JPH0769276B2 - 容器内面検査装置 - Google Patents
容器内面検査装置Info
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- JPH0769276B2 JPH0769276B2 JP1332929A JP33292989A JPH0769276B2 JP H0769276 B2 JPH0769276 B2 JP H0769276B2 JP 1332929 A JP1332929 A JP 1332929A JP 33292989 A JP33292989 A JP 33292989A JP H0769276 B2 JPH0769276 B2 JP H0769276B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビール,コーヒーなどの飲料や食品などを封
入したり、その他防湿,気密などの目的のために用いら
れる缶の内面をテレビカメラ等の画像入力センサにより
撮像して得られた画像より、缶内面の汚れ、ゴミ等を画
像処理技術により抽出して自動的に缶の良,不良を識別
し、不良品を生産ラインから排除することにより缶の衛
生状態の改善または缶の変形,ひずみ,へこみ不良を改
善し、缶の品質向上に貢献するための容器内面検査装置
に関する。
入したり、その他防湿,気密などの目的のために用いら
れる缶の内面をテレビカメラ等の画像入力センサにより
撮像して得られた画像より、缶内面の汚れ、ゴミ等を画
像処理技術により抽出して自動的に缶の良,不良を識別
し、不良品を生産ラインから排除することにより缶の衛
生状態の改善または缶の変形,ひずみ,へこみ不良を改
善し、缶の品質向上に貢献するための容器内面検査装置
に関する。
従来から飲料や食品などを収納するために用いられる缶
(アルミ缶,スチィール缶など)の内面を自動的に検査
して内面に付着したゴミ,汚れなどを検出し、缶の良,
不良を識別する装置が種々提案されている。
(アルミ缶,スチィール缶など)の内面を自動的に検査
して内面に付着したゴミ,汚れなどを検出し、缶の良,
不良を識別する装置が種々提案されている。
第9図は一般的な缶内面検査装置を示すブロック図であ
る。これは、被検査物である缶41の上面にカメラ42を設
置して缶41を撮像し、そのビデオ信号を画像処理装置43
へ送出し、この画像処理装置43により缶内面の汚れ、ゴ
ミ等を検出し、缶の良,不良の判定を行ない、判定結果
を外部の不良品リジェクト装置44へ通知し、不良の判定
結果を出力された場合は、このリジェクト装置44により
不良品を生産ラインより摘出し、排除するものである。
る。これは、被検査物である缶41の上面にカメラ42を設
置して缶41を撮像し、そのビデオ信号を画像処理装置43
へ送出し、この画像処理装置43により缶内面の汚れ、ゴ
ミ等を検出し、缶の良,不良の判定を行ない、判定結果
を外部の不良品リジェクト装置44へ通知し、不良の判定
結果を出力された場合は、このリジェクト装置44により
不良品を生産ラインより摘出し、排除するものである。
次に、従来の画像処理手法につき説明する。従来の缶内
面検査においては、缶内面に対し拡散した光源などを用
いて照明に工夫を加え、缶内面におけるゴミ,汚れなど
の不良箇所が明瞭になるようコントラスト等に工夫をし
た環境を実現した上で、この画像に固定しきい値による
2値化をして不良箇所を切り出し、その面積値より缶の
良,不良を判定する。
面検査においては、缶内面に対し拡散した光源などを用
いて照明に工夫を加え、缶内面におけるゴミ,汚れなど
の不良箇所が明瞭になるようコントラスト等に工夫をし
た環境を実現した上で、この画像に固定しきい値による
2値化をして不良箇所を切り出し、その面積値より缶の
良,不良を判定する。
しかしながら、缶の内面は意匠またはその機械的な必要
性などから複雑に湾曲しており、しぼり加工などによっ
て第10図(イ)のような形に整形され、このような缶を
真上より観測すると同図(ロ)のように、缶の溝に相当
する部分41Bには照明による光線が一様に反射されず
に、同心円状の低コントラスト領域が発生する。そし
て、このような低コントラスト領域と重なってゴミ,汚
れ等が付着した場合は固定2値化方式による不良箇所の
切り出しは困難であり、また切り出しのために2値化レ
ベルを発見したとしても、この2値化レベルは逆に缶側
面などの通常のコントラストの得られる検査領域の2値
