JPH0768750A - ページ端部のみにおけるマスクローテーションを用いたインクジェット印刷及びマルチパスモード - Google Patents

ページ端部のみにおけるマスクローテーションを用いたインクジェット印刷及びマルチパスモード

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JPH0768750A
JPH0768750A JP6093609A JP9360994A JPH0768750A JP H0768750 A JPH0768750 A JP H0768750A JP 6093609 A JP6093609 A JP 6093609A JP 9360994 A JP9360994 A JP 9360994A JP H0768750 A JPH0768750 A JP H0768750A
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pixel
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JP6093609A
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Lance Cleveland
ランス・クリーヴランド
Corrina A E Hall
コーリナ・エイ・イー・ホール
William C Hilliard
ウイリアム・シー・ヒリアード
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 吸収性の劣る透明媒体や光沢媒体に対して
も、品質とスループットのバランスをとりながら好適な
印刷を行う。 【構成】 吸収性の劣る透明及び光沢媒体について、イ
ンク液滴の総数が多数のマスクに対応して割り当てられ
るマルチパス(好ましくは6パス)プリントモードによ
り乾燥が向上される。さらに印刷を速くするため、イン
ク付着方向と反対側から加熱が行われるが、熱量は特に
非透明の光沢媒体については厳格に穏やかにされ、これ
らの媒体の熱に起因するソリに対する過敏性が対処され
る。媒体のエッジから部分的に離れたペンを動作させる
ことが望ましくなく、また印刷媒体がペンの下側に緊張
状態に保持されておらず片側からだけ制約されている、
印刷媒体の上下部分においては、印刷媒体が静止状態に
保持される一方でプリントマスクがローテーションして
用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願に対応する米国特許出願には本出願
人に譲渡された3つの密接に関連した米国特許出願があ
り、それらは本出願と実質的に同時に米国特許商標庁に
出願されており、それらの内容は全面的に、ここで参照
することによって本明細書中に取り入れるものとする。
1つはRonald A. Askelandらの"Inking for Color-Inkj
et Printers, Using Nonintegral Drops, Media-Depend
ent Inking, or MoreThan 2 Drops/Pixel"と題する米国
特許出願第08/056,263号(出願人文書番号PD-1093053-
1)であり、他はGregory D. Raskinらの"Direction-Ind
ependent Encoder Reading; Position Leading & Dela
y, & Uncertainty to Improve Bidirectional Printin
g"と題する米国特許出願第08/055,658 号(出願人文書
番号PD-189492)であり、3つめはBroderらの"Combined
Central and Lateral Hold-DownPlates, and End-of-P
age Advance-Distance Decrease, in Liquid-Ink Prin
ters"と題する米国特許出願第08/057,364 号(出願人
文書番号PD-1093152-1)である。
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は一般に、紙、透明素材、
又は他の光沢媒体のような印刷媒体上にテキスト又はグ
ラフィックスを印刷するための装置及び手順に関し、特
に、印刷媒体上に2次元ピクセルアレイで生成される個
々のインクスポットからテキストまたはイメージを構成
する、走査式サーマルインクジェット装置及び方法に関
するものである。本発明は、イメージ品質(主として透
明媒体及び光沢媒体上の)対動作時間を最適化し、ま
た、インク乾燥用ヒータによって加えられるイメージの
歪み(主として紙上の)を最小限に抑えるプリントモー
ド技術を用いるものである。
【0003】
【従来の技術】水性インクによるインクジェット印刷に
おいて鮮やかなカラーを実現し、アドレス可能なピクセ
ル位置間の白色スペースを実質的に充填するためには、
十分な量のインクを付着させなければならない。しかし
ながらそうすると、蒸発(及び印刷媒体によっては吸
収)によって後で基剤である水を除去することが必要に
なり、この乾燥ステップが不当に時間を浪費する可能性
がある。
【0004】さらに、イメージの各部分内に、大量のイ
ンクが全て殆ど同時に付着されると、大量の着色剤によ
る悪影響がこれに関連して生ずる。即ち1つの色から別
の色へのいわゆる「にじみ」(鮮鋭であるべき色の境界
において特に顕著)、「ブロッキング」、即ち印刷され
たイメージ中の着色剤が隣接するシートの裏に対して裏
移りして結果的に2つのシートが一緒にくっつくこと
(或いは1つのシートが装置の部品やイメージ印刷シー
トを保護するために用いられるスリップカバーに対して
くっつくこと)、及び印刷媒体の「しわ」即ち縮みなど
である。乾燥時間によるこれらの悪影響と、大量又は多
量の着色剤による悪影響を緩和するために、印刷と共に
用いるための種々の技術が知られている。
【0005】(a)従来の加熱技術 これらの技術のうちには、インク付けされた印刷媒体を
加熱して、基剤又はキャリヤである水の蒸発を促進する
ことがある。しかしながら、加熱にはそれ自体に限界が
あり、また熱によって引き起こされる印刷媒体の変形に
よる他の問題点が生じる。
【0006】光沢素材は、熱に反応して大幅にそりを生
じ、また透明素材も、通常の紙に比べると加熱に対する
耐性が幾分弱い可能性がある。従ってこれらのプラスチ
ック媒体については、加熱による乾燥特性の改善は限ら
れたものであった。
【0007】紙に関しては、熱及びインクを用いること
によって、イメージまたはグラフィックの質に影響する
寸法上の変化が生じる。とりわけ、インクとの接触前に
熱を加えて、プリコンディショニングを施すのが望まし
いということが分かっている。予備加熱を施さない場合
は、いわゆる「ページ端部のハンドオフ」という質的欠
陥が生ずる。この欠陥は、各ページの一番下がプリンタ
から出てきた場合にページの下部を横切って形成され
る、まっすぐなイメージの不連続帯の形態をとる。
【0008】しかしながら、予備加熱は水分含有量の損
失を生じ、結果として紙の繊維は収縮することになる。
こうした環境下で紙の寸法を維持するため、用紙送り駆
動ホイールと連係して用いられるピンチホイールのシス
テムによって、用紙は緊張状態に保持される。
【0009】あいにく、これらの措置がイメージ品質上
の欠陥を防止する上で最も効果を発揮するのは、用紙が
ホイールに拘束されている間に限られる。ページの下部
が印刷され、用紙がホイールによる拘束から解放された
途端に、ページは収縮してしまう。
【0010】これは極めて急速に生じ、その際に用紙及
びそれに付いたインクドットは、端部及び中心へと移動
する。この突然の応力の解放によって生ずる品質上の欠
陥は、「ページの端部の用紙収縮欠陥」として識別する
ことが可能であり、カラー濃度の薄まった、細いアーチ
状のギャップとして現れる。
【0011】このアーチ状のギャップを除去するための
従来の努力には、ピンチホイールによる拘束力を周期的
に取り除くこと、即ち解除することによって、ページ全
体に応力が蓄積されないようにすることがある。このこ
とは、内部応力を解放し、又は累積的にではなく増分的
に平衡させることによって、用紙収縮欠陥を減少させる
ように働く。
【0012】しかしながらあいにく、この周期的解放技
術は、進路に沿った解放位置のそれぞれにおいて、用紙
の位置に対する制御を犠牲にすることになる。こうして
用紙位置の制御が損なわれると、用紙収縮欠陥よりも大
きな問題である、多数のミスアライメント領域が生じる
ことになる。
【0013】(b)従来のプリントモード技術 別の有用な技術として、ペンの各パス毎に、イメージの
各部分に必要とされるインク全量の一部分だけを付着さ
せ、各パス時に白のまま残される領域を、後続の1回以
上のパスによって充填することがある。これは、所与の
時点でページ上にある全液体量を減少させることによっ
て、にじみ、ブロッキング及びしわを制御するのに役立
ち、また乾燥時間の短縮を容易にすることも可能であ
る。
【0014】各パス毎に用いられる特定の部分的インク
付着パターンと、これらの異なるパターンが合わさって
単一の十分にインク付けされたイメージとなるようにす
る方法は、「プリントモード」として知られている。こ
れまで、3パスプリントモードが使用されて、用紙上の
大量の着色剤の問題がうまく軽減されているが、しかし
吸収性が大幅に低く、従って蒸発に対する依存度の高い
光沢素材及び透明素材の場合は、それほどうまくいって
いない。
【0015】また、上記(a)において述べた用紙収縮
エラーを隠すために、プリントモードを利用する試みも
なされてきた。これまでは、こうした努力は比較的わず
かな効果しかもたらさず、或いはさらに他の問題を生じ
ている。
【0016】例えば、正方形又は矩形のチェッカーボー
ド状のパターンといった幾つかのプリントモードは、パ
ターン内において発生される周波数、高調波等が、相互
作用するサブシステムの周波数又は高調波に近づくと、
見苦しいモアレ効果を生じさせる傾向がある。こうした
干渉周波数は、用紙送り又はペン速度の制御を助けるた
めに使用されることがあるディザリングサブシステムに
おいて生じうる。
【0017】チェッカーボード状プリントモードパター
ンはまた、仕上がったイメージを横切る水平方向のスト
ライプである、いわゆる「縞状化」による見苦しさをも
生じやすい。これらが生じるのは、各スワス(幅帯状区
画)間において、用紙が実質的にスワスの全高分ずつ送
られるためであり、これは要するに別のタイプの累積的
エラー表示である。
