JP3493038B2 - バックライト - Google Patents
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Description
パネルを背面より照射するパネル用バックライトに関す
る。
ワ−ドプロセッサ−やコンピュ−タ等の表示装置とし
て、薄型でしかも見易いバックライト機構を有する液晶
表示装置が用いられている。このようなバックライトに
は、図1に示すように透光性の導光板の一端部に、蛍光
管のような線状光源を併設するエッジライト方式がよく
用いられる。このエッジライト方式の場合、図2に示す
ように、導光板の一方の面に光拡散エレメントをドット
状またはストライプ状に形成し、その面のほぼ全面を鏡
面反射シート又は光拡散反射シ−トで覆い、導光板の反
対側の面(光の出光面)を光拡散シ−トで覆うように配
置されたものが多い。
動されるようになり消費電力−輝度変換効率のより一層
の向上が望まれおり、バックライトの発光面に同一面に
微細な間隔で直線状頂稜をもつプリズム又は凸部頂稜
が、前記頂稜がほぼ平行となる状態で多数有する透光性
材料からなるシ−トを配し、バックライトから出光する
光に指向性を付与し出光面の法線方向の輝度を増加させ
ることが提案されている。
いため、導光板に形成した光拡散エレメントを隠蔽する
性能が十分でなく、前記シ−トを通して光拡散エレメン
トのの形状が透視される問題があった。このように光拡
散エレメントの形状が透視されると、均一な面状発光を
得る点で好ましくない。
体に光拡散性物質を塗布したり、シ−ト面をランダムな
粗面にするなどしてを光拡散性を付与することが考えら
れているが、このような方法は、シートの持つ光に指向
性を付与する性質が低下し従って出光面の輝度が低下す
る問題があった。
性シ−トを積層して用いる方法も提案されているが、こ
のような形態にすると光拡散性シ−ト自体の厚さ分だけ
バックライトが厚くなり、バックライトの薄型化の要求
が満たされないばかりでなく出光面の輝度の面でも必ず
しも好ましいものではない。
メントどうしの間隔を例えば50μm以下と狭くする
と、前記したような個々の光拡散エレメントは識別は困
難な程度にすることが可能であるが、このような状態に
光拡散エレメントを形成するのは技術的にも困難であ
る。
電力−輝度変換効率が高く、かつ比較的薄型なバックラ
イトを安価に提供することにある。
につき種々の検討を行った結果、バックライトの出光面
の光の指向性を向上させるシートをある条件を満たすよ
うに導光板面上に配置することにより、導光板面に形成
した光拡散エレメントが隠蔽されて透視されず、しかも
光の指向性が強くなり、実質的に出光面に降ろした法線
方向近傍に対して、消費電力−輝度変換効率が高い、比
較的薄型のバックライトとなることを見出し本発明を完
成した。
の一方の広い面に、光拡散性エレメントを形成し、前記
導光板の少なくとも一側面端部にこれに近接した線状光
源を有するパネル用バックライトに於いて、導光板の出
光面側に、微細な間隔で直線状頂稜をもつプリズム又は
同凸状部が、前記頂稜がほぼ平行となる状態で同一面に
多数有する透光性材料からなるシ−トを、前記直線状頂
稜の延長線が、前記導光板の広い面の各辺と交差する状
態に1枚以上配置したパネル用バックライトに関するも
のである。
る。
り、図2は、エッジライト方式のバックライトの一例を
示す断面図である。図中1は導光板であり、光を効率よ
く通過させる物質であればよく、石英、ガラス、透光性
の天然又は合成樹脂、例えばアクリル系樹脂等で構成さ
れる。
(図中6)を形成するには、光を拡散させる作用がある
物質例えばシリカ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、チ