化レベルとは異なるのが普通である。すなわち、通常の
コントラスト領域に合わせて最適な2値化レベルを選ぶ
と、低コントラスト領域(溝部)全体が2値化されるこ
とになってゴミ,汚れ等の不良箇所のみの抽出ができな
くなり、反対に低コントラスト領域に合わせて最適な2
値化レベルを選ぶと、通常のコントラスト領域における
検出感度が劣化するという相反する問題がある。したが
って、従来は缶の低コントラスト部である溝等の検査を
犠牲にして缶の側面等を中心に検査を実施するなどして
おり、缶内面における全領域の検査は不可能であった。
性などから複雑に湾曲しており、しぼり加工などによっ
て第10図(イ)のような形に整形され、このような缶を
真上より観測すると同図(ロ)のように、缶の溝に相当
する部分41Bには照明による光線が一様に反射されず
に、同心円状の低コントラスト領域が発生する。そし
て、このような低コントラスト領域と重なってゴミ,汚
れ等が付着した場合は固定2値化方式による不良箇所の
切り出しは困難であり、また切り出しのために2値化レ
ベルを発見したとしても、この2値化レベルは逆に缶側
面などの通常のコントラストの得られる検査領域の2値
化レベルとは異なるのが普通である。すなわち、通常の
コントラスト領域に合わせて最適な2値化レベルを選ぶ
と、低コントラスト領域(溝部)全体が2値化されるこ
とになってゴミ,汚れ等の不良箇所のみの抽出ができな
くなり、反対に低コントラスト領域に合わせて最適な2
値化レベルを選ぶと、通常のコントラスト領域における
検出感度が劣化するという相反する問題がある。したが
って、従来は缶の低コントラスト部である溝等の検査を
犠牲にして缶の側面等を中心に検査を実施するなどして
おり、缶内面における全領域の検査は不可能であった。
したがって、本発明の課題は溝部が存在する缶の場合も
不良箇所の検出が可能な検査装置を提供することにあ
る。
不良箇所の検出が可能な検査装置を提供することにあ
る。
容器の内面を撮像して検査画像を得る画像生成手段と、
この検査画像の予想されるコントラストの違いに応じて
検査画像を複数の領域に分割するための領域パターンを
予め記憶する記憶手段と、各領域パターンに対応する検
査画像の着目画素に対し走査方向にα画素だけ前後した
2点を用いPdをしきい値として次の式、 〔P(x,y)−P(x+α,y)>Pd〕 ∩〔P(x,y)−P(x−α,y)>Pd〕 を演算し、この条件を満たす場合に不良画素と判定する
第1の検出手段と、同じく、 〔P(x+α,y)−P(x,y)>Pd〕 ∩〔P(x−α,y)−P(x,y)>Pd〕 なる演算をし、この条件を満たす場合に不良画素と判定
する第2の検出手段と、 固定2値化方式にて不良画素を検知する第3の検出手段
と、前記第1ないし第3検出手段にて必要な各種しきい
値を領域パターン毎に設定可能な設定手段と、前記第1
ないし第3の検出手段の合成出力を前記分割領域毎にカ
ウントしその結果を欠陥面積として出力する面積抽出手
段と、前記欠陥面積から容器内面の良否を判定する判定
手段とを設ける。
この検査画像の予想されるコントラストの違いに応じて
検査画像を複数の領域に分割するための領域パターンを
予め記憶する記憶手段と、各領域パターンに対応する検
査画像の着目画素に対し走査方向にα画素だけ前後した
2点を用いPdをしきい値として次の式、 〔P(x,y)−P(x+α,y)>Pd〕 ∩〔P(x,y)−P(x−α,y)>Pd〕 を演算し、この条件を満たす場合に不良画素と判定する
第1の検出手段と、同じく、 〔P(x+α,y)−P(x,y)>Pd〕 ∩〔P(x−α,y)−P(x,y)>Pd〕 なる演算をし、この条件を満たす場合に不良画素と判定
する第2の検出手段と、 固定2値化方式にて不良画素を検知する第3の検出手段
と、前記第1ないし第3検出手段にて必要な各種しきい
値を領域パターン毎に設定可能な設定手段と、前記第1
ないし第3の検出手段の合成出力を前記分割領域毎にカ
ウントしその結果を欠陥面積として出力する面積抽出手
段と、前記欠陥面積から容器内面の良否を判定する判定
手段とを設ける。
検査画像を複数の領域に分割し、分割された各領域毎に
最適なしきい値を設定して2値化することにより、検査
精度の向上を図る。
最適なしきい値を設定して2値化することにより、検査
精度の向上を図る。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図である。同図
において、1はA/Dコンバータ、2は生画像メモリ、3,9
