JPH044895Y2 - - Google Patents

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JPH044895Y2
JPH044895Y2 JP1340587U JP1340587U JPH044895Y2 JP H044895 Y2 JPH044895 Y2 JP H044895Y2 JP 1340587 U JP1340587 U JP 1340587U JP 1340587 U JP1340587 U JP 1340587U JP H044895 Y2 JPH044895 Y2 JP H044895Y2
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hard roof
roof
seat
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hard
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はオープンカーの風の巻き込み防止装置
に係り、詳しくは、別途、遮蔽部材を設けること
なく、ルーフ部材によつて風の巻き込みを防止す
るようにした装置に関する。
〔従来技術〕
一般に、カブリオレ車のような車室上方を開閉
し得る折りたたみ式幌を備えた車両においては、
その幌が、車室上方を覆う車室閉鎖位置ではフロ
ントウインドの上縁に係止され、車室開放位置で
は車体後部上面に折りたたまれて格納されるよう
になつている。したがつて、車室開放状態で走行
するときには、走行風はフロントウインドのみに
よつて遮られる。ところで、このようなカブリオ
レ車においては、スタイリングや空気抵抗上から
フロントウインドをあまり高くすることはできな
い。そのため、車室を開放して走行するときに
は、フロントウインドによつて上方に押上げられ
た空気流の一部がリヤシートの付近で下方に巻き
込むような渦流となり、乗員に不快感を与えると
いう問題があつた。このような問題を解決するも
のとして、例えば、フロントウインドの上縁から
上方に突出するエアデイフレクタを装着すること
によつて、フロントウインドにより形成される空
気流をさらに上方に偏向させるようにしたものが
ある。このようにすると、幌を閉じる際には、そ
のデイフレクタが邪魔になるので、その都度、デ
イフレクタをとり外さなければならない。ところ
が、走行中は、デイフレクタは強い風圧を受ける
ので、その取付部を強固にする必要があり、着脱
自在な構造とするのは難しい。また、とり外した
デイフレクタを収納するスペースも必要となる。
このような難点を解決しようとしたものとして、
例えば、実開昭61−59121号公報には、フロント
ウインドの上部に昇降自在なデイフレクタを設
け、幌を開閉するだけで、フロントウインドの上
縁から突出し、あるいは、収納されるようにした
折りたたみ式幌を備えた車両における空気流偏向
装置が記載されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 上記のように、走行風を車体後方までスムーズ
に流すことができるほどのデイフレクタをフロン
トウインドの上部に設けると、やはり、前述した
ように、スタイリングや空気抵抗上不利になるこ
とは否めない。また、前述した従来技術における
後者の場合、幌を閉じて走行するときには、デイ
フレクタは降下されてフロントウインド上方の内
部に重ねられるため、異物感が発生し、フロント
ウインドを通して得られる透明な開放感が損なわ
れる。このようなことから、フロントウインドを
そのままにして、フロントウインドによつて上方
に押上げられた空気流の一部がシート後方で渦流
となつて前方に流入するのを、シート後方で遮蔽
するような手段が望まれる。ルーフ部を構成する
部材によつてこのような手段を施すことができれ
ば、新たに別部材を設けることなく取り扱いの手
間が省ける。
本考案は、このような事情を考慮してなされ、
別途、遮蔽部材を設けることなく、ルーフ部を構
成する部材によつて風の巻き込みを防止するよう
にしたオープンカーの風の巻き込み防止装置を提
供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の手段は、少なくともフロントウインド
部を残して車室が上方に開放され、その車室を覆
うルーフ部が少なくともハードルーフを備えたオ
ープンカーにあつて、上記ハードルーフを除くル
ーフ部は車体両側に枢着されたリンク部材によつ
てシートの後方に折りたたみ可能となつており、
上記ハードルーフは、フロントウインド部および
リンク部材と着脱自在であり、シート後方の車体
内に上記ハードルーフを起立状態に保持できるよ
うな係止部が設けられ、そのハードルーフにより
後方からシート側へ向かう空気流を遮蔽するよう
にしたことである。
〔作用〕
ハードルーフを除くルーフ部を、車体両側に枢
着されたリンク部材を回動させることによつてシ
ートの後方に折りたたむ際に、ハードルーフをフ
ロントウインド部およびリンク部材から取外して
シート後方の車体内に係止部によつて起立状態に
保持させる。このように車室を上方に開放したフ
ルオープン状態で高速走行するとき、そのハード
