JPH0769067A - 車両用の進退式ヒサシ - Google Patents

車両用の進退式ヒサシ

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JPH0769067A
JPH0769067A JP19832493A JP19832493A JPH0769067A JP H0769067 A JPH0769067 A JP H0769067A JP 19832493 A JP19832493 A JP 19832493A JP 19832493 A JP19832493 A JP 19832493A JP H0769067 A JPH0769067 A JP H0769067A
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panel
roof
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door
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Toru Azuma
徹 東
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Abstract

(57)【要約】 【目的】例えば雨降りに車両から乗り降りする際に、乗
降者や車室内が濡れたりするのを防止するのに適する車
両用の進退式ヒサシに関し、雨の日に乗降者や車室内が
濡れるのを確実に防止し、しかも構造および動作を簡素
化して、動作の安定化とコストダウンを実現することを
目的とする。 【構成】車両のルーフ1の上側において、左右方向にス
ライドして車両のドア2の上側に進出するヒサシ用パネ
ル3を設けると共に、駆動手段Aと該パネル3との間
を、パネル3が左右にスライド可能に連結する手段を有
している構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば雨降りに車両か
ら乗り降りする際に、乗降者や車室内が濡れたりするの
を防止するのに適する車両用の進退式ヒサシに関する。
【0002】
【従来の技術】雨天時に屋外で、自動車などに乗り込む
際は、ドアを開けて車両中に乗り込んだ状態で、車室内
から傘を閉じるとともに、シズクを切って車室内に取り
込まなければならない。このとき、傘を閉じた際に、ド
アは開いた状態なため、人体もまた車室内も打ち込んだ
雨で濡れることになる。また、雨に濡れないように、あ
せっているために、濡れた傘のシズクを充分に切ること
ができず、その結果車室内が濡れてしまい、不快感が増
すことになる。
【0003】一方、自動車から降りる際は、ドアを開け
てから、傘を外に向けて開いた状態で、車室内から外に
出ることになる。この場合も、ドアを開けると同時に雨
が打ち込むため、身体や車室内が濡れてしまうと共に、
濡れないように、あわただしい動作となる。
【0004】しかも、ドアがあるために、傘の開閉の妨
げになり、また傘をさしたとしても、大型の傘でない限
り、車室内への雨の打ち込みを防止することは不可能で
ある。乗降車のほかに補助者が居れば、車室の外におい
て補助者が傘を取り扱うことによって、ある程度は問題
が解消されるが、乗降時に補助者を待機させるのはVI
P待遇の人間でない限り、通常は実現不可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、このような不
便を解消するために、これまでに数々の手段が提案され
ているが、いずれも構造や動作が複雑過ぎたり、雨除け
できる範囲が狭く初期の目的を達成できない、などとい
った問題があり、実現性に乏しい。そのため、前記のよ
うな問題は依然として解決されていない。
【0006】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、雨の日に乗降者や車室内が濡れるのを確実に防
止し、しかも構造および動作を簡素化して、動作の安定
化とコストダウンを実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】図1は本発明による車両
用の進退式ヒサシの基本原理を説明する平面図である。
請求項1は、車両のルーフ1の上側において、左右方向
にスライドして車両のドア2の上側に進出するヒサシ用
パネル3を設けると共に、駆動手段Aと該パネル3との
間を、パネル3が左右にスライド可能に連結する手段を
