JPH0769815A - 水中防汚剤 - Google Patents

水中防汚剤

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JPH0769815A
JPH0769815A JP14690794A JP14690794A JPH0769815A JP H0769815 A JPH0769815 A JP H0769815A JP 14690794 A JP14690794 A JP 14690794A JP 14690794 A JP14690794 A JP 14690794A JP H0769815 A JPH0769815 A JP H0769815A
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JP
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alkyl
formula
halogen
carbon atoms
substituted
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JP14690794A
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Akira Shimada
朗 嶋田
Masanori Kohara
正則 古原
Keiji Shibuya
恵史 渋谷
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Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)一般式 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は同一または異なって水素、
ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラ
ルキルを示す。)により表されるフェノール化合物と、
(i) 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、
(ii)テトラクロロイソフタロニトリル、(iii) 2,3−
ジクロロ−N−ベンジルマレイミド、(iv)テトラエチル
チウラムジスルフィド、(v) 4,5−ジクロロ−2−n
−オクチル−3−イソチアゾロン、(vi)ジチオカルバミ
ン酸亜鉛、(vii) ジンクピリチオン(ZPT)、(viii)
2,2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)から
選ばれる(i) から(viii)の化合物の1種以上を有効成分
として含有することを特徴とする水中防汚剤ならびに
(2)(a)ジ第3級ノニルペンタスルフィッド、
(b)ポリブテン(HV−35)、(c)流動パラフィ
ン、(d)白色ワセリン、(e)シリコーンオイルから
選ばれる(a)から(e)の化合物の1種以上を含有す
る水中防汚剤。 【効果】 本発明のフェノール化合物を含有する水中防
汚剤は低公害性で水棲汚損生物に対して、長期間にわた
ってすぐれた防汚効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養殖または定置用の漁
網、およびこれらに使用される浮き子、ロープなどの資
材、さらに船底、水中構築物などに対して、水棲汚損生
物の付着を防止するための有機錫などの重金属を含まな
い低公害性の水中防汚組成物の防汚成分として有用なフ
ェノール化合物を含有する水中防汚剤に関する。
【0002】
【従来の技術】養殖または定置用の漁網類や船底、水中
構築物などは海中に長期間保持されるために、海藻類、
フジツボ、セルプラ、コケムシ、軟体動物類などの水棲
汚損生物の付着が激しく、これらの経済的運用を妨げて
おり、それらの保守に多大の労力と費用をかけているの
が現状である。
【0003】この対策として種々の研究、提案がなされ
ているが、実用的には一連の有機錫化合物や亜酸化銅が
有効であることが知られている。しかし、これらの有機
錫化合物は概して毒性が強く、これらを含有する商品を
不用意に取り扱うと取扱者に障害を及ぼす恐れがあり、
また環境対策上好ましくないなどの欠点がある。亜酸化
銅は海水中に溶出して、銅イオン、または銅化合物とし
て残留するため、環境に好ましくない影響をおよぼす恐
れがあり、また溶剤に溶けないため、漁網防汚剤として
実用的で、作業性のよい製剤にすることが困難等の欠点
