JP3025769U - 面状光源装置 - Google Patents

面状光源装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドライト方式の面状光源装置において、
発光源から樹脂基板内に進入する発光光線が、散乱パタ
ーンを透過する時に吸収されることに起因する損失を減
少させて効率の向上を図る。 【解決手段】 散乱パターン6の厚さを増加することに
より、散乱パターン6を形成する光拡散反射物質を含む
媒体の量を増加することで、反射率を増加させ、散乱パ
ターン6内を透過できる光線19を減少させ、光線の吸
収を防ぐ。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、看板や各種表示装置の背面照明に用いられる薄型の面状光源装置に 関するものであり、特に液晶表示装置の背面照明手段として用いられる面状光源 装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、コンピュータ等の表示装置として、軽量かつコンパクト化のニーズに応 えるべく薄型かつ見やすい背面光源機構を有する液晶表示装置が用いられている 。このような背面光源機構を実現する手段として、図6に示すように、断面形状 がほぼ矩形状で透光性の高い材料で形成される樹脂基板20の一側端面21に沿 って直線状光源としての冷陰極管(CCFL)または熱陰極管(HCFL)等の 光源ランプ22を当接して位置させるサイドライト方式(導光板方式)の面状光 源装置が用いられている。
【0003】 このようなサイドライト方式の面状光源装置は、公知技術であるスクリーン印 刷方式で、樹脂基板20の裏面23側全面に渡って、光拡散反射物質を含んだ媒 体を図7に示すように塗布して散乱パターン24を形成している。散乱パターン としては、ドット状、ストライプ状等がある。図7に示す散乱パターン24は、 光源の位置する側端面21から対向する側端面25に向かうにつれてドットの径 が徐々に大きくなるように印刷されており、これによって裏面23において光源 ランプ22より遠くなるにしたがって単位面積当たりの光拡散反射物質を含む媒 体の占める割合が多くなる。このように、樹脂基板20の裏面23に形成した光 散乱反射物質を含んだ媒体による散乱パターン24の密度を変えることにより、 光源ランプ22からの発光光線の拡散および反射が画面上の位置において、光源 に近い部分のみが明るく発光することがないようにしてある。
【0004】 そして、光源ランプ22の周面において側端面21と対向しない周面は、銀等 を蒸着した反射フィルム26で覆われており、一方、光源ランプ22の位置する 側端面21と対向する側端面25には、反射テープ等の反射材27が付加されて いる。そして、スクリーン印刷方式にて散乱パターン24を施した樹脂基板20 の裏面23の後方には反射板28が設けられている。これら反射材を設けること により、画面に放出する以外の光線、すなわち側端面25や裏面23に進行する 光線を樹脂基板20内に反射させ、画面以外から光が放出することを防止し、さ らに、樹脂基板20の表面29には拡散板30を設け、裏面23に施した散乱パ ターン24のみが輝いて見えるような、いわゆるドットイメージを除去し、樹脂 基板20の表面29において、面状の均一な発光を行うようにしてある。
【0005】 図8は、このように構成されたサイドライト方式の面状光源装置における光線 の進行状態を説明するための模式的な断面図である。 これを説明すると、光源ランプ22からの発光光線は、反射フィルム26で反 射されることにより、その多くが樹脂基板20の側端面21に到達し、樹脂基板 20の内部に進入する。
【0006】 この光線のうち、樹脂基板20の裏面23に施されている散乱パターン24に 到達した光線31は拡散され、反射する光線32、33、34、および、散乱パ ターン24を透過する光線35となる。 光線32は、拡散板30を透過し画面上へ放出される。光線33、34は散乱 パターン24、反射板28に各々到達し反射する。 光線35は、散乱パターン24を透過した後、反射板28に到達して反射され 散乱パターン24を再度透過する。
