JPH0772479A - エッジライト用導光板 - Google Patents

エッジライト用導光板

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JPH0772479A
JPH0772479A JP5227003A JP22700393A JPH0772479A JP H0772479 A JPH0772479 A JP H0772479A JP 5227003 A JP5227003 A JP 5227003A JP 22700393 A JP22700393 A JP 22700393A JP H0772479 A JPH0772479 A JP H0772479A
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JP
Japan
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light
guide plate
light guide
diffusing
scattering
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JP5227003A
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English (en)
Inventor
Keiji Kashima
啓二 鹿島
Yukio Inagaki
幸男 稲垣
Naoki Yoshida
直喜 吉田
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】側面端部に近接して線状光源を持つ透光性材料
からなる導光板であって、その広い表面に、光拡散反射
物質を含んだ媒体を部分的に施してありその部分がJI
S−K7105に準拠して測定した際の平行光線透過率
が40%以上70%未満である導光板 【効果】この導光板は、薄型でこれをバックライトとし
て用いた時、発光面内の輝度が均一で光拡散シ−トの枚
数を増加させる必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透過型又は、半透過型
パネルを背面より照射するエッジライト方式のバックラ
イトに用いられる導光板に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、ラップトップ型又は、ブック型の
ワ−ドプロセッサ−やコンピュ−タ等の表示装置とし
て、薄型でしかも見易いバックライト機構を有する液晶
表示装置が用いられている。このようなバックライトに
は、図1に示すように透光性の導光板(図中1)の一端
部に、蛍光管のような線状光源(図中4)を併設するエ
ッジライト方式が用いられている。このエッジライト方
式の場合、図2に示すように、導光板の一方の広い面に
光散乱透過及び/又は光拡散反射物質(以下光散乱透過
・拡散反射物質と略称する)をドット状、ストライプ状
など部分的に被覆し、その面のほぼ全面を光拡散反射シ
−ト(図中3)で覆い、出光面を光拡散シ−ト(図中
2)で覆うように配置されたものが多い。
【0003】ところで、バックライトの発光面内の輝度
を均一にするため、光散乱透過・拡散反射物質を導光板
に部分的に被覆する場合、図3に示したように導光板の
単位面積に対する被覆の割合が光源から離れるに従って
順次大きくなるようにドット状、ストライプ状(図示せ
ず)に部分的に被覆している。
【0004】特に近時、これらワ−プロ、パソコンのよ
り一層の薄型化が望まれており、バックライトに於いて
は、導光板の厚さをより薄くすることが検討されてい
る。
【0005】しかし、導光板の厚さをより薄く(特に2
mm以下)すると、発光面内の輝度を均一にするために
は、光源近くの導光板の単位面積に対する光散乱透過・
拡散反射物質の被覆の割合を小さくしなければならない
(小さくしないと光源近くの輝度が他の部分に比較して
極めて高輝度な状態となり、発光面内の輝度が均一化し
ない)。
【0006】例えば、導光板として250 mm×150 mmのP