はカウンタ回路、4は位置ずれ検出回路、5は山検出2
値化回路、6は谷検出2値化回路、7は固定2値化回
路、8はウインドウメモリ、10は2値画像合成回路、11
はマスク回路、12は面積カウンタ、13は判定回路、14は
出力回路である。
において、1はA/Dコンバータ、2は生画像メモリ、3,9
はカウンタ回路、4は位置ずれ検出回路、5は山検出2
値化回路、6は谷検出2値化回路、7は固定2値化回
路、8はウインドウメモリ、10は2値画像合成回路、11
はマスク回路、12は面積カウンタ、13は判定回路、14は
出力回路である。
すなわち、図示されないカメラから入力されたビデオ信
号はA/Dコンバータ1にてディジタル信号に変換され、
生画像メモリ2へ記憶されると同時に位置ずれ検出回路
4にも与えられ、ここで画像内における缶の位置を正規
化するために用いられるずれ量Δx,Δyを検出する。位
置ずれ検出回路4は主に多諧調の画像信号を固定2値化
のような2値化手段によって缶の外形を切り出し、例え
ばその重心点と初期設定時に予め缶の基準位置として与
えられた重心点とを比較して、位置ずれ量を検出するも
のとする。カウンタ回路3は生画像メモリ2に送られた
画像に対するアドレスを供給するとともに、画像2値化
時には読み出し画像アドレスを供給する。山検出2値化
回路5は入力画像P(x,y)に対し、以下の如き演算を
行なう。
号はA/Dコンバータ1にてディジタル信号に変換され、
生画像メモリ2へ記憶されると同時に位置ずれ検出回路
4にも与えられ、ここで画像内における缶の位置を正規
化するために用いられるずれ量Δx,Δyを検出する。位
置ずれ検出回路4は主に多諧調の画像信号を固定2値化
のような2値化手段によって缶の外形を切り出し、例え
ばその重心点と初期設定時に予め缶の基準位置として与
えられた重心点とを比較して、位置ずれ量を検出するも
のとする。カウンタ回路3は生画像メモリ2に送られた
画像に対するアドレスを供給するとともに、画像2値化
時には読み出し画像アドレスを供給する。山検出2値化
回路5は入力画像P(x,y)に対し、以下の如き演算を
行なう。
∩〔P(x,y)−P(x−αM,y)>Pdm〕 →B(x,y)=1 elesB(x,y)=0 B(x,y)は生画像P(x,y)を2値化した画像であ
り、、B(x,y)=1のとき不良画像となり、B(x,y)
=0の画素は不良として検出されなかったことを示す。
つまり、山検出2値化回路5は缶のヘコミ,バリなどが
光線の反射により白い輝点として出現したり、または本
来黒く出現するはずであるべきゴミ,汚れなどが缶内面
における位置や缶自体の回転や傾きなどの要因により、
同様に白い輝点として発生する場合があるので、このよ
うな不良を検出するために設けられる。
り、、B(x,y)=1のとき不良画像となり、B(x,y)
=0の画素は不良として検出されなかったことを示す。
つまり、山検出2値化回路5は缶のヘコミ,バリなどが
光線の反射により白い輝点として出現したり、または本
来黒く出現するはずであるべきゴミ,汚れなどが缶内面
における位置や缶自体の回転や傾きなどの要因により、
同様に白い輝点として発生する場合があるので、このよ
うな不良を検出するために設けられる。
これに対し、谷検出2値化回路6は黒く検出されるべき
不良箇所を2値化して切り出すためのもので、次式を演
算する。
不良箇所を2値化して切り出すためのもので、次式を演
算する。
∩〔P(x−αv,y)−P(x,y)>Pdv〕 →B(x,y)=1 elesB(x,y)=0 なお、上記Pdm,Pdvは2値化時の差分しきい値を示し、
この値より大きなコントラストの変化があった場合は背
景が一様でないと判断し、不良と検知する。また、
αM,αvは水平方向(走査方向)に離れた2つの画素
を指定する。さらに、設定値Pdm,Pdv,αM,αvは缶
内面を撮像した際に期待(予測)される不良箇所とのコ
ントラストによってそれぞれ最適値が異なっており、第
10図(ロ)の如き場合であれば41A〜41Dの各領域毎に異
なる値が用いられることになる。
この値より大きなコントラストの変化があった場合は背
景が一様でないと判断し、不良と検知する。また、
αM,αvは水平方向(走査方向)に離れた2つの画素
を指定する。さらに、設定値Pdm,Pdv,αM,αvは缶
内面を撮像した際に期待(予測)される不良箇所とのコ
ントラストによってそれぞれ最適値が異なっており、第
