JP4086942B2 - プリプレグの製造装置 - Google Patents

プリプレグの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4086942B2
JP4086942B2 JP30498097A JP30498097A JP4086942B2 JP 4086942 B2 JP4086942 B2 JP 4086942B2 JP 30498097 A JP30498097 A JP 30498097A JP 30498097 A JP30498097 A JP 30498097A JP 4086942 B2 JP4086942 B2 JP 4086942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin sheet
roller
pressing
rollers
continuous fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30498097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11114953A (ja
Inventor
廣幸 佐藤
稔 豊田
康雄 古河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Rayon Co Ltd
Original Assignee
Toho Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toho Rayon Co Ltd filed Critical Toho Rayon Co Ltd
Priority to JP30498097A priority Critical patent/JP4086942B2/ja
Publication of JPH11114953A publication Critical patent/JPH11114953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4086942B2 publication Critical patent/JP4086942B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリプレグの製造装置に係り、とくに連続繊維とB−ステージの樹脂シートとを重合わせて含浸ローラ間に供給し、該含浸ローラによる加圧および/または加熱によって樹脂シートの樹脂を連続繊維中に含浸させるようにしたプリプレグの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
繊維強化プラスチックを製造するための中間材料として、プリプレグが広く用いられている。プリプレグは炭素繊維やガラス繊維等の強化繊維をマトリックス樹脂に含浸し、加熱して半硬化状態でシート状にし、離型紙に貼付けた状態で巻取ったものであって、成形時には離型紙を取除き、プレス法、オートクレーブ法、フィラメントワインド法等によって加熱賦型して硬化することによって、繊維強化樹脂成形品が製造される。
【0003】
このようなプリプレグの製造法は湿式法と乾式法とに分けられる。湿式法は粘稠な樹脂混合物を補強材に含浸する工程で、溶剤で希釈した溶液に浸漬するようにしたものである。これに対して乾式法は、マトリックス樹脂混合物を直接補強繊維に含浸するようにしたものであって、溶剤処理の工程を必要としていない。強化繊維を多数本平行に引き揃えてマトリックス樹脂を含浸させた一方向プリプレグはとくに乾式法によって製造されている。
【0004】
乾式法による一方向プリプレグの製造方法は、例えば特公平2−26845号公報に開示されている。平行にシート状に繰出された強化繊維の上下面にそれぞれ樹脂シートを重合わせるとともに、その積層物を加熱ロール間に供給して加圧および加熱することにより、樹脂を強化繊維側に含浸させてプリプレグを製造するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
強化繊維を一方向に配列したシート状の連続繊維列にB−ステージのフィルム状の熱硬化性樹脂を含浸させるために押圧ローラによって積層物を圧着させると、連続繊維列と樹脂フィルムとの間に介在した空気溜りが抜けないでそのまま残存し、成形物のボイドの原因となる。また、このような空気溜りによってプリプレグの表面の剥離紙にしわを発生する原因になり、このようなしわが一方向プリプレグの欠陥として残るという問題がある。
【0006】
このような問題を解消するために、特公平4−60009号公報には、マトリックス樹脂を連続繊維中に含浸させるための含浸ロールの直前に空気溜り防止ロールと空気溜り防止板とを上下に配置し、これらによって連続繊維と樹脂シートとの間に介在する空気溜りを押出すようにしていた。
【0007】
ところが上記のような構成によれば、抱きこまれた空気溜りを上流側に押しやるだけであって、両者の間から空気溜りを効果的に排出することができず、単に空気溜りが押し潰されるだけであった。また空気溜り防止ロールの代りに空気溜り防止板を上側に設けると、このような防止板が強化繊維と擦れて傷をつけたり毛羽立ちを生じたりする問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであって、連続繊維にマトリックス樹脂を含浸させて一方向プリプレグを製造する際に、連続繊維と樹脂シートとの間に介在する空気を側方に排出するようにし、ボイドを含まない成形物に仕上げ、さらには工程安定性に優れるとともに、しわや欠陥がなくなるようにしたプリプレグの製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願の製造装置に関する発明は、帯状に配列された連続繊維とB−ステージの樹脂シートとを厚さ方向に重合わせて前記連続繊維の長さ方向に走行させながら含浸ローラ間に供給し、該含浸ローラによる加圧および/または加熱によって前記樹脂シートの樹脂を連続繊維中に含浸させ、上面にスクリムクロスを貼付けるようにしたプリプレグの製造装置において、
