JPH0769417A - 磁石で吸引可能なコンベアベルト及びコンベア装置 - Google Patents
磁石で吸引可能なコンベアベルト及びコンベア装置Info
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- JPH0769417A JPH0769417A JP5179349A JP17934993A JPH0769417A JP H0769417 A JPH0769417 A JP H0769417A JP 5179349 A JP5179349 A JP 5179349A JP 17934993 A JP17934993 A JP 17934993A JP H0769417 A JPH0769417 A JP H0769417A
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 磁石により吸引可能な性質を備えると共に、
厚さが薄く単位面積当たりの重量が小さく軽量であり、
高い可撓性を備えたコンベアベルト及び磁石により吸引
可能なコンベアベルトを使用したコンベア装置を提供す
る。 【構成】 常磁性を有する金属の微細片を含む可撓性フ
ェルト層１２の上面を表面カバー層で覆うと共にフェル
ト層の下面に可撓性樹脂製芯材層１４を重ね合わせ接着
してコンベアベルト１０を構成する。表面カバー層と可
撓性フェルト層１２は、ナイロン繊維のウエブの下方
に、常磁性を有する繊維径４〜２３μｍのステンレス金
属繊維のウエブを重ね、両ウエブをニードルパンチング
等によりフェルト化して形成する。この磁石により吸引
可能なコンベアベルトを１対のプーリのまわりに運動可
能に掛け渡し、且つ前記１対のプーリの間にコンベアベ
ルトの走行方向に伸長する電磁石を配置してコンベア装
置を構成する。
厚さが薄く単位面積当たりの重量が小さく軽量であり、
高い可撓性を備えたコンベアベルト及び磁石により吸引
可能なコンベアベルトを使用したコンベア装置を提供す
る。 【構成】 常磁性を有する金属の微細片を含む可撓性フ
ェルト層１２の上面を表面カバー層で覆うと共にフェル
ト層の下面に可撓性樹脂製芯材層１４を重ね合わせ接着
してコンベアベルト１０を構成する。表面カバー層と可
撓性フェルト層１２は、ナイロン繊維のウエブの下方
に、常磁性を有する繊維径４〜２３μｍのステンレス金
属繊維のウエブを重ね、両ウエブをニードルパンチング
等によりフェルト化して形成する。この磁石により吸引
可能なコンベアベルトを１対のプーリのまわりに運動可
能に掛け渡し、且つ前記１対のプーリの間にコンベアベ
ルトの走行方向に伸長する電磁石を配置してコンベア装
置を構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石により吸引可能な
フェルト層を備えるコンベアベルト並びにそのようなコ
ンベアベルト及び電磁石を使用するコンベア装置に関す
る。
フェルト層を備えるコンベアベルト並びにそのようなコ
ンベアベルト及び電磁石を使用するコンベア装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】電磁石により吸着される鉄板等のシート
材料を台上に積重ねたり或いは積重ねられたそのような
シート材料を１枚ずつ搬送するために、従来、電磁石と
コンベアベルトを備えたコンベア装置が知られている。
例えば、実開平４−９１９１３号公報は、無端ベルトを
１対のローラに掛け回し、この無端ベルトの上段部と下
段部の間に無端ベルト走行方向に長さが延びるマグネッ
トを配置し、磁性体である材料を前記マグネットで前記
下段部の下面に吸着させてこの材料を無端ベルトの走行
により搬送するベルト式搬送装置において、前記無端ベ
ルトにこの無端ベルトの全長に亘って連続又は不連続の
磁性部材を設け、下段部が下方へ垂れることを無くして
いる。この公報の装置においては、ベルトの全長に亘っ
て設けられる連続又は不連続の磁性材料は、具体的に