MMA、光散乱透過・拡散反射物質としてTiO2 を用
いて導光板上に仮想される1mmピッチのグリッドに円形
のドットパタ−ンを形成する場合、光源近傍の導光板の
単位面積当たりの被覆割合は導光板の厚さが3 mmの時は
14 %(ドットの直径は420 μm )で発光面内の輝度が均
一化されていたのが、導光板の厚さが1.5 mmの時は同被
覆割合3.8 % (ドットの直径は220 μm )まで小さくし
なければ発光面内の輝度は均一にならない。
【0007】このように、導光板の単位面積当たりの被
覆割合が小さくなるとドットの直径も小さくなり隣り合
ったドット間の間隔が大きくなり(ストライプを用いた
場合は、隣り合ったストライプどうしの間隔が大きくな
り)、導光板の出光面に用いる通常の光拡散シ−トを使
用しても光を充分には拡散しきれずに、ドットの形状そ
のものが視認される状態となり問題があった。
【0008】この問題を解決するために、光拡散シ−ト
の枚数を増加させると(前記例では、導光板の厚さが3
mmの時はポリカーボネートからなる厚さ0.2 mmの光拡散
シ−ト1枚で充分だったのが、導光板の厚さが1.5 mmの
時は3枚重ねて用いないとドットの形状そのものが視認
されてしまう)その分バックライト構成部分が厚くな
り、バックライトの薄型化には好ましくない。又、部品
点数が増加しコストが増加してしまうなどの問題があっ
た。
【0009】さらに、ドットの直径が小さくなると導光
板の表面にドットを形成することが技術的にも困難にな
る問題があった(ストライプも同様)。これは、導光板
の表面に光散乱透過・拡散反射部を形成する手段とし
て、スクリ−ン印刷等の印刷法が用いられているが、印
刷技術の特質としてドットの直径が200 μm 近くまで小
さくなると印刷歩留まりが低下するためである。そのた
め、コスト高な導光板となる問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は薄型で
発光面内の輝度が均一で、これを用いてバックライトに
した時に光拡散シ−トの枚数をそれ程増加させる必要が
なく、又製造の歩留まりの良い導光板を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、導光板の
表面に部分的に施される光散乱透過・拡散反射部内の状
態について種々の検討を行った結果、透光性物質と光散
乱透過・拡散反射物質をある状態とすることにより上記
した課題が解決できることを見出した。
【0012】即ち本発明は、側面端部に近接して線状光
源を持つ透光性材料からなる導光板であって、その広い
表面に、光散乱透過・拡散反射物質を含んだ媒体を部分
的に施してあり且つ前記媒体がJIS-K7105 に準拠して測
定した際の平行光線透過率が40 %以上、好ましくは40 %
以上で70 %未満であることを特徴とする導光板に関する
ものである。次に本発明を図面に基づいて更に詳述す
る。
【0013】本発明の導光板は、光を効率よく通過させ
る物質であればよく、石英、ガラス、透光性の天然又は
合成樹脂、例えばアクリル系樹脂等である。導光板の表
面に、側面端部から入射した光線を広い面から出射させ
る光散乱透過・拡散反射部(図中6)を施す方法は、光
散乱透過・拡散反射物質、例えば、シリカ、硫酸バリウ
ム、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、炭酸カルシ
ウム、チタンホワイト、ガラスビ−ズ、樹脂ビ−ズ等
を、透光性物質、例えば、アクリルエステル系樹脂、ビ
ニル系樹脂等に分散させた塗料、印刷インキ等の媒体を
スクリ−ン印刷等の方法で導光板面上にドット状又はス
トライプ状等に印刷するなどして行う。
【0014】光散乱透過・拡散反射物質の大きさは、ス
クリ−ン印刷等の方法で導光板面上にドット状又はスト
ライプ状等に印刷する場合、用いるスクリ−ンのメッシ
ュと線径によって決まるオ−プニング以下の大きさであ
る。例えば、オ−プニングが51μm のスクリ−ンを用い
る場合は光散乱透過・拡散反射物質の最大外形は51μm
以下にする必要があるが印刷歩留まりの観点から好まし
くは20μm 以下、更に好ましくは5 μm 以下にすること
