JP2878928B2 - 水中防汚剤 - Google Patents
水中防汚剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、養殖または定置用の漁
網、およびこれらに使用される浮き子、ロープなどの資
材、さらに船底、水中構築物などに対して、水棲汚損生
物の付着を防止するための重金属を含まない低公害性の
水中防汚組成物の防汚成分として有用なマレイミド化合
物を含有する水中防汚剤に関する。
網、およびこれらに使用される浮き子、ロープなどの資
材、さらに船底、水中構築物などに対して、水棲汚損生
物の付着を防止するための重金属を含まない低公害性の
水中防汚組成物の防汚成分として有用なマレイミド化合
物を含有する水中防汚剤に関する。
【0002】
【従来の技術】養殖用または定置用の漁網類や船底、水
中構築物などは海中に長期間保持されるために、海草
類、フジツボ、セルプラ、コケムシ、軟体動物類などの
海棲汚損生物の付着が激しく、これらの経済的運用を妨
げており、それらの保守に多大の労力と費用をかけてい
るのが現状である。この対策として種々の研究、提案が
なされているが、実用的には一連の有機錫化合物や亜酸
化銅が有効であることが知られている。しかし、これら
の有機錫化合物は概して毒性が強く、これらを含有する
商品を不用意に取扱うと取扱い者に障害をおよぼす恐れ
があり、また環境対策上好ましくないなどの欠点があ
る。亜酸化銅は海水中に溶出して、銅イオンまたは銅化
合物として残留するため、環境に好ましくない影響をお
よぼす恐れがある。また溶剤に溶けないため、漁網防汚
剤として実用的で、作業性のよい製剤にすることが困難
等の欠点がある。
中構築物などは海中に長期間保持されるために、海草
類、フジツボ、セルプラ、コケムシ、軟体動物類などの
海棲汚損生物の付着が激しく、これらの経済的運用を妨
げており、それらの保守に多大の労力と費用をかけてい
るのが現状である。この対策として種々の研究、提案が
なされているが、実用的には一連の有機錫化合物や亜酸
化銅が有効であることが知られている。しかし、これら
の有機錫化合物は概して毒性が強く、これらを含有する
商品を不用意に取扱うと取扱い者に障害をおよぼす恐れ
があり、また環境対策上好ましくないなどの欠点があ
る。亜酸化銅は海水中に溶出して、銅イオンまたは銅化
合物として残留するため、環境に好ましくない影響をお
よぼす恐れがある。また溶剤に溶けないため、漁網防汚
剤として実用的で、作業性のよい製剤にすることが困難
等の欠点がある。
【0003】このような理由から重金属を含まない低公
害性の水中防汚剤の出現が望まれている。たとえば、特
公昭51−10849号公報にはベンゾチアゾール化合
物を有効成分とする水中防汚塗料が、特開昭60−38
306号公報、特開昭63−284275号公報、特公
平1−11606号公報にはテトラアルキルチウラムジ
スルフィド化合物とその他の水中防汚剤化合物とを組合
わせた種々の漁網用防汚剤、防汚塗料組成物、漁網防汚
用溶液が、特公昭61−50984号公報には3−イソ
チアゾロン化合物を有効成分とする海洋構築物の汚染防
止剤が、特公昭54−14610号公報、特開昭54−
15939号公報にはピリチオン金属塩を有効成分とす
る抗菌剤、水中防汚塗料が、特公昭54−3889号公
報、特開昭54−78733号公報には2,2’−ジチ
オビス(ピリジン−1−オキシド)を防汚活性成分とす
る水中防汚塗料がそれぞれ開示されている。しかし、こ
れらの水中防汚剤は、いずれも水中汚損生物に対する付
着防止効果が弱いため、さらに多種多様な汚損生物に対
して強く、広範な防汚効果を発揮する実用的な水中防汚
剤の開発が望まれている。一方、特開昭52−9376
5号公報には、2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイ
ミド系化合物が農園芸用殺菌剤として使用されることが
開示されている。また、特開昭53−9320号公報に
はN−アリールマレイミドが水中生物忌避剤として使用
されることが、特公平2−24242号公報には2,3
−ジクロロ−N−(2,6−ジアルキルフェニル)マレ
イミド化合物が多種多様な水中付着生物に対して優れた
付着防止効果を示すことが開示されているが、ある種の
付着生物、たとえば、ヒドロ虫に対しては有効とは言え
ない。さらに、特公平1−20665号公報には2,3
−ジクロロ−N−シクロヘキシルマレイミドなどが水中
防汚剤として開示されているが、これらの化合物は必ず
しも充分な防汚効果を有するとはいえず、さらに、良好
な製剤特性を有しているとは言えない。
害性の水中防汚剤の出現が望まれている。たとえば、特
公昭51−10849号公報にはベンゾチアゾール化合
物を有効成分とする水中防汚塗料が、特開昭60−38
306号公報、特開昭63−284275号公報、特公
平1−11606号公報にはテトラアルキルチウラムジ
スルフィド化合物とその他の水中防汚剤化合物とを組合
わせた種々の漁網用防汚剤、防汚塗料組成物、漁網防汚
用溶液が、特公昭61−50984号公報には3−イソ
チアゾロン化合物を有効成分とする海洋構築物の汚染防
止剤が、特公昭54−14610号公報、特開昭54−
15939号公報にはピリチオン金属塩を有効成分とす
る抗菌剤、水中防汚塗料が、特公昭54−3889号公
報、特開昭54−78733号公報には2,2’−ジチ
オビス(ピリジン−1−オキシド)を防汚活性成分とす
る水中防汚塗料がそれぞれ開示されている。しかし、こ
れらの水中防汚剤は、いずれも水中汚損生物に対する付
着防止効果が弱いため、さらに多種多様な汚損生物に対
して強く、広範な防汚効果を発揮する実用的な水中防汚
剤の開発が望まれている。一方、特開昭52−9376
5号公報には、2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイ
ミド系化合物が農園芸用殺菌剤として使用されることが
開示されている。また、特開昭53−9320号公報に
はN−アリールマレイミドが水中生物忌避剤として使用
されることが、特公平2−24242号公報には2,3
−ジクロロ−N−(2,6−ジアルキルフェニル)マレ
イミド化合物が多種多様な水中付着生物に対して優れた
付着防止効果を示すことが開示されているが、ある種の
付着生物、たとえば、ヒドロ虫に対しては有効とは言え
ない。さらに、特公平1−20665号公報には2,3
−ジクロロ−N−シクロヘキシルマレイミドなどが水中
防汚剤として開示されているが、これらの化合物は必ず
しも充分な防汚効果を有するとはいえず、さらに、良好
な製剤特性を有しているとは言えない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は重金属を含ま
ない低公害性で、しかも多種多様の水中付着生物に対し
て、すぐれた付着防止効果を示す実用的な水中防汚剤を
提供することを目的とする。
ない低公害性で、しかも多種多様の水中付着生物に対し
て、すぐれた付着防止効果を示す実用的な水中防汚剤を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
従来の水中防汚剤の諸欠点を除き、低毒性で環境汚染の
恐れが少ない重金属を含まない、安全性が高く、作業性
のよい水中防汚剤を鋭意研究の結果、N−ベンジルジク
ロロマレイミド化合物が水棲汚損生物に対してすぐれた
防汚効果を示すこと、さらにすぐれた製剤特性を示すこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
従来の水中防汚剤の諸欠点を除き、低毒性で環境汚染の
恐れが少ない重金属を含まない、安全性が高く、作業性
のよい水中防汚剤を鋭意研究の結果、N−ベンジルジク
ロロマレイミド化合物が水棲汚損生物に対してすぐれた
防汚効果を示すこと、さらにすぐれた製剤特性を示すこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)一般式
【化9】 (式中、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハロゲ
ン、炭素数1〜4個のアルキルを示す。)により表され
るN−ベンジルジクロロマレイミド化合物を含有するこ
とを特徴とする水中防汚剤、(2)一般式〔化6〕のN
−ベンジルジクロロマレイミド化合物と、(i) 2−(チ
オシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、(ii) テトラ
クロロイソフタロニトリル、(iii) 一般式
ン、炭素数1〜4個のアルキルを示す。)により表され
るN−ベンジルジクロロマレイミド化合物を含有するこ
とを特徴とする水中防汚剤、(2)一般式〔化6〕のN
−ベンジルジクロロマレイミド化合物と、(i) 2−(チ
オシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール、(ii) テトラ
