JPH0774254B2 - 耐熱塩化ビニル系共重合樹脂 - Google Patents
耐熱塩化ビニル系共重合樹脂Info
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- JPH0774254B2 JPH0774254B2 JP1051249A JP5124989A JPH0774254B2 JP H0774254 B2 JPH0774254 B2 JP H0774254B2 JP 1051249 A JP1051249 A JP 1051249A JP 5124989 A JP5124989 A JP 5124989A JP H0774254 B2 JPH0774254 B2 JP H0774254B2
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- Japan
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- vinyl chloride
- vinyl acetate
- weight
- ethylene
- copolymer resin
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐衝撃性が改善された耐熱塩化ビニル系共重
合樹脂に関する。
合樹脂に関する。
(従来の技術) ポリ塩化ビニル樹脂は、機械的強度、耐候性、自己消炎
性、耐薬品性に優れ、パイプ、板、フィルム、シート、
容器等に熱成形して広く使用されている。しかし、ポリ
塩化ビニル樹脂は、軟化点が低く耐熱性が劣る。例え
ば、70〜80℃で軟化し熱変形を起こすため、それ以上の
温度では使用できない。
性、耐薬品性に優れ、パイプ、板、フィルム、シート、
容器等に熱成形して広く使用されている。しかし、ポリ
塩化ビニル樹脂は、軟化点が低く耐熱性が劣る。例え
ば、70〜80℃で軟化し熱変形を起こすため、それ以上の
温度では使用できない。
ポリ塩化ビニル樹脂の耐熱性を向上させる方法として、
例えば特公昭41−9551号公報には、塩化ビニルにN−フ
ェニルマレイミドのようなN−置換マレイミドを共重合
させた耐熱塩化ビニル系共重合樹脂の製造方法が提案さ
れている。しかし、かかる耐熱塩化ビニル系共重合樹脂
は耐衝撃性が劣る。
例えば特公昭41−9551号公報には、塩化ビニルにN−フ
ェニルマレイミドのようなN−置換マレイミドを共重合
させた耐熱塩化ビニル系共重合樹脂の製造方法が提案さ
れている。しかし、かかる耐熱塩化ビニル系共重合樹脂
は耐衝撃性が劣る。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者は、耐衝撃性改善のため、上記のような塩化ビ
ニル−N−置換マレイミド共重合樹脂に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ABS樹脂、MBS
樹脂等の耐衝撃改良剤をブレンドすることを試みたが、
多量にブレンドせねば効果がない。ところが、上記の耐
衝撃改良剤を多量にブレンドすると、耐熱性が低下する
という問題がある。
ニル−N−置換マレイミド共重合樹脂に、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、ABS樹脂、MBS
樹脂等の耐衝撃改良剤をブレンドすることを試みたが、
多量にブレンドせねば効果がない。ところが、上記の耐
衝撃改良剤を多量にブレンドすると、耐熱性が低下する
という問題がある。
本発明は、上記の問題を解決するものであり、その目的
とするところは、耐衝撃性が改善された耐熱塩化ビニル
系共重合樹脂を提供することにある。
とするところは、耐衝撃性が改善された耐熱塩化ビニル
系共重合樹脂を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明の耐衝撃性が改善された耐熱塩化ビニル系共重合
樹脂は、塩化ビニルとN−置換マレイミドとを、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジカルグラフト共
重合することにより得られ、塩化ビニル成分40〜95重量
%とN−置換マレイミド成分4〜40重量%と、酢酸ビニ
ル含有量30〜70重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
成分1〜20重量%とからなり、そのことにより上記の目
的が達成される。
樹脂は、塩化ビニルとN−置換マレイミドとを、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジカルグラフト共
重合することにより得られ、塩化ビニル成分40〜95重量
%とN−置換マレイミド成分4〜40重量%と、酢酸ビニ
ル含有量30〜70重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
成分1〜20重量%とからなり、そのことにより上記の目
的が達成される。