有している車両用の進退式ヒサシである。
【0008】ヒサシ用パネル3は、車両の左右両側のす
べてのドア側に設けるのがよいが、一部だけに設けても
よい。車両とは、乗用車のほか、ワゴン車、バス、路面
電車なども含まれるものとする。なお、Gfはフロント
のガラス、Grはリアのガラスである。
【0009】請求項2は、車両のルーフ1の上側におい
て、左右方向にスライドして車両のドア2の上側に進出
するヒサシ用パネル3を設けると共に、駆動手段Aと該
パネル3との間を、パネル3が左右にスライド可能に連
結する手段を有している構成において、前記パネル3か
ら前後方向に往復動して進退するコーナ屋根部材4を有
している車両用の進退式ヒサシである。
【0010】請求項3は、左右方向にスライドして車両
のドア2の上側に進出するヒサシ用パネル3を設けると
共に、車両のルーフ1の上側に取り付けられるフレーム
と前記ヒサシ用パネル3との間に、ヒサシ用パネル3が
左右方向にスライドする際のガイド手段を設ける。そし
て、該パネル3と駆動手段Aとの間を、パネル3が左右
にスライド可能に連結する手段を有している。
【0011】請求項4は、請求項1または2または3記
載のガイド手段、連結手段、駆動手段Aおよび収容状態
のヒサシ用パネル3の上側に、これらをカバーする補助
ルーフを有する車両用の進退式ヒサシである。
【0012】
【作用】請求項1のように、車両のルーフ1の上側にお
いて、左右方向にスライドして、車両のドア2の上側に
進出するヒサシ用パネル3を有しているために、駆動手
段Aによって該パネル3を左右にスライドさせ、ドア2
の上側でドア2の外側にヒサシ状に突出させることがで
きる。
【0013】この構造によると、自動車のエンジンを始
動した状態で、駆動手段Aの電源をオンすると、パネル
3がドアの上側で外側にスライドして進出し、簡易式の
ヒサシができ上がる。そのため、乗車する場合は、この
ヒサシの下側で傘を閉じ、かつ充分に水切りしてから乗
車すれば、乗車する人間が濡れたり、車室内に雨が打ち
込んで濡れたりすることはない。
【0014】乗用車のリアの座席や助手席に乗り込む場
合は、先に運転席に乗り込んでいる運転者が車室内から
駆動手段Aを操作してパネル3を進出できるので、運転
者以外は、単にヒサシの下から乗り込むだけだ足りる。
これに対し、運転者が乗り込む場合は、ドアを開けて傘
をさした状態で、エンジンキーをオンしてエンジンを始
動させ、かつ駆動手段Aのスイッチをオンして、少なく
とも運転席側のパネル3を進出させてから、傘を閉じて
車室内に乗り込むことになる。なお、パネル3が出てく
るときに、運転者に当たらないように、すなわち運転者
の頭の上にパネル3が出て来るように、運転者は車室の
外側で多少かがむ恰好になる。
【0015】しかしながら、外部からのリモコン操作で
ヒサシ用パネルを進退動作させる構成も容易に可能であ
り、前記のような不便は簡単に解消できる。
【0016】請求項2のように、前記のヒサシ状のパネ
ル3のほかに、該パネル3から前後方向に往復動して進
退するコーナ屋根部材4を有していると、ドア2の前後
のコーナ部にもヒサシ状の屋根ができることになり、雨
除けできる領域が広くなり、人体や車室内が濡れるのを
より確実に防止できる。
【0017】請求項3のように、左右方向にスライドし
て車両のドア2の上側に進出するヒサシ用パネル3と、
車両のルーフ1の上側に取り付けられるフレームとの間
に、ヒサシ用パネル3が左右方向にスライドする際のガ
イド手段を設けたことにより、ヒサシ用パネル3を確実
かつ円滑に左右にスライドでき、駆動手段Aの負担も軽
減できる。
【0018】本発明によるガイド手段や、連結手段、駆
動手段A、ヒサシ用パネル3などが、自動車の屋根の上
に露出していると、見苦しく、しかも高速走行時には空
気抵抗が大きくなる。これに対し、請求項4のように、
請求項1ないし3記載のガイド手段、連結手段、駆動手
段Aおよび収容状態のヒサシ用パネル3の上側に、これ
らをカバーする補助ルーフを有している構造にすると、
外見を損なうことはなく、また空気抵抗の増加を防止で
きる。
【0019】また、請求項1〜4の発明は、雨除けの目
的のみでなく、例えば行楽地などにおいて、本発明のヒ
サシ用パネルを進出させて、その下でくつろいだり、飲
食したりできるので、レジャー時における日除けとして
も有効であり、キャンピングカー的な使い方もできる。
【0020】ヒサシ用パネル3をルーフ1上に収納した