クロロイソフタロニトリル、(iii) 一般式
【化10】 〔式中、X1 およびX2 は同一または異なって水素、ハ
ロゲンまたは炭素数1〜4個のアルキルを示し(ただ
し、X1 およびX2 の少なくとも1つはハロゲンであ
り、さらにX1 およびX2 の1つがハロゲン以外である
とき、UV法で測定した化合物の溶解度は0.5〜50
0ppmである)、Yは(a)炭素数1〜18個の非置
換アルキル、(b)少なくとも1個の水素がハロゲン、
ヒドロキシ、シアノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミ
ノ、フェニルアミノ、ハロフェニルアミノ、カルボキ
シ、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アリールオキ
シ、モルホリノ、ピぺリジノ、ピロリドニル、カルバモ
イルオキシまたはイソチアゾロニルによって置換された
置換アルキル(ただし、その置換アルキル中の炭素の総
数は18個を超えない)、(c)炭素数2〜18個の非
置換アルケニルまたはハロ置換アルケニル、(d)炭素
数2〜18個の非置換アルキニルまたはハロ置換アルキ
ニル、(e)環構成炭素数3〜6個の炭化水素環を有
し、総炭素数が12個までの非置換シクロアルキルまた
はアルキル置換シクロアルキル、(f)アラルキル中の
炭素の総数が10個を超えない非置換アラルキルまたは
ハロゲン、低級アルキルもしくは低級アルコキシで置換
されたアラルキルまたは(g)アリール中の炭素の総数
が10個を超えない非置換アリールまたはハロゲン、フェ
ノキシ、ヒドロキシ、トリハロメチル、ニトロ、低級ア
ルキル、低級アルコキシもしくは低級アルコキシカルボ
ニルで置換されているアリールを示す。〕により表され
るイソチアゾロン化合物の1種以上、(iv)一般式
ロゲンまたは炭素数1〜4個のアルキルを示し(ただ
し、X1 およびX2 の少なくとも1つはハロゲンであ
り、さらにX1 およびX2 の1つがハロゲン以外である
とき、UV法で測定した化合物の溶解度は0.5〜50
0ppmである)、Yは(a)炭素数1〜18個の非置
換アルキル、(b)少なくとも1個の水素がハロゲン、
ヒドロキシ、シアノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミ
ノ、フェニルアミノ、ハロフェニルアミノ、カルボキ
シ、アルコキシカルボニル、アルコキシ、アリールオキ
シ、モルホリノ、ピぺリジノ、ピロリドニル、カルバモ
イルオキシまたはイソチアゾロニルによって置換された
置換アルキル(ただし、その置換アルキル中の炭素の総
数は18個を超えない)、(c)炭素数2〜18個の非
置換アルケニルまたはハロ置換アルケニル、(d)炭素
数2〜18個の非置換アルキニルまたはハロ置換アルキ
ニル、(e)環構成炭素数3〜6個の炭化水素環を有
し、総炭素数が12個までの非置換シクロアルキルまた
はアルキル置換シクロアルキル、(f)アラルキル中の
炭素の総数が10個を超えない非置換アラルキルまたは
ハロゲン、低級アルキルもしくは低級アルコキシで置換
されたアラルキルまたは(g)アリール中の炭素の総数
が10個を超えない非置換アリールまたはハロゲン、フェ
ノキシ、ヒドロキシ、トリハロメチル、ニトロ、低級ア
ルキル、低級アルコキシもしくは低級アルコキシカルボ
ニルで置換されているアリールを示す。〕により表され
るイソチアゾロン化合物の1種以上、(iv)一般式
【化11】 (式中、R3 は炭素数1〜4個のアルキルを、pは1ま
たは2を示す。)により表される化合物の1種以上、
(v) 一般式
たは2を示す。)により表される化合物の1種以上、
(v) 一般式
【化12】 (式中、R4 は炭素数1〜4個のアルキルを、M1 は亜
鉛、マンガン、銅、鉄、ニッケルの水不溶性金属塩を形
成する金属を示し、nは2または3を示す。)により表
される水不溶性ジチオカルバミン酸塩の1種以上、(vi)
一般式
鉛、マンガン、銅、鉄、ニッケルの水不溶性金属塩を形
成する金属を示し、nは2または3を示す。)により表
される水不溶性ジチオカルバミン酸塩の1種以上、(vi)
一般式
【化13】 (式中、M2 は亜鉛、マンガン、銅、ニッケルの水不溶
性金属塩を形成する金属を示す。)により表される水不
溶性ジチオカルバミン酸塩の1種以上、(vii) 一般式
性金属塩を形成する金属を示す。)により表される水不
溶性ジチオカルバミン酸塩の1種以上、(vii) 一般式
【化14】 (式中、R5 ,R6 は炭素数1〜4個のアルキルを、M
2 は亜鉛、マンガン、銅、ニッケルの水不溶性金属塩を
形成する金属を示す。)により表される水不溶性ジチオ
カルバミン酸塩の1種以上、(viii)一般式
2 は亜鉛、マンガン、銅、ニッケルの水不溶性金属塩を
形成する金属を示す。)により表される水不溶性ジチオ
カルバミン酸塩の1種以上、(viii)一般式
【化15】 (式中、M1 ,nは前記と同義である。)により表され
る水不溶性ピリチオン金属塩の1種以上、(ix)2,2’
−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)の(i)から(i
x)の化合物の1種類以上を有効成分として含有すること
を特徴とする水中防汚剤ならびに(3)(a)一般式 R7 −(S)m−R7 (式中、R7 は炭素数1〜20個のアルキルを示し、m
は2〜10の整数を示す。)により表される化合物の1
種以上、(b)平均分子量が200〜1000を有する
ポリブテンの1種以上、(c)パラフィン類の1種以上
および(d)ワセリンから選ばれる(a)〜(d)の1
種以上を溶出調整剤として含有することを特徴とする前
記(1)または(2)記載の水中防汚剤に関する。
る水不溶性ピリチオン金属塩の1種以上、(ix)2,2’
−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)の(i)から(i
x)の化合物の1種類以上を有効成分として含有すること
を特徴とする水中防汚剤ならびに(3)(a)一般式 R7 −(S)m−R7 (式中、R7 は炭素数1〜20個のアルキルを示し、m
は2〜10の整数を示す。)により表される化合物の1
種以上、(b)平均分子量が200〜1000を有する
ポリブテンの1種以上、(c)パラフィン類の1種以上
および(d)ワセリンから選ばれる(a)〜(d)の1
種以上を溶出調整剤として含有することを特徴とする前
記(1)または(2)記載の水中防汚剤に関する。
【0007】本発明のN−ベンジルジクロロマレイミド
化合物はジクロロ無水マレイン酸と相当するベンジルア
ミンを無溶媒または溶媒中、脱水触媒の存在下または非
存在下、室温から120℃、好ましくは90〜110℃
で、1〜5時間反応させることによって合成することが
できる。溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン
などの非極性溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの極性溶媒、酢酸、ギ酸、プロピオン酸
などの有機酸などがあげられ、脱水触媒としては硫酸、
塩酸、酢酸、氷酢酸、パラトルエンスルホン酸などがあ
げられる。上記方法により得られる本発明の〔化9〕の
N−ベンジルジクロロマレイミド化合物とは、たとえば
2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド、2,3−
ジクロロ−N−(2−クロロベンジル)マレイミド、
2,3−ジクロロ−N−(4−クロロベンジル)マレイ
ミド、2,3−ジクロロ−N−(2−メチルベンジル)
マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(4−メチルベン
ジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2,4−
ジメチルベンジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N
−(3,4−ジメチルベンジル)マレイミド、2,3−
ジクロロ−N−(2,4−ジクロロベンジル)マレイミ
ド、2,3−ジクロロ−N−(2,4,6−トリメチル
ベンジル)マレイミドなどがあげられるが、特にこれら
に限定されるものではない。本発明のN−ベンジルジク
ロロマレイミド化合物の配合量は、水中防汚剤の適用対
象物、適用環境によって任意に変更でき、特に限定され
るものではないが、通常、3〜30重量%、好ましくは
5〜20重量%である。
化合物はジクロロ無水マレイン酸と相当するベンジルア
ミンを無溶媒または溶媒中、脱水触媒の存在下または非
存在下、室温から120℃、好ましくは90〜110℃
で、1〜5時間反応させることによって合成することが
できる。溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン
などの非極性溶媒、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシドなどの極性溶媒、酢酸、ギ酸、プロピオン酸
などの有機酸などがあげられ、脱水触媒としては硫酸、
塩酸、酢酸、氷酢酸、パラトルエンスルホン酸などがあ
げられる。上記方法により得られる本発明の〔化9〕の
N−ベンジルジクロロマレイミド化合物とは、たとえば
2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド、2,3−
ジクロロ−N−(2−クロロベンジル)マレイミド、
2,3−ジクロロ−N−(4−クロロベンジル)マレイ
ミド、2,3−ジクロロ−N−(2−メチルベンジル)
マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(4−メチルベン
ジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N−(2,4−
ジメチルベンジル)マレイミド、2,3−ジクロロ−N
−(3,4−ジメチルベンジル)マレイミド、2,3−
ジクロロ−N−(2,4−ジクロロベンジル)マレイミ
ド、2,3−ジクロロ−N−(2,4,6−トリメチル
ベンジル)マレイミドなどがあげられるが、特にこれら
に限定されるものではない。本発明のN−ベンジルジク
ロロマレイミド化合物の配合量は、水中防汚剤の適用対
象物、適用環境によって任意に変更でき、特に限定され
るものではないが、通常、3〜30重量%、好ましくは
5〜20重量%である。
【0008】〔化10〕により表わされる化合物は、た
とえば、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イ
ソチアゾロン、5−クロロ−2−n−デシル−3−イソ
チアゾロン、4,5−ジクロロ−2−(4−クロロベン
ジル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−
(4−クロロフェニル)−3−イソチアゾロン、4,5
−ジクロロ−2−n−ヘキシル−3−イソチアゾロン、
4,5−ジクロロ−2−(2−メトキシ−3−クロロフ
ェニル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジブロモ−2
−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4−
メチル−5−クロロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)
−3−イソチアゾロン、5−クロロ−2−(3,4−ジ
クロロフェニル)−3−イソチアゾロンなどがあげられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。〔化1
1〕により表わされる化合物は、たとえば、テトラメチ
ルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスル
フィド、テトライソプロピルチウラムジスルフィド、テ
トラ−n−ブチルチウラムジスルフィドなどがあげられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
とえば、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イ
ソチアゾロン、5−クロロ−2−n−デシル−3−イソ
チアゾロン、4,5−ジクロロ−2−(4−クロロベン
ジル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジクロロ−2−
(4−クロロフェニル)−3−イソチアゾロン、4,5
−ジクロロ−2−n−ヘキシル−3−イソチアゾロン、
4,5−ジクロロ−2−(2−メトキシ−3−クロロフ
ェニル)−3−イソチアゾロン、4,5−ジブロモ−2
−(4−クロロベンジル)−3−イソチアゾロン、4−
メチル−5−クロロ−2−(4−ヒドロキシフェニル)
−3−イソチアゾロン、5−クロロ−2−(3,4−ジ
クロロフェニル)−3−イソチアゾロンなどがあげられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。〔化1
1〕により表わされる化合物は、たとえば、テトラメチ
ルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスル
フィド、テトライソプロピルチウラムジスルフィド、テ
トラ−n−ブチルチウラムジスルフィドなどがあげられ
るが、特にこれらに限定されるものではない。
【0009】〔化12〕により表される化合物は、たと
えば、ビス(ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛、トリ
ス(ジメチルジチオカルバミン酸)鉄、ビス(ジメチル
ジチオカルバミン酸)銅、ビス(ジメチルジチオカルバ
ミン酸)ニッケル、ビス(ジエチルジチオカルバミン
酸)亜鉛、ビス(ジブチルジチオカルバミン酸)亜鉛な
どがあげられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
えば、ビス(ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛、トリ
ス(ジメチルジチオカルバミン酸)鉄、ビス(ジメチル
ジチオカルバミン酸)銅、ビス(ジメチルジチオカルバ
ミン酸)ニッケル、ビス(ジエチルジチオカルバミン
酸)亜鉛、ビス(ジブチルジチオカルバミン酸)亜鉛な
どがあげられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0010】〔化13〕により表される化合物は、たと
えば、エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛、エチレン
ビスジチオカルバミン酸マンガンなどがあげられるが、
特にこれらに限定されるものではない。
えば、エチレンビスジチオカルバミン酸亜鉛、エチレン
ビスジチオカルバミン酸マンガンなどがあげられるが、
特にこれらに限定されるものではない。
【0011】〔化14〕により表される化合物は、たと
えば、ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビ
スジチオカルバミン酸亜鉛、ビス(ジメチルジチオカル
バモイル)エチレンビスジチオカルバミン酸マンガンな
どがあげられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
えば、ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビ
スジチオカルバミン酸亜鉛、ビス(ジメチルジチオカル
バモイル)エチレンビスジチオカルバミン酸マンガンな
どがあげられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。
【0012】〔化15〕により表される化合物は、たと
えば、ピリチオン亜鉛(ジンクピリチオン、ZPT)、
ピリチオン銅、ピリチオンマンガン、ピリチオン鉄、ピ
リチオンニッケルがあげられるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
えば、ピリチオン亜鉛(ジンクピリチオン、ZPT)、
ピリチオン銅、ピリチオンマンガン、ピリチオン鉄、ピ
リチオンニッケルがあげられるが、特にこれらに限定さ
れるものではない。
【0013】本発明の〔化9〕のN−ベンジルジクロロ
マレイミドと、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチ
アゾール、テトラクロロイソフタロニトリル、〔化1
0〕の化合物の1種以上、〔化11〕の化合物の1種以
上、〔化12〕、〔化13〕、〔化14〕の化合物の1
種以上、〔化15〕の化合物の1種以上および2,2’
−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)から選ばれる
化合物の1種以上の有効成分の使用量は水中防汚剤全量
に対して、3〜30重量%、望ましくは5〜20重量%
である。その各有効成分の混合比は、要求される防汚性
能および使用環境の条件により任意に変更できる。さら
に、既知の有効かつ安全である有効成分を配合してもよ
く、種々の汚損生物に対して一層バランスのとれた効果
を期待できる。
マレイミドと、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチ
アゾール、テトラクロロイソフタロニトリル、〔化1
0〕の化合物の1種以上、〔化11〕の化合物の1種以
上、〔化12〕、〔化13〕、〔化14〕の化合物の1
種以上、〔化15〕の化合物の1種以上および2,2’