【0018】これに代えて、殆どが全てが水平か、或い
は殆ど全てが垂直な要素の何れかから構成されるプリン
トモードパターンの場合にも、パターン方向(殆どのパ
ターン要素のアライメントがとられる方向)に沿っての
みではあるが、依然として同様の干渉効果が生ずる可能
性があり、パターンに対する横方向において、やはり他
の印刷品質上の欠陥を悪化させることになりやすい。こ
うした問題によって、ページ端部における用紙収縮欠陥
に対してプリントモードによる解決策を見つけようとす
る、それまでの努力は台無しになった。
【0019】(c)イメージ端部における印刷媒体送り
エラー 印刷媒体の始端又は終端付近に印刷を行う場合には、上
述のページ端部欠陥に関連した別の問題が、幾らか単純
な、又はより機械的な形で生じる。前述のように、精細
解像度及び高いイメージ品質を求めて設計された代表的
な最新の印刷装置においては、印刷媒体は一般に、2組
のローラ等の間で印刷ゾーンに緊張状態で保持される。
【0020】この構成によって、極めて高精度で正確な
印刷媒体の送りが、従ってペンに対する印刷媒体の極め
て高精度で正確な位置決めが促進される。しかしなが
ら、印刷媒体の各シート又はページの縦方向の両端付近
では、印刷媒体は必然的に1組のローラ等によってのみ
保持される。
【0021】この構成により、印刷媒体の位置決めはこ
れら2つの端部領域において、比較的精度が劣る結果と
なる。この状況は、特にシートの下端部付近に印刷する
場合に厄介なものとなるが、それはその部分ではシート
はテンションローラのみによって保持されているからで
ある。このローラは直径を比較的小さくすることが他の
理由から有利であるが、このような寸法取りは最良の精
度に対しては不利である。
【0022】現在開発されているある技術(本発明の先
行技術ではない)では、重要なことに、印刷媒体の送り
ステップを小さくすることによって、特に各ページの下
部又は端部において、精度の相対的低下を緩和してい
る。このシステム及びその利点については、前述のBrod
erらの文献に記載されている。このシステムは、ページ
の下部付近で良好な印刷品質を実現するのに大いに貢献
するが、しかし精度は、媒体が緊張状態に保持されてい
る領域において享受されているレベルまでは改善されて
いない。
【0023】(d)プリントモードの既知の技術:概論 所望とする量のインクを2以上のペンパスに分割するた
めの特に簡単な方法の1つは、上述のチェッカーボード
パターンである。これによれば1回のパスにおいて、1
つおきのピクセル位置が印刷され、次のパスにおいて空
白部分が充填される。
【0024】上述した縞状化の問題を回避する(また場
合によってはモアレパターンを最小限に抑える)ため
に、ペンの最初のスワス走査の各々と、これに対応する
充填スワス走査との間で用紙が送られるようにプリント
モードを構成することができる。実際にはこのことは、
各ペン走査が、一部は最初のスワス走査(印刷媒体の一
部について)として、また一部は充填スワス走査として
機能するようにして実施することができる。
【0025】この場合にも、この技術は、減少させるの
が不可能な又はコストのかかる印刷機構エラーを、累積
させるのではなく分散させるように働く。その結果、最
小のコストでもって、エラーの顕著性は最も目立たない
ようになる。より簡単に言えば、隠されるようになる。
【0026】例えば、2パスプリントモードの場合に
は、全てがペンの一方の端部列に配置されているペンノ
ズルの半分だけから成るアレイ中の、ノズルの一部のみ
を用いて、例えば100個のノズルを有するペンにおいて
1から50までの連続したノズルから選択されたノズルだ
けを用いて印刷することにより、ページの印刷を開始す
ることができる。最初のパスは、チェッカーボードパタ
ーンで行うことができ、従って実際には、例えば最初の
行には奇数番号のノズル1, 3...のみを用い、次いで
第2行には偶数番号のノズル12, 14...のみを用い、そ
して第3行には再び奇数番号のノズル21, 23...のみを
用いるといった具合であり、かくしてスワス領域にある
ピクセル位置の半分においてのみ印刷を行う。
【0027】次に用紙は、ノズルの1/2アレイの長さ
(換言すれば50ノズル分の高さ)に等しい距離だけ送ら
れ、そしてペンはそのノズルアレイの両端部列を用いて
印刷を行うが、やはりこの場合にも、50%のチェッカー
ボードパターンで印刷するだけである。しかしながら今
度は、ペンの前方端部列(ノズル1からノズル50の中か
ら選択されたノズル)は、前と同様に用紙の新たな部分
に印刷するが、後方端部列(ノズル51からノズル100の
中から選択されたノズル)は、既に印刷された領域の充
填を行う。
【0028】そしてこの動作は、やはりノズル51からノ
ズル100の中から選択されたノズルを用いる充填のみの
スワスである最後のスワスに至るまで、ページを降って
ずっと繰り返される。
【0029】(e)スペース及び掃引ローテーション式
プリントモードマスク 各ノズル部分での印刷に用いられるパターンは、「プリ
ントモードマスク」として知られている。「プリントモ
ード」という用語がより一般的であり、通常はマスクの
記述、即ち十分な密度に達するのに必要なパス数と「十
分密度」を規定するピクセル当たりのインク液滴数を包
含している。
【0030】上記の2パスの例の場合、ペンの第2の1
/2部分(ノズル51からノズル100うちのあるもの)
が、最初の1/2によって残された空白スペースを充填
する。これは各々のパスについて、印刷されるピクセル
の各々について文字「x」用い、印刷されないピクセル
の各々について文字「o」を用いて、次のように記号化
することができる。
【0031】
【表1】
【0032】これらのパターンのそれぞれにおいて、x
は斜め線で現れ、これは垂直方向及び水平方向の間隔が
同じであれば45度(列と行の両方に対して)の角度をな
している。これらのxのラインは印刷されるピクセルを
表し(所望とするイメージが、これらのピクセルのそれ
ぞれにおいて何かを印刷することを要求する場合)、o
は印刷されないピクセルの斜め線を表している。
【0033】本明細書中のスペースを節約するため、上
記した表では、検討している100ノズルのペンの各半分
によって生成される50ピクセル行のうち、8つしか表し
ていない。ノズルはペンに沿って、100ノズル分の長さ
の実質的に1つの垂直列にレイアウトされているが、実
際上の機械的問題としては、それらは横方向に互い違い
に配置されて、垂直軸に沿った間隔を極めて接近したも
のとすることを可能にしている。従って本明細書で記述
したチェッカーボード(又は他の)パターンを得るため
には、ページを横切る走査動作だけではなくノズルがペ
ンを横切って互い違いになっていることをも考慮に入れ
て、印刷媒体を横切るペンの走査と慎重に同期させなが
ら、これら種々のノズルを選択的に且つ迅速に多数回に
わたって噴射させることになる。
【0034】「パターン1」のダイアグラムの場合、x
のラインは左手上角において、またそのパターンの上部
と左手エッジの両方に沿って2ピクセル分だけ離れたピ
クセル位置から開始される。しかしながら「パターン
2」のダイアグラムの場合には、その角から開始される
のは、これに代えてoのラインであり、xのラインは上部
エッジ及び左手エッジに沿って角からピクセル1つ分だ
け離れた位置から開始され、かくして「パターン1」に
よって置かれたxのラインの間にはまる。
【0035】従ってこれらのダイアグラムは、第1の
(「パターン1」の)パスによって印刷されずに残され
たピクセル位置が、第2のパスによって充填されること
を示している。換言すれば、任意の行を横切ってずっと
見て、「パターン1」及び「パターン2」の両方によっ
て形成されるxを全体として考慮すると、その行の全て
の位置が充填されていることになる。
【0036】このパターンを達成する方法の1つは、ノ
ズル1から50を常に「パターン1」をなすように保持
し、またノズル51から100を常に「パターン2」をなす
ように保持することである。これは「スペースローテー
ション式」マスキングとして知られており、この方法を
用いてページを印刷すると、これらのパターンが漸次形
成される。表2には、100ではなく8つのノズルによる
簡略化された垂直ノズルアレイ表示を用いて例示がなさ
れている。
【0037】
【表2】
【0038】このモードの場合、ペンはページの終わり
までずっと同じパターンを用いるが、マスクはペンの部
分が異なれば異なる。即ちノズル1から50についての
「パターン1」(上記表において、8つのノズルから成
る各グループにおける下側の4つの位置によって表され
ている)と、ノズル51から100に関する「パターン2」
(各グループにおける上側の4つの位置によって表され
ている)である。
【0039】各種の印刷装置に対してこのマスキング法
を利用できるか否かは、部分的には、各装置の基本的な
機械的構成とファームウェア構成によって決まる。特に
それは、基本的なオペレーティングシステムが、ノズル
アレイ全体の異なるセグメントに対して、異なるマスク
パターンの効率の良いアドレス指定を可能にするか否か
によって決まる。
【0040】同じプリントモードを用いるもう1つの方
法は、1つのマスクパターンをペン全体に適用し、パス
毎にそのマスクパターンを変更することである。これは
いわゆる「掃引ローテーション式」マスキングであり、
表3においては表2と同様の簡略表現を用いて例示を行
っている。
【0041】
【表3】
【0042】これら両方のダイアグラム、例えば表3に
おける「パターン1」及び「パターン2」の基本的ダイ
アグラムにおいて、任意の行を横切ってずっと読み通す
ことによって明らかになるように、各行毎に両方のパス
が行われた後、その行の全ての位置は充填される。しか
しスペースローテーションダイアグラムと掃引ローテー
ションダイアグラムを比較すると明らかなように、掃引
ローテーションにおいて幾つかの位置が充填される順序
は、スペースローテーションにおいてそれらの位置が充
填される順序とは逆である。例えば第5の印刷行の場
合、左手の列はスペースローテーションでは第2のパス
時に印刷されるが(そして隣接の列は後続の印刷に備え
て空白のまま残される)、掃引ローテーションでは第3
のパス時に印刷される(隣接コラムの後で)。
【0043】このことは、スペースローテーションと掃
引ローテーションを並べて比較することを可能にする異
なる表記法によって、さらに簡潔に示すことができる。
この表記法において、「0」はページの上部と下部の走
査において全く噴射されないノズルグループを表し、
「1」及び「2」は個々のピクセル行ではなく、上述した