がある。
【0004】この様な理由から有機錫などの重金属を含
まない低公害性の水中防汚剤の出現が望まれている。た
とえば、特公昭47−46901号公報、特開昭47−
14134号公報、特開昭63−290802号公報、
特開平3−128302号公報にはフェノール化合物を
有効成分とする海水生物障害防止剤、水中汚染防止剤、
水中有害生物防除剤が、特公昭51−10849号公報
にはベンゾチアゾール化合物を有効成分とする水中防汚
塗料が、特開昭60−38306号公報、特開昭63−
284275号公報、特公平1−11606号公報には
テトラアルキルチウラムジスルフィド化合物とその他の
水中防汚剤化合物とを組み合わせた種々の漁網用防汚
剤、防汚塗料組成物、漁網防汚用溶液が、特公昭61−
50984号公報には3−イソチアゾロン化合物を有効
成分とする海洋構築物の汚染防止剤が、特公昭54−1
4610号公報、特開昭54−15939号公報にはピ
リチオン金属塩を有効成分とする抗菌剤、水中防汚塗料
が、特公昭54−3889号公報、特開昭54−787
33号公報には2,2’−ジチオビス(ピリジン−1−
オキシド)を防汚活性成分とする水中防汚塗料がそれぞ
れ開示されている。
【0005】しかし、これらの水中防汚剤は、いずれも
水中汚損生物に対する付着防止効果が弱いため、さらに
多種多用な汚損生物に対して強く、広範な防汚効果を発
揮する実用的な水中防汚剤の開発が望まれている。一
方、特開昭53−9320号公報には、N−アリールマ
レイミドが水中生物忌避剤として使用されることが開示
されている。また、特公平2−24242号公報には
2,3−ジクロロ−N−(2,6−ジアルキルフェニ
ル)マレイミド化合物が多種多様な水中付着生物に対し
て優れた付着防止効果を示すことが開示されているが、
ある種の付着生物、たとえば、ヒドロ虫に対しては有効
とは言えない。さらに、特公平1−20665号公報に
は2,3−ジクロロ−N−シクロヘキシルマレイミドな
どが水中防汚剤として開示されているが、これらの化合
物は必ずしも充分な防汚効果を有するとはいえず、さら
に、良好な製剤特性を有しているとは言えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は有機錫などの
重金属を含まない低公害性で、しかも多種多様の付着生
物に対して、すぐれた付着防止効果を示す実用的な水中
防汚剤を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
従来の水中防汚剤の諸欠点を除き、低毒性で環境汚染の
おそれが少ない、有機錫などの重金属を含まない、安全
性が高く、作業性のよい水中防汚剤を鋭意研究の結果、
ある種のフェノール化合物と他の有効成分との併用製剤
が水棲汚損生物に対してすぐれた防汚効果を示し、さら
に、すぐれた製剤性を示すことを見いだし、本発明を完
成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は(1)
【0009】
【化11】
【0010】(式中、R1 ,R2 ,R3 は同一または異
なって水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ア
リール、アラルキルを示す。)により表されるフェノー
ル化合物と、(i) 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾ
チアゾール、(ii)テトラクロロイソフタロニトリル、(i
ii) 一般式
【0011】
【化12】
【0012】[式中、X1 ,X2 は同一または異なって
水素、ハロゲンを示し、R4 は直鎖または分岐アルキ
ル、シクロアルキルおよび下記の基(a)および(b)
【0013】
【化13】
【0014】
【化14】
【0015】(ここで、R5 ,R6 ,R7 は同一または
異なって水素、ハロゲン、アルキルを、R8 ,R9 は同
一または異なって水素、アルキルを、pは1または2を
示す。)]で表されるマレイミド化合物の1種以上、(i
v)一般式
【0016】
【化15】
【0017】(式中、R10は炭素数1〜4個のアルキル
を示す。)で表される化合物の1種以上、(v) 一般式
【0018】
【化16】
【0019】[式中、X3 およびX4 は同一または異な
って水素、ハロゲンまたは炭素数1〜4個のアルキルを
示し(ただし、X3 およびX4 の少なくとも1つはハロ
ゲンであり、さらにX3 およびX4 の1つがハロゲン以
外であるとき、UV法で測定した化合物の溶解度は0.
