JPH0770793A - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

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JPH0770793A
JPH0770793A JP9712894A JP9712894A JPH0770793A JP H0770793 A JPH0770793 A JP H0770793A JP 9712894 A JP9712894 A JP 9712894A JP 9712894 A JP9712894 A JP 9712894A JP H0770793 A JPH0770793 A JP H0770793A
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允紀 土屋
Tatsumasa Yamada
達正 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電着塗料等の処理液の攪拌を阻害することが
ないとともに処理液の持ち出し量も少なく、高い処理効
率が得られるコンパクトで無駄の無い表面処理装置を提
供する。 【構成】 把持爪が下方へ延び出すラック26によりワ
ーク20を把持して一定の送りピッチPずつ間欠送り
し、処理槽C1〜C10内にワーク20のみを順次保持
して表面処理を行う。処理槽C1〜C10は、ワーク搬
送方向の寸法が処理時間に応じて定められ、処理時間が
短くて良い処理槽C1,C2,C4,C6〜C10の幅
寸法は処理時間が長い処理槽(電着槽)C3,C5の1
/4とされており、処理槽C1,C2,C4,C6〜C
10では、それぞれ一つのラック26が把持しているワ
ーク20に一定の単位時間Tだけ処理を行う一方、処理
槽C3,C5では、4個のラック26が把持しているワ
ーク20に単位時間Tの4倍の時間だけ処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを複数種類の処
理液に順次浸漬して表面処理を行う表面処理装置の改良
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークを複数種類の処理液に順次浸漬し
て表面処理を行う表面処理装置、例えば電着塗装装置や
電気メッキ装置などが知られている。図13は、自動車
の外板パネル等を塗装する電着塗装装置の一例で、電着
塗装すべきワーク10の搬送経路に沿って水洗槽C1,
タレ切槽C2,第1電着槽C3,第1濾液槽C4,第2
電着槽C5,第2濾液槽C6,第3濾液槽C7,タレ切
槽C8,および水洗槽C9が配置されている。水洗槽C
1,C9には純水、電着槽C3,C5には電着塗料、濾
液槽C4,C6,C7には所定の濾液がそれぞれ収容さ
れており、ワーク10は順次それ等の処理液に浸漬され
ながら搬送され、図示しない焼付炉で焼き付けられる。
上記各処理槽C1〜C9の幅寸法は、ワーク10の大き
さに応じて予め一定の大きさに定められており、ワーク
10はその幅寸法と同じ一定のピッチPずつ離間して間
欠送りされるとともに、各処理槽C1〜C9に同時に1
個ずつ挿入され、予め定められた一定の処理時間だけ保
持されるようになっている。この処理時間は、電着槽C
3,C5における電着処理で所定の厚さの塗膜が形成さ
れるように、電着処理条件などに基づいて定められる。
なお、電着槽C3,C5では、電着塗料の濃度が均一と
なるように攪拌するようになっている。
【0003】一方、電動モータのステータコアなど比較
的小さな小物部品を電着塗装する場合にも上記電着塗装
装置は用いられ、その場合には、処理効率を高めるため
に多数の部品を同時に処理するようにしている。特開平
4−16421号公報に記載されている装置は、このよ
うな小物部品を電着塗装する際に用いられるもので、図
14に示すように、ばね板材などから成る把持爪12が
平面的に多数設けられた保持板14により、上記ステー
タコアなどの小物のワーク16を同時に多数保持するよ
うになっており、これを前記ワーク10の代わりに間欠
送りして電着塗装を行うのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに保持板に多数のワークを取り付けて処理する場合、
ワークと共に保持板も電着槽の電着塗料内に浸漬して電
着処理を行うことになるため、その保持板により電着塗
料の攪拌状態が阻害され、濃度分布にばらつきが生じて
各ワークに対する塗装状態に差が生じることがある。電
着槽から出る時に持ち出される電着塗料の量も多くなる
ため、その後に浸漬される濾液槽や水洗槽の汚れが促進
されるとともに、電着槽への電着塗料の補充サイクルが
短くなる。なお、ワークを略水平な方向に一列で保持
し、ワークのみを電着塗料内に浸漬するようにすれば上
記問題は解消するが、一度に処理できる量が少なくなっ
て処理効率が低下する。