−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)から選ばれる
化合物の1種以上の有効成分の使用量は水中防汚剤全量
に対して、3〜30重量%、望ましくは5〜20重量%
である。その各有効成分の混合比は、要求される防汚性
能および使用環境の条件により任意に変更できる。さら
に、既知の有効かつ安全である有効成分を配合してもよ
く、種々の汚損生物に対して一層バランスのとれた効果
を期待できる。
【0014】その既知の有効かつ安全な有効成分として
は、チオシアン酸第一銅、ナフテン酸銅、オレイン酸
銅、アビエチン酸銅、8−オキシキノリン銅などの銅化
合物;2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2
−チオシアノメチルチオベンズイミダゾール、2−(メ
トキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾールなどのベ
ンズイミダゾール系化合物;5−クロロ−2,4−ジフ
ルオロ−6−メトキシイソフタロニトリル、テトラフル
オロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物;2,
3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)
ピリジン、2,3,6−トリクロロ−4−プロピルスル
ホニルピリジン、2,6−ジクロロ−3,5−ジシアノ
−4−フェニルピリジンなどのピリジン系化合物;2,
4−ジクロロ−6−(o−クロロアニリノ)−s−トリ
アジン、2−クロロ−4−メチルアミノ−6−イソプロ
ピルアミノ−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビ
ス(エチルアミノ)−s−トリアジン、2−メチルチオ
−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン、2
−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルア
ミノ−s−トリアジンなどのトリアジン系化合物;3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿
素、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ
−1−メチル尿素、1−(2−メチルフェニル)−3−
フェニル尿素などの尿素化合物;2−アミノ−3−クロ
ロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−1,4
−ナフトキノン、2,3−ジシアノ−1,4−ジシアノ
アントラキノンなどのキノン系化合物;N−トリクロロ
メチルチオテトラヒドロフタルイミド、N−トリクロロ
メチルチオフタルイミド、N−フルオロジクロロメチル
チオフタルイミドなどのフタルイミド系化合物;トリク
ロロメチルチオメタンスルホン−p−クロロアニリドな
どのアニリド系化合物;メチレンビスチオシアネート、
エチレンビスチオシアネート、フェニルイソチオシアネ
ート、ベンジルイソチオシアネート、アリルイソチオシ
アネート、3,4−ジクロロフェニルイソチオシアネー
トなどの(イソ)チオシアネート系化合物などがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。
は、チオシアン酸第一銅、ナフテン酸銅、オレイン酸
銅、アビエチン酸銅、8−オキシキノリン銅などの銅化
合物;2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール、2
−チオシアノメチルチオベンズイミダゾール、2−(メ
トキシカルボニルアミノ)ベンズイミダゾールなどのベ
ンズイミダゾール系化合物;5−クロロ−2,4−ジフ
ルオロ−6−メトキシイソフタロニトリル、テトラフル
オロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合物;2,
3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)
ピリジン、2,3,6−トリクロロ−4−プロピルスル
ホニルピリジン、2,6−ジクロロ−3,5−ジシアノ
−4−フェニルピリジンなどのピリジン系化合物;2,
4−ジクロロ−6−(o−クロロアニリノ)−s−トリ
アジン、2−クロロ−4−メチルアミノ−6−イソプロ
ピルアミノ−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ビ
ス(エチルアミノ)−s−トリアジン、2−メチルチオ
−4,6−ビス(エチルアミノ)−s−トリアジン、2
−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルア
ミノ−s−トリアジンなどのトリアジン系化合物;3−
(3,4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチル尿
素、3−(3,4−ジクロロフェニル)−1−メトキシ
−1−メチル尿素、1−(2−メチルフェニル)−3−
フェニル尿素などの尿素化合物;2−アミノ−3−クロ
ロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−1,4
−ナフトキノン、2,3−ジシアノ−1,4−ジシアノ
アントラキノンなどのキノン系化合物;N−トリクロロ
メチルチオテトラヒドロフタルイミド、N−トリクロロ
メチルチオフタルイミド、N−フルオロジクロロメチル
チオフタルイミドなどのフタルイミド系化合物;トリク
ロロメチルチオメタンスルホン−p−クロロアニリドな
どのアニリド系化合物;メチレンビスチオシアネート、
エチレンビスチオシアネート、フェニルイソチオシアネ
ート、ベンジルイソチオシアネート、アリルイソチオシ
アネート、3,4−ジクロロフェニルイソチオシアネー
トなどの(イソ)チオシアネート系化合物などがあげら
れるが、これらに限定されるものではない。
【0015】また、溶出調整剤として使用される一般式
R7 −(S)m−R7 により表される化合物は、た
とえば、ジエチルペンタスルフィッド、ジプロピルテト
ラスルフィッド、ジ第3級ブチルジスルフィッド、ジ第
3級ブチルテトラスルフィッド、ジ第3級アミルテトラ
スルフィッド、ジ第3級ノニルペンタスルフィッド、ジ
第3級ドデシルペンタスルフィッド、ジノナデシルテト
ラスルフィッドなどがあげられるが、特にこれらに限定
されるものではない。また、それらの混合物であっても
よい。
R7 −(S)m−R7 により表される化合物は、た
とえば、ジエチルペンタスルフィッド、ジプロピルテト
ラスルフィッド、ジ第3級ブチルジスルフィッド、ジ第
3級ブチルテトラスルフィッド、ジ第3級アミルテトラ
スルフィッド、ジ第3級ノニルペンタスルフィッド、ジ
第3級ドデシルペンタスルフィッド、ジノナデシルテト
ラスルフィッドなどがあげられるが、特にこれらに限定
されるものではない。また、それらの混合物であっても
よい。
【0016】また、溶出調整剤として使用される平均分
子量が200〜1000を有するポリブテンは、たとえ
ば、日本石油株式会社の商品で商品名がLV−5、LV
−10、LV−25、LV−50、V−100、HV−
15、HV−35、HV−50、HV−100などがあ
げられるが、特にこれこらの商品に限定されるものでは
なく、また、それらの混合物であってもよい。
子量が200〜1000を有するポリブテンは、たとえ
ば、日本石油株式会社の商品で商品名がLV−5、LV
−10、LV−25、LV−50、V−100、HV−
15、HV−35、HV−50、HV−100などがあ
げられるが、特にこれこらの商品に限定されるものでは
なく、また、それらの混合物であってもよい。
【0017】また、溶出調整剤として使用されるパラフ
ィン類は、たとえば、流動パラフィン、パラフィンワッ
クス、塩化パラフィンなどがあげられるが、特にこれら
に限定されるものではなく、また、それらの混合物であ
ってもよい。
ィン類は、たとえば、流動パラフィン、パラフィンワッ
クス、塩化パラフィンなどがあげられるが、特にこれら
に限定されるものではなく、また、それらの混合物であ
ってもよい。
【0018】さらに、溶出調整剤として使用されるワセ
リンには、白色ワセリン、黄色ワセリンがあげられる。
リンには、白色ワセリン、黄色ワセリンがあげられる。
【0019】溶出調整剤として使用される一般式R7 −
(S)m−R7 の化合物、ポリブテン、パラフィン類お
よびワセリンから選ばれる化合物の1種類以上の溶出調
整剤の使用量は水中防汚剤全量に対して、3〜20重量
%、望ましくは5〜10重量%である。その各溶出調整
剤の混合比は、各有効成分の使用条件により任意にでき
る。
(S)m−R7 の化合物、ポリブテン、パラフィン類お
よびワセリンから選ばれる化合物の1種類以上の溶出調
