JPH0770330B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JPH0770330B2
JPH0770330B2 JP62056786A JP5678687A JPH0770330B2 JP H0770330 B2 JPH0770330 B2 JP H0770330B2 JP 62056786 A JP62056786 A JP 62056786A JP 5678687 A JP5678687 A JP 5678687A JP H0770330 B2 JPH0770330 B2 JP H0770330B2
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palladium
plating layer
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salt
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郁雄 大村
繁 藤田
修作 和泉
正弘 古川
守 佐藤
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Japan Pure Chemical Co Ltd
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Japan Pure Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電気接続を行なうコネクタに係り、特に電気
接続を行なうコネクタ接点部のめっき層構成に関する。
〔従来の技術〕
従来、コネクタの接点部は、(a)接点部の金属素材上
にパラジウムめっき層を二層設けたもの(特開昭56−16
3295号)、(b)接点部の金属素材上に厚さ0.5μm以
上の金めっき層を設けたものが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、上記(a)のコネクタ接点部は、めっき応力が
50kg/cm2以上もあるため使用中にパラジウムめっき層に
亀裂が発生し、相手側の接栓部との間で導通不良を生ず
るという問題があった。
また、上記(b)のコネクタの接点部は、製造原価に占
める金価格の割合が大きく、原価低減のネックとなって
いる。
本発明の目的は上記の従来技術の問題点を解消し、使用
中に導通不良を起こさず、かつ安価なコネクタを得るに
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明のコネクタは、コネク
タ接点部の金属素材上に順に、ニッケル、パラジウムお
よび金の各めっき層が積層され、前記パラジウムめっき
層が、パラジウムに換算して0.1〜60g/lの可溶性パラジ
ウム塩、セレンに換算して0.0001〜2g/lの可溶性セレン
塩、ピリジンスルホン酸あるいはそのアルカリ塩0.01〜
40g/lよりなるパラジウム電気めっき液を使用し、pHを
3.5〜12、液温度を10〜85℃、陰極電流密度をラックの
時0.1〜25A/dm2、ジェット噴流の時1〜400A/dm2の範囲
に調整した条件により電気めっきして形成される構成に
したものである。
なお、コネクタの相手側の接栓部には金めっき層が設け
られている事が多いので、異種金属間で腐食を起こさな
いようにするためには、上記のパラジウムめっき層上に
金めっき層を設けた構造がよい。また、耐摩耗性を向上
させるためにはコネクタの素材金属と上記のパラジウム
めっき層上間にニッケルめっき層を設けた構造がよい。
上記金めっき層の厚さは0.05〜0.5μmがよく、上記ニ
ッケルめっき層の厚さは0.2μm以上、好ましくは0.2〜
10μmがよい。
〔作用〕
上記のパラジウムめっき層の応力を少なくするには、パ
ラジウムめっき層に展延性(180°折り曲げてパラジウ
ム皮膜に亀裂が入らない)を持たせればよい。
〔実施例〕
次に本発明で使用する材料等について説明する。コネク
タの金属素材は、リン青銅、ベリリウム銅等が用いられ
るが、めっき層の接着性が良好なベリリウム銅を用いる
のが好ましい。
ニッケルめっき層は、通常のニッケル電気めっき液を用
いて通常の条件で電気めっきにより形成する。金めっき
層は、通常の金電気めっき液を用いて通常の条件で電気
めっきにより形成する。
パラジウムめっき層は、パラジウムに換算して0.1〜60g
/lの可溶性パラジウム塩、セレンに換算して0.0001〜2g
/lの可溶性セレン塩、ピリジンスルホン酸あるいはその
アルカリ塩0.01〜40g/lよりなるパラジウム電気めっき
液を用いて電気めっきにより形成する。
なお、上記パラジウム電気めっき液に電導度塩をpHが3.
5〜12となる量加えると、めっき液の安定性がよくな
る。
なお、パラジウム金属の濃度は、通常0.1g/lより少ない
と電流密度が小さすぎて実用的でなく、また60g/lより
多いと液の汲み出しによるパラジウムの消耗が多く経済
的でない。
ピリジンスルホン酸あるいはそのアルカリ塩の濃度が0.