【0005】一方、一般に電着槽での処理時間に比べて
短時間で済む水洗槽やタレ切槽,濾液槽での処理時間が
電着槽での処理時間と同じで、無駄な時間が多いととも
に、各処理槽の容積すなわちワーク搬送方向の幅寸法
は、小物のワークを処理する場合には必要以上に大き
く、純水や濾液,電着塗料等の処理液の管理や設置スペ
ースに無駄があった。
【0006】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、電着塗料等の処理液
の攪拌を阻害することがないとともに処理液の持ち出し
量も少なく、しかも高い処理効率が得られるコンパクト
で無駄の無い表面処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、把持爪によりワークを把持し
て搬送するとともに、そのワークを複数種類の処理液に
順次浸漬して表面処理を行う表面処理装置であって、
(a)予め定められた略水平なワーク搬送方向に順次配
設されて前記複数種類の処理液をそれぞれ収容する複数
の処理槽と、(b)それぞれ前記把持爪が下向きに且つ
略水平で前記ワーク搬送方向と略直角な方向に多数設け
られ、その把持爪により多数のワークを同時に把持して
搬送する複数のラックと、(c)前記ワーク搬送方向に
隣接する各処理槽間において、前記ラックを所定の単位
時間毎に所定の単位数量ずつ同時に移動させるととも
に、そのラックを前記複数の処理槽にそれぞれ処理時間
に比例する数量ずつ位置させ、そのラックに把持されて
いる前記ワークをその複数の処理槽に順次浸漬する搬送
手段とを有することを特徴とする。
【0008】
【第1発明の作用および効果】このような表面処理装置
においては、それぞれ把持爪が下向きに且つ略水平でワ
ーク搬送方向と略直角な方向に多数設けられ、その把持
爪により多数のワークを同時に把持して搬送する複数の
ラックが、搬送手段によりワーク搬送方向へ順次搬送さ
れることにより、そのラックに把持されているワークが
複数の処理槽に順次浸漬され、連続的に表面処理が施さ
れる。搬送手段は、ワーク搬送方向に隣接する各処理槽
間において、上記ラックを所定の単位時間毎に所定の単
位数量ずつ同時に移動させるとともに、各処理槽にそれ
ぞれ処理時間に比例する数量ずつ位置させるようになっ
ており、処理時間が長い処理槽程多数のワークに同時に
処理が行われる。すなわち、処理時間が短い処理槽にお
いては、比較的少量のワークに処理を行って短時間で次
の処理槽へ送り出すが、処理時間が長い処理槽において
は、上記単位時間ずつ処理の開始,終了時間をずらしな
がら多数のワークに同時に処理を行うのであり、単位時
間毎に単位数量ずつのラックを次の処理槽へ移動させな
がら、各処理槽における処理時間を適宜設定できるので
ある。上記所定の単位時間は、例えば複数の処理槽の各
処理時間のうち最も短い処理時間に設定されるが、その
最も短い処理時間の整数分の1の時間に設定することも
できる。また、所定の単位数量は、一緒に移動させられ
て同時に同じ処理が行われるラックの数量で、処理槽の
大きさなどに応じて適宜定められる。
【0009】このように、かかる本発明の表面処理装置
においては、各処理槽の処理時間が独立に定められるた
め時間の無駄が無くなるとともに、処理時間が長い処理
槽ではその処理時間に比例した数量のワークに同時に処
理が行われることから、一つのラックが把持しているワ
ークの数量が少なくても、平面的に多数のワークを保持
して処理する従来装置と同程度の高い処理効率が得られ
るようになる。
【0010】また、ワークを把持している把持爪はラッ
クに下向きに設けられているため、ワークのみを処理槽
内の処理液中に浸漬して処理を行うことが可能で、ラッ
クまで処理液に浸漬する必要がない。このため、電着塗
料等の処理液の攪拌を阻害することがなくなり、処理液
の濃度分布のばらつきに起因する表面処理むらが防止さ
れる一方、処理液の持ち出し量が少なくなって処理液の
補充が節減されるとともに、その後にワークが浸漬され
る処理槽の汚れが軽減される。
【0011】また、複数の処理槽は、同時に処理すべき
ワークの数量がそれぞれ異なるため、処理時間が短くて
処理数量が少ない処理槽は処理時間が長くて処理数量が
多い処理槽よりも小さくすることが可能である。これに
より、例えば前記電着塗装装置のように処理時間が異な
る複数種類の処理を連続して行う場合、処理時間が短く
て良い水洗槽やタレ切槽,濾液槽を処理時間が長い電着
槽よりも小さくすることが可能で、装置をコンパクトに
構成して設置スペースを節減できるとともに、処理液の
量が少なくなって管理が容易となる。
【0012】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、上記
第1発明の表面処理装置において、前記搬送手段が、
(a)前記ラックと係合する複数の受け部材が前記単位
時間毎に上昇,前進,下降,後退させられることによ