タンホワイト、ガラスビ−ズ、樹脂ビ−ズ、気泡等を含
んだ塗料、印刷インキ等の光拡散性物質をスクリ−ン印
刷等の方法で導光板面上にドット状又はストライプ状に
印刷する方法、又は導光板の表面をドット状又はストラ
イプ状に粗面化する方法、導光板の表面に小孔を開ける
か小突起を形成する方法、導光板を階段状に成型する方
法などの方法がある。
導光板の端部に光が入光するための間隙(スリット)を
有するAg、Alなどの鏡面の反射シ−トまたはポリエ
チレンテレフタレート(PET)にBaSO4、Ti
O2、気泡などで光拡散性を付与した光拡散反射シ−ト
で形成された光反射器5で、線状光源の光源面とある幅
の間隙をもたせた状態で覆われており、導光板の少なく
とも一端面部に近接してその中心軸が導光板の端面とほ
ぼ平行となるように設置される。前記線状光源は、蛍光
管、タングステン白熱管、オプティカルロッド、LED
を配列した物等があるが、蛍光管が好ましく、省電力の
面から、電極部を除く均一発光部の長さが、近接する導
光板の端部の長さとほぼ等しいことが好ましい。
PETにBaSO4、TiO2、気泡などで光拡散性を付
与した光拡散反射シ−ト(図中3)は光拡散エレメント
を形成した導光板の面のほぼ全面を覆うように配置す
る。
一面に微細な間隔で互いに平行な、例えば、図3に示し
たような直線状頂稜を持つプリズム、又は図4に示した
ような同じく凸状部が、前記頂稜がほぼ平行になるよう
に多数有するもので、導光板の出光面側に、頂稜が外側
(導光板と相対する面と反対側)になるように配置す
る。前記したプリズムの形状は図3に示した形状のもの
ばかりでなく、その斜辺の長さが異なる形状のものでも
良い。
面に配置する際、前記した頂稜の延長線が前記した導光
板の広い面の各辺と交差する状態に1枚以上配置したこ
とが特徴である。シ−トをこのように配置することによ
り、バックライトの出光面より出光した光の指向性を変
化させ、出光面に降ろした法線方向近傍に対する指向性
をより強くすることができ、消費電力−輝度変換効率が
高いバックライトが得られるばかりでなく、光拡散エレ
メントの例えばドット状又はストライプ状のその形状が
隠蔽されたバックライトが得られる。
を配しても良いが、その場合の光拡散シ−トの光拡散性
は、本発明の効果により従来のものよりもかなり低くて
も良い。そのために光拡散シ−トの光線透過率が良好に
なり、光拡散シ−トを導光板と前記シ−トとの間に配し
ても輝度は低下しない。また、光拡散シ−トを前記シ−
トの外側に配しても前記シ−トによって得られた光の指
向性はほとんど変化しない。
について更に詳述する。このシ−トの材料は透光性材料
からなるものであれば特に限定されないが、例えばメタ
クリル酸エステル、ポリカ−ボネイト、ポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、繊維素系樹脂、ガラス等であ
る。
平行な直線状頂稜の形状の一例としては図3に示したよ
うに、光学的平面を2つ以上持ついわゆるプリズム状の
もので、前記2つの光学的平面が交わる頂稜(図中7)
は直線状で、同一面内には微細な間隔(図中P)で互い
に平行な多数の直線状プリズムが存在する状態のもので
ある。シ−トに形成するこれら頂稜の頂角は実質的に同
じ形状の部分を持つもので、このことは、頂点を中心と
して同一の条件で裁断した際にその頂角が実質的に同じ
角度を持つことを意味する。
70〜150度であることが好ましい。前記頂稜のより
好ましい角度範囲は用いるシ−トの材料の屈折率および
用いる面状発光体の配光特性に依存する。例えば屈折率
の大なる材料(ポリカ−ボネイト、屈折率n=1.5
9)を用いた場合は、頂角は90度以下になると面状発