10図(ロ)の如き場合であれば41A〜41Dの各領域毎に異
なる値が用いられることになる。
固定2値化回路7は固定値によって極端に黒いかまたは
極端に白い不良箇所を検知するための回路で、山検出2
値化回路5,谷検出2値化回路6を介して得た2値画像と
ともに2値画像合成回路10に送られ、ここで2値化回路
5,6,7からの出力画像のオア(OR)演算が行なわれ、そ
の結果がマスク回路11へ与えられる。マスク回路11で
は、ウインドウメモリ8に記憶されたウインドウパター
ン(ウインドウデータ)とのアンド(AND)演算が行な
われ、その結果が面積カウンタ12へ与えられて最終的な
不良画素が計測される。
極端に白い不良箇所を検知するための回路で、山検出2
値化回路5,谷検出2値化回路6を介して得た2値画像と
ともに2値画像合成回路10に送られ、ここで2値化回路
5,6,7からの出力画像のオア(OR)演算が行なわれ、そ
の結果がマスク回路11へ与えられる。マスク回路11で
は、ウインドウメモリ8に記憶されたウインドウパター
ン(ウインドウデータ)とのアンド(AND)演算が行な
われ、その結果が面積カウンタ12へ与えられて最終的な
不良画素が計測される。
ここで、2値化回路5,6の構成について説明する。
第2図はP(x,y),P(x+α,y),P(x−α,y)なる
画素の濃度を高速に求めるためのもので、生画像メモリ
からの原データを1つはラッチ回路21Aを経て直接P′
(x+α,y)とし、残り2点についてはFiFoメモリ(ラ
インメモリ)22A,22Bに一時記憶させ、設定した遅れ量
αまたは2αとなる画素を順次読み出し、ラッチ回路21
Aと同位相となるようラッチ回路21B,21Cにてラッチす
る。23A,23Bはラインメモリ22A,22Bに対してアドレスを
供給するためのカウンタ回路であるが、遅れ量αまたは
2αはCPU27よりラッチ回路21D,21Eにそれぞれ設定さ
れ、リセットパルス発生回路25A,25Bにより画像の水平
同期信号と同期して適切なリセット信号をカウンタ回路
23A,23Bへ供給してラインメモリ22A,22Bの動作を規定
し、これにて設定量αを可変とするプログラマブルな動
作を実現し、それぞれP′(x,y),P′(x−α,y)を
得、新たなP(x,y),P(x+α,y),P(x−α,y)と
するものである。ゲート回路26A〜26Cはラインメモリに
画像データが蓄積されて正規のP(x,y),P(x+α,
y),P(x−α,y)が出力されるまでの遅れ時間を制限
回路24にて監視し、データが不定である期間を禁止す
る。
画素の濃度を高速に求めるためのもので、生画像メモリ
からの原データを1つはラッチ回路21Aを経て直接P′
(x+α,y)とし、残り2点についてはFiFoメモリ(ラ
インメモリ)22A,22Bに一時記憶させ、設定した遅れ量
αまたは2αとなる画素を順次読み出し、ラッチ回路21
Aと同位相となるようラッチ回路21B,21Cにてラッチす
る。23A,23Bはラインメモリ22A,22Bに対してアドレスを
供給するためのカウンタ回路であるが、遅れ量αまたは
2αはCPU27よりラッチ回路21D,21Eにそれぞれ設定さ
れ、リセットパルス発生回路25A,25Bにより画像の水平
同期信号と同期して適切なリセット信号をカウンタ回路
23A,23Bへ供給してラインメモリ22A,22Bの動作を規定
し、これにて設定量αを可変とするプログラマブルな動
作を実現し、それぞれP′(x,y),P′(x−α,y)を
得、新たなP(x,y),P(x+α,y),P(x−α,y)と
するものである。ゲート回路26A〜26Cはラインメモリに
画像データが蓄積されて正規のP(x,y),P(x+α,
y),P(x−α,y)が出力されるまでの遅れ時間を制限
回路24にて監視し、データが不定である期間を禁止す
る。
第3図は第2図に示す画素検出回路の後段に設けられる
谷検出2値化回路の主要部である。これは谷検出の例で
あるが、山検出についても考え方は全く同じである。
谷検出2値化回路の主要部である。これは谷検出の例で
あるが、山検出についても考え方は全く同じである。
すなわち、画像P(x,y)は一様ではなく、一様と観測
される部分においても絶えず少なからず変動しているの
が常である。一方。不良検出限界となるべきしきい値P
dvも入力画像のコントラストによって変化し、高コント
ラスト画像であればPdvを小さくして検出率を上げ、低
コントラスト画像においてはPdvを多少大きくして検出
