JPH0773502A - 微小変位測定装置及び光ピックアップ装置 - Google Patents

微小変位測定装置及び光ピックアップ装置

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JPH0773502A
JPH0773502A JP33059393A JP33059393A JPH0773502A JP H0773502 A JPH0773502 A JP H0773502A JP 33059393 A JP33059393 A JP 33059393A JP 33059393 A JP33059393 A JP 33059393A JP H0773502 A JPH0773502 A JP H0773502A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出長を短くした状態で高感度な検出を行う
ことができると共に、検出スポット径も数mmと大きく
した状態で信号検出を行うことができる微小変位測定装
置及び光ピックアップ装置を提供する。 【構成】 光源9からの光を対物レンズ12により集光
して測定物13に照射しその測定物13により反射され
対物レンズ12を再び通過した光が入射することにより
±n次光の第一回折光を発生する第一回折格子14a
と、第一回折光が入射する第一回折格子14aとは格子
ピッチが異なり±m次光の第二回折光を発生する第二回
折格子14bとを有し第二回折光の間での干渉により干
渉縞を発生させる干渉縞発生手段14を設け、その発生
した干渉縞の位相とピッチの変化を受光素子15により
検出し測定物13の光軸方向への移動量を算出する測定
物移動量算出手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小変位測定装置,フ
ォーカスエラー信号検出装置及び光ピックアップ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク用の光学ヘッドに
使用されているフォーカスエラー信号を用いたフォーカ
スサーボ方式としては、非点収差法、臨界角法、ナイフ
エッジ法などが知られている。この中において、非点収
差法は光磁気ディスク用として用いられる他、コンパク
トディスク、レーザディスクを含む光ディスク全般に用
いられている。非点収差法に関する公知技術としては、
特公昭53−39123号公報に「自動焦点調整装
置」、特公昭57−12188号公報に「動いているデ
ータキャリア上に読取光ビームを集束させる装置」、特
公昭60−48949号公報に「光ビームで情報を読み
取る装置」、特公昭61−61178号公報に「自動焦
点調節法」としてそれぞれ開示されている。
【0003】図16は、光ピックアップ装置における非
点収差法の動作原理を示したものである。半導体レーザ
(図示せず)から出射した光は、コリメートレンズ(図
示せず)によりコリメートされ、ビームスプリッタ1を
透過して対物レンズ2により集光され光ディスク3の面
上に照射され、これにより情報の記録等が行われる。ま
た、光ディスク3からの反射光は、対物レンズ2を介し
て、ビームスプリッタ1により今度は反射され、集光レ
ンズ4、円筒レンズ5を順次透過して非点収差の発生し
たビーム6となり、このビーム6は4分割受光面a,
b,c,dをもつ受光素子7に導かれ、アンプ8に送ら
れることによりフォーカスエラー信号Foが検出され
る。
【0004】この場合、光ディスク3が合焦時には、そ
の光ディスク3からの反射光のビーム6の形状は、受光
素子7の4分割受光面a,b,c,dにおいて円形とな
る。この円形の時、差動出力{(a+c)−(b+
d)}の値は零となり、フォーカスエラー信号Foの値
は検出されない。また、光ディスク3が対物レンズ2か
ら遠くなったり近くなったりすると、ビーム6の形状は
真円から長円形状となり、差動出力は零とならず、これ
によりフォーカスエラー信号の値は正(遠い)或いは負
(近い)となって、対物レンズの位置調整が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、この種の光ディ
スク装置においては、アクセスタイムの高速化が要求さ
れており、このような目的を達成するためには、光ピッ
クアップ部の小型化、軽量化が必要不可欠となる。しか
し、前述したような非点収差法を用いたフォーカスサー
ボ方式では、ビームの形状変化を検出するために、受光
素子7までの距離(検出長)をある程度大きく(数c
m)しなければ十分な検出感度を得ることができない。
従って、従来の光ディスク装置においては小型化におの
ずと限界がある。また、受光素子7上のスポット径は数
ミクロンから数十ミクロンとかなり小さいため、調整が
難しく、環境によってはオフセットが生じることになる
ため、検出された信号が不安定となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、光源からの光を対物レンズにより集光して測定物に
照射しその測定物により反射され前記対物レンズを再び
通過した光が入射することにより±n次光の第一回折光
