JPH0773649B2 - 懸濁粒子を含む液の濾過装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は懸濁粒子を含む液を濾過
するシステムの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】スペイン特許第８，９００，６１９号に
記述されているシステムは次のように操作される。 濾過工程：ポンプ（２７）で昇圧した汚濁液（２４）
を、第１パス（１）、第４パス（４）、フィルター（１
０）の上部パス（１１）、フィルター（１０）の下部パ
ス（１２）、第５パス（５）、第２パス（２）及び清浄
処理液配管（１３）の順に流す。フィルター洗じょう工
程：フィルター（１０）の運転を止めてフィルターを再
生する必要がある。そのためにポンプ（２７）で液を第
１パス（１）、第５パス（５）、フィルター（１０）の
下部パス（１２）、フィルター（１０）の上部パス（１
１）、第４パス（４）、第３パス（３）そして沈降タン
ク（９）の順に循環させるためのバルブアセンブリー
（６）を備え液を流す。 フィルター水洗工程：濾過洗じょう工程の後、フィルタ
ーエレメント（２６）は標準の状態になっておらず、そ
して洗じょうされずに粒子が残っている。フィルター
（１０）を再び稼動させるためにはフィルターを水洗工
程にかけ、液を第１パス（１）、第４パス（４）、フィ
ルター（１０）の上部パス（１１）、フィルター（１
０）の下部バス（１２）、第５パス（５）、第３パス
（３）及び沈降タンク（９）の順に流す。使用ずみ液は
返送配管（２３）を通して汚濁液タンク（７）にもど
り、清浄処理液は直接使用対象に送られるか、又はその
一部は配管（１７）で清浄処理液タンク（８）を経由し
て使用対象に送られる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】スペイン特許第８，９
００，６１９号に開示されている濾過システムに関し
て、以下のような問題点が存在するが、これらを解決す
るためにいくつかの構成要素を改良できることがわかっ
た。 （１）異なる汚濁度と汚染度を有する個々の液がそれぞ
れ時間を違えて沈降タンクに流入するので、その結果そ
れらを混合するために時間とエネルギーを浪費する。 （２）各停止後に濾過システムの運転に入る場合は決っ
てフィルター（１０）に水撃作用が発生し清浄処理液配
管（１３）中に不必要な泥をかき立てる。 これらの問題点を以下に示す方法によって解決した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、被
濾過液タンク（７）、フィルター（１０）、液流規制バ
ルブアセンブリ（６）、及び沈降タンク（７）を具備
し、バルブアセンブリ（６）は被濾過液タンク（７）及
び沈降タンク（９）を相互に及びフィルター（１０）と
の間に液体を流せるように接続できる構成を有し、被濾
過液タンク（７）、フィルター（１０）、バルブアセン
ブリ（６）及び沈降タンク（９）はそれらの間に液を流
す手段で接続された懸濁粒子を含む液を濾過する装置に
おいて、沈降タンク（９）が相互間は連通した第一タン
ク（１９）と第二タンク（２９）に分割され、該第一タ
ンク（１９）がさらにバルブアセンブリ（６）及び被濾
過液タンク（７）との間に液を流す手段で接続されてい
ることを特徴とする懸濁粒子を含む液の濾過装置にあ
る。本発明を以下の実施態様によって詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されない。

【０００５】上述の原システムを改良するために、図１
において隔壁（４０）を用いて沈降タンク（９）を第一
タンク（１９）と第二タンク（２９）に分割する。必要
に応じて第一タンク（１９）と第二タンク（２９）の容
量を調節するために隔壁（４０）を可動性とすることが
でき、そして第一タンク（１９）と第二タンク（２９）
内に配列する一連の開口部である接続手段（４１）を隔
壁の下部に設ける。洗じょう及び水洗工程から出る汚濁
液を洗じょう／水洗配管（４２）を使って第一タンク
（１９）にもどす。洗じょう工程から出る液は非常に汚
濁しているので懸濁している汚濁物は沈澱しやすく、そ
して第一タンク（１９）と第二タンク（２９）間の水流
の推進力によって汚濁物は開口部（４１）を通って主に
第二タンク（２９）へ流れる。

【０００６】次いで水洗工程にかけると、割合きれいな
液は洗じょう／水洗配管（４２）から第一タンク（１
９）に流入し沈でんする少量の汚濁物質を第二タンク
（２９）内に運ぶ。すなわち比較的きれにな液は第一タ
ンク（１９）内に溜りそして汚れた液と沈澱して普通の
方法で除去できる汚濁物質（４４）は第二タンク（２
９）内に溜る。洗じょう及び沈降工程で使うことができ
る比較的きれいな液を有する第一タンク（１９）をバル
ブ（３１）によって比較的汚れている汚濁液タンク
（７）と接続する。