感度を下げることが必要で、これは1つには画像信号に
対するS/比の影響が低コントラスト時ほど大きくなると
いった理由などによる。また、照明条件を全く同一にし
ても、実際にはカメラにシャッタを付けるなどして露光
時間を制約する必要があり、静止状態では比較的均一な
画像が得られたと仮定しても、動特性としては1枚,1枚
の画像における露光にバラツキがあって、各画像の平均
濃度レベルにバラツキが発生する。このようなバラツキ
を補正し、誤判定が生じない限界値にまで検出感度を向
上させるためには、P(x,y)の値に応じてPdvの値をダ
イナミックに補正する必要がある。このために、第4図
のような特性を持つルックアップテーブル(LUT)31を
設け、これにより着目画素とそれから所定距離だけ離れ
た点の画素との濃度値の減算結果を比較するコンパレー
タ33A,33Bに対し、画像P(x,y)の値(明るさ)に応じ
てPdvの値を補正し、その比較結果をアンドゲート34を
介して出力する。こうすることで、さらに高精度な缶の
内面検査が可能となる。
される部分においても絶えず少なからず変動しているの
が常である。一方。不良検出限界となるべきしきい値P
dvも入力画像のコントラストによって変化し、高コント
ラスト画像であればPdvを小さくして検出率を上げ、低
コントラスト画像においてはPdvを多少大きくして検出
感度を下げることが必要で、これは1つには画像信号に
対するS/比の影響が低コントラスト時ほど大きくなると
いった理由などによる。また、照明条件を全く同一にし
ても、実際にはカメラにシャッタを付けるなどして露光
時間を制約する必要があり、静止状態では比較的均一な
画像が得られたと仮定しても、動特性としては1枚,1枚
の画像における露光にバラツキがあって、各画像の平均
濃度レベルにバラツキが発生する。このようなバラツキ
を補正し、誤判定が生じない限界値にまで検出感度を向
上させるためには、P(x,y)の値に応じてPdvの値をダ
イナミックに補正する必要がある。このために、第4図
のような特性を持つルックアップテーブル(LUT)31を
設け、これにより着目画素とそれから所定距離だけ離れ
た点の画素との濃度値の減算結果を比較するコンパレー
タ33A,33Bに対し、画像P(x,y)の値(明るさ)に応じ
てPdvの値を補正し、その比較結果をアンドゲート34を
介して出力する。こうすることで、さらに高精度な缶の
内面検査が可能となる。
次に、ウインドウメモリについて説明する。
すなわち、ウインドウメモリ8は1ビットの画像メモリ
と同様なアドレスを持つメモリにより構成され、アドレ
スカウンタ9によってアドレスカウンタ3と同期した動
作によって読み出し用アドレスが供給される。一方、検
査領域は例えば第10図(ロ)のように分割され、それぞ
れの領域に対してPdm,Pdv,αM,αvの各設定値が個
別に決まるため、画像のスキャンを各領域毎に各々の設
定値を変更しながら計4回実施する必要がある。つま
り、第1のスキャンでは領域41Aのみ2種化するためにP
dm,Pdv,αM,αvを設定し、領域41A以外をマスクし
無効として2値化を行ない、第2のスキャンでは領域41
Bのみに着目して2値化を行ない、同様に領域41C,41Dの
みに着目してそれぞれ2値化を行なう。このような処理
を行なうには、各処理領域を記憶した1ビットのパター
ンメモリが必要であり、その内容は例えば1を処理領
域,0をマスク領域として長方形の領域内に第10図(ロ)
の41A〜41Dと同様な形状で記憶させておくか、場合によ
っては缶の計測時の位置ずれに対して余裕を持たせるな
どの理由から、パターンのすべてまたは一部を膨張,拡
大もしくは収縮,縮小などの処理を加えて生成した形状
等を記憶しておく。したがって、第10図(ロ)の場合は
第5図の如きパターンがウインドウメモリ8に格納され
ることになる。第5図の斜線部が1であり、それ以外は
0である。
と同様なアドレスを持つメモリにより構成され、アドレ
スカウンタ9によってアドレスカウンタ3と同期した動
作によって読み出し用アドレスが供給される。一方、検
査領域は例えば第10図(ロ)のように分割され、それぞ
れの領域に対してPdm,Pdv,αM,αvの各設定値が個
別に決まるため、画像のスキャンを各領域毎に各々の設
定値を変更しながら計4回実施する必要がある。つま
り、第1のスキャンでは領域41Aのみ2種化するためにP
dm,Pdv,αM,αvを設定し、領域41A以外をマスクし
無効として2値化を行ない、第2のスキャンでは領域41