如き「パターン1」及び「パターン2」における半スワ
スを表している。
【0044】
【表4】
【0045】今度はこれらの簡略化形式において、印刷
イメージ内においては全ての半スワスが1つの「1」と
1つの「2」を受け取るが、それが必ずしも同じ順序で
はないことを容易に看取することができる。つまり第2
の半スワスにおいて、スペースローテーションでは
「1」が先行するが、掃引ローテーションでは2番目と
なっている。
【0046】(f)オートローテーションプリントモー
ドマスク 動作パラメータは、実際にはペンパターンがペンアレイ
全体にわたって一貫しており、パスの間で決して変化し
ない場合であっても、ローテーションが生ずるように選
択することができる。比喩的に言えば、これは「自動」
ローテーション、又は単に「オートローテーション」と
みなすことができる。
【0047】何がこの状態を生じさせるかを理解するた
めには、まず何がプリントモードマスクの基本セル又は
単位を構成しているかに注目し、次にピクセルで表した
その高さhcに注目しなければならない。また、用紙がそ
の送りの各々において移動するピクセル数(又はノズル
数で測定した長さ)mpに注目することが必要である。例
えば、上記で表に示したような単純な例では、各マスク
は2行毎に繰り返されているのでhc=2である。また用
紙は一度にノズル50個分進むので、mp=50になる(或い
は簡略化表記したダイアグラムの場合、用紙は一度に簡
略表記ノズル4個分進むので、mp=4になる)。
【0048】次のステップは、これら2つのパラメータ
の比mp/hcが整数か否かを確かめることである。この例
のように、実際にmp/hc=50/2=25(又は例示したよ
うに4/2=2)のため、整数ということになれば、マ
スクのオートローテーションは生じない。
【0049】しかしながら、2パスの例において、用紙
がピクセル行4つ分ではなく3つ分進み、基本セルがピ
クセル2つ分の高さのままである場合には、パラメータ
比mp/hc=3/2は整数ではなく、マスクは各パス毎
に、先行するパスで残された空白スペースを「自動的
に」充填する。
【0050】
【表5】
【0051】(この表に示した概略例は例えば、パスが
3回、ペンに用いられるノズル総数が96、ペンの3つの
セクションの各々で用いられるノズル数が32、印刷媒体
の送りがノズル32個分であり、基本パターンのセルが3
ピクセル分の高さである実際の事例を記号化したもので
ある。代数表記によれば、mp/hc=32/3で、非整数比
である。この3パスモードについては後述する。) こうして得られるプリントモードは、本質的にスペース
ローテーションモードである(条件が特に要求されない
という意味において)。例えば、ペンが上記のように6
行のペンである場合、最初の3行は「パターン1」をな
し、2番目の3行は「パターン2」をなす。
【0052】
【表6】
【0053】オートローテーションの場合、「パターン
1」又は「パターン2」の何れかをペン全体にわたって
用いることができる。従って用紙が送られると、ある単
純なパターンからスペースローテーションマスクへと
「自動的に」切り替わる。上述した簡略化表記の場合、
ペンは用紙が送られるにつれて、以下の周期的な動作を
もたらす。
【0054】
【表7】
【0055】(g)3パスモード これまで、1つの極めて好ましいプリントモードでは、
上述したようなパス毎に1/2密度のチェッカーボード
モードではなく、表8に示すように斜めのパターンでド
ットを構成する、パス毎に1/3密度のパターンが指定
されている。しかし対角線は、チェッカーボードモード
の場合のように45度のままである。
【0056】
【表8】
【0057】このパターンは、ソフトウェアディザリン
グアルゴリズムについて十分に作用し、また部分密度シ
ェーディングを施したグラジエントのある領域を充填印
刷する場合にモアレパターンが最も発生しにくいので、
有利であると考えられてきた。45度の対角線を用いるこ
とは、印刷媒体上に形成されるピクセルアレイの垂直軸
と水平軸の間にエラー隠蔽能力を等しく分散する傾向が
あるため、特に有効であると考えられた。
【0058】一般に印刷装置は、その基本ハードウェア
及びファームウェアの設計アーキテクチャを介して、1
回のペンパスによってその印刷装置が形成することので
きる一般的な最大サイズのプリントマスク又はモードパ
ターンによって特徴付けられる。印刷装置に用いらる任
意のマスクパターンは、その最大パターン内にはまらな
くてはならない。例えば、高品質のイメージを生成する
ある特定の印刷装置(ヒューレットパッカード社製)の
場合、最大マスク又はパターンサイズは高さ8行幅4列
であり、いろいろある中でも、高さ3行(hc=3)で幅
3列のマスクに容易に対処することができる。
【0059】ちょうどこうしたマスクの場合、この項の
最初に紹介した1/3密度の対角線3パスパターンが得
られる。このマスクを32ノズル分の用紙送り単位と連係
させて用いると、印刷媒体送り動作mp=32であり、前述
の比はmp/hc=32/3になって整数ではない。
【0060】従ってこの条件の組み合わせによれば、上
に示した3行マスクパターンのオートローテーションが
得られる((f)項で括弧内に記述したように)。マス
クローテーションシーケンスは不必要であり、従って3
パスに対するマスクの指定は、「111」となって、パタ
ーンの最初の列を各掃引の開始のために共通して用いる
べきことが示される。即ちスワスの最上行の列番号1に
ピクセルを印刷することになる(そこに印刷すべきイメ
ージ情報が存在するものとして)。同様に、マスクの指
定が「222」又は「000」と記されていることもあるが、
これは実際にそのパターンを、基本セルの3列のうち任
意のものを印刷することによって開始することができる
からである。
【0061】代わりに、ドット行数がパターンの高さの
整数倍である場合には、前述したように、連続する掃引
の各々においてどのようにしてパターンを形成するかを
知らせるローテーションシーケンスを用いるよう、プリ
ンタに対して指令を行わねばならない。例えば、同じ3
行パターンを用いるが、送りがノズル33個分である場
合、即ち印刷媒体の送り動作が33ドット行分である場合
には、比mp/hc=33/3は整数であり、ローテーション
シーケンスを指定しなければならない。
【0062】こうしたシーケンスは、例えば「012」で
ある。これら数は、基本パターンのそれぞれの列がペー
ジを開始するスワス又はパスの数である。プリンタは以
下に示すようにして、ページの上部の最初の列としてこ
のパターンの最初の列を用いていわゆる「スワス数ゼ
ロ」(最初のスワス)を形成し、第2の列をページの上
部の最初の列として用いてスワス1(第2のスワス)を
形成し、また第3の列を用いてスワス2(第3のスワ
ス)を形成する。
【0063】
【表9】
【0064】他の同様に許容可能なシーケンスには、
「021」「102」及びこれら3つのルートシーケンスの他
の6つのローテーションの全て(「120」「201」等)が
ある。ここで、このセルと6ドット行の用紙送りを用い
ながら、プリンタがページの途中で停止したとすれば、
スペースローテーションが用いられているか掃引ローテ
ーションが用いられているかとは無関係に、下記のよう
なパターンを見い出すことができる。
【0065】
【表10】
【0066】先の場合と同じく、この簡略化ダイアグラ
ムは、最近のより興味深い、33ノズル分進む実用的な場
合を記号化したものである。この例は、完全に描写した
とすると、完全に充填された33行と、2/3が充填され
た別の33行と、1/3が充填されたさらなる33行とから
成るものとして現れる。
【0067】(h)透明媒体及び光沢素材上への印刷品
質上の欠陥 前述したように、従来の技術では、透明媒体及びその他
の光沢媒体上における多量の着色剤の問題を完全にうま
く解消するには至っていない。所望の全インク量を3パ
スに分割する方法は、この問題を解決する試みとしてプ
リントモード技術に適用するについては、限界をなすも
のであると考えられている。
【0068】前述のように、こうした印刷媒体からの蒸
発は、それらの吸収性が相対的にかなり劣るため、普通
紙の場合に比べて必然的により重要である。幾らかの蒸
発は、対流(空気循環用ファンで誘発される)によって
簡単に生じさせることができるが、しかしプラスチック
媒体の場合には、放射熱を加えて蒸発を誘起することが
より重要である。
【0069】しかしながら熱は、下側(インクを塗布す
るのとは反対の方向)から加えるのが最も簡単である。
これらの媒体は、普通紙に比べるとより多くの熱量を示
し、従って、熱経路は実際上より長くなる。
【0070】従ってこうした媒体の場合、インクキャリ
ヤと比較すると、加えられる熱放射のはるかに多くの部
分が、印刷媒体に吸収される結果となる。この不都合な
エネルギー分布は、前述した如き熱に対するこれらの媒
体の寸法上の過敏性によって、倍加される。概して言え
ば、以上の記述から明らかなように、加熱を行うこと
は、普通紙よりも光沢素材及び透明素材にとって問題が
多い。
【0071】これまでは、これらの媒体の低い液体吸収
能、高い熱吸収性、及び熱に対する寸法上の過敏性のた
めに、十分に液体を除去しようとする努力は報われてい
なかった。従って従来技術には、この領域において改善
を行う余地がかなり残されている。
【0072】(i)黒色インクの細部 印刷機のユーザは、書体及び他の所定のタイプの精細な
イメージ要素を黒色で示すことを好む場合が多く、また
目は、他の色で表示されたイメージ要素及び欠陥に比べ
ると、黒色インクによるイメージ要素(及びその中の欠
陥)をよりはっきりと識別することができる。従って、
同じイメージ内にある場合でも、他の色よりも、黒色イ
ンクの塗布に関しては一層精密な位置制御を用いること
が望ましい。
【0073】しかしながらこうした戦略は、実現が困難
である。概して言えば、位置制御の精度、即ち換言すれ
ばピクセルアレイのピッチは、一般にペンによる走査中
に、印刷媒体を横切って延びる特殊なスケールを電気光
学的に読み取ることによって導き出される波形の、周波
数によって設定される。
【0074】妥当なコストの印刷機においては、ペン制
御のために多重化技術を用いるのが望ましい。換言すれ
ば、1組の信号線と、この信号線上に時分割その他によ
って共存する制御信号とを用いて、全てのペンが制御さ
れる。
【0075】他の色と直接に関連して黒色印刷に対して
より精密な位置制御を施すには、黒色に関して、何らか
の方法により、別個の波形を確立することが必要にな
る。この波形は、他の色に関する位置設定波形と同時
