JPH0770602A - 貴金属粘土を製造するための貴金属原料粉末 - Google Patents
貴金属粘土を製造するための貴金属原料粉末Info
- Publication number
- JPH0770602A JPH0770602A JP5245988A JP24598893A JPH0770602A JP H0770602 A JPH0770602 A JP H0770602A JP 5245988 A JP5245988 A JP 5245988A JP 24598893 A JP24598893 A JP 24598893A JP H0770602 A JPH0770602 A JP H0770602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noble metallic
- clay
- powdery
- stock
- noble metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Powder Metallurgy (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光沢の優れた貴金属造形物を作製することの
できる成形性の良い貴金属粘土を得るための貴金属原料
粉末を提供する。 【構成】 平均粒径:5〜20μmでかつ90%の累積
粒径が50μm以下の貴金属粘土を製造するための貴金
属原料粉末。
できる成形性の良い貴金属粘土を得るための貴金属原料
粉末を提供する。 【構成】 平均粒径:5〜20μmでかつ90%の累積
粒径が50μm以下の貴金属粘土を製造するための貴金
属原料粉末。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貴金属粘土を製造す
るための貴金属原料粉末に関するものである。
るための貴金属原料粉末に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、貴金属からなる美術工芸品、装飾
品等の造形物(以下、貴金属造形物という)は、貴金属
を溶解鋳造または鍛造することにより作製されていた
が、近年、貴金属粉末を含有した可塑性組成物(以下、
貴金属粘土という)を成形し、貴金属粘土の成形体を焼
成して貴金属造形物を作製する方法が提案されている
(特開平4−26707号公報参照)。
品等の造形物(以下、貴金属造形物という)は、貴金属
を溶解鋳造または鍛造することにより作製されていた
が、近年、貴金属粉末を含有した可塑性組成物(以下、
貴金属粘土という)を成形し、貴金属粘土の成形体を焼
成して貴金属造形物を作製する方法が提案されている
(特開平4−26707号公報参照)。
【0003】上記貴金属粘土は、貴金属粉末:50〜9
0重量%、セルローズ系水溶性バインダー:0.8〜8
重量%、界面活性剤:0.03〜3重量%、油脂:0.
1〜3重量%を含有し、残りが水および不可避不純物か
らなる組成を有し、上記貴金属粉末は、平均粒径:20
0μm以下としていた。
0重量%、セルローズ系水溶性バインダー:0.8〜8
重量%、界面活性剤:0.03〜3重量%、油脂:0.
1〜3重量%を含有し、残りが水および不可避不純物か
らなる組成を有し、上記貴金属粉末は、平均粒径:20
0μm以下としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記貴金属粉
末を含有した貴金属粘土は成形性が悪く、成形して得ら
れた成形体を焼成することにより作製した貴金属造形物
は、その表面光沢にバラツキがあり、常に優れた表面光
沢を有する貴金属造形物を作製することはできなかっ
た。
末を含有した貴金属粘土は成形性が悪く、成形して得ら
れた成形体を焼成することにより作製した貴金属造形物
は、その表面光沢にバラツキがあり、常に優れた表面光
沢を有する貴金属造形物を作製することはできなかっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
所望の光沢を有する貴金属造形物を得るべく研究を行っ
たところ、貴金属粘土に含まれる貴金属粉末の粒度は得
られた貴金属造形物の表面光沢に大きく影響し、貴金属
粘土に含まれる貴金属粉末の粒度が小さいほど貴金属造
形物の表面光沢は向上するが、粘土にした時、弾性が大
きくなりすぎ、成形性が低下し、一方、貴金属粘土に含
まれる貴金属粉末の粒度が大きくなるほど成形性は向上
するが、貴金属造形物の光沢は低下するところから、貴
金属粘土に含まれる貴金属粉末の平均粒径は5〜20μ
mであり、かつ90%の累積粒径が50μm以下である
と粘土の成形性もよくさらに得られた貴金属造形物の光
沢も向上するという知見を得たのである。
所望の光沢を有する貴金属造形物を得るべく研究を行っ
たところ、貴金属粘土に含まれる貴金属粉末の粒度は得
られた貴金属造形物の表面光沢に大きく影響し、貴金属
粘土に含まれる貴金属粉末の粒度が小さいほど貴金属造
形物の表面光沢は向上するが、粘土にした時、弾性が大
きくなりすぎ、成形性が低下し、一方、貴金属粘土に含
まれる貴金属粉末の粒度が大きくなるほど成形性は向上
するが、貴金属造形物の光沢は低下するところから、貴
金属粘土に含まれる貴金属粉末の平均粒径は5〜20μ
mであり、かつ90%の累積粒径が50μm以下である
と粘土の成形性もよくさらに得られた貴金属造形物の光
沢も向上するという知見を得たのである。
【0006】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、平均粒径:5〜20μmでかつ90%
の累積粒径が50μm以下の貴金属粘土を製造するため
の貴金属原料粉末に特徴を有するものである。
たものであって、平均粒径:5〜20μmでかつ90%
