JPH0771494A - ディスクブレーキ装置 - Google Patents
ディスクブレーキ装置Info
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- JPH0771494A JPH0771494A JP5214180A JP21418093A JPH0771494A JP H0771494 A JPH0771494 A JP H0771494A JP 5214180 A JP5214180 A JP 5214180A JP 21418093 A JP21418093 A JP 21418093A JP H0771494 A JPH0771494 A JP H0771494A
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- pad
- pads
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディスクブレーキ装置の組み付け性を向上さ
せると共に、トルク受け部材の腕部からパッドがずれ落
ちるのを防止すること。 【構成】 リトラクションスプリング8の中間部がパッ
ドライナ7に設けた係止溝7cに縮めた状態で収容する
ことにより、その拡開範囲を規制すると共に、リトラク
ションスプリング8をパッドライナ7に保持させるよう
にする。
せると共に、トルク受け部材の腕部からパッドがずれ落
ちるのを防止すること。 【構成】 リトラクションスプリング8の中間部がパッ
ドライナ7に設けた係止溝7cに縮めた状態で収容する
ことにより、その拡開範囲を規制すると共に、リトラク
ションスプリング8をパッドライナ7に保持させるよう
にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に車両の制動装置と
して使用されるディスクブレーキ装置に関するものであ
る。
して使用されるディスクブレーキ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、例えば実開
平1−144535号公報に開示されているものがあ
る。そのディスクブレーキ装置の組立方法を順を追って
説明すると、 (1)トルク部材10の案内突起11,12にパッドク
リップ60,61を嵌合させる。 (2)両ブレーキパッド40,50の案内溝42,52
を前記案内突起11,12に嵌合させたパッドクリップ
60,61に沿わせて、両ブレーキパッド40,50を
トルク部材10の両案内突起11,12間に挿入して装
架する。 (3)両ブレーキパッド40,50を両案内突起11,
12の所定位置に保持させて、キャリパ20をパッド4
0,50の上側より装着する。この際両パッド40,5
0はキャリパ20のリアクション部23とピストン30
間に挿入できるように、保持する必要がある。 (4)パッドリトラクションスプリング70の掛止部7
5,76の近傍を指で抓んで圧縮変形させ、各掛止部7
5,76を裏板41,51の掛止用溝43,53に挿入
してパッドリトラクションスプリング70を装着する。
平1−144535号公報に開示されているものがあ
る。そのディスクブレーキ装置の組立方法を順を追って
説明すると、 (1)トルク部材10の案内突起11,12にパッドク
リップ60,61を嵌合させる。 (2)両ブレーキパッド40,50の案内溝42,52
を前記案内突起11,12に嵌合させたパッドクリップ
60,61に沿わせて、両ブレーキパッド40,50を
トルク部材10の両案内突起11,12間に挿入して装
架する。 (3)両ブレーキパッド40,50を両案内突起11,
12の所定位置に保持させて、キャリパ20をパッド4
0,50の上側より装着する。この際両パッド40,5
0はキャリパ20のリアクション部23とピストン30
間に挿入できるように、保持する必要がある。 (4)パッドリトラクションスプリング70の掛止部7
5,76の近傍を指で抓んで圧縮変形させ、各掛止部7
5,76を裏板41,51の掛止用溝43,53に挿入
してパッドリトラクションスプリング70を装着する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した実開平1−1
44535号のものには次のような問題点があった。 (1)前記両パッド40,50を案内突起11,12上
の所定位置に保持させながらキャリパ20を装着するこ
とが非常に煩雑であった。即ち、前記案内突起11,1
2にはパッドクリップ60,61が嵌合されているの
で、パッド40,50の摺動抵抗が非常に小さく、僅か
な当接力や振動、傾きで両パッド40,50が案内突起