光体から出光する光が出光面に降ろした法線方向近傍以
外にも出光してしまい、110度以上になると前記法線
方向近傍での光の指向性が減少するので、90〜110
度であることが特に好ましい。
稜の形状が円弧を持った凸状(図中10)がある。これ
らのシ−トの凸状の形状は凸状の頂稜がほぼ平行となる
状態であればよく特に限定されないが、いわゆるカマボ
コ型、円型、楕円型、サイン波型などがある。
隔は、表面から出光される光によってこれら頂稜同士の
間隔が人間の目で視認されにくくする上で、互いに隣り
合った頂稜と頂稜との間隔は10〜1000μmである
ことが好ましい。特に本発明のバックライトを液晶ディ
スプレイに用いる場合は、液晶の画素ピッチよりシ−ト
に形成した頂稜と頂稜との間隔を狭く、特に3分の1以
下(例えば、液晶の画素ピッチが0.3mmの時はシ−
トに形成した頂稜と頂稜との間隔は0.3mm以下、特
に好ましくは0.1mm以下)にすることが、液晶ディ
スプレイの画素と本発明のバックライトのシ−トに形成
した多数の頂稜との間での空間的モアレ現象を抑制する
上で好ましい。
前記した頂稜の頂角又は円弧の大きさ及び頂稜と頂稜の
間隔で決まるが、多数の直線状頂稜を微細な間隔で互い
に平行な位置関係に維持するための厚さ(図3中t1)
が必要で、このt1は光線透過率及びバックライトの薄
型化のためには薄い方が良いが、前記シ−トの製造上の
理由及び強度の点から、前記シ−トの総厚(図3中T)
は10〜3000μm、好ましくは50〜1000μm
が良い。また、同一面に形成する直線状頂稜は、より効
果的には同一形状のものが良い。
に限定されるものではなく、例えば熱プレスによる金型
成形加工、エンボス加工、鋳型加工、ベ−スフィルム上
に紫外線硬化樹脂を用いる方法、化学処理等の方法で実
質的に同形の直線状頂稜を微細な間隔で互いに平行な状
態で多数有するように成形可能な方法であれば良い。
尚、製造上の理由から頂稜には若干のだれが生じるが、
本発明の効果が認められる範囲であれば良い。
いこと(例えば空気層を介していること)が好ましいの
で、前記シ−トの導光板と相対する面を若干粗面化した
り、スペ−サ−的要素を配して光学的密着を軽減するこ
とが好ましい。
た法線方向から視認する角度が大きくなる程コントラス
トが低くなるため、実用上、前記法線方向近傍での輝度
が重視される。更に、ビュ−ファインダ−に至ってはそ
の表示面に降ろした法線方向からしか見ないため、実用
上、前記法線方向近傍での輝度が重視される。
な間隔で互いに平行な多数の直線状プリズムを有するシ
−トを、前記バックライトの出光面に配すると、光の指
向性が現れる。即ち、実質的に出光面に降ろした法線方
向でその面より出光した光の輝度を測定した場合、前記
シ−トを配さない場合に比較して、輝度が増加されるこ
と、前記出光面に降ろした法線に対してある角度、例え
ば40度の方向から同様に測定した輝度が、実質的に法
線方向で測定した時の輝度よりその減少割合が大となる
(例えば、法線方向で測定した時の輝度のほぼ50%ま
で減少する)こと等から、前記した光の指向性が現れて
いることが判る。
形状を持つ透光性材料からなるシ−トの頂稜の延長線
が、前記した導光板の広い面の各辺と交差する状態に、
1枚以上配置することが特徴であるが、前記したように
前記シ−トの頂稜の延長線と導光板の各辺と交差する状
態に配置することによって、光拡散エレメントの形状に
対する隠蔽力が増大する。すなわち、ドット状又はスト
ライプ状などの光拡散エレメントの形状が前記したシ−
トによって、導光板上の光拡散エレメントが形成されて
いない部分にも空間的には光拡散エレメントが形成され
ているかのように見えるのである。このような作用は、
前記シ−トの頂稜と前記した導光板上に仮想される線ま
