JPH0770088A - ハロゲノアリル−アゾリル誘導体 - Google Patents

ハロゲノアリル−アゾリル誘導体

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JPH0770088A
JPH0770088A JP3033510A JP3351091A JPH0770088A JP H0770088 A JPH0770088 A JP H0770088A JP 3033510 A JP3033510 A JP 3033510A JP 3351091 A JP3351091 A JP 3351091A JP H0770088 A JPH0770088 A JP H0770088A
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ゲルト・ヘンスラー
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Karl-Heinz Kuck
カルル−ハインツ・クツク
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】新規なハロゲノアリル−アゾリル化合物の提
供。 【構成】式(I)で表わされるハロゲノアリル−アゾリ
ル誘導体並びにその酸付加塩及び金属錯体、それらの製
造方法並びにその植物保護及び材料の保護における殺菌
剤としての使用。 [式中、Rはハロゲノアリル、プロパルギル、置換さ
れたシクロアルキル、(置換された)ヘテロアリール、
基−C(CH−R(Rはi−プロピル、ハロ
−フェニル、ハロ−フェノキシ)等を;Rは水素、ア
ルキル、アラルキル等を;X,Xはハロゲンを;X
は水素またはハロゲンを;YはNまたはCHを;それ
ぞれ表わす] 【効果】式(I)のハロゲノアリルーアゾリル化合物
は、植物保護及び材料の保護において最も類似した構造
及び同様の作用を有する従来公知の化合物より良好な殺
菌活性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、新規なハロゲノアリル−アゾリ
ル誘導体、その複数の製造方法、並びにその植物保護及
び材料の保護における殺菌剤としての使用に関する。
【0002】あるハロゲノアリル−チアゾリル誘導体が
殺菌性を有することはすでに開示されている(ヨーロツ
パ特許出願公開第0.097,425号参照)。例え
ば、4−(2,4−ジクロロ−フエニル)−1,2−ジ
ブロモ−4−ヒドロキシ−5−(1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル)−ペント−1−エン及び4−(2,4−
ジクロロ−フエニル)−1,2−ジクロロ−4−ヒドロ
キシ−5−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)−ペ
ント−1−エンは殺・カビを防除するのに用いられる。
これらの物質の作用は良好であるが、低量を施用するあ
る場合に、ある問題が残る。
【0003】式
【0004】
【化11】 式中、R1は、ハロゲノアリル、プロパルギル、置換さ
れたシクロアルキルまたは随時されていてもよいヘテロ
アリールを表わすか、或いは式
【0005】
【化12】 の基を表わし、ここにR3は、水素、ハロゲン或いは随
時ハロゲンで置換されていてもよいフエニル、随時ハロ
ゲンで置換されていてもよいフエノキシまたは随時ハロ
ゲンで置換されていてもよいフエノキシメチルを表わ
し、R4は、水素またはハロゲンを表わし、R5は、イソ
−プロピル或いは随時ハロゲンで置換されていてもよい
フエニルまたは随時ハロゲンで置換されていてもよいフ
エノキシを表わし、R2は、水素、アルキル、アルケニ
ル、アシルまたはアラルキルを表わし、X1は、ハロゲ
ンを表わし、X2は、ハロゲンを表わし、X3は、水素ま
たはハロゲンを表わし、そしてYは、窒素またはCH基
を表わす、の新規なハロゲノアリル−アゾリル誘導体並
びにその酸付加塩及び金属塩錯体が見い出された。
【0006】式(I)の化合物は、不斉置換された炭素
原子を含み、従つて二つの光学異性体形で得ることがで
きる。更に、式(I)の物質は、二重結合でのハロゲン
原子の位置に依て、2つの幾何異性体形で存在し得る。
本発明は、異性体混合物並びに個々の異性体に関する。
【0007】更に式(I)のハロゲノアリル−アゾリル
誘導体並びにその酸付加塩及び金属塩錯体は、 a)
【0008】
【化13】 式中、R1、R2及びYは上記の意味を有する、のアルキ
ンを、希釈剤の存在下で、ハロゲンまたはハロゲン供与
性化合物と反応させるか、 b)式
【0009】
【化14】 式中、R1、R2、X1及びX2は上記の意味を有し、そし
てZはハロゲン、アルキルスルホネートまたはアリール
スルホネートを表わす、のアルケンを、酸結合剤の存在
下及び希釈剤の存在下で、式
【0010】
【化15】 式中、Yは上記の意味を有する、のアゾールと反応させ
るか、或いは c)式
【0011】
【化16】 式中、R1、R2及びYは上記の意味を有する、のアルキ
ンを最初に希釈剤の存在下で、式
【0012】
【化17】 MOX4 (V) 式中、Mはアルカリ金属を表わし、そしてX4はハロゲ
ンを表わす、のハイポハライトと反応させ、そして次
に、生成した式
【0013】
【化18】 式中、R1、R2、X4及びYは上記の意味を有する、の
ハロゲノアルキンを、希釈剤の存在下で、ハロゲンまた
はハロゲン供与性化合物と反応させ、そして適当ならば
続いて酸または金属塩を生成した式(I)の化合物に付
加させることによつて得られることが見い出された。
【0014】最後に、式(I)の新規なハロゲノアリル
−アゾリル誘導体並びのその酸付加塩及び金属塩錯体が
殺菌性を有し、そして植物保護並びに材料の保護に使用
し得ることが見い出された。
【0015】驚くべきことに、本発明による物質は、植
物保護及び材料の保護において最も類似した構造及び同
様な作用を有する従来公知の化合物より良好な殺菌活性
を有する。
【0016】式(I)は、本発明によるハロゲノアリル
−アゾリル誘導体の一般的定義を与える。好適な式
(I)の化合物は、R1がフツ素、塩素及び/または臭
素で1〜3置換されたアリルを表わすか、プロパルギル
を表わすか、炭素原子3〜7個を有し、各々が同一もし
くは相異なる置換基で1〜3置換され、その際に置換基
には炭素原子1〜4個を有するアルキル及び/またはハ
ロゲンがあるシクロアルキルを表わすか、R1がヘテロ
原子、例えば窒素、硫黄及び/または酸素1〜3個を有
し、且つ随時ベンゾ縮合されていてもよく、各々随時同
一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよ
く、その際に置換基にはハロゲン、炭素原子1〜4個を
有するアルキル、炭素原子1〜4個を有するヒドロキシ
アルキル、炭素原子3〜8個を有するヒドロキシアルキ
ニル、炭素原子1〜2個を有するアルコキシ、炭素原子
1〜2個を有するアルキルチオ、各々炭素原子1または
2個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜5個を
有するハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ及びハロ
ゲノアルキルチオ、ホルミル、各々のアルコキシ基に炭
素原子1または2個を有するジアルコキシメチル、炭素
原子2〜4個を有するアシル、アルコキシ部分に炭素原
子1〜4個を有するアルコキシカルボニル、アルコキシ
部分に炭素原子1〜4個及びアルキル部分に炭素原子1
〜3個を有するアルコキシイミノアルキル、ニトロ及び
/またはシアノがある5−または6員のヘテロ芳香族基
を表わすか、或いはR1が式
【0017】
【化19】 の基を表わし、ここにR3が水素、フツ素、塩素、臭素
または随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換さ
れていてもよく、その際に置換基にはフツ素、塩素及び
/または臭素があるフエニルを表わすか、随時同一もし
くは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよく、そ
の際に置換基にはフツ素、塩素及び/または臭素がある
フエノキシを表わすか、或いは随時同一もしくは相異な
る置換基で1〜3置換されていてもよく、その際に置換
基にはフツ素、塩素及び/または臭素があるフエノキシ
メチルを表わし、R4が水素、フツ素、塩素または臭素
を表わし、R5がイソ−プロピルを表わすか、随時同一
もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよ
く、その際に置換基にはフツ素、塩素及び/または臭素
があるフエニルを表わすか、或いは随時同一もしくは相
異なる置換基で1〜3置換されていてもよく、その際に
置換基にはフツ素、塩素及び/または臭素があるフエノ
キシを表わし、R2が水素、炭素原子1〜6個を有する
アルキル、炭素原子3〜6個を有するアルケニル、炭素
原子1〜4個を有するアシルまたはアルキル部分に炭素
原子1〜4個を有するフエニルアルキルを表わし、X1
がフツ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わし、X2がフ
ツ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わし、X3が水素、
塩素、臭素またはヨウ素を表わし、そしてYが窒素原子
またはCH基を表わすものである。
【0018】殊に好適な式(I)の化合物は、R1がフ
ツ素、塩素及び/または臭素で1〜3置換されるアリル
を表わすか、プロパルギルを表わすか、炭素原子3〜6
個を有し、その際にこれらのシクロアルキル基がメチ
ル、エチル、フツ素、塩素及び/または臭素で1または
2置換されるシクロアルキルを表わすか、R1がピラゾ
リル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピロ
リル、フラニル、チエニル、ケアゾリル、オキサゾリ
ル、ピリジニル、ピリミジニル、トリアジニル、キノリ
ニル、イソキノリニル、キナゾリニル、インドリル、ベ
ンゾチエニル、ベンゾフラニル、ベンゾチアゾリルまた
はベンズイミダゾリルを表わし、これらの基の各々が同
一もしくは相異なる置換基で1〜3置換され、その際に
置換基にはフツ素、塩素、メチル、エチル、t−ブチ
ル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、トリフルオロメ