【0007】 光源ランプ22から発して樹脂基板20の裏面23の散乱パターン24に当た らない光線36、および、樹脂基板20の表面29に当たる光線37は、散乱パ ターン24に到達するまで樹脂基板20内部を全反射を繰り返して進む。上述し たように全画面上で均一な発光強度になるように散乱パターン24に密度分布を 与えていることにより、比較的高輝度でしかも均一な薄型面状光源装置が実現可 能となっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、散乱パターン24を透過し裏面23を抜ける光線35は、散乱パタ ーン24を透過する場合、および反射板28で反射して再度散乱パターン24を 透過する場合に、光が吸収されることによる損失があるため、反射効率が充分に 得られなかった。
【0009】 上述したような理由で起こる光の損失をできる限り減少させることにより、面 状光源装置の輝度の上昇と反射効率の向上を目的とする面状光源装置を提供する ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、透光性材料からなる樹脂基板の少なく とも一つ以上の側端面付近に沿って一本または複数本の光源装置を配置させて構 成するサイドライト方式の面状光源装置において、前記樹脂基板の裏面に、光拡 散反射物質を含んだ媒体で形成される散乱パターンを施し、かつ前記散乱パター ンの膜厚は、全光線反射率が60%以上となる厚さを有するように形成したこと を特徴とした面状光源装置である。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態の第一の例としての面状光源装置は、図1に示される。1 は、直線状の光源である光源ランプで、断面形状がほぼ矩形の樹脂基板2の一側 端面3に沿って、所定の距離をとって配置されている。樹脂基板2は、透光性の 高いアクリル樹脂等で形成されている。樹脂基板2の側端面3に対向する以外の 光源ランプ1周面は、銀等を蒸着した反射フィルム4で覆われている。これによ り光源ランプ1の表面から発した光線は、反射フィルム4で反射されるので、光 線の多くが樹脂基板2の側端面3に到達する。
【0012】 樹脂基板2の裏面5(図1の下側)には、光拡散反射物質を含んだ媒体により 形成される散乱パターン6が施されている。 これは、従来技術の欄で説明した図6に示すものと同様であり、樹脂基板2の 裏面5に一端側(光源側)から他端側に向かうにつれドットの径が大きくなるよ うに変化させて、密度が変化するように、光拡散反射物質を含んだ媒体を印刷す ることにより、散乱パターン6を施す。この散乱パターン6を施す方法は、光拡 散反射物質(例えば酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、炭酸カ ルシウム、硫酸バリウム等)を透光性物質(例えばアクリル系樹脂、ビニル系樹 脂等)に分散させた塗料や印刷インク等の媒体を塗液としてスクリーン印刷等の 方法で行うことができる。 そして、さらに樹脂基板2の裏面5の後方に、裏面5全面を覆う反射板7が配 置されている。
【0013】 樹脂基板2の光源ランプ1の配置する側端面3に対向する側端面8には、反射 テープ等の反射材9が付着されている。 また、樹脂基板2の表面10側(図1の上側)には、上述した光拡散反射物質 を含む媒体による散乱パターン6のみが浮いて見えるドットイメージの除去のた めに拡散板11が配置されている。
【0014】 上述した構成からなる面状光源装置における光線の進行状態が図2に示されて いる。光源ランプ1の符号12示す位置から発する発光光線13、14、15を 選出して、これらの光線の進行状態を説明する。 まず、発光光線13は、樹脂基板2内に進入し樹脂基板2の裏面5に施された 散乱パターン6に当たる光線である。光線13は、散乱パターン6に当たると、 散乱パターン6が光拡散反射物質を含む媒体で形成されているので、光線の大部 分が光拡散反射物質に当たるため表面10の方向に反射され拡散する。
【0015】 散乱パターン6に当たって反射する光線のうち、一定の入射角で拡散板11に 進入する光線16は、拡散板11を透過して表面上に放射される。また、発光光 線13のうち、光拡散反射物質を含む媒体で形成される散乱パターン6内を光拡 散反射物質に当たらずに透過する光線19は、後方に設けられた反射板7で反射 される。一方、拡散板11で反射され、散乱パターン6に当たる光線17は、発 光光線13と同様な進行方向(光線16’、19’)を示す。そして、拡散板1 1で反射され樹脂基板2を透過する光線18は、樹脂基板2の裏面5の後方(図 2の下方)に設けられる反射板7により、再び反射され、樹脂基板2内へ進入す る。
