドリング112の端部には、ボール押え部1
15を設けている。そして、上記スライドリング112の段
部112aがコイルスプリング111に軸方向に付勢されてフ
ロントレースカバー107に当接した状態で上記ボール10
9,109,…,がプロペラシャフト102端部104の外周に設け
た軌道116から外れないように、ボール109,109,…を径
方向に押えるようにしている。つまり、プロペラシャフ
ト用カバー101をプロペラシャフト102に取り付けてい
る。そして、第2カバー105の操作穴105c越しの外部か
らの上記レバー113の操作によりスライドリング112が押
し込まれ、係止されたとき、上記ボール押え部115の位
置が上記ボール109,109,…に対して軸方向にずれて、上
記プロペラシャフト102の軌道116に嵌まっているボール
109,109,…を径方向に可動状態にして、上記プロペラシ
ャフト用カバー101を上記プロペラシャフトから軸方向
に外すようにしている。そして、上記プロペラシャフト
用カバー101のプロペラシャフト102への取付けは、ボー
ル109,109,…が上記軌道116の位置に一致するまで上記
プロペラシャフト用カバー101を軸方向に押し込み、そ
の状態で上記係止状態のレバー113を周方向に回転させ
て係止を解除して上記コイルスプリング111の作用によ
り、上記スライドリング112を押し込む前の位置に戻し
て、上記ボール109,109,…を軌道116に押し込むと共に
径方向移動不可に押え、このボール109,109,…と軌道11
6の係止により行うようにしている。そして、このプロ
ペラシャフト102に回転自在に固定されたプロペラシャ
フト用カバーを、他の部材により静止部材に連結して回
り止めして、このプロペラシャフト用カバー101が静止
した状態で回転するプロペラシャフト102を覆うように
している。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来のプロペラシャフトカバー101
はコイルスプリング111やスライドリング112が必要なた
め、カバーを構成する部品点数が多くなってしまうとい
う問題があった。また、レバー113を操作してプロペラ
シャフト用カバー101を着脱するようにしているため、
上記第2カバー105に操作穴105cを必要とし、この操作
穴105cから内部にダスト等の異物が入るという問題があ
った。また、狭い操作穴105c越しにレバーを操作する等
カバーのプロペラシャフト102への着脱が困難であり、
着脱がワンタッチで行えないという問題があった。ま
た、プロペラシャフト用カバー101のプロペラシャフト1
02への取り付けと回り止めとを別々に行わなければなら
ず、取り付けと回り止めとを同時に行うというわけには
ゆかなかった。
そこで、この考案の目的は、少ない部品点数で構成する
ことができ、特別な工具を用いなくともワンタッチに容
易に確実に着脱することができると共に、装着と回り止
めを同時に行うことができ、かつ、確実にプロペラシャ
フトおよびプロペラシャフトのジョイント部を覆うこと
のできる安全性の高いプロペラシャフトカバーを提供す
ることにある。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するため、この考案のプロペラシャフト
用カバーは、プロペラシャフトを覆うように筒状に形成
されると共に、端部が上記プロペラシャフトのジョイン
ト部に支持され、かつ上記端部に径方向に移動して上記
プロペラシャフトのジョイント部と互いに係合可能な係
合部を有する第1カバーと、上記第1カバーに軸方向移
動可能に外嵌され、上記係合部を押圧して上記係合部と
上記ジョイント部とを互いに係合させると共に、上記ジ
ョイント部を覆う第2カバーを備えたプロペラシャフト
用カバーであって、上記第1カバーの端部には係止用穴
を有する突起部が突設され、上記第2カバーには上記第
1カバーの突起部が軸方向に通過可能なスリットが設け
られていると共に、上記スリットを通過後の上記第1カ
バーの突起部の係止用穴に重ね合わせ可能な係止用穴を
有する突起が突設されている。