を発生する第一回折格子と、前記第一回折光が入射する
前記第一回折格子とは格子ピッチが異なり±m次光の第
二回折光を発生する第二回折格子とを有し前記第二回折
光の間での干渉により干渉縞を発生させる干渉縞発生手
段を設け、その発生した干渉縞の位相とピッチの変化を
受光素子により検出し前記測定物の光軸方向への移動量
を算出する測定物移動量算出手段を設けた。
【0007】請求項2記載の発明では、光源からの光を
対物レンズにより集光して測定物に照射しその測定物に
より反射され前記対物レンズを再び通過した光が入射す
ることにより±n次光の第一回折光を発生する第一等ピ
ッチ回折格子と、前記第一回折光が入射する前記第一等
ピッチ回折格子と格子ピッチが同一でかつその第一等ピ
ッチ回折格子とは相対的な位相が異なる±m次光の第二
回折光を発生する第二等ピッチ回折格子とを有し前記第
二回折光の間での干渉により干渉縞を発生させる干渉縞
発生手段を設け、その発生した干渉縞の位相とピッチの
変化を受光素子により検出し前記測定物の光軸方向への
移動量を算出する測定物移動量算出手段を設けた。
【0008】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明において、干渉縞発生手段の±m次光の第二
回折光の間で発生した干渉縞の位相とピッチの変化を受
光する受光素子は、2分割された受光面をもち、これら
各受光面の出力値の差から移動量を算出するようにし
た。
【0009】請求項4記載の発明では、光源からの光を
対物レンズにより集光して記録媒体に照射し、その記録
媒体からの反射光を受光素子に検出することにより情報
の記録や再生を行う光ピックアップ装置において、前記
記録媒体からの反射光が入射することにより±n次光の
第一回折光を発生する第一回折格子と、前記第一回折光
が入射する前記第一回折格子とは格子ピッチが異なり±
m次光の第二回折光を発生する第二回折格子とを有し前
記第二回折光の間での干渉により干渉縞を発生させる干
渉縞発生手段を前記受光素子の前段に設け、その発生し
た干渉縞の位相とピッチの変化を前記受光素子の4分割
された受光面により検出し、それら各受光面上での干渉
縞の分布を読取ることによりフォーカスエラー信号を求
めかつ前記記録媒体上のトラックパターンに対応する前
記干渉縞を読取ることによりトラックエラー信号を求め
かつ前記4分割された受光面の総出力値から再生記録信
号を求める記録媒体移動量算出手段を設けた。
【0010】請求項5記載の発明では、光源からの光を
対物レンズにより集光して記録媒体に照射し、その記録
媒体からの反射光を受光素子に検出することにより情報
の記録や再生を行う光ピックアップ装置において、前記
記録媒体からの反射光が入射することにより±n次光の
第一回折光を発生する第一等ピッチ回折格子と、前記第
一回折光が入射する前記第一等ピッチ回折格子と格子ピ
ッチが同一でかつその第一等ピッチ回折格子とは相対的
な位相が異なる±m次光の第二回折光を発生する第二等
ピッチ回折格子とを有し前記第二回折光の間での干渉に
より干渉縞を発生させる干渉縞発生手段を前記受光素子
の前段に設け、その発生した干渉縞の位相とピッチの変
化を前記受光素子の4分割された受光面により検出し、
それら各受光面上での干渉縞の分布を読取ることにより
フォーカスエラー信号を求めかつ前記記録媒体上のトラ
ックパターンに対応する前記干渉縞を読取ることにより
トラックエラー信号を求めかつ前記4分割された受光面
の総出力値から再生記録信号を求める記録媒体移動量算
出手段を設けた。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明においては、第一及び第二
回折格子を有する干渉縞発生手段を設けたことにより、
この干渉縞発生手段から出射した光の断面内においてデ
フォーカスによって角度の変位の異なる光束を干渉さ
せ、これにより発生した干渉縞のピッチと位相とをデフ
ォーカスによって変化させることが可能となる。また、
互いにピッチの異なる回折格子を用いることにより、デ
フォーカスのない状態で干渉縞を発生させることが可能
となる。
【0012】請求項2記載の発明においては、第一等ピ
ッチ回折格子と第二等ピッチ回折格子とを同一ピッチと
することにより、回折格子の作成を簡単に行うことが可
能となる。
【0013】請求項3記載の発明においては、受光素子
の受光面を2分割とすることにより、受光素子の作成プ
ロセスを簡易化させることが可能となる。
【0014】請求項4,5記載の発明においては、干渉
縞発生手段により得られた干渉縞を4つの受光面をもつ
受光素子に導くようにしたことにより、このような干渉
測定法は従来のナイフエッジ法や非点収差法のようなビ
ーム形状の変化を検出する方法に比べて検出感度を格段
に向上させることが可能となり、また、ビーム形状が大
きいため光学位置の調整を極めてラフに行え、耐環境性
能を向上させることが可能となり、さらに、プラスチッ
ク筐体を使用することが可能であるため、光ピックアッ
プ部の構成の小型化、薄型化を図ることが可能となる。
【0015】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1〜図9