11,12からずれ落ちてしまう。しかもトルク部材1
0に形成した案内突起11,12は、ロータ1の外径を
大きくするために、両パッド40,50間のロータ1と
の対向部分が切り欠かれ、インナ側(ピストン側)とア
ウタ側(リアクション部側)に分割されている場合が多
い。このため、組み立て時における両パッド40,50
の案内突起11,12からの脱落は、それぞれロータ1
から遠ざかる方向(拡開方向)へも近づく方向へも生じ
ることになる。(但し、この脱落はディスクブレーキ装
置を車両へ組み付ける前のディスクブレーキ装置本体を
組み立てる工程で、両パッドの間にロータが介装されて
いない状態で生じる。) (2)パッドリトラクションスプリング70をロータ1
の周方向の一方側(例えばロータ1の回入側)に装着す
ると、この一方側の両パッド40,50は拡開しようと
する。するとロータ1の周方向の他方側(例えばロータ
1の回出側)は、この反作用により両パッド40,50
が接近する方向に移動するので、両パッド40,50は
案内突起11,12からずれ落ちる。
44535号のものには次のような問題点があった。 (1)前記両パッド40,50を案内突起11,12上
の所定位置に保持させながらキャリパ20を装着するこ
とが非常に煩雑であった。即ち、前記案内突起11,1
2にはパッドクリップ60,61が嵌合されているの
で、パッド40,50の摺動抵抗が非常に小さく、僅か
な当接力や振動、傾きで両パッド40,50が案内突起
11,12からずれ落ちてしまう。しかもトルク部材1
0に形成した案内突起11,12は、ロータ1の外径を
大きくするために、両パッド40,50間のロータ1と
の対向部分が切り欠かれ、インナ側(ピストン側)とア
ウタ側(リアクション部側)に分割されている場合が多
い。このため、組み立て時における両パッド40,50
の案内突起11,12からの脱落は、それぞれロータ1
から遠ざかる方向(拡開方向)へも近づく方向へも生じ
ることになる。(但し、この脱落はディスクブレーキ装
置を車両へ組み付ける前のディスクブレーキ装置本体を
組み立てる工程で、両パッドの間にロータが介装されて
いない状態で生じる。) (2)パッドリトラクションスプリング70をロータ1
の周方向の一方側(例えばロータ1の回入側)に装着す
ると、この一方側の両パッド40,50は拡開しようと
する。するとロータ1の周方向の他方側(例えばロータ
1の回出側)は、この反作用により両パッド40,50
が接近する方向に移動するので、両パッド40,50は
案内突起11,12からずれ落ちる。
【0004】(3)また、ディスクブレーキ装置を分解
する際、トルク部材10に立設したガイドピン13,1
4を緩めてキャリパ20を取り外すと、パッドリトラク
ションスプリング70の拡開作用で両パッドが飛び出
し、両パッド40,50及びリトラクションスプリング
70等が不用意に分解して落下してしまう。 (4)パッドリトラクションスプリング70を装着する
には、掛止部75,76の近傍を指で抓んで圧縮変形さ
せながらパッド40,50の掛止用溝43,53や掛止
用穴54に挿入する。この掛止用溝43,53や掛止用
穴54は、リトラクションスプリング70の線径に対し
て余裕が少なく、また周辺のスペースも狭いのでリトラ
クションスプリング70の装着が容易でない。 (5)またこの従来装置は、パッドクリップ60,61
をトルク部材10の案内突起11,12に保持するため
の構成を有していないので、前記パッドクリップ60,
61を案内突起11,12に装着後、両パッド40,5
0を組み付ける際に、パッドクリップ60,61が脱落
しやすい。
する際、トルク部材10に立設したガイドピン13,1
4を緩めてキャリパ20を取り外すと、パッドリトラク
ションスプリング70の拡開作用で両パッドが飛び出
し、両パッド40,50及びリトラクションスプリング
70等が不用意に分解して落下してしまう。 (4)パッドリトラクションスプリング70を装着する
には、掛止部75,76の近傍を指で抓んで圧縮変形さ
せながらパッド40,50の掛止用溝43,53や掛止
用穴54に挿入する。この掛止用溝43,53や掛止用
穴54は、リトラクションスプリング70の線径に対し
て余裕が少なく、また周辺のスペースも狭いのでリトラ
クションスプリング70の装着が容易でない。 (5)またこの従来装置は、パッドクリップ60,61
をトルク部材10の案内突起11,12に保持するため
の構成を有していないので、前記パッドクリップ60,
61を案内突起11,12に装着後、両パッド40,5
0を組み付ける際に、パッドクリップ60,61が脱落
しやすい。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、トルク受け部材の両側にロータ