の累積粒径が50μm以下の貴金属粘土を製造するため
の貴金属原料粉末に特徴を有するものである。
【0007】この発明の貴金属粘土を製造するための貴
金属原料粉末の粒度を上記の如く限定した理由は、貴金
属粘土に含まれる貴金属粉末の平均粒径が5μm未満で
あると、粘土にした時、弾性が大きくなりすぎ、成形性
が低下するので好ましくなく、一方、貴金属粉末に含ま
れる貴金属粉末の平均粒径が20μmを越えかつ90%
の累積粒径が50μmを越えるとやはり貴金属造形物の
光沢が低下するようになって好ましくないことによるも
のである。
金属原料粉末の粒度を上記の如く限定した理由は、貴金
属粘土に含まれる貴金属粉末の平均粒径が5μm未満で
あると、粘土にした時、弾性が大きくなりすぎ、成形性
が低下するので好ましくなく、一方、貴金属粉末に含ま
れる貴金属粉末の平均粒径が20μmを越えかつ90%
の累積粒径が50μmを越えるとやはり貴金属造形物の
光沢が低下するようになって好ましくないことによるも
のである。
【0008】
【実施例】表2に示される平均粒径および90%の累積
粒径を有する本発明Au原料粉末1〜6および比較Au
原料粉末1〜6を用意し、これらAu原料粉:80重量
%に対して、エチルセルローズ:2.0重量%、界面活
性剤:0.4重量%、フタル酸−n−ジブチル:0.7
重量%、残り:水となるように配合し混練し、貴金属粘
土を作製した。この貴金属粘土を用いて、たて:5mm、
横:5mm、高さ:5mmの成形体を作製した。作製した成
形体のコーナが直角となっているものを成形性良、コー
ナが丸みをおびているものを成形性不良として表2に示
した。この成形体を電気炉に装入し、温度:1000℃
に2時間保持することにより貴金属造形物を作製した。
粒径を有する本発明Au原料粉末1〜6および比較Au
原料粉末1〜6を用意し、これらAu原料粉:80重量
%に対して、エチルセルローズ:2.0重量%、界面活
性剤:0.4重量%、フタル酸−n−ジブチル:0.7
重量%、残り:水となるように配合し混練し、貴金属粘
土を作製した。この貴金属粘土を用いて、たて:5mm、
横:5mm、高さ:5mmの成形体を作製した。作製した成
形体のコーナが直角となっているものを成形性良、コー
ナが丸みをおびているものを成形性不良として表2に示
した。この成形体を電気炉に装入し、温度:1000℃
に2時間保持することにより貴金属造形物を作製した。
【0009】一方、別途に鋳造して作製した純度4Nの
金塊表面を#80未満〜#4000でペーパー湿式研摩
を行ない、また、1μmのアルミナ粉でバフ研摩も行っ
た。研摩した4N金塊表面の光沢を9段階に分けて表1
に示した。
金塊表面を#80未満〜#4000でペーパー湿式研摩
を行ない、また、1μmのアルミナ粉でバフ研摩も行っ
た。研摩した4N金塊表面の光沢を9段階に分けて表1
に示した。
【0010】
【表1】
【0011】貴金属造形物の光沢と研摩した4N金塊表
面の光沢を比較し、貴金属造形物の光沢が表1のどの光
沢グレードに相当するのかを調べ、その結果を表2に示
した。
面の光沢を比較し、貴金属造形物の光沢が表1のどの光
沢グレードに相当するのかを調べ、その結果を表2に示
した。
【0012】
【表2】
【0013】
【発明の効果】表2の示される結果から、平均粒径:5
〜20μmでかつ90%の累積粒径:50μm以下の本
発明Au原料粉末1〜6を用いて作製した貴金属造形物
は、上記条件から外れた比較Au原料粉末1〜6を用い
て作製した貴金属造形物に比べて光沢に優れ、さらに貴
金属粘土も成形性に優れていることがわかる。
〜20μmでかつ90%の累積粒径:50μm以下の本
発明Au原料粉末1〜6を用いて作製した貴金属造形物
は、上記条件から外れた比較Au原料粉末1〜6を用い
て作製した貴金属造形物に比べて光沢に優れ、さらに貴
金属粘土も成形性に優れていることがわかる。
【0014】上述のように、この発明の貴金属原料粉末
を用いると、貴金属粘土の成形性が良くなるので、未熟
練者でも容易に光沢の優れた貴金属造形物を作製するこ
とのできるという優れた効果を奏するものである。
を用いると、貴金属粘土の成形性が良くなるので、未熟
練者でも容易に光沢の優れた貴金属造形物を作製するこ
とのできるという優れた効果を奏するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 平均粒径:5〜20μmでかつ90%の
累積粒径が50μm以下であることを特徴とする貴金属
粘土を製造するための貴金属原料粉末。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5245988A JPH0770602A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 貴金属粘土を製造するための貴金属原料粉末 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5245988A JPH0770602A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 貴金属粘土を製造するための貴金属原料粉末 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770602A true JPH0770602A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17141807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5245988A Pending JPH0770602A (ja) | 1993-09-06 | 1993-09-06 | 貴金属粘土を製造するための貴金属原料粉末 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770602A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003028927A1 (fr) * | 2001-09-28 | 2003-04-10 | Mitsubishi Materials Corporation | Poudre d'argent pour argile d'argent et argile d'argent en comportant |
