JPH0771388B2 - 回転子のダイカストガスのガス抜き方法 - Google Patents

回転子のダイカストガスのガス抜き方法

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JPH0771388B2
JPH0771388B2 JP61213827A JP21382786A JPH0771388B2 JP H0771388 B2 JPH0771388 B2 JP H0771388B2 JP 61213827 A JP61213827 A JP 61213827A JP 21382786 A JP21382786 A JP 21382786A JP H0771388 B2 JPH0771388 B2 JP H0771388B2
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die casting
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ring
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正治 妹尾
一夫 柳谷
彰 猿田
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、電動機の回転子の構造により、特にダイカス
ト作業におけるエンドリング部のダイカスト巣の発生の
低減に好適な回転子の構造に関する。
〔従来の技術〕
ダイカスト巣の発生防止法として例えば特開昭56−1077
66号に記載のように、コアに鉄心を貫通する小穴を設
け、反湯口側のエンドリングと小穴を連接し、ダイカス
トガスを逃がす構成が提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の構成によれば鉄心の積厚のバラツ
キ、型の摩擦等による、ガス逃げ通路が変わった場合の
ダイカスト金属によるガス逃げ通路の目づまりの点に関
しては充分な配慮がされていなかった。
そこで、本発明の目的は、エンドリングのダイカスト巣
を低減し、回転子の2次抵抗の安定化を計ることにより
電動機特性のバラツキ、低下を抑え、またエンドリング
のダイカスト巣による重量アンバランスの少ない電動機
の回転子を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
一般に、両端にエンドリングを有する回転子において
は、第6図に示すように、一方のエンドリング側にダイ
カスト湯口10を設け、他方のエンドリング側よりガス抜
きを行う。(図中→印はダイカスト湯の流れ、印はガ
ス抜きを示す。)しかしながら、湯バリの発生、ダイカ
スト型のガス抜き穴の目づまり等から、充分に大きなガ
ス抜き穴は設けられずまた、不均一なダイカスト湯流れ
によるガスの巻込と相まって、エンドリング部にダイカ
スト巣が発生する。このダイカスト巣により、二次抵抗
のバラツキが発生し、電動機の特性のバラツキ、低下と
なる。さらに、エンドリング3hと5b,3bと5aのようにエ
ンドリング部に段差を設け、ロータをアンバランスにし
て負荷のアンバランスを吸収する構造の回転子において
は、湯流れの不均一が大きくなると共に、ダイカスト巣
の発生が大きくなり、バランス量のバラツキも大きくな
る。
本発明は、軸方向貫通穴を有する鉄心の該貫通穴を介し
て鉄心軸方向両端部にダイカストにより形成されるエン
ドリングを有する回転子のダイカストガスのガス抜き方
法において、前記鉄心軸方向両端部の一方のエンドリン
グ形成側に湯口を設け、他方のエンドリング形成部の軸
方向端部に更に前記エンドリングよりも径方向厚みの薄
い円筒状リング形成部を設け、該円筒状リング形成部の
端部よりダイカスト時のガスを抜くことを特徴としたも
のである。
〔作用〕
このような構成によりダイカスト湯流れの距離を均一化
し、ダイカスト巣の発生を抑えると共に、ダイカスト巣
の発生部を円筒状のリング側におしやり、特性影響等の
大きなエンドリング部のダイカスト巣を低減することが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。
第1図は、鉄心1の軸方向貫通穴2を介し、ダイカスト
により形成されたエンドリング3に、円筒状リング4a,4
bを設けた例である。エンドリング3a側にダイカスト湯
口を設け、円筒状リング4b先端部よりガス抜きを行うこ
とにより、エンドリング3b部に滞留すべきガスが円筒状
リング4b部に集中し、エンドリング3bのダイカスト巣が
軽減でき、回転子2次抵抗が安定し、電動機特性のバラ
ツキ、低下が抑えられる効果がある。第1図の実施例
は、両側に円筒状リングを設けているが、これは片側と
しても差支えない。
第2図は、ロータリ式圧縮機等のアンバランス負荷に使
用される回転子で、エンドリング部4に段差5を設け、
回転子に負荷アンバランスを吸収するアンバランスを設
け、回転系のバランスを修正している。この回転子に、
円筒状リング4を設けることにより、円筒状リング4aの
先端から円筒状リング4bの先端までが等距離となり、ダ
イカスト湯流れが均一になり、また前述のエンドリング
部のダイカスト巣低減、および、段差部のダイカスト巣
も低減されるので、回転子のバランスが正確になる。
第3図、第4図はそれぞれ、エンドリングの外周部、中
間部に円筒状リング4a,4bを設けた例であり、効果は前
述と同様である。
さらに第5図は、第4図のエンドリング中間部に設けた
円筒状リング4a,4bに、冷却フィン6を設けた例を示
し、冷却効果の向上と共に、円筒状リング4a,4bと冷却
フィン6の強度が向上する。もちろん、それぞれの形状
の組合せも可能である。
〔発明の効果〕
本願発明によれば、エンドリングの径方向厚みより薄い
円筒状のリング形成部を設け、従来エンドリング部に滞
留していたガスを、この円筒状リング形成部の端部にガ
スを集中させガス抜きを行うようにしたので、エンドリ
ング部のダイカスト巣の低減が計れ、回転子2次抵抗の
安定化による電動機特性のバラツキ、低下を抑えること
ができ、またエンドリングのダイカスト巣による重量ア
ンバランスを低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一つの実施例の構成を説明するための
二面図、第2図、第3図、第4図、第5図はそれぞれ異
なる他の実施例を説明するための二面図、第6図は従来
から行なわれているダイカスト方法を説明するための図
である。 1……回転子鉄心、2……鉄心貫通穴、3……エンドリ
ング、4……円筒状リング、5……バランスウェイトエ
ンドリング段差、6……冷却フィン、7……ダイカスト
金型の外筒、9……反湯口側エンドリング金型、8……
湯口側エンドリング金型、10……ダイカスト湯口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野間 啓二 千葉県習志野市東習志野7丁目1番1号 株式会社日立製作所習志野工場内 (56)参考文献 特開 昭60−20762(JP,A) 実開 昭50−91006(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向貫通穴を有する鉄心の該貫通穴を介
    して鉄心軸方向両端部にダイカストにより形成されるエ
    ンドリングを有する回転子のダイカストガスのガス抜き
    方法において、 前記鉄心軸方向両端部の一方のエンドリング形成側に湯
    口を設け、他方のエンドリング形成部の軸方向端部に更
    に前記エンドリングよりも径方向厚みの薄い円筒状リン
    グ形成部を設け、該円筒状リング形成部の端部よりダイ
    カスト時のガスを抜くことを特徴とした回転子のダイカ
    ストガスのガス抜き方法。
JP61213827A 1986-09-12 1986-09-12 回転子のダイカストガスのガス抜き方法 Expired - Fee Related JPH0771388B2 (ja)

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JPS5430204U (ja) * 1977-08-02 1979-02-27
JPS6020762A (ja) * 1983-07-11 1985-02-02 Toshiba Heating Appliances Co ダイカストロ−タ製造方法

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