本発明に於いて、N−置換マレイミドは、式 で表される。ここで、Rは炭素数3〜20の非置換もしく
は置換の脂肪族基、脂環式、芳香族の基である。好まし
いRの例としては、イソプロピル基、t−ブチル基、n
−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、2−ク
ロロフェニル基、2−メチルフェニル基、ベンジル基、
2−クロロベンジル基、2−メチルベンジル基、ナフチ
ル基等が挙げられる。かかるN−置換マレイミド成分の
含有量は4〜40重量%とされる。N−置換マレイミド成
分の含有量が4重量%より少ないと耐熱性の改善が少な
く、40重量%より多くなると成形加工時の流動性が低下
する。
は置換の脂肪族基、脂環式、芳香族の基である。好まし
いRの例としては、イソプロピル基、t−ブチル基、n
−ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基、2−ク
ロロフェニル基、2−メチルフェニル基、ベンジル基、
2−クロロベンジル基、2−メチルベンジル基、ナフチ
ル基等が挙げられる。かかるN−置換マレイミド成分の
含有量は4〜40重量%とされる。N−置換マレイミド成
分の含有量が4重量%より少ないと耐熱性の改善が少な
く、40重量%より多くなると成形加工時の流動性が低下
する。
また、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、エチレン−酢
酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル含有量が30〜70重量%
のもので、しかもエチレン−酢酸ビニル共重合体成分の
含有量は1〜20重量%とされる。エチレン−酢酸ビニル
共重合体中の酢酸ビニル含有量が30〜70重量%の範囲外
となると耐衝撃性の改善効果が小さい。また、エチレン
−酢酸ビニル共重合体成分の含有量が1重量%より少な
いと耐衝撃性の改善効果が小さく、20重量%より多くな
ると耐熱性が低下する。エチレン−酢酸ビニル共重合体
成分の含有量は5〜15重量%がさらに好ましい。
酸ビニル共重合体中の酢酸ビニル含有量が30〜70重量%
のもので、しかもエチレン−酢酸ビニル共重合体成分の
含有量は1〜20重量%とされる。エチレン−酢酸ビニル
共重合体中の酢酸ビニル含有量が30〜70重量%の範囲外
となると耐衝撃性の改善効果が小さい。また、エチレン
−酢酸ビニル共重合体成分の含有量が1重量%より少な
いと耐衝撃性の改善効果が小さく、20重量%より多くな
ると耐熱性が低下する。エチレン−酢酸ビニル共重合体
成分の含有量は5〜15重量%がさらに好ましい。
本発明においては、塩化ビニルとN−置換マレイミドと
を上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジ
カル共重合させる。このラジカル共重合は、ラジカル重
合開始剤を用い、塩化ビニルの重合で通常行われている
公知の懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合
法のいずれでも可能である。特に、懸濁重合法は、得ら
れる共重合体に不純物が比較的含まれず、また製造コス
トが比較的安価なところから、本発明では好適に採用さ
れる。
を上記のエチレン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジ
カル共重合させる。このラジカル共重合は、ラジカル重
合開始剤を用い、塩化ビニルの重合で通常行われている
公知の懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合
法のいずれでも可能である。特に、懸濁重合法は、得ら
れる共重合体に不純物が比較的含まれず、また製造コス
トが比較的安価なところから、本発明では好適に採用さ
れる。
懸濁重合法において、懸濁安定剤としては、部分鹸化ポ
リビニルアルコール、セルロース誘導体等が用いられ、
ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジラウロイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオ
キシネオデカノエート等の水素引き抜き効果の大きい有
機過酸化物が好適に用いられる。ラジカル重合開始剤と
して有機過酸化物を用いると、エチレン−酢酸ビニル共
重合体に対する塩化ビニルのグラフト率が高くなり、耐
衝撃性の改善効果が大きくなる。
リビニルアルコール、セルロース誘導体等が用いられ、
ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイ
ド、ジラウロイルパーオキサイド、tert−ブチルパーオ
キシネオデカノエート等の水素引き抜き効果の大きい有
機過酸化物が好適に用いられる。ラジカル重合開始剤と
して有機過酸化物を用いると、エチレン−酢酸ビニル共
重合体に対する塩化ビニルのグラフト率が高くなり、耐
衝撃性の改善効果が大きくなる。