である。又、光散乱透過・拡散反射物質の大きさは、導
光板面に施す最小ドット径のおよそ1/10以下にすること
が好ましい。
【0015】本発明は、光散乱透過・拡散反射物質を含
んだ媒体を導光板の広い表面に施した時の光学的性質が
ある条件を満たすたことが特徴であるが、この媒体を被
覆率100 % 、即ち、導光板の一方の広い表面の全面に導
光板面に光散乱透過・拡散反射物質を施した条件と同じ
条件で施した状態(乾燥した)で、その部分をJIS-K710
5 に準拠して測定した場合の平行光線透過率が40 %以上
であることが必須である。好ましくは同透過率が40 %以
上、70 %未満であることである。尚、ここで言う被覆率
とは導光板の単位面積当たりの光散乱透過・拡散反射物
質を施した割合を言う。
【0016】このことを視覚的に説明すると、図4
(b)に示したように導光板面に施された光散乱透過・
拡散反射部内の状態が、透光性物質(例えばアクリル系
樹脂、ビニル系樹脂等の分散媒)中に光散乱透過・拡散
反射物質が比較的粗に分散している状態であることであ
る。このような状態にすることによって、導光板中を全
反射を繰り返しながら進行する光線が、光散乱透過・拡
散反射物質を含んだ媒体を施した部分(図中6)に当っ
ても、光散乱透過・拡散反射物質そのもの(図中7)に
当らなかった光線は、導光板の出光面から出射されずに
再び全反射を繰り返えすことになる。従って、光散乱透
過・拡散反射物質を含んだ媒体を施す部分(導光板面に
対する被覆率)を従来のものよりも大きくすることが出
来るのである。このような透光性物質中に光散乱透過・
拡散反射物質が分散している状態はJIS-K7105 に準拠し
て測定した際の平行光線透過率で表現することができ
る。
【0017】即ち、他の条件が一定であるとすると、透
光性物質中に光散乱透過・拡散反射物質の分散状態が粗
であればあるほど、平行光線透過率の値は100 % に近く
なり、逆に密な状態であればあるほど、平行光線透過率
の値は0 % に近くなる。従来は、図4(a)に示したよ
うに光散乱透過・拡散反射部内の状態が、光散乱透過・
拡散反射物質が分散媒中に密集した状態で導光板面に施
されていた。
【0018】本発明の前記したような光散乱透過・拡散
反射物質が比較的粗な状態は、JIS-K7105に準拠してそ
の部分を測定した際の平行光線透過率が40 %以上である
ことで特定される。又、本発明でより好ましくは前記透
過率が50 %以上であることである。
【0019】尚、本発明の導光板を含めて実際に面照明
器具に用いられる導光板は、前記したようにその表面に
施される光散乱透過・拡散反射物質はある被覆率でドッ
ト状、ストライプ状に施されることが多い。従って、こ
のような面をJIS-K7105 に準拠してその平行光線透過率
を測定すると、光散乱透過・拡散反射物質を含んだ媒体
の平行光線透過率よりも大となる場合が多い。
【0020】光散乱透過・拡散反射物質を含んだ媒体を
施した部分の被覆率が100 % 未満の部分の平行光線透過
率を測定した場合は、導光板面の光散乱透過・拡散反射
物質を含んだ媒体を施していない透明な部分では、前記
測定に用いる光線は数%の表面反射の成分を除いて実質
的に平行に透過するので、その平行光線透過率は前記被
覆の割合に応じてほぼ直線的に変化する。
【0021】本発明で限定した平行光線透過率の範囲
は、前記被覆率が100 % である場合に仮定した時の値で
ある。即ち、例えば、平行光線透過率が100 % の導光板
に被覆率50 %で前記媒体を施した部分の平行光線透過率
が50 %の場合、もし被覆率が100 % であった場合は平行
光線透過率はほぼ0 % であるとみなせる。
【0022】本発明で限定した平行光線透過率が65 %以
上になると、前記透光性物質(アクリル系樹脂、ビニル
系樹脂等の分散媒)の導光板に対する被覆率が増加し前
記透光性物質による光線の吸収が無視できなくなり、ま
た、導光板内で反射を繰り返す光線が急激に増加して導
光板内での光の吸収や線状光線等の光を吸収する物質に
当たる(戻る)光線が増加するので、より好ましくは平