状態では、このヒサシ用パネルでルーフ1を覆うことに
より、直射日光がルーフ1に当たるのを防止でき、車室
内の温度上昇を押さえる効果もある。
【0021】請求項1〜4のいずれも、ヒサシ用パネル
3が左右にスライドし、またこのヒサシ用パネル3から
コーナ屋根部材4が進退する構成なため、構造がシンプ
ルで動作も簡単かつ円滑となり、容易にかつ安価に実現
できる。しかも、スキー板やサーフボードなどのキャリ
ヤと同じフック機構で車両のルーフの上に着脱式に固定
できるので、既製の車両の上に、本発明の車両用進退式
ヒサシのみを後から搭載でき、画期的な発明である。
【0022】
【実施例】次に本発明による車両用の進退式ヒサシが実
際上どのように具体化されるかを実施例で説明する。図
2〜図4は本発明による車両用の進退式ヒサシの外観を
示す図で、図2は側面図、図3は正面図(自動車の前方
向から見た図)、図4は左側のヒサシ用パネル3L およ
びコーナ屋根部材4L1、4L2を進出させて開いた状態の
平面図である。なお、本発明において「左側」とは、車
室内からボンネット側を見て左側を指し、同じく「右
側」とは、車室内からボンネット側を見て右側を指すも
のとする。
【0023】5は車両用の進退式ヒサシのユニット本体
であり、車両のルーフ1に取り付け固定されるフレーム
部5fと、収納状態のヒサシ用パネル3L ( 3R )など
をカバーする補助ルーフ5cとからなっている。フレー
ム部5fは、例えばスキー板やサーフボードなどを自動
車のルーフに取り付け固定するキャリヤと同じ機構のフ
ック6によって、車両のルーフ上に着脱式に固定でき
る。
【0024】補助ルーフ5cと自動車のルーフ1との間
の空間(隙間)7中には、左右に進出する2枚のヒサシ
用パネルが重なった状態で、あるいは同一面内で格納さ
れている。図4に例示するように、ヒサシ用パネル3L
には、左右方向に2本のラック8L 、8L が固設されて
おり、このラック8L 、8L を、キャップ9L 中のモー
タのギヤで駆動することにより、左側のヒサシ用パネル
L を左側に進出させたり、前記の空間7中に退避させ
て格納する。図3の鎖線は、左側のヒサシ用パネル3L
を進出させて開いた状態である。
【0025】また、ヒサシ用パネル3L には、コーナ屋
根部材4L1、4L2が重なっており、前後のコーナ屋根部
材4L1、4L2をヒサシ用パネル3L から進出させると、
図4のようにヒサシ用パネル3L の前方のコーナ部と後
方のコーナ部に、扇状をしたヒサシができる。
【0026】図5は本実施例による車両用の進退式ヒサ
シの分解平面図であり、(a)は右のヒサシ用パネル3
R 側を、(b)はフレーム5f側を、(c)は左のヒサ
シ用パネルL 側を示し、また(d)はガイドレールの拡
大側面図である。(b)図に示すように、フレーム部5
fは、搭載される車両の屋根の外形とほぼ同じ形状の枠
状をしていて、左右に、スキー板などのキャリヤ取り付
け用フックと同じ構造のフック6が付いている。このフ
レーム部5fは、要所のみが車両のルーフ1と接触し、
他の部分はルーフ1との間に隙間ができるように浮かす
ことで、ルーフ1上に雨水や塵埃が溜まらないようにし
ている。
【0027】フレーム部5f上には、左側のヒサシ用パ
ネル3L 用のガイドレール10L 、10L が前後に間隔
をおいて固設されており、また同様に右側のヒサシ用パ
ネル3R 用のガイドレール10R 、10R が前後に間隔
をおいて固設されている。そして、図示例では、左右の
がガイドレール10L と10R とが背中合わせに固定さ
れている。
【0028】フレーム5fには、図4に示すキャップ9
L 、9R の前後両端を取り付け固定するための取り付け
孔11L 、11R が開けられている。図4のように左側
のキャップ9L には、前後2つのモータML 、ML が内
蔵固定され、右側のキャップ9L には、前後2つのモー
タMR 、MR が内蔵固定される。そして、左右のキャッ
プ9L 、9R をフレーム5fに前記の取り付け孔1
L 、11R で取り付け固定すると、モータML
L 、MR 、MR は、図5(b)のような位置に配置さ
れる。
【0029】(a)図に示す右側のヒサシ用パネル3R
と(c)図に示す左側のヒサシ用パネル3L とは、ほぼ
左右対称の形状をしている。いま、左側のヒサシ用パネ
ル3 L について説明すると、(c)図のように、長方形
の板材からなるヒサシ用パネル3L の上面には、前記の