5〜500ppmである)、Yは(a)炭素数1〜18
個の非置換アルキル、(b)少なくとも1個の水素がハ
ロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アルキルアミノ、ジアル
キルアミノ、フェニルアミノ、ハロフェニルアミノ、カ
ルボキシ、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アリー
ルオキシ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリドニル、カ
ルバモイルオキシまたはイソチアゾロニルによって置換
された置換アルキル(ただし、その置換アルキル中の炭
素の総数は18個を越えない)、(c)炭素数2〜18
個の非置換アルケニルまたはハロ置換アルケニル、
(d)炭素数2〜18個の非置換アルキニルまたはハロ
置換アルキニル、(e)環構成炭素数3〜6個の炭化水
素環を有し、総炭素数が12個までの非置換シクロアル
キルまたはアルキル置換シクロアルキル、(f)アラル
キル中の炭素の総数が10個を越えない非置換アラルキ
ルまたはハロゲン、低級アルキルもしくは低級アルコキ
シで置換されたアラルキルまたは(g)アリール中の炭
素の総数が10個を越えない非置換アリールまたはハロ
ゲン、フェノキシ、ヒドロキシ、トリハロメチル、ニト
ロ、低級アルキル、低級アルコキシもしくは低級アルコ
キシカルボニルで置換されているアリールを示す。]に
より表されるイソチアゾロン化合物の1種以上、(vi)一
般式
【0020】
【化17】
【0021】
【化18】
【0022】
【化19】
【0023】(式中、R11,R12,R13はそれぞれ炭素
数1〜4個のアルキルを、nは2または3を示し、M1
は亜鉛、マンガン、銅、鉄、ニッケルの水不溶性金属塩
を形成する金属を示し、M2 はM1 のうち鉄を除く水不
溶性金属塩を形成する金属を示す。)により表される不
溶性ジチオカルバミン酸金属の1種以上、(vii) 一般式
【0024】
【化20】
【0025】(式中、M1 ,nは前記と同義である。)
により表される水不溶性ピリチオン金属塩の一種以上、
(viii)2,2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキシ
ド)から選ばれる(i) から(viii)の化合物の1種以上を
有効成分として含有することを特徴とする水中防汚剤な
らびに(2)(a)一般式 R14−(S)m−R14 (式中、R14は炭素数1〜20個のアルキルを示し、m
は2〜10の整数を示す。)により表される化合物の1
種以上、(b)平均分子量が200〜1000を有する
ポリブテンの1種以上、(c)パラフィン類の1種以
上、(d)ワセリンおよび(e)シリコーンオイルから
選ばれる(a)から(e)の1種以上を溶出調整剤とし
て含有することを特徴とする前記(1)記載の水中防汚
剤に関する。
【0026】本発明の[化11]のフェノール化合物と
は、たとえば、フェノール、o−クレゾール、m−クレ
ゾール、p−クレゾール、2,5−ジ第3級ブチルフェ
ノール、2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノー
ル、2,6−ジ第3級ブチル−4−エチルフェノール、
2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール、4−ブロ
モ−2,6−ジ第3級ブチル−5−メチルフェノール、
2,6−ジシクロヘキシル−4−第3級ブチルフェノー
ル、2,6−ジメチル−4−フェニルフェノール、2,
6−ジメチル−4−ベンジルフェノール、2−エチル−
4,6−ジメチルフェノール、2,4,6ートリ−第3
級ブチルフェノール、2−クロロ−6−エチル−4−ノ
ニルフェノール、4−クロロ−6−第3級ブチルフェノ
ール、4,6−ジ第3級ブチル−3−メチルフェノール
などがあげられるが、特にこれらに限定されるものでは
ない。
【0027】[化12]により表される化合物は、たと
えば、N−オクチルマレイミド、N−シクロヘキシルマ
レイミド、N−フェニルマレイミド、N−ベンジルマレ
イミド、N−(1−フェニルエチル)マレイミド、N−
(2−フェニルエチル)マレイミド、2,3−ジクロロ
−N−ブチルマレイミド、2,3−ジクロロ−N−オク
チルマレイミド、2,3−ジクロロ−N−シクロヘキシ
ルマレイミド、2,3−ジクロロ−N−フェニルマレイ
ミド、2,3−ジクロロ−N−(2,6−ジメチルフェ
ニル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2−エチ
ル−6−メチルフェニル)マレイミド、2,3−ジクロ
ロ−N−(2,6−ジクロロフェニル)マレイミド、
2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド、2,3−
ジクロロ−N−(1−フェニルエチル)マレイミド、
2,3−ジクロロ−N−(2−フェニルエチル)マレイ
ミド、2,3−ジクロロ−N−(2―クロロベンジル)
マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(4―クロロベン
ジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2―メチ
ルベンジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(4
―メチルベンジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N
−(2,4―ジメチルベンジル)マレイミド、2,3−
ジクロロ−N−(3,4―ジメチルベンジル)マレイミ
ド、2,3−ジクロロ−N−(2,4―ジクロロベンジ
