JP2003333812A - インダクションモータのロータ - Google Patents
インダクションモータのロータInfo
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- JP2003333812A JP2003333812A JP2002138045A JP2002138045A JP2003333812A JP 2003333812 A JP2003333812 A JP 2003333812A JP 2002138045 A JP2002138045 A JP 2002138045A JP 2002138045 A JP2002138045 A JP 2002138045A JP 2003333812 A JP2003333812 A JP 2003333812A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- slot
- induction motor
- rotor core
- bar
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- Induction Machinery (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ロータを高速回転させても、モータの特性を
低下させることなく、ロータコアの変形を防ぐことがで
きるインダクションモータのロータを提供する。 【解決手段】 ロータコア3の外周部にリング状に配置
した複数個のスロット4を有するインダクションモータ
のロータ1において、スロット4の周方向の壁面に凹部
4aもしくは凸部4bを設ける。また、スロット4の壁
面には、凹部4aと凸部4bを同数ずつ設け、スロット
4に配設するロータバー5の面積が低下しないようにす
る。
低下させることなく、ロータコアの変形を防ぐことがで
きるインダクションモータのロータを提供する。 【解決手段】 ロータコア3の外周部にリング状に配置
した複数個のスロット4を有するインダクションモータ
のロータ1において、スロット4の周方向の壁面に凹部
4aもしくは凸部4bを設ける。また、スロット4の壁
面には、凹部4aと凸部4bを同数ずつ設け、スロット
4に配設するロータバー5の面積が低下しないようにす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インダクションモ
ータのロータに関するもので、特にスロットの形状に関
するものである。
ータのロータに関するもので、特にスロットの形状に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インダクションモータのロータ
は、図3(a),(b)に示すように構成されていた。
図3(a)において、1はインダクションモータのロー
タ、2は回転軸、3はロータコアで、前記回転軸2の外
周面に嵌合固着している。前記ロータコア3は、外周部
にリング状に配置した複数個のスロット4を有してい
る。前記スロット4には、アルミダイカストされたロー
タバー5が配設されている。前記ロータバー5は、ロー
タコア3の軸方向端面の外周部に配設される図示しない
短絡環(ロータバーと同時にアルミダイカストで形成さ
れる)と一緒にかご形導体を構成している。このような
構成において、インダクションモータを駆動すると、ロ
ータ1が回転するが、ロータバー5は、ロータ1の回転
によって遠心力を受けスロット4から飛び出そうとす
る。これを防ぐため、ロータコア3には、図3(b)に
示すように、ロータ1の外周部とスロット4との間にブ
リッジ6を設けている。なお、7は前記スロット4間に
形成されたロータティースである。
は、図3(a),(b)に示すように構成されていた。
図3(a)において、1はインダクションモータのロー
タ、2は回転軸、3はロータコアで、前記回転軸2の外
周面に嵌合固着している。前記ロータコア3は、外周部
にリング状に配置した複数個のスロット4を有してい
る。前記スロット4には、アルミダイカストされたロー
タバー5が配設されている。前記ロータバー5は、ロー
タコア3の軸方向端面の外周部に配設される図示しない
短絡環(ロータバーと同時にアルミダイカストで形成さ
れる)と一緒にかご形導体を構成している。このような
構成において、インダクションモータを駆動すると、ロ
ータ1が回転するが、ロータバー5は、ロータ1の回転
によって遠心力を受けスロット4から飛び出そうとす
る。これを防ぐため、ロータコア3には、図3(b)に
示すように、ロータ1の外周部とスロット4との間にブ
リッジ6を設けている。なお、7は前記スロット4間に
形成されたロータティースである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロータ
1の回転が高速になると遠心力が大きくなり、ロータバ
ー5に対して、スロット4から外周方向に飛び出させよ
うとする力が大きくなる。そのため、遠心力によりロー
タバー5が外周方向に動くことによりバランスが変化し
てロータ1に振動が発生したり、ブリッジ6にロータバ
ー5の重量が遠心力としてかかり、ロータコアが変形す
るといった問題があった。そこで、ロータバー5のスロ
ット4からの飛び出しを防ぐために、ロータバー5の面
積を小さくしたり、図3(b)に示すように、ブリッジ
6の厚さを厚くして強度を保つなどして対応していた
が、この場合モータの特性が低下してしまうという問題
があった。本発明は、このような問題を解決するために
なされたもので、ロータを高速回転させても、モータの
特性を低下させることなく、ロータコアの変形を防ぐこ
とができるインダクションモータのロータを提供するこ
とを目的とするものである。
1の回転が高速になると遠心力が大きくなり、ロータバ
ー5に対して、スロット4から外周方向に飛び出させよ
うとする力が大きくなる。そのため、遠心力によりロー
タバー5が外周方向に動くことによりバランスが変化し