行光線透過率は70 %未満更に好ましくは65 %未満とする
ことである。
【0023】又、透光性物質(アクリル系樹脂、ビニル
系樹脂等の分散媒)に対する光散乱透過・拡散反射物質
(媒質)の割合は、用いる媒質によっても異なるが、重
量比で透光性物質の1/3 以下、より好ましくは1/4 以下
が目安となる。
【0024】このように導光板面に施す光散乱透過・拡
散反射物質の濃度の調節により、本発明の限定条件を満
たすこともできるが、散乱透過・拡散反射部の厚さを制
御することによっても、前記した平行光線透過率を40 %
以上、70 %未満とすることが出来る。
【0025】このように、本発明で限定した平行光線透
過率は、導光板面に光散乱透過・拡散反射物質を施した
条件と同じ条件で、100 % 同物質を被覆した面をJIS-K7
105に準拠して測定した値が基準となる。
【0026】尚、光散乱透過・拡散反射物質を含んだ媒
体を施した部分の平行光線透過率を大きくすればする
程、光源近くの光散乱透過・拡散反射部の大きさを大き
くすることが出来(光散乱透過・拡散反射部をドットで
形成した場合はドットの大きさを大きくすることが出来
る)、従って、光散乱透過・拡散反射部の形状そのもの
が人間の目で視認されにくく、光拡散シ−トの枚数をそ
れ程増加させることなく、印刷歩留まりを低下させず
に、薄型な導光板が得られる。
【0027】本発明の更に好ましい様態を以下に述べ
る。
【0028】(1)光散乱透過・拡散反射物質を含んだ
媒体の少なくとも一部表面(例えば前記媒体を導光板の
表面に施した場合、その中心点を中心とした大部分の表
面)が、前記媒体を部分的に施した導光板の表面とほぼ
平行であることが好ましい。この様な状態にすることに
よって、光散乱透過・拡散反射物質そのもの(図中7)
に当たらなかった光線を、有効に導光板内部に戻すこと
が出来る。前記した両表面がほぼ平行であることの目安
は、導光板の表面と前記媒体の表面がなす角度が±20度
以内、好ましくは±10度以内、より好ましくは±5 度以
内であることである。
【0029】(2)光散乱透過・拡散反射物質が実質的
に前記媒体の表面よりも内側に存在していることが好ま
しい。この様な状態にすることによって、光散乱透過・
拡散反射物質そのもの(図中7)に当たらなかった光線
を、有効に導光板内部に戻すことが出来る。
【0030】(3)光散乱透過・拡散反射物質を含んだ
媒体を導光板に部分的に施す方法が印刷法であることが
好ましい。印刷法を用いることによって、比較的簡単に
本発明を実現することが出来る。すなわち、導光板をほ
ぼ水平にして光散乱透過・拡散反射物質を含んだ媒体を
印刷法で導光板上に印刷すると、印刷した瞬間は媒体中
にほぼ均一に光散乱透過・拡散反射物質が存在する状態
であるが、インキが乾燥するまでの時間内に地球の重力
によって前記媒体中の光散乱透過・拡散反射物質(一般
に前記媒体よりも光散乱透過・拡散反射物質のほうが比
重が大きい)が導光板側に引き寄せられ、前記媒体の表
面張力も寄与して、媒体の表面が導光板の表面とほぼ平
行な状態に、光散乱透過・拡散反射物質が実質的に前記
媒体の表面よりも内側に存在する状態にすることが出来
るのである。
【0031】4は線状光源で、好ましい態様としては、
導光板の端部に光が入射するように線状光源の中心軸が
同端面と略平行となるように配置し、線状光源の、導光
板の端部と相対する面以外の表面を光反射板又はフィル
ム5で覆う状態で配置することである。前記線状光源4
は、蛍光管、タングステン白熱管、オプティカルロッ
ド、LEDを配列した物等があるが、蛍光管が好まし
く、有効発光面積の輝度分布の均一性の面及び省電力の
面から、電極部を除く均一発光部の長さが、近接する導
光板の端部の長さとほぼ等しいことが好ましい。なお、
本明細書では、前記したような管状(棒状)の光源も線
状光源と総称する。
【0032】本発明の主要部は、このような構成からな
り、パネル、特に液晶パネルのバックライトとして使用
される。本発明では、更に以下に示すような構成とする
ことが好ましい。
【0033】光拡散シ−ト(図中2)は、導光板面より
出光した光を散乱させて通過させるものであり、この光