の軸線と平行な腕部を有し、ロータの両側面に摩擦係合
する一対のパッドを前記両腕部間に装架し、前記対向す
る腕部とパッドの各当接面間に板状のパッドライナを介
在させてパッドを腕部に滑動自在に係合し、前記両パッ
ド間に縮設したリトラクションスプリングで両パッドを
拡開するように付勢するディスクブレーキ装置におい
て、前記リトラクションスプリングを一本の線材で略同
一平面上に屈曲形成し、その中間部を前記パッドライナ
の上部に設けた係止穴に縮めた状態で収容して、その拡
開範囲が規制されるように、前記パッドライナに保持さ
せてディスクブレーキ装置を構成する。
ため本発明においては、トルク受け部材の両側にロータ
の軸線と平行な腕部を有し、ロータの両側面に摩擦係合
する一対のパッドを前記両腕部間に装架し、前記対向す
る腕部とパッドの各当接面間に板状のパッドライナを介
在させてパッドを腕部に滑動自在に係合し、前記両パッ
ド間に縮設したリトラクションスプリングで両パッドを
拡開するように付勢するディスクブレーキ装置におい
て、前記リトラクションスプリングを一本の線材で略同
一平面上に屈曲形成し、その中間部を前記パッドライナ
の上部に設けた係止穴に縮めた状態で収容して、その拡
開範囲が規制されるように、前記パッドライナに保持さ
せてディスクブレーキ装置を構成する。
【0006】また前記した装置のパッドライナを対向す
る腕部とパッドの各当接面間に介在させたガイド部と、
パッドをトルク受け部材の一方向に付勢するようにガイ
ド部から延長した弾性押圧部とから成るアンチラトルス
プリングとしてもよい。
る腕部とパッドの各当接面間に介在させたガイド部と、
パッドをトルク受け部材の一方向に付勢するようにガイ
ド部から延長した弾性押圧部とから成るアンチラトルス
プリングとしてもよい。
【0007】また前記した装置のパッドライナーと、前
記トルク受け部材の腕部に載置された前記リトラクショ
ンスプリングとでトルク受け部材の腕部を挟持し、トル
ク受け部材に前記パッドライナとリトラクションスプリ
ングを弾性的に保持させるようにしてもよい。
記トルク受け部材の腕部に載置された前記リトラクショ
ンスプリングとでトルク受け部材の腕部を挟持し、トル
ク受け部材に前記パッドライナとリトラクションスプリ
ングを弾性的に保持させるようにしてもよい。
【0008】
【作用】上述のように構成すると次のような作用効果が
得られる。 (1)パッドライナ又はアンチラトルスプリングとリト
ラクションスプリングは、仮組み付けされているので、
トルク受け部材への装着が容易である。 (2)又、パッドライナとリトラクションスプリングで
トルク受け部材の腕部を挟持するようにすれば、パッド
ライナとリトラクションスプリングが前記腕部に保持さ
れて脱落の心配がなくなる。 (3)リトラクションスプリングはパッドライナに仮組
み(保持)され、その拡開範囲が規制されているので、
両パッドが必要以上に拡開しないように位置決めできる
から、組み付け性が容易で、腕部からパッドがずれ落ち
る心配がなくなる。 (4)ディスクブレーキ装置の不用意な分解時でも、パ
ッドやリトラクションスプリングが突然分解して落下す
ることがない。 (5)リトラクションスプリングの組み付けは、ディス
クブレーキ装置全体の組み付け以前に、パッドライナに
仮組みするので、組み付け性が非常に容易になる。
得られる。 (1)パッドライナ又はアンチラトルスプリングとリト
ラクションスプリングは、仮組み付けされているので、
トルク受け部材への装着が容易である。 (2)又、パッドライナとリトラクションスプリングで
トルク受け部材の腕部を挟持するようにすれば、パッド
ライナとリトラクションスプリングが前記腕部に保持さ
れて脱落の心配がなくなる。 (3)リトラクションスプリングはパッドライナに仮組
み(保持)され、その拡開範囲が規制されているので、
両パッドが必要以上に拡開しないように位置決めできる
から、組み付け性が容易で、腕部からパッドがずれ落ち
る心配がなくなる。 (4)ディスクブレーキ装置の不用意な分解時でも、パ
ッドやリトラクションスプリングが突然分解して落下す
ることがない。 (5)リトラクションスプリングの組み付けは、ディス
クブレーキ装置全体の組み付け以前に、パッドライナに
仮組みするので、組み付け性が非常に容易になる。
【0009】
【実施例】以下、図面について本発明の実施例を説明す
る。図中1は車体等の静止部に固定されるトルク受け部
材で、このトルク受け部材1の両側部にはそれぞれ腕部
1a,1bが突設されている。腕部1aにはガイドピン
2が突設されており、腕部1bにはガイドピン3が突設