【0016】 光源ランプ1の符号12で示す所定位置からの発光光線14は、側端面3から 樹脂基板2内に進入して、裏面5側へと向かい、散乱パターン6の塗布されてい ない部分に当たり、樹脂基板2の裏面5と空気との境界面で全反射して、表面1 0側へと進む。 また、発光光線15は、樹脂基板2内に進入後、表面10側へと向かい空気と の境界面で全反射し、裏面5側へと向かう。 両発光光線14、15は、樹脂基板2内を反射しながら、図2の左側へと向か うが、裏面5の散乱パターン6に当たると、拡散されるので光線16と同様に拡 散板11を透過して表面上へ放射される。
【0017】 ここで、効率低下の原因となる散乱パターン6を透過中に一部吸収されてしま う光線19、19’・・・であるが、後に詳述する所望の膜厚(全光線反射率6 0%以上を満たす厚さ)を有して設けられることにより、散乱パターン6の厚さ が増し光拡散反射物質が増加することに伴い、光線が光散乱物質に当たる確率が 増加するので、散乱パターン6内を透過する光線19、19’・・・の量を少な くすることができる。
【0018】 本考案の目的である光の損失(吸収)を減少させ効率の向上を図ることは、散 乱パターン6内を透過する間に吸収される光線19、19’・・・の量を少なく することで達成される。
【0019】 本考案の実施の形態の第二の例として、図3に概略して示すような面状光源装 置がある。この面状光源装置では、光源装置としての光源ランプ1を、樹脂基板 2の隣り合う二つの側面3a、3bに沿って配置するように直角に折れているも のを使用する。この場合、樹脂基板2の裏面5に施す光拡散反射物質を含む散乱 パターン6は、光源ランプ1から離れるにしたがって光拡散反射物質の密度を多 くするために、図3の左下6aのパターンの径を最大としている。その他の構成 は、第一の例と同様である。 光線の進行状態は、上述した第一の例である直線状の光源ランプ1を設けた面 状光源装置とほぼ同様であるが、発光光線の量が多いため、より高輝度な面状光 源装置となる。
【0020】 本考案で用いられる樹脂基板2は光を効率よく通過させる物質であれば良く、 その透明性、加工性からアクリル樹脂が最も適している。しかしながら、本考案 の状態としては、特にこれに限定されるものではなく、これに変えて、塩化ビニ ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂等の各種熱 可塑性の透明樹脂等が使用可能である。また、アリルジグリコールカーボネート 樹脂等の熱硬化性透明樹脂や各種ガラス材料等の無機透明材料も場合によっては 適用可能である。
【0021】 また、散乱パターン6のパターン形は、実施の形態で示す径の異なるドット状 パターンに限定されるものではなく、ストライプ、正方形等であってもよく、光 源から離れるに従い光拡散反射物質の含まれる割合が多くなるような密度変化を 有する散乱パターンであれば良い。
【0022】
【実施例】
次に、本考案の面状光源装置の散乱パターン6の厚さをどのくらい厚くすれば 、有効な反射効率を得られるかについて行った測定について以下に説明する。 始めに、アクリル板に塗布するインクの厚さ(以下、塗膜の膜厚という)と反 射率との関係を測定により明らかにする。
【0023】 厚さ3mmの樹脂基板2となり得るアクリル板(50mm×30mm:住友化 学株式会社製 スミペックスE)の全表面に、光拡散反射物質(二酸化チタン) と透光性物質(アクリル・ビニル樹脂)を含むインク(株式会社セイコーアドバ ンス製 #2500−超遅乾−120)を塗布する。アクリル板の全表面にその インクを塗布することによって形成される塗膜の膜厚を変化させた試料を5個作 製した。 この5個の試料について、それぞれ全光線反射率、全光線透過率をJIS−K 7105に準じて測定した。この測定値をもとにして次に示す式1から、塗膜内 で吸収されることによる損失を計算により求めた。
【式1】 損失(%)=100−(全光線反射率+全光線透過率)
【0024】 測定結果および計算結果を、表1に示す。
【表1】
【0025】 表1より、全光線反射率は、塗膜の膜厚の厚さが増加するのに伴って、増加し 、これに伴って全光線透過率が低下しており、さらに損失も低減することがわか る。 さらに、視覚的に判別しやすいように、表1の関係を図4に示し、表Aとした 。横軸は塗膜の厚さ(μm)、縦軸は百分率(%)を示す。表Aからも上述した 全光線反射率、全光線透過率および損失の関係が判別できる。