たはストライプとが互いに交差する状態に配置されるこ
とによって、前記したシ−トの光学的な作用により得ら
れるものである。
質的に20〜70度(最小角)で交差する状態であるこ
とが好ましい。20〜70度をはづれてもドット状又は
ストライプ状の光拡散エレメントの形状に対する隠蔽力
は存在するが、より大きな隠蔽力が得られるのは20〜
70度、特に好ましくは45度付近である。
と、輝度は前記したシ−トが1枚の時と比較して更に増
加されるが、ドット状又はストライプ状の光拡散エレメ
ントの形状に対する隠蔽力をより増加されるために、シ
−トの頂稜どうしが、互いに交差する状態であることが
好ましい。
態を詳述すると、実質的に75〜115度で交差する状
態であることが好ましい。75〜115度をはづれても
光拡散エレメントであるドット状又はストライプ状の光
拡散エレメントの形状に対する隠蔽力は存在するが、よ
り大きな隠蔽力が得られるのは75〜115度、特に好
ましくは90度付近である。また、この条件では同時に
輝度も向上する。
り、パネル、特に液晶パネルのバックライトとして使用
される。本発明では、更に以下に示すような構成とする
ことが好ましい。
トは、例えばドット状又はストライプ状に形成するもの
であるが、このドット状の場合の形状は特に制限される
ものでなく、円形、角形、交差線で形成されたいづれで
もよい。これらは導光板上に仮想される一定の間隔を持
った直交線の交点(グリッド)上に施されるが、直交線
の間隔は0.01〜5mm更に好ましくは0.03〜2
mmの間で導光板の厚さに応じて適宜選択される。
ものの被覆状態は、導光板面上で線状光源部近傍で被覆
率が1%〜50%、光源から最遠部で20%〜100%
であることが好ましく、光源からの距離が大となるにつ
れて、光源から線状光源を近接させた一側面端部の被覆
点から始めて被覆率が順次大となるように被覆すること
が好ましい。尚、光源が両端部にある2灯式の場合は導
光板のほぼ中央の被覆率が最大となる。ここで言う被覆
率とは、導光板面の単位面積当たりに施した光拡散エレ
メントの被覆面積の割合を言う。
の軸と平行となる状態のグリッド上に被覆される光拡散
物質の被覆率が、その平行線上の中央(即ち、線状光源
の長手方向の中央から線状光源に垂直に立てた導光板面
上の線から両端に向かう方向の光拡散物質までの距離に
対して、順次大となるように被覆することが好ましい。
本発明は、出光面の上面に液晶パネルなどの光表示パネ
ルを設置して使用される。
く、導光板に形成された光拡散エレメントが十分隠蔽さ
れた状態であり、かつ比較的薄型なバックライトとして
得られる。
る。図1に示すような厚さ4.0mmの長方形導光板
(旭化成製、AC−999、材質はPMMA、210m
m×155mm)の長手の両端部に、直径3.8mmの
太さの冷陰極蛍光管(ハリソン電機株式会社製)を配置
し、導光板に接する部分に4mmのスリットを持つAg
フィルムを反射面が光源と対向するように楕円形に配置
し、スリットから出光した光が導光板の端部から導光板
に入光するように配置した。一方、導光板面上に形成す
る光拡散物エレメントは、チタンホワイトを含む塗料
を、導光板上に仮想される1mmの間隔を持った直交線
の交点(グリッド)上に円形のドットパタ−ンで印刷し
たものであり下記の条件で形成した。光拡散物エレメン
トの被覆率が、最小の地点で26%、最大の地点で90
%、その中間ではこれらの比率を順次増加した値となる
ように印刷した。また、線状光源の軸と平行となる状態
のグリッド上に被覆される光拡散物質の被覆率が、その
平行線上の中央、即ち、線状光源の長手方向の中央から
線状光源に垂直に立てた導光板面上の線から両端に向か
う方向の光拡散物質までの距離に対して、順次大となる
ように、最小の地点で26%、最大の地点で40%、そ