ル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2,4,6
―トリメチルベンジル)マレイミドなどがあげられる
が、特にこれらに限定されるものではない。
【0028】[化15]により表される化合物は、たと
えば、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチ
ルチウラムジスルフィド、テトライソプロピルチウラム
ジスルフィド、テトラ−n−ブチルチウラムジスルフィ
ドなどがあげられるが、特にこれらに限定されるもので
はない。
【0029】[化16]により表される化合物は、たと
えば、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソ
チアゾロン、5−クロロ−2−n−デシル−3−イソチ
アゾロン、4,5−ジクロロ−2−(4−クロロベンジ
ル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−
(4−クロロフェニル)−3−イソチアゾロン、4,5
−ジクロロ−2−n−ヘキシル−3−イソチアゾロン、
4,5−ジクロロ−2−(2−メトキシ−3−クロロフ
ェニル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジブロモ−2
−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4−
メチル−5−クロロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)
−3−イソチアゾロン、5−クロロ−2−(3,4−ジ
クロロフェニル)−3−イソチアゾロンなどがあげられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0030】[化17]により表される化合物は、たと
えば、ビス(ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛、トリ
ス(ジメチルジチオカルバミン酸)鉄、ビス(ジメチル
ジチオカルバミン酸)銅、ビス(ジメチルジチオカルバ
ミン酸)ニッケル、ビス(ジエチルジチオカルバミン
酸)亜鉛、ビス(ジブチルジチオカルバミン酸)亜鉛な
どがあげられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0031】[化18]により表される化合物は、たと
えば、エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛、エチレン
ビスジチオカルバミン酸マンガンなどがあげられるが、
特にこれらに限定されるものではない。
【0032】[化19]により表される化合物は、たと
えば、ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビ
スジチオカルバミン酸亜鉛、ビス(ジメチルジチオカル
バモイル)エチレンビスジチオカルバミン酸マンガンな
どがあげられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0033】[化20]により表される化合物は、たと
えば、ピリチオン亜鉛(ジンクピリチオン、ZPT)、
ピリチオン銅、ピリチオンマンガン、ピリチオン鉄、ピ
リチオンニッケルなどがあげられるが、特にこれらに限
定されるものではない。
【0034】本発明の[化11]のフェノール化合物
と、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、
テトラクロロイソフタロニトリル、[化12]の化合物
の1種以上、[化15]の化合物の1種以上、[化1
6]の化合物の1種以上、[化17]、[化18][化
19]の化合物の1種以上、[化20]の化合物の1種
以上および2,2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキ
シド)から選ばれる化合物の1種類以上から選ばれる水
中防汚剤において、その活性成分の使用量は3〜40重
量%、望ましくは10〜30重量%である。また、その
各有効成分の混合比は、要求される防汚性能および使用
環境の条件により任意に変更できる。さらに、既知の有
効かつ安全である有効成分を配合してもよく、種々の汚
損生物に対して一層バランスのとれた効果を期待でき
る。
【0035】その既知の有効かつ安全な有効成分として
は、チオシアン酸第1銅、ナフテン酸銅、オレイン酸
銅、アビエチン酸銅、8−オキシキノリン銅などの銅化
合物;2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2
−チオシアノメチルチオベンズイミダゾール、2−(メ
トキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾールなどのベ
ンズイミダゾール系化合物;5−クロロ−2,4−ジフ
ルオロ−6−メトキシイソフタロニトリル、テトラフル
オロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物;2,
3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)
ピリジン、2,3,6−トリクロロ−4−プロピルスル
ホニルピリジン、2,6−ジクロロ−3,5−ジシアノ
−4−フェニルピリジンなどのピリジン系化合物;2,
4−ジクロロ−(o−クロロアニリノ)−s−トリアジ
ン、2−クロロ−4−メチルアミノ−6−イソプロピル
アミノ−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビス
(エチルアミノ)−s−トリアジン、2−メチルチオ−