り、前記ラックを前記単位数量ずつ同時に持ち上げて前
記ワーク搬送方向における次の処理槽へ移動させる移載
装置と、(b)処理時間が前記単位時間より長い処理槽
において、前記移載装置により単位時間毎に供給される
複数の単位数量のラックを支持するとともに、前記ワー
クを処理液に浸漬したまま前記ワーク搬送方向へ順次移
動させるベルトコンベアとを有するものである。
【0013】
【第2発明の作用および効果】このような表面処理装置
においては、複数の処理槽間におけるラックの移動は移
載装置によって行われる一方、処理時間が単位時間より
長い処理槽では、ベルトコンベアによりラックを支持す
るとともにワークを処理液に浸漬したままワーク搬送方
向へ移動するようになっているため、例えば処理槽間お
よび処理槽内を含めてラックを上下動させながらピッチ
送りする場合に比較して、ワークに対する所定の表面処
理が所定時間継続して行われるようになり、表面処理品
質が向上するとともに処理に要する全体の時間を短縮で
きる。また、上記ベルトコンベアは、移載装置と同様に
単位時間毎に一定ピッチずつラックを間欠送りするもの
でも良いし、一定の搬送速度で連続送りするものでも良
いが、そのピッチを小さくしたり搬送速度を遅くしたり
すれば処理槽の幅寸法(ワーク搬送方向の寸法)を小さ
くでき、表面処理装置を更にコンパクトに構成すること
が可能である。更に、上記移載装置は複数の受け部材を
上昇,前進,下降,後退させてラックを移動させるもの
であるため、例えば上下に蛇行しながらワーク搬送方向
へ走行させられるチェーンベルトにラックを係止して搬
送する場合に比較して、ワーク搬送方向における装置寸
法をコンパクトに維持しつつ移載装置を容易に配設でき
るとともに、処理槽間のラックの移動を迅速に行うこと
ができる。
【0014】
【課題を解決するための第3の手段】前記目的を達成す
るために、第3発明は、上記第1発明または第2発明の
表面処理装置において、前記把持爪は前記ワークの両端
面に係合してそのワークを把持するものであり、(a)
前記ラックに設けられた把持爪と同様の間隔で略水平な
方向へ突き出す多数の支持具を有し、その支持具にそれ
ぞれ前記ワークが支持される支持部材と、(b)その支
持部材を上下方向へ案内するガイド部材と、(c)前記
支持部材を上方へ付勢して常には上端位置に保持すると
ともに、前記ラックに相対的に接近させられて前記把持
爪と係合した時にはその支持部材が下方へ押し下げられ
ることを許容する弾性部材とを有し、前記把持爪が前記
支持部材または前記支持ピンと係合した状態でその支持
ピンに引っ掛けられた前記ワークをその把持爪で把持さ
せて受け渡すワーク受渡し治具を備えていることを特徴
とする。
【0015】
【第3発明の作用および効果】かかるワーク受渡し治具
を有する表面処理装置においては、多数の支持具に予め
ワークを支持した支持部材が、弾性部材の付勢力に従っ
て前記ラックの把持爪と係合させられた状態で、その支
持具に支持されたワークをその把持爪で把持させて受け
渡すため、例えばステータコアなどのように肉厚が1m
m以下の円筒形状のワークでも、ラックに対して確実に
受け渡すことが可能で、手作業で取り付ける場合に比較
して作業者の負担が大幅に軽減される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、例えばケイ素鋼板を打ち抜いた
ものを積層した電動モータのステータコアなどのワーク
20に電着塗装を行う表面処理装置の全体構成を示す概
略図で、処理容器22と焼付炉24とを備えている。処
理容器22は、ワーク搬送方向すなわち図の左右方向に
おいて水洗槽C1,タレ切槽C2,第1電着槽C3,第
1濾液槽C4,第2電着槽C5,第2濾液槽C6,第3
濾液槽C7,タレ切槽C8,水洗槽C9,およびエアブ
ロー槽C10の計10個の処理槽に分割されており、水
洗槽C1,C9には純水、電着槽C3,C5には電着塗
料、濾液槽C4,C6,C7には所定の濾液がそれぞれ
収容されている。これ等の処理液が収容された処理槽C
1,C3〜C7,C9が請求項1に記載の処理槽に相当
する。上記電着槽C3,C5は、ワーク20に所定の樹
脂製塗料を電着する槽で、一定厚さの塗膜が形成される
ように電着塗料を攪拌する攪拌装置を備えている。
【0017】上記ワーク20は、図2に示すラック26
に多数把持されて搬送され、前記処理容器22の各処理
槽C1〜C10へ順次送られる。ラック26は、長手方
向に多数(本実施例では約20)の把持爪30を一列で
備えており、把持爪30は、ラック26の両側面に固定
されて下方へ延び出す一対の爪部材32にて構成されて
いる。一対の爪部材32の少なくとも一方はばね板材に
て構成されており、内向きに曲げられた先端部において
自身のばね力でワーク20の上部を把持するようになっ
ている。爪部材32の長さは、ステータコアなどのワー
ク20の大きさに応じて適宜定められるが、本実施例で