チル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチルチ
オ、クロロジフルオロメトキシ、クロロジフルオロメチ
ルチオ、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、炭素原
子4〜6個を有するヒドロキシアルキニル、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル、メトキシイミノメチ
ル、1−メトキシイミノ−エチル、ニトロ、シアノ、ホ
ルミル、ジメトキシメチル、アセチル及び/またはプロ
ピオニルがある、或いはR1が式
【0019】
【化20】 の基を表わし、ここにR3が水素、フツ素、塩素、随時
同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されてい
てもよく、その際に置換基にはフツ素及び/または塩素
があるフエニル、または随時同一もしくは相異なる置換
基で1または2置換されていてもよく、その際に置換基
にはフツ素及び/または塩素があるフエノキシを表わす
か、或いは随時同一もしくは相異なる置換基で1または
2置換されていてもよく、その際に置換基にはフツ素及
び/または塩素があるフエノキシメチルを表わし、R4
が水素、フツ素または塩素を表わし、R5がイソ−プロ
ピル、または随時同一もしくは相異なる置換基で1また
は2置換されていてもよく、その際に置換基にはフツ素
及び/または塩素があるフエニルを表わすか、或いは随
時同一もしくは相異なる置換基で1または2置換されて
いてもよく、その際に置換基にはフツ素及び/また塩素
があるフエノキシを表わし、R2が水素、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、アリ
ル、ホルミル、アセチル、ベンジルまたはフエネチルを
表わし、X1がフツ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わ
し、X2がフツ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わし、
3が水素、塩素、臭素またはヨウ素を表わし、そして
Yが窒素原子またはCH基を表わすものである。
【0020】本発明による他の好適な化合物は、酸の付
加生成物並びにR1、R2、X1、X2、X3及びYがこれ
らの置換基に対して好適なものとして挙げられた意味を
有する式(I)のハロゲノアリル−アゾリル誘導体であ
る。
【0021】付加し得る酸には、好ましくはハロゲン化
水素酸例えば塩酸及び臭化水素酸、殊に塩酸、更にリン
酸、硝酸、一及び二官能性カルボン酸及びヒドロキシカ
ルボン酸例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、フマール
酸、酒石酸、クエン酸、サリチル酸、ソルビン酸及び乳
酸並びにまたスルホン酸例えばp−トルエンスルホン酸
及び1,5−ナフタレンジスルホン酸が含まれる。
【0022】本発明による他の好適な化合物には、元素
の周期表の第II〜IV主族及び第I及びII並びにIV〜VIII
亜族、金属の塩及びR1、R2、X1、X2、X3及びYが
これらの置換基に対して好適なものとして挙げられた意
味を有する式(I)のハロゲノアリル−アゾリル誘導体
の付加生成物がある。
【0023】これに関して、銅、亜鉛、マンガン、マグ
ネシウム、スズ、鉄及びニツケルの塩が殊に好ましい。
これらの塩の適当な陰イオンは、生理学的に許容し得る
付加生成物を生成させる酸から誘導されるものである。
これに関して殊に好適であるこの型の酸には、ハロゲン
化水素酸例えば塩酸及び臭化水素酸、更にリン酸、硝酸
及び硫酸がある。
【0024】本発明による物質の挙げ得る例には下の表
に示すハロゲノアリル−アゾリル誘導体がある。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】 出発物質として4−(1−クロロ−シクロプロピル)−
4−ヒドロキシ−5−(1,2,4−トリアゾル−1−
イル)−ペント−1−イン及び反応体として塩化メチレ
ン中の塩素ガスの溶液を用いる場合、本発明による工程
(a)の径路は次式により説明し得る:
【0029】
【化21】 出発物質として1,2−ジクロロ−4−ヒドロキシ−4
−クロロメチル−5,5−ジメチル−ヘキシ−1−エン
及び1,2,4−トリアゾールを用いる場合、本発明に
よる工程(b)の径路は次式により説明し得る:
【0030】
【化22】 出発物質として4−t−ブチル−5−(1,2,4−ト
リアゾル−1−イル)−ペント−1−イン−4−オール
及び水酸化カリウムの存在下で臭素並びに反応体として
それぞれ臭素を用いる場合、本発明による工程(c)の
径路は次式により説明し得る:
【0031】
【化23】 式(II)は、本発明による工程(a)を行う場合に出
発物質として必要とされるアルキンの一般的定義を与え
る。この式において、R1、R2及びYは好ましくはこれ
らの置換基に対して好適なものとして本発明による式
(I)の物質の記載に関連して既に挙げられた意味を有
する。
【0032】式(II)のアルキンのあるものは公知で
ある(ヨーロツパ特許出願公開第0,096,786号
参照)。これらのものは d)式
【0033】
【化24】 式中、R1及びYは上記の意味を有する、のアゾリルメ
チルケトンを、活性化されたアルミニウムの存在下及び
希釈剤の存在下で、式
【0034】
【化25】 式中、Halは塩素または臭素を表わす、のハロゲン化
プロパルギルと反応させ、そして適当ならばこの工程に
おいて生成される式
【0035】
【化26】 式中、R1及びYは上記の意味を有する、のアルキン
を、希釈剤の存在下で、強塩基と反応させ、そしてこの
工程において生成される式
【0036】
【化27】 式中、R1及びYは上記の意味を有する、そしてR6は塩
基の陽イオン性基を表わす、のアルコラートを、希釈剤
の存在下で、式
【0037】
【化28】 式中、R7はアルキル、アルケニル、アシルまたはアラ
ルキルを表わし、そしてHal’は塩素、臭素またはヨ
ウ素を表わす、のハロゲン化合物と反応させるか、また
は e)式
【0038】
【化29】 式中、R1は上記の意味を有する、のクロロメチルケト
ンを、工程(d)の段階1に挙げられた条件下で、式
【0039】
【化30】 式中、Halは上記の意味を有する、のハロゲン化プロ
パルギルと反応させ、次にこの工程で生成される式
【0040】
【化31】 式中、R1は上記の意味を有する、のヒドロキシアルキ
ンを、酸結合剤の存在下及び希釈剤の存在下で、式
【0041】
【化32】 式中、Yは上記の意味を有する、のアゾールと反応さ
せ、そして適当ならば更にこの工程で生成される式
【0042】
【化33】 式中、R1及びYは上記の意味を有する、のアルキン
を、工程(d)により反応させることにより製造し得
る。
【0043】式(VII)は、工程(d)を行う場合に出
発物質として必要とされるアゾリルメチルケトンの一般
的定義を与える。この式において、Y及びR1は、好ま
しくはこれらの基に対して好適なものとして本発明によ
る式(I)の物質の記載に関連して既に挙げられた意味
を有する。
【0044】式(VII)のアゾリルメチルケトンは公知
であるか、または原理的に公知である方法により簡単に
製造し得る(ドイツ国特許出願公開第2,431,40
7号参照)。
【0045】工程(d)における反応体として必要とさ
れる式(VIII)のハロゲン化プロパルギルは公知であ
る。
【0046】工程(d)の段階1を行う場合に使用し得
る希釈剤は、この型の反応に通常であるすべての不活性
有機溶媒である。エーテル例えばテトラヒドロフランま
たはジエチルエーテルが好適に適する。
【0047】工程(d)の段階1は、活性化されたアル
ミニウムの存在下で行う。後者は触媒量の塩化水銀(I
I)及びヨウ素を薄片状アルミニウムに加えることによ
り調製する。
【0048】工程(d)の段階1を行う場合、反応温度
は実質的な範囲内で変え得る。一般に、本法は−80乃
至100℃間の温度、好ましくは−70乃至60℃間の
温度で行う。
【0049】工程(d)並びに工程(a)、(b)、
(c)及び(e)は一般に大気圧下で行う。
【0050】工程(a)の段階1を行う場合、本法は一
般に式(VII)のアゾリルメチルケトン1モル当り1〜
2モルの式(VIII)のハロゲン化プロパルギル、1〜
1.5モルのアルミニウム並びに触媒量の塩化水銀(I
I)及びヨウ素を用いる。生じる生成物は常法により単
離する。
【0051】工程(d)の段階2において、式(IIa)
のアルキンを、これらのものを不活性希釈剤例えばジオ
キサン中にて室温で適当な強塩基例えばアルカリ金属ア
ミドまたはアルカリ金属水素化物、第四級水酸化アンモ
ニウムまたは水酸化ホスホニウムと反応させることによ
り対応するアルコラートに転化する。従つて式(IIb)
の化合物におけるR6は、好ましくはアルカリ金属陽イ
オン例えばナトリウムまたはカリウム陽イオンを表わす
か、或いは第四級アンモニウムまたはホスホニウム陽イ
オンを表わす。
【0052】式(IX)は、工程(d)の段階3を行う場
合に反応体として必要とされるハロゲン化合物の一般的
定義を与える。この式において、R7は、好ましくは水
素の意味を除いて、本発明による式(I)の物質の記載
に関連してR2に対して既に挙げられた意味を表わす。
Halは塩素、臭素またはヨウ素を表わす。
【0053】式(IX)のハロゲン化合物は公知である
か、または原理的に公知である方法により製造し得る。
【0054】工程(d)の段階2及び3を行う際に適す
る希釈剤は不活性有機溶媒である。好適に使用し得る溶
媒には、エーテル例えばジエチルエーテルまたはジオキ
サン;芳香族炭化水素例えばベンゼン;ある場合にまた
塩素化された炭化水素例えばクロロホルム、塩化メチレ
ンまたは四塩化炭素;及びまたはヘキサメチルリン酸ト
リアミドがある。
【0055】工程(d)の段階2及び3を行う場合、反
応温度は実質的な範囲内で変え得る。本法は一般に、0
乃至120℃間、好ましくは20乃至100℃間の温度
で行う。
【0056】工程(d)の段階2を行う場合、式(II
a)のアルキンを最初に強塩基と反応させて対応する式
(IIb)のアルコラートを生成させる。続いての段階3
において、式(IIb)のアルコラート1モル当り1〜2
モルの式(IX)のハロゲン化合物を好適に用いる。最終