前記連続繊維と前記樹脂シートとの間に介在する空気を前記連続繊維および前記樹脂シートの幅方向側端側に排出するように押圧する押圧手段を前記含浸ローラの上流側に設けるようにし、しかも前記押圧手段が幅方向の中央部が両側の部分よりも直径が大きな太鼓型またはビヤ樽型に構成された中高のローラであってしかもその外周面の縦方向の断面形状の曲率が異なる複数のフリーローラから成る押圧ローラから構成され、前記連続繊維または前記樹脂シートと接触する前記中高の押圧ローラの前記樹脂シートの進行方向上流側の押圧ローラの曲率半径が最も小さく、前記樹脂シートの進行方向下流側の押圧ローラの 曲率半径が最も大きくなっており、これによって前記樹脂シートの進行方向下流側にゆくに従って曲率が順次小さくなるように配置したことを特徴とするプリプレグの製造装置に関するものである。
【0011】
製造装置に関する別の発明は、帯状に配列された連続繊維とB−ステージの樹脂シートとを厚さ方向に重合わせて前記連続繊維の長さ方向に走行させながら含浸ローラ間に供給し、該含浸ローラによる加圧および/または加熱によって前記樹脂シートの樹脂を連続繊維中に含浸させ、上面にスクリムクロスを貼付けるようにしたプリプレグの製造装置において、
前記連続繊維と前記樹脂シートとの間に介在する空気を前記連続繊維および前記樹脂シートの幅方向側端側に排出するように押圧する押圧手段を前記含浸ローラの上流側に設けるようにし、しかも前記押圧手段がその幅が漸次変化する押圧板から成り、前記連続繊維または前記樹脂シートとほぼ同一の速度で走行するベルトを介して前記連続繊維または前記樹脂シートと接触する幅が次第に増加するように前記押圧板が配置されていることを特徴とするプリプレグの製造装置に関するものである。
【0012】
このようなプリプレグの製造装置において、前記押圧手段と対向するように加熱手段が配されていてよい。また前記連続繊維と前記樹脂シートとの走行方向に沿って複数の含浸ローラが多段に配され、しかも複数の含浸ローラ間に前記押圧手段が配されていてよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施の形態に係るプリプレグの製造方法およびその装置の全体の概略を示すものであって、強化繊維を構成する連続する炭素繊維10を帯状にして配列するとともに、その上側に上側樹脂シート11を重合わせ、下側に下側樹脂シート12を重合わせ、これらの積層物を含浸ローラ13、14間および含浸ローラ15、16間を通過させるようにしている。このような含浸ローラ13、14および15、16間を通過する際に、これらの含浸ローラ13〜16によって与えられる圧力と熱とによって、上下の樹脂シート11、12上に担持されているマトリックス樹脂が炭素繊維10に含浸し、これによってプリプレグが製造されるようになっている。
【0014】
補強繊維を構成する炭素繊維10はパッケージ20から供給され、上下の樹脂シート11、12はそれぞれローラ21、22から供給される。そして炭素繊維10はパッケージ20から繰出されてローラガイド23によって案内され、上側樹脂シート11はローラ21から繰出されてローラガイド25によって案内され、下側樹脂シート12はローラ22から繰出され、ローラガイド25によって案内され、ニップローラ24によって3者が重合わされて所定の幅をもった積層物を構成するようになっている。
【0015】
第2段目の含浸ローラ15、16を経た後に、上側の樹脂シート11を担持するベースシート28がニップローラ29によって積層物から分離され、ローラ30に巻取られるようになっている。
【0016】
このようにベースシート28が剥離された積層物の上面にはスクリムクロス34が貼付けられるようになっている。スクリムクロス34はスクリムクロス供給ローラ35から繰出されるとともに、ローラガイド36によって積層物の上面に接合され、貼合わせローラ37、38によって圧力と熱とが加えられてスクリムクロス34が積層物の上面に貼合わされる。そしてこの後にプリプレグ巻取りローラ40によって完成した一方向プリプレグが巻取られるようになる。
【0017】
ここで使用される強化繊維としては、一般に繊維強化樹脂複合材料における強化繊維として使用される強化用繊維群であってよい。具体的には、無機繊維、有機繊維、金属繊維、金属被覆繊維またはそれらの混合から成り、無機繊維としては炭素繊維、黒鉛繊維、炭化珪素繊維、アルミナ繊維、タングステンカーバイト繊維、ボロン繊維、ガラス繊維等が用いられてよい。有機繊維の場合にはアラミド繊維、高密度ポリエチレン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維等の有機繊維が挙げられる。また金属繊維としては、ステンレス繊維が挙げられる。金属被覆繊維としては、上記の無機繊維および有機繊維の表面にニッケル、銅等の金属層を電解メッキまたは無電解メッキによって形成した繊維であってよい。とくに炭素繊維あるいは黒鉛繊維が好ましく、この場合に通常その目付は50〜300g/mであってよい。
【0018】