〈作用〉 このプロペラシャフト用カバーの装着に際し、まず、第
1カバーを、プロペラシャフトを覆った状態で、その端
部を上記プロペラシャフトのジョイント部の所定の位置
に一致させる。次いで、第2カバーを、上記ジョイント
部を覆うように上記第1カバーに対して軸方向に移動さ
せる。このとき、上記第2カバーに第1カバーの突起部
が軸方向に通過可能なスリットが設けられているため、
上記第1カバーの突起部が上記スリットに対して相対的
に移動し、上記第2カバーは第1カバーに対してなんら
妨げられることなくスムーズに軸方向に移動する。この
第2カバーの軸方向の移動により、上記第1カバーの係
合部は押圧されて径方向に移動し、上記プロペラシャフ
トのジョイント部と互いにワンタッチに係合する。これ
により、上記第1カバーは、端部を係合部を介してプロ
ペラシャフトのジョイント部と互いに係合され支持され
て、プロペラシャフトを覆う。上記第2カバーのスリッ
トを通過した後の上記第1カバーの突起部の係止用穴に
は、第2カバーの突起部の係止用穴が重ね合わせられ
る。この重ね合わせられた第1カバーの突起部の係止用
穴と第2カバーの突起部の係止用穴には、静止部材に連
なる係止部材が両者にまたがって挿通され、この係止部
材により、上記第1カバーの突起部と第2カバーの突起
部とは互いに相対運動不可に係止される。これにより、
上記第2カバーは、上記プロペラシャフトのジョイント
部に支持された第1カバーに一体に係止されて、この第
1カバーを介してプロペラシャフトに支持され、ジョイ
ント部を覆う。つまり第1カバーと第2カバーはプロペ
ラシャフトにワンタッチに取り付けられる。
このようにして、一体に係止されプロペラシャフトに取
り付けられた第1カバーと第2カバーは、同時に上記係
合によりプロペラシャフトに対する回転が止められる。
上記第1,2カバーの取り外しは、上記とは逆の手順で行
われ、まず、第1カバーの突起部の係止用穴と第2カバ
ーの突起部の係止用穴の係止を解除する。そして、上記
第2カバーを上記と逆の軸方向に移動させ、上記第2カ
バーによる第1カバーの係合部の押圧を解除する。する
と、上記係合部は径方向に移動して、それにより、ジョ
イント部との互いの係合を解除する。次いで、移動させ
られた上記第2カバーを外嵌した状態で、上記第1カバ
ーの端部を上記ジョイント部から軸方向に引き離して第
1,2カバーのプロペラシャフトからの取り外しを終了す
る。
〈実施例〉 以下、この考案を図示の実施例により詳細に説明する。
第1図はこの考案のプロペラシャフト用カバーの要部の
縦断面図であり、1はプロペラシャフトである。このプ
ロペラシャフト1は軸部2と二又腕部3と軸受部4で構
成されており、図示しないトラクタからの動力を伝えら
れ回転する。
上記軸部2は角パイプ状の内側部材2aと外側部材2bとか
らなり、テレスコ状に互いに嵌合して、軸方向に伸縮自
在、かつ相対回転不可に設けられている。上記二又腕部
3は、軸に平行な2つの腕部6,6を有する略U字状で、
U字の底に相当し、外周に軸方向の円筒面7aを有する基
部7の端面の中央に、軸方向に貫通する角柱形の嵌合穴
7bを有する。そして、この嵌合穴7bに上記内側部材2aの
端部を嵌合して溶接によりそれらを一体に取り付けてい
る。上記基部7の円筒面7aには、周方向に断面が円の一
部をなす環状溝を形成し、この環状溝により上記軸受部
4の一方の軌道7cを形成している。また上記基部7に
は、断面略L字状となるように軸方向一方の肩部が内周
側に突出し、かつ、内周に軌道7cと対向する周方向の軌
道8aを有する環状の外輪部材8を径方向に所定の間隔を
保って装着している。そして、上記一対の軌道面7c,8a
の間に、保持器9によりばらけることなく周方向一定間
隔に保持される転動体としての玉10,10,…を収納して、
上記軌道7c,保持器9,玉10および外輪部材8により上記
軸受部4を形成している。これにより上記外輪部材8は
二又腕部3に滑らかに回転自在に支持される。上記外輪
部材8は周方向所定の1箇所で軸に平行な径方向の面で
割りが入れられており、そのため、弾性的に周方向に径
を広げることができる。したがって、上記外輪部材8は