に基づいて説明する。本実施例の主要部の構成である干
渉縞発生手段の説明に入る前に、まず、その干渉縞発生
手段を備えた微小変位測定装置の全体構成を図1に基づ
いて述べる。光源としての半導体レーザ9(LD)から
出射した光は、コリメートレンズ10により平行光とさ
れた後、ビームスプリッタ11により反射され、対物レ
ンズ12により集光されたビームとなって測定物13の
面上に照射される。そして、その測定物13からの反射
光は、再び対物レンズ12を通過した後、今度はビーム
スプリッタ11を透過して干渉縞発生手段としての二重
回折格子14に入射する。この場合、二重回折格子14
は、±n次光の第一回折光を発生する第一回折格子14
aと、この第一回折格子14aとは格子ピッチが異なり
±m次光の第二回折光を発生する第二回折格子14bと
よりなっている。そして、その二重回折格子14により
発生した干渉縞は、受光素子15(例えば、CCD)に
導かれることにより、干渉縞の位相及びピッチの測定が
行われる。このCCD面上の周期的な光量分布によるそ
の周期を算出し、測定物の13の移動量を算出する方法
としては測定物移動量算出手段(後述する)を用いて行
うことができる。
【0016】次に、二重回折格子14を用いた干渉縞の
発生機構を図2〜図5に基づいて説明する。図2におい
て、半導体レーザ9から出射した光がコリメートレンズ
10によりコリメートされた光路上には、光源側に第一
回折格子14aが配置されその反対側に第二回折格子1
4bが配置されてなる二重回折格子14が設けられてい
る。ここで、図3に示すように、第一回折格子14aの
格子ピッチをΛ1 とし、第二回折格子14bの格子ピッ
チをΛ2 とし、また、第一回折格子14aでの回折角を
θ1 とし、第二回折格子14bでの回折角をθ2 とす
る。さらに、第一回折格子14aへの入射角は、説明の
簡略化のために垂直入射とする。
【0017】今、第一回折格子14aでは±n次光(n
は正とする)を発生させ、第二回折格子14bではその
+n次光の−m次光(mは正とする)と、その−n次光
の+m次光(mは正とする)とを発生させる。そして、
±m次光同志を干渉させて干渉縞を発生させる。+は入
射光に対して進行方向左に回折する場合を示し、−はそ
の入射光に対して進行方向右に回折する場合を示す。
【0018】この時、+n次光の第一回折格子14aで
の回折条件式は、 sinθ1=nλ/Λ1 …(1) となる。なお、−n次光の場合はnを−nに替えればよ
いため、その説明については省略する。また、第二回折
格子14bでの回折条件式は、 −sinθ2+sinθ1=mλ/Λ2 …(2) となる。(1)、(2)式より、θ2 について、 sinθ2=λ(n/Λ1−m/Λ2) …(3) となる。図3(b)に示すように、θ2 の入射角の2つ
の平面波23a,23bがスリット24を通ることによ
る干渉縞25a,25bの光強度分布26のピッチΛ0
は(4)式のようになる。また、相対的な位相による干
渉縞26の位相β0 は、(5)式のように表される。 Λ0 =λ/(2sinθ2) …(4) β0 =β1 …(5) β0 :干渉縞の位相 β1 :平面波同士の位相 これにより、干渉縞ピッチと二重回折格子14のピッチ
との関係は、(3)、(4)式を用いて、 1/(2Λ0)=n/Λ1−m/Λ2 …(6) として表される。また、二重回折格子14の場合の位相
関係については、図3(c)に示すように、正負の次数
の回折光の干渉についてのみ問題にすると、回折格子直
後での位相関係が逆になることから、干渉縞の位相β0
は、 β0 =2β2 …(7) として表される。これにより、干渉縞のピッチは二重回
折格子14のピッチのみに依存することがわかり、入射
光の波長に全く無関係となる。そして、図4に示すよう
に光の径をW0 として、その値を(6)式の左右両辺に
それぞれ掛けると、 (W0/Λ0)/2=nW0/Λ1−mW0/Λ2 …(8) となる。ここで、W0/A0は光径内に生じる干渉縞の本
数であり、nW0/A1とnW0/A2は第一回折格子14
aと第二回折格子14bにおける光径内の回折格子本数
にそれぞれの次数を掛けたものである。すなわち、 (干渉縞の本数)/2 =次数×(第一回折格子の本数)−次数×(第二回折格子の本数) …(9) となる。これにより、干渉縞の本数と第一回折格子14
a及び第二回折格子14bの本数、及び、それぞれの次
数の関係が明らかになった。この場合、どの次数を用い
ても干渉縞は当然ながら発生するが、±1次光を用いる
ことは回折効率が高い面で高次回折光に優れている。具
体的には、図5のPに示すような第一回折格子14aで
発生する+1次光であって第二回折格子14bの−1次
光、及び、図5のQに示すような第一回折格子14aで
発生する−1次光であって第二回折格子14bの+1次
光の効率が一番よい。
【0019】ここで、干渉縞の本数の例について述べ
る。±1次光のみを用い、高分解能化を目指し、Λ1
0.948μmと非常に高密度な回折格子を用いる場
合、Λ0=1mmと大きくとるためには、Λ2 =0.9
4768μmとなる。Λ1 とΛ2の違いは約0.03%