エチレン−酢酸ビニル共重合体は、一般に重合開始前に
重合器内に添加される。N−置換マレイミドは、重合開
始前にその全量を一括して重合器内に添加してもよく、
重合中に全量を分割して添加するか或いは連続して添加
してもよい。
重合器内に添加される。N−置換マレイミドは、重合開
始前にその全量を一括して重合器内に添加してもよく、
重合中に全量を分割して添加するか或いは連続して添加
してもよい。
特に、塩化ビニルとの共重合性比が著しく離れているN
−フエニルマレイミドのようなN−置換マレイミドを用
いる場合は、重合中に全量を分割して添加するか或いは
連続して添加する方が耐熱性がより向上するので好まし
い。この場合、N−置換マレイミドはアセトン、メタノ
ール等の有機溶媒に溶解するか或いは水に分散させて用
いるのが好ましい。そして、重合温度は一般に30〜90
℃、重合時間は一般に2〜20時間で行われる。
−フエニルマレイミドのようなN−置換マレイミドを用
いる場合は、重合中に全量を分割して添加するか或いは
連続して添加する方が耐熱性がより向上するので好まし
い。この場合、N−置換マレイミドはアセトン、メタノ
ール等の有機溶媒に溶解するか或いは水に分散させて用
いるのが好ましい。そして、重合温度は一般に30〜90
℃、重合時間は一般に2〜20時間で行われる。
なお、上記の重合の際に、塩化ビニルと共重合可能な他
のモノマーを必要に応じて添加して共重合してもよい。
例えば、耐熱性を高めるためには、スチレン、α−メチ
ルスチレン、塩化ビニリデン、メタクリル酸メチル、ア
クリロニトリル等が用いられ、成形加工時の流動性を良
くするためには、エチレン、プロピレンのようなα−オ
レフィン、酢酸ビニルのようなビニルエステル類、セチ
ルビニルエーテルのようなアルキルビニルエーテル類、
アクリル酸エステル類が用いられる。かかるモノマーは
塩化ビニル系樹脂の本来の特性が損なわれない範囲、例
えば10重量%以下の範囲で含有されるように添加するの
が好ましい。
のモノマーを必要に応じて添加して共重合してもよい。
例えば、耐熱性を高めるためには、スチレン、α−メチ
ルスチレン、塩化ビニリデン、メタクリル酸メチル、ア
クリロニトリル等が用いられ、成形加工時の流動性を良
くするためには、エチレン、プロピレンのようなα−オ
レフィン、酢酸ビニルのようなビニルエステル類、セチ
ルビニルエーテルのようなアルキルビニルエーテル類、
アクリル酸エステル類が用いられる。かかるモノマーは
塩化ビニル系樹脂の本来の特性が損なわれない範囲、例
えば10重量%以下の範囲で含有されるように添加するの
が好ましい。
本発明の耐熱塩化ビニル系樹脂の構成は上述の通りであ
るが、この共重合樹脂を用いて、パイプ、板、容器等の
成形を製造する際には、熱安定剤をはじめ、滑剤、可塑
剤、帯電防止剤、顔料、充填剤等の一般にポリ塩化ビニ
ル樹脂に用いられている配合剤が必要に応じて配合され
る。
るが、この共重合樹脂を用いて、パイプ、板、容器等の
成形を製造する際には、熱安定剤をはじめ、滑剤、可塑
剤、帯電防止剤、顔料、充填剤等の一般にポリ塩化ビニ
ル樹脂に用いられている配合剤が必要に応じて配合され
る。
(作用) 本発明の耐熱塩化ビニル系共重合樹脂は、塩化ビニルと
N−置換マレイミドとを、エチレン−酢酸ビニル共重合
体の存在下でラジカルグラフト共重合することにより得
られる。しかも、塩化ビニル成分40〜95重量%とN−置
換マレイミド成分4〜40重量%と、酢酸ビニル含有量30
〜70重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体成分1〜20
重量%とからなる。
N−置換マレイミドとを、エチレン−酢酸ビニル共重合
体の存在下でラジカルグラフト共重合することにより得
られる。しかも、塩化ビニル成分40〜95重量%とN−置
換マレイミド成分4〜40重量%と、酢酸ビニル含有量30
〜70重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体成分1〜20
重量%とからなる。
このような耐熱塩化ビニル系共重合樹脂は、塩化ビニル
に特定量のN−置換マレイミドが共重合して、樹脂の耐
熱性が向上する。さらに、特定組成で特定量のエチレン
−酢酸ビニル共重合体に塩化ビニルがグラフト重合して
エチレン−酢酸ビニル共重合体成分が均一に含有され、
耐熱性を低下させることなしに樹脂の耐衝撃性が改善さ
れる。
に特定量のN−置換マレイミドが共重合して、樹脂の耐
熱性が向上する。さらに、特定組成で特定量のエチレン
−酢酸ビニル共重合体に塩化ビニルがグラフト重合して
エチレン−酢酸ビニル共重合体成分が均一に含有され、
耐熱性を低下させることなしに樹脂の耐衝撃性が改善さ
れる。
(実施例) 以下、本発明の実施例及び比較例を示す。
実施例1 25の撹拌機を備えたジャケット付き耐圧重合器に、イ
オン交換水12、部分鹸化ポリビニルアルコール16g、t
ert−ブチルパーオキシネオデカノエート12g及び酢酸ビ