玉10,10,…を容易に軌道面8aに収納することができる。
上記外輪部材8の腕部6側の肩の内径dは、上記円筒面
7aの径よりも僅かに大きく設けられており、上記腕部6
側から上記軌道面7c,8a内に異物が浸入するのを防止す
るようになっている。上記軸部2の端部と二又腕部3と
この軸受部4により、プロペラシャフトのジョイント部
Aが形成される。
上記二又腕部3の軸に平行な2つの腕部6,6には夫々、
上記基部7および軸部2の軸に直交する方向に貫通する
嵌合穴6a,6aを設けている。そして、この嵌合穴6aに、
互いに2つの軸が直交する十字形状で、4つの先端部に
夫々の軸回りに回転する軸受部12a,12a,12b,12bを有す
る十字軸11の180°隔った2つの上記軸受部12a,12aを内
嵌して、互いに回転可能に取り付けている。この十字軸
11の軸受部12a,12aと軸を直交する残り2つの軸受部12
b,12bには、上記二又腕部11と同じ形状の軸に平行な2
つの腕部13,13を有し、基部14の外端面の中心に軸方向
に貫通するスプライン穴15を有する取付装置16の上記腕
部13,13に設けられた嵌合穴13a,13aを嵌合して、互いに
回転可能に取り付けている。そして、上記二又腕部3の
腕部6,6と十字軸11と取付装置16の腕部13,13とで自在継
手Bを形成している。これにより、上記プロペラシャフ
ト1の回転は、プロペラシャフト1の軸と上記取付装置
16の軸が偏角をなしている状態でも、上記十字軸11を介
して上記取付装置16にスムーズに伝えられる。上記スプ
ライン穴15には、図示しない耕運等を行う作業機の入力
軸に設けられたスプライン部が嵌合される。この入力軸
のスプライン部は、嵌合された状態で基部14の側面に一
部がスプライン穴に交わるように設けられたねじ止め穴
14aに図示しないねじを螺合することによって、このね
じにより係止され、抜けないようにロックされる。
上記プロペラシャフト1の軸受部4の外輪部材8には、
弾性を有するプラスチックでできており、略円筒形で小
径の嵌合部20aと大径の支持部20bと上記支持部20bに連
続して設けられ、軸方向上記取付装置16側に向かってフ
レア状に広がるフレア部20cからなる取付リング20の上
記支持部20bを着脱可能に外嵌している。そして、上記
支持部20bと嵌合部20aとの間に形成される段部20dを上
記外輪部材8の端面に当接させている。
上記支持部20bには、周方向一定間隔に複数個設けら
れ、軸方向の舌状で断面略L字形の係合部21,21,…を設
けている。そして、この係合部21の先端のつめ21aを上
記外輪部材8の上記腕部6側の端面に係合させて、この
つめ21aと上記段部20dとで外輪部材8を軸方向に挟ん
で、取付リング20自身を外輪部材8に対して軸方向に支
持している。この係合部21は、第2図に示すように、自
然状態で支持部20bの外周面と所定の角度をなして径方
向に弾性的に広がった状態となるように設けられてお
り、外力が作用して径方向内側に押圧されると、上記段
部20dとの境界線、つまり基部21bを中心に径方向内側に
弾性的に倒れて、第1図に示すように、外輪部材8に係
合するようになっている。そして、押圧が除かれると、
再び径方向に開き上記自然状態の位置まで戻るようにな
っている。また、上記支持部20bには、周方向一定間隔
に複数個設けられ、軸に平行な板状で、中心に係止用穴
22aを有する突起部22を突設してある。一方、上記嵌合
部20aは、上記支持部20bよりも小さな径を有しており、
かつ上記プロペラシャフト1の回転を妨げないだけの大
きさの内径を有している。そして、その軸方向略中央に
周方向一定間隔に複数の断面台形で、径方向に所定の寸
法突出する突起20a-1を有している。
上記嵌合部20aには、弾性を有するプラスチックで形成
されると共に、テレスコ状に軸方向に伸縮自在に設けら
れ、円筒形の内側部材23aと外側部材23bからなる筒部材
23のその内側部材23aの端部を外嵌している。そして、
上記突起20a-1を、この端部に上記突起20a-1に対応する
位置に設けられた係合穴20a-1に係止して一体に固定し