と非常に小さいものとなるが、作成は可能である。ま
た、コリメート光の光径を2mm程度とすると、干渉縞
が1,2本観測されることとなる。
【0020】次に、上述したような二重回折格子14を
用い、測定物移動量算出手段により微小変位の測定を行
う方法を、図6〜図9に基づいて説明する。今、測定物
9の面上に略焦点を結ぶようにした対物レンズ10と、
その光軸上に二重回折格子14とを配置する。対物レン
ズ10の焦点距離をf、対物レンズ10と測定物9の面
までの距離をb1 、二重回折格子14側の集光位置をb
2 、レンズ開口をA、レンズ焦点距離と測定物の面の距
離(デフォーカスとする)をd、二重回折格子14へ入
射する角をθ(図6中、光軸の上側をθ1 、光軸の下側
をθ2 とする)、二重回折格子14間の距離をT、d<
<fとすると、 1/f=1/b1+1/b2 …(10) θ=A/b2 …(11) b1 =f+d …(12) が成り立つ。そして、(10)式より、b2 は、 b2 =fb1/(b1−f) …(13) として表わされる。
【0021】 θ=A(b1−f)/fb1=Ad/f(f+d) ≒Ad/f2 …(14) ここで、d<<fとすることにより、対物レンズ10か
らの光がコリメート状態に近く、対物レンズ10と二重
回折格子14とが接近し、図7のようにX軸(光軸上で
X=0)をとると、A=xとできることから、θの値
は、 θ=xd/f2 …(15) となる。このように、位置(x)によって光線の入射角
が異なる。光線に対して両側から二重回折格子14に入
射してきた光で、かつ、二重回折格子14を2回とも回
折した光は、図7に示すように出射面(干渉縞発生面)
Rで交わる。この2つの光は出射角が異なるため干渉縞
を発生させることになる。
【0022】次に、各位置での干渉縞のピッチを求め
る。y=0でxの位置に光軸より上側の光が入射する
と、その出射面Rで出射する角θ3 は、図8を参考にし
て、 sinθ1−sinθ3=λ(1/Λ2−1/Λ1) …(16) として表わされる。θ1≒0、θ3≒0なので、θ3 は、 θ3=θ1+λ(1/Λ1−1/Λ2) …(17) となる。そして、(14)式を(15)式に代入する
と、 θ3 =xd/f2+λ(1/Λ1−1/Λ2) …(18) を得る。y=Tでの出射面での光の位置Xは、簡単化の
ため、第一回折光の回折角を45°とすると、 X=x−T …(19) となる。(19)式を(18)式に代入すると、 θ3 =d(X+T)/f2+λ(1/Λ1−1/Λ2) …(20) となる。また、これと同様に、y=0でxのところに光
軸より下側の光が入射すると、その出射面Rで出射する
角θ4 は、 θ4 =d(X−T)/f2+λ(1/Λ1−1/Λ2) …(21) となる。2光束の入射角がそれぞれθ3とθ4であり、θ
3 〜0、θ4〜0の時、干渉縞のピッチΛ0 は、 Λ0 =λ/(|sinθ3+sinθ4|)=λ/(|θ3+θ4|)…(22) となる。そして、(22)式に(20)、(21)式を
代入すると、 Λ0(d)=λ/{|2dT/f2+2λ(1/Λ1−1/Λ2)|}…(23) となる。これにより、位置Xに関わらず、デフォーカス
dに依存する等ピッチの干渉縞であることが分かる。こ
こで、d=0の時、Λ0(0)=Λ0とし、Λ0 =1/2
(1/Λ1−1/Λ2)とすると、 Λ0(d,X)=λ/(|2dT/f2+λ/Λ0|) =1/(|1/Λ0+2(d/λ)T/f2|) …(24) この(24)式が干渉縞のピッチを記述する基本式とな
る。一例として、T=1mm、f=4mm、Λ0 =1m
mの時のΛ0(d)は、図9に示すように、干渉縞のピ
ッチΛ0 を測定することにより、測定物9の微小変位d
が求まる。また、干渉縞の位相については(7)式と同
様である。従って、このようなことから、二重回折格子
14を図1に示すような微小変位測定装置に適用させる
ことによって、干渉縞のピッチの測定を行い、測定物9
の微小変位dを算出することができる。
【0023】上述したように、二重回折格子14を設け
たことにより、この格子を出射した光の断面内において
デフォーカスによって角度の変位の異なる光束を干渉さ
せ、この発生した干渉縞のピッチと位相とをデフォーカ
スによって変化させることができ、これにより微小変位
を測定することができる。また、格子ピッチの異なる2
つの回折格子14a,14bを用いているため、デフォ
ーカスのない状態で干渉縞が発生し、デフォーカスの方
向(dの正負)を検出することができる。
【0024】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
10及び図11に基づいて説明する。なお、前述した請
求項1記載の発明と同一部分についての説明は省略し、
その同一部分については同一符号を用いる。前述した請
求項1記載の実施例では、第一回折格子14aと第二回
折格子14bの格子ピッチが互いに異なる二重回折格子
14の場合について述べたが、ここでは、第一及び第二
等ピッチ回折格子としての第一及び第二回折格子14
a,14bにおける格子ピッチを同一とし、かつ、これ
ら2つの回折格子の相対的な位相が異なるようにした場
合について述べるものである。