これに対して上側樹脂シート11あるいは下側樹脂シート12によって含浸されるマトリックス樹脂としては、通常強化繊維複合材料のマトリックス樹脂として用いられている熱硬化性樹脂であってよく、とくにエポキシ樹脂が好適に使用される。エポキシ樹脂硬化剤は、エポキシ基と反応し得る活性基を有する化合物であれば用いることができる。好ましくは、アミノ基、酸無水物基、アジド基を有する化合物が適している。具体的にはジシアンジアミド、ジアミノジフェニルスルホンの各種異性体やアミノ安息香酸エステル類が適している。エポキシ樹脂以外の熱硬化性樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等が使用される。
【0019】
なお上記の方法で製造される一方向プリプレグにおいては、上記の熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合して用いることも好適である。好適な熱可塑性樹脂としては、ポリアクリレート、ポリアミド、アラミド、ポリエステル、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン等である。これらの熱可塑性樹脂を併用することによって、靭性の高い硬化性成形物を供給することが可能になる。
【0020】
このようなマトリックス樹脂は、硬化剤および硬化促進剤その他の添加物を混合し、フィルム状の樹脂、すなわちB−ステージ状態の樹脂フィルムとして、離型紙に担持する。
【0021】
なおここでは上記上側樹脂シート11と下側樹脂シート12とにそれぞれマトリックス樹脂を担持させているが、何れか一方を樹脂を担持していないベースシートのみから構成することも可能である。またマトリックス樹脂を担持させているベースシートは、予めスクリムクロスが貼合されたベースシートであってもよい。
【0022】
マトリックス樹脂の含浸および一方のベースフィルム28の剥離後において貼付けられるスクリムクロス34は、上記の各種の強化繊維を平織または朱子織したものであってよく、炭素繊維や有機高弾性繊維から成るものである場合には、厚さが0.01〜0.20mmであって、目付が5〜100g/m程度であってよい。ガラス繊維から成るスクリムクロスの場合には、目付が10〜100g/m、より好ましくは20〜30g/mから成る極めて薄いガラス繊維織物が用いられる。このようなガラス繊維織物は、一方向プリプレグの幅方向に強度を与え、強化繊維材の配列の乱れを防止することになる。
【0023】
本実施の形態のプリプレグの製造方法および装置の特徴は、とくに第1段の含浸ローラ13、14と第2段の含浸ローラ15、16との間に樹脂シート11、12と炭素繊維10との間に介在される空気を排出するための押圧手段を設けたものである。ここで押圧手段は図2〜図4に示すように、複数本の、例えば8本の押圧ローラ51〜58によって構成されている。これらの押圧ローラ51〜58はホットプレート50上にフリーローラとして配列されている。
【0024】
押圧ローラ51〜58はその直径が互いに等しく構成されているのに対し、その有効幅がプリプレグの走行方向に沿って次第に増加するように配列されていることである。すなわち有効接触長さがプリプレグシートの中心から幅方向両側に順次増加するように8本の押圧ローラ51〜58が配列されており、これによって強化繊維を傷つけることなくしかも積層物の中に抱きこんだ空気をシートの幅方向両側に追いやるようにし、これによって工程の安定化を図るようにしている。
【0025】
このように押圧幅の異なる押圧ローラ51〜58の本数および間隔は任意であるが、とくに4本〜15本が好ましく、7〜10本がより好ましい。またその間隔は5〜10cmの値が熱効率およびローラのメインテナンスの点から好ましい。
【0026】
このような押圧ローラ51〜58の設置場所はとくに限定されないが、強化繊維10にフィルム状熱可塑性繊維樹脂11、12を含浸させる第1段の含浸ローラ13、14と第2段の含浸ローラ15、16との間がより好ましい。またこのような押圧ローラ51〜58はシリンダにより加圧されたローラでも、自重により押圧するフリーローラであってもよい。
【0027】
これらの押圧ローラ51〜58は何れもがシートとの接触によって消極的に回転するフリーローラであることが、構造上および設備上の理由から好ましい。またこれらのローラ51〜58は内部に加熱手段を備え、含浸ローラ13〜16とほぼ同温に加熱するようにすることが好ましい。これらの押圧ローラ51〜58の下側には加熱板から成るホットプレート50が配される。なおホットプレート50はその表面が平滑であることが望ましい。ホットプレート50の表面に溝があると、溝によって離型紙が剥離する可能性があるからである。
【0028】
各押圧ローラ51〜58の線圧は0.05〜1.0kg/cmの範囲内であることが好ましく、0.1〜0.5kg/cmの範囲内であることがより好ましい。またこの線圧はシートの進行方向に沿って同等か、あるいはまた進行方向下流側に行くに従って次第に大きくなるようにするのが、空気溜りを幅方向両側へ追いやる点から好ましい。またこれらの押圧ローラ51〜58の表面は鉄にハードクロムメッキを施して耐久性を高めたローラを用いることがより好ましい。
【0029】
次に別の実施の形態を図5および図6によって説明する。この実施の形態においては、押圧手段として8本の押圧ローラ61〜68を用いるようにし、これらの押圧ローラ61〜68をホットプレート50上に順次配列したものである。
【0030】
ここで押圧ローラ61〜68は総て中高のローラから構成されており、その幅方向の中央部が両側の部分よりも直径が大きな太鼓型またはビヤ樽型に構成されている。そして太鼓またはビヤ樽の曲率半径が8本の押圧ローラ61〜68で互いに異なっており、シートの進行方向上流側の押圧ローラ61の曲率半径が最も小さく、シートの進行方向下流側の押圧ローラ68の曲率半径が最も大きくなっている。そして押圧ローラ61〜68はその順に曲率半径が次第に大きくなるように配列されている。