生成物を単離するために、反応混合物から溶媒を除去
し、そして残留物を水及び有機溶媒で処理する。有機相
を分別し、処理し、そして常法で精製ずる。
【0057】好適な具体例において、工程(d)の段階
2及び3は式(IIa)のヒドロキシ化合物を用いて出発
し、このものをアルカリ金属水素化物またはアルカリ金
属アミドにより適当な有機溶媒中でアルカリ金属アルコ
ラートに転化し、そしてアルカリ金属アルコラートを直
ちに単離せずに式(IX)のハロゲン化合物と反応させ、
その際に式(II)の化合物をアルカリ金属ハロゲン化物
を除去してワン・パス(one pass)で得る方法で便利に
行う。
【0058】更に好適な具体例において、アルコラート
を調製し、そしてこのものを2相系例えば水酸化ナトリ
ウムまたは水酸化カリウム水溶液/トルエンまたは塩化
メチレン中にて、相間移動触媒例えばアンモニウムまた
はホスホニウム化合物を加えて、式(IX)のハロゲン化
合物と反応させ、その工程間にアルコラートを有機相中
にて界面層でか、または有機相中でハロゲン化物と反応
させることが便利である。
【0059】式(X)は、工程(e)を行う場合に出発
物質として必要とされるクロロメチルケトンの一般的定
義を与える。この式において、R1は、好ましくはこの
基に対して好適なものとして本発明による式(I)の物
質の記載に関連して既に挙げられた意味を有する。
【0060】式(X)のクロロメチルケトンは公知であ
るか、または原理的に公知である方法により製造し得る
(ドイツ国特許出願公開第3,049,461号参
照)。
【0061】工程(e)の段階1は、工程(d)の段階
1を行う場合にも適用される条件下で行う。
【0062】式(XII)のヒドロキシアルキンは直接更
に式(IV)のアゾールと反応させ得る。また、これらの
ものはオキシランに最初に転化し、次に式(IV)のアゾ
ールと反応させ得る。
【0063】工程(e)の段階2を行う場合に適する酸
結合剤は、すべての通常の酸受容体である。次のものを
好適に使用し得る:アルカリ金属炭酸塩及び炭酸水素塩
例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸水素ナ
トリウム、更に第三級脂肪族または芳香族アミン例えば
トリエチルアミン、N,N−ジメチル−シクロヘキシル
アミン、N,N−ジメチル−ベンジルアミン及びピリジ
ン、並びに更に環式アミン例えば1,5−ジアザ−ビシ
クロ[4.3.0]ノン−5−エン(DBN)、1,8
−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン
(DBU)及び1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.
2]オクタン(DABCO)。
【0064】工程(e)の段階2を行う場合に適する希
釈剤は、すべての不活性有機溶媒である。次のものを好
適に使用し得る:脂肪族及び芳香族の、随時ハロゲン化
されていてもよい炭化水素例えばペンタン、ヘキサン、
シクロヘキサン、石油エーテル、ベンジン、リグロイ
ン、ベンゼン、トルエン、キシレン、塩化メチレン、塩
化エチレン、クロロホルム、四塩化炭素、クロロベンゼ
ン及びo−ジクロロベンゼン、エーテル例えばエチルエ
ーテル及びジブチルエーテル及びまたはt−ブチルメチ
ルエーテル、グリコールジメチルエーテル及びジグリコ
ールジメチルエーテル、テトラヒドロフラン並びにジオ
キサン、ケトン例えばアセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソプロピルケトン及びメチルイソブチルケト
ン、エステル例えば酢酸メチル及び酢酸エチル、ニトリ
ル例えばアセトニトリル及びプロピオニトリル、並びに
ピリジン。
【0065】工程(e)の段階2を行う場合、反応温度
は比較的広い範囲内でも変え得る。一般に、本法は、0
乃至200℃間、好ましくは20乃至150℃間の温度
で行う。
【0066】工程(e)の段階2を行う場合、本法は、
一般に式(XII)のヒドロキシアルキン1モル当り等価
量または過剰の式(IV)のアゾール及び2〜3モルの酸
結合剤を用いる。処理は常法により行う。必要に応じ
て、式(IIa)のアルキンを更に工程(e)において工
程(d)と同様に反応させる。
【0067】本発明による工程(a)を行う場合に適す
るハロゲンは、好ましくは反応体としてのフツ素、塩
素、臭素及びヨウ素、混合されたハロゲン例えばフツ化
塩素(I)、フツ化臭素(I)、フツ化ヨウ素(I)、
塩化臭素(I)、塩化ヨウ素(I)または臭化ヨウ素
(I)である[メトジシウム・ヒミシウム(Methodiciu
m Chimicium)、F.コーテ(Korte)、第7巻、842
頁(1976)参照]。
【0068】使用し得るハロゲン供与性化合物は、例え
ば塩化スルフリル、N−ブロモスクシンイミドと塩酸、
N−クロロスクシンイミドと臭化水素酸またはN−クロ
ロスクシンイミドとフツ化水素/ピリジンである[シン
セシス(Synthesis)1973、780参照]。
【0069】式(II)のアルキン上へのハロゲンの付加
は、光の作用、熱、ラジカル生成物質例えば有機過酸化
物、表面活性物質例えば活性炭または金属塩例えば塩化
銅(II)または塩化鉄(III)により促進し得る。ある
場合に、このものは異性体比(E/Z)に影響するため
に使用し得る[ホーベン−ウエイル(Houben-Weyl)、有
機化学の方法(Methoden der Org. Chemie)、第V/3
巻、551頁(1962)参照]。
【0070】本発明による工程(a)を行う場合に使用
し得る希釈剤は、この型の反応に通常であるすべての不
活性有機溶媒である。ハロゲン化された脂肪族炭化水素
例えば塩化メチレン、クロロホルム及び四塩化炭素を好
適に使用し得る。
【0071】本発明による工程(a)を行う場合、温度
はある範囲内で変え得る。一般に、本法は、−10乃至
100℃間、好ましくは−5乃至80℃間の温度で行
う。
【0072】本発明による工程(a)を行う場合、式
(II)のアルキン1モル当り等価量または過剰のハロゲ
ンまたはハロゲン供与性化合物を一般に用いる。処理は
常法により行う。一般に、反応混合物を殆んど水に溶解
しない有機溶媒で希釈し、有機相を乾燥し、次に濃縮す
る方法に従う。しかしながらまた、反応が終了した場合
に、直接揮発性成分を減圧下で除去することにより反応
混合物を濃縮することができる。必要に応じて、生じる
生成物を更に常法により精製し得る。
【0073】式(III)は、本発明による工程(b)に
おける出発物質として必要とされるアルケンの一般的定
義を与える。この式において、R1、R2、X1及びX2
ましくはこれらの物質に対して好適なものとして本発明
による式(I)の物質の記載に関連して既に挙げられた
意味を有する。または、好ましくは塩素、臭素、ヨウ
素、メチルスルホネートまたはp−トリルスルホネート
を表わす。
【0074】式(III)のアルケンは常法により製造し
得る。例えば、式(III)のアルケンは式(XII)のヒド
ロキシアルキンを希釈剤の存在下でハロゲンと反応させ
ることにより得られる。この場合に、反応条件は本発明
による工程(a)の場合に適用されるものに対応する。
【0075】本発明による工程(b)を行う場合に適す
る希釈剤は、すべての通常の不活性有機溶媒である。好
適に使用し得る溶媒は、好適なものとして工程(e)の
段階2の記載に関連して既に挙げられたものである。
【0076】本発明による工程(b)を行う場合に適す
る酸結合剤は、すべての通常の酸受容体である。好適に
使用し得る酸結合剤は、好適な酸結合剤として工程
(e)の段階2の記載に関連して既に挙げられたすべて
のものである。
【0077】本発明による工程(b)を行う場合、反応
温度は比較的広い範囲内で変え得る。一般に、本法は、
0乃至150℃間、好ましくは20乃至120℃間の温
度で行う。
【0078】本発明による工程(b)を行う場合、一般
に式(III)のアルケン1モル当り等価量または過剰の
式(IV)のアゾール及び2〜3モルの酸結合剤を用いる
方法に従う。処理は常法により行う。
【0079】式(V)は、本発明による工程(c)を行
う場合に反応体として必要とされるハイポハライトの一
般的定義を与える。この式において、Mは好ましくはナ
トリウムまたはカリウムイオンを表わし、そしてX4
好ましくは塩素、臭素またはヨウ素を表わす。ハイポハ
ライトは好ましくは塩素及びハロゲンから新たに調製さ
れる。
【0080】本発明による工程(c)を行う場合に使用
し得る希釈剤は、段階1並びに段階2を行う際に、この
型の反応に通常であるすべての不活性有機溶媒である。
ハロゲン化された脂肪族炭化水素例えば塩化メチレン、
クロロホルム及び四塩化炭素を好適に使用し得る。
【0081】本発明による工程(c)を行う場合、温度
は段階1及び段階2の両方においてある範囲内で変え得
る。一般に、本法は、−10乃至120℃間、好ましく
は−5乃至80℃間の温度で行う。
【0082】本発明による工程(c)の段階1を行う場
合、式(II)のアルキン1モル当り過剰のハイポハライ
トを一般に用いる。本発明による工程(c)の段階2を
行う場合、式(VI)のハロゲノアルキン1モル当り等価
量または過剰のハロゲンを一般に用いる。処理は段階1
並びに段階2の両方において常法により行う。
【0083】本発明による工程により得ることができる
式(I)のハロゲノアリル−アゾリル誘導体は、酸付加
塩または金属塩錯体に転化し得る。
【0084】式(I)の化合物の酸付加塩を製造する際
に適する酸は、好ましくは好適なものとして本発明によ
る酸付加塩の記載に関連して既に挙げられたものであ
る。
【0085】式(I)の化合物の酸付加塩は、通常の塩
生成法により、例えば式(I)の化合物を適当な不活性
溶媒に溶解し、そして酸例えば塩酸を加えることにより
簡単に得ることができ、そしてこれらのものは公知の方
法で、例えば濾過により単離し、そして必要に応じて不
活性有機溶媒で洗浄することにより精製し得る。
【0086】式(I)の化合物の金属塩錯体を製造する
際に適する金属の塩は、好ましくは好適なものとして本
発明により金属塩錯体の記載に関連して既に挙げられた
ものである。
【0087】式(I)の化合物の金属塩錯体は、通常の
方法により簡単に、かくて例えば金属塩をアルコール例
えばエタノールに溶解し、そしてこの溶液を式(I)の
化合物に加えることにより得ることができる。金属塩錯
体は公知の方法で、例えば濾過により単離し、そして必