は大きさが異なる複数種類のワーク20に対応できるよ
うに100mm程度とされている。
【0018】ワーク20は、図1のワーク取付部34に
おいて上記ラック26に装着される。ワーク20として
のステータコアは円筒形状を成しているとともに、その
肉厚は約0.5〜0.7mm程度と薄いものもあるが、
例えば図3に示すワーク受渡し治具36を用いて自動的
にラック26に装着される。ワーク受渡し治具36は、
シリンダ38によって上下駆動されるベース部材40
と、ガイド部材としてのガイドレール42を介して上下
方向の移動可能にベース部材40に配設された支持部材
44と、その支持部材44を上方へ付勢して常にはスト
ッパ46に当接する上端位置に保持するとともに下方へ
押し下げられることを許容する弾性部材としてのスプリ
ング48とを備えている。支持部材44は、ラック26
と略同じ長さを有して略平行、すなわち水平に配設され
ているとともに、その上端部には、前記把持爪30と同
じ間隔で支持具としての多数の支持ピン50が略水平な
方向へ突き出すように立設されており、それ等の支持ピ
ン50には予め手作業或いは図示しない自動投入装置な
どによってワーク20が引っ掛けられている。また、か
かるワーク受渡し治具36の上方位置にはシリンダ52
が配設され、そのロッドがワーク受渡し治具36上のワ
ーク受取位置に位置させられたラック26の爪部材32
の一方の穴を貫通して他方をばね力に抗して拡開するよ
うになっている。シリンダ52は把持爪30に対応して
多数配設されても良いが、単一のシリンダ52のロッド
に多数の押棒を取り付けて多数の把持爪30を拡開する
ようにしても良い。なお、弾性部材としては、前記スプ
リング48の他に、板ばね,ゴム片,発泡樹脂片,並び
にエアシリンダ等の流体作動体も含まれる。
【0019】そして、上記ワーク受渡し治具36を用い
てワーク20をラック26に装着する際には、ラック2
6がワーク受渡し治具36上のワーク受取位置に位置さ
せられ、且つシリンダ52によって把持爪30が拡開さ
れている状態で、シリンダ38によりベース部材40を
上昇させる。この上昇時に、支持ピン50および支持部
材44は、図4の(a)に示すように多数の把持爪30
の各爪部材32の先端に当接させられ、支持部材44は
ストッパ46から相対的に離間させられるとともに、ス
プリング48の付勢力に従って爪部材32に押圧され
る。この時、支持ピン50に引っ掛けられているワーク
20は両爪部材32の間に位置しており、シリンダ52
の出力ロッドが引き込まれて把持爪30が自身のばね力
で閉じると、一対の爪部材32はワーク20の両端面に
係合してそのワーク20を確実に把持する。その後、シ
リンダ38によりベース部材40を下降させれば、図4
の(b)のように支持ピン50も下降させられ、その状
態で例えばワーク受渡し治具36を右方向へ移動させて
支持ピン50をワーク20から抜き出すことにより、ラ
ック26に対するワーク20の装着が完了する。
【0020】図1に戻って、ワーク取付部34で多数の
ワーク20が装着されたラック26は、略水平で且つワ
ーク搬送方向と略直角となる姿勢、すなわち図1の紙面
に対して略垂直となる姿勢で、チェーンベルト54によ
り処理容器22の近傍まで搬送され、処理容器22の上
方に配設された搬送装置56に受け渡される。チェーン
ベルト54は、ラック26の両端部を支持するように互
いに水平方向に離間して一対配設され、図示しない電動
モータ等により同期して駆動されるようになっている。
搬送装置56は搬送手段に相当するもので、ラック26
を持ち上げて予め定められた一定の送りピッチPずつ図
1の左方向へ間欠送りし、前記処理槽C1〜C10へ順
次移動させるようになっており、例えば図5および図6
のように構成される。
【0021】図5および図6において、ベースプレート
60は4本のワイヤ62によって吊り下げられており、
それ等のワイヤ62はそれぞれ位置固定のローラ64に
巻き掛けられて移動バー66に係止されている。移動バ
ー66は、図示しないガイドによって略水平な一直線方
向の移動可能に支持されているとともに、シリンダ68
によってその一直線方向へ往復移動させられるようにな
っており、この移動バー66の往復移動によってベース
プレート60は上下動させられる。移動バー66には、
先端部にバランサ70が取り付けられたワイヤ72が上
記ワイヤ62と反対側から係止され、釣り合い状態でベ
ースプレート60を支持している。ベースプレート60
の下面の両側部には、前記ワーク搬送方向と平行に一対
のガイドレール74が固設され、複数のローラ76を介
して一対の移動フレーム78がワーク搬送方向の移動可
能に吊り下げられている。一対の移動フレーム78は、
ワーク搬送方向において前記処理容器22と略同じ長さ
寸法を有するとともに、多数の受け部材80が前記送り
ピッチPずつ離間して取り付けられ、図6から明らかな
