JPH07716U - 真空射出成形金型 - Google Patents
真空射出成形金型Info
- Publication number
- JPH07716U JPH07716U JP2912893U JP2912893U JPH07716U JP H07716 U JPH07716 U JP H07716U JP 2912893 U JP2912893 U JP 2912893U JP 2912893 U JP2912893 U JP 2912893U JP H07716 U JPH07716 U JP H07716U
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- JP
- Japan
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- mold
- vacuum injection
- injection molding
- molding die
- vacuum
- Prior art date
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 型開きの際にキャビティの真空度を容易に低
下して、型開きのスピードを上げることができる真空射
出成形金型を提供することにある。 【構成】 相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周に設
けた一対の金型と、前記嵌合部のどちらか一方に埋設さ
れた弾性体と、前記金型から構成されるキャビティ内の
空気を脱気できる脱気機構とを、少くとも備えている真
空射出成形金型において、前記弾性体は真空射出成形金
型の開閉方向に沿って空気が貫通することができる空気
貫通路を有していることを特徴とする真空射出成形金
型。 【効果】 本考案の真空射出成形金型は型開き途中でキ
ャビティの真空度を下げることができるので、型開きの
スピードを早めても、ディスク基板がずれたり、ディス
ク基板およびスタンパに損傷が発生しない。
下して、型開きのスピードを上げることができる真空射
出成形金型を提供することにある。 【構成】 相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周に設
けた一対の金型と、前記嵌合部のどちらか一方に埋設さ
れた弾性体と、前記金型から構成されるキャビティ内の
空気を脱気できる脱気機構とを、少くとも備えている真
空射出成形金型において、前記弾性体は真空射出成形金
型の開閉方向に沿って空気が貫通することができる空気
貫通路を有していることを特徴とする真空射出成形金
型。 【効果】 本考案の真空射出成形金型は型開き途中でキ
ャビティの真空度を下げることができるので、型開きの
スピードを早めても、ディスク基板がずれたり、ディス
ク基板およびスタンパに損傷が発生しない。
Description
【0001】
本考案は光記録媒体用基板を成形する真空射出成形金型に係わり、特に型開き スピードを上げ、生産性を向上させた金型に関する。
【0002】
光記録媒体に使用される基板を成形する成形金型は、情報を含んだピットある いはトラッキングを行うためのグルーブ等がスタンパから正確に転写されないと 、読取りエラーを生じやすい。ピットあるいはグルーブ等を正確に転写するため には、固定金型の中心と可動金型の中心とを一致させる必要がある。そこで、前 記二つの金型のどちらか一方に、ゴム等からなる弾性体を設けることにより、い わゆる、調芯を行う方法が知られている。
【0003】 ところで、成形金型のキャビティには高温溶融状態の樹脂が流し込まれる。こ のため、キャビティ内で樹脂の分解物が気化してディスク基板にボイド(気泡) を生じやく、また、気化した分解物がスタンパ表面に付着して、スタンパを劣化 させ、スタンパの寿命を短くすることがある。
【0004】 そこで、光記録媒体に使用される基板を成形する成形金型には、固定金型嵌合 部と可動金型嵌合部とが嵌合することによってキャビティを密封状態に保持し、 該キャビティから空気を脱気しながら、気化した分解物等を排気できる真空射出 成形金型が好んで用いられる。
【0005】
上述した従来の真空射出成形金型には、備えられた弾性体が固定金型と可動金 型とを正確に調芯するので、固定金型と可動金型とがしっかりと嵌合することに より、前記真空射出成形金型のキャビティの真空度は弾性体を備えていない真空 射出成形金型の真空度より高くなる。
【0006】 前記弾性体を備えた真空射出成形金型は、生産性を上げるために型開きのスピ ードを早めると、キャビティの真空が高いため、金型に振動が起きやすい。そこ で、キャビティの中でディスク基板がずれ、ディスク基板およびスタンパに損傷 が発生することがある。このため、型開きを緩慢に行う必要があり、製造の効率 が悪かった。
【0007】 本考案の目的は、型開きの際にキャビティの真空度を容易に低下して、型開き のスピードを上げることができる真空射出成形金型を提供することにある。
【0008】
本考案の要旨は、相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周に設けた一対の金型 と、前記嵌合部のどちらか一方に埋設された弾性体と、前記金型から構成される キャビティ内の空気を脱気できる脱気機構とを、少くとも備えている真空射出成 形金型において、前記弾性体は真空射出成形金型の開閉方向に沿って空気が貫通 することができる空気貫通路を有していることを特徴とする真空射出成形金型で ある。
【0009】
本考案の真空射出成形金型はディスク用基板を製造している型閉め時には、弾 性体が調芯機能を有しているため、しっかりと嵌合しており、キャビティの真空 度を高い状態に保持することができる。この時、弾性体に設けられている空気貫 通路は、相対する金型を締付けている型締め力により押え付けられて、潰れてい る。
【0010】 型開き途中では、相対する二つの金型が充分に嵌合していないので、空気貫通 路は相対する金型に押し付けられていない。このため、空気貫通路から空気がキ ャビティに流れ込むことができ、キャビティの真空度を下げることができる。
【0011】
以下、実施例を説明するが本考案はこれに限定されるものではない。
【0012】 図1は本考案に用いられる真空射出成形金型の断面図を示し、図2は図1に示 した真空射出成形金型の可動金型嵌合部に埋設された弾性体の構造を示す断面図 である。図3は図2とは異なる弾性体の構造を示す断面図である。
【0013】 図1に示される真空射出成形金型は固定金型10と可動金型40とから構成さ れる。固定金型10には、その外周側に固定金型嵌合部11と、固定金型嵌合部 11の内側に固定金型鏡面12と、図示していない射出成形機より樹脂を流し込 む樹脂流路13と、図示していない脱気機構と接続している外周側気体流路14 とを備えている。