は、全金属薄板ベルト及び金属製線材入り被覆ベルトで
ある。
材料を台上に積重ねたり或いは積重ねられたそのような
シート材料を１枚ずつ搬送するために、従来、電磁石と
コンベアベルトを備えたコンベア装置が知られている。
例えば、実開平４−９１９１３号公報は、無端ベルトを
１対のローラに掛け回し、この無端ベルトの上段部と下
段部の間に無端ベルト走行方向に長さが延びるマグネッ
トを配置し、磁性体である材料を前記マグネットで前記
下段部の下面に吸着させてこの材料を無端ベルトの走行
により搬送するベルト式搬送装置において、前記無端ベ
ルトにこの無端ベルトの全長に亘って連続又は不連続の
磁性部材を設け、下段部が下方へ垂れることを無くして
いる。この公報の装置においては、ベルトの全長に亘っ
て設けられる連続又は不連続の磁性材料は、具体的に
は、全金属薄板ベルト及び金属製線材入り被覆ベルトで
ある。
【０００３】しかしながら、金属製薄板ベルトは被搬送
体との接触において被搬送体を傷つけることなどが問題
になる。更に接続部の切断事故の折りなどに危険を伴う
上、概して大きなプーリ装置を有するなど短所がある。
一方金属製線材入り被覆ベルトは、比較的狭い幅のもの
だけが製造されているため複数本で用いねばならず、ベ
ルト同志の間に間隙を有しているのが現状である。この
結果、何らかの理由で、この間隙に被搬送体の一部がも
ぐり込み、事故を誘発する危険性がある。金属製線材入
りゴム被覆コンベアベルトは、十分広い幅で供給される
ことができる。しかしこのようなベルトは、十分厚く重
量も増大しプーリ装置も大きなものが要求される不都合
があり、同時により大きな磁力を必要とする上から実際
的でない。
体との接触において被搬送体を傷つけることなどが問題
になる。更に接続部の切断事故の折りなどに危険を伴う
上、概して大きなプーリ装置を有するなど短所がある。
一方金属製線材入り被覆ベルトは、比較的狭い幅のもの
だけが製造されているため複数本で用いねばならず、ベ
ルト同志の間に間隙を有しているのが現状である。この
結果、何らかの理由で、この間隙に被搬送体の一部がも
ぐり込み、事故を誘発する危険性がある。金属製線材入
りゴム被覆コンベアベルトは、十分広い幅で供給される
ことができる。しかしこのようなベルトは、十分厚く重
量も増大しプーリ装置も大きなものが要求される不都合
があり、同時により大きな磁力を必要とする上から実際
的でない。
【０００４】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、磁石で吸引
可能な従来のコンベアベルトの欠点を解消し、高い可撓
性を備えて屈曲動力が比較的小さく、比較的幅広のコン
ベアベルトを作ることができ、大直径のプーリを必要と
せずに駆動可能なコンベアベルトを提供とすることであ
る。本発明の別の目的は、磁石で吸引可能な性質を備え
ると共に、コンベアベルトの厚さが比較的薄く単位面積
当たりの重量が比較的小さく軽量であり、高い可撓性を
備えたコンベアベルトを提供することである。
可能な従来のコンベアベルトの欠点を解消し、高い可撓
性を備えて屈曲動力が比較的小さく、比較的幅広のコン
ベアベルトを作ることができ、大直径のプーリを必要と
せずに駆動可能なコンベアベルトを提供とすることであ
る。本発明の別の目的は、磁石で吸引可能な性質を備え
ると共に、コンベアベルトの厚さが比較的薄く単位面積
当たりの重量が比較的小さく軽量であり、高い可撓性を
備えたコンベアベルトを提供することである。
【０００５】本発明の更に別の目的は、所定距離だけ離
間して配置した１対のプーリのまわりに上記コンベアベ
ルトを運動可能に掛け渡し、且つ前記１対のプーリの間
にコンベアベルトの走行方向に伸長する電磁石を配置
し、磁石で吸着可能な被搬送材料が前記電磁石の作動に
よりコンベアベルトに押圧されコンベアベルトの移動に
より移送されるコンベア装置を提供することである。
間して配置した１対のプーリのまわりに上記コンベアベ
