JP2020193668A - ベアリングの取り外し方法 - Google Patents

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康仁 武居
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Abstract

【課題】ベアリングをケースから容易に取り外すことができるベアリングの取り外し方法を提供すること。【解決手段】ケース2の円孔2Aに嵌合し、該円孔2Aの内周面と外輪4Bの外周面にそれぞれ形成された係合溝2a,4aに係合するCリング状のスナップリング(係止具)6によって軸方向位置が規制されたベアリング4の取り外し方法として、ケース2の円孔2Aの内周面またはベアリング4の外輪4Bの外周面の何れか一方に、係合溝2a,4aを貫通する軸方向の凹溝2b,4bを周方向に複数形成し、該凹溝2b,4bと同数のピン12,22が周方向に突設された冶具10,20のピン12,22を凹溝2b,4bに差し込んでスナップリング6を拡径または縮径させることによって、該スナップリング6の係合溝2a,4aとの係合を解除してベアリング4をケース2から取り外すようにする。【選択図】図10

Description

本発明は、専用の冶具を用いてベアリングをケースから容易に取り外すことができるベアリングの取り外し方法に関する。
例えば、車両の自動変速機などにおいては、複数の変速ギヤが設けられたロータ(入力軸や出力軸)がベアリングによってケースに回転可能に支持されている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、ボールベアリングは、内輪と外輪との間に複数のボール(鋼球)を転動可能に配列して構成されており、例えば、外輪がケースの円孔に嵌合され、ケースの円孔の内周面と外輪の外周面にそれぞれ形成された係合溝に係合するCリング状の係止具によって軸方向位置が規制されている。
ところで、ボールベアリングのケースへの組み込みは、次のようになされる。すなわち、ボールベアリングの外輪の係合溝に係合する係止具を縮径させて外輪をケースの円孔に嵌め込んだ後、係止具を縮径させる力を解除すれば、該係止具が弾性復元力によって拡径してケースの円孔の内周面に形成された係合溝に係合する。すると、ボールベアリングは、その軸方向位置が係止具によって規制された状態でケースの円孔に組み込まれ、その軸方向位置が係止具によって規制される。
そして、上述のようにしてケースに組み込まれたボールベアリングをケースから取り外すには、ペンチなどの工具を用いて係止具を縮径させて該係止具のケース側の係合溝との係合を解除する必要がある。すると、ボールベアリングの係止具による軸方向位置の規制が解除されるため、該ボールベアリングをケースの円孔から引き抜いて取り外すことができる。
特開2005−308044号公報
しかしながら、ボールベアリングのケースからの取り外しに際して係止具をペンチなどの工具を用いて縮径させる作業は、容易ではなく、多くの手間と時間を要するという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、その目的は、ベアリングをケースから容易に取り外すことができるベアリングの取り外し方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、ケース(2)の円孔(2A)に嵌合し、該円孔(2A)の内周面と外輪(4B)の外周面にそれぞれ形成された係合溝(2a,4a)に係合するCリング状の係止具(6)によって軸方向位置が規制されたベアリング(4)の取り外し方法として、前記ケース(2)の円孔(2A)の内周面または前記ベアリング(4)の外輪(4B)の外周面の何れか一方に、前記係合溝(2a,4a)を貫通する軸方向の凹溝(2b,4b)を周方向に複数形成し、該凹溝(2b,4b)と同数のピン(12,22)が周方向に突設された冶具(10,20)の前記ピン(12,22)を前記凹溝(2b,4b)に差し込んで前記係止具(6)を拡径または縮径させることによって、該係止具(6)の前記係合溝(2a,4a)との係合を解除して前記ベアリング(4)を前記ケース(2)から取り外すようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、冶具の複数のピンをベアリングの外輪の外周面またはケースの円孔の内周面に形成された複数の凹溝に差し込めば、これらのピンによって係止具が拡径または縮径してベアリングの外輪に形成された係合溝またはケースの円孔に形成された係合溝から外れるため、係止具によるベアリングの軸方向移動の規制が解除される。このため、ベアリングをケースの円孔に沿って軸方向に抜いてこれをケースから容易に取り外すことができる。
ここで、前記冶具(10,20)の前記ピン(12,22)は、周方向に4つ以上突設されていることが望ましい。
上記構成によれば、万一、1本のピンの先端がスナップリングの切欠部に係合したために該ピンがスナップリングの拡径または縮径に寄与しないような場合であっても、残り3本以上のピンがスナップリングの拡径または縮径に寄与する。このため、このような場合であっても、冶具を用いてベアリングをケースから容易に取り外すことができる。
また、前記冶具(20)の前記ケース(2)の内周面に形成された凹溝(2b)に差し込まれるピン(22)の先端部には、径方向外方に向かって傾斜するテーパ面(22a)が形成されていてもよい。