01g/lより少ないか40g/lより多い場合、セレン化合物が
セレン金属に換算して0.0001g/lより少ないか2g/lより
多いと金めっき層の表面状態が悪くなり使用に耐えな
い。pHは3.5〜12の範囲を外すと液が分解し易くなり長
期使用に耐えなくなる。
上記のパラジウム電気めっき液を用いた場合めっき条件
は、液温度を10〜85℃、陰極電流密度をラックの時0.1
〜25A/dm2、ジェット噴流の時1〜400A/dm2の範囲であ
る。
上記パラジウム電気めっき液の成分であるパラジウム塩
には、ジクロロジアミンパラジウム、テトラアミンパラ
ジウムクロライド、塩化パラジウム、塩化パラジウムカ
リウム、塩化パラジウムナトリウム、ジアミノ硫酸パラ
ジウム、ジアミノ亜硫酸パラジウム、テトラアミノ硝酸
パラジウム、ジアミノ亜硝酸パラジウム等を用いる。こ
れら化合物は単独で用いてもよく二種類以上混合して用
いてもよい。可溶性セレン塩には、セレン青酸錯塩、亜
セレン酸、亜セレン酸のアルカリ塩等を用いる。これら
化合物は単独で用いてもよく、二種以上混合して用いて
もよい。
電導度塩(緩衝塩)としての無機酸及び有機酸とそのア
ルカリ塩は、硫酸、塩酸、硝酸、燐酸、スルファミン
酸、ピロリン酸、亜硫酸、亜硝酸、酢酸、クエン酸、リ
ンゴ酸、コハク酸、酒石酸等の酸及びそれらのアルカリ
塩等を用いる。これら化合物は単独で用いてもよく二種
以上混合して用いてもよい。電導度塩には、水に可溶性
な無機酸及びそのアルカリ塩、有機酸及びそのアルカリ
塩を用いる。
以下、本発明を具体的な実施例により、詳細に説明す
る。
実施例1 コネクタの接点部の金属素材(リン青銅)に通常の前処
理を行ない、下記のパラジウムめっき液を用い、液温60
℃電流密度5A/dm2で電気めっきを行ない厚さ1μmのパ
ラジウムめっき層を形成した。このパラジウムめっき層
は使用中に亀裂が入り、相手側の接栓部との間で導電不
良を起こした。
なお、上記のパラジウムめっき層(厚さ1μm)を180
°折り曲げたところ、亀裂が発生した。
上記のパラジウム電気めっき液にピリジン−3−スルホ
ン酸5g/l、亜セレン酸0.001g/l加えたものを用いて上記
と同様の条件でコネクタの素材金属上にパラジウム電気
めっきを行ない厚さ1μmのパラジウムめっき層を形成
した。このめっき層は、亀裂が生じなかった。このた
め、相手側の接栓部との間で導通不良を起こすことはな
かった。また、ピリジン−3−スルホン酸、亜セレン酸
を加えたパラジウム電気めっき液を用いて得ためっき皮
膜(厚さ2μm)は、180°折り曲げて亀裂が発生しな
かった。
実施例2 コネクタの接点部の金属素材(リン青銅)に通常の前処
理を行ない、通常のニッケル電気めっき液を用いて通常
の条件で電気めっきを行ない厚さ1μmのニッケルめっ
き層を設け、この上に下記組成のパラジウム電気めっき
液を用いて、液温40℃、電流密度2A/dm2で厚さ1μmの
パラジウムめっき層を設けた。
次いで、このパラジウムめっき層上に通常の金電気めっ
き液を用いて通常の条件で電気めっきを行ない、厚さ0.
3μmの金電気めっき層を設けた。
この三層のめっき層は、使用中に亀裂を生じなかった。
このため相手側の接栓部との間で導通不良を起こすこと
がなかった。また、腐食を起こすこともなく、耐摩耗性
も良好であり、前記実施例1より一層長寿命であった。
実施例3 実施例2のコネクタを用いて、−65℃、30分,+125
℃、30分を1サイクルとする熱衝撃試験を行なった。結
果を従来の金めっきコネクタと比較を第1図に示した。
〔発明の効果〕
本願発明は熱衝撃に強いことがわかった。また第2図〜
第6図に示すように、温熱、湿度環境試験にも十分耐え
得るものであり、その工業的価値は非常に大なるものが
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のコネクタと従来のコネクタの熱衝撃
結果を示す図、第2図〜第6図は温熱、湿度試験結果を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和泉 修作 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所戸塚工場内 (72)発明者 古川 正弘 東京都千代田区神田駿河台4丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 佐藤 守 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所戸塚工場内 (56)参考文献 特開 昭61−288384(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コネクタ接点部の金属素材上に順に、ニッ
    ケル、パラジウムおよび金の各めっき層が積層され、前
    記パラジウムめっき層が、パラジウムに換算して0.1〜6
    0g/lの可溶性パラジウム塩、セレンに換算して0.0001〜
    2g/lの可溶性セレン塩、ピリジンスルホン酸あるいはそ
    のアルカリ塩0.01〜40g/lよりなるパラジウム電気めっ
    き液を使用し、pHを3.5〜12、液温度を10〜85℃、陰極
    電流密度をラックの時0.1〜25A/dm2、ジェット噴流の時
    1〜400A/dm2の範囲に調整した条件により電気めっきし
    て形成されてなることを特徴とするコネクタ。
JP62056786A 1987-03-13 1987-03-13 コネクタ Expired - Fee Related JPH0770330B2 (ja)

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