されており、これらのガイドピン2,3は車軸(図示せ
ず)と平行に設けられている。なお図1,6,8中の1
cはトルク受け部材1を車体等の静止部に固定するため
のボルト孔である。
る。図中1は車体等の静止部に固定されるトルク受け部
材で、このトルク受け部材1の両側部にはそれぞれ腕部
1a,1bが突設されている。腕部1aにはガイドピン
2が突設されており、腕部1bにはガイドピン3が突設
されており、これらのガイドピン2,3は車軸(図示せ
ず)と平行に設けられている。なお図1,6,8中の1
cはトルク受け部材1を車体等の静止部に固定するため
のボルト孔である。
【0010】また4は、ガイドピン2,3に滑嵌合する
キャリパで、4aは内部にピストン(図示せず)を有す
るアクチュエータ部、4bはアクチュエータ部4aと対
向して設けたリアクション部、4cはアクチュエータ部
4bの反対側に設けたパーキングブレーキ部である。
キャリパで、4aは内部にピストン(図示せず)を有す
るアクチュエータ部、4bはアクチュエータ部4aと対
向して設けたリアクション部、4cはアクチュエータ部
4bの反対側に設けたパーキングブレーキ部である。
【0011】5,6は一対のブレーキパッドで、それぞ
れ裏板5a,6aと、ライニング5b,6bとで構成さ
れている。前記トルク受け部材1の腕部1a,1bの対
向側には、それぞれ突起1dが突設されており、ブレー
キパッド5,6の裏板5a,6aの両側には、それぞれ
突起1dと嵌合する案内溝5c,6cが形成されてい
る。
れ裏板5a,6aと、ライニング5b,6bとで構成さ
れている。前記トルク受け部材1の腕部1a,1bの対
向側には、それぞれ突起1dが突設されており、ブレー
キパッド5,6の裏板5a,6aの両側には、それぞれ
突起1dと嵌合する案内溝5c,6cが形成されてい
る。
【0012】図1〜図5は、本発明の第1実施例を示す
もので、図3はアンチラトルスプリングを兼ねるパッド
ライナ7の一例である。このパッドライナ7は、ばね性
のある金属板を略門形に形成し、その上部の中央に突設
した三角板状の爪をキャリパ4側へ略直角に折り曲げて
弾性押圧部7aとし、この弾性押圧部7aの両側の肩部
より突設した突片7bをそれぞれ内方へ傾斜させて係止
溝7cを形成する。
もので、図3はアンチラトルスプリングを兼ねるパッド
ライナ7の一例である。このパッドライナ7は、ばね性
のある金属板を略門形に形成し、その上部の中央に突設
した三角板状の爪をキャリパ4側へ略直角に折り曲げて
弾性押圧部7aとし、この弾性押圧部7aの両側の肩部
より突設した突片7bをそれぞれ内方へ傾斜させて係止
溝7cを形成する。
【0013】また略門形に形成した金属板の両脚部を、
それぞれキャリパ4側へ突出する箱形に形成してガイド
部7dを形成すると共に、この両ガイド部7dの外側縁
に約45度傾斜した案内爪7eを形成し、また前記弾性
押圧部7aの下方にキャリパ4の反対側に突出する庇状
の保持爪7fを形成してアンチラトルスプリングを兼ね
るパッドライナ7を構成する。
それぞれキャリパ4側へ突出する箱形に形成してガイド
部7dを形成すると共に、この両ガイド部7dの外側縁
に約45度傾斜した案内爪7eを形成し、また前記弾性
押圧部7aの下方にキャリパ4の反対側に突出する庇状
の保持爪7fを形成してアンチラトルスプリングを兼ね
るパッドライナ7を構成する。
【0014】また図4は、パッドライナ7と仮組みする
リトラクションスプリング8の平面図で、これは一本の
線材を略W字状に形成すると共に、その両外側立上り部
の上部に内側へ向う凹陥部8aを設けると共に、その上
端部をそれぞれ外側へ向って略90度折り曲げて掛止部
8bを形成したものである。なお8cは中央折曲部であ
り、8dは両側折曲部である。
リトラクションスプリング8の平面図で、これは一本の
線材を略W字状に形成すると共に、その両外側立上り部
の上部に内側へ向う凹陥部8aを設けると共に、その上
端部をそれぞれ外側へ向って略90度折り曲げて掛止部
8bを形成したものである。なお8cは中央折曲部であ
り、8dは両側折曲部である。
【0015】図5は、上述したリトラクションスプリン
グ8をアンチラトルスプリングを兼ねるパッドライナ7
に仮組みした状態を示すもので、(a)はその正面図で
あり、(b)はその平面図である。すなわち、リトラク
ションスプリング8をパッドライナ7に組み付けるに
は、スプリング8の両側立ち上り部を指でつまんで縮め
た状態で、その凹陥部8aをパッドライナ7の係止溝7
c内に挿入した後、釈放すれば、スプリング8の凹陥部
8aと係止溝7cとが弾性的に係合する。
グ8をアンチラトルスプリングを兼ねるパッドライナ7