上記構成によれば、ケースの内周面に形成された凹溝に差し込まれるピンの先端に形成されたテーパ面による楔作用によって係止具が縮径するため、該係止具によるベアリングの軸方向移動の規制が解除される。このため、ボールベアリングが冶具を用いてケースから容易に取り外される。
また、前記冶具(10)の前記ベアリング(4)の前記外輪(4B)の外周面に形成された凹溝(4b)に差し込まれるピン(12)の先端部には、径方向内方に向かって傾斜するテーパ面(12a)が形成されていてもよい。
上記構成によれば、ベアリングの外輪の外周面に形成された凹溝に差し込まれるピンの先端に形成されたテーパ面による楔作用によって係止具が拡径するため、該係止具によるベアリングの軸方向移動の規制が解除される。このため、ボールベアリングが冶具を用いてケースから容易に取り外される。
本発明によれば、専用の冶具を用いてベアリングをケースから容易に取り外すことができる。
本発明の実施の形態1に係る方法によって取り外されるベアリングを用いた車両の動力伝達装置の部分断面図である。 図1のA部拡大詳細図である。 図1のB部拡大詳細図である。 サークリップの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る方法によって取り外されるベアリングの正面図である。 本発明の実施の形態1に係る方法によって取り外されるベアリングの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る方法に用いられる冶具の斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る方法に用いられる冶具の側面図である。 図8のC部拡大詳細図である。 本発明の実施の形態1に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンを差し込んだ状態)を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンによってスナップリングを拡径させた状態)を示す部分断面図である。 図11のD部拡大詳細図である。 本発明の実施の形態1に係る方法によってベアリングと共にロータユニットが取り外されている状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンを差し込んだ状態)を示す部分断面図である。 図14のE部拡大詳細図である。 本発明の実施の形態2に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンによってスナップリングを縮径させた状態)を示す部分断面図である。 図16のF部拡大詳細図である。 本発明の実施の形態2に係る方法によってベアリングと共にロータユニットが取り外されている途中の状態を示す部分断面図である。 図18のG部拡大詳細図である。 本発明の実施の形態2に係る方法によってベアリングと共にロータユニットが取り外されている状態を示す断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る方法によって取り外されるベアリングを用いた車両の動力伝達装置の部分断面図、図2は図1のA部拡大詳細図、図3は図1のB部拡大詳細図、図4はサークリップの斜視図、図5はベアリングの正面図、図6は同ベアリングの斜視図である。
図1に示す車両の動力伝達装置1においては、ケース2内に、中空の回転軸であるロータ3の外周に複数の変速ギヤG1,G2,G3と湿式多板クラッチCを設けて成るロータユニットUが収容されており、このロータユニットUのロータ3の軸方向一端部(図1の左端部)がベアリング4によってケース2に回転可能に支持されている。
上記ベアリング4は、ボールベアリングであって、ロータ3の外周に嵌着された内輪4Aとその外周に同心的に配された回転可能な外輪4Bとの間に複数のボール(鋼球)4Cを転動可能に保持して構成されている。ここで、ベアリング4は、ロータ3の一端部(図1の左端部)外周に螺着されたナット5によって、変速ギヤG1との間で挟持されてロータ3上において軸方向に位置決めされている。
そして、ベアリング4は、外輪4Bの外周がケース2に形成された円孔2Aの内周面に嵌め込まれ、その軸方向の移動が係止具であるスナップリング6によって規制されている。ここで、スナップリング6は、図4に示すように、一部に切欠部6aが形成されたCリング状の部材であって、その横断面は略矩形を成し、その素材には例えばバネ鋼が使用されている。
また、図3に詳細に示すように、ケース2の円孔2Aの内周面とベアリング4の外輪4Bの外周面の軸方向(図3の左右方向)に一致する位置(軸方向同一位置)には、横断面略矩形の係合溝2a,4aがそれぞれ全周に亘って形成されている。そして、これらの係合溝2a,4aには、図4に示すスナップリング6が係合しており、このスナップリング6によってベアリング4のケース2に対する軸方向の位置決めがなされるとともに、該ベアリング4の軸方向の移動が規制されている。
ここで、本実施の形態では、図2、図5および図6に示すように、ベアリング4の外輪4Bの外周面の周方向4箇所には、係合溝4aを軸方向に貫通する(図6参照)横断面半円状の凹溝4bが周方向に等角度ピッチ(90°ピッチ)で形成されている。これら4つの凹溝4bは、外輪4Bの外周面の外端面(図2の左端面)側に軸方向に沿って部分的に形成されており、外輪4Bの外端面に開口している。