【0031】
従ってこのような押圧ローラ61〜68の下側を炭素繊維10と上下の樹脂シート11、12との積層物が通過する際に、これらの間に介在されている空気はシートの幅方向両側へ押圧ローラ61〜68によって順次押されるようにして排出されることになる。
【0032】
なお押圧ローラ61〜68の本数および配列については、各種の組合わせが採用可能であって、製造されるプリプレグの種類に応じて任意に設計変更が可能である。一般にこれらの押圧ローラ61〜68は何れも加熱ローラであってよく、しかも表面にハードクロムメッキが施された平ローラから構成されてよい。またこれらの押圧ローラ61〜68は何れもシートと接触することによって消極的に回転するフリーローラから構成されてよい。
【0033】
次に別の実施の形態を図7〜図9によって説明する。この実施の形態は、押圧手段を押圧板70によって構成したものである。押圧板70はガイドローラ71、72によって案内されるベルト73と組合わせて用いられるようになっている。ここで押圧板70はとくに図9に示すように、その幅がシートの進行方向に沿って次第に増大するほぼ2等辺3角形状の形状をなしている。
【0034】
炭素繊維10と上下の樹脂シート11、12との積層物は図8に示すように、ホットプレート50とベルト73との間を通過することになり、このときにホットプレート50上の押圧板70によってベルト73を介して積層物が押圧されることになる。ここでベルト73はシートと同一の速度で走行駆動されるようになっており、押圧板70の押圧力を積層物に対して与えながらしかも押圧板70と摺接して走行するようになっている。
【0035】
従ってこのような構成によれば、押圧板70の押圧力によって積層物中の炭素繊維10と上下の樹脂シート11、12との間に介在する空気をシートの幅方向両側へ追いやるようにして排出することが可能になる。しかも固定配置された押圧板70と積層物との間にベルト73が配され、このベルト73が積層シートと同一の速度で移動するために、たとえ押圧板70で押圧しても積層シートの表面が乱れることがなく、このために炭素繊維10等の強化繊維が乱れて毛羽立ったり損傷したりすることがなくなる。
【0036】
【発明の効果】
【0037】
【0038】
【0039】
本願の第1の発明であって、連続繊維と樹脂シートとの間に介在する空気を連続繊維および樹脂シートの幅方向側端側に排出するように押圧する押圧手段を含浸ローラの上流側に設けるようにし、しかも押圧手段が幅方向の中央部が両側の部分よりも直径が大きな太鼓型またはビヤ樽型に構成された中高のローラであってしかもその外周面の縦方向の断面形状の曲率が異なる複数のフリーローラから成る押圧ローラから構成され、連続繊維または樹脂シートと接触する中高の押圧ローラの樹脂シートの進行方向上流側の押圧ローラの曲率半径が最も小さく、樹脂シートの進行方向下流側の押圧ローラの曲率半径が最も大きくなっており、これによって樹脂シートの進行方向下流側にゆくに従って曲率が順次小さくなるように配置した構成によれば、曲率が順次小さくなるように配置されている中高のローラによって連続繊維と樹脂シートとの間に介在する空気が幅方向の側端側に効果的に排出されることになる。
【0040】
本願の別の発明であって、連続繊維と樹脂シートとの間に介在する空気を連続繊維および樹脂シートの幅方向側端側に排出するように押圧する押圧手段を含浸ローラの上流側に設けるようにし、しかも押圧手段がその幅が漸次変化する押圧板から成り、連続繊維または樹脂シートとほぼ同一の速度で走行するベルトを介して連続繊維または樹脂シートと接触する幅が次第に増加するように押圧板が配置されている構成によれば、その幅が漸次変化する押圧板によって連続繊維と樹脂シートとの間に介在する空気を幅方向側端側に排出することが可能になる。また押圧板が直接連続繊維あるいは樹脂シートに直接接触するのがベルトによって回避されるために、連続繊維が乱れたり損傷したりすることが防止される。
【0041】
押圧手段と対向するように加熱手段が配されている構成によれば、押圧手段による空気の排出の際に、加熱手段によって連続繊維と樹脂シートとが加熱されるようになる。
【0042】
連続繊維と樹脂シートとの走行方向に沿って複数の含浸ローラが多段に配され、しかも複数の含浸ローラ間に押圧手段が配されている構成によれば、より効果的に空気の排出を行なうことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プリプレグの製造工程の全体の概略を示す側面図である。
【図2】 押圧ローラの配置を示す側面図である。
【図3】 押圧ローラの配置を示す平面図である。
【図4】 押圧ローラの配置を示す縦断面図である。
【図5】 別の実施の形態の押圧ローラの配置を示す平面図である。
【図6】 押圧ローラの配置を示す縦断面図である。
【図7】 さらに別の実施の形態の押圧機構の外観斜視図である。
【図8】 同側面図である。
【図9】 押圧板の平面図である。
【符号の説明】
10 炭素繊維
11 上側樹脂シート
12 下側樹脂シート
13 含浸ローラ(上)
14 含浸ローラ(下)
15 含浸ローラ(上)
16 含浸ローラ(下)
20 パッケージ
21、22 ローラ
23、25 ローラガイド
24 ニップローラ
28 ベースシート
29 ニップローラ
30 ローラ
34 スクリムクロス
35 スクリムクロス供給ローラ
36 ローラガイド
37 貼合わせローラ(上)
38 貼合わせローラ(下)
40 プリプレグ巻取りローラ
50 ホットプレート
51〜58 押圧ローラ
61〜68 押圧ローラ
70 押圧板
71、72 ガイドローラ
73 ベルト