ている。これにより、この筒部材23は取付リング20の嵌
合部20aに、上記プロペラシャフト1と接触することな
く軸を一致させた状態に支持されて取り付けられる。こ
の取付は弾性的に行われる。上記突起20a-1は上記内側
部材23aの肉厚よりも小さな上記所定の寸法突出してい
るため、上記外側部材23bと内側部材23aの伸縮運動を妨
げることはない。この筒部材23と上記取付リング20とに
より第1カバー25が形成される。
上記係合部21を外輪部材8に係合した状態の上記第1カ
バー25の取付リング20の支持部20bには、円筒部26aとこ
の円筒部26aに連なり、軸方向取付部材16側に向かうに
つれて「ハ」の字状に広がるジャバラ状部26bと上記円
筒部26aと上記ジャバラ状部26bにまたがって径方向に突
設され、軸に平行な略矩形の板状で中心に係止用穴26d
を有する突起部26cとからなる第2カバー26のその円筒
部26aを外嵌している。そして、上記ジャバラ状部26bを
中心に上記自在継手Bを覆っている。この第2カバー26
は、上記支持部20bに対して軸方向移動可能かつ、密着
して外嵌されており、第2図に矢印で示すように軸方向
上記取付装置16側に向けて移動させられて上記支持部20
bの軸方向所定の位置に外嵌されるときに、上記取付リ
ング20の係合部21を倒すように径方向内側に押圧して、
この係合部21を上記軸受部4の外輪部材8に、前述のよ
うに係止させるようになっている。上記円筒部26aの内
径は上記第1カバー25の外側部材23bの径よりも大きく
設けてあり、第2カバー26が上記支持部20bからの嵌合
を外されたとき、容易に上記第1カバー25の筒部材23に
沿って軸方向に移動できるようになっている。
上記円筒部26aおよびジャバラ状部26bの円筒部26a近傍
には、第3図に示すように、上記軸方向の移動に際し、
第2カバー26自身が上記支持部20bに突設された上記突
起部22により、その移動を妨げられないように、上記突
起部22の肉厚よりも僅かに大きな周方向の幅W1を有する
と共に、径方向外側に向けて上記突起部22が通過出来る
ように所定の切込深さ寸法を有する軸方向のスリット27
を設けている。このスリット27は、上記突起部22と同
数、かつ、上記突起部22と同じ周方向一定間隔に設けら
れており、このスリット27の円筒部26a側には、このス
リット27に連通して上記突起部22の軸方向の幅よりも僅
かに広い軸方向寸法W2を有する周方向の矩形の係止穴26
eを設けている。そして、上記スリット27の底面27aが上
記突起部22の上記筒部材23側の端面22bに当接するまで
軸方向にスライドして嵌合され、上記所定の軸方向位置
に到った第2カバー26を、続いて第3図中矢印で示す周
方向に回転させて、上記第2カバー26を上記突起部22に
係止して、上記第1カバー25に対し軸方向に支持して固
定するようにしている。上記第2カバー26の突起部26c
は、上記複数個の係止穴26e,16e,…のうちの1つの上記
スリット27と周方向反対側の端面とその側面が一致する
ように設けられている。そのため、上述のように周方向
に止まるまで一杯に回転させられた状態で、上記第1カ
バー25の取付リング20の支持部20bに周方向一定間隔に
複数個突設された上記突起部22のいずれか1つが、上記
第2カバー26の突起部26cとその側面を周方向に完全に
一致させて、重ね合わされる。このとき、同径である上
記突起部22の係止用穴22aと突起部26cの係止用穴26dは
その中心が一致する。この一致した状態の第1カバー25
の突起部22と第2カバー26の突起部26cの係止用穴22a,2
6dには、両端に外れ防止付フック28,28を有する鎖29の
一方のフック28を係止している。そしてこの係止により
上記第2カバー26と第1カバー25とが相対的に周方向に
回転しないように固定している。これにより、上記第2
カバー26は、プロペラシャフト1の軸受部4の外輪部材
8に係合部21を介して一体に取り付けられた上記第1カ
バー25に、完全に固定され、上記第1カバー25と共に、
上記プロペラシャフト1に対して回転可能に支持され
る。上記鎖29の他方のフック28は図示しないトラクタ側