ルーフによつて、フロントウインド部を越えた空
気流の一部が後方からシート側へ流入するのが阻
止される。
〔考案の効果〕
本考案のオープンカーの風の巻き込み防止装置
は、車室を覆うルーフ部が少なくともハードルー
フを備えたオープンカーに採用され、上記ハード
ルーフを除くルーフ部は車体両側に枢着されたリ
ンク部材によつてシートの後方に折りたたみ可能
となつており、上記ハードルーフは、フロントウ
インド部およびリンク部材と着脱自在であり、シ
ート後方の車体内に上記ハードルーフを起立状態
に保持できるような係止部が設けられ、そのハー
ドルーフにより後方からシート側へ向かう空気流
を遮蔽するようにしたので、別途、遮蔽部材を設
けることなく、ハードルーフを格納した状態で、
フロントウインド部を越えた空気流の一部が車体
後部から巻き込むようにしてシート側に流入する
のを阻止できる。その結果、シート側にある荷物
が飛散したり、あるいはシートに着座している乗
員の体感温度が低下したりすることが防止され
る。
〔実施例〕
以下に本考案を実施例に基づいて詳細に説明す
る。
本例に示すオープンカーの風の巻き込み防止装
置は、第3図に示すように、車室1を覆うルーフ
部2の前半がハードルーフ3で、鋼板が幌4で形
成される2シータのオープンカー5に適用され
る。そのオープンカー5は、第4図に示すよう
に、幌4が車体6の後部に折りたたまれるととも
に、ハードルーフ3がシート7の後方に起立状態
で格納され、フロントウインド部8を残して、車
室1が上方に開放されるようになつている。
上記ハードルーフ3は金属板あるいは合成樹脂
板で形成され、車体6の両側に枢着された逆U字
上のリンク部材である可動ピラー9の頂部とフロ
ントウインド部8におけるフロントヘツダー10
との間に着脱自在に架け渡される。幌4は、その
周縁部が可動ピラー9の後端および車体6に固定
されており、可動ピラー9の後方への回動によつ
て車体6の後部に設けられた収納部11内に可動
ピラー9とともに収納されるようになつている。
ハードルーフ3の後部は、その左右2個所で可動
ピラー9に対して着脱自在にヒンジ結合されると
ともに、ハードルーフ3を架設した状態で保持す
るための図示しないロツク機構が設けられる。一
方、ハードルーフ3の前部は、架設状態では、第
6図に示すように、フロントヘツダー10に対し
てロツク装置12により係合ロツクされるように
なつている。すなわち、フロントヘツダー10の
下面には、係止部材13が固定される一方、ロツ
ク装置12には、ハードルーフ3の前部下面に固
定されたガイド溝14を有する支持部材15と、
その支持部材15にそのガイド溝14と係合する
ガイドピン16A,16Bを介して支持され、先
端に上記係止部材13に係合可能なフツク部17
を有する係合部材18が設けられている。加え
て、ハードルーフ3の前部下面に基端が回動自在
に支持され、かつ上記係合部材18のリンク19
を介して連係された操作レバー20が設けられて
いる。そして、上記操作レバー20の回動操作に
より、係合部材18が、ガイドピン16A,16
Bと支持部材15のガイド溝14とによつて案内
され、その先端にフツク部17が係止部材13と
係合するロツク位置(実線で示す)と、その係止
部材13から離れ支持部材15に吊り下げ状態に
支持されるロツク解除位置(二点鎖線で示す)と
の間を移動するように構成されている。
そして、第1図に示すように、車体6内のシー
ト7後方のリヤフロア22および内側壁23に、
上記のハードルーフ3を起立状態に保持する係止
部24が設けられ、その起立状態のハードルーフ
3により、後述するように、後方からシート7側
に向かう空気流が遮蔽されるようになつている。
上記一方の係止部24は、第2図に示すように、
リヤフロア22に形成された凹陥部25の周縁か
ら水平方向に突設される係止突部26およびこれ
と係合するロツク装置12よりなる。他方の係止
部24は、第1図に示すように、ハードルーフ3
を起立状態に立て掛けるために、内側壁23にや
や後方に傾斜して竪方向に形成された段部27よ
りなる。
次いで、第3図に示すような車室1を閉じた状
態から、第4図に示すような車室1を開放した状
態とする操作手順について説明する。
第3図に示すように、車室1がハードルーフ3
および幌4によつて閉じられた状態では、ハード
ルーフ3は、可動ピラー9の頂部とフロントヘツ
ダー10との間に架け渡されてロツクされてい
る。このような状態から、第4図に示すように、
ハードルーフ3をシート7の後方に起立状態に格
納したフルオープン状態とするには、第6図に示
すように、操作レバー20を実線で示されるロツ
ク位置から二点鎖線の位置まで矢印27方向に回
動させ、ハードルーフ3とフロントヘツダー10
とのロツクを解除する。そして、ハードルーフ3
と可動ピラー9とのロツクはそのままにした状態
で、可動ピラー9を後方に回動させて幌4ととも
に収納部11内に収納する。しかるのちに、ハー
ドルーフ3と可動ピラー9とのロツクを解除して
ハードルーフ3を可動ピラー9から取外し、第1
図および第2図に示すように、前部を下にして内
部を後方に向けて、シート7後方の車体6の内側
壁23に形成された段部27に沿わせて起立状態
に立て置く。そして、第2図に二点鎖線で示され