【0025】この場合、格子ピッチが同一であるという
ことは、測定物9にデフォーカスのない時は干渉縞が発
生しない(Λ0 →∞)が、デフォーカスの生じた時に干
渉縞が発生することを意味するため、これにより干渉縞
のピッチを読み取ることによって、測定物9の微小変位
を測定することができる。数式的に言えば、(24)式
において、Λ0→∞とすると、 Λ0(d)=f2/{|(d/λ)2T|} …(25) となる。また、ここでは、2つの回折格子(すなわち、
第一及び第二回折格子14a,14b)の位相を故意に
異ならせている。そこで、このときの位相状態を図10
を用いて説明する。今、±1次光(P,Q光)を用いる
とする。第一及び第二回折格子14a,14bが同一ピ
ッチであり、位相が90°(1/4波長)ずれているた
め、デフォーカスが発生していない状態(d=0)で
は、図10(a)に示すように、P光とQ光とは等位相
面27は平行となり、互いに櫛のように入り込むような
状態となる。そして、デフォーカスが発生すると(d<
0、d>0)、図10(b)(c)に示すように、等位
相面27はミクロ的には各々湾曲する。この湾曲によっ
て等位相面27は交わり、(25)式で示されるピッチ
の干渉縞が発生する。この干渉縞は波面が交わってでき
るが、その交わり方は図10(b)(c)中のLで示す
ように、デフォーカスの正負によって場所が移動する。
このことは左右の位相が反転することを示している。ま
た、干渉縞の光量分布は、図11に示すように、定性的
にはデフォーカスによって変化し、これによりP,Q光
の位置にそれぞれ対応する左右A,Bの領域がd=0に
対して左右反転することになり、このような変化の状態
を受光素子15で読取ることによって、dの値を知るこ
とができる。従って、このように格子ピッチが同じで位
相が互いに異なる回折格子14a,14bを用いること
によって、回折格子を簡単に作成することができ、生産
コストを低減させることができる。
【0026】次に、請求項3記載の発明の一実施例を図
12に基づいて説明する。なお、前述した請求項1,2
記載の発明と同一部分についての説明は省略し、その同
一部分については同一符号を用いる。本実施例では、請
求項1又は2記載の微小変位測定装置において、二重回
折格子14の±m次光の第二回折光の間で発生した干渉
縞の位相とピッチの変化を受光する受光素子15を2分
割して受光面A,Bを形成し、これら各受光面A,Bの
出力値の差から移動量を算出するようにしたものであ
る。このように2分割された受光面A,Bを前述したよ
うな図11中の左右の光路中に配置させ、干渉縞の光量
分布の変化すなわち光量差(A−B)を検出することに
より、図12に示すような信号を得ることができ、これ
により微小変位を測定することができる。
【0027】前述した請求項1,2記載の実施例では、
第一回折格子14aは±n次光の回折光を発生し、第二
回折格子14bは±m次光の回折光を発生したが、回折
光の次数に特にこだわる必要はなく、基本的にどの次数
を用いても干渉縞は当然ながら発生する。特に、±1次
光を用いることにより、回折効率が高い面で高次回折光
に優れたものとなる。また、その高次回折光は回折角が
大きく、第二回折格子14bに入射する際に光軸より離
れているため干渉に寄与しない部分が残り、これにより
±1次光が最も効果的であり、測定精度を向上させるこ
とができる。
【0028】次に、請求項4,5記載の発明の一実施例
を図13〜図15に基づいて説明する。なお、前述した
請求項1〜3記載の発明と同一部分についての説明は省
略し、その同一部分については同一符号を用いる。本実
施例では、請求項1〜3記載の発明で述べたような微小
変位測定装置の測定原理を光ピックアップ装置に応用し
た場合の例について述べるものである。すなわち、図1
3の光ピックアップ装置において、光ディスク17によ
り反射された反射光がビームスプリッタ11により反射
された光路上に二重回折格子14を配設し、これにより
発生した干渉縞を図14に示すような受光素子28の4
分割された受光面A,B,C,Dにより検出するように
したものである。また、ここでは、フォーカスエラー信
号Fe、トラックエラー信号Te、再生記録信号Woの
各信号を求める記録媒体移動量算出手段(これは、前述
した測定物移動量算出手段に対応するもの、ともに図示
せず)を設けた。
【0029】このような構成において、半導体レーザ9
から出射した光は、コリメートレンズ10、ビームスプ
リッタ11を透過して立上げミラー16により光路を変
え、対物レンズ12により集光され光ディスク17の面
上に照射される。また、光ディスク17からの反射光
は、逆の経路を辿っていきビームスプリッタ11により
反射され、二重回折格子14に入射する。これにより、
前述した実施例と同様な原理で発生した干渉縞を受光素
子28で受光してその干渉縞の位相とピッチの変化を求
める。そして、図示しない記録媒体移動量算出手段によ
り光ディスク17の光軸方向への移動量を検出すること
ができる。この光軸方向への移動量としては、フォーカ
スエラー信号Fe、トラックエラー信号Teを求めるこ
とにより行うことができる。フォーカスエラー信号Fe
