JPH0774001A - 抵抗素子を含む電子部品 - Google Patents

抵抗素子を含む電子部品

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JPH0774001A
JPH0774001A JP5218258A JP21825893A JPH0774001A JP H0774001 A JPH0774001 A JP H0774001A JP 5218258 A JP5218258 A JP 5218258A JP 21825893 A JP21825893 A JP 21825893A JP H0774001 A JPH0774001 A JP H0774001A
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JP
Japan
Prior art keywords
resistor
insulating base
base material
terminal electrode
resistance element
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5218258A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Uchiyama
一義 内山
Hiroyuki Yamada
浩幸 山田
Yoshihisa Kimura
慶久 木村
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程中において、抵抗体の特性が劣化し
たり、端子電極の半田付け性が低下したりすることのな
い、抵抗素子を含む電子部品、より特定的にはチップ抵
抗器を提供する。 【構成】 絶縁性基材22上に、スパッタリングのよう
な乾式めっきにより抵抗体23を形成し、さらに、抵抗
体23の各端部を覆うように、絶縁性基材22上に、ス
パッタリングのような乾式めっきにより1対の端子電極
24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、抵抗素子を含む電子
部品に関するもので、特に、抵抗素子を与える抵抗体が
絶縁性基材上に形成されたものからなる、抵抗素子を含
む電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】抵抗素子を含む電子部品として、たとえ
ば、図7に示すチップ抵抗器1、あるいは図8に示す抵
抗素子を含むプリント回路基板2などがある。
【0003】図7に示すように、チップ抵抗器1は、絶
縁性基材3と、絶縁性基材3上に形成される抵抗体4
と、抵抗体4の各端部に接触するように絶縁性基材3上
に形成される1対の端子電極5とを備える。
【0004】他方、図8に示すように、プリント回路基
板2は、板状の絶縁性基材6と、絶縁性基材6上に形成
される抵抗体7と、抵抗体7の各端部に接触するように
絶縁性基材6上に形成される1対の端子電極8とを備え
る。
【0005】上述したチップ抵抗器1およびプリント回
路基板2は、通常、次のように製造されている。すなわ
ち、チップ抵抗器1について説明すると、たとえばアル
ミナからなる絶縁性基材3が用意され、その上に、ま
ず、端子電極5が形成される。端子電極5は、Agまた
はAg−Pdを含むペーストを塗布し焼付けることによ
り形成される。次いで、抵抗体4が形成される。抵抗体
4は、たとえばサーメットを含むペーストを印刷し、6
00〜700℃の温度で焼付けることにより形成され
る。図8に示したプリント回路基板2についても、上述
した方法と実質的に同様の方法により、抵抗体7および
端子電極8が形成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
にして得られたチップ抵抗器1およびプリント回路基板
2では、抵抗体4および7を形成するために焼付けるこ
とを行なうと、端子電極5および8の表面に半田付けを
阻害する化合物が生成される。このような半田付け性の
低下を補償するため、次のような対策が考えられるが、
いずれも、解決されるべき問題を含んでいる。
【0007】まず、抵抗体4および7を形成した後、端
子電極5および8の半田付け性を向上させるため、端子
電極5および8の表面に、NiやSn、半田またはAg
のめっき膜を湿式めっきにより形成することが考えられ
る。しかしながら、この対策では、抵抗体4および7
が、めっき液によって劣化して、特性が変動し、好まし
くない。
【0008】次に、抵抗体4および7を先に形成してか
ら、端子電極5および8を焼付けることも考えられる。
しかしながら、この対策では、端子電極5および8の焼
付け時の熱で、抵抗体4および7の特性が大きく変動す
るため、実用的でない。
【0009】上述した問題を解決し得る対策として、図
9に示したキャッピング方式がある。図9では、絶縁性
基材9上に抵抗体10が形成されたチップ抵抗器11が
示されている。このチップ抵抗器11では、絶縁性基材
9の各端部を覆うようにキャップ12が被せられ、これ
らキャップ12が抵抗体10と接触するようにされる。
しかしながら、この構造では、キャップ12と抵抗体1
0との接触すなわち電気的接続の信頼性に欠けるという
問題がある。
【0010】それゆえに、この発明の目的は、上述した
問題を解決し得る、抵抗素子を含む電子部品を提供しよ
うとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、絶縁性基材