【０００７】第一タンク（１９）内に液面センサー、す
なわち低位センサー（１４）、中間センサー（１５）及
び高位センサー（１６）を備える。更に別のタンクにも
同様なセンサーを備えることも本発明の範囲に含める。

【０００８】装置が運転状態でそしてポンプ（２７）が
稼動し濾過工程にある場合、フィルター（１０）内の圧
力が急上昇して濾過したすなわちきれいな液だけを流す
処理液配管（１３）を破損し又は汚濁粒子でふさぐこと
がある。この問題を解決するために清浄処理液配管（１
３）から汚濁液タンク（７）に通じる分岐（１８）を設
ける。

【０００９】本システムはマニュアル操作でよいが、以
下のように機能する通常の自動制御手段を備えるのが好
ましい。 濾過工程： （第一工程）上記特許の記述に従って汚濁液（２４）を
濾過するが、まず清浄処理液配管（１３）のバルブ（３
０）を閉じそして分岐（１８）のバルブ（３２）を開け
て汚濁液タンク（７）へ液体を流す。この第一工程を例
えば１５秒続ける。 （第二工程）次いでバルブ（３２）を閉じ、バルブ（３
０）を開けそしてシステムを上記特許の記述に従って稼
動させる。 洗じょう及び水洗工程：バルブ（３１）を開き沈降タン
ク（９）の第一タンク（１９）の液体が低位センサー
（１４）に達する迄第一タンク（１９）と汚濁液タンク
（７）を接続する。バルブ（３１）を閉じ第一タンク
（１９）の液面レベルが中間センサー（１５）のレベル
に達する迄上記特許の記述に従ってシステムの洗じょう
工程の運転をおこなう。次いで第一タンク（１９）の液
面レベルが上位センサー（１６）のレベルに達する迄水
洗工程の運転をおこなう。次いでこのサイクルを繰返
す。

【００１０】第一タンク（１９）と第二タンク（２９）
間の開口部（４１）を調節することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】懸濁粒子を含む液を処理する改良したシステム
の線図である。

【符号の説明】 １，２，３，４，５…パス ６…バルブアセンブリー ７…汚濁液タンク ９…沈降タンク １０…フィルター １１…フィルターの上部パス １２…フィルターの下部パス １３…清浄処理液配管 １４，１５，１６…レベルセンサー １８…分岐 １９…第一タンク ２０…圧力計 ２４…汚濁液 ２６…フィルターエレメント ２７…ポンプ ２９…第二タンク ３０，３１，３２，３３…バルブ ４０…隔壁 ４１…接続手段 ４２…洗じょう／水洗配管 ４４…汚濁物質 4

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被濾過液タンク（７）、フィルター（１
   ０）、液流規制バルブアセンブリ（６）、及び沈降タン
   ク（７）を具備し、バルブアセンブリ（６）は被濾過液
   タンク（７）及び沈降タンク（９）を相互に及びフィル
   ター（１０）との間に液体を流せるように接続できる構
   成を有し、被濾過液タンク（７）、フィルター（１
   ０）、バルブアセンブリ（６）及び沈降タンク（９）は
   それらの間に液を流す手段で接続された懸濁粒子を含む
   液を濾過する装置において、沈降タンク（９）が相互間
   は連通した第一タンク（１９）と第二タンク（２９）に
   分割され、該第一タンク（１９）がさらにバルブアセン
   ブリ（６）及び被濾過液タンク（７）との間に液を流す
   手段で接続されていることを特徴とする懸濁粒子を含む
   液の濾過装置。
2. 【請求項２】 第一タンク（１９）と第二タンク（２
   ９）の間を分離する隔壁（４０）の下部に一連の孔を設
   けて両タンク間を連通させた請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 バルブアセンブリー（６）出側の被濾過
   液配管（１３）に汚濁液タンク（７）に通す分岐（１
   ８）を設けた請求項１又は請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 レベルセンサー（１４），（１５），
   （１６）のセットを少なくとも第一タンク（１９）内に
   設け、これらの信号及びフィルター（１０）内の圧力を
   示す圧力計（２０）の信号をバルブアセンブリー（６）
   への入力信号とし、該システムを自動化して構成要素
   （６），（３０），（３１），（３２），（３３）及び
   （２７）を制御し、液流量を調節する請求項１〜３のい
   ずれか１項に記載の装置。