整剤の使用量は水中防汚剤全量に対して、3〜20重量
%、望ましくは5〜10重量%である。その各溶出調整
剤の混合比は、各有効成分の使用条件により任意にでき
る。
【0020】本発明の水中防汚剤は一般には塗料、溶液
の形態で使用され通常の方法で容易に製造できる。たと
えば、漁網用防汚剤は、〔化9〕のN−ベンジルジクロ
ロマレイミド単独または〔化9〕のN−ベンジルジクロ
ロマレイミドと、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾ
チアゾール、〔化10〕の化合物の1種以上、テトラク
ロロイソフタロニトリル、〔化11〕の化合物の1種以
上、〔化12〕、〔化13〕、〔化14〕の化合物の1
種以上、〔化15〕の化合物の1種以上および2,2’
−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)から選ばれる
化合物の1種類以上、溶出調整剤として、一般式 R7
−(S)m−R7 の化合物、ポリブテン、パラフィン
類およびワセリンから選ばれる1種以上に樹脂を加え
て、溶剤で溶解すればよい。ここで使用される樹脂、た
とえば、ロジン樹脂、アクリル樹脂、ポリブテン樹脂、
塩化ゴム樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂、クマ
ロン樹脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル
樹脂などがあげられ、それらの1種またはそれ以上を併
用してもよい。また、溶剤または粘度調整剤としては、
キシレン、ソルベントナフサ、プソイドクメン、ブタノ
ール、イソプロピルアルコール、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸ブチル、ジエ
チルベンゼン、トリエチルベンゼン、メシチレン、トル
エン、アルキルセロソルブ(メチルセロソルブ、エチル
セロソルブなど)などがあげられる。船底に適用する場
合は、さらに、亜酸化銅、弁柄、タルク、硫酸バリウ
ム、トリクレジルホスフェートなどを加えて塗料の形態
で使用できる。
の形態で使用され通常の方法で容易に製造できる。たと
えば、漁網用防汚剤は、〔化9〕のN−ベンジルジクロ
ロマレイミド単独または〔化9〕のN−ベンジルジクロ
ロマレイミドと、2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾ
チアゾール、〔化10〕の化合物の1種以上、テトラク
ロロイソフタロニトリル、〔化11〕の化合物の1種以
上、〔化12〕、〔化13〕、〔化14〕の化合物の1
種以上、〔化15〕の化合物の1種以上および2,2’
−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド)から選ばれる
化合物の1種類以上、溶出調整剤として、一般式 R7
−(S)m−R7 の化合物、ポリブテン、パラフィン
類およびワセリンから選ばれる1種以上に樹脂を加え
て、溶剤で溶解すればよい。ここで使用される樹脂、た
とえば、ロジン樹脂、アクリル樹脂、ポリブテン樹脂、
塩化ゴム樹脂、塩化ビニル樹脂、アルキッド樹脂、クマ
ロン樹脂、ポリブタジエン樹脂、エチレン−酢酸ビニル
樹脂などがあげられ、それらの1種またはそれ以上を併
用してもよい。また、溶剤または粘度調整剤としては、
キシレン、ソルベントナフサ、プソイドクメン、ブタノ
ール、イソプロピルアルコール、メチルイソブチルケト
ン、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸ブチル、ジエ
チルベンゼン、トリエチルベンゼン、メシチレン、トル
エン、アルキルセロソルブ(メチルセロソルブ、エチル
セロソルブなど)などがあげられる。船底に適用する場
合は、さらに、亜酸化銅、弁柄、タルク、硫酸バリウ
ム、トリクレジルホスフェートなどを加えて塗料の形態
で使用できる。
【0021】
【作用】本発明のN−ベンジルクロロマレイミド化合物
は、従来の水中防汚剤に比し毒性が低く、また、既知の
マレイミド化合物に比較してキシレンなどの溶剤に対す
る溶解性もよく、塗料または溶液の状態で容易に実用的
で作業性のよい水中防汚剤組成物にすることができる。
さらに、本発明のN−ベンジルジクロロマレイミド化合
物またはその水中防汚剤組成物は養殖または定置用の漁
網、およびこれらに使用される浮き子、ロープなどの資
材、さらに、船底、水中構築物などに塗布することによ
り、フジツボ、カサネカンザシ、ホヤ、イガイ、セルプ
ラ、コケムシ、ヒドラ等の動物類、アオサ、アオノリ等
の藻類などの水棲汚損生物の付着防止に卓越した効果を
示し、かつ長期にわたって優れた持続性の防汚効果を示
す。
は、従来の水中防汚剤に比し毒性が低く、また、既知の
マレイミド化合物に比較してキシレンなどの溶剤に対す
る溶解性もよく、塗料または溶液の状態で容易に実用的
で作業性のよい水中防汚剤組成物にすることができる。
さらに、本発明のN−ベンジルジクロロマレイミド化合
物またはその水中防汚剤組成物は養殖または定置用の漁
網、およびこれらに使用される浮き子、ロープなどの資
材、さらに、船底、水中構築物などに塗布することによ
り、フジツボ、カサネカンザシ、ホヤ、イガイ、セルプ
ラ、コケムシ、ヒドラ等の動物類、アオサ、アオノリ等
の藻類などの水棲汚損生物の付着防止に卓越した効果を
示し、かつ長期にわたって優れた持続性の防汚効果を示
す。
【0022】
【実施例】以下、製造例、実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。なお、実施例中の配合
は重量%を示す。
れらに限定されるものではない。なお、実施例中の配合
は重量%を示す。
【0023】製造例1 水分離器を備えた冷却管、温度計および攪拌機を設置し
た四口フラスコに2,3−ジクロロ無水マレイン酸43
4.1gとトルエン200mlを仕込み、常温下ベンジ
ルアミン278.6gを約30分で滴下した。液温を1
10℃まで昇温し、生成水を共沸により除去した後、ト
ルエンを濃縮留去し651.0gの粗結晶を得た。90
%イソプロピルアルコールで再結晶し、融点112〜1
13℃の2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド6
01gを白色結晶として得た。 製造例2 製造例1と同様の装置に2,3−ジクロロ無水マレイン
酸447gと氷酢酸750mlを仕込み、氷冷下ベンジ
ルアミン284.3gを約40分で滴下した。液温を徐
々に上げ100℃で2時間反応した。放冷後液温67℃
で種晶を入れ晶出し、4℃まで冷却し濾過した。90%
イソプロピルアルコールで再結晶し、融点112〜11
3℃の2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド62
5.3gを白色結晶として得た。同様な方法で製造され
た前記〔化9〕で表わされるN−ベンジルジクロロマレ
イミド化合物を第1表に示す。
た四口フラスコに2,3−ジクロロ無水マレイン酸43
4.1gとトルエン200mlを仕込み、常温下ベンジ
ルアミン278.6gを約30分で滴下した。液温を1
10℃まで昇温し、生成水を共沸により除去した後、ト
ルエンを濃縮留去し651.0gの粗結晶を得た。90
%イソプロピルアルコールで再結晶し、融点112〜1
13℃の2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド6
01gを白色結晶として得た。 製造例2 製造例1と同様の装置に2,3−ジクロロ無水マレイン
酸447gと氷酢酸750mlを仕込み、氷冷下ベンジ
ルアミン284.3gを約40分で滴下した。液温を徐
々に上げ100℃で2時間反応した。放冷後液温67℃
で種晶を入れ晶出し、4℃まで冷却し濾過した。90%
イソプロピルアルコールで再結晶し、融点112〜11
3℃の2,3−ジクロロ−N−ベンジルマレイミド62
5.3gを白色結晶として得た。同様な方法で製造され
た前記〔化9〕で表わされるN−ベンジルジクロロマレ
イミド化合物を第1表に示す。
【0024】
【表1】
【0025】実施例1 処方例にしたがって、各成分を混合溶解して漁網用防汚