二つのモータML 、ML のギアgL 、gL と噛み合うラ
ック8L 、8L が左右方向に配設固定されている。した
がって、ヒサシ用パネル3L が自動車のルーフ1の上に
収納された状態では、ギアgL 、gL の真下にラック8
L 、8L が位置して、互いに噛み合う。
【0030】ヒサシ用パネル3L の前後からルーフ1側
に突出するように固定されたアーム13L 、13L
は、フレーム5fのガイドレール10L 、10L 中に挿
入されて回動するローラ14L が複数個取り付けられて
いる。ヒサシ用パネル3L をフレーム5f側と連結する
には、前記のようにギアgL 、gL とその下側のラック
L 、8L とが噛み合うように、ルーフ1上に収納する
と共に、前後アーム13 L 、13L に支持されたローラ
14L を、ガイドレール10L 、10L のコ字状凹部中
に挿入する。
【0031】(d)図は、このようにローラ14L が後
側のガイドレール10L 中に挿入されている状態を、ガ
イドレール10L の端面から見た図であり、背中合わせ
に配設された右側のガイドレール10R 中には、右側の
ヒサシ用パネル3R のアーム13R に支持されたローラ
14R が挿入されている。右側のヒサシ用パネル3R
全く同じ構成であり、ほぼ左右対称形状になっているだ
けである。そして、この右側のヒサシ用パネル3R をル
ーフ1の上側に収納すると、図7、図8のようになる。
【0032】請求項3に記載されているように、ヒサシ
用パネル3R 、3L から前後方向に進出するコーナ屋根
部材4L1、4L2を有しているが、図示実施例では、扇状
のコーナ屋根部材4L1、4L2の要の部分が、支軸14L
で回動可能に支持されている。そして、捩じりスプリン
グ15L の一端が、扇状コーナ屋根部材4L1、4L2の内
側縁18iに当接し、他端がヒサシ用パネル3L の内端の
バネ受けに当接している。その結果、前後の扇状コーナ
屋根部材4L1、4L2は、捩じりスプリング15 L によっ
て、ヒサシ用パネル3L の下から進出する方向(矢印a1
方向)の弾力を受けている。
【0033】ヒサシ用パネル3L の前後の先端には、下
向きのストッパー片16L を有しており、扇状コーナ屋
根部材4L1、4L2の背部外端には、外向きのストッパー
用突起17L を有しているため、このストッパー用突起
17L が前記のストッパー片16L に当接することで、
コーナ屋根部材4L1、4L2がそれ以上進出不可能となっ
ている。
【0034】図示のように、コーナ屋根部材4L1、4L2
が開いた状態で、ヒサシ用パネル3 L をルーフ1上に収
納する際に、コーナ屋根部材4L1、4L2の先端縁18oが
ガイドレール10L の外端縁19L の内側に当接する。
このときに、コーナ屋根部材4L1、4L2は、捩じりスプ
リング15L のバネ力に抗して、矢印a2方向に押され
て、ヒサシ用パネル3L の下側に次第に押し込まれてい
く。なお、ガイドレール10L の外端縁19L に代え
て、この位置付近にローラなどを配設して、コーナ屋根
部材4L1、4L2の先端縁18oに当接するのもよい。
【0035】図5のように、ヒサシ用パネル3L の下面
にコーナ屋根部材4L1、4L2が重なる構成では、ヒサシ
用パネル3L にコ字状のガイド溝を形成し、その中にコ
ーナ屋根部材4L1、4L2の外周が入った状態で回動する
構造にすることで、コーナ屋根部材4L1、4L2が安定し
て往復回動できる。
【0036】これに対し、図6の実施例におけるヒサシ
用パネル3L は、コーナ屋根部材4 L1、4L2の板厚より
大きな隙間20をおいて、2枚の板の内端縁が積層固定
された構造になっており、この隙間20中に、前後のコ
ーナ屋根部材4L1、4L2が収納される。したがって、こ
の場合は、前記のコ字状のガイド溝は不要である。
【0037】ヒサシ用パネル3L の外端縁や、コーナ屋
根部材4L1、4L2の外周縁には、反射用のテープ21な
どを貼っておくと、夜間にヒサシ用パネル3L やコーナ
屋根部材4L1、4L2を開いたときに、他人が衝突したり
するのを防止できる。なお、右側のヒサシ用パネル3R
に関しても同じ構成になっている。
【0038】図7は、前記のヒサシ用パネル3L 、3R
がルーフ1上に収納され組立てられた状態の平面図であ
る。図5(c)の状態で、ヒサシ用パネル3L をモータ
ギアgL 、gL の下側に挿入し、かつローラ14L 、1
L を、前後のガイドレール10L 、10L のコ字状凹