拡散板を必要に応じて一枚又は複数枚用いる。
【0034】光反射シ−ト(図中3)は導光板の光散乱
透過・拡散反射部を施した導光板の面のほぼ全面を覆う
ように配置し、光を反射するものである。
【0035】
【発明の効果】本発明は薄型で発光面内の輝度が均一で
バックライトにした時に光拡散シ−トの枚数を増加させ
る必要のない歩留まりの良い導光板として使用できる。
【0036】
【比較例及び実施例】次に比較例及び実施例で本発明を
更に詳述する。図1に示すような厚さ1.5 mmの長方形ア
クリル板(225 mm×127 mm、旭化成株式会社製デラグラ
スA)の短手の端部に、直径3.1 mmの太さの冷陰極蛍光
管(ハリソン電機株式会社製)を配置し、その管の外周
をAgフィルム(中井工業株式会社製)で覆い、Agフ
ィルムの導光板端部と対向する幅1.5 mmのスリットから
出光した光が導光板の端部から導光板に入光するように
配置した。
【0037】一方、導光板面上には光散乱透過・拡散反
射物質(チタニア)と透光性物質(アクリル・ビニル樹
脂)を含むインクを円形のドットパタ−ンで1 mmピッチ
でスクリ−ン印刷した。チタニアとアクリル・ビニル樹
脂の重量比は1 :1 で、インクに含まれる溶剤は乾燥工
程で除去した。また、チタニアの粒子径は2 μm 以下で
あった。スクリ−ン版下は、光散乱透過及び/又は光拡
散反射部の被覆率が、最小の地点(線状光源近傍)で3.
8 % (ドットの直径220 μm )、最大の地点(導光板最
遠部)で95 %、その中間では被覆率が最小の地点からこ
れらの比率を順次増加した値となるように作成した。ス
クリ−ンはオ−プニングが51μm のものを使用した。
【0038】乾燥後の導光板に印刷されたドットを顕微
鏡で観察した所、図4(a)に示したようにチタニアが
密集した状態であった。また、導光板上に形成されたド
ットの厚さは 5〜8 μm であった。インクを前記アクリ
ル板に(被覆率以外の条件は実質的に同一にして)被覆
率100 % で印刷してその部分を、JIS-K7105 に準拠して
測定した際の平行光線透過率は4 % であった。
【0039】厚さ0.125 mmのポリエステルからなる白色
の光拡散反射板(ICI社製メリネックス329 )は導光
板の光散乱透過・拡散反射物質を被覆した面の全面を覆
うように配置した。厚さ0.18mmのポリカ−ボネ−トから
なる光拡散板(GE社製8B36)は粗面側が導光板側
とは反対側になるようにして、導光板の出光面のほぼ全
面を覆うように配置した。冷陰極管に、インバ−タより
30 KHzの交番電圧をかけて一定電流(菅電流 5m
A)で駆動させたときの面輝度を、輝度計(トプコンBM-
8)により測定した。発光面内の輝度分布は均一な状態
(min/max で0.8 以上)であった。
【0040】この時、ドットの形状そのものが人間の目
で視認されてしまった。光拡散シ−トを3枚まで増加さ
せるとドットの形状は視認されなくなったが、光拡散シ
−ト2枚分厚くなりバックライトの薄型化には好ましく
なく、また、部品点数が増加した。又、ドットの直径が
小さいので、印刷歩留まりが低下した。(比較例1)次
に、チタニアとアクリル・ビニル樹脂の重量比を 1:19
にしてスクリ−ン版下を光散乱透過及び/又は光拡散反
射部の被覆率が、最小の地点(線状光源近傍)で 7 %
(ドットの直径300 μm )、最大の地点(導光板最遠
部)で95 %、その中間では被覆率が最小の地点からこれ
らの比率を順次増加した値となるように作成した以外は
比較例1と同様にバックライトを構成し、同様の測定機
で測定した。発光面内の輝度分布は均一な状態(min/ma
x で0.8 以上)であった。
【0041】乾燥後の導光板に印刷されたドットを顕微
鏡で観察した所、図4(b)に示したようにチタニアが
アクリル・ビニル樹脂中に分散した状態であった。ま
た、導光板上に形成されたドットの厚さは 5〜8 μm で
あった。また、ドットの表面は導光板の表面とほぼ平行
な状態であった。またチタニアは実質的にドットの表面
よりも内側に存在している状態であった。インクを前記
アクリル板に(被覆率以外の条件は実質的に同一にし