は各受光面A〜D上での干渉縞の分布を読取ることによ
り求めることができ、トラックエラー信号Teは光ディ
スク17上のトラックパターン(図14参照)に対応す
る干渉縞を読取ることにより求めることができる。フォ
ーカスエラー信号Fe、トラックエラー信号Teの算出
式は、 Fe=(A+B)−(C+D) …(26) Te=(A+D)−(B+C) …(27) となる。また、ここでは4分割された受光面A〜Dの総
出力値から再生記録信号を求めることもできる。受光素
子28としては、前述したようなCCDを用いることも
できるが高価であるため、フォトダイオード(PD)を
用いることにより安価な構成とすることができる。
【0030】次に、本実施例のような構成にしたことに
より生じる利点(第一〜第三)について説明する。図1
5は、従来の光ピックアップ装置の中で最も小さな構造
例を示すものである。ここでは、キャップ20内部に半
導体レーザ(LD)9と受光手段としての受光素子21
とが配置され、そのキャップ20の外部のLD9とコリ
メートレンズ10との間に回折機能をもつホログラム2
2が配設されているものである。近年、光ディスクの分
野では、光ピックアップの薄型化が望まれており、コリ
メートレンズ10の焦点距離を短くしてコリメート光径
を小さくすることが重要となっている。しかし、従来の
タイプではホログラムが邪魔して短焦点化することがで
きないため、図15に示すようにホログラム22の検出
系を外に配置する構成となっており、このため十分な小
型化、軽量化を図っているとは言えない。しかし、本実
施例のように、二重回折格子14を用いることによっ
て、非常に小さな光ピックアップを構成することができ
る第一の利点がある。
【0031】また、従来の光ピックアップの受光素子2
1上でのビーム径は数十ミクロンであるが、本実施例で
は受光素子18,19上のビーム径はコリメート光径と
ほぼ同じでミリ単位であり、調整工程は二桁程度緩和さ
れ、これにより調整をラフにすることができる。すなわ
ち、その具体的な調整方法としては、半導体レーザ9と
コリメートレンズ10との間の調整を行う。次に、参照
平面を用いてコリメート光を反射させて、二重回折格子
14に入射させて回折格子14a,14bの格子方向が
トラック方向と垂直に固定するわけであるが、固定精度
は数度とラフとなる。そして、受光素子18,19を二
重回折格子14に近づけ、その受光素子18,19の出
力を見ながら数十ミクロンの精度で固定するだけでよ
い。このように調整を従来よりもラフに行えるという第
二の利点がある。さらに、受光面上でのビーム形状が大
きいことから、極めて耐環境性能がよいという第三の利
点がある。また、筐体としてはプラスチックを使用する
ことができるため軽量化を図り、これにより高速アクセ
ス化や低コスト化を実現することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、光源からの光を
対物レンズにより集光して測定物に照射しその測定物に
より反射され前記対物レンズを再び通過した光が入射す
ることにより±n次光の第一回折光を発生する第一回折
格子と、前記第一回折光が入射する前記第一回折格子と
は格子ピッチが異なり±m次光の第二回折光を発生する
第二回折格子とを有し前記第二回折光の間での干渉によ
り干渉縞を発生させる干渉縞発生手段を設け、その発生
した干渉縞の位相とピッチの変化を受光素子により検出
し前記測定物の光軸方向への移動量を算出する測定物移
動量算出手段を設けたので、干渉縞発生手段から出射し
た光の断面内においてデフォーカスによって角度の変位
の異なる光束を干渉させ、これにより発生した干渉縞の
ピッチと位相とをデフォーカスによって変化させること
によって、検出長を短くし安定した状態で微小変位の測
定を行うことができる。また、互いにピッチの異なる回
折格子を用いることにより、デフォーカスのない状態で
干渉縞を発生させ、デフォーカス方向(正負)を検出す
ることができる。
【0033】請求項2記載の発明は、光源からの光を対
物レンズにより集光して測定物に照射しその測定物によ
り反射され前記対物レンズを再び通過した光が入射する
ことにより±n次光の第一回折光を発生する第一等ピッ
チ回折格子と、前記第一回折光が入射する前記第一等ピ
ッチ回折格子と格子ピッチが同一でかつその第一等ピッ
チ回折格子とは相対的な位相が異なる±m次光の第二回
折光を発生する第二等ピッチ回折格子とを有し前記第二
回折光の間での干渉により干渉縞を発生させる干渉縞発
生手段を設け、その発生した干渉縞の位相とピッチの変
化を受光素子により検出し前記測定物の光軸方向への移
動量を算出する測定物移動量算出手段を設けたので、こ
のように同一ピッチの回折格子を用いることにより、回
折格子の作成を簡単に行うことができ、これにより生産
コストの削減を図ることができる。
【0034】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、干渉縞発生手段の±m次光の第二回
折光の間で発生した干渉縞の位相とピッチの変化を受光
する受光素子は2分割された受光面をもち、これら各受