4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン、2−
メチルチオ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミ
ノ−s−トリアジンなどのトリアジン系化合物;3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿
素、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ
−1−メチル尿素、1−(2−メチルシクロヘキシル)
−3−フェニル尿素などの尿素系化合物;2−アミノ−
3−クロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ
−1,4−ナフトキノン、2,3−ジシアノ−1,4−
ジチア−1,4−ジヒドロアントラキノンなどのキノン
系化合物;N−トリクロロメチルチオテトラヒドロフタ
ルイミド、N−トリクロロメチルチオフタルイミド、N
−フルオロジクロロメチルチオフタルイミドなどのフタ
ルイミド系化合物;メチレンビスチオシアネート、エチ
レンビスチオシアネート、フェニルイソチオシアネー
ト、ベンジルイソチオシアネート、アリルイソチオシア
ネート、3,4―ジクロロフェニルイソチオシアネート
などの(イソ)チオシアネート系化合物などがあげられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0036】また、溶出調整剤として使用される一般式
14−(S)m−R14 により表される化合物は、た
とえば、ジエチルペンタスルフィッド、ジプロピルペン
タスルフィッド、ジ第3級ブチルジスルフィッド、ジ第
3級ブチルテトラスルフィッド、ジ第3級アミルテトラ
スルフィッド、ジ第3級ノニルペンタスルフィッド、ジ
第3級ドデシルペンタスルフィッド、ジノナデシルテト
ラスルフィッドなどがあげられるが、特にこれらに限定
されるものではない。また、それらの混合物であっても
よい。
【0037】また、溶出調整剤として使用される平均分
子量が200〜1000を有するポリブテンは、たとえ
ば、日本石油株式会社の商品で商品名がLV−5、LV
−10、LV−25、LV−50、LV−100、HV
−15、HV−35、HV−50、HV−100などが
あげられるが、特にこれらの商品に限定されるものでは
ない。また、それらの混合物であってもよい。
【0038】また、溶出調整剤として使用されるパラフ
ィン類は、たとえば、流動パラフィン、パラフィンワッ
クス、塩化パラフィンなどがあげられるが、特にこれら
に限定されるものではない。また、それらの混合物であ
ってもよい。
【0039】また、溶出調整剤として使用されるワセリ
ンには、白色ワセリン、黄色ワセリンがあげられる。
【0040】さらに、溶出調整剤として使用されるシリ
コーンオイルは、油溶性変性シリコーンオイルで、たと
えば、東芝シリコーン株式会社の商品名がTSF−41
0,411,4421,4460,4700,4701
などがあげられるが、特にこれらに限定されるものでは
ない。また、それらの混合物であってもよい。溶出調整
剤として使用される一般式 R14−(S)m−R14
化合物、ポリブテン、パラフィン類、ワセリンおよびシ
リコーンオイルから選ばれる化合物の1種類以上の溶出
調整剤の使用量は水中防汚剤全量に対して、0.1〜2
0重量%、望ましくは0.5〜10重量%である。その
各溶出調整剤の混合比は、各有効成分の使用条件により
任意にできる。
【0041】本発明の水中防汚剤は一般には塗料、溶液
の形態で使用され通常の方法で容易に製造できる。たと
えば、漁網用防汚剤は、[化11]のフェノール化合物
と2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、テ
トラクロロイソフタロニトリル、[化12]の化合物の
1種以上、[化15]の化合物の1種以上、[化16]
の化合物の1種以上、[化17]、[化18]、[化1
9]の化合物の1種以上、[化20]の化合物の1種以
上および2,2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキシ
ド)、溶出調整剤として、一般式 R14−(S)m−R
14 の化合物、ポリブテン、パラフィン類、ワセリンお
よびシリコーンオイルから選ばれる1種以上に樹脂を加
えて、溶剤で溶解または混合分散すればよい。ここで使
用される樹脂としては、たとえば、ロジン樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリブテン樹脂、塩化ゴム樹脂、塩化ビニル樹
脂、アルキッド樹脂、クマロン樹脂、ポリブタジエン樹
脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂などがあげられ、それら
の1種またはそれ以上を併用してもよい。また、溶剤ま
たは粘度調製剤としては、キシレン、ソルベントナフ
サ、プソイドクメン、ブタノール、イソプロピルアルコ
ール、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、
アセトン、酢酸ブチル、ジエチルベンゼン、トリエチル
ベンゼン、メシチレン、トルエン、アルキルセロソルブ
(メチルセロソルブ、エチルセロソルブなど)などがあ
げられる。船底に使用する場合は、さらに、亜酸化銅、
弁柄、タルク、硫酸バリウム、トリクレジルホスフェー
トなどを加えて塗料の形態で使用できる。
【0042】
【作用】本発明のフェノール化合物を含む水中防汚剤
は、従来の水中防汚剤に比し低毒性で安全性が高く、ま
た、キシレンなどの溶剤に対する溶解性もよく、塗料ま
たは溶液の状態で容易に実用的で作業性のよい水中防汚