ニル含有量45重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(レバプレン450P:バイエル社製)(EVAと略称)の粉末
230gを仕込み、密閉して残存する空気を除去した後、塩
化ビニル3kgを注入し、重合器のジャケットより50℃に
加熱する。器内の温度が50℃に到達した直後より、N−
フェニルマレイミド6.3gをアセトン20gに溶解した溶液
を一回分の添加量とし、これを5分間隔で40回にわたっ
て重合器内へ圧入して共重合させた。
オン交換水12、部分鹸化ポリビニルアルコール16g、t
ert−ブチルパーオキシネオデカノエート12g及び酢酸ビ
ニル含有量45重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体
(レバプレン450P:バイエル社製)(EVAと略称)の粉末
230gを仕込み、密閉して残存する空気を除去した後、塩
化ビニル3kgを注入し、重合器のジャケットより50℃に
加熱する。器内の温度が50℃に到達した直後より、N−
フェニルマレイミド6.3gをアセトン20gに溶解した溶液
を一回分の添加量とし、これを5分間隔で40回にわたっ
て重合器内へ圧入して共重合させた。
その後、残存する塩化ビニルを器外へ排除し、スラリー
を取り出しこれをイオン交換水で洗浄し脱水乾燥を行っ
た。こうして得られた共重合樹脂10gを、シクロヘキサ
ンを用いソックスレー抽出器で抽出し、シクロヘキサン
可溶分を測定したところ0.46gであった。これを赤外吸
光分析装置によって構造を調べたところ、主成分はEVA
であった。これより、EVAへの塩化ビニルのクラフト効
率は95%以上であることを確認した。
を取り出しこれをイオン交換水で洗浄し脱水乾燥を行っ
た。こうして得られた共重合樹脂10gを、シクロヘキサ
ンを用いソックスレー抽出器で抽出し、シクロヘキサン
可溶分を測定したところ0.46gであった。これを赤外吸
光分析装置によって構造を調べたところ、主成分はEVA
であった。これより、EVAへの塩化ビニルのクラフト効
率は95%以上であることを確認した。
得られた共重合樹脂について、下記の測定方法により、
成分組成、耐熱製、耐衝撃製を測定した。その結果を第
1表に示す。
成分組成、耐熱製、耐衝撃製を測定した。その結果を第
1表に示す。
(1)成分組成 共重合樹脂について、酸素フラスコ燃焼法により塩素含
有量を測定し、さらに元素分析装置により共重合樹脂の
成分組成を算出した。
有量を測定し、さらに元素分析装置により共重合樹脂の
成分組成を算出した。
(2)耐熱性 共重合樹脂100重量部に、熱安定剤としてジメチル錫メ
ルカプト2.5重量部、滑剤としてワックス(カオーWAX22
0)0.3重量部を配合し、これをミキサーで100℃で3分
間混合し、この混合粉を190℃のロールで混練りしてシ
ートを作成し、このシートを重ねて190℃に保ったプレ
スで5分間、75kg/cm2で加熱加圧し、厚さ6.4mmの成形
板を作成した。この成形板を用いて、ASTM D−648に準
じて耐熱性の指標である撓み温度を測定した。
ルカプト2.5重量部、滑剤としてワックス(カオーWAX22
0)0.3重量部を配合し、これをミキサーで100℃で3分
間混合し、この混合粉を190℃のロールで混練りしてシ
ートを作成し、このシートを重ねて190℃に保ったプレ
スで5分間、75kg/cm2で加熱加圧し、厚さ6.4mmの成形
板を作成した。この成形板を用いて、ASTM D−648に準
じて耐熱性の指標である撓み温度を測定した。
(3)耐衝撃性 上記と同様な方法で作成した厚さ3mmの成形板につい
て、JIS K−7111に準じて耐衝撃性の指標であるシャル
ピー衝撃強度を測定した(測定温度20℃)。
て、JIS K−7111に準じて耐衝撃性の指標であるシャル
ピー衝撃強度を測定した(測定温度20℃)。
実施例2 実施例1において、N−フェニルマレイミド22.5gをア
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこと
以外は、実施例1と同様に行った。その結果を第1表に
示す。
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこと
以外は、実施例1と同様に行った。その結果を第1表に
示す。
実施例3 実施例1において、N−フェニルマレイミドをN−ベン
ジルマレイミドに替えたこと、及びEVAを酢酸ビニル含
有量33重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフ
レックス150:三井ポリケミカル社製)に替えたこと以外
は、実施例1と同様に行った。その結果を第1表に示
す。
ジルマレイミドに替えたこと、及びEVAを酢酸ビニル含
有量33重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(エバフ
レックス150:三井ポリケミカル社製)に替えたこと以外
は、実施例1と同様に行った。その結果を第1表に示
す。
実施例4 実施例1において、N−フェニルマレイミドをN−シク