光面の出力値の差から移動量を算出するようにしたの
で、受光素子の作成プロセスを簡易化させることがで
き、生産効率を高めることができる。
【0035】請求項4記載の発明は、光源からの光を対
物レンズにより集光して記録媒体に照射し、その記録媒
体からの反射光を受光素子に検出することにより情報の
記録や再生を行う光ピックアップ装置において、前記記
録媒体からの反射光が入射することにより±n次光の第
一回折光を発生する第一回折格子と、前記第一回折光が
入射する前記第一回折格子とは格子ピッチが異なり±m
次光の第二回折光を発生する第二回折格子とを有し前記
第二回折光の間での干渉により干渉縞を発生させる干渉
縞発生手段を前記受光素子の前段に設け、その発生した
干渉縞の位相とピッチの変化を前記受光素子の4分割さ
れた受光面により検出し、それら各受光面上での干渉縞
の分布を読取ることによりフォーカスエラー信号を求め
かつ前記記録媒体上のトラックパターンに対応する前記
干渉縞を読取ることによりトラックエラー信号を求めか
つ前記4分割された受光面の総出力値から再生記録信号
を求める記録媒体移動量算出手段を設けたので、従来の
ナイフエッジ法や非点収差法のようなビーム形状の変化
を利用して検出する方式の代わりに干渉縞を用いた干渉
測定方式により信号検出を行うことにより、検出感度を
格段に向上させることができ、しかも、検出長を従来よ
りも短くとることができるため、光ピックアップ部の小
型化を図ることができる。また、このような干渉縞によ
る検出においてはビーム形状が比較的大きいため光学位
置の調整を極めてラフに行うことができ、耐環境性能を
向上させ信号検出の安定化を図ることができる。さら
に、このような構成ではプラスチック筐体を使用するこ
とができるため、光ピックアップ部の薄型化を図り、高
速アクセスを行うことができ、しかも、生産コストの低
減を図ることができる。
【0036】請求項5記載の発明は、光源からの光を対
物レンズにより集光して記録媒体に照射し、その記録媒
体からの反射光を受光素子に検出することにより情報の
記録や再生を行う光ピックアップ装置において、前記記
録媒体からの反射光が入射することにより±n次光の第
一回折光を発生する第一等ピッチ回折格子と、前記第一
回折光が入射する前記第一等ピッチ回折格子と格子ピッ
チが同一でかつその第一等ピッチ回折格子とは相対的な
位相が異なる±m次光の第二回折光を発生する第二等ピ
ッチ回折格子とを有し前記第二回折光の間での干渉によ
り干渉縞を発生させる干渉縞発生手段を前記受光素子の
前段に設け、その発生した干渉縞の位相とピッチの変化
を前記受光素子の4分割された受光面により検出し、そ
れら各受光面上での干渉縞の分布を読取ることによりフ
ォーカスエラー信号を求めかつ前記記録媒体上のトラッ
クパターンに対応する前記干渉縞を読取ることによりト
ラックエラー信号を求めかつ前記4分割された受光面の
総出力値から再生記録信号を求める記録媒体移動量算出
手段を設けたので、従来のナイフエッジ法や非点収差法
のようなビーム形状の変化を利用して検出する方式の代
わりに干渉縞を用いた干渉測定方式により信号検出を行
うことにより、検出感度を格段に向上させることがで
き、しかも、検出長を従来よりも短くとることができる
ため、光ピックアップ部の小型化を図ることができる。
また、このような干渉縞による検出においてはビーム形
状が比較的大きいため光学位置の調整を極めてラフに行
うことができ、耐環境性能を向上させ信号検出の安定化
を図ることができる。さらに、このような構成ではプラ
スチック筐体を使用することができるため、光ピックア
ップ部の薄型化を図り、高速アクセスを行うことがで
き、しかも、生産コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例である微小変位
測定装置の全体構成を示す光路図である。
【図2】二重回折格子を用いた干渉縞発生機構を示す光
路図である。
【図3】(a)は二重回折格子における干渉縞の発生原
理を示す説明図、(b)は2つの平面波をスリットに通
過させた場合の干渉縞の強度分布を示す模式図、(c)
は1つの平面波を二重回折格子に通過させた直後におけ
る干渉縞の強度分布を示す模式図である。
【図4】二重回折格子を通過したビームの光径を示す模
式図である。
【図5】第二回折格子で発生する±1次光の様子を示す
模式図である。
【図6】二重回折格子を用いた微小変位の測定方法を示
す説明図である。
【図7】二重回折格子における回折光の回折角の変化の
様子を示す模式図である。
【図8】回折ダイヤフラムを示す模式図である。
【図9】干渉縞のピッチの変化の様子を示す特性図であ
る。
【図10】請求項2記載の発明の一実施例である2つの
回折格子の位相を異ならせた場合の位相状態を示すもの
であり、(a)はデフォーカスなしの状態を示す模式
図、(b)(c)はデフォーカスが発生した場合の状態
を示す模式図である。
【図11】干渉縞の光量分布を示す模式図である。
【図12】請求項3記載の発明の一実施例を示すもので
あり、2分割受光面での光量差により求められる信号を
示す波形図である。
【図13】請求項4,5記載の発明の一実施例である微