剤組成物にすることができる。
【0043】さらに本発明の水中防汚剤組成物は、養殖
または定置用の漁網、およびこれらに使用される浮き
子、ロープなどの資材、さらに船底、水中構築物などに
塗布することにより、フジツボ、カサネカンザシ、ホ
ヤ、イガイ、セルプラ、コケムシ、ヒドラ等の動物類、
アオサ、アオノリ等の藻類などの水棲汚損生物の付着防
止に卓越した効果を示し、かつ長期にわたって優れた持
続性の防汚効果を示す。
【0044】
【実施例】以下実施例を示すが、本発明はこれらに限定
されるものではない。なお、実施例中の配合は重量%を
示す。
【0045】実施例1 次の処方例にしたがって、各成分を混合溶解または混合
分散して漁網用防汚剤を調整した。 処方例1 2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール 12% 2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% キシレン 32% 処方例2 4,6−ジ第3級ブチル−3−メチルフェノール 12% 2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 32% 処方例3 2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール 12% テトラエチルチウラムジスルフィド 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% キシレン 32% 処方例4 m−クレゾール 10% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 32% 処方例5 2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール 12% テトラクロロイソフタロニトリル 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 22% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ワセリン 5% プソイドクメン 20% ソルベントK−73 30% 処方例6 2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール 10% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 5% テトラエチルチウラムジスルフィド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ポリブテン(LV−10) 5% キシレン 30% 処方例7 4−クロロ−6−第3級ブチルフェノール 8% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(HV−35) 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例8 4,6−ジ第3級ブチル−3−メチルフェノール 8% ジンクピリチオン(ZPT) 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ワセリン 5% キシレン 34% 処方例9 2,6−ジメチル−4−フェニルフェノール 8% 2,2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド) 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例10 4,6−ジ第3級ブチル−3−メチルフェノール 12% テトラエチルチウラムジスルフィド 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% 東芝シリコーン(TSF−410) 1% キシレン 31% 処方例11 2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール 12% 2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% 東芝シリコーン(TSF−4421) 1% キシレン 31%
【0046】実施例2 次の処方例にしたがって船底防汚塗料をボールミルで粉
砕混練りし、調製した。 処方例12 2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール 15% テトラメチルチウラムジスルフィド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 25% 処方例13 2−シクロヘキシル−5−メチルフェノール 15% テトラクロロイソフタロニトリル 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ポリブテン(HV−35) 3% ワセリン 3% キシレン 25% 処方例14 4,6−ジ第3級ブチル−5−メチルフェノール 10% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% ジンクピリチオン(ZPT) 10% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ポリブテン(LV−10) 3% キシレン 25% 処方例15 2,6−ジ第3級ブチル−4−エチルフェノール 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ワセリン 3% キシレン 25% 処方例16 p−クレゾール 15% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例17 