に、しかしより高い、異なる周波数で提供されねばなら
ない。
【0076】また周波数の異なる信号を、同じ基本位置
信号伝送システムを共用するように構成することも必要
である。確立された多重化構成に適応するための、これ
らの特殊な措置は、扱いにくいか、或いは少なくともコ
ストがかかる。技術用語で言えば、カラーペン(例えば
シアンペン)と黒色ペンに対して同時に「話しかける」
のは、電気的に困難である。
【0077】代替案は、有彩色ペンの掃引の間におけ
る、別個の掃引時に黒色の印刷を行うことである。この
代替案は、スループットの減少という重い代償を払うこ
とになり、従って極めて望ましくないものである。
【0078】
【発明が解決しようとする課題】用紙のページ端部にお
ける印刷品質上の欠陥は、光沢素材及び透明素材におけ
る多量の着色剤の問題と同様に、産業的に重要な全ての
印刷媒体に対して均等な優れたインクジェット印刷を高
スループットで達成することを、これまでずっと妨げて
きた。黒色でもって精密な細部の重ね刷りを行う厄介さ
は、従来技術の別の不利な制限である。従って、本発明
の分野において用いられる技術の重要な側面は、依然と
して有効な改善を施しやすい状態にある。
【0079】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、こうし
た改善が導入される。本発明はその好ましい実施例にお
いて、個別に用いることのできる幾つかの側面又は様相
を有するが、これらは好ましくは一緒に用いて、それら
の利点の最適化が図られる。
【0080】本発明はその幾つかの側面のうち第1の側
面又は様相の好ましい実施例においては、ピクセルアレ
イに形成された個々のマークから構成することにより、
所望のイメージを印刷媒体上に印刷する方法である。こ
れらのマークは、印刷媒体送り機構と連係して動作す
る、走査プリントヘッドによって形成される。
【0081】この方法には、印刷媒体送り軸に対してほ
ぼ直交するペン走査軸に沿って、繰り返してプリントヘ
ッドによる走査を行うステップが含まれる。この方法に
はまた、ペン走査軸に沿ったプリントヘッドによる各走
査時に、ペン走査軸に対して比較的急峻な角度をなすと
共に印刷媒体送り軸に対して比較的浅い角度をなす、ほ
ぼ平行な多数の個別のラインの少なくとも一部を近似す
るパターンでもってマークを形成するステップが含まれ
る。
【0082】本発明のこの第1の様相又は側面にはま
た、(1)イメージの各部分に対する1以上の先行する
走査時に、角度をなしたライン間に非印刷領域を残すス
テップと、(2)各部分に対する1以上の後続の走査時
に、非印刷領域を充填するステップとが含まれる。
【0083】本発明の第2の側面は、今述べた2つのス
テップの代わりに、液体ベースの着色剤でマークを形成
するステップと、このマーク形成ステップとほぼ同時
に、印刷媒体を加熱して液体ベースの着色剤の乾燥を促
進させるステップとを明示的に含むという点で第1の側
面と異なっており、この加熱ステップは、印刷媒体送り
軸と平行な位置エラー成分を目立たせる、ページの端部
での用紙収縮欠陥を生ずる傾向がある。比較的急峻な角
度のついたラインは、印刷媒体送り軸と平行な位置エラ
ー成分を最小限に抑えるのに役立つ。
【0084】以上のことは、最も広範な、或いはより一
般的な形でもって、本発明のこうした2つの異なる様相
の各々についての記述又は定義を構成しうるものであ
る。しかしながらこれらの一般的な形においてさえ、本
発明のこれらの側面が、従来技術によって未解決のまま
残されていた問題点を大幅に軽減することを看守するこ
とができる。
【0085】詳しく述べると、用紙送り方向に対して向
きが全体的に近似しているラインによるパターンを用い
ると、その方向に沿った位置エラーを最も目立たせない
ようにする傾向がある。こうしたエラーを最小限にとど
めることによって、熱を用いて印刷媒体の乾燥を促進す
ることが可能とされ、その結果高スループットでの動作
が容易とされるが、その場合にイメージ品質の明らかな
劣化は最小限となる。
【0086】本発明のこれら2つの異なる側面に明白に
含まれる特徴又は特性は、互いに独立して実施されるも
のではあるが、それにも拘わらず上述したように、これ
らを一緒に実施して、本発明の利点を最大限とし、最適
化することが好ましい。さらに、これらは好ましくは、
利点全体の享受をいっそう増進させる他の幾つかの特徴
又は特性と連係して実施される。
【0087】例えばマーク形成ステップは、こうした所
望とする特定のイメージを構成するためにマークが所望
される、選択されたピクセル位置だけにマークをつける
ことを含むのが望ましい。この措置によって、こうした
特定の所望のイメージの構成のためにマークが望ましく
ない場所では、角度つきのラインは不完全なものとされ
る。同様に、充填ステップは、所望のイメージを構成す
るためにマークが所望される、他の選択されたピクセル
位置だけにマークをつけることを含むのが望ましい。
【0088】やはり好ましいことは、マーク形成ステッ
プが、走査プリントヘッド及び印刷媒体送り機構の設計
アーキテクチャ内においてできる限りの、実質的に最も
急峻な角度でもって、角度つきラインを形成することを
含むことである。より一般的に言うと、マーク形成ステ
ップが、走査プリントヘッド及び印刷媒体送り機構の設
計アーキテクチャ内にあり、全てのピクセル位置がマー
クされる所望のイメージに関して、プリントヘッドの走
査毎に少なくともほぼ等しい数のマークをもたらし、他
のタイプのエラーに有意の貢献を行うことのない、でき
る限りの実質的に最も急峻な角度でもって、角度つきラ
インを形成することを含むのが好ましい。こうした他の
タイプのエラーには、例えば、ディザリングパターンに
対する干渉や、垂直過ぎるためにプリントヘッドの走査
軸に対して印刷品質の大幅な異常を来すことになる対角
線などが含まれる。
【0089】好ましくはマーク形成ステップは、ペン走
査軸に対して1:1をかなり越える勾配でもって、角度
つきラインを形成することを含む。さらにより好ましい
のは、この軸に対して少なくとも2:1の勾配でもって
角度つきラインを形成することである。看守されるよう
に、現在最も望ましい特定のパターンによれば、ペン走
査軸に対して少なくとも約2.5:1から3:1の範囲、
ごく大ざっぱには3:1の勾配がもたらされる。
【0090】本発明のこの、現在最も望ましい実施例に
おいて、マーク形成ステップは、幅3ピクセルで高さ8
ピクセルの基本パターンセルでもって角度つきラインを
形成することを含む。この実施例の範囲内において、1
回の走査の間にセルは、直接に連続する3つの行の各々
についてセルの1つの列にある1つのマークと、直接に
連続する他の3つの行の各々についてセルの別の列にあ
る1つのマークと、直接に連続する他の2つの行の各々
について、さらに別の列にある1つのマークで印刷され
るのが有益である。同じ実施例を、光沢素材又は透明媒
体の印刷に特に有益な別の方法で実施することが可能で
ある。この場合は、イメージの各部分に対するペンの走
査総数は複数、即ち如何なる場合にも約4を越える、比
較的大きな数である。そしてマーク形成ステップは、こ
うした複数回の走査から選択された対の各々の間に、直
接に連続する3つの行の各々についてセルの1つの列に
ある2つのマークと、直接に連続する他の3つの行の各
々についてセルの別の列にある2つのマークと、直接に
連続する他の2つの行の各々について、さらに別の列に
ある2つのマークでもってセルを印刷することからな
る。本発明のこの実施方法によれば、優れた乾燥特性が
得られる。さらに、複数回の走査の中の連続する走査の
各対の間に、印刷媒体がマーキングヘッドに対して送ら
れる場合には、印刷媒体の送り方向に沿った位置エラー
がスワス毎に多数回にわたって軽減されるので、極めて
高いイメージ品質が得られることになる。
【0091】本発明を実施するためのこの方法の利点を
得るためには、少なくとも4回、好ましくはより多くの
走査を行うことが必要である。現在のところ最も好まし
いと考えられている走査数は6である。
【0092】第3の基本的側面又は様相においては、本
発明は、ピクセルアレイに形成された個々のマークから
構成することにより所望のイメージを印刷媒体上に印刷
するための装置である。この装置には、こうした印刷媒
体を支持するための何らかの手段が含まれる。本発明の
説明を普遍的且つ広範に行うために、これらの手段は単
に「支持手段」と呼ぶこととする。
【0093】この装置にはさらに、印刷媒体を横切る方
向に沿って移動するように取り付けられたプリントヘッ
ドと、プリントヘッドに印刷媒体を横切る走査をさせる
ための何らかの手段が含まれる。やはりこの場合も、普
遍性及び広範性のために、これらを「走査手段」と呼ぶ
ものとする。
【0094】また、プリントヘッドの移動とほぼ直交す
る移動方向に沿って、プリントヘッドに対する印刷媒体
の相対移動を生じさせるための何らかの手段(「相対移
動提供手段」)も含まれている。本発明のこの第3の様
相による装置にはまた、印刷媒体を加熱するための何ら
かの手段(「加熱手段」)と、特定のパターンでマーク
を形成するための何らかの手段(「マーク形成手段」)
も含まれている。
【0095】より詳しく述べると、このパターンは、本
発明の第1の2つの側面に関して導入されたものであ
る。これは、プリントヘッド移動方向に対して比較的急
峻な角度をなすと共に、プリントヘッドに対する印刷媒
体の相対移動方向に対して比較的浅い角度をなす、ほぼ
平行な多数の個別のラインの、少なくとも一部を近似す
るパターンである。
【0096】本発明の第3の様相の装置については、マ
ーク形成手段がこのパターンを、相対移動提供手段が動
作していない間に形成する。換言すれば、今説明したラ
インを有する部分的にインク付けされたピクセルアレイ
を構成する、ドット又はインクスポットによる特定のス
ワスをペンが形成している間には、ペンに対する印刷媒
体の、直交方向に沿った相対移動は生じない。
【0097】その第4の側面の好ましい実施例において
は、本発明は、印刷媒体送り機構と連係して動作する複
数ノズル走査ペンによって、ピクセル列及び行アレイに
形成される個々のマークから構成することにより、所望
のイメージを液体低吸収性印刷媒体上に印刷する方法で
ある。この方法には、ペン走査軸に沿ってペンにより繰
り返して印刷媒体の走査を行い、ペンの複数ノズルに対
してさらされるピクセル行のスワス内で、印刷媒体にマ
ークをつけるステップが含まれる。このシステムの場合
は、各ノズルが1ピクセル行に対応する。
【0098】この方法にはまた、ペン走査軸にほぼ直交
する印刷媒体送り軸に沿って、印刷媒体をペンに対して