あるいは作業機側の静止部材に係止されている。そのた
め、上記第1カバー25と第2カバー26は、上記フック28
の係止用穴22a,22dへの係止により、上記取り付けと同
時に、回転を止められ、静止した状態で、上記回転する
プロペラシャフト1および自在継手Bを覆う。上記第1
カバー25と第2カバー26をプロペラシャフト1の軸受部
4から外すときは上述の逆手順で行われる。上記軸部2
の外側部材2bおよび第1カバー25の筒部材23の外側部材
23bに連なるトラクタ側も上記と構成が同様であるので
説明を省略する。
上記構成のプロペラシャフト用カバーの着脱は以下のよ
うにして行う。
まず、第2図に示すように、十字軸11を介して取付装置
16と自在継手Bをなして接続されたプロペラシャフト1
の軸部2に、第2カバー26を遊嵌した状態の第1カバー
25を、取付リング20側から挿通して外嵌する。そして、
上記第1カバー25を第2図の矢印の軸方向に押し進め、
プロペラシャフト1の軸受部4の外輪部材8にその支持
部20bを、段部20dが上記外輪部材8の端面に当接するま
で押し進めて外嵌する。すると、第1カバー25の筒部材
23は、上記外輪部材8に取付リング20を介して、上記プ
ロペラシャフト1と軸を一致させた状態で軸方向所定の
位置に保持され、上記プロペラシャフト1の軸部2を覆
う。次いで、第2カバー26の周方向一定間隔に設けられ
た軸方向のスリット27の周方向位置を、上記支持部20b
に周方向一定間隔に設けられた突起部22の周方向位置と
一致させた状態に保持して、上記第2カバー26を上記軸
方向に押し進め、その円筒部26aを上記支持部20bに外嵌
してゆく。このとき、上記突起部22と上記スリット27の
周方向の位置が一致しているため、上記第2カバー26は
上記突起部22と干渉することなくスムーズに上記軸方向
に押し進められる。すると、上記押し進めと共に、上記
第1カバー25の支持部20bに周方向一定間隔に設けられ
た複数の係合部21,21,…が同時に、上記円筒部26aに押
圧されて径方向側に倒れ込んで、上記外輪部材8を軸方
向に係止する。これにより、上記第1カバー25は、上記
プロペラシャフト1の軸受部4に軸方向に支持される。
スリット27の底面27aが上記突起部22の筒部材23側の端
面22bに当接すると、第2カバーの押し進めを終える。
これにより上記第2カバー26は上記第1カバー25の支持
部20bの軸方向所定の位置に外嵌され、ジャバラ部26bを
中心に上記自在継手Bを覆う。次いで、第2カバー26を
第1カバー25に対して第3図中矢印に示す周方向に回転
させ、上記第1カバー25の突起部22に、第2カバー26の
上記スリット27に連通して周方向に設けられた係止穴26
eのスリット27と反対側の端面が当接して停止するまで
回転させる。すると、この第2カバー26が、上記係合部
21を介して外輪部材8に固定された上記第1カバー25の
突起22と係合穴26eとの係合により、第1カバー25に軸
方向に支持されると共に、上記第2カバー26に設けた突
起部26cの側面と上記複数の突起部22のうちいずれか1
つの側面とが周方向に一致させられ、上記突起部26cに
設けられた係止用穴26dと上記いずれか一つの突起部22
の係止用穴22aの中心とが一致する。最後に、この中心
が一致させられた係止用穴22a,26dに、両端にフック28,
28を有し他方のフック28が静止部材に係止された鎖29の
一方のフック28を係止する。これにより、上記第2カバ
ー26の突起部26cと第1カバー25の突起部22とが互いに
周方向に互いに離れないように係止され、つまり、第2
カバーが第1カバーに対して周方向外れる方向への回転
するのを止められ、第2カバーは第1カバー25に完全に
一体に固定される。すなわち、上記第1,2カバー25,26は
上記プロペラシャフト1に完全に取り付けられる。これ
と同時に、上記一方のフック28の係止用穴22a,26dへの
係止により、上記第1,2カバー25,26は回転を止められ、
静止した状態で回転するプロペラシャフト1および自在
継手Bを完全に覆う。上記第1カバー25の取付リング20