ルトを運動可能に掛け渡し、且つ前記１対のプーリの間
にコンベアベルトの走行方向に伸長する電磁石を配置
し、磁石で吸着可能な被搬送材料が前記電磁石の作動に
よりコンベアベルトに押圧されコンベアベルトの移動に
より移送されるコンベア装置を提供することである。
【０００６】本発明の更に別の目的は、第１及び第２コ
ンベアベルトを所定距離にわたり相互に隣接し同速度で
移動させ、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬送材
料を挟んで搬送するコンベア装置において、第１コンベ
アベルトに常磁性を有するフェルト層を設け、第２コン
ベアベルトに隣接し第２コンベアベルトに沿って電磁石
を配置し、第１コンベアベルトのフェルト層を電磁石の
磁力により吸引することにより第１コンベアベルトを第
２コンベアベルトに押圧し第１及び第２コンベアベルト
の間に被搬送材料を保持し所定距離搬送させるコンベア
装置を提供することである。
ンベアベルトを所定距離にわたり相互に隣接し同速度で
移動させ、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬送材
料を挟んで搬送するコンベア装置において、第１コンベ
アベルトに常磁性を有するフェルト層を設け、第２コン
ベアベルトに隣接し第２コンベアベルトに沿って電磁石
を配置し、第１コンベアベルトのフェルト層を電磁石の
磁力により吸引することにより第１コンベアベルトを第
２コンベアベルトに押圧し第１及び第２コンベアベルト
の間に被搬送材料を保持し所定距離搬送させるコンベア
装置を提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の磁石で吸引可能
なコンベアベルトは、常磁性を有する金属の微細片を含
む可撓性フェルト層の上面を表面カバー層で覆うと共に
そのフェルト層の下面に可撓性樹脂製芯材層を重ね合わ
せ接着して成り、磁力を作用させることによりコンベア
ベルトが自重に抗し吸引され得る構成を有する。表面カ
バー層とフェルト層は、有機質繊維のウエブの下方に、
常磁性を有する繊維径４〜２３μｍのステンレス金属繊
維のウエブを重ね、ニードルパンチング、ウォータジエ
ット処理、縮充加工などの単独又は複合加工により層状
にフェルト化して成る。また表面カバー層とフェルト層
は、ナイロン繊維のウエブの下方に、常磁性を有する繊
維径４〜２３μｍのステンレス金属繊維と有機質繊維を
混綿して成るウエブを重ね、両ウエブをニードルパンチ
ング、ウォータジエット処理又は縮充加工により層状に
フェルト化して成ることができる。フェルト層は、可撓
性のある樹脂を含浸させて成ることができる。
なコンベアベルトは、常磁性を有する金属の微細片を含
む可撓性フェルト層の上面を表面カバー層で覆うと共に
そのフェルト層の下面に可撓性樹脂製芯材層を重ね合わ
せ接着して成り、磁力を作用させることによりコンベア
ベルトが自重に抗し吸引され得る構成を有する。表面カ
バー層とフェルト層は、有機質繊維のウエブの下方に、
常磁性を有する繊維径４〜２３μｍのステンレス金属繊
維のウエブを重ね、ニードルパンチング、ウォータジエ
ット処理、縮充加工などの単独又は複合加工により層状
にフェルト化して成る。また表面カバー層とフェルト層
は、ナイロン繊維のウエブの下方に、常磁性を有する繊
維径４〜２３μｍのステンレス金属繊維と有機質繊維を
混綿して成るウエブを重ね、両ウエブをニードルパンチ
ング、ウォータジエット処理又は縮充加工により層状に
フェルト化して成ることができる。フェルト層は、可撓
性のある樹脂を含浸させて成ることができる。
【０００８】本発明のコンベア装置は、本発明の上記磁
石で吸引可能なコンベアベルトを、所定距離だけ離間し
て配置した１対のプーリのまわりに運動可能に掛け渡
し、且つ前記１対のプーリの間にコンベアベルトの走行
方向に伸長する電磁石を配置する。磁石で吸着可能な被