周期的に送り、ペンにさらされるスワス内に印刷媒体の
新たな部分が送り込まれるようにするステップも含まれ
る。この方法にはさらに、印刷媒体を横切るヘッドの各
走査毎に、各ピクセル位置列にあるノズルの多くとも1
/3を噴射させ、これにより各ピクセル行の全走査回数
にわたって、インク付けされる各ピクセル位置において
少なくとも2滴のインクを付着させるステップが含まれ
る。
【0099】かくしてこの方法は実際上、倍密即ち200
%の形態の6パス印刷モードであり、これは高品質と高
スループットの間において特に有利なバランスを実現す
ることが明らかになっている。実際、最適な恩恵に浴す
るには、この方法は、スワスの全高当たりで印刷媒体を
6回送る動作と連係して実施することが望ましい。
【0100】その第5の側面の好ましい実施例に関して
は、本発明は同様に、印刷媒体送り機構と連係して動作
する複数ノズル走査ペンによって、ピクセル列及び行ア
レイに形成される個々のマークから構成することによ
り、所望のイメージを液体低吸収性印刷媒体上に印刷す
る方法である。この方法にも、ペン走査軸に沿ってペン
により繰り返して印刷媒体の走査を行い、ペンの複数ノ
ズルに対してさらされるピクセル行のスワス内で、印刷
媒体にマークをつけるステップが含まれる。各ノズルは
1ピクセル行に対応しており、さらに、ペン走査軸にほ
ぼ直交する印刷媒体送り軸に沿って、ペンに対して印刷
媒体を周期的に送り、ペンにさらされるスワス内に印刷
媒体の新たな部分が送り込まれるようにするステップも
含まれている。
【0101】しかしながらこの方法は、媒体を横切るプ
リントヘッドの各走査時に、各ピクセル位置列において
多くとも1/6のノズルにしか噴射を生じさせないとい
う点で、本発明の第4の側面又は様相と異なる。かくし
てこの方法は、6パス印刷モードとしてより直截的に認
識され、第4の側面の場合と同様に、スワスの1/6の
距離ずつ進めて実施するのが望ましい。
【0102】本発明の第6の側面又は様相は、その好ま
しい実施例においては、印刷媒体送り機構と連係して動
作する複数ノズル走査ペンによって、ピクセル列及び行
アレイに形成された個々のマークから構成することによ
り、2つの端部を有する所望のイメージを印刷媒体上に
印刷する方法である。印刷媒体は、印刷媒体の上端部と
下端部を印刷する場合には2組のローラの一方によって
片側だけからしか拘束されないことを除けば、ペンの下
側でこれら2組のローラの間に緊張状態に保持される。
【0103】この方法には、ペン走査軸に沿って、ペン
による印刷媒体の走査を繰り返して行い、ペンの複数ノ
ズルにさらされるピクセル行のスワス内において、印刷
媒体上にマークをつけるステップが含まれる。前述のよ
うに、ここでも各ノズルは1ピクセル行に対応する。
【0104】さらにこの方法には、ペンが実質的に所望
のイメージの何れの端部にも位置しておらず、印刷媒体
が2組のローラの間で緊張状態に保持されている間に、
ペン走査軸にほぼ直交する印刷媒体送り軸に沿って、ペ
ンに対して印刷媒体を周期的に送るステップが含まれて
いる。こうした各ステップには、ペンにさらされるスワ
ス内に印刷媒体の新たな部分を送り込む働きがあり、そ
れによってペンは、イメージの一方の端部からもう一方
の端部へと段々と移動する。
【0105】この方法にはまた、ペンが実質的に所望の
イメージの何れかの端部にある場合に実行され、また少
なくとも、ペンのノズルにさらされるピクセル行のスワ
スに対する十分なインク塗布が完了するまで実行され
る、さらなるステップも含まれる。このステップは、複
数の前記した走査ステップを実行する間、ペンに対して
印刷媒体をほぼ静止した状態に保持することである。
【0106】このステップは少なくとも、印刷媒体が1
組のローラによって、1方向だけからしか拘束されてい
ない場合に実行される。好ましくはこのステップは、印
刷媒体が1組のローラによって拘束されている場合に限
って実行される。というのもその動作は、ノズル故障の
許容範囲に関して、それほど耐性がないからである。し
かしながらこのステップは、静止状態の印刷媒体に対す
る作業を、用紙が依然としてピンと張っていたとして
も、イメージの端部においてほぼ満足できるやり方で実
行可能であるので、厳密にこれらの条件下での動作に制
限しなければならない必要はない。
【0107】本発明のこの第6の様相に関する方法は、
機械的公差による印刷媒体の位置決めエラーによって生
ずる印刷品質上の欠陥を抑制する上で特に有益である。
この方法がこの有益な効果を有するのは、静止媒体に対
する作業が行われている間には、実際上印刷媒体の位置
決めは行われないからである。
【0108】こうして概略を述べただけでも、この方法
は優れた成果をもたらすものであるが、それにも拘わら
ず好ましくは、この方法は幾つかの特徴又は特性を加え
て実施される。静止状態に保つステップの間、走査ステ
ップは好ましくは、ローテーションをなすプリントマス
クのシーケンスを用いて、ペンのノズルにさらされるピ
クセル行のスワスに対して段階的に十分なインクを塗布
することを含む。また好ましくは、このマスクシーケン
スは、印刷媒体の送りが行われない場合を補償するよう
になっている。
【0109】また、マスクシーケンスを用いるステップ
が、ペンのほぼ全ての走査対の間において、ノズルの印
刷パターンを変更することからなるのが好ましい。
【0110】本発明の以上の動作原理及び利点について
は全て、添付図面を参照して以下の詳細な説明を検討す
ることによって、さらに深く理解されるであろう。
【0111】
【実施例】
1.より急峻な対角線 本発明のプリントマスクは、先行技術のマスクの場合よ
りも、印刷媒体送り方向に向かってさらに傾斜した対角
線を形成する。このことは、この方向においては、用紙
の送り及び用紙の収縮のためよりエラーが生じやすいた
め、有益である。
【0112】少なくとも市販のプリンタのうちの幾つか
においては、使用される印刷装置の基本的なアーキテク
チャ上の制約範囲内において許される、上述した最大パ
ターンは矩形であり、垂直方向に配向されている。換言
すれば、印刷媒体の送り方向において長くなっている。
この場合、本発明によって形成される対角線は、この垂
直方向に配向された許される最大パターンの範囲内にお
いて可能な、最長の対角線を近似するのが好ましい。
【0113】前述のヒューレットパッカード社製のある
プリンタにおける8×4のパターンの制約内において
は、特に望ましいプリントモードによって、下記の8×
3のパターンセル、即ち「基本パターン」が形成され
る。
【0114】
【表11】
【0115】結果として得られるパターンは、ページ上
に印刷されるとやはり対角線のように見えるが、しかし
今度は、ペン走査軸、即ち「水平方向」からほぼ70度の
角度がついている。この場合のパターンアライメント
は、水平よりも垂直に近く、このため印刷媒体の収縮又
は送りにおけるエラーによるドット位置の狂いに対し
て、より有効なマスキングが施されることになる。
【0116】上記のダイアグラムに示すように、8行の
セル又は基本パターン内には、3行の繰り返しサブパタ
ーン「xoo」と3行のサブパターン「oxo」があるが、下
部のサブパターン「oox」は2行だけしかない。この非
対称性には実質的な重要性がないか、或いは恐らくは、
過度に規則正しいセル構造に起因する望ましくないモア
レパターン等の抑制に少し役立つものである。
【0117】対角線の勾配は、恐らくは繰り返し単位に
沿った任意のポイント(例えば最初のドット)から、斜
め方向において隣接する次の繰り返し単位内の同じポイ
ントまでの角度として定義するのが最良である。この定
義を用いると、この勾配は、8垂直単位の3水平単位に
対する比、即ち8:3であり、約69.5度の角度に相当す
る。勾配を定義する他の妥当な方法の場合は、一般に約
68度から71.5度の間の比肩しうる値がもたらされる。
【0118】いずれにせよ、このマスクによって生成さ
れる対角線の見かけの勾配はおよそ(10%内)2.67であ
り、これは従来技術のチェッカーボード又は3×3セル
によって得られる1:1の値よりはるかに大きいことが
理解される。ペン走査軸又は「水平線」に対する対角線
の角度は、ほぼ(3%内)70度である。
【0119】従って本発明はこの望ましい形態において
極めて有益であるが、用紙の収縮及び用紙の送りによる
エラーを隠すことに関しての、従来技術の性能に対する
大幅な進歩は、余り強調されていない垂直方向の配向に
ついても享受することが可能である。例えば、約2:1
を越える勾配(又は約60度を越える角度)の場合、従来
技術の1:1の45度の対角線の場合に比べると、はるか
に優れたエラー隠蔽特性が得られる。
【0120】上述の8ドット行パターンが、32ノズル分
の印刷媒体送りと共に用いられると、決定される比mp
hcは32/8と整数になる。従って、このモードはオート
ローテーションではない。従って、列がプリントパター
ンを生成する順序を指定しなければならない。この順序
は、通常は重要ではない。1つの許容可能なシーケンス
が、下記の例に示されている。
【0121】
【表12】
【0122】これらのパターンは、「012」のローテー
ションシーケンスに対応する。この「ローテーションシ
ーケンス」という用語は、実際には2つの異なる意味に
用いられるが、明らかなように、012は上記のダイアグ
ラムの少なくとも一部について、両方の意味においてロ
ーテーションシーケンスである。
【0123】「ローテーションシーケンス」の定義の1
つは、完全にセル内部に関するものである。即ち、この
ローテーションシーケンスは、ピクセル行がセル又は基
本パターン内において印刷される順序である。従って
「シーケンス012」は、最初のパスについて上に示した
ように、0はセル内の第1グループをなす行(行1から
3)が印刷される列番号(列0が第1の列)であり、1は
第2グループをなす行(行4から6)が印刷される列番
号(第2列)であり、2は第3グループをなす行(行7
及び8)が印刷される列番号(第3列)であることを表
している。(明らかに、コンピュータサイエンスで慣例
的に行われているところに従い、行番号はゼロから開始
されている。)同様にして、第2のパスについては上記
の表において示したように、(内部)ローテーションは
120であり、第3のパスについてはこのシーケンスは201
である。
【0124】「ローテーションシーケンス」という用語
が用いられるもう1つの意味は、基本パターンに対して
部分的に外部に関するものである。この場合ローテーシ
ョンシーケンスは、基本パターンの連続した列が開始位
置に用いられ、かくしてスワスパターンを形成する、一