のフレア部20cは、取付完了後、スリット27と周方向に
位相がずれて上記スリット27より第2カバー内に異物が
浸入するのを防止する。以上に述べた取付手順はすべて
可逆的であり、上記の手順を逆に行うことにより、上記
第1,2カバー25,26は、容易に回り止めを解除することが
できると共に、上記プロペラシャフト1から容易に外す
ことができる。
このように、まず、プロペラシャフト1の軸部2に遊嵌
された第1カバー25の取付リング20の支持部20bをプロ
ペラシャフト1の軸受部4の外輪部材8の軸方向所定の
位置に外嵌して、この第1カバー25をプロペラシャフト
1と同軸に保持し、次いで、第2カバー26の円筒部26a
を、この第2カバーに設けられた上記軸方向のスリット
27を上記第1カバー25に突設された突起部22aが通過す
るようにその周方向の位置を一致させた状態で、上記第
1カバー25の支持部20bに軸方向にスライドさせつつ外
嵌し、このスライドにより、上記取付リング20の支持部
20bに設けられ、通常は径方向外側に開いている複数の
係合部21を、上記円筒部26aによって径方向内側に押圧
して上記外輪部材8に係止させて、第1カバー25をプロ
ペラシャフト1に取り付け、次いで、第2カバー26を上
記第1カバー25に対して周方向に回転させて、上記取付
リング20の支持部20bに突設され、上記スリット27を軸
方向に通過後の複数の突起部22を、第2カバー26の上記
スリット27に連通して周方向に設けられた係止穴26eに
軸方向に係止すると共に、上記支持部20bの突起部22の
うちのいずれか一つの突起部22の係止用穴22aと第2カ
バー26の突起部26cの係止用穴26dとを重ね合わせ、最後
に、この重なった第1カバー25の突起部22の係止用穴22
aと第2カバー26の突起部26cの係止用穴26dに、他方の
フック28が静止部材に係止された鎖29の一方のフック28
を両者にまたがるように挿通して係止し、これにより、
第1カバー25の突起部22と第2カバー26の突起部26cと
を周方向に固定して、この第2カバー26を上記第1カバ
ー25に対して完全に一体に固定して、上記第1,2カバー
を係合部21を介して上記プロペラシャフトの外輪部材8
に完全に固定すると同時に、つまり、第1,2カバー25,26
をプロペラシャフト1に回転自在に外れることなく確実
に取り付けると同時に、第1,2カバー25,26をプロペラシ
ャフト1の回転によらず静止状態に固定して、つまり、
第1,2カバーに回り止めを施して、プロペラシャフトカ
バーのプロペラシャフト1への取付けを完了し、また、
上記と逆の手順により回り止めの解除および取外しを行
うので、このプロペラシャフト用カバーは、従来のよう
に操作穴を通して第2カバーの内側で困難な脱着操作を
行ったりすることなく、また、何ら特別な工具等を用い
なくても、ただ外部からの第2カバー26の第1カバー25
に対する軸方向のスライドおよび周方向の回転と、重ね
合わされた第2カバー26の突起部と第1カバーの突起部
の夫々の係止用穴へのフック28の係止あるいはフック28
の取り外し動作だけで、プロペラシャフト1に容易に確
実に着脱することができると共に、装着に際し、装着と
同時に回り止めを施すことができ、静止した状態でプロ
ペラシャフト1の伸縮に応じて伸縮しつつプロペラシャ
フト1を確実に覆うことができると共に、プロペラシャ
フト1に続く自在継手Bも、その揺動によらず確実に覆
うことができる。したがって、このプロペラシャフト用
カバーは、巻き込み等の事故やプロペラシャフト1のテ
レスコ部や軸受部4にスラッジ等の異物が浸入するのを
確実に防止することができる。
また、このプロペラシャフト用カバーは、従来のように
コイルバネやスライドリング等を必要としないため、従
来に比べて部品点数を少なくすることができる。また、
プロペラシャフト用カバーをプロペラシャフト1から外
したときに、従来のように軌道面がむき出しになってそ
の軌道面にカバーを外している間に異物が付着したりす
ることがないため、常に滑らかな回転を確保することが
でき、軸受部4の寿命を保つことができる。
上記実施例では、第1カバー25の突起部22の係止用穴22