の中間ではこれらの比率を順次増加した値となるように
印刷した。
さ0.125mmの光拡散反射シ−ト(ICI製メリネ
ックス329)で覆った。さらに、導光板の出光面側に
厚さ0.1mmの光拡散シ−ト(辻本電機製作所D−2
04)を1枚配置した。
M−10L)より30KHzの交番電圧をかけて一定電
流(1本の冷陰極管に対して5mA、2本では合計10
mA)で駆動させたときの面輝度を、輝度計(トプコン
BM−8)により視野角2度で出光面に降ろした法線方
向に対して測定したところ1300cd/m2であっ
た。このとき、ドットは光拡散シ−トを通して透けて見
えなかった。また、光の指向性は殆どなかった。(比較
例1) 前記出光面側の光拡散シ−トに代えてポリカ−ボネイト
(PP)からなる頂稜が凸部の互いに平行な直線状凸部
を多数有する、直線状凸部の隣り合った頂稜と頂稜との
間隔が140μmの間隔になるように加工した厚さ25
0μmのシ−トをその直線状頂稜が前記した導光板の長
手方向の辺と実質的に平行な状態に、頂稜面側が外側に
なるように出光面側に1枚配置した以外は比較例1と同
一の装置、条件、で操作し、測定した輝度は1800c
d/m2であった。このとき、ドットはPPシ−トを通
して透けて見えた。そのドットが見えた状態は、互いに
平行な直線状頂稜とは直交する方向に隣接したドットが
連なって、ライン状(更に詳述すると串団子状)となっ
た状態だった。また、出光面に降ろした法線方向に対し
て光の指向性が観察された。(比較例2) 前記凸部を多数有するシ−トをその直線状頂稜が導光板
の長手方向の辺と交差する状態に配置した以外は比較例
2と同一の装置、条件、で操作し、測定した輝度は18
00cd/m2であった。このとき、ドットはPPシ−
トを通しては透けて見えなかった。そして、凸部を有す
るシートを回転させて前記交差角度を変化させてドット
形状に対する隠蔽力を調べた所、20〜70度で交差す
る状態であると隠蔽力が更に増大した。特に45度付近
で隠蔽力が最大となった。また、出光面に降ろした法線
方向に対して光の指向性が観察された。(実施例1) 前記凸部を有するシ−トを2枚用い、その直線状頂稜が
互いに平行になるように配置した以外は比較例2と同一
の装置、条件、で操作し、測定した輝度は1850cd
/m2であった。このとき、ドットは前記シ−トを通し
て透けて見えた。そのドットが見えた状態は、互いに平
行な直線状頂稜とは直交する方向に隣接したドットが連
なって、ライン状(更に詳述すると串団子状)となった
状態だった。また、2枚の前記シ−トどうしが光学的に
干渉してモアレ現象が観察された。また、出光面に降ろ
した法線方向に対して光の指向性が観察された。(比較
例3) 前記凸部を有するシ−トを2枚用い、その直線状頂稜が
互いに交差するように配置した以外は実施例1と同一の
装置、条件、で操作し、測定した輝度は1900cd/
m2であった。このとき、ドットは前記シ−トを通して
透けて見えなかったがその隠蔽力を調べた所、2枚のシ
−トの直線状頂稜が互いに75〜115度で交差する状
態であると隠蔽力が更に増大した。特に交差する角度が
90度付近で隠蔽力が最大となった。また輝度も2枚の
シ−トの直線状頂稜が互いに75〜115度で交差する
状態であると増大し、特に90度付近で輝度が最大(2
200cd/m2)となった。また、出光面に降ろした
法線方向に対して光の指向性が観察された。(実施例
2) 前記凸部を有するシ−トに代えてポリカ−ボネイトから
なる頂角が90度の互いに平行な直線状プリズムを多数
有する、直線状プリズムの隣り合った頂稜と頂稜との間
隔が100μmの間隔になるように加工した厚さ360
μmのシ−トを用いた以外は比較例2と同一の装置、条