GB2394962A (en) * | 2002-11-05 | 2004-05-12 | Aida Chemical Ind Co Ltd | Clay composition for sintered noble metal objects |
-
1993
- 1993-09-06 JP JP5245988A patent/JPH0770602A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003028927A1 (fr) * | 2001-09-28 | 2003-04-10 | Mitsubishi Materials Corporation | Poudre d'argent pour argile d'argent et argile d'argent en comportant |
US7081149B2 (en) | 2001-09-28 | 2006-07-25 | Mitsubishi Materials Corporation | Silver powder for silver clay and silver clay containing this silver powder |
GB2394962A (en) * | 2002-11-05 | 2004-05-12 | Aida Chemical Ind Co Ltd | Clay composition for sintered noble metal objects |
US6840979B2 (en) | 2002-11-05 | 2005-01-11 | Aida Chemical Industries Co., Ltd. | Clay composition for shaping noble metal and method for production of sinter of noble metal |
GB2394962B (en) * | 2002-11-05 | 2005-11-23 | Aida Chemical Ind Co Ltd | Clay composition for shaping noble metal and method for production of sinter of noble metal |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017514994A (ja) | 機械的性質を向上するためのシリコン添加物を含むアルミニウム合金粉末金属配合物 | |
US4432795A (en) | Sintered powdered titanium alloy and method of producing same | |
JPH0732787B2 (ja) | 金属構造マトリツクスを有する焼結義歯の製法 | |
JPH0551683A (ja) | 高強度の過共晶Al−Si系粉末冶金合金 | |
JPH0770602A (ja) | 貴金属粘土を製造するための貴金属原料粉末 | |
JP3267055B2 (ja) | 焼結性に優れた純金粘土製造用純Au粉末 | |
JPH0456098B2 (ja) | ||
JP2976707B2 (ja) | 金属可塑性組成物 | |
JP2572053B2 (ja) | 鉄合金の成形品の製造方法 | |
US20030145685A1 (en) | Process for producing titanium carbide, titanium nitride, or tungsten carbide hardened materials | |
JP2836232B2 (ja) | 合金金粘土 | |
KR950007174B1 (ko) | 시계 케이스용 경질 합금의 제조방법 | |
JP2004292894A (ja) | 多孔質焼結体形成用銀粘土 | |
JP3082449B2 (ja) | 金属物品 | |
JPS62207762A (ja) | 炭化ホウ素物体の製造方法 | |
JPS62127448A (ja) | 放電加工用電極材料およびその製造方法 | |
SU1650746A1 (ru) | Способ получени лигатур дл алюминиевых сплавов | |
JP2001003101A (ja) | 燒結性に優れた銀粘土用銀粉末およびこの銀粉末を含む銀粘土 | |
JP3396800B2 (ja) | 非鉄金属溶湯用複合焼結合金およびその製造方法 | |
JP2985358B2 (ja) | 合金金粘土の製造方法 | |
JP3842906B2 (ja) | フェライト地に微細な黒鉛を有する鋳鉄及びその製造方法 | |
JP2745889B2 (ja) | 射出成形法による高強度鋼部材の製造方法 | |
JPH04318143A (ja) | アルミニウム結晶微細化剤 | |
JPH05320816A (ja) | 複合材料 | |
JPS62132775A (ja) | 窒化珪素焼結体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010814 |