2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール 15% 2,2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド) 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例18 4,6−ジ第3級ブチル−3−メチルフェノール 15% 2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例19 2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール 15% 2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% ワセリン 3% キシレン 30% 処方例20 4,6−ジ第3級ブチル−3−メチルフェノール 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ポリブテン(LV−50) 3% ワセリン 3% 東芝シリコーン(TSF−410) 2% キシレン 23% 処方例21 2,6−ジ第3級ブチル−4−メチルフェノール 15% テトラクロロイソフタロニトリル 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ワセリン 3% 東芝シリコーン(TSF−4421) 2% キシレン 23%
【0047】
【発明の効果】
実験1 本発明の実施例1の漁網用防汚剤をそれぞれ、ポリエチ
レン製無結節網(6節、400デニール/60本)に浸
漬塗布し風乾した後に、平成4年4月から和歌山県紀伊
田辺湾内の海面下約50cmに浸海保持し、網に対する
汚損生物の付着状況を調査した。
【0048】この結果を第1表の基準により評価した。
【0049】 表 1 ──────────────────────────────────── 評 価 付着状況 ──────────────────────────────────── A 付着物なし ──────────────────────────────────── B 付着物がわずかに付着しているが実用上差し支えない ──────────────────────────────────── C 付着物が多く養殖用網として使用に耐えない ──────────────────────────────────── D 付着物が著しく多量に付着している ──────────────────────────────────── 比較例処方は次のとおりである。 比較例1 テトラエチルチウラムジスルフィド 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 50% キシレン 35% 結果を第2表に示す。
【0050】 表 2 ──────────────────────────────────── 経 日 ──────────────────────────────────── 1ケ月後 2ケ月後 3ケ月後 4ケ月後 ──────────────────────────────────── 処方例 1 A A A B 処方例 2 A A A B 処方例 3 A A A B 処方例 4 A A B B 処方例 5 A A A B 処方例 6 A A A B 処方例 7 A A B B 処方例 8 A A A B 処方例 9 A A A B 処方例10 A A A B 処方例11 A A B B ──────────────────────────────────── 比較例 1 A B B C 無処理網 C D ──────────────────────────────────── 以上、第2表に示したとおり、本発明のフェノール化合
物と2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、
テトラクロロイソフタロニトリル、[化12]、[化1
5]、[化16]、[化19]、[化20]で表される
化合物の1種以上および2,2’−ジチオビス(ピリジ
ン−N−オキシド)を有効成分とする漁網防汚剤は持続
性のある実用的な効果を示すと共に、毒性も低い安全性
の高い、かつ貯蔵安定性の良好な防汚剤を提供できるこ
とが判明した。
【0051】実験2 本発明実施例2の船底防汚塗料を予め防錆塗料を塗布し
た試験鋼板に刷毛で均一に2回塗布して風乾した。得ら
れた試験鋼板を和歌山県紀伊田辺湾内の深度1.5mの
海中に平成4年3月から1年間浸海保持し、2ケ月毎に
各試験鋼板について汚損生物の付着状況を調査した。 比較例2 亜酸化銅 40% 弁柄 8% タルク 5% ロジン 10% 塩化ゴム 6% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 結果を第3表に示す。表中の数字は汚損生物付着面積パ
ーセントをあらわす。
【0052】 表 3 ──────────────────────────────────── 経日(月) ──────────────────────────────────── 2 4 6 8 10 12 ──────────────────────────────────── 処方例12 0 0 0 0 0 5 処方例13 0 0 0 0 0 5 処方例14 0 0 0 0 0 5 処方例15 0 0 0 0 5 10 処方例16 0 0 0 0 5 10 処方例17 0 0 0 0 0 5 処方例18 0 0 0 0 0 5 処方例19 0 0 0 0 5 10 処方例20 0 0 0 0 0 5 処方例21 0 0 0 0 5 10 ──────────────────────────────────── 比較例 2 0 0 20 35 65 95 ──────────────────────────────────── 無塗装 80 100 ──────────────────────────────────── 以上、第3表に示したとおり、本発明のフェノール化合