て)被覆率100 % で印刷してその部分を、JIS-K7105 に
準拠して測定した際の平行光線透過率は40 %であった。
【0042】この時、ドットの形状そのものが人間の目
で視認されてしまった。光拡散シ−トを2枚に増加させ
るとドットの形状は視認されなくなり、比較例1よりも
光拡散シ−ト1枚分薄くなりバックライトの薄型化には
好ましく、又、部品点数が減少しコストが減少した。
又、ドットの直径が比較例1よりも大きくなったので、
印刷歩留まりが向上した。(実施例1) 次に、チタニアとアクリル・ビニル樹脂の重量比を 1:
39にしてスクリ−ン版下を光散乱透過及び/又は光拡散
反射部の被覆率が、最小の地点(線状光源近傍)で14 %
(ドットの直径420 μm )、最大の地点(導光板最遠
部)で100 % 、その中間では被覆率が最小の地点からこ
れらの比率を順次増加した値となるように作成した以外
は比較例1と同様にバックライトを構成し、同様の測定
機で測定した。発光面内の輝度分布は均一な状態(min/
max で0.8 以上)であった。
【0043】乾燥後の導光板に印刷されたドットを顕微
鏡で観察した所、図4(b)に示したようにチタニアが
アクリル・ビニル樹脂中に分散した状態であった。又、
導光板上に形成されたドットの厚さは 5〜8 μm であっ
た。また、ドットの表面は導光板の表面とほぼ平行な状
態であった。またチタニアは実質的にドットの表面より
も内側に存在している状態であった。インクを前記アク
リル板に(被覆率以外の条件は実質的に同一にして)被
覆率100 % で印刷してその部分を、JIS-K7105に準拠し
て測定した際の平行光線透過率は55 %であった。
【0044】この時、ドットの形状そのものが人間の目
で視認されてしまった。光拡散シ−トを2枚に増加させ
るとドットの形状は視認されなくなり、比較例1よりも
光拡散シ−ト1枚分薄くなりバックライトの薄型化には
好ましく、又、部品点数が減少しコストが減少した。
又、ドットの直径が比較例1よりも大きくなったので、
印刷歩留まりが向上した。(実施例2) 次に、チタニアとアクリル・ビニル樹脂の重量比を 1:
79にしてスクリ−ン版下を光散乱透過及び/又は光拡散
反射部の被覆率が、最小の地点(線状光源近傍)で28 %
(ドットの直径597 μm )、最大の地点(導光板最遠
部)で100 % 、その中間では被覆率が最小の地点からこ
れらの比率を順次増加した値となるように作成した以外
は比較例1と同様にバックライトを構成し、同様の測定
機で測定した。発光面内の輝度分布は均一な状態(min/
max で0.8 以上)であった。
【0045】乾燥後の導光板に印刷されたドットを顕微
鏡で観察した所、図4(b)に示したようにチタニアが
アクリル・ビニル樹脂中に分散した状態であった。又、
導光板上に形成されたドットの厚さは 5〜8 μm であっ
た。また、ドットの表面は導光板の表面とほぼ平行な状
態であった。またチタニアは実質的にドットの表面より
も内側に存在している状態であった。インクを前記アク
リル板に(被覆率以外の条件は実質的に同一にして)被
覆率100 % で印刷してその部分を、JIS-K7105に準拠し
て測定した際の平行光線透過率は70 %であった。
【0046】この時、ドットの形状そのものが人間の目
で視認されてしまった。光拡散シ−トを2枚に増加させ
るとドットの形状は視認されなくなり、比較例1よりも
光拡散シ−ト1枚分薄くなりバックライトの薄型化には
好ましく、又、部品点数が減少しコストが減少した。
又、ドットの直径が比較例1よりも大きくなったので、
印刷歩留まりが向上した。しかし、平均輝度が約10 %低
下し光の利用効率が低下した。(比較例2) 次に、チタニアとアクリル・ビニル樹脂の重量比を 1:
159 にしてスクリ−ン版下を光散乱透過及び/又は光拡
散反射部の被覆率が、最小の地点(線状光源近傍)で56
%(ドットの直径844 μm )、最大の地点(導光板最遠
部)で100 % 、その中間では被覆率が最小の地点からこ
れらの比率を順次増加した値となるように作成した以外
は比較例1と同様にバックライトを構成し、同様の測定