要に応じて再結晶により精製し得る。
【0088】本発明による活性化合物は、強い殺菌作用
を有し、そして植物の保護及び材料の保護において望ま
しくない微生物例えば菌・カビ及びバクテリアを防除す
るために使用し得る。
【0089】植物保護の殺菌・殺カビ剤はプラスモジオ
フオロミセテス (Plasmodiophoromycetes)、卵菌類 (Oo
mycetes)、チトリジオミセテス (Chytridiomycetes)、
接合菌類 (Zygomycetes)、嚢子菌類 (Ascomycetes)、担
子菌類 (Basidomycetes)、及び不完全菌類 (Deuteromyc
etes) を防除する際に用いられる。
【0090】上記の一般的な菌類に含まれる菌・カビ及
びバクテリアの病気のある病原体を例として次に挙げる
ことができるが、 しかし、決してこれに限定されるもの
ではない:キサントモナス(Xanthomonas) 種例えばキ
サントモナス・オリザエ(Xanthomonas oryzae);プソ
イドモナス(Pseudomonas)種例えばプソイドモナス・
ラクリマンス(Pseudomonas lackrymans);エルウイニ
ア(Erwinia)種例えばエルウイニア・アミノボラ(Erw
inia amylovora);ピチウム(Pythium)種例ええば苗立
枯病 (Pythium ultimum); フイトフトラ (Phytophthor
a) 種例えば疫病(Phytophthora infestans); プソイド
ペロノスポラ (Pseudoperonospora) 種例えばべと病 (P
seudoperonospora humuli または Pseudoperonospora
cubense);プラスモパラ (Plasmopara) 種例えばべと病
(Plasmopara viticola); ペロノスポラ (Peronospora)
種例えばべと病 (Peronospora pisi または P.brassi
cae); エリシフエ (Erysiphe) 種例えばうどんこ病 (Er
ysiphe graminis); スフアエロセカ (Sphaerotheca) 種
例えばうどんこ病 (Sphaerotheca fuliginea); ポドス
フエラ (Podosphaera) 種例えばうどんこ病 (Podosphae
ra leucotricha);ベンチユリア (Venturia) 種例えば黒
星病 (Venturia inaequalis); ピレノホラ(Pyrenophor
a) 種例えば網斑病 (Pyrenophora teres または P.gra
minea)(分生胞子器型: Drechslera、同義: Helminthosp
orium); コクリオボルス (Cochliobolus) 種例えば斑点
病 (Cochliobolus sativus)(分生胞子器型:Drechsler
a、同義:Helminthosporium); ウロミセス(Uromyces)
種例えばさび病 (Uromycesappendiculatus); プシニア
(Puccinia) 種例えば赤さび病 (Puccinia recondita);
ふすべ菌属 (Tilletia) 種例えば網なまぐさ黒穂病 (Ti
lletia caries); 黒穂病 (Ustilago) 種例えば裸黒穂病
(Ustilago nuda または Ustilago avenae);ペリキユラ
リア (Pellicularia) 種例えば紋枯病 (Pellicularia s
asakii); ピリキユラリア (Pyricularia) 種例えばいも
ち病 (Pyricularia oryzae); フーザリウム (Fusarium)
種例えばフーザリウム・クルモルム (Fusarium culmor
um);灰色かび属 (Botrytis) 種例えば灰色かび病 (Botr
ytis cinerea); セプトリア(Septoria) 種例えばふ枯
病 (Septoria nodorum); レプトスフエリア (Leptospha
eria) 種例えばレプトスフエリア・ノドルム (Leptosph
aeria nodorum); セルコスポラ (Cercospora) 種例えば
セルコスポラ・カネセンス (Cercosporacanescens); ア
ルテルナリア (Alternaria) 種例えば黒斑病 (Alternar
ia brassicae) 及びプソイドセルコスポレラ (Pseudoce
rcosporella) 種例えばプソイドセルコスポレラ・ヘル
ポトリコイデス (Pseudocercosporella herpotrichoide
s)。
【0091】植物の病気を防除するために必要な濃度
で、本活性化合物の植物による良好な許容性があるため
に、植物の地上部分、生長増殖茎及び種子、並びに土壌
の処理が可能である。
【0092】本発明による活性化合物は、穀物及びイネ
の病気例えばプソイドセルコスポレラ、エリシフエ、フ
ーザリウム、ピレノホラ、コクリオボルス、ピリキユリ
ア及びペリキユラリアを防除し、キユウリ及びリンゴの
痂皮に対するべと病を防除し、更に果物及び野菜の生長
並びにぶどう栽培における灰色かび属を防除する際に殊
に適している。更に、これらのものは良好で、且つ広い
試験管内作用を有し、そしてうどんこ病例えばリゾクト
ニア・ソラン(Rhizoctonia solani) を防除するのに適
している。
【0093】材料の保護において、本発明による物質
は、望ましくない微生物による攻撃及び破壊に対して工
業材料を保護するために使用し得る。
【0094】本発明に関連する工業材料は、工業に用い
るために製造された非生物的材料を意味するものとして
理解される。例えば、本発明による活性化合物により微
生物による変化または破壊から保護される工業材料は、
接着剤、サイズ、紙及びボード、織物、皮革、木材、塗
料及びプラスチツク製品、冷却用潤滑剤並びに微生物に
より攻撃または分解され得る他の材料であり得る。また
微生物の増殖により損害を受け得る製造プラントの部
品、例えば冷却水循環系は保護される材料の範囲内に挙
げ得る。本発明の範囲内に挙げ得る工業材料は、好まし
くは接着剤、サイズ、紙及びボード、皮革、木材、塗
料、冷却用潤滑剤及び熱輸送用液体、殊に好ましくは木
材である。
【0095】挙げ得る、工業材料を分解または変化させ
得る微生物にはバクテリア、菌・カビ、酵母、藻類及び
粘液微生物がある。本発明による活性化合物は、好まし
くは菌・カビ、殊にカビ、木材を変色及び分解する菌・
カビ[担子菌類]、並びに粘液微生物及び藻類に対して
作用する。
【0096】例として次の属の微生物を挙げることがで
きる:不完全真菌族(Alternaria)、例えばアルテルナリ
ア・テヌイス(Alternaria tenuis)、 アスペルギルス属
(Aspergillus)、 例えば黒色コウジ菌クロカビ (Asperg
illus niger)、 アウレオバシジウム属(Aureobasidiu
m)、 例えばアウレオバシジウム・プルランス(Aureobas
idium pullulans)、 ケトミウム属(Chaetomium)、 例え
ばケトミウム・クロボスム(Chaetomium globosum)、 コ
ニオフオラ属(Coniophora)、 例えばコニオフオラ・プ
テアナ(Coniophora puteana)、 レンテイヌス属(Lenti
nus)、 例えばレンテイヌス・チグリヌス(Lentinus tig
rinus)、 ペニシリウム属(Penicillium)、 例えばペニシ
リウム・グラリウム(Penicillium glaucum)、 エプリコ
属(Polyporus)、 例えばポリポルス・ベルシコロル(Po
lyporus versicolor)、 スクレロフオマ属(Sclerophom
a)、 例えばスクレロフオマ・ビチオフイラ(Sclerophom
a pityophila) 及びブドウ球菌属(Staphylococcus)、
例えば黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)。本活
性化合物は、その物理的及び/または化学的特性に依存
して普通の組成物例えば、溶液、乳液、懸濁剤、粉剤、
包沫剤、塗布剤、顆粒、エアロゾル、種子用の重合物質
中の極く細かいカプセル及びコーテイング組成物、並び
にULV冷ミスト及び温ミスト組成物に変えることがで
きる。
【0097】これらの組成物は、公知の方法において、
例えば活性化合物を伸展剤、即ち液体溶媒、加圧下で液
化した気体及び/または固体の担体と随時表面活性剤、
即ち乳化剤及び/または分散剤及び/または発泡剤と混
合して製造される。また伸展剤として水を用いる場合、
例えば補助溶媒として有機溶媒を用いることもできる。
液体溶媒として、主に、芳香族炭化水素例えばキシレ
ン、トルエンもしくはアルキルナフタレン、塩素化され
た芳香族もしくは脂肪族炭化水素例えばクロロベンゼ
ン、クロロエチレンもしくは塩化メチレン、脂肪族炭化
水素例えばシクロヘキサン、またはパラフイン例えば鉱
油留分、アルコール例えばブタノールもしくはグリコー
ル並びにそのエーテル及びエステル、ケトン例えばアセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンも
しくはシクロヘキサノン、或いは強い有極性溶媒例えば
ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド並びに
水が適している;液化した気体の伸展剤または担体と
は、常温及び常圧では気体である液体を意味し、例えば
ハロゲン化された炭化水素並びにブタン、プロパン、窒
素及び二酸化炭素の如きエアロゾル噴射基剤である;固
体の担体として、粉砕した天然鉱物、例えばカオリン、
クレイ、タルク、チヨーク、石英、アタパルジヤイト、
モントモリロナイト、またはケイソウ土並びに粉砕した
合成鉱物例えば高度に分散したケイ酸、アルミナ及びシ
リケートが適している;粒剤に対する固体の担体とし
て、粉砕し且つ分別した天然岩、例えば方解石、大理
石、軽石、海泡石及び白雲石並びに無機及び有機のひき
わり合成顆粒及び有機物質の顆粒例えばおがくず、やし
がら、トウモロコシ穂軸及びタバコ茎が適している;乳
化剤及び/または発泡剤として非イオン性及び陰イオン
性乳化剤例えばポリオキシエチレン−脂肪酸エステル、
ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル例えばア
ルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスル
ホネート、アルキルスルフエート、アリールスルホネー
ト並びにアルブミン加水分解生成物が適している。分散
剤として、例えばリグニンスルフアイト廃液及びメチル
セルロースが適している。
【0098】接着剤例えばカルボキシメチルセルロース
並びに粉状、粒状または格子状の天然及び合成重合体例
えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリビニ
ルアセテート並びに天然リン脂質、例えばセフアリン及
びレシチン、及び合成リン脂質を組成物に用いることが
できる。他の添加物は鉱油及び植物油であることができ
る。
【0099】着色剤例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸
化チタン及びプルシアンブルー並びに有機染料例えばア
リザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、
並びに微量の栄養剤例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、
コバルト、モリブテン及び亜鉛の塩を用いることができ
る。
【0100】植物保護において、調製物は、一般に活性
化合物0.1乃至95重量%間、好ましくは0.5乃至9
0重量%間を含有する。
【0101】植物保護に用いる場合、本発明による活性
化合物は、他の公知の活性化合物、例えば殺菌・殺カビ
剤、殺虫剤、殺ダニ剤及び除草剤との混合物として、並
びに肥料及び他の生長調節剤との混合物としての調製物
中に存在することができる。植物保護に用いる場合、本
活性化合物はそのままで、その調製物の形態或いは該調
製物から調製した使用形態、例えば調製済液剤、懸濁
剤、水和剤、塗布剤、可溶性粉剤、粉剤及び粒剤の形態
で使用することができる。これらのものは普通の方法に
おいて、例えば液剤散布、スプレー、アトマイジング、
粒剤散布、粉剤散布、フオーミング(foaming)、はけ塗
り等によつて施用される。更に、超低容量法に従つて活
性化合物を施用するか、或いは活性化合物の調製物また
は活性化合物自体を土壌中に注入することができる。ま
た植物の種子を処理することもできる。
【0102】植物の部分を処理する場合、施用形態にお
ける活性化合物濃度は実質的な範囲内で変えることがで
きる。一般に濃度は1乃至0.0001重量%、好まし
くは0.5乃至0.001重量%間である。種子を処理す
る際には、一般に種子1kg当り0.001〜50g、好
ましくは0.01〜10gの活性化合物を必要とする。
【0103】土壌を処理する際には、一般に作用場所に
0.00001〜0.1重量%、好ましくは0.000
1〜0.02重量%の活性化合物濃度を必要とする。
【0104】工業材料の保護に用いる殺菌剤は、一般に
1〜95重量%、好ましくは10〜75重量%の量の活
性化合物を含む。
【0105】材料の保護に用いる場合、本発明による活
性化合物の使用濃度は、防除する微生物の性質及び発
生、並びに保護する材料の組成に依存する。最適施用量
は一連の試験により求め得る。一般に、施用濃度は、保
護する材料を基として0.001〜5重量%、好ましく
は0.05〜1.0重量%の範囲内である。
【0106】また材料の保護に用いる場合、本発明によ
る活性化合物は、他の公知の活性化合物との混合物にお
いて施用し得る。
【0107】例として次の活性化合物を挙げ得る:ベン
ジルアルコールモノ(ポリ)ヘミホルマール及び他のホ
ルムアルデヒド−放出化合物、ベンズイミダゾリルメチ
ルカルバメート、テトラメチルチウラムジスルフイド、
ジアルキルジチオカルバメートの亜鉛塩、2,4,5,
6−テトラクロロイソフタロニトリル、チアゾリルベン
ズイミダゾール、メルカプトベンゾチアゾール、2−チ
オシアナトメチルベンゾチアゾール、メチレンビスチオ
シアネート、フエノール誘導体例えば2−フエニルフエ
ノール、(2,2’−ジヒドロキシ−5,5’−ジクロ
ロ)−ジフエニルメタン及び3−メチル−4−クロロ−
フエノール、有機スズ化合物、N−トリハロゲノメチル
チオ化合物例えばフオルペツト、フルオルフオルペツト
またはジクロロフルアニド。
【0108】本発明による活性化合物の製造及び使用を
次の実施例により説明する。
【0109】
【製造実施例】
【0110】
【実施例1】
【0111】
【化34】 無水塩化メチレン1.8リツトル中の4−(1−クロロ
シクロプロピル)−4−ヒドロキシ−5−(1,2,4
−トリアゾール−1−イル)−ペント−1−イン22
5.5g(1モル)を0℃で最初にエーテル中の塩化水
素の1N溶液5mlで、そして次に塩化メチレン中の塩素
の1N溶液1.05リツトルで処理した。混合物を20
℃で4時間撹拌した後、更に塩素溶液0.1モルを加え
た。混合物を更に2時間撹拌した後、エーテル中の塩化
水素の溶液360ml(1モル)を冷却しながら滴下して
加え、この工程間に塩が沈殿した。
【0112】反応混合物を室温で16時間静置し、次に
吸引濾過した。残つた有機相を減圧下で溶媒を除去する
ことにより濃縮した。この方法で、4−(1−クロロシ
クロプロピル)−1,2−ジクロロ−4−ヒドロキシ−
5−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)−ペント−
1−エン塩酸塩が融点171〜173℃の固体の状態で
得られた。
【0113】
【実施例2】
【0114】
【化35】 4−t−ブチル−5−(1,2,4−トリアゾル−1−
イル)−ペント−1−イン−4−オール5g(24ミリ
モル)の溶液中に濃硫酸2.4g(24ミリモル)を0
℃で撹拌しながら徐々に滴下して加えた。その後、ジク
ロロメタン50ml中の臭素4g(25ミリモル)の溶液
を撹拌しながら滴下して加え、そして光に曝した。反応
混合物の温度を室温に上昇させ、そして反応混合物の撹
拌を室温でさらに1時間続けた。反応混合物を炭酸ナト
リウム水溶液で2回及び水で2回振盪することにより抽
出し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下に
揮発分を蒸発させて濃縮した。この方法で4−t−ブチ
ル−1,2−ジブロモ−5−(1,2,4−トリアゾル
−1−イル)−ペント−1−エン−4−オール7.7g
(理論値の87%)が融点81℃の固体の状態で得られ
た。
【0115】
【実施例3】
【0116】
【化36】 ジクロロメタン50ml中の4−(1,2,4−トリアゾ
ル−1−イル−メチル)−ヘブタ−1,6−ジエン−4
−オール5g(26ミリモル)の溶液中に濃硫酸2.5
5g(26ミリモル)を0℃で撹拌しながら徐々に滴下
して加えた。同じ温度でジクロロメタン20ml中の臭素
8.5g(53ミリモル)の溶液を次に撹拌しながら滴
下して加え、そして光に曝した。反応混合物の温度を室
温に上昇させ、そして撹拌を室温で1時間続けた。反応
混合物を炭酸ナトリウム水溶液で2回及び水で2回振盪
することにより抽出し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥
し、そして減圧下で蒸発させた。残つた残留物を溶離液
としてシクロヘキサン/ジクロロメタン1:1の混合物
を用いてシリカゲル上でクロマトグラフにかけた。この
方法で、1,2,6,7−テトラブロモ−4−(1,
2,4−トリアゾル−1−イル−メチル)−ヘプタ−
1,6−ジエン−4−オール7.8g(理論値の58
%)が融点100℃の固体の状態で得られた。
【0117】
【実施例4】
【0118】
【化37】 ジクロロメタン20ml中の4−t−ブチル−5−(イミ
ダゾル−1−イル)−ペント−1−イン−4−オール3
g(14.6ミリモル)の溶液中に濃硫酸1.5g(15
ミリモル)を0℃で撹拌しながら徐々に滴下して加え
た。次にジクロロメタン20ml中の臭素2.5g(1
5.6ミリモル)の溶液を撹拌しながら滴下して加え、
そして光に曝した。反応混合物の温度を室温に上昇さ
せ、そして撹拌を室温で1時間続けた。反応混合物を炭
酸ナトリウム水溶液で2回及び水で2回振盪することに
より抽出し、次に硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減
圧下で濃縮した。この方法で、4−t−ブチル−1,2
−ジブロモ−5−(イミダゾル−1−イル)−ペント−
1−エン−4−オール4.2g(理論値の77%)が得
られた。
【0119】1H NMR (200 MHz、 CDCl3): d=1.02 (s,9H)、 2.79 (d,1H)、 3.14 (d,1H)、 4.07
(d,1H)、 4.22(d,1H)、 6.61 (s,1H)、 7.03−7.13
(m,2H)、 7.67 (m,1H) ppm。
【0120】
【実施例5】
【0121】
【化38】 ジクロロメタン20ml中の1−ブロモ−4−t−ブチル
−5−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)−ペント
−1−イル−4−オール2g(7ミリモル)の溶液中に
濃硫酸0.7g(7ミリモル)を0℃で撹拌しながら徐
々に滴下して加えた。同じ温度で、ジクロロメタン10
ml中の臭素1.3g(8ミリモル)の溶液を次に撹拌し
ながら滴下して加え、そして光に曝した。反応混合物の
温度を室温に上昇させ、そして撹拌を室温で2時間続け
た。反応混合物を炭酸ナトリウム水溶液を加えることに
よりアルカリ性にした。有機相を分別し、水で洗浄し、
硫酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で濃縮した。
この方法で、4−t−ブチル−5−(1,2,4−トリ
アゾル−1−イル)−1,1,2−トリブロモペント−
1−エン−4−オール3.1g(理論値の99%)が油
状生成物の状態で得られた。
【0122】1H NMR (200 MHz、 CDCl3): d=0.96 (s,9H)、 2.87 (d,1H)、 3.43 (d,1H)、 4.3
(巾広)、 4.46(s,2H)、 8.0 (s,1H)、 8.28 (s,1H) pp
m。出発化合物の製造
【0123】
【化39】 臭素7.7g(48ミリモル)を0乃至5℃間の温度で
撹拌しながら水20ml中の水酸化カリウム7.2g
(0.13モル)の溶液に滴下しながら加えた。この溶
液を滴下濾斗に移し、そして窒素雰囲気下にて撹拌しな
がら室温でテトラヒドロフラン20ml中の4−t−ブチ