ロヘキシルマレイミドに替え、このN−シクロヘキシル
マレイミド900gを重合前に重合器に一括して仕込んだこ
と、及びEVAを酢酸ビニル含有量70重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(ソアブレンDH:日本合成化学社
製)に替えたこと以外は、実施例1と同様に行った。そ
の結果を第1表に示す。
ロヘキシルマレイミドに替え、このN−シクロヘキシル
マレイミド900gを重合前に重合器に一括して仕込んだこ
と、及びEVAを酢酸ビニル含有量70重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(ソアブレンDH:日本合成化学社
製)に替えたこと以外は、実施例1と同様に行った。そ
の結果を第1表に示す。
実施例5 実施例1において、N−フェニルマレイミドをN−ベン
ジルマレイミドに替え、このN−ベンジルマレイミド2
2.5gをアセトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量と
したこと、及びEVAを110gとしたこと以外は、実施例1
と同様に行った。その結果を第1表に示す。
ジルマレイミドに替え、このN−ベンジルマレイミド2
2.5gをアセトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量と
したこと、及びEVAを110gとしたこと以外は、実施例1
と同様に行った。その結果を第1表に示す。
実施例6 実施例1において、N−フェニルマレイミド43gをアセ
トン86gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこと、
及びEVAを370gとしたこと以外は、実施例1と同様に行
った。その結果を第1表に示す。
トン86gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこと、
及びEVAを370gとしたこと以外は、実施例1と同様に行
った。その結果を第1表に示す。
比較例1 重合度1000のポリ塩化ビニル樹脂(TS−1000R:徳山積水
社製)を用い、実施例1と同様にして耐熱性及び耐衝撃
性を測定した。その結果を第1表に示す。
社製)を用い、実施例1と同様にして耐熱性及び耐衝撃
性を測定した。その結果を第1表に示す。
比較例2 実施例1において、N−フェニルマレイミド22.5gをア
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこ
と、及びEVAを全く添加しなかったこと以外は、実施例
1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこ
と、及びEVAを全く添加しなかったこと以外は、実施例
1と同様に行った。その結果を第1表に示す。
比較例3 比較例2で得られた共重合樹脂100重量部に、酢酸ビニ
ル含有量45重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(レ
バプレン450P:バイエル社製)10重量部を配合し、実施
例1と同様にして耐熱性及び耐衝撃性を測定した。その
結果を第1表に示す。
ル含有量45重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(レ
バプレン450P:バイエル社製)10重量部を配合し、実施
例1と同様にして耐熱性及び耐衝撃性を測定した。その
結果を第1表に示す。
比較例4 比較例2で得られた共重合樹脂100重量部に、MBS樹脂
(BTA−III N:呉羽化学社製)10重量部を配合し、実施
例1と同様にして耐熱性及び耐衝撃性を測定した。その
結果を第1表に示す。
(BTA−III N:呉羽化学社製)10重量部を配合し、実施
例1と同様にして耐熱性及び耐衝撃性を測定した。その
結果を第1表に示す。
比較例5 実施例1において、N−フェニルマレイミド22.5gをア
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこ
と、及びEVAを酢酸ビニル含有量19重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(エバフレックス420:三井ポリケミ
カル社製)に替えたこと以外は、実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表に示す。
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこ
と、及びEVAを酢酸ビニル含有量19重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(エバフレックス420:三井ポリケミ
カル社製)に替えたこと以外は、実施例1と同様に行っ
た。その結果を第1表に示す。
比較例6 実施例1において、N−フェニルマレイミド22.5gをア