てロータ1に振動が発生したり、ブリッジ6にロータバ
ー5の重量が遠心力としてかかり、ロータコアが変形す
るといった問題があった。そこで、ロータバー5のスロ
ット4からの飛び出しを防ぐために、ロータバー5の面
積を小さくしたり、図3(b)に示すように、ブリッジ
6の厚さを厚くして強度を保つなどして対応していた
が、この場合モータの特性が低下してしまうという問題
があった。本発明は、このような問題を解決するために
なされたもので、ロータを高速回転させても、モータの
特性を低下させることなく、ロータコアの変形を防ぐこ
とができるインダクションモータのロータを提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明は、ロータコアの外周部にリング状に配置し
た複数個のスロットを有するインダクションモータのロ
ータにおいて、前記スロットの周方向の壁面に凹部もし
くは凸部を設けるようにしたものである。また、前記ス
ロットの壁面に、凹部と凸部を同数ずつ設けるようにし
たものである。
め、本発明は、ロータコアの外周部にリング状に配置し
た複数個のスロットを有するインダクションモータのロ
ータにおいて、前記スロットの周方向の壁面に凹部もし
くは凸部を設けるようにしたものである。また、前記ス
ロットの壁面に、凹部と凸部を同数ずつ設けるようにし
たものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図1は本発明の実施例におけるインダク
ションモータのロータの要部を示す正断面図である。イ
ンダクションモータのロータ1は、ロータコア3の外周
部に形成する複数個のスロット4の壁面に、凹部4aと
凸部4bを設けている。前記凹部4aは、スロット4の
内周側(ロータの中心側)の側壁に設けられ、前記凸部
4bは、スロット4の外周側(ロータの反中心側)の側
壁に設けられている。このような構成にすることによ
り、ロータ1が高速回転してロータバー5に大きな遠心
力が働いても、前記凹部4aおよび凸部4bで受け止め
ることができる。したがって、ブリッジ6の厚み寸法は
小さくてよいので、モータの特性は低下することはな
い。また、ロータコア3は、ブリッジ6の部分が変形す
ることはない。さらに、前記凹部4aおよび凸部4bを
それぞれのスロット4においてセットにしてスロット4
の壁面に形成しているので、ロータバー5の面積は低下
しないし、磁束の通過するロータティース7の幅寸法も
低下しない。したがって、ロータバー5の面積低下によ
る出力低下は生じないし、磁束の飽和による特性低下も
生じない。これにより、ロータコア3は、モータの特性
を低下させることなく、変形を防ぐことができる。
いて説明する。図1は本発明の実施例におけるインダク
ションモータのロータの要部を示す正断面図である。イ
ンダクションモータのロータ1は、ロータコア3の外周
部に形成する複数個のスロット4の壁面に、凹部4aと
凸部4bを設けている。前記凹部4aは、スロット4の
内周側(ロータの中心側)の側壁に設けられ、前記凸部
4bは、スロット4の外周側(ロータの反中心側)の側
壁に設けられている。このような構成にすることによ
り、ロータ1が高速回転してロータバー5に大きな遠心
力が働いても、前記凹部4aおよび凸部4bで受け止め
ることができる。したがって、ブリッジ6の厚み寸法は
小さくてよいので、モータの特性は低下することはな
い。また、ロータコア3は、ブリッジ6の部分が変形す
ることはない。さらに、前記凹部4aおよび凸部4bを
それぞれのスロット4においてセットにしてスロット4
の壁面に形成しているので、ロータバー5の面積は低下
しないし、磁束の通過するロータティース7の幅寸法も
低下しない。したがって、ロータバー5の面積低下によ
る出力低下は生じないし、磁束の飽和による特性低下も
生じない。これにより、ロータコア3は、モータの特性
を低下させることなく、変形を防ぐことができる。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば次の
ような効果がある。 (1)インダクションモータにおいて、前記スロットの周
方向の壁面に凹部もしくは凸部を設けることにより、ロ
ータが高速回転してロータバーに大きな遠心力が働いて
も、前記凹部または凸部で受け止めることができる。し
たがって、ブリッジの厚み寸法を小さくすることがで
き、モータの特性を低下させることなく、ロータコアの
変形を防ぐことができる。 (2)前記凹部および凸部をセットにしてスロットの壁面
に形成しているので、ロータバーの面積を低下させるこ
とがない。また、磁束の通過するロータティースの幅寸
法も同一となり、磁束の飽和による特性低下も生じな
い。したがって、モータの特性を低下させることなく、
ロータコアの変形を防ぐことができる。
ような効果がある。 (1)インダクションモータにおいて、前記スロットの周
方向の壁面に凹部もしくは凸部を設けることにより、ロ
ータが高速回転してロータバーに大きな遠心力が働いて
も、前記凹部または凸部で受け止めることができる。し
たがって、ブリッジの厚み寸法を小さくすることがで
き、モータの特性を低下させることなく、ロータコアの
変形を防ぐことができる。 (2)前記凹部および凸部をセットにしてスロットの壁面
に形成しているので、ロータバーの面積を低下させるこ
とがない。また、磁束の通過するロータティースの幅寸
法も同一となり、磁束の飽和による特性低下も生じな
い。したがって、モータの特性を低下させることなく、
ロータコアの変形を防ぐことができる。
【図1】 本発明の実施例におけるインダクションモー
タのロータの要部を示す正断面図である。
タのロータの要部を示す正断面図である。
【図2】 本発明の他の実施例を示す図1相当図であ
る。
る。
【図3】 従来技術におけるインダクションモータのロ
ータを示す図で、(a)はロータ全体を示す斜視図で、
(b)はスロットの部分を拡大して示す図1相当図であ
る。
ータを示す図で、(a)はロータ全体を示す斜視図で、