Bのみに着目して2値化を行ない、同様に領域41C,41Dの
みに着目してそれぞれ2値化を行なう。このような処理
を行なうには、各処理領域を記憶した1ビットのパター
ンメモリが必要であり、その内容は例えば1を処理領
域,0をマスク領域として長方形の領域内に第10図(ロ)
の41A〜41Dと同様な形状で記憶させておくか、場合によ
っては缶の計測時の位置ずれに対して余裕を持たせるな
どの理由から、パターンのすべてまたは一部を膨張,拡
大もしくは収縮,縮小などの処理を加えて生成した形状
等を記憶しておく。したがって、第10図(ロ)の場合は
第5図の如きパターンがウインドウメモリ8に格納され
ることになる。第5図の斜線部が1であり、それ以外は
0である。
また、画像処理領域を限定するために、第1図では2値
化処理後にウインドウパターンとアンド演算を行なって
いるが、当然ながら生画像に対して2値化前に領域の制
限を加えることも本質的には同等である。
化処理後にウインドウパターンとアンド演算を行なって
いるが、当然ながら生画像に対して2値化前に領域の制
限を加えることも本質的には同等である。
マスク回路11からの不良画素数は面積カウンタ12により
計数され、判定回路13に通知される。判定回路13では各
スキャンにおける不良画素数が良,不良判定のためのし
きい値を越えたことを検出すると、出力回路14を介して
不良品であることを外部へ通知する。
計数され、判定回路13に通知される。判定回路13では各
スキャンにおける不良画素数が良,不良判定のためのし
きい値を越えたことを検出すると、出力回路14を介して
不良品であることを外部へ通知する。
第6図は本発明の他の実施例を示すブロック図である。
これは、第1図に示すものが複数の領域について時分割
処理をしているのに対し、並列同時処理による高速化を
可能にしたものである。
これは、第1図に示すものが複数の領域について時分割
処理をしているのに対し、並列同時処理による高速化を
可能にしたものである。
このため、複数の領域(ここでは4つ)に対応してそれ
ぞれ山検出2値化回路51〜54,谷検出2値化回路61〜64,
固定2値化回路71〜74およびマスク回路111〜114を設け
る一方、ウインドウメモリ8には物理的に分離された4
つのメモリにそれぞれ第5図のR1〜R4のパターンを記憶
するようにしている。なお、15はマスク回路111〜114の
出力を合成するための不良画素合成回路であり、その他
は第1図と同様である。
ぞれ山検出2値化回路51〜54,谷検出2値化回路61〜64,
固定2値化回路71〜74およびマスク回路111〜114を設け
る一方、ウインドウメモリ8には物理的に分離された4
つのメモリにそれぞれ第5図のR1〜R4のパターンを記憶
するようにしている。なお、15はマスク回路111〜114の
出力を合成するための不良画素合成回路であり、その他
は第1図と同様である。
第7図(イ),(ロ)はカメラを3方向に設置し、缶上
部にあるネジ部の検査を可能にする適用例で、得られる
生画像の例を同図(ハ)に示す。このような場合でも、
上述の如き回路を利用することにより良好な検査結果を
得ることができる。
部にあるネジ部の検査を可能にする適用例で、得られる
生画像の例を同図(ハ)に示す。このような場合でも、
上述の如き回路を利用することにより良好な検査結果を
得ることができる。
第8図(イ)は第7図のものより広角なレンズを用いた
場合の生画像を示し、缶側面と缶底を同時に検査する場
合の例である。
場合の生画像を示し、缶側面と缶底を同時に検査する場
合の例である。
すなわち、缶はしぼり加工によって形成されるため、同
図(イ)に矢印で示す方向にキズなどが発生することが
あるが、これに上述のごとき山検出,谷検出を適用する
と、キズの角度によっては不良を検出し得る感度レベル
が変化するおそれがある。そこで、第1図のカウンタ3
に対し、画像の回転機能および多値画像を回転した場合
に一般的に行なわれる補間操作を実施する機能を付加し
て画像を電気的に回転させ、想定されるキズ方向と垂直
の走査をすることにより、感度の低下を防止するもの
で、その例を同図(ロ)に示す。ここでは、4つの領域
に分割し、それぞれ矢印のとおりに走査を実施する場合
が示されている。
図(イ)に矢印で示す方向にキズなどが発生することが
あるが、これに上述のごとき山検出,谷検出を適用する
と、キズの角度によっては不良を検出し得る感度レベル