と、絶縁性基材上に形成される抵抗体と、抵抗体に接触
するように絶縁性基材上に形成される端子電極とを備え
る、抵抗素子を含む電子部品に向けられるものであっ
て、上述した技術的課題を解決するため、次のような構
成を備えることを特徴としている。
【0012】すなわち、この発明に係る抵抗素子を含む
電子部品では、抵抗体および端子電極は、ともに、乾式
めっきにより形成されたものによって与えられる。そし
て、抵抗体が端子電極よりも先に形成されることによっ
て、端子電極は抵抗体の一部を覆うようにされる。
【0013】
【作用】この発明において、抵抗体および端子電極が、
双方とも、スパッタリングまたは真空蒸着のような乾式
めっきにより形成されることが重要である。これに対し
て、抵抗体を塗布および焼付けにて形成した場合には、
端子電極を乾式めっきにより形成しても、端子電極を抵
抗体に良好に接触すなわち電気的接続させることができ
ない。これは、塗布および焼付けにより形成される抵抗
体にはグレーズなどが含まれていて、このようなグレー
ズなどが悪影響を与えるためであると考えられる。逆
に、抵抗体を乾式めっきで形成しておいて、端子電極を
塗布および焼付けにより形成すると、焼付け時の熱によ
って抵抗体が著しく劣化され、実用的でない。
【0014】
【発明の効果】このように、この発明によれば、抵抗体
および端子電極のいずれもが、焼付けにより形成された
ものでないので、抵抗体および端子電極のいずれか一方
を焼付けるときに加えられる熱が他方に悪影響を及ぼ
す、という問題を完全に回避できる。したがって、抵抗
体の特性が劣化したり、端子電極の半田付け性が低下し
たりすることがなく、信頼性の高い抵抗素子を含む電子
部品を得ることができる。
【0015】また、上述したように、端子電極において
半田付け性の低下を招かないので、半田付け性の低下を
補償するため、端子電極の表面に半田付け性を向上させ
るためのめっき膜を湿式めっきにより形成することが不
要となる。そのため、めっき液による抵抗体の劣化を生
じさせないとともに、絶縁性基材中へのめっき液の浸入
の問題も生じず、絶縁性基材の特性を高い信頼性をもっ
て維持することができる。そのため、絶縁性基材とし
て、たとえばアルミナのような単なる絶縁体だけでな
く、誘電体または磁性体等も問題なく用いることができ
る。その結果、抵抗素子以外に、コンデンサ、インダク
タ等の素子を含む複合型の電子部品を有利に実現するこ
とができる。
【0016】また、抵抗体および端子電極が、乾式めっ
きにより形成されるので、適当なマスクを用いることに
より、これら抵抗体および端子電極の双方の寸法を一定
にすることが容易であり、製品間においてばらつきの少
ない抵抗素子を含む電子部品を得ることが容易になる。
【0017】また、端子電極は、抵抗体の一部を覆うよ
うに形成される。この場合、端子電極を複数層からなる
構造とし、最も下の層を抵抗体と実質的に同じ材料で構
成すれば、端子電極と抵抗体との接触すなわち電気的接
続状態をより良好なものとすることができる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例によるチップ抵
抗器21を示す斜視図である。このチップ抵抗器21
は、たとえばアルミナからな角形状の絶縁性基材22
と、絶縁性基材22上に形成される抵抗体23と、抵抗
体23の各端部に接触するように絶縁性基材22上に形
成される1対の端子電極24とを備える。このようなチ
ップ抵抗器21は、たとえば、次のようにして製造され
る。
【0019】まず、図2に示すように、絶縁性基材22
上に、乾式めっきによって、たとえばNi−Crからな
る抵抗体23が形成される。多数の絶縁性基材22上に
抵抗体23をそれぞれ能率的に形成することを可能にす
るため、図3に示すようなマスク25が用意される。マ
スク25は、複数個の開口26を有している。複数個の
絶縁性基材22が整列され、その上にマスク25が配置
され、乾式めっきが実施される。これによって、マスク
25の開口26の形状に相関するパターンをもって、複
数個の絶縁性基材22上に、抵抗体23がそれぞれ形成
される。乾式めっきには、たとえば、10-3torrの
オーダのArプラズマによるスパッタリングが適用され
る。
【0020】次に、図2に示した絶縁性基材22は、図
4および図5に示したホルダ27によって保持された状
態とされる。ホルダ27は、複数個の絶縁性基材22
を、それぞれ、図5に示した態様で受け入れる複数個の
保持穴28を有し、保持穴28に挿入された絶縁性基材
22を弾性的に挾持するため、ホルダ27の少なくとも
保持穴28の内周壁は、ゴムのような弾性体から構成さ
れる。
【0021】各絶縁性基材22は、図5に示すように、
一方端がホルダ27から所定の長さだけ露出した状態と
される。この状態で、ホルダ27をマスクとして用いな
がら、図1に示した一方の端子電極24が、抵抗体23
の一方端部を覆うように乾式めっきにより形成され、次
いで、他方の端子電極24についても同様の方法によっ
て形成される。また、これら乾式めっきは、前述した抵
抗体23に適用した乾式めっきと同様、たとえば、10
-3torrのオーダのArプラズマによるスパッタリン
グにより実施される。
【0022】上述した端子電極24は、好ましくは、複
数層たとえば3層から構成される。すなわち、最も下の
第1層は、抵抗体23と同じ材料から構成され、前述し
たように、抵抗体23がNi−Crから構成される場
合、この第1層もNi−Crから構成される。最も上の
第3層は、良好な半田付け性を与えるためのものであ