(b)はスロットの部分を拡大して示す図1相当図であ
る。
1 ロータ
2 回転軸
3 ロータコア
4 スロット
4a 凹部
4b 凸部
5 ロータバー
6 ブリッジ
7 ロータティース
Claims (2)
- 【請求項1】 ロータコアの外周部にリング状に配置し
た複数個のスロットを有するインダクションモータのロ
ータにおいて、 前記スロットの周方向の壁面に凹部もしくは凸部を設け
たことを特徴とするインダクションモータのロータ。 - 【請求項2】 前記スロットの壁面に、凹部と凸部を同
数ずつ設けたことを特徴とする請求項1に記載のインダ
クションモータのロータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002138045A JP2003333812A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | インダクションモータのロータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002138045A JP2003333812A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | インダクションモータのロータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003333812A true JP2003333812A (ja) | 2003-11-21 |
Family
ID=29699587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002138045A Pending JP2003333812A (ja) | 2002-05-14 | 2002-05-14 | インダクションモータのロータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003333812A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102332802A (zh) * | 2011-08-06 | 2012-01-25 | 无锡市中达电机有限公司 | 一种铜导条转子 |
US8319388B2 (en) | 2008-01-25 | 2012-11-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor and hermetic compressor |
US8344581B2 (en) | 2007-12-27 | 2013-01-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor rotor core having shaped slots |
US8740584B2 (en) | 2008-08-05 | 2014-06-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor and hermetic compressor |
JP2014107873A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Yaskawa Electric Corp | 回転電機及び回転子 |
JP2015035870A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機の回転子 |
CN112117844A (zh) * | 2020-09-14 | 2020-12-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电机及具有其的螺杆压缩机 |
-
2002
- 2002-05-14 JP JP2002138045A patent/JP2003333812A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8344581B2 (en) | 2007-12-27 | 2013-01-01 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor rotor core having shaped slots |
US8466597B2 (en) | 2007-12-27 | 2013-06-18 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor rotor core having shaped slots |
US8319388B2 (en) | 2008-01-25 | 2012-11-27 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor and hermetic compressor |
US8740584B2 (en) | 2008-08-05 | 2014-06-03 | Mitsubishi Electric Corporation | Induction motor and hermetic compressor |
CN102332802A (zh) * | 2011-08-06 | 2012-01-25 | 无锡市中达电机有限公司 | 一种铜导条转子 |
JP2014107873A (ja) * | 2012-11-22 | 2014-06-09 | Yaskawa Electric Corp | 回転電機及び回転子 |
JP2015035870A (ja) * | 2013-08-08 | 2015-02-19 | 株式会社豊田自動織機 | 誘導機の回転子 |
CN112117844A (zh) * | 2020-09-14 | 2020-12-22 | 珠海格力电器股份有限公司 | 电机及具有其的螺杆压缩机 |
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