剤を調製した。 処方例1 化合物1 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 50% キシレン 35% 処方例2 化合物2 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 50% ロジン樹脂 3% キシレン 32% 処方例3 化合物1 10% テトラエチルチウラムジスルフィド 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 48% キシレン 32% 処方例4 化合物3 5% テトラエチルチウラムジスルフィド 10% ロジン樹脂 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% キシレン 40% 処方例5 化合物4 8% テトラエチルチウラムジスルフィド 7% ロジン樹脂 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% キシレン 40% 処方例6 化合物5 7% テトラエチルチウラムジスルフィド 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 20% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ロジン樹脂 20% キシレン 40% 処方例7 化合物1 10% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 40% 処方例8 化合物3 8% テトラクロロイソフタロニトリル 6% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% プソイドクメン 41% 処方例9 化合物1 5% テトラエチルチウラムジスルフィド 6% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 4% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 40% 処方例10 化合物8 8% 2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾール 6% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 6% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ロジン樹脂 40% キシレン 35% 処方例11 化合物1 8% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 8% ジ第3級ノニルペンタスルスフィッド 5% 流動パラフィン 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 34% 処方例12 化合物1 8% ジンクピリチオン(ZPT) 8% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 34% 処方例13 化合物1 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 35% 処方例14 化合物1 8% テトラエチルチウラムジスルフィッド 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例15 化合物1 8% テトラエチルチウラムジスルフィッド 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% キシレン 34% 処方例16 化合物2 8% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例17 化合物4 6% テトラクロロイソフタロニトリル 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 22% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ワセリン 5% プソイドクメン 22% ソルベントK−73 34% 処方例18 化合物5 8% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 5% テトラエチルチウラムジスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ポリブテン(LV−10) 5% キシレン 32% 処方例19 化合物3 8% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(HV−35) 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例20 化合物6 8% ジンクピリチオン(ZPT) 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ワセリン 5% キシレン 34% 処方例21 化合物8 8% 2,2−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド) 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34%
剤を調製した。 処方例1 化合物1 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 50% キシレン 35% 処方例2 化合物2 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 50% ロジン樹脂 3% キシレン 32% 処方例3 化合物1 10% テトラエチルチウラムジスルフィド 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 48% キシレン 32% 処方例4 化合物3 5% テトラエチルチウラムジスルフィド 10% ロジン樹脂 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% キシレン 40% 処方例5 化合物4 8% テトラエチルチウラムジスルフィド 7% ロジン樹脂 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% キシレン 40% 処方例6 化合物5 7% テトラエチルチウラムジスルフィド 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 20% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ロジン樹脂 20% キシレン 40% 処方例7 化合物1 10% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 40% 処方例8 化合物3 8% テトラクロロイソフタロニトリル 6% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% プソイドクメン 41% 処方例9 化合物1 5% テトラエチルチウラムジスルフィド 6% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 4% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 40% 処方例10 化合物8 8% 2−チオシアノメチルチオベンゾチアゾール 6% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 6% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ロジン樹脂 40% キシレン 35% 処方例11 化合物1 8% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 8% ジ第3級ノニルペンタスルスフィッド 5% 流動パラフィン 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 34% 処方例12 化合物1 8% ジンクピリチオン(ZPT) 8% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% キシレン 34% 処方例13 化合物1 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 35% 処方例14 化合物1 8% テトラエチルチウラムジスルフィッド 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例15 化合物1 8% テトラエチルチウラムジスルフィッド 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% ワセリン 5% キシレン 34% 処方例16 化合物2 8% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例17 化合物4 6% テトラクロロイソフタロニトリル 6% アクリル樹脂(50%キシレン液) 22% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ワセリン 5% プソイドクメン 22% ソルベントK−73 34% 処方例18 化合物5 8% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 5% テトラエチルチウラムジスルフィッド 5% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ポリブテン(LV−10) 5% キシレン 32% 処方例19 化合物3 8% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(HV−35) 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34% 処方例20 化合物6 8% ジンクピリチオン(ZPT) 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 5% ワセリン 5% キシレン 34% 処方例21 化合物8 8% 2,2−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド) 8% アクリル樹脂(50%キシレン液) 40% ポリブテン(LV−50) 5% 流動パラフィン(試薬) 5% キシレン 34%