ル−5−(1,2,4−トリアゾル−1−イル)−ペン
ト−1−イル−4−オール5g(24ミリモル)の溶液
に滴下しながら加えた。反応混合物を25〜30℃で3
時間反応させ、そして続いて氷−水中に注いだ。生じた
混合物を酢酸エチルで抽出した。一緒にした有機相を硫
酸ナトリウム上で乾燥し、そして減圧下で溶媒を除去す
ることにより濃縮した。この方法で、1−ブロモ−4−
t−ブチル−5−(1,2,4−トリアゾル−1−イ
ル)−ペント−1−イル−4−オール6.3g(理論値
の91%)が油状生成物の状態で得られた。
【0124】1H NMR (200 MHz、 CDCl3): d=1.08 (s,9H)、 2.13 (d,1H)、 2.57 (d,1H)、 3.78
(巾広、 1H)、 4.33(d,1H)、 4.58 (d,1H)、 8.02 (s,1
H)、 18.44 (s,1H) ppm。
【0125】また表2に示す式
【0126】
【化40】 の物質が上記の方法により製造された。
【0127】
【表5】
【0128】
【表6】
【0129】
【表7】
【0130】
【表8】
【0131】
【表9】 次の使用例において、下記式の化合物を比較物質として
用いた:
【0132】
【化41】 (ヨーロツパ特許出願第0.097,425号に開示)
【0133】
【実施例A】
うどんこ病(Erysiphe)試験(大麦)/保護 溶 媒: ジメチルホルムアミド 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.25重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0134】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、この植物にう
どんこ病(Erysiphe graminis f. sp. hordei)の胞子
をまぶした。
【0135】うどんこ病斑の発生を促進させるために植
物を約20℃の温度及び約80%の相対大気湿度で温室
中に置いた。
【0136】評価を接種7日後に行つた。
【0137】この試験において、本発明による物質(I
−6)、(I−10)及び(I−13)により極めて良
好な活性が示された。その結果を第A表に示す。
【0138】
【表10】
【0139】
【表11】
【0140】
【実施例B】
うどんこ病(Erysiphe)試験(小麦)/保護 溶 媒: ジメチルホルムアミド 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.25重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0141】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、この植物にう
どんこ病(Erysiphe graminis f. sp. tritici)の胞子
をまぶした。
【0142】うどんこ病斑の発生を促進させるために、
植物を約20℃の温度及び約80%の相対大気湿度で温
室中に置いた。
【0143】評価を接種7日後に行つた。
【0144】この試験において、本発明による化合物
(I−10)により極めて良好な活性が示された。その
結果を第B表に示す。
【0145】
【表12】
【0146】
【実施例C】
レプトスフエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodoru
m)試験(小麦)/保護 溶 媒: ジメチルホルムアミド 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.25重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0147】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、この植物にレ
プトスフエリア・ノドルム(Leptosphaeria nodorum)
の分生胞子器懸濁液を噴霧した。植物を20℃及び相対
湿度100%の培養室中に48時間置いた。
【0148】この植物を温度約15℃及び相対湿度約8
0%の温室に置いた。
【0149】評価を接種10日後に行つた。
【0150】この試験において、本発明による化合物
(I−13)は極めて良好な活性を示した。その結果を
第C表に示す。
【0151】
【表13】
【0152】
【実施例D】
網斑病(Pyrenophora teres)試験(大麦)/保護 溶 媒: ジメチルホルムアミド 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.25重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0153】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、この植物に網
斑病(Pyrenophora teres)の分生胞子器懸濁液を噴霧
した。植物を20℃及び相対湿度100%の培養室中に
48時間置いた。
【0154】この植物を温度約20℃及び相対湿度約8
0%の温室に置いた。
【0155】評価を接種7日後に行つた。
【0156】この試験において、本発明による化合物
(I−6)及び(I−10)は極めて良好な活性を示し
た。その結果を第D表に示す。
【0157】
【表14】
【0158】
【実施例E】
フーザリウム・ニバレ(Fusarium nivale)試験(ライ
麦)/種子処理 本活性化合物を乾式塗抹として用いた。この薬剤は特定
の活性化合物を粉砕した鉱物で展延し、細かい粉砕混合
物にし、このものを種子表面に均一に分布するようにし
た。
【0159】塗抹施用するために、種子を密封ガラスフ
ラスコ中で3分間塗抹剤と共に振盪した。
【0160】ライ麦の100粒の3パツチを標準土壌中
に1cmの深さにまき、そして15時間/日先に曝した種
子箱中にて温度約10℃及び相対湿度約95%の温床で
生長させた。
【0161】まいて約3週間後、植物のスノー - モー
ルド(Snow−mould)の徴候で評価した。
【0162】この試験において、本発明による化合物
(I−1)、(I−2)、(I−3)、(I−5)、
(I−6)、(I−8)、(I−10)、(I−1
2)、(I−13)及び(I−21)により比較物質
(A)より良好な活性が示された。その結果を第E表に
示す。
【0163】
【表15】
【0164】
【表16】
【0165】
【表17】
【0166】
【表18】
【0167】
【実施例F】
うどんこ病(Erysiphe)試験(大麦)/種子処理 本活性化合物を乾式塗抹として用いた。これらのものは
特定の活性化合物を粉砕した鉱物で展延し、細かい粉砕
混合物にし、このものを種子表面に均一に分布するよう
にした。
【0168】塗抹施用するために、種子を密封ガラスフ
ラスコ中で3分間塗抹剤と共に振盪した。
【0169】大麦の12粒の3パツチを標準土壌中に2
cmの深さにまいた。まいて7日後、若い植物がその第一
葉を開いた際、これにうどんこ病(Erysiphe graminis
f. sp. hordei)の胞子をふりかけた。
【0170】うどんこ病の小突起の発生を促進させるた
めに、この植物を温度約20℃及び相対湿度約80%の
温床に置いた。
【0171】評価を接種して7日後に行つた。
【0172】この試験において、本発明による化合物
(I−1)、(I−3)、(I−6)、(I−12)、
及び(I−13)により、比較物質(B)より良好な活
性が示された。その結果を第F表に示す。
【0173】
【表19】
【0174】
【表20】
【0175】
【実施例G】
いもち病(Pyricularia)試験(イネ)/保護 溶 媒: アセトン 12.5重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.3重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記量の溶媒と混合し、この濃厚剤を水及
び上記量の乳化剤で希釈して所望の濃度にした。
【0176】保護活性を試験するために、若いイネ植物
に活性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるま
で噴霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、植物にい
もち病(Pyricularia oryzae)の水性胞子懸濁液を接種
した。次に植物を相対湿度100%及び25℃の温室に
置いた。
【0177】病気感染の評価を接種4日後に行つた。
【0178】この試験において、本発明による物質(I
−2)、(I−6)、(I−12)、(I−21)及び
(I−22)により、比較物質(A)より良好な活性が
示された。その結果を第G表に示す。
【0179】
【表21】
【0180】
【表22】
【0181】
【表23】
【0182】
【実施例H】
いもち病試験(イネ)/浸透的 溶 媒: アセトン 12.5重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.3重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記量の溶媒と混合し、この濃厚剤を水及
び上記量の乳化剤で希釈して所望の濃度にした。
【0183】浸透性を試験するために、若いイネ植物が
生育している標準土壌を活性化合物の調製物40mlで液
剤散布した。処理して7日後、植物にいもち病(Pyricu
laria oryzae)の水性胞子懸濁液を接種した。その後、
植物を、評価するまで、温度25℃及び相対湿度100
%で温室中に保持した。
【0184】病気感染の評価を接種4日後に行つた。
【0185】この試験において、本発明による化合物
(I−2)及び(I−22)により、比較物質(B)よ
り良好な活性が示された。その結果を第H表に示す。
【0186】
【表24】
【0187】
【実施例I】
紋枯病(Pellicularia)試験(イネ)/保護 溶 媒: アセトン 12.5重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.3重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記量の溶媒と混合し、この濃厚剤を水及
び上記量の乳化剤で希釈して所望の濃度にした。