小変位測定装置の機能を備えた光ピックアップ装置の全
体構成を示す光路図である。
【図14】4分割された受光面をもつ受光素子の形状を
示す正面図である。
【図15】従来の光ピックアップの中での極小の構成を
示す一部を切り欠いた斜視図である。
【図16】従来の非点収差法を用いた光ピックアップの
構成を示す光路図である。
【符号の説明】
9 光源 12 対物レンズ 13 測定物 14a 第一回折格子 14b 第二回折格子 14 干渉縞発生手段 15 受光素子 17 記録媒体 28 受光手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を対物レンズにより集光し
    て測定物に照射しその測定物により反射され前記対物レ
    ンズを再び通過した光が入射することにより±n次光の
    第一回折光を発生する第一回折格子と、前記第一回折光
    が入射する前記第一回折格子とは格子ピッチが異なり±
    m次光の第二回折光を発生する第二回折格子とを有し前
    記第二回折光の間での干渉により干渉縞を発生させる干
    渉縞発生手段を設け、その発生した干渉縞の位相とピッ
    チの変化を受光素子により検出し前記測定物の光軸方向
    への移動量を算出する測定物移動量算出手段を設けたこ
    とを特徴とする微小変位測定装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光を対物レンズにより集光し
    て測定物に照射しその測定物により反射され前記対物レ
    ンズを再び通過した光が入射することにより±n次光の
    第一回折光を発生する第一等ピッチ回折格子と、前記第
    一回折光が入射する前記第一等ピッチ回折格子と格子ピ
    ッチが同一でかつその第一等ピッチ回折格子とは相対的
    な位相が異なる±m次光の第二回折光を発生する第二等
    ピッチ回折格子とを有し前記第二回折光の間での干渉に
    より干渉縞を発生させる干渉縞発生手段を設け、その発
    生した干渉縞の位相とピッチの変化を受光素子により検
    出し前記測定物の光軸方向への移動量を算出する測定物
    移動量算出手段を設けたことを特徴とする微小変位測定
    装置。
  3. 【請求項3】 干渉縞発生手段の±m次光の第二回折光
    の間で発生した干渉縞の位相とピッチの変化を受光する
    受光素子は、2分割された受光面をもち、これら各受光
    面の出力値の差から移動量を算出することを特徴とする
    請求項1又は2記載の微小変位測定装置。
  4. 【請求項4】 光源からの光を対物レンズにより集光し
    て記録媒体に照射し、その記録媒体からの反射光を受光
    素子に検出することにより情報の記録や再生を行う光ピ
    ックアップ装置において、前記記録媒体からの反射光が
    入射することにより±n次光の第一回折光を発生する第
    一回折格子と、前記第一回折光が入射する前記第一回折
    格子とは格子ピッチが異なり±m次光の第二回折光を発
    生する第二回折格子とを有し前記第二回折光の間での干
    渉により干渉縞を発生させる干渉縞発生手段を前記受光
    素子の前段に設け、その発生した干渉縞の位相とピッチ
    の変化を前記受光素子の4分割された受光面により検出
    し、それら各受光面上での干渉縞の分布を読取ることに
    よりフォーカスエラー信号を求めかつ前記記録媒体上の
    トラックパターンに対応する前記干渉縞を読取ることに
    よりトラックエラー信号を求めかつ前記4分割された受
    光面の総出力値から再生記録信号を求める記録媒体移動
    量算出手段を設けたことを特徴する光ピックアップ装
    置。
  5. 【請求項5】 光源からの光を対物レンズにより集光し
    て記録媒体に照射し、その記録媒体からの反射光を受光
    素子に検出することにより情報の記録や再生を行う光ピ
    ックアップ装置において、前記記録媒体からの反射光が
    入射することにより±n次光の第一回折光を発生する第
    一等ピッチ回折格子と、前記第一回折光が入射する前記
    第一等ピッチ回折格子と格子ピッチが同一でかつその第
    一等ピッチ回折格子とは相対的な位相が異なる±m次光
    の第二回折光を発生する第二等ピッチ回折格子とを有し
    前記第二回折光の間での干渉により干渉縞を発生させる
    干渉縞発生手段を前記受光素子の前段に設け、その発生
    した干渉縞の位相とピッチの変化を前記受光素子の4分
    割された受光面により検出し、それら各受光面上での干
    渉縞の分布を読取ることによりフォーカスエラー信号を
    求めかつ前記記録媒体上のトラックパターンに対応する
    前記干渉縞を読取ることによりトラックエラー信号を求
    めかつ前記4分割された受光面の総出力値から再生記録
    信号を求める記録媒体移動量算出手段を設けたことを特
    徴とする光ピックアップ装置。
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