【0026】実施例2 処方例にしたがってボールミルで粉砕混練りし、船底防
汚塗料を調製した。 処方例22 化合物1 15% テトラメチルチウラムジスルフィド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例23 化合物6 10% テトラメチルチウラムジスルフィド 20% 弁柄 13% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 13% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例24 化合物7 20% テトラエチルチウラムジスルフィド 10% 亜酸化銅 15% 弁柄 5% タルク 10% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 16% 処方例25 化合物8 30% 亜酸化銅 20% 弁柄 7% タルク 5% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 14% 処方例26 化合物1 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例27 化合物1 15% テトラクロロイソフタロニトリル 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例28 化合物6 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 10% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% 亜酸化銅 15% 弁柄 5% タルク 10% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 11% 処方例29 化合物4 15% テトラエチルチウラムジスルフィド 15% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% 弁柄 13% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 13% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 18% 処方例30 化合物1 15% テトラメチルチウラムジスルフィッド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 25% 処方例31 化合物3 15% テトラクロロイソフタリロニトリル 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ポリブテン(HV−35) 3% ワセリン 3% キシレン 25% 処方例32 化合物5 15% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% ジンクピリチオン(ZPT) 10% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ポリブテン(LV−10) 3% キシレン 20% 処方例33 化合物7 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ワセリン 3% キシレン 25% 処方例34 化合物1 15% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例35 化合物4 15% 2,2−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド) 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例36 化合物1 15% 亜酸化銅 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30%
汚塗料を調製した。 処方例22 化合物1 15% テトラメチルチウラムジスルフィド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例23 化合物6 10% テトラメチルチウラムジスルフィド 20% 弁柄 13% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 13% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例24 化合物7 20% テトラエチルチウラムジスルフィド 10% 亜酸化銅 15% 弁柄 5% タルク 10% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 16% 処方例25 化合物8 30% 亜酸化銅 20% 弁柄 7% タルク 5% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 14% 処方例26 化合物1 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例27 化合物1 15% テトラクロロイソフタロニトリル 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 処方例28 化合物6 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 10% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% 亜酸化銅 15% 弁柄 5% タルク 10% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 11% 処方例29 化合物4 15% テトラエチルチウラムジスルフィド 15% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% 弁柄 13% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 13% 塩化ゴム樹脂 5% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 18% 処方例30 化合物1 15% テトラメチルチウラムジスルフィッド 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 25% 処方例31 化合物3 15% テトラクロロイソフタリロニトリル 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ポリブテン(HV−35) 3% ワセリン 3% キシレン 25% 処方例32 化合物5 15% 4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−3−イソチアゾロン 10% ジンクピリチオン(ZPT) 10% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ポリブテン(LV−10) 3% キシレン 20% 処方例33 化合物7 15% 2−(チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾール 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% 塩化ゴム樹脂 5% ジ第3級ノニルペンタスルフィッド 3% ワセリン 3% キシレン 25% 処方例34 化合物1 15% ビス(ジメチルジチオカルバモイル)エチレンビスジチオ カルバミン酸亜鉛 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例35 化合物4 15% 2,2−ジチオビス(ピリジン−N−オキシド) 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30% 処方例36 化合物1 15% 亜酸化銅 15% 弁柄 15% タルク 3% 硫酸バリウム 5% ロジン樹脂 11% ポリブテン(LV−50) 3% 流動パラフィン(試薬) 3% キシレン 30%
