JPH0772615A - ペリクル - Google Patents

ペリクル

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Publication number
JPH0772615A
JPH0772615A JP21840893A JP21840893A JPH0772615A JP H0772615 A JPH0772615 A JP H0772615A JP 21840893 A JP21840893 A JP 21840893A JP 21840893 A JP21840893 A JP 21840893A JP H0772615 A JPH0772615 A JP H0772615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive
pellicle
vibration
mask
damping effect
Prior art date
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Pending
Application number
JP21840893A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yamamoto
隆 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP21840893A priority Critical patent/JPH0772615A/ja
Publication of JPH0772615A publication Critical patent/JPH0772615A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動により発生する異物の少ない、高品質な
ペリクルを提供する。 【構成】 ペリクルをマスクに接着するための接着剤が
制振作用を有するペリクル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はLSIや超LSIなどの
半導体装置の製造に際し、リソグラフィー工程で使用さ
れるフォトマスクやレチクル(以下単にマスクと略記す
る)の保護、防塵の目的で装着されるペリクルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ペリクルは、一般的にアルミ製等の支持
枠の一端面に透明な薄膜が張設されており、他端面には
接着剤、両面粘着テープ又は粘着剤が設けられているも
のである。このようなペリクルは、当該接着剤等により
マスク上に装着され、マスクの保護、防塵の目的で装着
される。このため、本来ペリクル自身が発塵するもので
あってはならない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ペリク
ルはマスクに装着された状態で長距離を移送されたり、
長い期間保管されたりすることがあり、この間にペリク
ルに与えられた振動によってペリクル自身から発塵する
場合があった。
【0004】この場合には、マスクは異物によって汚染
されるため、その都度、ペリクルをマスクから剥がしと
り、マスクを洗浄し、その後改めて新しいペリクルを貼
り直すことが必要となり、大変な労力を必要としてい
た。
【0005】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、振動により発生する異物の少な
い、高品質なペリクルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ペリクルをマ
スクに接着するための接着剤に制振作用を有するものを
使用すると、振動による異物の発生の少ない、高品質な
ペリクルが得られることを見出し本発明を完成するに至
ったものである。すなわち、本発明は、ペリクルをマス
クに接着するための接着剤が制振作用を有することを特
徴とするペリクルである。
【0007】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0008】本発明のペリクルはマスクに接着するため
の接着剤が制振作用を有することを特徴としている。こ
こに、制振作用とは、振動を吸収する効果をいうが、具
体的には、制振作用としては200Hzの振動の損失係
数が20℃において0.1〜0.4の範囲にあるものが
好ましく、さらに2〜10KHzの範囲の振動を特に良
好に吸収できるものが好ましい。
【0009】本発明のペリクルに用いられる、制振作用
を有する接着剤の構造としては、特に限定するものでは
ないが、接着剤が1層よりなることが好ましい。2層以
上の構成よりなるものは、上記した特定の制振作用が得
にくい場合があることや、接着剤の構造が複雑となるこ
とから、1層よりなるものより異物の発生を防止する効
果が得られにくい。
【0010】本発明において、1層よりなる接着剤層の
成型方法としては特に限定するものではないが、未硬化
状態の紫外線硬化型樹脂(液状硬化型粘着剤)を枠に直
接塗布した後、これに紫外線を照射して樹脂を硬化さ
せ、接着剤層を得る方法が好ましい。この方法を用いる
場合、接着剤が液状の状態で塗布でき、その後硬化され
るため、接着剤の表面が極めて平滑で切れ目なく枠上に
形成でき、接着剤からの異物の発生をより抑えることが
できる。また、接着剤を枠上に直接塗布し、この後これ
を硬化させるため、接着剤と枠との接着強度を高めるこ
とができ、この結果ペリクルをマスクから剥がしとる際
に、接着剤が時として枠から剥がれ落ち、マスク側に残
る問題も併せて解決することができる。
【0011】また、1層よりなる接着剤層の成型方法の
他の方法として、未硬化状態の紫外線硬化型樹脂を予め
硬化させてシート状としておき、これを枠にはりつけ、
その後枠からはみ出した部分を切除する方法を用いても
よい。
【0012】本発明のペリクルに用いられる、制振作用
を有し1層よりなる接着剤としては、例えば、硬化後に
粘着性と制振性を有する紫外線硬化型の樹脂を好ましく
用いることができる。このような紫外線硬化型の樹脂
は、硬化後の樹脂の粘性抵抗を調整することで、前記し
た振動を吸収することが可能となる。
【0013】このような紫外線硬化型の樹脂としては、