搬送材料が前記電磁石の作動によりコンベアベルトに押
圧され、コンベアベルトの移動により移送される。磁石
で吸引可能なコンベアベルトは、コンベア装置の作動中
に前記電磁石に吸引される。
石で吸引可能なコンベアベルトを、所定距離だけ離間し
て配置した１対のプーリのまわりに運動可能に掛け渡
し、且つ前記１対のプーリの間にコンベアベルトの走行
方向に伸長する電磁石を配置する。磁石で吸着可能な被
搬送材料が前記電磁石の作動によりコンベアベルトに押
圧され、コンベアベルトの移動により移送される。磁石
で吸引可能なコンベアベルトは、コンベア装置の作動中
に前記電磁石に吸引される。
【０００９】本発明の別のコンベア装置は、第１及び第
２コンベアベルトを所定距離にわたり相互に隣接し同速
度で移動させ、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬
送材料を挟んで搬送する。第１コンベアベルトとして磁
石で吸引可能なコンベアベルトを使用し、第２コンベア
ベルトに隣接し第２コンベアベルトに沿って電磁石を配
置し、前記電磁石の磁力により第１コンベアベルトの常
磁性を有するフェルトを吸引することにより第１コンベ
アベルトを第２コンベアベルトに押圧し第１及び第２コ
ンベアベルトの間に被搬送材料を保持し搬送する。
２コンベアベルトを所定距離にわたり相互に隣接し同速
度で移動させ、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬
送材料を挟んで搬送する。第１コンベアベルトとして磁
石で吸引可能なコンベアベルトを使用し、第２コンベア
ベルトに隣接し第２コンベアベルトに沿って電磁石を配
置し、前記電磁石の磁力により第１コンベアベルトの常
磁性を有するフェルトを吸引することにより第１コンベ
アベルトを第２コンベアベルトに押圧し第１及び第２コ
ンベアベルトの間に被搬送材料を保持し搬送する。
【００１０】第１コンベアベルトにより囲まれる空間と
第２コンベアベルトにより囲まれる空間は相互に外方に
あることが可能であり、また電磁石が配置され第２コン
ベアベルトに囲まれる空間が更に第１コンベアベルトに
囲む構成とすることが可能である。コンベアベルトの表
面カバー層とフェルト層の構造は、上述のコンベアベル
トと同様とすることができる。
第２コンベアベルトにより囲まれる空間は相互に外方に
あることが可能であり、また電磁石が配置され第２コン
ベアベルトに囲まれる空間が更に第１コンベアベルトに
囲む構成とすることが可能である。コンベアベルトの表
面カバー層とフェルト層の構造は、上述のコンベアベル
トと同様とすることができる。
【００１１】
【実施例】図１は本発明の実施例のコンベアベルトの構
成を図解的に示す断面図、図２は本発明の磁石に吸引さ
れるコンベアベルトを組み込んだシートパイラーの要部
の図解的断面図、図３は磁石により吸引されるコンベア
ベルトを組み入れた本発明の実施例のコンベア装置の要
部断面図である。図１に示すように、磁石により吸引さ
れるコンベアベルト１０は、搬送材料に接触するコンベ
アベルト１０の表面を構成する表面カバー層１１、常磁
性を有する可撓性フェルト層１２、接着剤層１３、及び
可撓性芯材層１４を備える。表面カバー層１１は、ナイ
ロン繊維或いはその他の有機質繊維により成る。フェル
ト層１２は、繊維径４〜２３μｍのステンレス繊維より
成る。
成を図解的に示す断面図、図２は本発明の磁石に吸引さ
れるコンベアベルトを組み込んだシートパイラーの要部
の図解的断面図、図３は磁石により吸引されるコンベア
ベルトを組み入れた本発明の実施例のコンベア装置の要
部断面図である。図１に示すように、磁石により吸引さ
れるコンベアベルト１０は、搬送材料に接触するコンベ
アベルト１０の表面を構成する表面カバー層１１、常磁
性を有する可撓性フェルト層１２、接着剤層１３、及び
可撓性芯材層１４を備える。表面カバー層１１は、ナイ
ロン繊維或いはその他の有機質繊維により成る。フェル