部中に嵌入させる。この状態で、モータML 、ML を始
動すると、ギアgL 、gL とラック8L 、8L との噛み
合いによって、ヒサシ用パネル3L がルーフ1上に移動
する。
【0039】このとき、コーナ屋根部材4L1、4L2の外
端縁18oが、ガイドレール10L先端19L の内側に
当接するため、捩じりスプリング15L のバネ力に抗し
て矢印a2方向の回転力を受け、ヒサシ用パネル3L の下
側に収納され、最終的には図7の状態になる。図6のよ
うに、2枚の板間に隙間20を有する実施例では、その
中にコーナ屋根部材4L1、4L2が収納される。
【0040】なお、図4(a)に示す右側のヒサシ用パ
ネル3R も、全く同様にしてルーフ1上に収納される。
このとき、左右のヒサシ用パネル3L 、3R は同じ面内
に位置することになるが、その場合は、ヒサシ用パネル
L 、3R の左右方向の幅は、自動車のルーフ1の半分
の面積となる。このような半分の面積では不十分な場合
は、左側のヒサシ用パネル3L と右側のヒサシ用パネル
R が部分的または全体的に重なるように配置すること
もできる。
【0041】図8、図9は、雨天時などに収納状態のヒ
サシ用パネルを開いて使用する場合の左側のヒサシ用パ
ネル3L およびコーナ屋根部材4L1、4L2の進出動作を
説明する平面図である。まず、車室内からのスイッチ操
作により、左側のヒサシ用パネル3L の上側のモータM
L 、ML が始動すると、ギアgL 、gL とラック8L
L との噛み合いにより、ヒサシ用パネル3L がルーフ
1上から左側に進出し、左側のドア2の上から突出す
る。
【0042】このとき、コーナ屋根部材4L1、4L2の内
端縁18iが捩じりスプリング15Lで押圧されて、次第
に矢印a1方向に回転進出する。そして最終的には、図9
に示すように、ヒサシ用パネル3L のほぼ全体が左側に
進出し、コーナ屋根部材4L1、4L2もほぼ全体が捩じり
スプリング15L で押圧されて回転進出する。
【0043】車室内からのスイッチ操作で、モータ
L 、ML を逆転させると、ギアgL 、gL とラック8
L 、8L の噛み合いで、ヒサシ用パネル3L はルーフ1
上に後退して収納される。かつ、図8に示すように、コ
ーナ屋根部材4L1、4L2の外端縁18oがガイドレール1
L 先端縁19L で押し込まれて収納される。
【0044】図8、図9において、図4のキャップ
L 、9R の内側にモータML 、MR を固定した状態
で、キャップ9L 、9R を取り付け孔11L 、11R
ネジ止めし、モータのギアgL 、gL をラック8L 、8
L と噛み合わせる。ところが、この状態では、ラック8
L 、8L やガイドレール10L 、10R などが露出して
見苦しい。また、空気抵抗が増大し、高速走行時の空気
抵抗が大きくなる。
【0045】これらを防止するには、図3に示すような
補助ルーフ5cを被せるのが良い。このとき、補助ルー
フ5cの前後の端部と車両のルーフ1との間を閉じない
で、空気が通過できるように隙間71を設けておくと、
ヒサシ用パネル3L 、3R などが格納されている空間7
中を空気が通過できるので、直射日光によるルーフの温
度上昇を効率良く抑制できる。
【0046】図示例では、キャップ9L 、9R の内面に
モータML 、MR を取り付け固定し、その下側にラック
L 、8R が位置しているが、逆にヒサシ用パネル
L 、3 R の下面にラック8L 、8R を設け、その下側
にモータおよびギアgL 、gR を配設することもでき
る。
【0047】また、以上の実施例では、ヒサシ用パネル
L 、3R の左右方向の移動に、モータ駆動されるギア
L 、gL とラック8L 、8L との噛み合いを利用した
が、例えば空気圧シリンダーや油圧シリンダー、その他
のアクチュエータを利用してもよい。
【0048】図示例のコーナ屋根部材4L1、4L2は、左
右のヒサシ用パネル3L 、3R から回転して進退する
が、ヒサシ用パネル3L 、3R から前後方向に直線移動
して進出する構造も可能である。
【0049】各実施例は、本発明による車両用の進退式
ヒサシをユニット化し、既製の車両のルーフ1上に取り
付け固定する構造になっているが、車両の屋根に直接本
発明の車両用の進退式ヒサシを一体構造で実装すること
もできる。
【0050】
【発明の効果】請求項1のように、車両のルーフ1の上
側において、左右方向にスライドしてドア2の上側に進
出するヒサシ用パネル3を有し、駆動手段Aによって該