連のスワス又はパスの番号を識別する。しかして上記の
表の例では、スワス番号の0(最初のパス)は基本パタ
ーンの最初の列から開始するために割り当てられ、1
(第2のスワス)はその開始列についての基本パターン
の第2の列を選択し、2(第3のスワス)はスワスの最
初の列として基本パターンの第3の列を用いる。
【0125】さて、プリンタがページ印刷の途中で停止
したとすると、下記の簡略化したダイアグラムとほぼ同
様のパターンを見ることができる(イメージの左手エッ
ジから始まってはいない)が、但し前述した8ノズルセ
ルはこのダイアグラムが示唆するように各スワス内で1
回だけでなく、4回ずつ繰り返される点は示されていな
い。この繰り返しによって、ノズル数で測定される各充
填バンドの高さは、表示したように8ドット行ではなく
32ドット行となる。
【0126】
【表13】
【0127】潜在的に有用な別のセルは、8×4のパタ
ーンであり、これは前述したシステムアーキテクチャ内
において許容される最大パターンである。こうしたセル
には32のピクセルが含まれており、3パスの間で均等に
分割することはできない。
【0128】選択された数のパスの間で均等な分割を行
うことは、他のタイプのアーチファクトを回避するため
に望ましい。この原理は、8×4のパターンが4パスに
関して適度にうまく作用することを示唆している。しか
し普通紙について最良のスループットを得るためには、
4パスでは遅いため余り望ましくない。
【0129】また、その場合の勾配は、明らかに8:4
=2(約60度の角度)になる。この勾配は、従来技術に
比べて明らかな向上であるが、テストされてはおらず、
また垂直方向のエラーを隠す上では8:3に比べて有効
性が明らかに劣る可能性がある。こうしたさまざまな理
由から、今のところ8×4セルは、少なくとも8×3よ
り有利ではなく、恐らくは劣るものであると考えられて
いる。
【0130】2.プラスチック媒体に対する6パス 前述したように、従来技術では3回の印刷パスが理想と
考えられていた。しかしながら本発明が認識したところ
によれば、あるシステムで用いられるパスの数は、スル
ープットと品質との間におけるトレードオフである(特
に用紙送りエラーを隠すため、多数のパスにわたってそ
のエラーを分散させる場合)。
【0131】従って原理的には、品質だけしか必要とさ
れない場合には、各パス毎に1インクスポットを付着さ
せるようにして、1000回のペンパスを用いて各スワスを
印刷することができる。このプリントモードによれば事
実上欠点のないイメージが得られるが、恐らくページ毎
に1時間が必要となる。典型的なドラフトモードの印刷
はこの逆であり、1回だけのパスでスワス全体が付着さ
せられる。
【0132】さらに本発明の認識によれば、スループッ
トと品質のバランスをとる上では、異なる印刷媒体の特
性を考慮するのが望ましい。換言すれば、理想的な妥協
条件では、媒体によって異なるパス数が要求される場合
がある。
【0133】本発明によれば、透明媒体及び光沢媒体に
用いる場合には、6パスの方が3パスよりも極めて望ま
しいことが判明している。実際上これらの媒体について
は、多量の着色剤の問題を軽減するために用いられる他
のパラメータ(熱量、対流及び吸収の効果)を紙の場合
ほど高く設定することができないので、本明細書の「従
来の技術」の項で説明したように、光沢媒体及び透明媒
体については、紙の場合よりもパスの回数が多いほうが
より適している。
【0134】換言すれば、本発明は、これらの印刷媒体
の乾燥特性によって、最適なトレードオフポイントがよ
り多い印刷パス回数に向けてシフトするという認識又は
知見から生じたものである。
【0135】これら2つの異なるタイプの媒体のそれぞ
れについては、種々の原色によるインク液滴数が異なる
ことが望ましい。これに関して、理想と考えられるイン
クの塗布は極めて複雑であり、着色剤によっては平均液
滴を部分的に用いることをも含んでいる。本発明のこれ
らの、既知の最高モードについては、上述したAskeland
らの文献にかなり詳細に記載されている。
【0136】6パスを用い、またこの文献に記載された
インク塗布構成を用いることに加えて、先に述べた項に
記載した本発明の最大対角線の側面を組み入れることが
極めて望ましい。基本的な3パス8行のセルは本質的に
繰り返され、全てのピクセル位置について1パスではな
く2パスが行われて、倍の密度がもたらされる。
【0137】さらに、送り距離を半分にすることが極め
て望ましい。従って、本発明の3パス実施例は今のとこ
ろ、各ステップ毎に32ピクセル行ずつ(約32/24=1.33
mm)の送りでもって動作するのが理想であると考えられ
ているが、6パス実施例の場合にはこれに代えて、ステ
ップ毎に16行ずつ(16/24=0.67mm)の送りで動作す
る。
【0138】結果として得られるマスキングパターン
は、例えば下記のように現れる。
【0139】
【表14】
【0140】前述のように、プリンタがページを途中ま
で印刷して停止した場合に生ずるパターンは、下記の代
表的な行によって看取することができる。大文字は二重
のインク塗布を表している。
【0141】
【表15】
【0142】
【表16】
【0143】上に概略を示したインク塗布構成によっ
て、全てのピクセル位置において、ピクセル毎にインク
液滴が2回塗布されることになる。原色の場合(望まし
い実施例ではシアン、マゼンタ及び黄色)、これは紙は
勿論として、透明素材又は光沢素材上のイメージについ
ても、今では好ましい処理である。
【0144】しかしながら、前述のAskelandらの文献に
よれば、単一イメージにおいて、あるピクセル位置に2
回を越える回数、例えば3回にわたってインクを塗布す
ること、或いは空間平均化構成を用いて、部分的に液滴
を平均して付着させることが望ましい場合がある。2回
を越える部分的なインク塗布は、透明素材及び光沢素材
上の等和色(好ましい実施例では赤、緑及び青)にとっ
て、特に有用であることが分かっており、例えばパター
ン中から、選択されたデータビットを「はぎ取る」こと
によって達成することができる。
【0145】こうしたデータのはぎ取りの導入は、第4
のパス(上記表におけるパス4)から開始するのが望ま
しい。例えば特定のピクセルが、平均2.5の赤インクド
ットを受け取るものと仮定する。
【0146】換言すれば、最も単純な2つの黄色と2つ
のマゼンタからなる4ドットの場合(YMYM)の代わり
に、ピクセルはパスの半分において1つの黄色と1つの
マゼンタ(YM)を受け取り、パスの他の半分において1
つの黄色と2つのマゼンタ(YMM)を受け取る。このプ
ランを実現するために、そのピクセルは最初の3パスに
おいて最初の「YM」を受け取り、残りのパスにおいては
1ビットのはぎ取り処理が施されてマゼンタのドットを
もう1つ受け取って、YMMが生ずる。
【0147】等和色の場合は通常、各ピクセル位置毎に
2つのインク液滴(2つの異なる色の1つずつ)が付着
するので、この処理によれば、データのはぎ取りを施さ
ない場合は4つのインク液滴が付着することになる。こ
うして生成される色は極めて豊潤であるが、こうした過
剰なインクの付着は、前述のようにブロッキング等を生
ずることになる。付加的な交番ファームウェアスイッ
チ、又はいわゆる「フィルタ」を動作させることによっ
て、1つおきのインク液滴の抑制又ははぎ取りを行うこ
とができる。
【0148】この結果は、選択ピクセルにおいて2又は
4の液滴、従って平均して各位置毎に3又は2.5等のイ
ンク液滴を塗布するように仕立てることが可能である。
これ以上の詳細については、Askelandらの文献に記載が
ある。
【0149】各々のスワスに6パスでインク塗布を行う
ことに加えて、各パスの後に印刷媒体をペンに対して送
る場合、換言すれば印刷媒体がスワス毎に6回送られる
場合には、乾燥の改善の他に、本発明は各1/6スワス
毎に媒体送り方向の位置決めエラーをも軽減する。
【0150】即ち、ステップサイズの大きさは半分だけ
である(1.33mmではなく0.67mm)ので、送りエラーは小
さくなり、また送りエラーは3回だけではなく6回の送
りにわたって平均化される。こうした利点に加えて、上
に概略を示した6パスモードによれば、部分ドット技術
を用いることにより、各色と各印刷媒体とについて色相
及び彩度を最適化するのが容易になる。
【0151】6パス法の総合的な結果は、高い品質と高
スループットに対する要求のバランスがとれることであ
る。パスの回数をより多くする(8, 12等)ことによっ
ても、同等以上の品質目標を達成することができるが、
スループットは大幅に低下する。逆に前述したように、
4回、又は好ましくは4回を越えるパスの場合には品質
はある程度改善され、従って特許請求の範囲の幾つかの
請求項の範囲内に含まれると考えられるものであるが、
6パスによって得られる品質の方がかなり優れていると
思われる。
【0152】3.倍の周波数による黒色の再トレース ペンの各戻り掃引時に限って、黒色に関するより高い周
波数の位置決め波形と、実際の黒色の印刷とを用いるこ
とによって、適度な経済性を持たせて、高スループット
による黒色インクの塗布のより精密な制御を行うことが
できることが判明している。ペンの戻りパスは、「再ト
レース」として知られている。
【0153】再トレース時に直接に、追加的な補間ステ
ージを動作させて、結果的に生ずる信号をペンの信号バ
スに伝送することができる。この場合に他の精密なペン
位置決め信号は用いられないので、他の色についての制
御信号との干渉は生じない。
【0154】好ましくは、再トレース時における黒色の
位置決め波形は、順方向の掃引時に他の色に用いられる
周波数の2倍である。その結果ピクセル位置は2倍にな
り、これに応じてより精密な細部を表現することができ
る。またペンの噴射信号はこれに対応して調節して、得
られるインクスポットを小さくすることができる。
【0155】カラーインクのスポットについては、約12
ドット/ミリメートル(300ドット/インチ)のピクセ
ル間隔が適しているが、倍の周波数の黒色インク位置決
め信号は、約24ドット/ミリメートル(600ドット/イ
ンチ)のピクセル間隔をもたらす。黒色だけでカラー印
刷を用いずにテキストだけを印刷する場合には、再トレ
ース時だけではなく、両方向について周波数を高くし、
ピクセル間隔を精細にするのが好ましい。
【0156】再トレース時に黒色を印刷するこのシステ
ムによって、黒色がカラーイメージの一部をなす場合
に、異なる周波数で動作する異なるペンを多重化すると
いう難問が解決されるが、他の要因もこの方法に有利に
作用する。こうした要因の1つは、双方向動作における