ト層１２は、繊維径４〜２３μｍのステンレス繊維より
成る。
【００１２】表面カバー層１１とフェルト層１２は、ナ
イロン繊維その他の有機質繊維のウエブの下方に、繊維
径４〜２３μｍのステンレス繊維のウエブを置き、両方
のウエブををニードルパンチング、ウォータジエット処
理又は縮充加工などの単独又は複合加工により層状にフ
ェルト化して形成する。樹脂を含浸させてもよい。ニー
ドルパンチングは、ウエブの一方の面から繊維を伴って
他方の面へ向け針を通すことを繰り返して両面の繊維を
からませることにより繊維のウエブをフェルト状の不織
布に加工する。ニードルパンチングによる絡合が好適で
あるが、ウォータジエット処理を用いることもできる。
含浸させる樹脂は、ウレタン樹脂のような可撓性のもの
が適当である。表面カバー層１１及びフェルト層１２の
厚さは、例えば厚さ３．０ｍｍとされ、重さは１２００
ｇ／ｍ2（樹脂量２００ｇ／ｍ2を含む）である。フェル
ト層の中間又は下側にステンレス繊維又は有機質繊維か
ら成る基布を介在させることができる。芯材層１４は、
ポリエステル織物（帆布）等の軽くて強い材料の１層又
は多層から構成され、接着剤層１３により表面カバー層
１１及びフェルト層１２と接着され一体化される。芯材
層１４は、またフェルト層の中間又は下側にも介在させ
ることができる。
イロン繊維その他の有機質繊維のウエブの下方に、繊維
径４〜２３μｍのステンレス繊維のウエブを置き、両方
のウエブををニードルパンチング、ウォータジエット処
理又は縮充加工などの単独又は複合加工により層状にフ
ェルト化して形成する。樹脂を含浸させてもよい。ニー
ドルパンチングは、ウエブの一方の面から繊維を伴って
他方の面へ向け針を通すことを繰り返して両面の繊維を
からませることにより繊維のウエブをフェルト状の不織
布に加工する。ニードルパンチングによる絡合が好適で
あるが、ウォータジエット処理を用いることもできる。
含浸させる樹脂は、ウレタン樹脂のような可撓性のもの
が適当である。表面カバー層１１及びフェルト層１２の
厚さは、例えば厚さ３．０ｍｍとされ、重さは１２００
ｇ／ｍ2（樹脂量２００ｇ／ｍ2を含む）である。フェル
ト層の中間又は下側にステンレス繊維又は有機質繊維か
ら成る基布を介在させることができる。芯材層１４は、
ポリエステル織物（帆布）等の軽くて強い材料の１層又
は多層から構成され、接着剤層１３により表面カバー層
１１及びフェルト層１２と接着され一体化される。芯材
層１４は、またフェルト層の中間又は下側にも介在させ
ることができる。
【００１３】図２は図１のコンベアベルト１０を組み込
んだシートパイラー６の要部の図解的断面図である。図
２において、所定距離だけ離間して配置した１対のプー
リ２１、２２、及び補助プーリ２３、２４のまわりにコ
ンベアベルト１０を運動可能に掛け渡し、１対のプーリ
の間のコンベアベルトの下方部分の走行方向に複数の電
磁石９を配置する。磁石で吸着可能なシート材料Ｓが図
２の右方に設けられたコンベア１７によりプーリ２２付
近へ搬送され、そのシート材料Ｓが図２の左方の電磁石
９が付勢され作動することにより左方のコンベアベルト
１０の下面に押圧され、コンベアベルト１０の下方部分
の矢印方向の移動により台４２の上方へ搬送される。
んだシートパイラー６の要部の図解的断面図である。図
２において、所定距離だけ離間して配置した１対のプー
リ２１、２２、及び補助プーリ２３、２４のまわりにコ
ンベアベルト１０を運動可能に掛け渡し、１対のプーリ
の間のコンベアベルトの下方部分の走行方向に複数の電
磁石９を配置する。磁石で吸着可能なシート材料Ｓが図
２の右方に設けられたコンベア１７によりプーリ２２付
近へ搬送され、そのシート材料Ｓが図２の左方の電磁石
９が付勢され作動することにより左方のコンベアベルト
１０の下面に押圧され、コンベアベルト１０の下方部分
の矢印方向の移動により台４２の上方へ搬送される。
【００１４】図２のシートパイラー６において、複数の