【0188】保護活性を試験するために、3〜4葉の段
階の若いイネ植物に活性化合物の調製物をしたたり落ち
る程度にぬれるまで噴霧した。この植物を乾燥するまで
温床中に置いた。次に植物に紋枯病(Pellicularia sas
akii)を接種し、そして25℃及び相対湿度100℃に
設定した。
【0189】病気感染の評価を接種の5〜8日後に行つ
た。
【0190】この試験において、本発明による物質(I
−2)、(I−6)、(I−12)、(I−21)及び
(I−22)により、比較物質(B)より良好な活性が
示された。その結果を第I表に示す。
【0191】
【表25】
【0192】
【表26】
【0193】
【実施例K】
フーザリウム・クルモルム(Fusarium culmorum)試験
(小麦)/保護 溶 媒: アセトン 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
4.5重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0194】保護活性を試験するために、7日目の植物
に活性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるま
で噴霧した。24時間後、この植物に2.4%のポテト
・デキストローズ肉汁(Difco)中に懸濁させたフーザ
リウム・クルモルム(Fusarium culmorum)分生胞子器
を噴霧した。その直前に、葉を針でさして損傷を与え
た。この植物を評価するまで、このものを日中の温度が
27℃で、夜間の温度が21℃であり、そして温度が1
00%である透明な培養室中に7日間置いた。
【0195】この試験において、本発明による化合物に
より、極めて良好な活性が示された。その結果を第K表
に示す。
【0196】
【表27】
【0197】
【表28】
【0198】
【表29】
【0199】
【実施例L】
ギベレア・ゼアエ(Gibberella zeae)[=フーザリウ
ム・グラミネアルム (Fusarium graminearum)]試験/大麦/保護 溶 媒: アセトン 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
4.5重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0200】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。24時間後、この植物に2.4%のポテト・デ
キストローズ肉汁(Difco)中に懸濁させてギベレラ・
ゼアエ(Gibberella zeae)の分生胞子器を噴霧した。
その直前に、葉を針でさして損傷を与えた。この植物を
評価するまで、このものを日中の温度が27℃で、夜間
の温度が21℃であり、そして湿度が100%である透
明な培養室中に7日間置いた。
【0201】この試験において、本発明による物質(I
−2)、(I−5)、(I−6),(I−7)、(I−
10)(I−11)、(I−12)、(I−13)及び
(I−16)により、極めて良好な活性が示された。そ
の結果を第L表に示す。
【0202】
【表30】
【0203】
【表31】
【0204】
【表32】
【0205】
【表33】
【0206】
【実施例M】
フーザリウム・ニバレ(Fusarium nivale)試験/小麦
/保護 溶 媒: アセトン 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
4.5 重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0207】保護活性を試験するために、7日目の植物
に活性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるま
で噴霧した。24時間後、この植物に2.4%のポテト
・デキストローズ肉汁(Difco)中に懸濁させたフーザ
リウム・ニバレ(Fusariumnivale)を噴霧した。その直
前に、葉を針でさして損傷を与えた。この植物を評価す
るまで、このものを日中は20℃で、夜間は150℃で
あり、そして湿度が100%である透明な培養室中に5
〜6日間置いた。
【0208】この試験において、本発明による化合物
(I−2)、(I−5)、(I−6)、(I−7)、
(I−10)、(I−11)、(I−12)及び(I−
13)により、極めて良好な活性が示された。その結果
を第M表に示す。
【0209】
【表34】
【0210】
【表35】
【0211】
【表36】
【0212】
【実施例N】
プソイドセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudo
cercosporellaherpotrichoides)試験(小麦)/保護 溶 媒: ジメチルホルムアミド 100重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.25重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記基の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0213】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、この植物の茎
ベースにプソイドセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス
(Pseudocercosporellaherpotrichoides)の胞子を接種
した。
【0214】この植物を温度約10℃及び相対湿度約8
0%の温床に置いた。
【0215】評価を接種の21日後に行つた。
【0216】この試験において、本発明による物質(I
−1)、(I−2)及び(I−10)により、比較物質
(A)及び(B)より良好な活性が示された。その結果
を第
【0217】N表に示す。
【表36】
【0218】
【表37】
【0219】
【実施例O】
灰色かび病(Botrytis)試験(豆)/保護 溶 媒: アセトン 4.7重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.3重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0220】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、灰色かび病
(Botrytis cinerea)でおおわれた寒天の2個の少片を
各葉の上に置いた。接種した植物を20℃で暗くした湿
つた室に置いた。接種して3日後、葉の上の感染したス
ポツトの大きさを評価した。
【0221】この試験において、本発明による化合物
(I−1)、(I−2)、(I−6)、(I−7)、
(I−10)及び(I−12)により、極めて良好な活
性が示された。その結果を第O表に示す。
【0222】
【表38】
【0223】
【表39】
【0224】
【表40】
【0225】
【実施例P】
黒星病(Venturia)試験(リンゴ)/保護 溶 媒: アセトン 4.7重量部 乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル
0.3重量部 活性化合物の適当な調製物を製造するために、活性化合
物1重量部を上記量の溶媒及び乳化剤と混合し、この濃
厚剤を水で希釈して所望の濃度にした。
【0226】保護活性を試験するために、若い植物に活
性化合物の調製物をしたたり落ちる程度にぬれるまで噴
霧した。噴霧コーテイングが乾燥した後、この植物にリ
ンゴ黒星病原細菌[apple scab causative organism (V
enturia inaequalis)]の分生胞子器の水性懸濁液を接
種し、次に20℃及び相対湿度100%で培養室に1日
間置いた。
【0227】この植物を約20℃の温度及び約70%の
相対湿度で温床に置いた。
【0228】評価を接種の12日後に行つた。
【0229】この試験において、本発明による化合物
(I−5)、(I−6)、(I−7)、(I−9)、
(I−10)及び(I−16)により、極めて良好な活
性が示された。その結果を第P表に示す。
【0230】
【表41】
【0231】
【表42】 本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
【0232】1. 式
【0233】
【化42】 式中、R1は、ハロゲノアリル、プロパルギル、置換さ
れたシクロアルキルまたは随時されていてもよいヘテロ
アリールを表わすか、或いは式
【0234】
【化43】 の基を表わし、ここにR3は、水素、ハロゲン或いは随
時ハロゲンで置換されていてもよいフエニル、随時ハロ
ゲンで置換されていてもよいフエノキシまたは随時ハロ
ゲンで置換されていてもよいフエノキシメチルを表わ
し、R4は、水素またはハロゲンを表わし、R5は、イソ
−プロピル或いは随時ハロゲンで置換されていてもよい
フエニルまたは随時ハロゲンで置換されていてもよいフ
エノキシを表わし、R2は、水素、アルキル、アルケニ
ル、アシルまたはアラルキルを表わし、X1は、ハロゲ
ンを表わし、X2は、ハロゲンを表わし、X3は、水素ま
たはハロゲンを表わし、そしてYは、窒素またはCH基
を表わす、のハロゲノアリル−アゾリル誘導体並びにそ
の酸付加塩及び金属塩錯体。
【0235】2.R1がフツ素、塩素及び/または臭素
で1〜3置換されたアリルを表わすか、プロパルギルを
表わすか、炭素原子3〜7個を有し、各々が同一もしく
は相異なる置換基で1〜3置換され、その際に置換基に
は炭素原子1〜4個を有するアルキル及び/またはハロ
ゲンがあるシクロアルキルを表わすか、R1がヘテロ原
子、例えば窒素、硫黄及び/または酸素1〜3個を有
し、且つ随時ベンゾ縮合されていてもよく、各々随時同
一もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよ
く、その際に置換基にはハロゲン、炭素原子1〜4個を
有するアルキル、炭素原子1〜4個を有するヒドロキシ
アルキル、炭素原子3〜8個を有するヒドロキシアルキ
ニル、炭素原子1〜2個を有するアルコキシ、炭素原子
1〜2個を有するアルキルチオ、各々炭素原子1または
2個及び同一もしくは相異なるハロゲン原子1〜5個を
有するハロゲノアルキル、ハロゲノアルコキシ及びハロ