り、たとえば、Sn、半田またはAgから構成される。
第1層と第3層との間の第2層は、半田が第1層に影響
を及ぼすことを防止するバリアとして機能するもので、
たとえば、Niから構成される。
【0023】上述した端子電極24に用いられるそれぞ
れの材料は、一例にすぎず、目的に応じて、種々選択す
ることができる。なお、スパッタリングが適用される材
料は、非磁性材料であることが望ましい。したがって、
Ni−Crにスパッタリングを適用する場合、Cr含有
量は7%以上50%以下であることが望ましい。
【0024】この発明は、上述したチップ抵抗器21だ
けでなく、CR複合部品、あるいは、抵抗素子を含む、
プリント回路基板またはハイブリッド基板、等の抵抗素
子を含む電子部品であれば、どのようなものに対しても
適用することができる。
【0025】図6は、この発明の他の実施例によるチッ
プ状の複合部品31を示している。複合部品31は、絶
縁性基材32を備え、この絶縁性基材32上には、抵抗
体33が乾式めっきにより形成される。また、抵抗体3
3の各端部を覆うように、絶縁性基材32上には、1対
の端子電極34が乾式めっきにより形成される。さら
に、1対の端子電極34が対向する方向とは直交する方
向に対向するように、第2の端子電極35が対をなして
形成される。これら第2の端子電極35も、乾式めっき
により形成される。
【0026】第2の端子電極35間には、絶縁性基材3
2の内部に配置される任意の電気的要素(図示せず)が
接続される。すなわち、第2の端子電極35間には、た
とえば、抵抗体、コンデンサ、インダクタ等が接続され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるチップ抵抗器21を
示す斜視図である。
【図2】図1に示したチップ抵抗器21を得る前の段階
にある抵抗体23が形成された絶縁性基材22を示す斜
視図である。
【図3】図2に示した抵抗体23を形成するために用い
られるマスク25を示す斜視図である。
【図4】図1に示した端子電極24を形成するために用
いられるホルダ27を示す斜視図である。
【図5】図4に示したホルダ27の一部を拡大して示す
断面図であり、絶縁性基材22が保持穴28内に挿入さ
れた状態を示す。
【図6】この発明の他の実施例による複合部品31を示
す斜視図である。
【図7】従来のチップ抵抗器1を示す断面図である。
【図8】従来の抵抗素子を含むプリント回路基板2の一
部を示す断面図である。
【図9】従来のキャッピングされたチップ抵抗器11を
示す断面図である。
【符号の説明】
21 チップ抵抗器 22,32 絶縁性基材 23,33 抵抗体 24,34,35 端子電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基材と、前記絶縁性基材上に形成
    される抵抗体と、前記抵抗体に接触するように前記絶縁
    性基材上に形成される端子電極とを備える、抵抗素子を
    含む電子部品において、 前記抵抗体は、乾式めっきにより形成されたものであ
    り、かつ、前記端子電極は、前記抵抗体の一部を覆うよ
    うに乾式めっきにより形成されたものであることを特徴
    とする、抵抗素子を含む電子部品。
JP5218258A 1993-09-02 1993-09-02 抵抗素子を含む電子部品 Withdrawn JPH0774001A (ja)

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JP5218258A JPH0774001A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 抵抗素子を含む電子部品

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JP5218258A JPH0774001A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 抵抗素子を含む電子部品

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6935016B2 (en) 2000-01-17 2005-08-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for manufacturing a resistor

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6935016B2 (en) 2000-01-17 2005-08-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for manufacturing a resistor
US7165315B2 (en) 2000-01-17 2007-01-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for fabricating a resistor
US7188404B2 (en) 2000-01-17 2007-03-13 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for fabricating a resistor
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Effective date: 20001107