電磁石９の作動を制御することにより、シート材料は、
右方の台４２上又は左方の台４６へ積重ねられる。２つ
の台に交互にシート材料を充填することにより、台の交
換のために中断することなくシート材料を積重ねること
ができる。コンベアベルト１０の下方部分は、電磁石９
に吸引されるので、シート材料Ｓが搬送されない場合に
おいても電磁石９が付勢される間及び領域において垂れ
下がることを防止できる。
電磁石９の作動を制御することにより、シート材料は、
右方の台４２上又は左方の台４６へ積重ねられる。２つ
の台に交互にシート材料を充填することにより、台の交
換のために中断することなくシート材料を積重ねること
ができる。コンベアベルト１０の下方部分は、電磁石９
に吸引されるので、シート材料Ｓが搬送されない場合に
おいても電磁石９が付勢される間及び領域において垂れ
下がることを防止できる。
【００１５】図３の本発明の実施例のコンベア装置８
は、１対のプーリ３１、３２及び補助プーリ３３の回り
に掛け渡された第１コンベアベルト１０の上方走行部分
と１対のプーリ３４、３５に掛け渡された第２コンベア
ベルト１８の下方走行部分を相互に隣接させ同速度で移
動させ、隣接し同速度で移動される第１及び第２コンベ
アベルトの走行部分の間に紙片等の被搬送材料Ａを挟ん
で搬送する。第１コンベアベルト１０は、図１の断面を
有し常磁性を有するフェルト層１２を備える。第２コン
ベアベルト１８の下方走行部分に沿って走行方向に電磁
石９が配置される。コンベア装置８の作動において、前
記電磁石９が付勢されるとその磁力により第１コンベア
ベルト１０の常磁性を有するフェルト層が吸引され、そ
のため第１コンベアベルト１０の上方走行部分が第２コ
ンベアベルト１８の下方走行部分に押圧され、両走行部
分の間に被搬送材料Ａを保持し搬送することができる。
第１コンベアベルト１０により囲まれプーリ３１、３
２、３３を含む空間は、第２コンベアベルト１８により
囲まれプーリ３４、３５及び電磁石９を含む空間の外方
にあることが可能である。また電磁石９が配置され第２
コンベアベルト１８に囲まれる空間が更に第１コンベア
ベルト１０に囲まれる構成とすることが可能である。
は、１対のプーリ３１、３２及び補助プーリ３３の回り
に掛け渡された第１コンベアベルト１０の上方走行部分
と１対のプーリ３４、３５に掛け渡された第２コンベア
ベルト１８の下方走行部分を相互に隣接させ同速度で移
動させ、隣接し同速度で移動される第１及び第２コンベ
アベルトの走行部分の間に紙片等の被搬送材料Ａを挟ん
で搬送する。第１コンベアベルト１０は、図１の断面を
有し常磁性を有するフェルト層１２を備える。第２コン
ベアベルト１８の下方走行部分に沿って走行方向に電磁
石９が配置される。コンベア装置８の作動において、前
記電磁石９が付勢されるとその磁力により第１コンベア
ベルト１０の常磁性を有するフェルト層が吸引され、そ
のため第１コンベアベルト１０の上方走行部分が第２コ
ンベアベルト１８の下方走行部分に押圧され、両走行部
分の間に被搬送材料Ａを保持し搬送することができる。
第１コンベアベルト１０により囲まれプーリ３１、３
２、３３を含む空間は、第２コンベアベルト１８により
囲まれプーリ３４、３５及び電磁石９を含む空間の外方
にあることが可能である。また電磁石９が配置され第２
コンベアベルト１８に囲まれる空間が更に第１コンベア
ベルト１０に囲まれる構成とすることが可能である。
【００１６】図３のコンベア装置の第１コンベアベルト
１０は、図１のコンベアベルトと同様の断面構造を有す
る。
１０は、図１のコンベアベルトと同様の断面構造を有す
る。
【００１７】
【発明の効果】本発明のコンベアベルトは、磁石で吸引
可能な性質を備えると共に、高い可撓性を備え、屈曲動
力が比較的小さく、容易に幅広いコンベアベルトとする
ことができる。また厚さが比較的薄く単位面積当たりの
重量が比較的小さく軽量であり、高い可撓性を備え、そ
れ故大直径のプーリを必要とせずコンベア装置全体をコ