位置決めの精度が、実際上こうした動作に適していると
いうことである。この高精度は、上述のRaskinらの文献
に開示された関連発明を用いることによって得られる。
【0157】別の要因は、このシステムがスループット
を非常に顕著に向上させるということである。これは、
再トレース時に黒色を印刷するのに必要な時間が、別個
の順方向の掃引時に黒色を印刷するのに必要な時間に対
して2回の非印刷戻り改行を行うのに必要な時間を加え
た時間よりも、かなり短くなるためである。この利点
は、カラーパスの間の個別の順方向掃引において黒色印
刷を行うという、主たる代替案に比較して特に顕著であ
る。
【0158】4.プリントモードの要約 本発明は、その最も好ましい実施例においては、動作パ
ラメータ及び特性の幾つかの異なる、複雑な組み合わせ
を用いることにより、さまざまな動作条件に対応する。
これらの組み合わせを要約すると、下記の通りである。
【0159】
【表17】
【0160】この表において列の見出し「RET」は、
「解像度向上技術」、即ち黒色がペン走査軸に沿って、
標準的な12/ミリメートルではなく24/ミリメートルの
ピクセル間隔で印刷される上述のシステムを表してい
る。ここに記述する好ましいシステムの場合には、印刷
媒体送り軸に沿ったピクセル間隔は、RETが用いられて
いるか否かとは関係なく12のままである。
【0161】列の見出し「デンシトメータ」は、実際に
まだ印刷されてはいないが間もなく印刷されるイメージ
領域の光学濃度を、ファームウェアがスワス毎に予備評
価するサブシステムを表している。光学濃度(従ってイ
ンク量)が間もなく高くなる場合には、印刷は徐々に減
速されて、予想されるより厳しい乾燥条件に適応すると
同時に、急激な速度変化によって生ずるイメージの不連
続性を回避する。高速及び通常モードの場合には、高品
質モードに用いられるものに比べて、ターンオンしきい
値は遥かに高く、減速は遥かに小さい。
【0162】列の見出し「CMY」及び「K」はインク色を
表している。即ちCMYは、それぞれ有彩色のシアン、マ
ゼンタ及び黄色を表し、Kは黒色を表している。印刷装
置は好ましくは、通常モード又は高品質モードにおい
て、(a)スワスにカラーが含まれるか、或いは(b)黒
色のテキスト又はグラフィックスがスワス境界と交差す
る場合には常に、3パスの「グラフィックス」印刷へと
自動的に切り替わる。高速モードと通常モードの間で
の、シングルパスによる「テキスト」印刷における唯一
の違いは、右手の列に示されている。即ち高速モードの
場合だけ、テキストは分割される。
【0163】透明媒体と光沢媒体の乾燥は、対流により
強く依存しているので、これらのモードでは乾燥ファン
が動作される。透明素材はかなりの反りを許容できるの
で、透明素材モードでは、ヒータのパワーは表に示した
紙モードの場合と同じ位に高い。しかしながら光沢素材
は反りに過敏であるため、表示のように僅かにしか加熱
しないのが最良である。
【0164】5.本発明を実施するためのハードウェア 図1には、本発明によるプログラムされたマイクロプロ
セッサベースの印刷装置に関する一般的な望ましいレイ
アウトが示されている。手動制御を含むことのできる入
力ステージ41によって、所望のイメージを定義する情報
が得られる。このステージの出力42は、所望の場合には
ディスプレイ43に送られ、審美的選択又はその他のこう
した選択が容易にされる。またカラー印刷システムの場
合には、ディスプレイ43及び/又は入力ステージ41と、
印刷システム47-61-31-32-33との間における特性の既知
の相違を補正するため、色補償ステージ44に送られる。
【0165】補償ステージ44からの出力45は次に、個々
のピクセル位置で決定される印刷レベルで所望のイメー
ジをどのように実現するかを、適用可能ならば各カラー
毎に決定する、レンディションステージ46に送られる。
結果として得られる出力47は、各ペン31に対して噴射信
号77をいつ送るかを決定する回路61に送られる。
【0166】ペンはインク32を噴射して、紙その他の印
刷媒体33上にイメージを形成する。その一方で、一般に
は媒体送りモジュール78によって、ペン31に対する印刷
媒体33の相対送り79が生ずる。
【0167】噴射信号の決定を行うに際して、噴射回路
61は、ペンキャリッジ62、ペン取付具75、及びペン31の
位置を考慮しなければならない。こうした考慮は、キャ
リッジ62に支持されてコードストリップ10を読み取る電
気光学センサ64の働きによって可能になる。
【0168】タイミングモジュール72が、センサ64と噴
射回路61の間のラインに配置されている。このタイミン
グモジュール72によって、2方向のうち1つにおける走
査時に、エンコーダ信号の反転その他の機能を含む種々
の特殊な位置決め機能がもたらされる。
【0169】またこのタイミングモジュールによって、
やはり2方向のうち1つにおける走査時に、1パルス分
遅らせてペン噴射を遅延させることも可能になる。より
詳しくは、本発明の目的に関して言えば、タイミングモ
ジュール72は、1つおきの順方向掃引においてカラーが
印刷されている場合には、再トレース時の黒色印刷にの
み使用するために、上述の補間された倍周波数位置決め
信号を用いるように切り替わる。(前述したように、こ
の信号はカラー印刷が行われていない場合には、黒色の
双方向印刷にも利用される。しかしこの場合は、補間信
号を用いるようにタイミングモジュールによって切り替
えられない。)従って、このタイミングモジュール72の
動作は、常に所望とされるものではなく、キャリッジ62
の方向反転と同期してのみ所望される。即ち、タイミン
グモジュール72は、1つの方向における動作時に限って
挿入すべきものであり、もう1つの方向における動作時
には、直接的なバイパス接続73によって置き換えられ
る。換言すれば、非対称に動作されるものであり、図1
でタイミングモジュール72の表示が「非対称」とされて
いるのはこの理由による。
【0170】図1において、この同期的挿入及び除去
は、在来の接続73とタイミングモジュールに対する接続
71との間で選択を行うスイッチ67によって象徴的に表さ
れている。このスイッチ67は、ペンキャリッジ62の後退
移動63Bから順次導き出される信号66によって制御され
るものとして示されている。
【0171】かくしてスイッチ67は、こうした後退移動
63Bに際してはタイミングモジュール接続71を選択し、
順方向移動63Fに際してはバイパス又は在来ルート73を
選択するよう動作する。この表示は単に、教示を目的と
した象徴的なものである。当業者には明らかなように、
スイッチ67は別個の物理的構成要素として存在しなくと
もよく、及び/又はその代わりに、順方向移動63Fから
制御されてもよく、及び/又はより一般的には、ペンキ
ャリッジの移動63B及び63Fをも一緒に制御する、上流に
ある何らかのタイミング信号によって制御することがで
きる。さらに、この同期スイッチ67はタイミングモジュ
ール72の入力側にある必要はなく、代わりに出力側にあ
っても構わない。図1ではこの出力側において、共通の
集中信号ライン74が噴射回路61に通ずるものとして示さ
れている。或いは実際上、両側に配置しても構わない。
【0172】図1に示すシステムを利用すると、少なく
とも最も自然に解釈されるように、エンコーダ信号の反
転、パルスの「遅れ」ステップ、及び噴射遅延ステップ
は全て、共通した同じ(「後退」)方向におけるペンの
移動時に行われる。この制限は好ましいものではある
が、本発明の実施を成功させるのに必要というわけでは
ない。
【0173】6.ページの上部/下部のみのマスクロー
テーション 各印刷媒体のシートの下部においては、ページ下部の
「ハンドオフ」領域と呼ばれることもある比較的長い領
域が、媒体を緊張状態に保持するローラの組の間の距離
によって形成される。前述したように、そしてまた上述
のBroderらの文献にさらに詳細に記載されているよう
に、この領域において用紙に印刷するために、印刷媒体
の送りの長さは、ページの中頃におけるその通常値(図
2b)の半分まで(図2c)低減されるのが好ましい。
【0174】例えば、望ましい実施例の場合に、各ペン
は96のノズルを備え、96ピクセルのスワスを形成する。
通常の送り距離(本発明によるプラスチック媒体用の場
合を除く)は、この高さの1/3、即ち32ピクセルであ
り、1/24mmの好ましいピクセル間隔の場合(図2b)
には1.33mmである。Broderらの文献に記載のように、印
刷媒体に張力を加えることができない場合には、この送
りは好ましくは、半分の16ピクセル、即ち約0.7mmとさ
れる(図2c)。
【0175】しかしながら、各印刷媒体シート上の単一
の上部(図2a)及び下部(図2d)スワスから構成さ
れる幅の狭い端部領域においては、本発明によれば送り
距離はゼロまで減少される。即ち完全に排除されるもの
である。これが実施されるのは、ペン(又はペンの組)
がデータの何れかの端にある場合であるが、最も好まし
くは、このような状態が、印刷媒体に張力のかかってい
ない場合、即ち「ハンドオフ」領域又は上部における類
似の領域にある場合にのみ実施される。
【0176】この動作モードは、ペンがシートの上部エ
ッジ又は下部エッジに沿って実際に印刷を行っている場
合に特に重要である。ペンが部分的にエッジをかすめ、
また部分的にエッジを離れている場合には、普通は良好
な挙動は得られない。しかしスペースローテーションに
よれば、ちょうどこのような条件で開始及び終了を行
い、エッジに沿った部分的スワス領域に3パス又は6パ
スをもたらすことが必要である。こうした条件下では、
実際上は印刷媒体の送りの結果、もはやスペースローテ
ーションを行えないことから、それは掃引ローテーショ
ンを介してもたらされ、ペン走査間においてインク塗布
パターンが変更される。
【0177】各ページについて、ペンが静止状態にある
間(図2a)に、最初の2回の掃引について、マスクは
まずファームウェアによりペンに関して掃引ローテーシ
ョンされる。次いでマスクはペンに対して固定され、用
紙の送りが開始されて(図2b)、スペースローテーシ
ョンが行われる。即ち、マスクはペンに対して変化され
ず、ページの大部分はこの通常の3パスモードで印刷さ
れる。ハンドオフ領域において、まだデータの端部でな
ければ、システムは1/6送りへの遷移を行い、ノズル
の半分(48)だけでしか印刷を行わないが、マスクには
依然としてスペースローテーションが施される(図2
c)。最終データに達すると、送りは再び停止され、残
りの2パスが行われる。この場合、ファームウェアはマ
スクに掃引ローテーションを施す(図2d)。
