JPH0769639B2 - トナー像形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電子写真法を応用した複写機，プリンタ，
ファクシミリ等のトナー像形成装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

第２図は、電子写真法を応用した一般的なトナー像形成
装置の断面図を示すものであり、図において、１は像担
体である用紙であり、ローラ2,2′により給紙される。
３は感光体である感光ドラムであり、現像部（図示せ
ず）で、静電層によりトナーを記録画像に対応するよう
に載せられている。４は転写器であり、ここに進入した
用紙１に感光ドラム３上のトナーが転写される。５は第
１のガイド板であり、感光体３から分離される用紙１の
進行方向に沿うように下方へ傾斜し、その後定着部６の
方向へ向かって上方へ傾斜するように形成されている。
定着機の入口ガイド７は用紙１の進行方向に従って上方
へ向かうように形成されている。この入口ガイド７を通
過後、定着ローラ8,加圧ローラ９を通る際、高温の定着
ローラ８によりトナーは用紙１に定着され、画像として
完成し、排出ローラ10,10′により装置外部へ排出され
る。

このような構成において、通常は感光ドラム３と定着機
６の間に２つのガイド板が順次配置されており、前記の
第１のガイド５と定着機入口ガイド７がこれに相当す
る。また第１のガイド5,定着機入口ガイド７双方とも、
用紙１と接触する面側には用紙１との抵抗を下げるとと
もに用紙１と接触する面上に飛散するトナーによって用
紙１が汚染されてしまうことを防ぐために、リブ等の空
部が数多く設けられている。

従来のリブの配置は第３図に示すように、定着機入口ガ
イド７のリブ位置と、第１のガイド５のリブ位置が一致
しているもの、あるいは第４図に示すように、互い違い
の位置にあり一致していないものが多い。リブ位置が一
致しているものは、リブ上に何らかの原因で付着したト
ナーは、用紙２の下面にこすられて用紙２の裏面に付着
し、定着機入口ガイド７上を通過するときに定着機入口
ガイド７リブに付着する。このトナーは定着機６の高温
下の雰囲気により溶融する。これを繰り返すことによ
り、定着機入口ガイド７のトナー付着が累積し、用紙１
の進行を妨害し、用紙１にしわ，紙詰まりを生じさせ
る。一方、リブ位置が一致していないものは、用紙が第
１のガイド５から定着機入口ガイド７へ進入する際、双
方のリブが一致していないため、定着機入口ガイド７の
リブに衝突し、紙詰まりを発生させることがあった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来のトナー像形成装置は以上のように構成されている
ので、リブが一致するものの場合も、一致しないものの
場合も、紙詰まりを発生させるという問題点があった。

この発明は、上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、紙詰まりを生じることのないトナー像形成
装置を得ることを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係るトナー像形成装置は、第１のガイド５の
リブと、定着機入口ガイド７のリブとを通常の用紙１走
行部では、わずかに不一致にするとともに、第１のガイ
ド５と定着機入口ガイド７とが相互に接する部分の近傍
ではリブ位置を相互に一致させるようにしたものであ
る。

〔作用〕

この発明における第１のガイド５のリブは、そのほとん
どの部分で定着機入口ガイド７のリブとはわずかに不一
致の位置にあるため、前述したようなトナーの累積によ
る紙詰まりは発生しない。また両ガイド5,7の接続部近
傍ではリブの位置が一致しているため、リブ位置の不一
致による紙詰まりは発生しない。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。

第１図は本発明の一実施例によるトナー像形成装置を示
し、この図は、転写機4,第１のガイド5,定着機入口ガイ
ド７の上面図である。図において、第１のガイド５のリ
ブ51は、定着機入口ガイド７のリブ71とそのほとんどの
部分でわずかに不一致であり、その近接部では定着機入
口ガイド７のリブ71と一致している。

即ち、前記のリブの内、像担体進行方向に対して上流側
の第１のガイド板５のリブ51は、下流側のガイド板７の
リブ71と接続部近傍で一致するよう、近接部の上流部よ
り漸次像担体外側へ移行するように設けられている。

この実施例は以上のように構成されており、ガイド５と
ガイド７との間でリブ51,71が連続するように形成され
ているため、転写器４の方から進入してきた用紙１は第
１のガイド５のリブ51上に沿って走行し、用紙１の先端
は第１のガイド５を通過し、定着機入口ガイド７のリブ
部71へ何の障害もなく乗り移ることができる。

また、直線状に形成されている第１のガイド５のリブ51
が定着機入口ガイド７との境界付近では折曲って形成さ
れているので、何らかの原因で用紙に付着したトナーが
第１のガイドのリブに付着してもこのリブ51の折曲り部
によってリブからガイド５のガイド面に落下するので、
従来、問題となっていたガイド７へのトナーの堆積は生
じない。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明に係るトナー像形成装置によれ
ば、第１のガイドのリブと、定着機入口ガイドのリブを
通常の走行部では不一致に、相互に近接している部分で
は一致するように構成したので、紙詰まりの発生のない
装置が安価に構成でき、高い信頼性のものを容易に得ら
れる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例によるトナー像形成装置を
示す上面図、第２図は従来装置の断面図、第３図，第４
図は従来のトナー像形成装置を示す上面図である。 図において、１は用紙、５は分割された第１のガイド
板、７は分割された別のガイド板（定着機入口ガイ
ド）、51,71はガイド板上の凸部（リブ）である。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】トナー像を像担体上に形成する手段と、 形成されたトナー像を像担体に加熱定着する手段とを備
   えたトナー像形成装置において、 前記像形成を行う部分と前記加熱定着を行う部分との間
   に像担体進行方向に直角方向に２以上の部材に分割され
   た、前記像担体を案内するガイド板を備え、 前記ガイド板には像担体の接触する面に多数の凸部を有
   しており、 前記凸部はそれぞれのガイド板同士が接する部分の近傍
   で、相互に一致した位置に有り、 前記接する部分以外の部分では、前記両ガイド板の凸部
   はわずかに不一致の位置に有ることを特徴とするトナー
   像形成装置。