が変化するおそれがある。そこで、第1図のカウンタ3
に対し、画像の回転機能および多値画像を回転した場合
に一般的に行なわれる補間操作を実施する機能を付加し
て画像を電気的に回転させ、想定されるキズ方向と垂直
の走査をすることにより、感度の低下を防止するもの
で、その例を同図(ロ)に示す。ここでは、4つの領域
に分割し、それぞれ矢印のとおりに走査を実施する場合
が示されている。
本発明によれば、検査画像を複数の領域に分割し、各領
域毎に最適なしきい値を設定して検査するようにしたの
で、不良検出率を大幅に向上し得る利点がもたらされ
る。なお、この不良検出率は実験の結果では従来の2倍
以上となることが確かめられている。
域毎に最適なしきい値を設定して検査するようにしたの
で、不良検出率を大幅に向上し得る利点がもたらされ
る。なお、この不良検出率は実験の結果では従来の2倍
以上となることが確かめられている。
第1図は本発明の実施例を示すブロック図、第2図は画
素濃度値を検出するための回路を示すブロック図、第3
図は第1図における谷検出2値化回路の主要部を示すブ
ロック図、第4図は第3図のルックアップテーブル(LU
T)の特性を示す特性図、第5図はウインドウメモリの
内容例を説明するための説明図、第6図は本発明の他の
実施例を示すブロック図、第7図はカメラを3台用いて
缶のネジ部を検査する例を説明するための概要図、第8
図は広角カメラによる検査方法を説明するための概要
図、第9図は従来例を示すブロック図、第10図は缶の側
面および上面を説明するための説明図である。 符号説明 1…A/Dコンバータ、2…生画像メモリ、3,9,23A,23B…
カウンタ回路、4…位置ずれ検出回路、5,51〜54…山検
出2値化回路、6,61〜64…谷検出2値化回路、7,71〜74
…固定2値化回路、8…ウインドウメモリ、10,101〜10
4…2値画像合成回路、11,111〜114…マスク回路、12…
面積カウンタ、13…判定回路、14…出力回路、15…不良
画素合成回路、21A〜21E…ラッチ回路、22A,22B…ライ
ンメモリ、24…制限回路、25A,25B…リセット回路、26A
〜26C…ゲート回路、27…CPU、31…ルックアップテーブ
ル(LUT)、32A,32B…減算器、33A,33B…比較器、34…
アンドゲート、41…缶、42…カメラ、43…画像処理装
置、44…不良品リジェクト装置。
素濃度値を検出するための回路を示すブロック図、第3
図は第1図における谷検出2値化回路の主要部を示すブ
ロック図、第4図は第3図のルックアップテーブル(LU
T)の特性を示す特性図、第5図はウインドウメモリの
内容例を説明するための説明図、第6図は本発明の他の
実施例を示すブロック図、第7図はカメラを3台用いて
缶のネジ部を検査する例を説明するための概要図、第8
図は広角カメラによる検査方法を説明するための概要
図、第9図は従来例を示すブロック図、第10図は缶の側
面および上面を説明するための説明図である。 符号説明 1…A/Dコンバータ、2…生画像メモリ、3,9,23A,23B…
カウンタ回路、4…位置ずれ検出回路、5,51〜54…山検
出2値化回路、6,61〜64…谷検出2値化回路、7,71〜74
…固定2値化回路、8…ウインドウメモリ、10,101〜10
4…2値画像合成回路、11,111〜114…マスク回路、12…
面積カウンタ、13…判定回路、14…出力回路、15…不良
画素合成回路、21A〜21E…ラッチ回路、22A,22B…ライ
ンメモリ、24…制限回路、25A,25B…リセット回路、26A
〜26C…ゲート回路、27…CPU、31…ルックアップテーブ
ル(LUT)、32A,32B…減算器、33A,33B…比較器、34…
アンドゲート、41…缶、42…カメラ、43…画像処理装
置、44…不良品リジェクト装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 K
Claims (4)
- 【請求項1】容器の内面を撮像して検査画像を得る画像
生成手段と、 この検査画像の予想されるコントラストの違いに応じて
検査画像を複数の領域に分割するための領域パターンを
予め記憶する記憶手段と、 各領域パターンに対応する検査画像の着目画素に対し走
査方向にα画素だけ前後した2点を用いPdをしきい値と
して次の式、 〔P(x,y)−P(x+α,y)>Pd〕 ∩〔P(x,y)−P(x−α,y)>Pd〕 を演算し、この条件を満たす場合に不良画素と判定する
