JPH0218730Y2

JPH0218730Y2 -

Info

Publication number: JPH0218730Y2
Application number: JP1984074323U
Authority: JP
Priority date: 1984-05-21
Filing date: 1984-05-21
Publication date: 1990-05-24
Also published as: JPS60186229U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）この考案は自動車の日除け装置に関する。

（従来の技術）自動車には一般に日除け装置が設けられ、この
装置には、従来、次のように構成されたものがあ
る。

即ち、車室前部の天井側にバイザーアームを枢
支し、このバイザーアームが上記天井に沿つて前
後回動するようにし、同上バイザーアームにサン
バイザー本体が上下回動するよう枢支されてい
る。

そして、バイザーアームを後方回動させたとき
には、これに伴うサンバイザー本体が左右フロン
トシート間に対応する天井側に収納可能とされる
と共に、同上バイザーアームを前方回動させたと
きには、これに伴うサンバイザー本体が天井の前
端側に沿つて位置させられるようになつており、
この状態で、このサンバイザー本体を下方回動さ
せれば、車体前方からフロントシート上へ向う日
光が遮断できるようになつている。

そして、上記構成によれば、サンバイザー本体
の収納は、左右フロントシート間に対応する天井
側でなされるため、各フロントシート位置のヘツ
ドクリアランスが狭められないという利点があ
る。

（考案が解決しようとする問題点）しかし、上記構成では、サンバイザー本体の収
納が好都合にできる反面、このサンバイザー本体
によつては、車体の外側方からフロントシート上
へ向う日光を遮断することはできないという問題
がある。

（考案の目的）この考案は、上記のような事情に注目してなさ
れたもので、サンバイザー本体の収納が、左右フ
ロントシート間に対応する天井側になされ、つま
り、サンバイザー本体の収納が車体の幅方向の中
央寄りにできるようにされたものでありながら、
このサンバイザー本体によつて、車体の前方から
フロントシート上へ向う日光を遮断できるのに加
え、外側方からの日光をも遮断できるようにする
ことを目的とする。

（考案の構成）上記目的を達成するためのこの考案の特徴とす
るところは、バイザーアームの回動端側にサンバ
イザー本体の一端側を前後回動自在に枢支する一
方、上記バイザーアームの基部側に上記サンバイ
ザー本体の他端側を係脱自在に係止させる係止手
段を設けた点にある。

（実施例）以下、この考案の実施例を図面により説明す
る。

自動車の車室前面にはフロントウインド１が設
けられる。また、同上車室の前部両側にはフロン
トドア２が設けられ、このフロントドア２にはド
アウインド３が形成される。

４はルーフパネルで、車室の天井を形成すべく
このルーフパネル４の下面にヘツドライニング５
が取り付けられる。この場合、ヘツドライニング
５は成形天井とされている。

同上車室の前部には左右一対のフロントシート
７，７が設けられ、一方のフロントシート７が運
転席、他方の席が助手席とされる。そして、この
各フロントシート７上には乗員８が着座可能とさ
れる。

上記車室の前上部には左右一対のサンバイザー
９，９が設けられる。このサンバイザー９はフロ
ントウインド１やドアウインド３を通つて乗員８
に至る日光を遮断可能とする。また、同上車室前
上部にはサンバイザー９を収納可能とするチヤン
バー１０が形成される。

上記各サンバイザー９は長方形状のサンバイザ
ー本体１２と、このサンバイザー本体１２を車体
静止側に取り付けるためのバイザーアーム１３と
を有している。そして、サンバイザー９は上記チ
ヤンバー１０へ収納された状態で次のように構成
される。

即ち、サンバイザー本体１２は車体の前後方向
に長手とされかつ水平姿勢とされる。上記バイザ
ーアーム１３はサンバイザー本体１２の一側に沿
つて設けられ、バイザーアーム１３の後端は軸心
が水平となるよう折曲され、この折曲部１３ａに
サンバイザー本体１２の後端が回動自在に枢支さ
れる（特に第４図参照）。