【0178】以上の開示は、単に例示を意図したもので
あり、特許請求の範囲によって規定されるべき本発明の
範囲を限定することを意図したものではない。
【0179】以下においては本発明の種々の構成要件の
組み合わせからなる例示的な実施態様を例示する。 1.所望のイメージを液体低吸収性印刷媒体上へと、印
刷媒体送り機構と連携して動作する多重ノズル走査ペン
によって行及び列のピクセルアレイに形成された個々の
マークから構成することにより印刷する方法であって、
印刷媒体を横切るペン走査軸に沿ってペンを繰り返し走
査して、ノズルの各々が1ピクセル行に対応するペンの
多重ノズルにさらされているピクセル行のスワス内にお
いてマークを印刷媒体上に配置するステップと、ペン走
査軸に実質的に直交する印刷媒体送り軸に沿って、印刷
媒体をペンに対して周期的に送り、ペンにさらされてい
るスワス内に印刷媒体の新たな部分を導くステップと、
及び印刷媒体を横切るヘッドの各走査時に、各ピクセル
位置列にあるノズルの多くとも3分の1を噴射させ、各
ピクセル行における全走査数にわたって、インクが付着
される各ピクセル位置に少なくともインク2液滴を付着
させるステップとからなる方法。
【0180】2.ピクセル位置毎にマークが所望とされ
る所望イメージの部分について、噴射ステップが実質的
にピクセル位置列毎に実質的にノズルの3分の1を噴射
することからなる、上記1の方法。
【0181】3.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に印刷媒体を送ることからなる、上記
2の方法。
【0182】4.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に、ペンの動作ノズルの数の実質上6
分の1に等しいピクセル行数分だけ印刷媒体を送ること
からなる、上記2の方法。
【0183】5.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に、ペンの動作ノズルの数の実質上6
分の1に等しいピクセル行数分だけ印刷媒体を送ること
からなる、上記1の方法。
【0184】6.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に、ペンの動作ノズルの数の6分の1
の整数倍に等しいピクセル行数分だけ印刷媒体を送るこ
とからなる、上記1の方法。
【0185】7.所望のイメージを液体低吸収性印刷媒
体上へと、印刷媒体送り機構と連携して動作する多重ノ
ズル走査ペンによって行及び列のピクセルアレイに形成
された個々のマークから構成することにより印刷する方
法であって、印刷媒体を横切るペン走査軸に沿ってペン
を繰り返し走査して、ノズルの各々が1ピクセル行に対
応するペンの多重ノズルにさらされているピクセル行の
スワス内においてマークを印刷媒体上に配置するステッ
プと、ペン走査軸に実質的に直交する印刷媒体送り軸に
沿って、印刷媒体をペンに対して周期的に送り、ペンに
さらされているスワス内に印刷媒体の新たな部分を導く
ステップと、及び印刷媒体を横切るヘッドの各走査時
に、各ピクセル位置列にあるノズルの多くとも6分の1
を噴射させるステップとからなる方法。
【0186】8.ピクセル位置毎にマークが所望とされ
る所望イメージの部分について、噴射ステップが実質的
にピクセル位置列毎に実質的にノズルの6分の1を噴射
することからなる、上記7の方法。
【0187】9.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に印刷媒体を送ることからなる、上記
8の方法。
【0188】10.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に、ペンの動作ノズルの数の実質上6
分の1に等しいピクセル行数分だけ印刷媒体を送ること
からなる、上記8の方法。
【0189】11.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に、ペンの動作ノズルの数の実質上6
分の1に等しいピクセル行数分だけ印刷媒体を送ること
からなる、上記7の方法。
【0190】12.印刷媒体送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に、ペンの動作ノズルの数の6分の1
の整数倍に等しいピクセル行数分だけ印刷媒体を送るこ
とからなる、上記7の方法。
【0191】13.2つの端部を有する所望のイメージを
印刷媒体上へと、印刷媒体送り機構と連携して動作する
多重ノズル走査ペンによって行及び列のピクセルアレイ
に形成された個々のマークから構成することにより印刷
する方法であって、前記印刷媒体が、その上部エッジ又
は下部エッジ付近を印刷する場合に2組のローラの1組
によって片側だけから制約されることを除いては2組の
ローラの間でペンの下側に緊張状態に保持されるものに
おいて、印刷媒体を横切るペン走査軸に沿ってペンを繰
り返し走査して、ノズルの各々が1ピクセル行に対応す
るペンの多重ノズルにさらされているピクセル行のスワ
ス内においてマークを印刷媒体上に配置するステップ
と、ペンが実質的に所望イメージの何れの端部にもな
く、また印刷媒体が2組のローラの間で緊張状態に保持
されている場合に、ペン走査軸に実質的に直交する印刷
媒体送り軸に沿って印刷媒体をペンに対して周期的に送
り、ペンにさらされているスワス内に印刷媒体の新たな
部分を導き、かくしてペンをイメージの一方の端部から
他方の端部へと段階的に移動させるステップと、及びペ
ンが実質的に所望イメージの何れかの端部にあり、少な
くとも印刷媒体が1組のローラにより片側だけから制約
されており少なくともペンのノズルにさらされているピ
クセル行のスワスについて完全なインク付着が完了する
まで、印刷媒体をペンに対して実質的に静止状態に保つ
と同時に前記走査ステップを複数回実行するステップと
からなる方法。
【0192】14.静止状態に保つステップに際して、前
記走査ステップは一連のプリントマスクをローテーショ
ンさせて用いて、ペンのノズルにさらされているピクセ
ル行のスワスに対する完全なインク付着を徐々にもたら
すことからなり、前記一連のマスクは印刷媒体の送りの
欠如を補償するものである、上記13の方法。
【0193】15.一連のマスクを使用するステップが、
実質的にペンの走査対毎の間でノズル印刷パターンを変
更することからなる、上記14の方法。
【0194】16.前記走査ステップの各々が、各ピクセ
ル位置列にあるノズルの多くとも3分の1を噴射させ、
各ピクセル行における全走査数にわたって、インクが付
着される各ピクセル位置に少なくともインク2液滴を付
着させることからなる、上記15の方法。
【0195】17.前記走査ステップの各々が、各ピクセ
ル位置列にあるノズルの多くとも6分の1を噴射させる
ことからなる、上記15の方法。
【0196】18.周期的な送りステップが、実質的にペ
ンの走査対毎の間に印刷媒体を送ることからなる、上記
13の方法。
【0197】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、マルチパス
プリントモードによりインクドット総数を多数のマスク
に割り当てることによって、吸収性の劣る透明媒体や光
沢媒体に対しても、品質とスループットのバランスをと
りながら好適な印刷を行うことができる。またページの
上下端部においては、プリントモードをローテーション
して用いることにより十分な印刷を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハードウェアシステムの概略的な
ブロック図である。
【図2】インク付けパターンを表すプリントマスクの概
略図であり、(a)はページ上部領域における印刷媒体
の送りの抑制を可能にする特別なページ上部の掃引マス
クローテーションに用いられる、インク塗布パターンの
プリントマスクを示し、(b)は1/3の送りでの、ペ
ージ中間スペースローテーションにおいて用いられる、
インク塗布パターンのプリントマスクを示し、(c)は
1/6の送りでの、ページ下部のハンドオフスペースロ
ーテーションにおいて用いられる、インク塗布パターン
のプリントマスクを示し、(d)はページ下部領域にお
ける送りを抑制可能にする、特殊なページ下部の掃引ロ
ーテーションにおいて用いられる、インク塗布パターン
のプリントマスクを示す略図である。
【符号の説明】
10 コードストリップ 31 ペン 32 インク 33 印刷媒体 41 入力ステージ 43 ディスプレイ 44 色補償ステージ 46 レンディションステージ 61 噴射回路 62 ペンキャリッジ 64 電気光学センサ 67 同期スイッチ 71 タイミングモジュール接続 72 タイミングモジュール 73 バイパス接続 75 ペン取付具 78 媒体送りモジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウイリアム・シー・ヒリアード アメリカ合衆国カリフォルニア州92129サ ン・ディエゴ,ラスムッセン・ウエイ・ 14130

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のイメージを液体低吸収性印刷媒体
    上へと、印刷媒体送り機構と連携して動作する多重ノズ
    ル走査ペンによって行及び列のピクセルアレイに形成さ
    れた個々のマークから構成することにより印刷する方法
    であって、 印刷媒体を横切るペン走査軸に沿ってペンを繰り返し走
    査して、ノズルの各々が1ピクセル行に対応するペンの
    多重ノズルにさらされているピクセル行のスワス内にお
    いてマークを印刷媒体上に配置するステップと、 ペン走査軸に実質的に直交する印刷媒体送り軸に沿っ
    て、印刷媒体をペンに対して周期的に送り、ペンにさら
    されているスワス内に印刷媒体の新たな部分を導くステ
    ップと、及び印刷媒体を横切るヘッドの各走査時に、各
    ピクセル位置列にあるノズルの多くとも3分の1を噴射
    させ、各ピクセル行における全走査数にわたって、イン
    クが付着される各ピクセル位置に少なくともインク2液
    滴を付着させるステップとからなる方法。
JP6093609A 1993-04-30 1994-05-02 ページ端部のみにおけるマスクローテーションを用いたインクジェット印刷及びマルチパスモード Pending JPH0768750A (ja)

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