ところで、ロータユニットUをケース2から取り外すには、該ロータユニットUに設けられたベアリング4をケース2から取り外す必要があるが、このベアリング4のケース2からの取り外しは、図7〜図9に示す専用の冶具10を用いてなされる。
図7は冶具の斜視図、図8は同冶具の側面図、図9は図8のC部拡大詳細図であり、図示の冶具10は、円板11の外周縁の周方向4箇所から丸棒状のピン12を当該円板11の面に対して直角方向(図7および図8においては水平方向)に突設して構成されている。ここで、ピン12は、ベアリング4の外輪4Bの外周面に形成された凹溝4b(図5および図6参照)と同数の4つ設けられており、凹溝4bと同様に周方向に等角度ピッチ(90°ピッチ)で配置されている。また、4つのピン12の各中心を通る包絡円の直径は、ベアリング4の外輪4Bに形成された4つの凹溝4bの各中心を通る包絡円の直径に一致している。さらに、各ピン12の先端には、図9に示すように、径方向内方(図9の下方)に向かって斜めに傾斜するテーパ面12aが形成されている。
次に、上記冶具10を用いたベアリング4の取り外し方法を図10〜図13に基づいて以下に説明する。
図10は本発明の実施の形態1に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンを差し込んだ状態)を示す図、図11は同ベアリングの取り外し方法(冶具のピンによってスナップリングを拡径させた状態)を示す図、図12は図11のD部拡大詳細図、図13は本発明の実施の形態1に係る方法によってベアリングと共にロータユニットが取り外されている状態を示す図である。
ベアリング4をケース2から取り外すには、図10に示すように、冶具10の4つのピン12をベアリング4の外輪4Bに形成された4つの凹溝4bに差し込んだ状態で、冶具10を図示矢印方向(図10の右方)へと押し込む。すると、冶具10の4つのピン12のナイフエッジ状の先端がスナップリング6の内周面と外輪4Bの外周面との間に差し込まれる。そして、その状態から冶具10をさらに押し込むと、図11および図12に示すように、冶具10の4つのピン12の先端部に形成されたテーパ面12aに内周面が係合するスナップリング6が楔作用によって径方向外方(図12の矢印方向)へと押し広げられて拡径する。
上述のように、スナップリング6が拡径すると、図12に詳細に示すように、該スナップリング6がベアリング4の外輪4Bに形成された係合溝4aから抜け出てケース2の円孔2Aの内周面に形成された係合溝2aへと退避して該係合溝2aに収容される。この結果、ベアリング4側の係合溝4aへのスナップリング6の係合が解除され、ベアリング4のスナップリング6による軸方向移動の規制も解除されるため、ベアリング4をケース2から容易に取り外すことができ、ロータユニットUをベアリング4と共に図13に示すように矢印方向(図13の右方)へと引き抜いてこれをケース2から取り外すことができる。
ところで、本実施の形態では、ベアリング4の外輪4Bの外周面に4つの凹溝4bを形成し、冶具10には凹溝4bと同数の4本のピン12を設けたため、万一、1本のピン12の先端がスナップリング6の切欠部6a(図4参照)に係合したために該ピン12がスナップリング6の拡径に寄与しないような場合であっても、残り3本のピン12がスナップリング6の拡径に寄与する。このため、このような場合であっても、前述と同様に冶具10を用いてベアリング4をケース2から容易に取り外すことができる。なお、本実施の形態では、ベアリング4の外輪4Bに4つの凹溝4bを形成し、冶具10のピン12の数を凹溝4bの数に合わせて4本としたが、これらの数は4つ以上の複数であれば任意である。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2に係るベアリングの取り外し方法を図14〜図20に基づいて以下に説明する。
図14は本発明の実施の形態2に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンを差し込んだ状態)を示す部分断面図、図15は図14のE部拡大詳細図、図16は本発明の実施の形態2に係るベアリングの取り外し方法(冶具のピンによってサークリップを縮径させた状態)を示す部分断面図、図17は図16のF部拡大詳細図、図18は実施の形態2に係る方法によってベアリングと共にロータユニットが取り外されている途中の状態を示す部分断面図、図19は図18のG部拡大詳細図、図20は実施の形態2に係る方法によってベアリングと共にロータユニットが取り外されている状態を示す断面図であり、これらの図においては図1〜図13において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
本実施の形態に係るベアリング4の取り外し方法においては、図14および図15に示すように、ケース2側に4つの凹溝2bを形成している。ここで、各凹溝2bは、ケース2の円孔2Aの内周面に、同内周面に全周に亘って形成された係合溝2aを軸方向に貫通するように軸方向に沿って部分的に形成されている。なお、4つの凹溝2bは、ケース2の円孔2Aの周方向に等角度ピッチ(90°ピッチ)で形成されており、各凹溝2bは、ケース2の外端面(図14および図15の左端面)に開口している。