る位置にある操作レバー20を矢印28方向に回
動させて実線で示す位置まで戻すことによつて、
二点鎖線で示す位置にあるフツク部17を回動さ
せ、実線で示すように、係止突部26に係合させ
ることができる。このような状態では、ハードル
ーフ3は、内側壁23に竪方向に形成された段部
27に少し後方に倒れ込んだ姿勢で係止突部26
とロツク装置12との係合によつて安定にロツク
されている。
このようなオープンカーの風の巻き込み防止装
置にあつては、幌4を収納部11内に折りたたん
で収納し、第5図に示すように、ハードルーフ3
をシート7の後方に起立させて格納したフルオー
プンの状態でオープンカー5が高速走行すると、
フロントウインド部8を乗り越えた空気流29の
一部が渦流30となつて、破線で示すようにシー
ト7側に向かおうとする。ところが、起立状態の
ハードルーフ3によつて、上記の渦流30が実線
で示されるように後方に転向され、シート7側へ
流入するのを阻止することができる。
また、図示しないが、フロントウインド部8の
両側を通過した空気流が、シート7に着座してい
る乗員を横方向から取り巻くようにしてその背後
にまわり込み、両者の間を通り抜けて前方へ流
れ、フロントウインド部8の内側で逆流するよう
な空気流を発生させようとすることもある。この
ような空気流は、前記した渦流30と同様に、シ
ート7側の荷物を飛散させたり、冬期には、乗員
の体感温度を低下させたりするが、起立状態に格
納されたハードルーフ3によつて、前方への進入
が阻止される。
なお、ハードルーフ3を起立状態に格納する必
要のないときは、幌4を折りたたむときに、可動
ピラー9からハードルーフ3を取り外すことな
く、そのまま折りたたんだ幌4の上に重ねて格納
すればよい。
本実施例では、車体内側壁に形成した段部およ
びリヤフロア上に設けた係止突部とロツク装置と
で係止部を構成しているが、本考案は、係止部の
形式を特定するものでなく、例えば、車体内側壁
にハードルーフを嵌め込み摺動させて起立状態に
保持できる竪方向の溝部を設けたものでもよい。
要するに、係止部は、シート後方の車体内に設け
られて、ハードルーフを起立状態に保持すること
ができるものであればよい。また、本実施例で
は、2シータのオープンカーを採用しているが、
本考案は、適用するオープンカーのシート数を特
定するものでなく、4シータなどのオープンカー
にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のオープンカーの風の巻き込み
防止装置の一実施例における起立した格納状態に
あるハードルーフの斜視図、第2図は要部断面
図、第3図は車室を閉鎖状態にしたオープンカー
の側面図、第4図は車室を開放状態にしたオープ
ンカーの側面図、第5図は、フロントウインド部
を越えた空気流の一部が後方で渦流となつてシー
ト側に流入するのが、起立状態に格納されたハー
ドルーフによつて阻止されるのを説明するための
概念図、第6図はハードルーフとフロントヘツダ
ーとのロツク状態を示す要部断面図である。 1……車室、2……ルーフ部、3……ハードル
ーフ、5……オープンカー、6……車体、7……
シート、8……フロントウインド部、9……リン
ク部材(可動ピラー)、24……係止部、30…
…空気流(渦流)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 少なくともフロントウインド部を残して車室が
    上方に開放され、その車室を覆うルーフ部が少な
    くともハードルーフを備えたオープンカーにおい
    て、 上記ハードルーフを除くルーフ部は車体両側に
    枢着されたリンク部材によつてシートの後方に折
    りたたみ可能となつており、 上記ハードルーフは、フロントウインド部およ
    びリンク部材と着脱自在であり、 シート後方の車体内に上記ハードルーフを起立
    状態に保持する係止部が設けられ、そのハードル
    ーフにより後方からシート側へ向かう空気流を遮
    蔽するようにしたことを特徴とするオープンカー
    の風の巻き込み防止装置。
JP1340587U 1987-01-30 1987-01-30 Expired JPH044895Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1340587U JPH044895Y2 (ja) 1987-01-30 1987-01-30

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JPS63121130U JPS63121130U (ja) 1988-08-05
JPH044895Y2 true JPH044895Y2 (ja) 1992-02-13

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012086614A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Mazda Motor Corp 車両の可動ルーフ構造

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