ンパクトに構成することができる。
可能な性質を備えると共に、高い可撓性を備え、屈曲動
力が比較的小さく、容易に幅広いコンベアベルトとする
ことができる。また厚さが比較的薄く単位面積当たりの
重量が比較的小さく軽量であり、高い可撓性を備え、そ
れ故大直径のプーリを必要とせずコンベア装置全体をコ
ンパクトに構成することができる。
【００１８】本発明コンベア装置は、磁石により吸引可
能な常磁性を備えるフェルト層を備えるコンベアベルト
を所定距離だけ離間して配置した１対のプーリのまわり
に運動可能に掛け渡し、且つ前記１対のプーリの間にコ
ンベアベルトの走行方向に伸長する電磁石を配置し、磁
石で吸着可能な被搬送材料が前記電磁石の作動によりコ
ンベアベルトに押圧されコンベアベルトの移動により移
送される。このコンベア装置においては、被搬送材料が
コンベアベルトを電磁石に押圧しない場合にもコンベア
ベルト自体が磁石に吸引され、下方に垂れ下がることが
ない。本発明のコンベア装置は、第１及び第２コンベア
ベルトを所定距離にわたり相互に隣接し同速度で移動
し、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬送材料を挟
んで搬送し、第１コンベアベルトに常磁性を有するフェ
ルト層を設け、第２コンベアベルトに隣接し第２コンベ
アベルトに沿って電磁石を配置するので、第１コンベア
ベルトのフェルト層が電磁石の磁力により吸引され、複
雑な構成を取ることなく第１及び第２コンベアベルトの
間に被搬送材料を保持し所定距離搬送させることができ
る。
能な常磁性を備えるフェルト層を備えるコンベアベルト
を所定距離だけ離間して配置した１対のプーリのまわり
に運動可能に掛け渡し、且つ前記１対のプーリの間にコ
ンベアベルトの走行方向に伸長する電磁石を配置し、磁
石で吸着可能な被搬送材料が前記電磁石の作動によりコ
ンベアベルトに押圧されコンベアベルトの移動により移
送される。このコンベア装置においては、被搬送材料が
コンベアベルトを電磁石に押圧しない場合にもコンベア
ベルト自体が磁石に吸引され、下方に垂れ下がることが
ない。本発明のコンベア装置は、第１及び第２コンベア
ベルトを所定距離にわたり相互に隣接し同速度で移動
し、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬送材料を挟
んで搬送し、第１コンベアベルトに常磁性を有するフェ
ルト層を設け、第２コンベアベルトに隣接し第２コンベ
アベルトに沿って電磁石を配置するので、第１コンベア
ベルトのフェルト層が電磁石の磁力により吸引され、複
雑な構成を取ることなく第１及び第２コンベアベルトの
間に被搬送材料を保持し所定距離搬送させることができ
る。
【図１】本発明の実施例のコンベアベルトの構成を図解
的に示す断面図。
的に示す断面図。
【図２】本発明の磁石に吸引されるコンベアベルトを組
み込んだシートパイラーの要部の図解的断面図。
み込んだシートパイラーの要部の図解的断面図。
【図３】磁石により吸引されるコンベアベルトを組み入
れた本発明の実施例のコンベア装置の要部断面図であ
る。
れた本発明の実施例のコンベア装置の要部断面図であ
る。
６、８：コンベア装置、９：電磁石、１０：磁石により
吸引されるコンベアベルト、１１：表面カバー層、１
２：フェルト層、１３：接着層、１４：芯材層、１８：
第２コンベアベルト、２１〜２４、３１〜３５：プー
リ。
吸引されるコンベアベルト、１１：表面カバー層、１
２：フェルト層、１３：接着層、１４：芯材層、１８：
第２コンベアベルト、２１〜２４、３１〜３５：プー
リ。
Claims (6)
- 【請求項１】 コンベアベルトにおいて、常磁性を有す
る金属の微細片を含む可撓性フェルト層（１２）の上面
を表面カバー層（１１）で覆うと共に該フェルト層の下
面に可撓性樹脂製芯材層（１４）を重ね合わせ接着して
構成し、コンベアベルトが自重に抗し磁石に吸引される