に仮組みした状態を示すもので、(a)はその正面図で
あり、(b)はその平面図である。すなわち、リトラク
ションスプリング8をパッドライナ7に組み付けるに
は、スプリング8の両側立ち上り部を指でつまんで縮め
た状態で、その凹陥部8aをパッドライナ7の係止溝7
c内に挿入した後、釈放すれば、スプリング8の凹陥部
8aと係止溝7cとが弾性的に係合する。
【0016】上述のパッドライナ7およびリトラクショ
ンスプリング8をディスクブレーキに取り付けるには、
図1に示すように、あらかじめブレーキパッド5,6の
裏板5a,6aの両側上部に掛止溝5d,6dを形成し
ておき、前記した仮組み状態の両部材7,8をトルク受
け部材1の腕部1a,1bに装着する。
ンスプリング8をディスクブレーキに取り付けるには、
図1に示すように、あらかじめブレーキパッド5,6の
裏板5a,6aの両側上部に掛止溝5d,6dを形成し
ておき、前記した仮組み状態の両部材7,8をトルク受
け部材1の腕部1a,1bに装着する。
【0017】この際アンチラトルスプリング7とトルク
受け部材1の腕部1a,1bに載置されたリトラクショ
ンスプリング8とで前記腕部1a,1bを挟持するよう
にすれば、両部材7,8が腕部に弾性的に保持され、脱
落等の心配がない。次に両パッド5,6をアンチラトル
スプリング7の案内爪7eに沿ってトルク受け部材1の
両腕部1a,1bに装架し、リトラクションスプリング
8の両端掛止部8bをパッド5,6の掛止溝5d,6d
に掛止させる。そして両パッド5,6の上側からキャリ
パ4を着座させて、ガイドピン2,3を両腕部1a,1
bに固定することにより、トルク受け部材1にキャリパ
4を摺動自在に取り付けることができる。
受け部材1の腕部1a,1bに載置されたリトラクショ
ンスプリング8とで前記腕部1a,1bを挟持するよう
にすれば、両部材7,8が腕部に弾性的に保持され、脱
落等の心配がない。次に両パッド5,6をアンチラトル
スプリング7の案内爪7eに沿ってトルク受け部材1の
両腕部1a,1bに装架し、リトラクションスプリング
8の両端掛止部8bをパッド5,6の掛止溝5d,6d
に掛止させる。そして両パッド5,6の上側からキャリ
パ4を着座させて、ガイドピン2,3を両腕部1a,1
bに固定することにより、トルク受け部材1にキャリパ
4を摺動自在に取り付けることができる。
【0018】また図6および図7は、本発明の別の実施
例を示すもので、図中前記符号と同一の符号は同等のも
のを示している。図7はこの実施例のアンチラトルスプ
リング7を示すもので、前記実施例と異なっている点に
ついて説明すると、この場合は弾性押圧部7aをなくす
と共に、ガイド部7dの下方に延長部を設け、この延長
部をパッド5,6の下縁に弾接するように湾曲させて弾
性押圧部7gを形成する。なおこの場合7cは係止穴に
なっている。
例を示すもので、図中前記符号と同一の符号は同等のも
のを示している。図7はこの実施例のアンチラトルスプ
リング7を示すもので、前記実施例と異なっている点に
ついて説明すると、この場合は弾性押圧部7aをなくす
と共に、ガイド部7dの下方に延長部を設け、この延長
部をパッド5,6の下縁に弾接するように湾曲させて弾
性押圧部7gを形成する。なおこの場合7cは係止穴に
なっている。
【0019】この場合も図6に示すように、前記実施例
と同様に組み付ければよいが、パッド5,6の裏板5
a,6aの両側上部に設けた掛止溝5d,6dは、掛止
孔5e,6eでもよい。要するにこの実施例では、アン
チラトルスプリング7のガイド部7dから下側に延長し
た弾性押圧部7gがパッド5,6の下面と弾接して、ト
ルク受け部材1の腕部1a,1bとパッド5,6の当接
面間のガタによって生ずるラトル音を防止する。すなわ
ち、パッド5,6をトルク受け部材1に対して一方向に
弾性的に付勢する構造であればよい。
と同様に組み付ければよいが、パッド5,6の裏板5
a,6aの両側上部に設けた掛止溝5d,6dは、掛止
孔5e,6eでもよい。要するにこの実施例では、アン
チラトルスプリング7のガイド部7dから下側に延長し
た弾性押圧部7gがパッド5,6の下面と弾接して、ト
ルク受け部材1の腕部1a,1bとパッド5,6の当接
面間のガタによって生ずるラトル音を防止する。すなわ
ち、パッド5,6をトルク受け部材1に対して一方向に
弾性的に付勢する構造であればよい。
【0020】図8および図9は、アンチラトル機能を有
しないパッドライナ7を使用する実施例を示すもので、
図中前記符号と同一の符号は同等のものを示している。
すなわち、この実施例のパッドライナ7は、前記実施例
の弾性押圧部7a,7gが両方共ない。このパッドライ