Claims (4)

  1. 帯状に配列された連続繊維とB−ステージの樹脂シートとを厚さ方向に重合わせて前記連続繊維の長さ方向に走行させながら含浸ローラ間に供給し、該含浸ローラによる加圧および/または加熱によって前記樹脂シートの樹脂を連続繊維中に含浸させ、上面にスクリムクロスを貼付けるようにしたプリプレグの製造装置において、
    前記連続繊維と前記樹脂シートとの間に介在する空気を前記連続繊維および前記樹脂シートの幅方向側端側に排出するように押圧する押圧手段を前記含浸ローラの上流側に設けるようにし、しかも前記押圧手段が幅方向の中央部が両側の部分よりも直径が大きな太鼓型またはビヤ樽型に構成された中高のローラであってしかもその外周面の縦方向の断面形状の曲率が異なる複数のフリーローラから成る押圧ローラから構成され、前記連続繊維または前記樹脂シートと接触する前記中高の押圧ローラの前記樹脂シートの進行方向上流側の押圧ローラの曲率半径が最も小さく、前記樹脂シートの進行方向下流側の押圧ローラの曲率半径が最も大きくなっており、これによって前記樹脂シートの進行方向下流側にゆくに従って曲率が順次小さくなるように配置したことを特徴とするプリプレグの製造装置。
  2. 帯状に配列された連続繊維とB−ステージの樹脂シートとを厚さ方向に重合わせて前記連続繊維の長さ方向に走行させながら含浸ローラ間に供給し、該含浸ローラによる加圧および/または加熱によって前記樹脂シートの樹脂を連続繊維中に含浸させ、上面にスクリムクロスを貼付けるようにしたプリプレグの製造装置において、
    前記連続繊維と前記樹脂シートとの間に介在する空気を前記連続繊維および前記樹脂シートの幅方向側端側に排出するように押圧する押圧手段を前記含浸ローラの上流側に設けるようにし、しかも前記押圧手段がその幅が漸次変化する押圧板から成り、前記連続繊維または前記樹脂シートとほぼ同一の速度で走行するベルトを介して前記連続繊維または前記樹脂シートと接触する幅が次第に増加するように前記押圧板が配置されていることを特徴とするプリプレグの製造装置。
  3. 前記押圧手段と対向するように加熱手段が配されていることを特徴とする請求項1 または請求項に記載のプリプレグの製造装置。
  4. 前記連続繊維と前記樹脂シートとの走行方向に沿って複数の含浸ローラが多段に配され、しかも複数の含浸ローラ間に前記押圧手段が配されていることを特徴とする請求項に記載のプリプレグの製造装置。
JP30498097A 1997-10-20 1997-10-20 プリプレグの製造装置 Expired - Fee Related JP4086942B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30498097A JP4086942B2 (ja) 1997-10-20 1997-10-20 プリプレグの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30498097A JP4086942B2 (ja) 1997-10-20 1997-10-20 プリプレグの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11114953A JPH11114953A (ja) 1999-04-27
JP4086942B2 true JP4086942B2 (ja) 2008-05-14