【0026】 この結果に基づいて、本考案の面状光源装置を、光拡散反射物質を含む媒体で 形成される散乱パターン6の厚さ(μm)のみを変化させ、実施例−1、実施例 −2、実施例−3および比較例を作成した。
【0027】 実施例−1は、以下に示すような構成の面状光源装置である。面状光源装置の 構成は、実施の形態の欄の第一の例で詳述した通りであるので、再び図1を参照 しながら以下に説明する。 樹脂基板2は厚さ3mmのアクリル板(210mm×145mm:住友化学株 式会社製 スミペックスE)を用い、その樹脂基板2の長辺の一側端面3に沿っ て所定間隔をおいてほぼ当接するように、直線状の光源ランプ1が発光源として 配置されている。光源ランプ1は、管外径2.6mmの冷陰極蛍光管(ハリソン 電機株式会社製)を使用する。光源ランプ1の周囲を覆う反射フィルム4は、P ETフィルムに銀を蒸着させて製造したフィルム(きもと株式会社製 GR38 W)を使用しており、光源ランプ1の発光光線の多くを、樹脂基板2の側端面3 に入射させるように作用する。光源ランプ1が置かれている以外の側端面8にも 、樹脂基板2内に進入して反射等を繰り返す光線が、画面上以外から放射するこ とを防ぐため反射材9を配置している。この反射材9も、反射フィルム4と同様 に、PETフィルムに銀を蒸着させて製造したフィルム(きもと株式会社製 G R38W)を用いている。
【0028】 また、樹脂基板2の裏面5には、光拡散反射物質としての二酸化チタンと、透 光性物質としてのアクリル・ビニル樹脂を含むインク(株式会社セイコーアドバ ンス製 #2500−超遅乾−120)を用いて、密度を変化させたドット状の 散乱パターンをスクリーン印刷方式により施した。(このパターンは、図7と同 様のパターンとした。)散乱パターン6を施すインクに含まれる溶剤は、乾燥さ せ除去した。樹脂基板2に印刷された乾燥後のドット状の散乱パターン6の塗膜 の膜厚を15〜17μmとした。 塗膜の膜厚15〜17μmの場合、上記に詳述した膜厚と反射率との関係を示 すJIS−K7105に準ずる測定結果を示す表A(図4)において、全光線反 射率は70%となる。
【0029】 樹脂基板2の裏面5には、厚さ188μmの白色PET樹脂製の反射材(東レ 株式会社製 188E60L)からなる反射板7が裏面5の全面を覆うように設 けられている。 樹脂基板2の表面10には、厚さ110μmでPETフィルムに散乱ビーズを コートした光拡散部材(きもと株式会社製 100s)を拡散板11として、表 面10全面を覆うように設けられている。
【0030】 実施例−2として作成される面状光源装置について説明する。 先述したように、実施例における面状光源装置の構成上の相違点は、光拡散反 射物質を含む媒体により形成する散乱パターン6の厚さである。実施例−2では 、樹脂基板2の裏面5に印刷された散乱パターン6の乾燥後のドットの厚さを1 9〜21μmとした。この場合、表A(図4)より全光線反射率は78%となる 。他の構成については、実施例−1と同様である。
【0031】 実施例−3として作成される面状光源装置では、樹脂基板2の裏面5に印刷さ れた散乱パターン6の乾燥後のドットの厚さを31〜33μmとした。この場合 、表Aより全光線反射率は90%となる。他の構成については、実施例−1と同 様である。
【0032】 次に、比較例として作成される面状光源装置について説明する。 比較例の場合も、本考案の実施例と比較を行うため、構成上の相違点は、散乱 パターン6の乾燥後のドットの厚さのみである。 比較例の場合、乾燥後の散乱パターンの厚さを6〜7μmとした。表A(図4 )より、この場合の全光線反射率は55%となる。(この場合、散乱パターンの 厚さを薄くしたため、従来技術の欄で説明した図6に示す面状光源装置と一致す る。)
【0033】 このような条件により制作された面状光源装置4点について、輝度の測定を行 った。光源ランプ1としての冷陰極蛍光管には、インバータを用いて、管電流5 mA、点灯周波数60KHzの正弦波で点灯させる。 測定は、輝度計(トプコン社製輝度計 BM−7)を使用し、図5において、 面状光源装置の画面を縦に6、横に8等分割して得られる、分割線の交点(図5 の白円)である縦5×横7の合計35点において法線方向出射輝度(単位:cd /m2 )を測定した。