ナ7の組み付け方法も図8に示すように、前記実施例の
場合と同様である。
しないパッドライナ7を使用する実施例を示すもので、
図中前記符号と同一の符号は同等のものを示している。
すなわち、この実施例のパッドライナ7は、前記実施例
の弾性押圧部7a,7gが両方共ない。このパッドライ
ナ7の組み付け方法も図8に示すように、前記実施例の
場合と同様である。
【0021】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、次
のような作用効果が得られる。 (1)パッドライナ又はアンチラトルスプリング7とリ
トラクションスプリング8は、仮組み付けされているの
で、トルク受け部材1への装着が容易である。 (2)又、パッドライナ7とリトラクションスプリング
8でトルク受け部材1の腕部1a,1bを挟持するよう
にすれば、パッドライナ7とリトラクションスプリング
8が前記腕部に保持されて脱落の心配がなくなる。 (3)リトラクションスプリング8はパッドライナ7に
仮組み(保持)され、その拡開範囲が規制されているの
で、両パッド5,6が必要以上に拡開しないように位置
決めできるから、組み付け性が容易で、腕部1a,1b
からパッド5,6がずれ落ちる心配がなくなる。 (4)ディスクブレーキ装置の不用意な分解時でも、パ
ッド5,6やリトラクションスプリング8が突然分解し
て落下することがない。 (5)リトラクションスプリング8の組み付けは、ディ
スクブレーキ装置全体の組み付け以前に、パッドライナ
7に仮組みするので、組み付け性が非常に容易になる。
のような作用効果が得られる。 (1)パッドライナ又はアンチラトルスプリング7とリ
トラクションスプリング8は、仮組み付けされているの
で、トルク受け部材1への装着が容易である。 (2)又、パッドライナ7とリトラクションスプリング
8でトルク受け部材1の腕部1a,1bを挟持するよう
にすれば、パッドライナ7とリトラクションスプリング
8が前記腕部に保持されて脱落の心配がなくなる。 (3)リトラクションスプリング8はパッドライナ7に
仮組み(保持)され、その拡開範囲が規制されているの
で、両パッド5,6が必要以上に拡開しないように位置
決めできるから、組み付け性が容易で、腕部1a,1b
からパッド5,6がずれ落ちる心配がなくなる。 (4)ディスクブレーキ装置の不用意な分解時でも、パ
ッド5,6やリトラクションスプリング8が突然分解し
て落下することがない。 (5)リトラクションスプリング8の組み付けは、ディ
スクブレーキ装置全体の組み付け以前に、パッドライナ
7に仮組みするので、組み付け性が非常に容易になる。
【図1】本発明のディスクブレーキ装置を一部断面で示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】図1の装置を一部断面で示す平面図である。
【図3】(a)は、アンチラトルスプリングを兼ねるパ
ッドライナの正面図であり、(b)は、その平面図であ
り、(c)は、(a)の側面図である。
ッドライナの正面図であり、(b)は、その平面図であ
り、(c)は、(a)の側面図である。
【図4】リトラクションスプリングの平面図である。
【図5】(a)は、パッドライナとリトラクションスプ
リングとの仮組み状態を示す正面図であり、(b)は、
その平面図である。
リングとの仮組み状態を示す正面図であり、(b)は、
その平面図である。
【図6】本発明の他の実施例のディスクブレーキ装置を
一部断面で示す正面図である。
一部断面で示す正面図である。
【図7】(a)は、図6のアンチラトルスプリングの正
面図であり、(b)は、その平面図であり、(c)は、
(a)の側面図である。
面図であり、(b)は、その平面図であり、(c)は、
(a)の側面図である。
【図8】本発明の他の実施例のディスクブレーキ装置を
一部断面で示す正面図である。
一部断面で示す正面図である。
【図9】(a)は、図8のパッドライナの正面図であ
り、(b)は、その平面図であり、(c)は、(a)の
側面図である。
り、(b)は、その平面図であり、(c)は、(a)の
側面図である。
1 トルク受け部材 1a,1b 腕部 2,3 ガイドピン 4 キャリパ 5,6 ブレーキパッド 5a,6a 裏板 5b,6b ライニング 7 パッドライナ(アンチラトルスプリング) 7a 弾性押圧部 7b 突片 7c 係止溝(係止穴) 7d ガイド部 7e 案内爪 7f 保持爪 7g 弾性押圧部 8 リトラクションスプリング 8a 凹陥部 8b 掛止部 8c 中央折曲部 8d 両側折曲部
Claims (3)
- 【請求項1】 トルク受け部材の両側にロータの軸線と
平行な腕部を有し、ロータの両側面に摩擦係合する一対