物と2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、
テトラクロロイソフタロニトリル、[化12]、[化1
5]、[化16]、[化19]、[化20]で表される
化合物の1種以上および2,2’−ジチオビス(ピリジ
ン−N−オキシド)を有効成分とする船底防汚塗料は持
続性のある実用的な効果を示すと共に、毒性も低い安全
性の高い防汚剤を提供できることが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/36 C 43/40 101 F 43/80 102 47/14 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 は同一または異なって水素、
    ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アリール、アラ
    ルキルを示す。)により表されるフェノール化合物と、
    (i) 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、
    (ii)テトラクロロイソフタロニトリル、(iii) 一般式 【化2】 [式中、X1 ,X2 は同一または異なって水素、ハロゲ
    ンを示し、R4 は直鎖または分岐アルキル、シクロアル
    キルおよび下記の基(a)および(b) 【化3】 【化4】 (ここで、R5 ,R6 ,R7 は同一または異なって水
    素、ハロゲン、アルキルを、R8 ,R9 は同一または異
    なって水素、アルキルを、pは1または2を示す。)]
    で表されるマレイミド化合物の1種以上、(iv)一般式 【化5】 (式中、R10は炭素数1〜4個のアルキルを示す。)で
    表される化合物の1種以上、(v) 一般式 【化6】 [式中、X3 およびX4 は同一または異なって水素、ハ
    ロゲンまたは炭素数1〜4個のアルキルを示し(ただ
    し、X3 およびX4 の少なくとも1つはハロゲンであ
    り、さらにX3 およびX4 の1つがハロゲン以外である
    とき、UV法で測定した化合物の溶解度は0.5〜50
    0ppmである)、Yは(a)炭素数1〜18個の非置
    換アルキル、(b)少なくとも1個の水素がハロゲン、
    ヒドロキシ、シアノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミ
    ノ、フェニルアミノ、ハロフェニルアミノ、カルボキ
    シ、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アリールオキ
    シ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリドニル、カルバモ
    イルオキシまたはイソチアゾロニルによって置換された
    置換アルキル(ただし、その置換アルキル中の炭素の総
    数は18個を越えない)、(c)炭素数2〜18個の非
    置換アルケニルまたはハロ置換アルケニル、(d)炭素
    数2〜18個の非置換アルキニルまたはハロ置換アルキ
    ニル、(e)環構成炭素数3〜6個の炭化水素環を有
    し、総炭素数が12個までの非置換シクロアルキルまた
    はアルキル置換シクロアルキル、(f)アラルキル中の
    炭素の総数が10個を越えない非置換アラルキルまたは
    ハロゲン、低級アルキルもしくは低級アルコキシで置換
    されたアラルキルまたは(g)アリール中の炭素の総数
    が10個を越えない非置換アリールまたはハロゲン、フ
    ェノキシ、ヒドロキシ、トリハロメチル、ニトロ、低級
    アルキル、低級アルコキシもしくは低級アルコキシカル
    ボニルで置換されているアリールを示す。]により表さ
    れるイソチアゾロン化合物の1種以上、(vi)一般式 【化7】 【化8】 【化9】 (式中、R11,R12,R13はそれぞれ炭素数1〜4個の
    アルキルを、nは2または3を示し、M1 は亜鉛、マン
    ガン、銅、鉄、ニッケルの水不溶性金属塩を形成する金
    属を示し、M2 はM1 のうち鉄を除く水不溶性金属塩を
    形成する金属を示す。)により表される不溶性ジチオカ
    ルバミン酸金属の1種以上、(vii) 一般式 【化10】 (式中、M1 ,nは前記と同義である。)により表され
    る水不溶性ピリチオン金属塩の一種以上、(viii)2,
    2’−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)から選ば
    れる(i) から(viii)の化合物の1種以上を有効成分とし
    て含有することを特徴とする水中防汚剤。
  2. 【請求項2】(a)一般式 R14−(S)m−R14 (式中、R14は炭素数1〜20個のアルキルを示し、m
    は2〜10の整数を示す。)により表される化合物の1
    種以上、(b)平均分子量が200〜1000を有する
    ポリブテンの1種以上、(c)パラフィン類の1種以
    上、(d)ワセリンおよび(e)シリコーンオイルから
    選ばれる(a)から(e)の1種以上を溶出調整剤とし
    て含有することを特徴とする請求項(1)記載の水中防
    汚剤。
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