aと第2カバー26の突起部22cの係止用穴26dとを同径に
設け、かつ上記夫々の係止用穴22a,26dの中心を完全に
一致するように重ね合わせて、フック28を係止するよう
にしたが、同径でなくてもよく、また円穴でなくてもよ
いのは勿論である。またフック28が係止できれば完全に
中心が一致しなくてもよいのは勿論である。
〈考案の効果〉 以上より明らかなように、この考案のプロペラシャフト
用カバーは、プロペラシャフトを覆うように筒状に形成
されると共に、端部が上記プロペラシャフトのジョイン
ト部に支持され、かつ上記端部に径方向に移動して上記
プロペラシャフトのジョイント部と互いに係合可能な係
合部を有する第1カバーと、上記第1カバーに軸方向移
動可能に外嵌され、上記係合部を押圧して上記係合部と
上記ジョイント部とを互いに係合させると共に、上記ジ
ョイント部を覆う第2カバーを備え、上記第1カバーの
端部に係止用穴を有する突起部を突設する一方、上記第
2カバーに第1カバーの突起部が軸方向に通過可能なス
リットを設けると共に、上記スリットを通過後の上記第
1カバーの突起部の係止用穴に重ね合わせ可能な係止用
穴を有する突起部を突設しているので、第2カバーを第
1カバーに対して軸方向に移動させて、第1カバーの係
合部とプロペラシャフトのジョイント部とを互いに係合
させると共に、スリット通過後の上記第1カバーの突起
部の係止用穴と第2カバーの突起部の係止用穴とを重ね
合わせて、この重ね合わせた係止用穴に両者にまたがっ
て静止部材に連なる係止部材を係止して第1カバーと第
2カバーを互いに移動不可に固定するだけで、特別な工
具等を用いなくてもプロペラシャフトに容易に確実にワ
ンタッチに取り付けることができ、かつ取り付けと同時
に、回り止めをすることができると共に、上記の逆を行
って容易に回り止めを解除すると共に取り外すことがで
きる。また、取り付けた場合に、第1カバーによりプロ
ペラシャフトを、また第2カバーによりプロペラシャフ
トのジョイント部を確実に覆って、巻き込みや異物のプ
ロペラシャフトへの浸入を防止することができる。
また、このプロペラシャフト用カバーは、従来のように
コイルバネやスライドリングを必要としないため、従来
に比べて部品点数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例のプロペラシャフト用カバ
ーをプロペラシャフトに装着した状態の縦断面図、第2
図はプロペラシャフトにプロペラシャフト用カバーを装
着する説明図、第3図はプロペラシャフトにプロペラシ
ャフト用カバーを装着した状態の図、第4図は従来のプ
ロペラシャフト用カバーをプロペラシャフトに装着した
状態の縦断面図である。 1……プロペラシャフト、20……取付リング、21……係
合部、22,26c……突起部 22a,26d……係止用穴、25……第1カバー、26……第2
カバー、27……スリット、A……ジョイント部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プロペラシャフトを覆うように筒状に形成
    されると共に、端部が上記プロペラシャフトのジョイン
    ト部に支持され、かつ上記端部に径方向に移動して上記
    プロペラシャフトのジョイント部と互いに係合可能な係
    合部を有する第1カバーと、上記第1カバーに軸方向移
    動可能に外嵌され、上記係合部を押圧して上記係合部と
    上記ジョイント部とを互いに係合させると共に、上記ジ
    ョイント部を覆う第2カバーを備えたプロペラシャフト
    用カバーであって、 上記第1カバーの端部には係止用穴を有する突起部が突
    設され、 上記第2カバーには上記第1カバーの突起部が軸方向に
    通過可能なスリットが設けられていると共に、上記スリ
    ットを通過後の上記第1カバーの突起部の係止用穴に重
    ね合わせ可能な係止用穴を有する突起部が突設されてい
    るプロペラシャフト用カバー。
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