【0027】
実験1 本発明の実施例1の漁網用防汚剤をそれぞれ、ポリエチ
レン製無結節網(6節、400デニール/60本)に浸
漬塗布し風乾した後に、平成3年2月から和歌山県紀伊
田辺湾内の海面下約50cmに浸海保持し、網に対する
汚損生物の付着状況を調査した。この結果を第2表の基
準により評価した。
レン製無結節網(6節、400デニール/60本)に浸
漬塗布し風乾した後に、平成3年2月から和歌山県紀伊
田辺湾内の海面下約50cmに浸海保持し、網に対する
汚損生物の付着状況を調査した。この結果を第2表の基
準により評価した。
【0028】
【表2】
【0029】比較例処方は次の通りである。 比較例1 テトラエチルチウラムジスルフィド 15% アクリル樹脂(50%キシレン液) 50% キシレン 35% 結果を第3表に示す。
【0030】
【表3】
【0031】第3表に示した通り、本発明のN−ベンジ
ルジクロロマレイミド単独およびN−ベンジルジクロロ
マレイミドと〔化10〕、〔化11〕、〔化14〕、
〔化15〕で表される化合物の1種以上、2−(チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾール、テトラクロロイソ
フタロニトリルおよび2,2’−ジチオビス(ピリジン
−N−オキシド)とを有効成分とする漁網防汚剤は持続
性のある実用的な効果を示すとともに、毒性も低い安全
性の高い、かつ貯蔵安定性の良好な防汚剤を提供できる
ことが判明した。
ルジクロロマレイミド単独およびN−ベンジルジクロロ
マレイミドと〔化10〕、〔化11〕、〔化14〕、
〔化15〕で表される化合物の1種以上、2−(チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾール、テトラクロロイソ
フタロニトリルおよび2,2’−ジチオビス(ピリジン
−N−オキシド)とを有効成分とする漁網防汚剤は持続
性のある実用的な効果を示すとともに、毒性も低い安全
性の高い、かつ貯蔵安定性の良好な防汚剤を提供できる
ことが判明した。
【0032】実験2 本発明実施例2の船底防汚塗料を予め防錆塗料を塗布し
た試験鋼板に刷毛で均一に2回塗布して風乾した。得ら
れた試験鋼板を和歌山県紀伊田辺湾内の深度1.5mの
海中に平成2年8月から1年間浸海保持し、2ケ月毎に
各試験鋼板について汚損生物の付着状況を調査した。 比較例2 亜酸化銅 40% 弁柄 8% タルク 5% ロジン樹脂 10% 塩化ゴム樹脂 6% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 結果を第4表に示す。表中の数字は汚損生物付着面積パ
ーセントを表わす。
た試験鋼板に刷毛で均一に2回塗布して風乾した。得ら
れた試験鋼板を和歌山県紀伊田辺湾内の深度1.5mの
海中に平成2年8月から1年間浸海保持し、2ケ月毎に
各試験鋼板について汚損生物の付着状況を調査した。 比較例2 亜酸化銅 40% 弁柄 8% タルク 5% ロジン樹脂 10% 塩化ゴム樹脂 6% トリクレジルホスフェート 3% キシレン 28% 結果を第4表に示す。表中の数字は汚損生物付着面積パ
ーセントを表わす。
【0033】
【表4】
【0034】第4表に示した通り、本発明のN−ベンジ
ルジクロロマレイミド単独およびN−ベンジルジクロロ
マレイミドと〔化10〕、〔化11〕、〔化14〕、
〔化15〕で表される化合物の1種以上、2−(チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾール、テトラクロロイソ
フタロニトリルおよび2,2’−ジチオビス(ピリジン
−N−オキシド)とを有効成分とする船底防汚塗料は持
続性のある実用的な効果を示すとともに、毒性も低い安
全性の高い防汚剤を提供できることが判明した。
ルジクロロマレイミド単独およびN−ベンジルジクロロ
マレイミドと〔化10〕、〔化11〕、〔化14〕、
〔化15〕で表される化合物の1種以上、2−(チオシ
アノメチルチオ)ベンゾチアゾール、テトラクロロイソ
フタロニトリルおよび2,2’−ジチオビス(ピリジン
−N−オキシド)とを有効成分とする船底防汚塗料は持
続性のある実用的な効果を示すとともに、毒性も低い安
全性の高い防汚剤を提供できることが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷 直喜 福岡県築上郡吉富町大字小祝955番地 吉富製薬株式会社中央研究所内 (56)参考文献 特開 平4−120004(JP,A) 特開 昭64−90105(JP,A) 特開 平3−44303(JP,A) 特開 昭54−154522(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A01N 43/36 A01N 37/32 A01N 47/26
Claims (2)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、R1 、R2 は同一または異なって水素、ハロゲ
ン、炭素数1〜4個のアルキルを示す。)により表され
るN−ベンジルジクロロマレイミド化合物と、一般式 【化2】 (式中、R 3 は炭素数1〜4個のアルキルを、pは1ま
たは2を示す。)により表される化合物の1種以上を有
効成分として含有することを特徴とする海棲汚損生物付
着防止剤。 - 【請求項2】 一般式 【化3】 (式中、R1 、R2 は同一または異なって水素、ハロゲ
ン、炭素数1〜4個のアルキルを示す。)により表され
るN−ベンジルジクロロマレイミド化合物と、一般式 【化4】 (式中、R 3 は炭素数1〜4個のアルキルを、pは1ま
たは2を示す。)により表される化合物の1種以上を有
効成分として含有し、(a)一般式 R7 −(S)m−R7 (式中、R7 は炭素数1〜20個のアルキルを示し、m
は2〜10の整数を示す。)により表される化合物の1
種以上、(b)平均分子量が200〜1000を有する
ポリブテンの1種以上、(c)パラフィン類の1種以上
および(d)ワセリンから選ばれる(a)〜(d)の1
種以上を溶出調整剤として含有することを特徴とする海
棲汚損生物付着防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5123376A JP2878928B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 水中防汚剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5123376A JP2878928B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 水中防汚剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06305908A JPH06305908A (ja) | 1994-11-01 |
JP2878928B2 true JP2878928B2 (ja) | 1999-04-05 |
Family
ID=14859056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5123376A Expired - Lifetime JP2878928B2 (ja) | 1993-04-26 | 1993-04-26 | 水中防汚剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2878928B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04120004A (ja) * | 1990-09-07 | 1992-04-21 | Ichikawa Gosei Kagaku Kk | 防菌防かび剤 |
JP2859781B2 (ja) * | 1991-06-07 | 1999-02-24 | 吉富製薬株式会社 | 水中防汚剤 |
-
1993
- 1993-04-26 JP JP5123376A patent/JP2878928B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06305908A (ja) | 1994-11-01 |
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