件、で操作し、測定した輝度は2000cd/m2であ
った。このとき、ドットは前記シ−トを通して透けて見
えた。そのドットが見えた状態は、互いに平行な直線状
頂稜とは直交する方向に隣接したドットが楕円状となっ
た状態だった(比較例2のように連なってはいなかっ
た)また、出光面に降ろした法線方向に対して光の指向
性が観察された(比較例4)。
を持つシートを用いた以外は実施例2と同様にして輝度
およびドットの隠蔽状態を調べた。このとき、ドットは
前記シ−トを通しては透けて見えなかった。そして、プ
リズムを有するシートを回転させて前記交差角度を変化
させてドット形状に対する隠蔽力を調べた所、20〜7
0度で交差する状態であると隠蔽力が更に増大した。特
に45度付近で隠蔽力が最大となった。また、出光面に
降ろした法線方向に対して光の指向性が観察された(実
施例3)。
べた結果、シ−トの直線状頂稜が互いに75〜115度
で交差する状態であると隠蔽力が更に増大した。特に交
差する角度が90度付近で隠蔽力が最大となった。また
輝度も2枚のシ−トの直線状頂稜が互いに75〜115
度で交差する状態であると増大し、特に90度付近で輝
度がが最大(2500cd/m2)となった。また、出
光面に降ろした法線方向に対して光の指向性が観察され
た(実施例4)。
を示す図
例を示す図
Claims (5)
- 【請求項1】 透光性材料からなる導光板の一方の広い
面に、光拡散エレメントを形成し、前記導光板の少なく
とも一側面端部にこれに近接した線状光源を有するパネ
ル用バックライトに於いて、前記光拡散エレメントが、
導光板上に仮想される、0.03〜2mmの一定の間隔
を持ち、各々が導光板の広い面の直交する2つの辺のい
ずれかと平行な直線群からなる直交線の交点上にドット
状に施されており、かつ、導光板の出光面側に、直線状
頂稜をもつプリズムを、前記頂稜がほぼ平行で、かつ、
隣り合った前記頂稜どうしの間隔が10〜1000μm
となる状態で同一面に多数有する透光性材料からなるシ
−トを、前記直線状頂稜の延長線が、前記導光板の広い
面の直交する2つの辺の両方と交差する状態に1枚以上
配置したパネル用バックライト。 - 【請求項2】 透光性材料からなる導光板の一方の広い
面に、光拡散エレメントを形成し、前記導光板の少なく
とも一側面端部にこれに近接した線状光源を有するパネ
ル用バックライトに於いて、前記光拡散エレメントが、
導光板上に仮想される、0.03〜2mmの一定の間隔
を持ち、各々が導光板の広い面の直交する2つの辺のい
ずれかと平行な直線群からなる直交線の交点上にドット
状に施されており、かつ、導光板の出光面側に、直線状
頂稜をもつ、カマボコ型、円型、楕円型又はサイン波型
のいずれかの形状の凸状部を、前記頂稜がほぼ平行で、
かつ、隣り合った前記頂稜どうしの間隔が10〜100
0μmとなる状態で同一面に多数有する透光性材料から
なるシ−トを、前記直線状頂稜の延長線が、前記導光板
の広い面の直交する2つの辺の両方と交差する状態に1
枚以上配置したパネル用バックライト。 - 【請求項3】 透光性材料からなるシ−トのほぼ平行な
直線状頂稜の延長線と、前記導光板の広い面の直交する
2つの辺とが、実質的に20〜70度で交差する状態で
ある請求項1又は請求項2記載のパネル用バックライ
ト。 - 【請求項4】 透光性材料からなるシ−トを複数枚配置
し、近接するシ−トの直線状頂稜が互いに交差する状態
で配置した請求項1〜3のいずれか1項に記載のパネル
用バックライト。 - 【請求項5】 透光性材料からなるシ−トの直線状頂稜
が、互いに実質的に75〜115度で交差する状態であ
る請求項4記載のパネル用バックライト。
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