ように前記ラック26の両端部と係合して持ち上げるこ
とができるようになっている。また、一対の移動フレー
ム78は連結部材79によって一体的に連結され、シリ
ンダ82により送りピッチPと同じ寸法だけワーク搬送
方向へ往復移動させられるようになっている。なお、シ
リンダ68,82の代わりに、リンク機構,送りねじな
どを用いた他の上下方向駆動手段,水平方向駆動手段を
採用することもできる。
【0022】上記受け部材80は、ベースプレート60
がシリンダ68によって上昇させられることにより、図
6に実線で示すようにワーク20が処理容器22上に位
置する高さまでラック26を持ち上げるようになってい
る一方、ベースプレート60がシリンダ68によって下
降させられることにより、図6に二点鎖線で示すように
ラック26が処理容器22の側壁上に載置される高さま
で下降させられる。したがって、ラック26を持ち上げ
た状態で移動フレーム78がシリンダ82により送りピ
ッチPだけワーク搬送方向へ移動させられ、その状態で
シリンダ68によって下降させられると、ラック26は
送りピッチPだけワーク搬送方向へ送られて処理容器2
2上に載置される。また、その状態で移動フレーム78
がシリンダ82によりワーク搬送方向と逆方向へ送りピ
ッチPだけ戻され、シリンダ68によって上昇させられ
ると、一つずつ手前のラック26が持ち上げられ、これ
等の動作が繰り返されることにより、ラック26は送り
ピッチPずつ間欠送りされて処理容器22上に載置され
る。ラック26が処理容器22上に載置されることによ
り、そのラック26に把持されているワーク20は、処
理容器22内に保持され、前記処理液が収容されている
処理槽C1,C3〜7,C9では、その処理液中にワー
ク20が浸漬される。この時、ラック26は処理液より
も上に出ており、下方へ延び出している把持爪30の一
部がワーク20と共に処理液に浸漬されるだけである。
また、このラック26の間欠送りは、予め定められた一
定の単位時間T毎に行われ、送りピッチPだけ送られる
毎にワーク20は単位時間Tだけ処理槽C1〜C10内
に保持される。
【0023】図1に戻って、前記処理槽C1〜C10の
幅寸法すなわちワーク搬送方向の寸法は、処理時間に比
例して定められており、処理時間が長い第1電着槽C
3,第2電着槽C5は他の処理槽の4倍の寸法である。
前記送りピッチPは、幅寸法の短い処理槽すなわちC
3,C5以外の処理槽と同じ寸法に設定されており、そ
れ等の処理槽C1,C2,C4,C6〜C10では上記
単位時間Tだけ処理が行われる毎に次の処理槽へワーク
20は送られるが、処理槽C3,C5では、それぞれ単
位時間Tの4倍の時間4Tだけ処理が行われる。また、
処理槽C1,C2,C4,C6〜C10では、それぞれ
1回に1つのラック26のワーク20を処理するだけで
あるが、処理槽C3,C5では同時に4つのラック26
のワーク20を処理することになる。なお、本実施例で
は送りピッチP、すなわち処理槽C1,C2,C4,C
6〜C10の幅寸法は約100〜200mm程度で、処
理槽C3,C5の幅寸法は約400〜800mm程度で
あり、単位時間Tは約20〜40秒程度である。また、
搬送するラック26の単位数量は1である。
【0024】前記搬送装置56によって送りピッチPず
つ間欠送りされ、所定の樹脂製塗膜が形成されるととも
に最後の処理槽C10でエアブローされたワーク20
は、ラック26に保持されたままチェーンベルト84へ
受け渡され、前記焼付炉24内を搬送されることにより
焼付けが行われる。焼付けが終了したワーク20は、ワ
ーク取外部86においてラック26から取り外され、ワ
ーク20が取り外されたラック26は、戻し用チェーン
ベルト88によってワーク取付部34まで戻される。戻
し用チェーンベルト88には、ラック26を吊り下げる
ために多数のフック90が設けられている。
【0025】ここで、本実施例の表面処理装置は、必要
な処理時間に比例して処理槽C1〜C10の幅寸法が定
められ、処理時間が短い処理槽C1,C2,C4,C6
〜C10の幅寸法は処理時間が長い処理槽C3,C5の
1/4程度であるため、処理容器22の全長が短くな
り、装置がコンパクトに構成されて設置スペースが節減
されるとともに、処理液の量が少なくなって管理が容易
となる。また、複数の処理槽C1〜C10には、それぞ
れ処理時間に比例した数量のラック26が位置させら
れ、処理槽C1,C2,C4,C6〜C10では、それ
ぞれ一つのラック26が把持しているワーク20に単位
時間Tだけ処理を行う一方、処理槽C3,C5では、4
個のラック26が把持している多数のワーク20に単位
時間Tの4倍の時間だけ処理を行うようになっているた
め、時間の無駄が無いとともに、一つのラック26が把
持しているワーク20の数量が少なくても、平面的に多
数のワークを保持して処理する従来装置と同程度の高い
処理効率が得られる。一つのラック26によるワーク2