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこ
と、及びEVAを酢酸ビニル含有量89重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(ソアブレンFH:日本合成化学社
製)に替えたこと以外は、実施例1と同様に行った。そ
の結果を第1表に示す。
セトン45gに溶解した溶液を一回分の添加量としたこ
と、及びEVAを酢酸ビニル含有量89重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合体(ソアブレンFH:日本合成化学社
製)に替えたこと以外は、実施例1と同様に行った。そ
の結果を第1表に示す。
(発明の効果) 上述の通り、塩化ビニルとN−置換マレイミドとを特定
成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジカ
ルグラフト共重合することにより、塩化ビニル−N−置
換マレイミド共重合体に特定成分のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を単にブレンドしたものに比べ、耐衝撃性が
改善され、しかも耐熱性の良好な耐熱塩化ビニル系共重
合樹脂が得られる。
成分のエチレン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジカ
ルグラフト共重合することにより、塩化ビニル−N−置
換マレイミド共重合体に特定成分のエチレン−酢酸ビニ
ル共重合体を単にブレンドしたものに比べ、耐衝撃性が
改善され、しかも耐熱性の良好な耐熱塩化ビニル系共重
合樹脂が得られる。
したがって、本発明の耐熱塩化ビニル系共重合樹脂は、
パイプ、板、容器など耐熱性と耐衝撃性の療法の性能が
要求される用途に好適に使用され得る。
パイプ、板、容器など耐熱性と耐衝撃性の療法の性能が
要求される用途に好適に使用され得る。
Claims (1)
- 【請求項1】塩化ビニルとN−置換マレイミドとを、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の存在下でラジカルグラフ
ト共重合することにより得られ、塩化ビニル成分40〜95
重量%とN−置換マレイミド成分4〜40重量%と、酢酸
ビニル含有量30〜70重量%のエチレン−酢酸ビニル共重
合体成分1〜20重量%とからなる耐熱塩化ビニル系共重
合樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1051249A JPH0774254B2 (ja) | 1989-03-02 | 1989-03-02 | 耐熱塩化ビニル系共重合樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1051249A JPH0774254B2 (ja) | 1989-03-02 | 1989-03-02 | 耐熱塩化ビニル系共重合樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02229816A JPH02229816A (ja) | 1990-09-12 |
JPH0774254B2 true JPH0774254B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=12881677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1051249A Expired - Lifetime JPH0774254B2 (ja) | 1989-03-02 | 1989-03-02 | 耐熱塩化ビニル系共重合樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0774254B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2945539B1 (fr) * | 2009-05-15 | 2012-05-18 | Arkema France | Procede de preparation en suspension d'un pvc greffe sur elastomere. |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61255914A (ja) * | 1985-05-10 | 1986-11-13 | Shin Etsu Chem Co Ltd | プラスチツク製配管材料 |
-
1989
- 1989-03-02 JP JP1051249A patent/JPH0774254B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02229816A (ja) | 1990-09-12 |
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