のパッドを前記両腕部間に装架し、前記対向する腕部と
パッドの各当接面間に板状のパッドライナを介在させて
パッドを腕部に滑動自在に係合し、前記両パッド間に縮
設したリトラクションスプリングで両パッドを拡開する
ように付勢するディスクブレーキ装置において、前記リ
トラクションスプリングを一本の線材で略同一平面上に
屈曲形成し、その中間部を前記パッドライナの上部に設
けた係止穴に縮めた状態で収容して、その拡開範囲が規
制されるように、前記パッドライナに保持させたことを
特徴とするディスクブレーキ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のパッドライナを対向する
腕部とパッドの各当接面間に介在させたガイド部と、パ
ッドをトルク受け部材の一方向に付勢するようにガイド
部から延長した弾性押圧部とから成るアンチラトルスプ
リングとしたことを特徴とするディスクブレーキ装置。 - 【請求項3】 請求項1記載のパッドライナと、前記ト
ルク受け部材の腕部に載置された前記リトラクションス
プリングとでトルク受け部材の腕部を挟持し、トルク受
け部材に前記パッドライナとリトラクションスプリング
を弾性的に保持させたことを特徴とするディスクブレー
キ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214180A JPH0771494A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | ディスクブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5214180A JPH0771494A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | ディスクブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0771494A true JPH0771494A (ja) | 1995-03-17 |
Family
ID=16651568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5214180A Pending JPH0771494A (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | ディスクブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0771494A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528468A (ja) * | 2003-12-30 | 2007-10-11 | フレニ ブレンボ エス.ピー.エー. | ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びキャリパ |
DE102011100160A1 (de) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | Lucas Automotive Gmbh | Scheibenbremse für eine Kraftfahrzeugbremsanlage mit einer Rückstellfeder-Führungsvorrichtung sowie Führungsvorrichtung hierfür |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5214180A patent/JPH0771494A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007528468A (ja) * | 2003-12-30 | 2007-10-11 | フレニ ブレンボ エス.ピー.エー. | ディスクブレーキ用ブレーキパッド及びキャリパ |
DE102011100160A1 (de) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | Lucas Automotive Gmbh | Scheibenbremse für eine Kraftfahrzeugbremsanlage mit einer Rückstellfeder-Führungsvorrichtung sowie Führungsvorrichtung hierfür |
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