0の把持数は、前記図14の保持板14による保持数よ
り少ないため、生産管理単位が小さく、多品種少量生産
にも好適に対応できる。
【0026】また、ワーク20を把持している把持爪3
0はラック26に下向きに設けられ、処理液にはワーク
20と共に把持爪30の一部が浸漬されるだけであるた
め、前記図14のような保持板14全体を処理液に浸漬
する場合に比較して、電着槽C3,C5における電着塗
料の攪拌を阻害することがなく、処理液の濃度分布のば
らつきに起因する表面処理むら、この場合には塗膜厚さ
のばらつきが防止される。また、処理液の持ち出し量も
少なくなるため、処理液の補充が節減されるとともに、
その後にワーク20が浸漬される各処理槽の汚れが軽減
される。上記把持爪30は、ボルト等によってラック2
6に取り付けられているが、上記のようにラック26は
処理液中に浸漬されないことから塗料の付着が無く、把
持爪30を必要に応じて容易に交換できる。
【0027】一方、本実施例ではワーク受渡し治具36
を用いて多数のワーク20を同時にラック26に装着す
るようになっているため、手作業で取り付ける場合に比
較して作業者の負担が大幅に軽減される。特に、かかる
ワーク受渡し治具36は、多数の支持ピン50に予め円
筒形状のワーク20が引っ掛けられた支持部材44が、
スプリング48の付勢力に従ってラック26の把持爪3
0と係合させられた状態で、その支持ピン50に引っ掛
けられたワーク20をその把持爪30で把持させて受け
渡すため、例えばステータコアなどのように肉厚が1m
m以下のワーク20でも、ラック26に対して確実に受
け渡すことができる。
【0028】なお、上記実施例では上下用のシリンダ6
8および移動用のシリンダ82を有する搬送装置56に
よってラック26を間欠送りするようになっていたが、
図7および図8の(a)〜(e)に示すような搬送手段
を採用することもできる。図7の(a)は処理容器22
上において一定のピッチで上下動する単一のチェーンベ
ルト92を用いてラック26を間欠送りする場合で、
(b)は一定のピッチで上下動する3つのチェーンベル
ト94,96,98とラック26を略水平方向へ移動さ
せる2つのチェーンベルト100,102とを組み合わ
せた場合で、(c)はチェーンベルト104によってラ
ック26を略水平方向へ間欠送りするとともに処理容器
22を上下動させてワーク20を処理液に浸漬する場合
である。図7の(b)において、チェーンベルト94,
96,98は(a)のチェーンベルト92と同様に間欠
駆動されるが、処理槽C3,C5上においてラック26
を搬送するチェーンベルト100,102は、間欠駆動
するようにしても低速で連続駆動するようにしても良
い。また、図8の(d)は、上記図7の(b)に比較し
て、チェーンベルト94,96,98の代わりに前記搬
送装置56と同様にラック26を上下させて1ピッチず
つ間欠送りする移載装置110を設けた場合で、図8の
(e)は上記図7の(a)と同様に単一のチェーンベル
ト112でラック26を搬送する場合であるが、処理槽
C3,C5上ではラック26を略水平方向へ移動させる
ようにした場合である。上記各チェーンベルトは、それ
ぞれ処理容器22の両側に一対配設され、ラック26の
両端部を支持して搬送するようになっている。図8の
(d)は、請求項2に記載の発明の一実施例を成すもの
で、チェーンベルト100,102はベルトコンベアに
相当する。
【0029】ここで、上記図7の(b),図8の
(d),(e)の搬送手段は、ワーク20を次の処理槽
へ移す時にはラック26を上下動させるが、処理時間が
単位時間Tより長い処理槽C3,C5内ではワーク20
を処理液に浸漬したままラック26を水平方向へ移動す
るようになっているため、前記実施例のように処理槽C
3およびC5内においても単位時間T毎にラック26を
上下動させてピッチ送りする場合に比較して、ワーク2
0に対する所定の表面処理が所定時間、すなわち4Tだ
け継続して行われるようになり、表面処理品質が向上す
るとともに、表面処理に要する全体の時間を短縮でき
る。また、図7の(b),図8の(d)の搬送手段にお
いては、チェーンベルト100,102によるラック2
6の搬送ピッチを小さくしたり、連続駆動する場合にそ
の搬送速度を遅くしたりすれば、処理槽C3,C5の幅
寸法を前記実施例の場合より狭くでき、表面処理装置を
更にコンパクトに構成することが可能である。なお、図
8の(e)の場合に、処理槽C3,C5における処理時
間を前記実施例と同じにするためには、ピッチ送りに伴
うチェーンベルト112の上下動による移動量を考慮し
て処理槽C3,C5の幅寸法を拡大することになる。
【0030】図9および図10は、上記図8(d)にお
ける移載装置110の一具体例を示す図で、処理容器2
2の背後側においてワーク搬送方向の移動可能に配設さ
れた枠体120は、リンク機構やシリンダ,或いは送り
ねじなどから構成される水平方向駆動手段122によっ
て、そのワーク搬送方向へ前記送りピッチPだけ往復移
動させられるようになっている。枠体120には、上下
方向に複数のガイドロッド124が位置固定に配設され
ているとともに、そのガイドロッド124にはそれぞれ
スライド部材126が上下方向の移動可能に設けられ、
ワイヤ128を介して電動モータ等から成る上下方向駆
動手段130により上下駆動されるようになっている。
複数のスライド部材126には横フレーム132が固設
されているとともに、処理容器22の両側に位置する一
対の横フレーム132に跨がって複数の支持フレーム1
34が固設され、その支持フレーム134には、前記受
け部材80と同様にラック26の両端部に係合して持ち
上げる一対の受け部材136が取り付けられている。受
け部材136は、上記上下方向駆動手段130によって
上昇させられることにより、処理容器22または図示し
ない支持部に支持されているラック26に係合させられ
て持ち上げ、水平方向駆動手段122によってワーク搬
送方向へ送りピッチPだけ前進させられた後、上下方向
駆動手段130によって下降させられることにより、ラ
ック26を送りピッチPだけワーク搬送方向へ移動させ
て次の処理槽にワーク20を浸漬させ、水平方向駆動手
段122によって元の位置まで後退させられる。この後
退の前の位置で受け部材136を待機させ、単位時間T
毎に後退,上昇,前進,下降させるようにして、ラック
20を移載するようにしても良い。上下方向の移動と水
平方向の移動を一部重複して行うようにすることも可能
である。支持フレーム134は、複数の処理槽の境界部
分に配設され、ワーク搬送方向における上流側の処理槽
から隣接する下流側の処理槽へラック26を1つずつ同
時に移載するようになっている。
【0031】このような移載装置110によれば、送り
ピッチPが水平方向駆動手段122のストロークによっ
て比較的自由に設定されるため、前記図7(b)のよう
に上下に蛇行しながらワーク搬送方向へ走行させられる
チェーンベルト94,96,98にラック26を係止し
て搬送する場合に比較して送りピッチPを小さくでき、
ワーク搬送方向における装置寸法をコンパクトに維持し
つつ移載装置110を容易に配設できるとともに、処理
槽間のラック26の移動を迅速に行うことが可能であ
る。
【0032】図11の移載装置140は、上記移載装置
110に比較して、枠体120を位置固定に配置すると
ともにガイドロッド124をワーク搬送方向の移動可能
に枠体120に配設し、水平方向駆動手段122によっ
てガイドロッド124をワーク搬送方向へ往復移動させ
るようにした場合で、実質的に移載装置110と同様な
作用効果が得られる。
【0033】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0034】例えば、前記実施例では電着塗装する表面
処理装置について説明したが、電気メッキ装置など他の
表面処理装置にも本発明は適用され得る。
【0035】また、前記実施例では円筒形状のステータ
コアを電着塗装する場合について説明したが、ワークの
形状や材質はこれに限られず、円柱状部品等の他の異な
る形状の部品や金属粉末成形品,鍛造品など、種々の形
状,材質のワークに表面処理を行うことができる。
【0036】また、前記実施例ではシリンダ52のロッ
ドを一方の爪部材32に当接させて把持爪30を拡開す
るようになっていたが、一対の爪部材32の間に長尺の
棒材を挿入して多数の把持爪30を同時に拡開するな
ど、把持爪30の拡開手段は適宜変更され得る。
【0037】また、前記実施例の把持爪30は一対の爪
部材32によってワーク20を把持するようになってい
たが、爪部材の数は適宜定められる。一つのラック26
に把持爪30を2列、或いは3列以上設けることも可能
である。
【0038】また、前記実施例のワーク受渡し治具36
においては、支持具として支持ピン50が設けられてい
たが、この他にも、例えば図12(a)に示すようにワ
ーク20を下方で支える一対のピン51,51や、図1
2(b),(c)の如く凹状の受け片53,55が設け
られても良い。これらの場合には、把持爪30への受渡
しに際して治具をスライド移動させる必要がない。
【0039】また、前記実施例ではラック26を1個ず
つ移動させるようになっていたが、複数のラック26を
1単位として移動させるようにしても良い。
【0040】また、前記実施例では複数の処理槽の処理
時間のうちの最短処理時間が単位時間Tとされていた
が、その最短処理時間の整数分の1の時間を単位時間と
してラック26を移動させるようにすることも可能であ
る。
【0041】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である表面処理装置の全体構
成を説明する概略図である。
【図2】図1の表面処理装置においてワークを把持して
搬送するラックの斜視図である。
【図3】図2のラックにワークを装着するワーク受渡し
治具を説明する図である。
【図4】図3のワーク受渡し治具を用いてラックにワー
クを装着する際の作動を説明する図である。
【図5】図1の表面処理装置においてラックを間欠送り
する搬送装置の斜視図である。
【図6】図5の搬送装置の断面図である。
【図7】ラックを搬送する搬送手段の別の態様を説明す
る図である。
【図8】ラックを搬送する搬送手段の更に別の態様を説
明する図である。
【図9】図8の(d)の搬送手段の一具体例を説明する
図である。
【図10】図9の搬送手段における移載装置を説明する
斜視図である。
【図11】図10の移載装置の別の態様を説明する斜視
図である。
【図12】図1の表面処理装置におけるワーク受渡し治
具の異なる態様を説明する図である。
【図13】従来の電着塗装装置の一例を説明する図であ
る。
【図14】図13の電着塗装装置を用いて小物部品を電
着塗装する場合に、その小物部品を多数保持する保持板
を説明する図である。
【符号の説明】
20:ワーク 22:処理容器 26:ラック 30:把持爪 36:ワーク受渡し治具 42:ガイドレール(ガイド部材) 44:支持部材 48:スプリング(弾性部材) 50:支持ピン(支持具) 56:搬送装置(搬送手段) 92,94,96,98,104:チェーンベルト(搬
送手段) 100,102:チェーンベルト(ベルトコンベア,搬
送手段) 110,140:移載装置(搬送手段) 136:受け部材 C1,C3〜C7,C9:処理槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25D 17/06 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持爪によりワークを把持して搬送する
    とともに、該ワークを複数種類の処理液に順次浸漬して
    表面処理を行う表面処理装置であって、 予め定められた略水平なワーク搬送方向に順次配設され
    て前記複数種類の処理液をそれぞれ収容する複数の処理
    槽と、 それぞれ前記把持爪が下向きに且つ略水平で前記ワーク
    搬送方向と略直角な方向に多数設けられ、該把持爪によ
    り多数のワークを同時に把持して搬送する複数のラック
    と、 前記ワーク搬送方向に隣接する各処理槽間において、前
    記ラックを所定の単位時間毎に所定の単位数量ずつ同時
    に移動させるとともに、該ラックを前記複数の処理槽に
    それぞれ処理時間に比例する数量ずつ位置させ、該ラッ
    クに把持されている前記ワークを該複数の処理槽に順次
    浸漬する搬送手段とを有することを特徴とする表面処理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、 前記ラックと係合する複数の受け部材が前記単位時間毎
    に上昇,前進,下降,後退させられることにより、前記
    ラックを前記単位数量ずつ同時に持ち上げて前記ワーク
    搬送方向における次の処理槽へ移動させる移載装置と、 処理時間が前記単位時間より長い処理槽において、前記
    移載装置により該単位時間毎に供給される複数の単位数
    量のラックを支持するとともに、前記ワークを処理液に
    浸漬したまま前記ワーク搬送方向へ順次移動させるベル
    トコンベアとを有するものである請求項1に記載の表面
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記把持爪は前記ワークの両端面に係合
    して該ワークを把持するものであり、 前記ラックに設けられた把持爪と同様の間隔で略水平な
    方向へ突き出す多数の支持具を有し、該支持具にそれぞ
    れ前記ワークが支持される支持部材と、 該支持部材を上下方向へ案内するガイド部材と、 前記支持部材を上方へ付勢して常には上端位置に保持す
    るとともに、前記ラックに相対的に接近させられて前記
    把持爪と係合した時には該支持部材が下方へ押し下げら
    れることを許容する弾性部材とを有し、前記把持爪が前
    記支持部材または前記支持具と係合した状態で該支持具
    に支持された前記ワークを該把持爪で把持させて受け渡
    すワーク受渡し治具を備えている請求項1または2に記
    載の表面処理装置。
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CN105177673A (zh) * 2015-09-08 2015-12-23 佛山市欧远纳自动化设备有限公司 铝型材氧化电泳自动上下排加工线及其加工铝型材的方法
CN107176453A (zh) * 2017-06-28 2017-09-19 广东坚美铝型材厂(集团)有限公司 一种氧化生产系统

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