機で測定した。発光面内の輝度分布は線状光源側の輝度
が低く不均一な状態(min/max で0.4 以下)であった。
線状光源側の光散乱透過及び/又は光拡散反射部の被覆
率を100 % にしても線状光源側の輝度が低く発光面内の
輝度分布が不均一な状態であった。
【0047】乾燥後の導光板に印刷されたドットを顕微
鏡で観察した所、図4(b)に示したようにチタニアが
アクリル・ビニル樹脂中に分散した状態であった。又、
導光板上に形成されたドットの厚さは 5〜8 μm であっ
た。また、ドットの表面は導光板の表面とほぼ平行な状
態であった。またチタニアは実質的にドットの表面より
も内側に存在している状態であった。インクを前記アク
リル板に(被覆率以外の条件は実質的に同一にして)被
覆率100 % で印刷してその部分を、JIS−K7105
に準拠して測定した際の平行光線透過率は81 %であ
った。
【0048】この時、ドットの形状そのものが人間の目
で視認されてしまった。光拡散シ−トを2枚に増加させ
るとドットの形状は視認されなくなり、比較例1よりも
光拡散シ−ト1枚分薄くなりバックライトの薄型化には
好ましく、又、部品点数が減少しコストが減少した。
又、ドットの直径が比較例1よりも大きくなったので、
印刷歩留まりが向上した。しかし、平均輝度が約10 %低
下し光の利用効率が低下した。(比較例3)
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のバックライトの斜視図
【図2】従来のバックライトの断面図
【図3】導光板上の光散乱透過及び/又は光拡散反射部
のパタ−ンの例を示す図
【図4】本発明の光散乱透過及び/又は光拡散反射部の
拡大模式図
【符号の説明】
1:導光板 2:光拡散シ−ト 3:光反射シ−ト 4:線状光源 5:光反射板又はフィルム 6:光散乱透過及び/又は光拡散反射部 7:光散乱透過及び/又は光拡散反射物質(媒質) 8:透光性物質(分散媒)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】側面端部に近接して線状光源を持つ透光性
    材料からなる導光板であって、その広い表面に、光散乱
    透過及び/又は光拡散反射物質を含んだ媒体を部分的に
    施してあり且つ前記媒体がJIS−K7105に準拠し
    て測定した際の平行光線透過率が40%以上であること
    を特徴とする導光板。
  2. 【請求項2】平行光線透過率が40%以上70%未満で
    ある請求項1記載の導光板。
  3. 【請求項3】導光板に施した光散乱透過及び/又は光拡
    散反射物質を含んだ媒体の表面の少なくとも一部分が、
    前記媒体を部分的に施した導光板の表面とほぼ平行であ
    る請求項1又は2記載の導光板。
  4. 【請求項4】光散乱透過及び/又は光拡散反射物質が実
    質的に前記媒体の表面よりも内側に存在していることを
    特徴とする請求項1〜3いずれか記載の導光板。
  5. 【請求項5】光散乱透過及び/又は光拡散反射物質を含
    んだ媒体を印刷法により導光板に部分的に施した請求項
    1〜4いずれか記載の導光板。
JP5227003A 1993-04-27 1993-09-13 エッジライト用導光板 Pending JPH0772479A (ja)

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JP5-101093 1993-04-27
JP10109393 1993-04-27
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006003914A (ja) * 2000-06-23 2006-01-05 Samsung Electronics Co Ltd 新規な導光板構造を有する液晶表示装置
JP2006179453A (ja) * 2004-11-26 2006-07-06 Asahi Kasei Chemicals Corp 表示灯

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