【0034】 実施例1、2、3および比較例の結果を表2(a)、(b)、(c)、(d) に示す。表2の各欄は、図5に対応しており、したがって図5の白円で表す測定 点に対応する表2の欄に、測定輝度を記入している。
【0035】
【表2】 (a):実施例−1 平均輝度 732(cd/m2(b):実施例−2 平均輝度 740(cd/m2(c):実施例−3 平均輝度 780(cd/m2(d):比較例 平均輝度 695(cd/m2
【0036】 表2の測定結果から各測定点の輝度の平均値を求めると、(a)の実施例−1 では散乱パターンの全光線反射率が70%で輝度は732cd/m2 であり、( b)の実施例−2では、全光線反射率が78%で輝度は740cd/m2 であり 、(c)の実施例−3では、全光線反射率が90%で輝度は780cd/m2 で あり、(d)の比較例では、全光線反射率が55%で輝度は695cd/m2 で ある。したがって、光拡散反射物質を含んだ媒体の塗膜によって形成する散乱パ ターン6の膜厚を増加させて全光線反射率を高くすることで、散乱パターン6内 に光線が進入して吸収されることによる損失を少なくすることによって効率が向 上する。実施例−3と比較例の平均輝度を比較すると、およそ10%程度高輝度 な面状光源装置が得られた。 これら測定結果より、散乱パターン6の膜厚を厚さに深く関わる全光線反射率 が60%以上であれば、従来例と比較して効率の向上が得られることがわかった 。
【0037】
【考案の効果】
以上詳述したような理由により、全光線反射率を60%以上となるような膜厚 を有する散乱パターンを施すことにより、散乱パターンを透過する光線の量が少 なくなるので、散乱パターン透過中に散乱パターン内で吸収される光線の量も少 なくなることから、損失を小さく抑えることができる。したがって、効率の向上 が図れる。 また、所望の膜厚を有する散乱パターンの製造は、スクリーン印刷方式等の概 設の設備で可能なため、新たな設備投資を行う必要もなく生産を開始でき、かつ 、そのための経費を必要としない。そして、生産工程においても、生産工程の変 更を要しないので、新しい作業が加わる等の作業者の負担になるようなことはな いので、作業面においてもすぐに生産を開始することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる第一の例の面状光源装置の構造
を示す断面図である。
【図2】本考案に係わる面状光源装置内の光線の経路を
示す光路図である。
【図3】本考案に係わる第二の例の面状光源装置の構造
を示す概略図である。
【図4】塗膜の膜厚と損失等の関係を示す表1に基づい
て作成した図表である。
【図5】輝度の測定点を示す正面図である。
【図6】従来の面状光源装置の構造を示す断面図であ
る。
【図7】従来の面状光源装置を構成する散乱パターンを
示す図である。
【図8】従来の面状光源装置の光線の経路を示す光路図
である。
【符号の説明】
1 光源ランプ 2 樹脂基板 5 裏面 6 散乱パターン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性材料からなる樹脂基板の少なくと
    も一つ以上の側端面付近に沿って一本または複数本の光
    源装置を配置させて構成するサイドライト方式の面状光
    源装置において、 前記樹脂基板の裏面に光拡散反射物質を含んだ媒体で形
    成される散乱パターンを施し、かつ前記散乱パターンの
    膜厚は、全光線反射率が60%以上となる厚さを有する
    ように形成したことを特徴とした面状光源装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002014740A1 (fr) * 2000-07-31 2002-02-21 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Illuminateur, afficheur d'image, ecran a cristaux liquides, televiseur a cristaux liquides, terminal d'information a cristaux liquides, et procede de fabrication de plaque guide optique
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