第1の検出手段と、 同じく、 〔P(x+α,y)−P(x,y)>Pd〕 ∩〔P(x−α,y)−P(x,y)>Pd〕 なる演算をし、この条件を満たす場合に不良画素と判定
する第2の検出手段と、 固定2値化方式にて不良画素を検知する第3の検出手段
と、 前記第1ないし第3検出手段にて必要な各種しきい値を
領域パターン毎に設定可能な設定手段と、 前記第1ないし第3検出手段の合成出力を前記分割領域
毎にカウントしその結果を欠陥面積として出力する面積
抽出手段と、 前記欠陥面積から容器内面の良否を判定する判定手段
と、 を有してなることを特徴とする容器内面検査装置。 - 【請求項2】前記第1ないし第3検出手段および設定手
段を個々の領域対応に設けることを特徴とする請求項
1)に記載の容器内面検査装置。 - 【請求項3】入力される画像の明るさに応じて前記しき
い値Pdをリアルタイムで補正する補正手段を付加してな
ることを特徴とする請求項1)に記載の容器内面検査装
置。 - 【請求項4】前記複数の領域毎に走査方向を可変にする
手段を付加してなることを特徴とする請求項1)に記載
の容器内面検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1332929A JPH0769276B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 容器内面検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1332929A JPH0769276B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 容器内面検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03194454A JPH03194454A (ja) | 1991-08-26 |
JPH0769276B2 true JPH0769276B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=18260394
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1332929A Expired - Fee Related JPH0769276B2 (ja) | 1989-12-25 | 1989-12-25 | 容器内面検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0769276B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2896479B2 (ja) * | 1993-01-14 | 1999-05-31 | 大洋エレックス株式会社 | 複雑形状容器の検査装置 |
JP3340413B2 (ja) * | 2000-01-20 | 2002-11-05 | 株式会社スキャンテクノロジー | ペットボトル内沈殿異物検査方法及びその装置 |
JP3568871B2 (ja) * | 2000-03-16 | 2004-09-22 | 株式会社巴コーポレーション | 管内面腐食点検における劣化度合評価方法 |
JP2003307498A (ja) * | 2002-04-16 | 2003-10-31 | Mitsubishi Materials Corp | 検査装置 |
JP4623267B2 (ja) * | 2004-06-14 | 2011-02-02 | 東洋製罐株式会社 | 缶体検査装置及び缶体検査方法 |
JP2008241649A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Universal Seikan Kk | 缶の内面検査方法 |
JP6662126B2 (ja) * | 2016-03-14 | 2020-03-11 | 富士通株式会社 | 検出装置、方法及びプログラム |
-
1989
- 1989-12-25 JP JP1332929A patent/JPH0769276B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03194454A (ja) | 1991-08-26 |
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