パネル3を左右にスライドさせる構成によると、該パネ
ル3がドア2の上側でドア2の外側にヒサシ状に突出す
るため、雨天時に車両に乗り降りする際に、乗降者や車
室内が雨で濡れるのを防止できる。
【0051】請求項2のように、前記のヒサシ状パネル
3から前後方向に往復動して進退するコーナ屋根部材4
を有しているため、ドア2の前後のコーナ部にもヒサシ
状の屋根ができて、雨除けできる領域が広くなり、人体
や車室内が濡れるのをより確実に防止できる。
【0052】請求項3のように、ヒサシ用パネル3とフ
レームとの間に、ヒサシ用パネル3が左右方向にスライ
ドする際のガイド手段を設けたことにより、ヒサシ用パ
ネル3が確実かつ円滑に左右にスライドでき、駆動手段
Aの負担も軽減でき、バッテリーの消耗防止、燃費向上
の効果も奏する。
【0053】請求項4のように、請求項1ないし3記載
のガイド手段、連結手段、駆動手段Aおよび収容状態の
ヒサシ用パネル3の上側に、これらをカバーする補助ル
ーフ5cを被せた構造にすると、外見を損なうことはな
く、また空気抵抗の増加を防止できる。
【0054】請求項1〜4のいずれも、構造および動作
が簡単なため、容易にかつ安価に実現でき、しかも車両
のルーフの上に着脱式に固定できるので、既製の車両の
上に後から搭載できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両用の進退式ヒサシの基本原理
を説明する平面図である。
【図2】本発明による車両用の進退式ヒサシの外観を示
す側面図である。
【図3】本発明による車両用の進退式ヒサシの外観を示
す正面図である。
【図4】本発明による車両用の進退式ヒサシの外観を示
す平面図である。
【図5】本発明による車両用の進退式ヒサシの実施例を
示す分解平面図である。
【図6】コーナ屋根部材の格納構造の別の実施例を示す
斜視図である。
【図7】実施例による車両用の進退式ヒサシの完成状態
(左右のヒサシ用パネルの収納状態)を示す平面図であ
る。
【図8】ヒサシ用パネルおよびコーナ屋根部材の開閉動
作過程を示す平面図である。
【図9】ヒサシ用パネルおよびコーナ屋根部材の開放状
態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 車両のルーフ 2 車両のドア 3 ヒサシ用パネル 3L 左側のヒサシ用パネル 3R 右側のヒサシ用パネル 4、4L1、4L2 コーナ屋根部材 A 駆動手段(アクチュエータ) M モータ 5 車両用の進退式ヒサシのユニット本体 5f フレーム部 5c 補助ルーフ 6 フック 7 空間 8L 、8L 左のラック 9L 、9R キャップ 10L 左のガイドレール 10L 右のガイドレール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のルーフ1の上側において、左右方
    向にスライドして車両のドア2の上側に進出するヒサシ
    用パネル3を設けると共に、 駆動手段Aと該パネル3との間を、パネル3が左右にス
    ライド可能に連結する手段を有していることを特徴とす
    る車両用の進退式ヒサシ。
  2. 【請求項2】 車両のルーフ1の上側において、左右方
    向にスライドして車両のドア2の上側に進出するヒサシ
    用パネル3を設けると共に、 駆動手段Aと該パネル3との間を、パネル3が左右にス
    ライド可能に連結する手段を有しており、 前記パネル3から前後方向に往復動して進退するコーナ
    屋根部材4を有していることを特徴とする車両用の進退
    式ヒサシ。
  3. 【請求項3】 左右方向にスライドして車両のドア2の
    上側に進出するヒサシ用パネル3を設けると共に、 車両のルーフ1の上側に取り付けられるフレームと前記
    ヒサシ用パネル3との間に、ヒサシ用パネル3が左右方
    向にスライドする際のガイド手段を設け、 該パネル3と駆動手段Aとの間を、パネル3が左右にス
    ライド可能に連結する手段、を有していることを特徴と
    する車両用の進退式ヒサシ。
  4. 【請求項4】 前記のガイド手段、連結手段、駆動手段
    Aおよび収容状態のヒサシ用パネル3の上側に、これら
    をカバーする補助ルーフを有することを特徴とする請求
    項1または2または3記載のヒサシ用パネル。
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