ことを特徴とするコンベアベルト。 - 【請求項２】 請求項１に記載のコンベアベルトにおい
て、前記表面カバー層（１１）と前記フェルト層（１
２）は、有機質繊維のウエブの下方に、常磁性を有する
繊維径４〜２３μｍのステンレス金属繊維のウエブ重
ね、ニードルパンチング又はウォータジエット処理によ
り層状にフェルト化して成ることを特徴とするコンベア
ベルト。 - 【請求項３】 請求項１に記載のコンベアベルトにおい
て、前記表面カバー層（１１）と前記フェルト層（１
２）は、ナイロン繊維のウエブの下方に、常磁性を有す
る繊維径４〜２３μｍのステンレス金属繊維と有機質繊
維を混綿して成るウエブを重ね、ニードルパンチング、
ウォータジエット処理又は縮充加工のうちの単独又は複
合の加工により層状にフェルト化して成ることを特徴と
するコンベアベルト。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の
コンベアベルト（１０）を１対のプーリのまわりに運動
可能に掛け渡し、前記１対のプーリの間にコンベアベル
トの走行方向に伸長する電磁石（９）を配置し、磁石で
吸着可能な被搬送材料（Ｓ）が前記電磁石の作動により
コンベアベルトに押圧されコンベアベルトの移動により
移送されると共に、コンベアベルトが電磁石（９）によ
り自重に抗し吸引されることを特徴とするコンベア装
置。 - 【請求項５】 請求項１乃至３のいずれか１項に記載の
コンベアベルトから成る第１コンベアベルト（１０）と
第２コンベアベルト（１８）を所定距離にわたり相互に
隣接し同速度で移動させ、第２コンベアベルト（１８）
に隣接し第２コンベアベルトに沿って電磁石（９）を配
置し、電磁石（９）の磁力により第１コンベアベルト
（１０）を吸引して第２コンベアベルト（１８）に押圧
し、第１及び第２コンベアベルトの間に被搬送材料
（Ａ）を保持し搬送することを特徴とするコンベア装
置。 - 【請求項６】 請求項５に記載のコンベア装置におい
て、第１コンベアベルトにより囲まれる空間と第２コン
ベアベルトにより囲まれる空間が相互に外方にあること
を特徴とするコンベア装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5179349A JP2617679B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 磁石で吸引可能なコンベアベルト及びコンベア装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5179349A JP2617679B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 磁石で吸引可能なコンベアベルト及びコンベア装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0769417A true JPH0769417A (ja) | 1995-03-14 |
| JP2617679B2 JP2617679B2 (ja) | 1997-06-04 |
Family
ID=16064296
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5179349A Expired - Lifetime JP2617679B2 (ja) | 1993-07-20 | 1993-07-20 | 磁石で吸引可能なコンベアベルト及びコンベア装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2617679B2 (ja) |
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| JP2617679B2 (ja) | 1997-06-04 |
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