【0014】 可動金型40には、その外周側に可動金型嵌合部41と、可動金型嵌合部41 の内側に可動金型鏡面42と、可動金型鏡面42上にスタンパ20と、スタンパ 20の内周を保持する内周リング43と、スタンパ20の外周を保持する外周リ ング44とからなる。可動金型嵌合部41には弾性体50が埋設されている。
【0015】 図2に可動金型嵌合部41に埋設されている弾性体50の表面の構造を示す。 同図では、紙面垂直方向が固定金型10と可動金型40の開閉方向であり、弾性 体50の表面には、土手部51と溝部52とが設けられている。
【0016】 可動金型40は図示されていない可動装置により固定金型10側へ移動してキ ャビティを作る。キャビティには樹脂流路13より流し込まれた樹脂により、デ ィスク基板30が形成される。
【0017】 固定金型10と可動金型40とを締付けている型締め力により可動金型嵌合部 41と固定金型嵌合部11とが嵌合している、ディスク基板の製造時の状態を図 1に示す。この時、弾性体50の表面は土手部51と溝部52とが同一平面とな り、キャビティの真空度は保持されている。
【0018】 固定金型10と可動金型40とが離れていく型開き途中では、可動金型嵌合部 41と固定金型嵌合部11との嵌合が緩んでおり、溝部52に形成される空気貫 通路60から空気がキャビティに流れ込むことができ、キャビティの真空度が下 がる。
【0019】 そこで、型開きのスピードを早めても、金型に振動が起きないので、キャビテ ィの中でディスク基板がずれたり、ディスク基板およびスタンパに損傷が発生し たりすることがない。
【0020】 図3は可動金型嵌合部41に埋設された、図2とは異なる、弾性体の構造を示 す断面図である。同図において、紙面垂直方向が図1に示した、固定金型10と 可動金型40の開閉方向である。弾性体50の上部には、固定金型10と可動金 型40の開閉方向に空気を流すことができるトンネルである空気貫通路60が設 けられている。
【0021】 可動金型嵌合部41と固定金型嵌合部11とが嵌合しているディスク基板の製 造時には、上述した、図1に示す場合と同様に、固定金型嵌合部11と可動金型 嵌合部41とが嵌合部しているので、キャビティの真空度は保持されている。
【0022】 固定金型10と可動金型40とが離れていく型開き途中では、固定金型嵌合部 11と可動金型嵌合部41との嵌合が緩むため、空気貫通路60から空気がキャ ビティに流れ込むことができ、キャビティの真空度が下がる。
【0023】 そこで、型開きのスピードを早めても、金型に振動が起きないので、キャビテ ィの中でディスク基板がずれたり、ディスク基板およびスタンパに損傷が発生し たりすることがない。
【0024】
以上説明したように、本考案の真空射出成形金型は型開き途中でキャビティの 真空度を下げることができるので、型開きのスピードを早めても、ディスク基板 がずれたり、ディスク基板およびスタンパに損傷が発生しない。
【図1】本考案に用いられる真空射出成形金型の断面
図。
図。
【図2】図1に示した真空射出成形金型の可動金型嵌合
部に設けられた弾性体の表面の構造を示す断面図。
部に設けられた弾性体の表面の構造を示す断面図。
【図3】図2に示した弾性体とは異なる、弾性体の構造
を示す断面図。
を示す断面図。
10 固定金型 11 固定金型嵌合部 40 可動金型 41 可動金型嵌合部 50 弾性体 51 土手部 52 溝部 60 空気貫通路
Claims (1)
- 【請求項1】 相対する金型と嵌合できる嵌合部を外周
に設けた一対の金型と、前記嵌合部のどちらか一方に埋
設された弾性体と、前記金型から構成されるキャビティ
内の空気を脱気できる脱気機構とを、少くとも備えてい
る真空射出成形金型において、前記弾性体は真空射出成
形金型の開閉方向に沿って空気が貫通することができる
空気貫通路を有していることを特徴とする真空射出成形
金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029128U JP2603584Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 真空射出成形金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993029128U JP2603584Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 真空射出成形金型 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07716U true JPH07716U (ja) | 1995-01-06 |
JP2603584Y2 JP2603584Y2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=12267669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993029128U Expired - Lifetime JP2603584Y2 (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | 真空射出成形金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2603584Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101325934B1 (ko) * | 2011-12-06 | 2013-11-07 | 유영목 | 밀봉장치를 구비한 진공 사출압축성형 금형 및 이를 이용한 진공 사출압축성형 방법 |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP1993029128U patent/JP2603584Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101325934B1 (ko) * | 2011-12-06 | 2013-11-07 | 유영목 | 밀봉장치를 구비한 진공 사출압축성형 금형 및 이를 이용한 진공 사출압축성형 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2603584Y2 (ja) | 2000-03-15 |
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