一方、フロントルーフレール１５の車幅方向ほ
ぼ中央位置には左右一対の枢支軸１６，１６が支
持され、この各枢支軸１６はこの軸心回りに回動
自在とされている。そして、上記バイザーアーム
１３前端が連結パイプ１７を介してこの枢支軸１
６に支持され、バイザーアーム１３はこのバイザ
ーアーム１３の軸心回りに回動自在となるよう上
記連結パイプ１７に枢支される（特に第５図参
照）。

また、サンバイザー本体１２の前端側には係止
手段であるクリツプ１９が取り付けられている。
このクリツプ１９は弾性を有し、バイザーアーム
１３の基部側たる前部に係脱自在に係止するよう
になつている（特に第６図参照）。

前記チヤンバー１０は車幅方向中央部、即ち、
左右フロントシート７，７間において、ヘツドラ
イニング５の下方への膨出部分と、ルーフパネル
４との間に形成される。上記チヤンバー１０の両
側を形成するヘツドライニング５にはサンバイザ
ー９を通過可能とさせるバイザー出入口２０が形
成され、枢支軸１６回りのサンバイザー９の回動
でサンバイザー９はこのバイザー出入口２０を介
しチヤンバー１０に出入可能とされる。

そして、サンバイザー９をチヤンバー１０に収
納した状態から、このサンバイザー９を枢支軸１
６の軸心回りに前方に回動させ（第１図中矢印
Ａ）、次にバイザーアーム１３の軸心回りにサン
バイザー本体１２を下方回動させると（同図中矢
印Ｂ）、このサンバイザー本体１２が車室の天井
の前端側たるフロントルーフレール１５の下面側
に沿つて位置し、フロントウインド１を透過して
くる日光が遮断される。また、この状態でバイザ
ーアーム１３をクリツプ１９から取り外し、次に
バイザーアーム１３の折曲部１３ａの軸心回りに
サンバイザー本体１２を後方回動させると（同図
中矢印Ｃ）、車体の側方からドアウインド３を透
過してフロントシート７上に向う日光が遮断され
る。

（考案の効果）この考案によれば、バイザーアームの回動端側
にサンバイザー本体の一端側を前後回動自在に枢
支する一方、上記バイザーアームの基部側に上記
サンバイザー本体の他端側を係脱自在に係止させ
る係止手段を設けたため、車体の側方からフロン
トシート上に向う日光を遮断しようとするときに
は、まず、バイザーアームを前方回動させてサン
バイザー本体が天井の前端側に沿つた状態とし、
この状態から、バイザーアームに対するサンバイ
ザー本体の係止を解除し、次に、同上バイザーア
ームの回動端側を中心として上記サンバイザー本
体を後方に回動させればよい。

即ち、この考案によれば、サンバイザー本体の
収納が、左右フロントシート間に対応する天井側
になされ、つまり、サンバイザー本体の収納が車
体の幅方向の中央寄りにできるようにされたもの
でありながら、このサンバイザー本体によつて、
車体の前方からフロントシート上へ向う日光を遮
断できるのに加え、外側方からの日光をも遮断で
きるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示し、第１図は自動車
前部の一部切欠斜視図、第２図は自動車前部の部
分正面断面図、第３図は第１図の−線矢視断
面図、第４図は第１図の部分拡大図、第５図はバ
イザーアームと枢支軸の連結部の断面図、第６図
は第１図の部分拡大図である。５……ヘツドライニング（天井）、７……フロ
ントシート、９……サンバイザー、１０……チヤ
ンバー、１２……サンバイザー本体、１３……バ
イザーアーム。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

車室前部に左右複数のフロントシートを設け、
同上車室前部の天井側に対し、この天井に沿つて
前後回動自在にバイザーアームを枢支すると共
に、このバイザーアームの軸心回りに上下回動す
るようこのバイザーアームにサンバイザー本体を
取り付け、上記バイザーアームの後方回動で、こ
れに伴うサンバイザー本体が左右フロントシート
間に対応する天井側に収納可能とされると共に、
同上バイザーアームの前方回動で、これに伴うサ
ンバイザー本体が天井の前端側に沿つて位置する
ようにした自動車の日除け装置において、上記バ
イザーアームの回動端側にサンバイザー本体の一
端側を前後回動自在に枢支する一方、上記バイザ
ーアームの基部側に上記サンバイザー本体の他端
側を係脱自在に係止させる係止手段を設けたこと
を特徴とする自動車の日除け装置。