具体的に、「ワールドロック(商標)W−8900−
T、共立化学産業製」等をあげることができる。
【0014】また、紫外線硬化型の樹脂を予め硬化さ
せ、制振作用を有する粘着シート状とした接着剤として
は、具体的に、「HDDヘッドサスペンション用制振
材、AVM(商標)−8000、日東電工製」等をあげ
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0016】実施例1 紫外線硬化型樹脂(ワールドロック(商標)W−890
0−T、共立化学産業製)を、接着剤塗布装置(オート
マチックシステムディスペンサーシステムLB、岩下エ
ンジニアリング製)を用いて、ペリクル枠に直接塗布し
た。塗布後、10分間静置して液状の樹脂を十分に平坦
化させ、これを紫外線硬化装置(装置:ユニキュア(商
標)UVC−2539、ウシオ電機製、光源:UCL−
4000−O、ウシオ電機製)を用いて、照度100m
W/cm2、積算光量1500mJ/cm2の条件で硬化
させた。その後、このペリクル枠を用いてペリクルを作
成した。
【0017】このペリクルに投光機(YP−150I、
ヤマダ光学工業製)を用いて、20万ルクスの照度の光
をあてて観察し、膜上の異物数を予め計測しておいた。
このペリクルを異物のないペリクル移送用のケースに入
れて密封した。このケースを圧電素子を用いて5KHz
の振動数で10分間、続けて500Hzの振動数で10
分間、さらに手作業による振騰を10分間、合計30分
間振動を与えた。この後ケースからペリクルを取り出
し、投光機を用いて同様にして膜上の異物を計測し、振
動の前後で増加した異物数について観測した。この結
果、膜上の異物の増加は認められなかった。
【0018】実施例2 紫外線硬化型樹脂を硬化させて形成した粘着シート状接
着剤(HDDヘッドサスペンション用制振材、AVM
(商標)−8000、日東電工製)をペリクル枠にはり
つけ、5kg/cm2の圧力で10分間圧着した。次い
で、ペリクル枠から余分にはみ出した粘着剤をカッター
ナイフを用いて切除した。粘着剤を切除した際発生した
切り屑などの異物は、ペリクル枠を水洗浄することで完
全に除去した。その後、このペリクル枠を用いてペリク
ルを作成した。
【0019】このペリクルを実施例1と同様にして振動
させ、その前後の異物の増加数を観測した。この結果、
膜上の異物の増加は認められなかった。
【0020】比較例 ホットメルト粘着剤を接着剤とする、従来のペリクルを
実施例1と同様にして振動させ、その前後の異物の増加
数を観測した。
【0021】この結果、膜上に増加した異物は、サイズ
5μm未満の異物が13個、サイズ5μm以上20μm
未満の異物が5個、サイズ20μm以上の異物が3個認
められ、ペリクルの異物品質に問題が発生した。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のペリクルで振動により生じていた異物の発生を抑
えることができるので、高品質なペリクルを提供するこ
とができる効果を有するものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペリクルをマスクに接着するための接着
    剤が制振作用を有することを特徴とするペリクル。
  2. 【請求項2】 ペリクルをマスクに接着するための接着
    剤が1層よりなることを特徴とする請求項1に記載のペ
    リクル。
  3. 【請求項3】 ペリクルをマスクに接着するための接着
    剤が紫外線硬化型の樹脂であり、かつ、該紫外線硬化型
    の樹脂が紫外線硬化後に粘着性を有するものであること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のペリクル。
JP21840893A 1993-09-02 1993-09-02 ペリクル Pending JPH0772615A (ja)

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JP21840893A JPH0772615A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 ペリクル

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JP21840893A JPH0772615A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 ペリクル

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JPH0772615A true JPH0772615A (ja) 1995-03-17

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ID=16719448

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JP21840893A Pending JPH0772615A (ja) 1993-09-02 1993-09-02 ペリクル

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1096515A (ja) * 1996-09-24 1998-04-14 Tokai:Kk ガス燃焼器具用の炎色材担持部材
US6013903A (en) * 1996-09-24 2000-01-11 Mifune; Hideo Flame reaction material carrier and method of manufacturing flame reaction member
US20220171280A1 (en) * 2019-03-28 2022-06-02 Mitsui Chemicals, Inc. Pellicle

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US20220171280A1 (en) * 2019-03-28 2022-06-02 Mitsui Chemicals, Inc. Pellicle

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