ゲノアルキルチオ、ホルミル、各々のアルコキシ基に炭
素原子1または2個を有するジアルコキシメチル、炭素
原子2〜4個を有するアシル、アルコキシ部分に炭素原
子1〜4個を有するアルコキシカルボニル、アルコキシ
部分に炭素原子1〜4個及びアルキル部分に炭素原子1
〜3個を有するアルコキシイミノアルキル、ニトロ及び
/またはシアノがある5−または6員のヘテロ芳香族基
を表わすか、或いはR1が式
【0236】
【化44】 の基を表わし、ここにR3が水素、フツ素、塩素、臭素
または随時同一もしくは相異なる置換基で1〜3置換さ
れていてもよく、その際に置換基にはフツ素、塩素及び
/または臭素があるフエニルを表わすか、随時同一もし
くは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよく、そ
の際に置換基にはフツ素、塩素及び/または臭素がある
フエノキシを表わすか、或いは随時同一もしくは相異な
る置換基で1〜3置換されていてもよく、その際に置換
基にはフツ素、塩素及び/または臭素があるフエノキシ
メチルを表わし、R4が水素、フツ素、塩素または臭素
を表わし、R5がイソ−プロピルを表わすか、随時同一
もしくは相異なる置換基で1〜3置換されていてもよ
く、その際に置換基にはフツ素、塩素及び/または臭素
があるフエニルを表わすか、或いは随時同一もしくは相
異なる置換基で1〜3置換されていてもよく、その際に
置換基にはフツ素、塩素及び/または臭素があるフエノ
キシを表わし、R2が水素、炭素原子1〜6個を有する
アルキル、炭素原子3〜6個を有するアルケニル、炭素
原子1〜4個を有するアシルまたはアルキル部分に炭素
原子1〜4個を有するフエニルアルキルを表わし、X1
がフツ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わし、X2がフ
ツ素、塩素、臭素またはヨウ素を表わし、X3が水素、
塩素、臭素またはヨウ素を表わし、そしてYが窒素原子
またはCH基を表わす、上記1に記載の式(I)のハロ
ゲノアリル−アゾリル誘導体。
【0237】3.式
【0238】
【化45】 式中、R1は、ハロゲノアリル、プロパルギル、置換さ
れたシクロアルキルまたは随時されていてもよいヘテロ
アリールを表わすか、或いは式
【0239】
【化46】 を基を表わし、ここにR3は、水素、ハロゲン或いは随
時ハロゲンで置換されていてもよいフエニル、随時ハロ
ゲンで置換されていてもよいフエノキシまたは随時ハロ
ゲンで置換されていてもよいフエノキシメチルを表わ
し、R4は、水素またはハロゲンを表わし、R5は、イソ
−プロピル或いは随時ハロゲンで置換されていてもよい
フエニルまたは随時ハロゲンで置換されていてもよいフ
エノキシを表わし、R2は、水素、アルキル、アルケニ
ル、アシルまたはアラルキルを表わし、X1は、ハロゲ
ンを表わし、X2は、ハロゲンを表わし、X3は、水素ま
たはハロゲンを表わし、そしてYは、窒素またはCH基
を表わす、のハロゲノアリル−アゾリル誘導体並びにそ
の酸付加塩及び金属塩錯体の製造方法において、 a)
【0240】
【化47】 式中、R1、R2及びYは上記の意味を有する、のアルキ
ンを、希釈剤の存在下で、ハロゲンまたはハロゲン供与
性化合物と反応させるか、 b)式
【0241】
【化48】 式中、R1、R2、X1及びX2は上記の意味を有し、そし
てZはハロゲン、アルキルスルホネートまたはアリール
スルホネートを表わす、のアルケンを、酸結合剤の存在
下及び希釈剤の存在下で、式
【0242】
【化49】 式中、Yは上記の意味を有する、のアゾールと反応させ
るか、或いは c)式
【0243】
【化50】 式中、R1、R2及びYは上記の意味を有する、のアルキ
ンを最初に、希釈剤の存在下で、式
【0244】
【化51】 式中、Mはアルカリ金属を表わし、そしてX4はハロゲ
ンを表わす、のハイポハライトと反応させ、そして次
に、生成した式
【0245】
【化52】 式中、R1、R2、X4及びYは上記の意味を有する、の
ハロゲノアルキンを、希釈剤の存在下で、ハロゲンまた
はハロゲン供与性化合物と反応させ、そして適当ならば
続いて酸または金属塩を生成した式(I)の化合物に付
加させることを特徴とする、式(I)のハロゲノアリル
−アゾリル誘導体並びにその酸付加塩及び金属塩錯体の
製造方法。
【0246】4.少なくとも1つの上記1に記載のハロ
ゲノアリル−アゾリル誘導体、または式(I)のハロゲ
ノアリル−アゾリル誘導体の酸付加塩もしくは金属塩錯
体を含有することを特徴とする、殺菌剤。
【0247】5.植物保護及び材料の保護における殺微
生物剤としての上記1に記載の式(I)のハロゲノアリ
ル−アゾリル誘導体またはその酸付加塩及び金属塩錯体
の使用。
【0248】6.上記1に記載の式(I)のハロゲノア
リル−アゾリル誘導体またはその酸付加塩もしくは金属
塩錯体を微生物及び/またはその環境に施用することを
特徴とする、植物保護及び材料の保護における望ましく
ない微生物の防除方法。 7.上記1に記載の式(I)
のハロゲノアリル−アゾリル誘導体またはその酸付加塩
もしくは金属塩錯体を増量剤及び/または表面活性物質
と混合することを特徴とする、殺菌剤の製造方法。
【化53】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/06 249 403/06 231 233 405/06 249 409/06 249 //(C07D 401/06 213:16 249:08) (C07D 401/06 215:04 249:08) (C07D 403/06 233:61 249:08) (C07D 403/06 231:12 249:08) (C07D 409/06 249:08 333:10) (C07D 409/06 249:08 307:36) (72)発明者 ゲルト・ヘンスラー ドイツ連邦共和国デー5090レーフエルクー ゼン3・アムアレンツベルク58アー (72)発明者 シユテフアン・ドウツツマン ドイツ連邦共和国デー4010ヒルデン・コゼ ンベルク10 (72)発明者 カルル−ハインツ・クツク ドイツ連邦共和国デー4018ランゲンフエル ト・ヘールシユトラーセ24 (72)発明者 ビルヘルム・ブランデス ドイツ連邦共和国デー5653ライヒリンゲ ン・アイヘンドルフシユトラーセ3

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式 【化1】 式中、R1は、ハロゲノアリル、プロパルギル、置換さ
    れたシクロアルキルまたは随時されていてもよいヘテロ
    アリールを表わすか、或いは式 【化2】 の基を表わし、ここにR3は、水素、ハロゲン或いは随
    時ハロゲンで置換されていてもよいフエニル、随時ハロ
    ゲンで置換されていてもよいフエノキシまたは随時ハロ
    ゲンで置換されていてもよいフエノキシメチルを表わ
    し、 R4は、水素またはハロゲンを表わし、 R5は、イソ−プロピル或いは随時ハロゲンで置換され
    ていてもよいフエニルまたは随時ハロゲンで置換されて
    いてもよいフエノキシを表わし、 R2は、水素、アルキル、アルケニル、アシルまたはア
    ラルキルを表わし、 X1は、ハロゲンを表わし、 X2は、ハロゲンを表わし、 X3は、水素またはハロゲンを表わし、そしてYは、窒
    素またはCH基を表わす、のハロゲノアリル−アゾリル
    誘導体並びにその酸付加塩及び金属塩錯体。
  2. 【請求項2】 式 【化3】 式中、R1は、ハロゲノアリル、プロパルギル、置換さ
    れたシクロアルキルまたは随時されていてもよいヘテロ
    アリールを表わすか、或いは式 【化4】 の基を表わし、ここにR3は、水素、ハロゲン或いは随
    時ハロゲンで置換されていてもよいフエニル、随時ハロ
    ゲンで置換されていてもよいフエノキシまたは随時ハロ
    ゲンで置換されていてもよいフエノキシメチルを表わ
    し、 R4は、水素またはハロゲンを表わし、 R5は、イソ−プロピル或いは随時ハロゲンで置換され
    ていてもよいフエニルまたは随時ハロゲンで置換されて
    いてもよいフエノキシを表わし、 R2は、水素、アルキル、アルケニル、アシルまたはア
    ラルキルを表わし、 X1は、ハロゲンを表わし、 X2は、ハロゲンを表わし、 X3は、水素またはハロゲンを表わし、そしてYは、窒
    素またはCH基を表わす、のハロゲノアリル−アゾリル
    誘導体並びにその酸付加塩及び金属塩錯体の製造方法に
    おいて、 a) 【化5】 式中、R1、R2及びYは上記の意味を有する、のアルキ
    ルを、希釈剤の存在下で、ハロゲンまたはハロゲン供与
    性化合物と反応させるか、 b)式 【化6】 式中、R1、R2、X1及びX2は上記の意味を有し、そし
    てZはハロゲン、アルキルスルホネートまたはアリール
    スルホネートを表わす、のアルケンを、酸結合剤の存在
    下及び希釈剤の存在下で、式 【化7】 式中、Yは上記の意味を有する、のアゾールと反応させ
    るか、或いは c)式 【化8】 式中、R1、R2及びYは上記の意味を有する、のアルキ
    シを、最初に希釈剤の存在下で、式 【化9】 式中、Mはアルカリ金属を表わし、そしてX4はハロゲ
    ンを表わす、のハイポハライトと反応させ、そして次
    に、生成した式 【化10】 式中、R1、R2、X4及びYは上記の意味を有する、の
    ハロゲノアルキンを、希釈剤の存在下で、ハロゲンまた
    はハロゲン供与性化合物と反応させ、そして適当ならば
    続いて酸または金属塩を生成した式(I)の化合物に付
    加させることを特徴とする、式(I)のハロゲノアリル
    −アゾリル誘導体並びにその酸付加塩及び金属塩錯体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの請求項1のハロゲノア
    リル−アゾリル誘導体、または式(I)のハロゲノアリ
    ル−アゾリル誘導体の酸付加塩もしくは金属塩錯体を含
    有することを特徴とする、殺菌剤。
  4. 【請求項4】 要求項1の式(I)のハロゲノアリル−
    アゾリル誘導体またはその酸付加塩もしくは金属塩錯体
    を微生物及び/またはその環境に施用することを特徴と
    する、植物保護及び材料の保護における望ましくない微
    生物の防除方法。
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