ところで、ロータユニットUをケース2から取り外すには、該ロータユニットUに設けられたベアリング4をケース2から取り外す必要があるが、このベアリング4のケース2からの取り外しは、前記実施の形態1に係る方法において使用される専用の冶具10(図7および図8参照)と同様の冶具20を用いて行われる。ただし、本実施の形態において使用される冶具20の各ピン22の先端部には、図15に示すように、径方向外方(図15の上方)に向かって斜めに傾斜するテーパ面22aが形成されている。
本実施の形態に係る方法によってベアリング4をケース2から取り外すには、図14に示すように、冶具20の4つのピン22をケース2の円孔2Aの内周面に形成された4つの凹溝2bに差し込んだ状態で、冶具20を図示矢印方向(図14の右方)へと押し込む。すると、冶具20の4つのピン22のナイフエッジ状の先端がスナップリング6の外周面とケース2の内周面との間に差し込まれる。そして、その状態から冶具20をさらに押し込むと、図16および図17に示すように、冶具20の4つのピン22の先端部に形成されたテーパ面22aに外周面が係合するスナップリング6が楔作用によって径方向内方(図17の矢印方向)へと押し縮められて縮径する。
上述のように、スナップリング6が縮径すると、図18および図19に詳細に示すように、スナップリング6がケース2の円孔2Aに形成された係合溝2aから抜け出てベアリング4の外輪4Bの外周面に形成された係合溝4aへと退避して該係合溝4aに収容される。この結果、ケース2の円孔2Aに形成された係合溝2aへのスナップリング6の係合が解除され、ベアリング4のスナップリング6による軸方向移動の規制も解除されるため、ベアリング4をケース2から容易に取り外すことができ、ロータユニットUをベアリング4と共に図20に示すように矢印方向(図20の右方)へと引き抜いてこれをケース2から取り外すことができる。
また、本実施の形態においても、ケース2の円孔2Aの内周面に4つの凹溝2bを形成し、冶具20には凹溝2bと同数の4本のピン22を設けたため、万一、1本のピン22の先端がスナップリング6の切欠部6a(図4参照)に係合したために該ピン22がスナップリング6の縮径に寄与しないような場合であっても、残り3本のピン22がスナップリング6の縮径に寄与する。このため、このような場合であっても、前述と同様に冶具20を用いてベアリング4をケース2から容易に取り外すことができる。なお、本実施の形態では、ケース2の円孔2Aに4つの凹溝2bを形成し、冶具20のピン22の数を凹溝2bの数に合わせて4本としたが、これらの数は4つ以上の複数であれば任意である。
以上のように、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同様に、専用の冶具20を用いてベアリング4をケース2から容易に取り外すことができるという効果が得られる。
なお、以上は、本発明を特に車両の動力伝達装置に設けられたロータユニットをケースに対して回転可能に支持するベアリングの取り外し方法に対して適用した形態について説明したが、本発明は、他の任意の装置に設けられるベアリングの取り外し方法に対しても同様に適用することができる。
その他、本発明は、以上説明した実施の形態に適用が限定されるものではなく、特許請求の範囲および明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能である。
1 動力伝達装置
2 ケース
2A ケースの円孔
2a ケースの係合溝
2b ケースの凹溝
3 ロータ
4 ベアリング
4A ベアリングの内輪
4B ベアリングの外輪
4C ベアリングのボール
4a ベアリングの係合溝
4b ベアリングの凹溝
6 スナップリング(係止具)
6a スナップリングの切欠部
10,20 冶具
12,22 冶具のピン
12a,22a ピンのテーパ面
U ロータユニット

Claims (4)

  1. ケースの円孔に嵌合し、該円孔の内周面と外輪の外周面にそれぞれ形成された係合溝に係合するCリング状の係止具によって軸方向位置が規制されたベアリングの取り外し方法であって、
    前記ケースの円孔の内周面または前記ベアリングの外輪の外周面の何れか一方に、前記係合溝を貫通する軸方向の凹溝を周方向に複数形成し、該凹溝と同数のピンが周方向に突設された冶具の前記ピンを前記凹溝に差し込んで前記係止具を拡径または縮径させることによって、該係止具の前記係合溝との係合を解除して前記ベアリングを前記ケースから取り外すようにしたことを特徴とするベアリングの取り外し方法。
  2. 前記冶具の前記ピンは、周方向に4つ以上突設されていることを特徴とする請求項1に記載のベアリングの取り外し方法。
  3. 前記冶具の前記ケースの内周面に形成された凹溝に差し込まれるピンの先端部には、径方向外方に向かって傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のベアリングの取り外し方法。
  4. 前記冶具の前記ベアリングの前記外輪の外周面に形成された凹溝に差し込まれるピンの先端部には、径方向内方に向かって傾斜するテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のベアリングの取り外し方法。
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