Family

ID=17939633

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30498097A Expired - Fee Related JP4086942B2 (ja) 1997-10-20 1997-10-20 プリプレグの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4086942B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4836048B2 (ja) * 2005-11-30 2011-12-14 横浜ゴム株式会社 プリプレグの製造方法及びその装置
JP2007225884A (ja) * 2006-02-23 2007-09-06 Mitsubishi Paper Mills Ltd 連続露光装置
JP5703542B2 (ja) * 2009-03-26 2015-04-22 三菱樹脂株式会社 炭素繊維強化樹脂シート及びそのロール巻回体
KR102385212B1 (ko) 2015-05-01 2022-04-08 쇼와덴코머티리얼즈가부시끼가이샤 Frp 전구체의 제조 방법 및 그의 제조 장치
WO2016178400A1 (ja) 2015-05-01 2016-11-10 日立化成株式会社 Frp前駆体の製造方法及びその製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11114953A (ja) 1999-04-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8101106B2 (en) Moulding material
US6337112B1 (en) Endless belt for dewatering press
CA2361761A1 (en) Method for producing a flat strip
EP1021290B1 (en) Method for the production of a transverse web
US20190118495A1 (en) Flat fiber-reinforced plastic strand, flat fiber-reinforced plastic strand sheet, and method of manufacturing the same
JP7215419B2 (ja) 塗液含浸強化繊維ファブリック、シート状一体物、プリプレグ、プリプレグテープおよび繊維強化複合材料の製造方法
KR950014662B1 (ko) 금속 단일 섬유-강화수지 침투 가공재
JP2012110935A (ja) 繊維強化樹脂シートの製造装置及びその製造方法
KR20210061305A (ko) 복합 시트의 성형 방법 및 성형 장치
JP4873879B2 (ja) 多軸多層補強シートの製造方法及び製造装置
JP4086942B2 (ja) プリプレグの製造装置
US20040238107A1 (en) Prepreg forming method
JP3876276B2 (ja) 熱可塑性樹脂プリプレグシート材の製造装置及びその製造方法
JP4156620B2 (ja) プリプレグの製造装置及びプリプレグ
JPH03216307A (ja) プリプレグの製造方法
JP2004292604A (ja) ストランドプリプレグの連続製造方法
JP3818610B2 (ja) プリプレグの巻取り装置
JPS6183006A (ja) 一方向引揃え繊維シ−ト状物により強化されたプリプレグシ−トの製法
KR20000010382A (ko) 성능이 강화된 복합재료 제조방법 및 그 제조장치
JPS59120420A (ja) テ−プ状プリプレグの製造方法
JPH03207610A (ja) プリプレグの製造方法
JPH0333814B2 (ja)
KR19980053417A (ko) 부직포 매트 프리프레그 및 제조방법
JPS60157812A (ja) スクリムクロス貼り合せプリプレグの製造方法
JPH08187738A (ja) 複合成形品の製造方法およびそれに用いる成形材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040708

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20051214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060104

A521 Written amendment

Effective date: 20060306

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060607

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060807

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Effective date: 20060821

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20060908

A521 Written amendment

Effective date: 20080104

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080220

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110228

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 4

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120229

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130228

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140228

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees