JPH09164708A - 印刷方法 - Google Patents

印刷方法

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JPH09164708A
JPH09164708A JP28259496A JP28259496A JPH09164708A JP H09164708 A JPH09164708 A JP H09164708A JP 28259496 A JP28259496 A JP 28259496A JP 28259496 A JP28259496 A JP 28259496A JP H09164708 A JPH09164708 A JP H09164708A
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JP
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Pending
Application number
JP28259496A
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English (en)
Inventor
John M Skene
ジョン・エム・スキーン
Joseph H Bauman
ヨセフ・エイチ・バウマン
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Filing date
Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/10Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers
    • G06K15/102Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers by matrix printers using ink jet print heads
    • G06K15/105Multipass or interlaced printing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K2215/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data
    • G06K2215/0082Architecture adapted for a particular function
    • G06K2215/0094Colour printing

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷処理量を減少させることなく、待ち縞模
様やハローを低減することができる印刷方法。 【解決手段】 黒掃き跡幅Kを有する黒ノズルを備えた
走査インクリジェット・プリントヘッドを準備し、黒掃
き跡幅より小さいカラー掃き跡幅Cを有する複数のカラ
ーノズル群に分割されているカラーノズルを準備し、所
定のカラー区域塗り潰し密度を設け、カラー区域塗り潰
し密度のC/Kである黒区域塗り潰し密度を有する単一
黒マスクを準備し、(1)単位黒マスクにしたがって黒
パスを印刷し、(2)カラー区域塗り潰し密度でカラー
パスを印刷し、(3)印刷媒体を黒掃き跡幅の一部だけ
前進させ、(1)〜(3)を繰り返して画像を印刷す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷方法に関し、
例えば、走査インクジェット・プリンタの印刷方法に関
するものであり、黒及びカラーについて異なる区域塗り
潰し密度を使用する印刷方法に適用し得る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット・プリンタは普通、走査
プリントヘッドを使用してプリントヘッドが印刷領域を
横断して前後に走査するにつれて印刷媒体(例えば、
紙)にドットの行列を記録する。減色法三原色、シア
ン、マゼンタ及び黄色(CMY)、および黒のドットを
混合して広い範囲の色の視覚認識を作り出すことができ
る。プリントヘッド画像は一連の水平掃き跡から構成さ
れており、これらが共に使用されて全体画像を作り出し
ている。
【0003】印刷の品質欠陥は種々の要因から生ずる。
プリントヘッドにノズルの詰まりのような問題が生ずれ
ば、一列のドットが全く印刷されないことがある。軌道
誤差のあるノズル(ページに対して或る傾斜角で発射す
るノズル)及び印刷媒体を前進させるのに使用される機
械的アセンブリの誤差があるノズルは明るいまたは暗い
水平線を生ずる可能性がある。プリントヘッドをページ
を横断して前後に走査するのに使用されるアセンブリの
誤差も印刷欠陥を生ずる可能性がある。
【0004】このような問題点を改善するのに種々の方
法及び装置が使用されてきた。例えば、米国特許第4,74
8,453 号公報(Lin他)では、オーバヘッド・トランス
ペアレンシ又は他の非吸収性材料に印刷するときインク
小滴の溜りを減らし、又は除くための2パス方法を開示
している。第1のパスで、プリントヘッドは互い違いド
ットから構成され隣接対角ドットが接触している市松模
様を記録する。第2のパスで、互い違いドットから成る
相補市松模様を第1のパスのドットの間の隙間位置に記
録する。第2のパスでドットが記録される前に第1のパ
スで記録されたドットが乾く時間があるようにしてい
る。
【0005】米国特許第4,967,203 号公報(Doan 他)
でも2パス印刷態様を開示している。第1のパスで、2
×2ドット・クラスタから成る市松模様を印刷する。第
1のパスの後、紙を印刷掃き跡幅の一部だけ前進させ
る。次に第2のパスを異なる組のノズルで行い、位置的
に相補関係にあって第1の模様で挟まれている2×2ド
ット・クラスタから成る第2の市松模様を印刷する。パ
ス間で印刷媒体を部分掃き跡幅だけ前進させて、プリン
トヘッドの後続パスを行い、目的の画像を完成させる。
二つの相補模様がこのようにして屋根の上にこけら板が
置かれるのと同様の仕方で印刷掃き跡の間に「挟み込ま
れ」又は「葺かれる」。この板葺き効果は帯状人工生成
物を軽減する。
【0006】カラー印刷では、「待ち縞模様」と言われ
る問題が原色を記録する間の時間遅れから生ずる。ペー
ジに生ずる2次色の色相は第1のカラーパスと第2のカ
ラーパスとを行なう間の時間遅れによって変わることが
ある。この差は大部分が第1のパスのインク小滴が第2
のパスの小滴を置く前に乾く程度が異なることによる。
たとえば、青の区域を印刷しようとすると仮定する。一
つの掃き跡でシアンのパスを行い、時間T1が経過して
から、マゼンタのパスをシアンの上に行なう。青の所定
色相が得られる。隣接掃き跡で、シアンのパスを行う
が、マゼンタのパスを行なう前に異なる時間T2が経過
する。第2の隣接掃き跡で、青のわずかに異なる色相を
生じ、観察者は青のわずかに異なる色合の二つの狭い水
平帯を見ることになる。
【0007】カラー領域に隣接して黒領域を印刷すると
き「ハロー」と言われる問題が生ずる可能性がある。一
定のカラーインクの次に一定の黒インクを付着させる
と、黒区域がその周りに「ハロー」を有するという視覚
的印象を生ずる相互作用が発生する。この問題は黒イン
クとカラーインクとの化学的性質が異なるために生ずる
ものである。
【0008】黒インクとカラーインクとの相互作用から
生ずる他の問題は「ブルーム」と言われる。この問題は
個々の黒ドットをカラー区域に印刷するとき生ずる。こ
れが発生すると、黒ドットの大きさが増し、各黒ドット
について意図したより大きい領域を覆う。黒ドットの新
しい大きい区域を効果的に黒くするに十分な顔料が黒ド
ットに存在し、これにより、影響を受けるカラー区域が
画像作成ソフトウェアが意図したより暗くなる。ブルー
ムは黒ドットを黄色領域に記録するとき特に問題であ
り、強さが交互に変わる望ましくない水平の帯を生ずる
ことがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ハロー及びブルームは
黒ドットとカラードットとを印刷する間の時間によって
変わる。黒インクまたはカラーインクに乾く時間があれ
ば、ハローおよびブルームは実質上減少する。したがっ
て、カラーパスと黒パスとの間の時間遅れを増すことに
よりこれらの問題を解決することができる。しかし、遅
れはすべてプリンタの「処理量」を減らす。処理量はイ
ンクジェツト・プリンタの市場での競争の決定的争点で
ある。
【0010】プリンタの処理量を不相応に減少せずに待
ち縞模様およびハローを極小にするカラー印刷の印刷方
法の必要性が望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、第1の発明は、
印刷媒体に印刷する印刷方法であって、以下のステップ
から構成されている。すなわち、第1の発明は、(1)
黒掃き跡幅Kを有する黒ノズルを備えた走査インクジェ
ット・プリントヘッドを準備するステップと、(2)各
々が黒掃き跡幅より小さいカラー掃き跡幅Cを有する複
数のカラーノズル群に分割されているカラーノズルを準
備するステップと、(3)所定のカラー区域塗り潰し密
度を設けるステップと、(4)カラー区域塗り潰し密度
のC/Kである黒塗り潰し密度を有する黒の葺き板マス
クを準備するステップと、(5)黒の葺き板マスクによ
り黒パスを印刷するステップと、(6)カラー区域塗り
潰し密度で(例えば、黒パスとは反対の走査方向に)カ
ラーパスを印刷するステップと、(7)印刷媒体を黒掃
き跡幅の一部だけ前進させるステップと、(8)上記
(5)〜(7)のステップを繰り返して所要画像を印刷
するステップとから構成される。
【0012】第2の発明の印刷方法は、下記ステツプか
ら構成される。すなわち、第2の発明は、(1)黒掃き
跡幅を有する黒ノズルを準備するステップと、(2)互
いに対して垂直に設置され且つ各々がカラー掃き跡幅を
有する少なくとも三つのカラーノズル群を準備するステ
ップと、(3)所定のカラー区域塗り潰し密度を設ける
ステップと、(4)カラー区域塗り潰し密度より小さい
区域塗り潰し密度を有する黒の葺き板マスクを準備する
ステップと、(5)黒の葺き板マスクにより黒パスを印
刷するステップと、(6)所定のカラー区域塗り潰し密
度でカラーパスを印刷するステツプと、(7)印刷媒体
をカラー掃き跡幅の量だけ前進させるステツプと、
(8)上記(5)〜(7)のステップを所要画像が完成
するまで繰り返すステップとから構成される。
【0013】本発明のいずれの構成においても、黒パス
及びカラーパスの順序を逆にすることができる。本発明
による印刷方法は、待ち縞模様及びハローを極小にす
る。これらの問題は処理量を不相応に減少せずに解決さ
れる。
【0014】
【発明の実施の形態の説明】次に本発明の好適な実施の
形態を図面を用いて説明する。図1の符号10は、インク
ジェット・プリンタを示す。このプリンタ10は、コント
ローラ14を取り付けてあるハウジング12、印刷カートリ
ッジ・キャリッジ16(印刷カートリッジ18及び20を受け
る)、媒体前進モータ22及びキャリッジ駆動モータ24を
備えている。またハウジング12には紙入力トレイ26及び
紙出力ウィング28が取り付けられている。コントローラ
14は、パーソナル・コンピュータのようなホスト印刷装
置(図示省略)に通信可能に接続され、そこから印刷し
たい画像又は本文を表すデータ信号を受け取る。コント
ローラ14は、プリントヘッド18及び20、媒体前進モータ
22及びキャリッジ前進モータ24にも通信可能に接続され
ている。媒体前進モータ22は歯車アセンブリ32を経て、
プリンタを通じて印刷媒体を駆動するポリマ製ローラ
(図示省略)に連結されている。媒体前進モータ22はク
ラッチ及び歯車アセンブリ(図示省略)を経てウィング
28とも噛み合い、(コントローラ14からの入力に基づ
き)選択的にウィング28を開閉する。キャリッジ前進モ
ータ24は駆動ベルト34を介してキャリッジ16に連結され
ている。紙のスタックは入力トレイ26に置かれる。紙シ
ート38が印刷中であるように図示してある。
【0015】適切な時刻に、コントローラ14は、キャリ
ッジ前進モータ24を作動させてキャリッジ26をキャリッ
ジ前進軸Yの方向に駆動し、シート38の現在の掃き跡上
方でプリントヘッド18及び20を走査する。印刷カートリ
ッジ18および20がY方向に走査されるにつれて、プリン
トヘッドはコントローラ14によりアドレスされ、インク
の小滴をシート38を横断して所要のドット行列模様を成
して放出する。走査が完了してから、コントローラ14
は、信号を媒体前進モータ22に送り、シート38を図示し
た媒体前進方向Xに歩進的に前進させ、プリントヘッド
が他のパスを始めることができるようにする。多数の隣
接水平パスをこの方法で印刷してページ上への所要画像
の印刷を完了する。紙を前進させずに同じ区画上で二つ
以上のパスを行なうこともできる。ページ38が印刷され
るにつれて、ページ38は、ウィング28の上に静止する。
ページ38が完成してから、前のページが乾くかまたは新
しいページの印刷準備ができると、ウィング28は、上に
開き、ページ38を垂直下方に前のページ上に落下させ
る。前のページは典型的に比較的乾いているから、及び
ページ38は垂直下方にこの前のページ上に落下するか
ら、前のページ上でのインクの汚れは発生しないように
計画されている。
【0016】図2は、プリントヘッドを通して(架空的
に)紙の上を見たプリントヘッド18及び20の平面図であ
る。カラー・プリントヘッド18には三つのノズル群50、
52及び54がある。ノズル群50はシアン(C)インク用で
あり、ノズル群52は、マゼンタ(M)インク用であり、
ノズル群54は黄色(Y)インク用である。黒(K)プリ
ントヘッド20には一つのノズル群56がある。各カラーノ
ズル群50、52、54には16個のノズルがある。黒ノズル群
56には48個のノズルがある。黒ノズルの数は使用するカ
ラーノズルの数の整数倍である(16×3=48)。プリン
トヘッド18及び20のノズル群の大きさ及び間隔は図2に
示す「垂直」及び「水平」方向に便宜上測ることができ
る。この垂直方向は重力基準枠で上下ではないが、ノズ
ル群の位置及び大きさを規定するのに有用な約束事とし
て役立つ。
【0017】各ノズル群でのノズル間の間隔は同じであ
る。図示したプリントヘッドでは、ノズル間の間隔は1
/300インチである。黒及びカラーのプリントヘッドにつ
いてノズルの間隔がたとえ同じであっても、異なる解像
度で印刷することが可能である。人間の目は印刷品質の
欠陥をカラー印刷より黒印刷ではるかに容易に検出する
ことができるので、黒ノズルに対する解像度をカラーノ
ズルに対するより高くすることが一層重要である。ま
た、細かい解像度は、普通黒で印刷される本文での方が
しばしばカラーで印刷される画像の場合より重要であ
る。
【0018】例示印刷態様では、黒パスで、ドットは水
平ドット間隔1/600インチで印刷される。カラーパスで
は、ドットは水平ドット間隔1/300インチで印刷され
る。黒ドット及びカラードットは共に垂直方向では1/3
00インチ離れている。したがって、黒は600 ×300 DP
Iで印刷され、カラーは300 ×300 DPIで印刷され
る。
【0019】本実施の形態では黒及びカラーのプリント
ヘッドでノズル間隔が同じである必要はない。例えば、
黒ノズルを1/600インチ間隔とし、カラーノズルを1/3
00インチ間隔とすることができる。この場合には黒を60
0 ×600 DPIで印刷し、カラーを300 ×300 DPIで
印刷することができる。
【0020】この明細書で使用する幾つかの約束事を次
に説明する。黒プリントヘッドには48個のノズルがある
ので、黒プリントヘッドの上のノズルと下のノズルとの
間の実際の距離は47ドット列である。各カラー群には16
個のノズルがある。したがって、各カラー群50、52及び
54の上のノズルと下のノズルとの間の実際の距離は15ド
ット列である。しかし、紙を前進させると、紙はノズル
群の実際のドット列高さより1ドット列多く前進し、下
のノズルを前のパス中に上のノズルにより印刷された位
置の1ドット列上に置く。したがって、カラーノズル群
の上のノズルと下のノズルとの間の距離がたとえ15ドッ
ト列であっても、これは紙が前進してプリントヘッドを
他のパスを始める位置に置かなければならない距離であ
るから、カラー群の掃き跡幅は16ノズルであると言われ
る。同様に、黒プリントヘッドの掃き跡幅は、これは紙
が前進してプリントヘッドを紙に対して他のパスの完全
な掃き跡幅パスを印刷するように置かなければならない
距離であるから、黒プリントヘッドの掃き跡幅は48ノズ
ルであると言われる。
【0021】図示したとおり、カラーノズル群は互いに
対して垂直に設置されている。垂直方向に見て、ノズル
群50とノズル群52との間に4個のノズルが抜けており、
ノズル群52とノズル群54との間に4個のノズルが抜けて
いる。抜けているノズルのこの数(4ノズル)は、これ
らノズル群の各々に16個のノズルがあるので、各カラー
ノズル群50、52、54にある全ノズル数の1/ 4である。
【0022】図3は、従来技術の印刷態様を示す。「走
査」と記してある図の最上部の数字の列はキャリッジ16
及びプリントカートリッジ18、20のページを横断する走
査またはパスを表す。「速度」と記してある次の列はキ
ャリッジがページを横断して走査されるときのキャリッ
ジの速度を表す。矢印60のような、図示した矢印はキャ
リッジがページを横断して走査するときのキャリッジの
方向を表している。キャリッジは、矢印で示したよう
に、右に又は左に走査する。「帯域1」、「帯域2」及
び「帯状域3」と記してある三つの水平区画は所要画像
の3帯域を表している。これら帯域内部で、箱62のよう
な、小さい方の長方形の箱は黒プリントヘッドで作られ
るパスを表す。
【0023】箱64のような、大きい方の長方形の箱はカ
ラー・プリントヘッドで作られるパスを表す。「KK
K」と記した箱がある印刷パスは特定のパス中に画像が
黒ドットを必要とする場合に黒ドットが印刷されること
を意味している。同様に、「CYM」と記した箱がある
パスはその特定のパス中に画像がカラードットを必要と
する場合にカラードットが印刷されることを示す。走査
3、5、9及び11のように、箱が空であれば、指示され
たプリントヘッドのドットは印刷されない。換言すれ
ば、その走査中、キャリッジの高速戻りを行い、次の走
査を設定する。カラープリントヘッドの箱にある66及び
68のような小さい空き空間は、先に記したように、カラ
ーノズル群間の垂直方向に4個のノズルが抜けているこ
とを表している。線70及び72のような破線はプリントヘ
ッドに対して紙が前進する距離を示している。線70のよ
うな更に暗い破線は帯状域間の境界を示す。
【0024】キャリッジの走査とページ上の印刷帯域と
を区別することは重要である。キャリッジ又はプリント
ヘッドの走査は、プリントヘッドがページを横断して、
一つの方向にまたは他の方向に駆動されることを意味す
る。このような走査中に印刷が行なわれることがあり、
又は行なわれないことがある。他方印刷の帯域は所要画
像の完全な水平区画である。特定の帯域を完成するには
プリントヘッドの数回の走査を取ることができる。図3
に(図4及び図5にも)印刷の三つの帯域を示してあ
る。図示した印刷パスでは、各帯域は48の全ノズル列で
完成している。プリントヘッド・ノズルの間隔は1/300
インチであるから、各帯状域は48/300インチまたは0.16
インチである。帯域2だけが完全に終了しているように
図示されている。図3、図4及び図5では、帯域2は例
示印刷態様の「定常状態」を示している。帯域を完成す
るには、帯域の各水平区画をシアン、マゼンタ及び黄色
の各ノズル群により、及び黒ノズルのすべてにより走査
する。
【0025】図3の印刷態様では、定常状態が達成され
ると、帯域を完成するためにプリントヘッドの6走査が
必要である。勿論、帯域1及び2を図示したパスの前
に、または図示したパスに続いて適切な数の追加パスを
行なうことにより完成することができる。画像の上及び
下で、4走査追加を行なって画像のすべての区域がすべ
てのカラーのノズルにより確実にアドレスされるように
することができる。これらの始まり及び終わりの走査に
おいて、作動される必要のあるすべての画像区画に完全
にアドレスするのに必要なノズルだけが使用される。
【0026】図3に示す印刷態様では、板葺き動作は使
用されない。画像の各垂直区画に施される画像のドット
はすべて1パスで完成する。勿論、画像はプリントヘッ
ドにより走査される区域を完全に黒で覆う必要はない。
事実、画像はこの領域に黒ドットを全く備えなくてよ
い。しかし、画像に黒ドットが必要であれば、黒ドット
はこの1パス中に黒プリントヘッドの掃き跡幅(すなわ
ち、その48個のノズルの掃き跡幅の全体)だけ印刷され
ることになる。画像に必要ないずれかのまたはすべての
黒ドットはその単一パスで印刷されるべきであるから、
そのパスについて画像に実際に必要になることがある黒
ドットが少ししか又は全く無くても100 %区域塗り潰し
密度を有している。この印刷方法を1パス印刷態様とも
言う。
【0027】同様に、三原色、シアン、マゼンタ及び黄
色の各々に対するすべてのカラードットはカラーノズル
群の完全掃き跡幅(16ノズル)に対応する各垂直ぺージ
部分の各々について単一パスで印刷される。各カラー走
査(偶数走査)の後、紙を16ドット列、16/300インチ又
は0.0533インチ前進させる。この紙前進はカラーノズル
群の掃き跡幅(又は黒掃き跡幅の1/ 3)である。
【0028】上述したとおり、第1の走査で、画像に必
要なすべての黒ドットがアドレスされる。換言すれば、
ドット位置のマスキングを行なわない。黒ドットが板葺
き動作(shingled)を使用していれば、ドツト
の或る所定部分は完全に覆われ、実際に印刷されるドッ
トが或る市松模様又は他の板葺き模様(shingle
d pattern)になる。黒プリントヘッドの発射
周波数(毎秒あたり点火されるノズルの数)は8KHz
である。黒パスでは、ドットは水平方向に1/600インチ
のドット間隔で印刷される。このドット間隔で、100 %
区域塗り潰し密度で、キャリッジは黒プリントヘッドを
13.3ips で走査することができる。この第1の走査で、
矢印により示したように、プリントヘッドは右に走査す
る。第1の走査後、ページは前進しない。
【0029】第2の走査で、プリントヘッドはカラー・
プリントヘッドと共に左の方に走査する。カラードット
は1/300インチのドット間隔で水平方向に印刷される。
カラーパスも100 %区域塗り潰し密度で行なわれる。こ
の態様では、カラー・プリントヘッドの周波数は5KH
z であり、キャリッジ走査は、図示のように、16.7ips
である。
【0030】第2の走査の後、紙を16ドット列前進させ
る。走査3では、黒箱で示したように、ノズルはアドレ
スされない。ノズルがアドレスされないと、キャリッジ
は、図示のように、その最大機械的速度27ips で走査す
ることができる。走査3をキャリッジの高速戻りという
ことができる。走査4は他のカラー走査である。走査4
の後、紙を再び16ドット列前進させる。このプロセスは
図示のように継続する。
【0031】走査3、5、9などで高速戻しする利点は
カラーノズルが常にドットを同じ方向に堆積させるとい
うことである。これは、カラードットが直接続く走査で
両方向に堆積されれば、帯域の二つの水平端間にわずか
な色差が見られるので、有利である。これは、カラーノ
ズルが前の走査の後、逆方向に直ちにドットを堆積し始
めれば、新しく堆積されたカラードットが最も最近堆積
されたドットの上に置かれることになるが、逆走査の終
わりで堆積されるドットは前の走査の最も初期に堆積さ
れ(最も乾燥し)ているドットの上に置かれることにな
るので、正しい。先に記したとおり、生ずる二次色相は
二つの原色が印刷される間の時間遅れによって決まる。
それ故カラー印刷では、常にカラー走査を同じ方向に印
刷するのが望ましい。走査3、5、9、11などの高速戻
りはこの望ましい同方向カラー印刷を与える。
【0032】図3に示す印刷態様の長所は、走査1、7
及び13での黒ノズル走査のため一定のカラー走査の間
に一様でない時間遅れが存在するということである。走
査4と5との間のただ一つの時間遅れは27ips で行なわ
れる走査5の高速戻りから生ずる。しかし、走査6と走
査8との間の時間遅れは13.3ips で行なわれる走査7の
黒ノズル走査から生ずる。これは高速戻り中に使用され
る最大キャリッジ速度(27ips )のほぼ半分である。し
たがって、走査4と5との間に印刷されるドットにより
達成される色相は走査6と8との間に印刷されるドット
により達成されるものとはわずかに異なる。この問題は
変化する色の水平帯の視覚的外観を生じ、したがって待
ち縞模様と言われる。
【0033】各種問題が黒印刷区域とカラー印刷区域と
の間でのインクの相互作用から生ずる。黒領域をカラー
領域に隣接して印刷すると、黒インクとカラーインクと
の間の相互作用が黒区域の周りにハロー領域の視覚的知
覚を作り出すことがある。その他に、カラー区域の内部
に単一黒ドットを印刷すると、個々の黒ドットが拡大又
はブルームしやすい。黒ドットの新しい大きい区域を効
果的に黒にするに十分な顔料が黒ドットに存在し、した
がって影響を受けるカラー区域全体は作像アルゴリズム
により意図したより暗くなる。ブルームは(例えば、黄
色を暗くするために)黒ドットを黄色区域内に印刷する
とき特に問題である。望ましくないハロー及びブルーム
は共に黒ドットを印刷するときとカラードツトを印刷す
るときの間の時間遅れによって変わる。また、黒をカラ
ーの後で印刷するとき生ずるハロー及びブルームはカラ
ーを黒の後で印刷するときのハローとは異なる。
【0034】図3の印刷態様では、一定のカラードット
を印刷して次に黒ドットを印刷する間に広く変化する時
間遅れが存在する。これらの違いは黒とカラーとを印刷
する順序により更に複雑になる。したがって、ハローお
よびブルームは画像に亘る変数である。たとえば、走査
2のカラードットは走査1の黒ドットの直後に印刷され
る。走査4のカラードットは2介在走査(走査2及び
3)後に印刷される。走査6のカラードットは4介在走
査(走査2、3、4及び5)後に印刷される。走査6の
カラードットは走査7の黒ドットの直前に印刷される。
【0035】考慮する他の重要な因子はページを印刷す
る速度であり、これをプリンタの処理量という。定常状
態が達成されると、図3の印刷態様はキャリッジの6走
査を必要とする。1走査を13.3ips で(黒走査)、3操
作を16.7ips で(カラー走査)、2操作を27ips で(高
速戻り)。ページの水平走査方向に幅7インチの帯域に
ついては、これら6走査に2.3 秒必要である。各帯域は
高さ0.16インチであるから、丈が10インチの画像は62.5
帯域を必要とすることになり、これには印刷するのに帯
域あたり2.3 秒かかり、合計で144 秒かかる。
【0036】図4は、本実施の形態の印刷態様を示す。
この印刷態様では、高速戻りが存在しない。各黒走査
中、利用可能なドット位置の1/3が印刷される。換言
すれば、ドット位置の2/3は覆われて1/3区域塗り
潰し密度板葺き模様を生ずる。黒ドットは3走査後完成
し、すべてのドット位置がアドレスされているような仕
方で記録される。黒走査とカラー走査の順序を逆にする
ことができる。
【0037】黒走査に1/ 3区域塗り潰し板葺き模様を
使用する主な長所は印刷されるドットの数が小さいた
め、キャリッジがその全機械速さ27ips で印刷できると
いうことである。図4の印刷態様では、カラー走査はす
べて同じ方向に行なわれ、したがって、カラーを常に同
じ方向に印刷することについて前に記した長所を与える
ということにも注目する。
【0038】他に、図4の印刷形態は黒領域における白
縞模様を軽減する。白縞模様は印刷帯状域間に軌道誤差
または紙前進誤差が存在するとき生ずる。このような軌
道誤差または紙前進誤差は印刷帯状域間に一つ以上のノ
ズル列を空白のまま残す可能性がある。帯域間に板葺き
を使用すると、重なり走査がこのような白い領域を隠す
傾向があるので、この白縞模様が軽減される。カラーノ
ズル群は板葺きされないので、白縞模様が問題になり得
る。白縞模様は明るい色を使用していれば、問題は少な
い。図4の印刷態様をわずかに変えて1又は2ノズル列
の少量の板葺きを与えて白縞模様を軽減することができ
る。
【0039】定常状態が達成されると、(帯域2)、図
4の印刷態様は帯域を完成するのにキャリッジの6走査
を必要とする。これら6パスは27ips の3走査(黒3分
の1区域塗り潰し密度走査)及び16.7ips の3走査(カ
ラー走査)から構成されている。これらキャリッジ速度
で、及び7インチ幅の帯域を使用して、各帯域は完成す
るのに1.55秒を必要とする。高さ10インチの画像は62.5
帯域を必要とし、図3の印刷態様が必要とする144 秒に
比較して、97.2秒を必要とする。したがって、この例示
画像に対するページあたり処理量は図3の印刷態様に比
較してかなり改善されている。
【0040】例示印刷態様の他の長所は、原色のカラー
走査の間の非一様時間遅れが減少することである。ノズ
ル群間の4ノズル間隔による異常を除き、各原色走査の
間には単に単一高速1/ 3板葺き黒走査が存在するだけ
である。これは図2の印刷態様で27ips の高速戻りと1
3.3ips のはるかに鈍い100 %塗り潰し戻り走査との間
に設けられる時間遅れの差を減少する。
【0041】下の表1は、図3の印刷態様における4ノ
ズル間隔による異常を示す。この表1はカラーパス(パ
ス2、4、6、8、10及び12)だけを示してあり、定常
状態帯状域である帯状域2だけを扱っている。見出しの
下の各水平細分区画は4ノズルが受け持つページ上の空
間を表す。この4ノズル区域は細分帯域ということがで
きる。12個の細分帯域が存在するので、帯域2の全体で
48個のノズルの掃き跡幅を示してある(12×4 =48)。
したがって、例えば、パス4での4個の垂直の「C」は
このパスでアドレスされているシアン・ノズルの全体で
16個のノズルの掃き跡幅を示している。示したとおり、
シアンとマゼンタとのノズルの間及びマゼンタと黄色と
のノズルの間に常に垂直に4ノズル抜けている。これは
カラープリントヘッドでノズル群間で4ノズル抜けてい
ることに対応する。「パターン」と記した欄は各4ノズ
ル細分帯域について印刷される原色の順序及び時間間隔
を示す。「#」の符号は、カラーノズル群間の4ノズル
隙間のためその特定の細分帯域に関する原色プリントヘ
ッドが存在しない期間中行なわれたカラー・プリントヘ
ッドのパスが存在したことを示している。
【0042】
【表1】
【0043】見るとおり、すべてのサブバンドについ
て、原色の順序は常に同じである。サブバンドの半分
(サブバンド3、4、7、8、11及び12)では、パター
ンは「CMY」で、このサブバンドに未印刷カラーパス
が存在しないことを意味する。これらのサブバンドは理
想的に見える。しかし、サブバンドの他の半分(サブバ
ンド1、2、5、6、9及び10)では、パターンは「C
#MY」か「CM#Y」であり、サブバンドについてカ
ラー印刷が存在しない期間中シアンのパスとマゼンタの
パスとの間又はマゼンタのパスと黄色パスとの間にカラ
ーパスが存在することを意味している。これらサブバン
ドは、これらのサブバンドと理想的サブバンドとの間に
待ち縞模様色相差の可能性があるため理想的とは見えな
い。非理想的サブバンドは掃き跡幅に関して2サブバン
ド(8ノズル)だけであり、理想的カラー印刷の隣接8
ノズル区画の間に混じりあっていることに注目すべきで
ある。必ずしもすべてのサブバンドが理想的でないにし
ても、図4の印刷態様は図3の印刷態様に比較して可視
待ち縞模様をかなり減少している。
【0044】図4の印刷態様の他の重要な長所は、カラ
ードットが図3の印刷態様の走査2、8及び14などで生
じたような、直前の走査で完全区域塗り潰しを受けてい
る黒領域に隣接して置かれることがないということであ
る。また図3の印刷態様の走査7及び13で生じたような
カラー走査直後に行なわれる完全区域塗り潰し密度黒走
査も存在しない。図4の印刷態様では、カラードットは
1/3区域塗り潰し密度を有する黒走査の後でだけ印刷
されるだけである。同様に、黒ドットはカラードットが
印刷されてから1/3区域塗り潰しパターンでだけ印刷
される。ハロー及びブルームはしたがって、これら効果
が互いに隣接して印刷される湿った黒及びカラーのドッ
トの総量によって決まるので大幅に減少する。上述の実
施の形態によれば、黒掃き幅Kの黒ノズルと、このKよ
り小さいカラー掃き跡幅Cのカラーノズル群に分割され
ているカラーノズルと、所定のカラー区域塗り潰し密度
のC/Kの黒区域塗り潰し密度の単一マスクとを備え、
単一黒マスクに従って黒パスを印刷し、カラー区域塗り
潰し密度でカラーパスを印刷し、印刷媒体を黒掃き幅の
一部だけ前進させ、上記黒パス印刷とカラーパス印刷と
前進とを繰り返すことで、画像を印刷するので、印刷処
理量を減らすことなく、待ち縞模様やハローの発生を従
来に比べ低減することができる。
【0045】他の実施の形態:図5は、本実施の形態の
別の印刷態様を示す。図5の印刷態様では、帯域あたり
図4の印刷態様に対して2倍もの多くのキャリッジ走査
が行なわれる。定常状態が達成されると(帯域2)、帯
域あたり12走査が必要である。黒印刷走査を覆って1/
6区域塗り潰し密度を与え、カラー走査を覆って1/2
(または50%)区域塗り潰し密度を与える。先に述べた
とおり、印刷を特定の区域塗り潰し密度で板葺きする
と、その全体密度のドットがそのパスで印刷されること
になるということを必ずしも意味しない。それはその特
定のカラーに対する画像のすべてのドットが指示された
区域塗り潰し密度で覆われるように画像が覆われるとい
うことをまさに意味している。図4の印刷態様の場合の
ように、黒及びカラーの走査の順序を逆にすることがで
きる。
【0046】図5の印刷態様は、ハロー及びカラー縞模
様を減らすという点で図4の長所の多くを提供する。そ
の他に、図5の印刷態様は、カラー領域での白縞模様を
軽減する。図5の印刷態様で50%の重なりをカラーパス
について図示してあるが、更に少ない量のカラー重なり
を使用することができる。
【0047】勿論、図5の印刷態様の短所は処理量が減
少するということである。ページあたりの印刷掃き跡を
2倍にも多くした場合、処理量は概略1/2だけ減る。
正確には、50%区域塗り潰しで、カラー走査を今度は、
カラー・プリントヘッドが100 %ドット塗り潰しで動作
するとき使用される16.7ips ではなく、最大機械的キャ
リッジ速さ27ips で行なうことができる。したがって、
図5の印刷態様での走査はすべてキャリッジ全速、すな
わち27ips で行なうことができる。この速度では、上述
の7インチ掃き跡は、定常状態が達成されると(帯域
2)、3.11秒かかる。前述の62.5帯域の高さ10インチの
画像は図4の印刷態様の127 秒に比較して194 秒を必要
とする。したがって、図5の印刷態様で帯域あたり2倍
もの多くの走査があったとしも、処理量はこの例では、
100 %とは反対にほぼ53%減少するにすぎない。
【0048】下の表2はノズル群間の4ノズル間隔によ
る図5の印刷態様における異常を示す。表1の場合のよ
うに、この表はカラーパス(偶数パス)だけを図示し、
定常状態帯域である帯域2だけを扱っている。また、表
1の場合のように、見出しの下の水平細分区域は4ノズ
ルサブバンドを表している。
【0049】
【表2】
【0050】「パターン」の欄からわかるように、この
印刷態様では、原色間隔の順序および間隔は二つのパタ
ーン「CCMM#YY」および「CC#MMYY」との
間で交互になっている。これらの差異は極端ではない。
これらのパターンはすべてのパスのタイミングを広げる
傾向があり、時間隙間の効果を滑らかにする傾向があ
る。換言すれば、時間隙間が多数の印刷パスの間で平均
される。最後に、異なるパターン区域の高さは小さく、
わずか4ノズルの高さであり、パターンを見えにくくし
ている。したがって、図5の印刷態様は図4の印刷態様
に比較して可視待ち縞模様(visible wait
−banding)も減少させている。
【0051】また、図5の印刷態様は、更にハロー及び
ブルームの問題をも減少する。各黒パスは、1/6区域
塗り潰し密度を堆積するだけであり、各カラーパスは、
50%区域塗り潰し密度を堆積するだけである。従っ
て、連続するパスで互いに隣接して堆積されるカラー及
び黒のドットの量は減少し、それによって湿った黒及び
カラーのドットの間のインクの化学的相互作用の可能性
は減少する。このようにして、ハロー及びブルームの問
題は、互いに露出している湿った黒ドット及び湿ったカ
ラードットの量によって変化する。
【0052】上述した印刷態様によって、待ち縞模様、
ハロー及びブルームの減少から生ずる印刷品質を非常に
改善することができる。白縞模様も軽減されている。上
述した印刷態様は、これらの結果を不相応な処理量の減
少をおこさず達成し、一定の従来の印刷態様よりも処理
量を増大さえしている。
【0053】以下、本発明の実施の形態を要約して挙げ
る。
【0054】1. 印刷媒体に印刷する印刷方法におい
て、黒掃き跡幅Kを有する黒ノズルを備えた走査インク
ジェット・プリントヘッドを準備するステップと、各々
が前記黒掃き幅Kより小さいカラー掃き跡幅Cを有する
複数のカラーノズル群に分割されているカラーノズルを
準備するステップと、所定のカラー区域塗り潰し密度を
設けるステップと、前記カラー区域塗り潰し密度のC/
Kである黒区域塗り潰し密度を有する単一黒マスクを準
備するステップと、前記単一黒マスクに従って黒パスを
印刷する黒パス印刷ステップと、前記カラー区域塗り潰
し密度でカラーパスを印刷するカラーパス印刷ステップ
と、前記印刷媒体を前記黒掃き跡幅の一部だけ前進させ
る前進ステップと、前記黒パス印刷ステップと、カラー
パス印刷ステップ及び前進ステップとを繰り返して所要
画像を印刷するステップとから構成されることを特徴と
する印刷方法。
【0055】2. 前記前進ステップにおいて、前記印
刷媒体を前記黒掃き跡幅の約C/Kだけ前進させること
を特徴とする1記載の印刷方法。
【0056】3. 少なくとも三つのカラーノズル群が
互いに垂直に設置されていることを特徴とする1又は2
記載の印刷方法。
【0057】4. 前記C/Kは、約1/3であること
を特徴とする1〜3のいずれかに記載の印刷方法。
【0058】5. 前記カラー区域塗り潰し密度は、ほ
ぼ100%であることを特徴とする1〜4のいずれかに
記載の印刷方法。
【0059】6. 前記単一黒マスクは、約1/ 6区域
塗り潰し密度を与え、前記カラー区域塗り潰し密度は、
ほぼ50%であることを特徴とする1〜5のいずれかに
記載の印刷方法。
【0060】7. 前記プリントヘッドは、前記走査方
向に速度を有するキャリッジに取り付けられており、前
記黒パスは前記カラーパスより速いキャリッジ速度で行
なわれることを特徴とする1〜6のいずれかに記載の印
刷方法。
【0061】8. 前記キャリッジには最大キャリッジ
速度があり、前記黒パスは前記最大キャリッジ速度で行
なわれることを特徴とする1〜7のいずれかに記載の印
刷方法。
【0062】9. 印刷媒体に印刷する印刷方法におい
て、黒掃き跡幅を有する黒ノズルを準備するステップ
と、互いに垂直に設置され且つ各々がカラー掃き跡幅を
有する少なくとも三つのカラーノズル群を準備するステ
ップと、所定のカラー区域塗り潰し密度を設けるステッ
プと、前記カラー区域塗り潰し密度より小さい区域塗り
潰し密度を有する単一黒マスクを準備するステップと、
前記単一黒マスクにより黒パスを印刷する黒パス印刷ス
テップと、前記所定のカラー区域塗り潰し密度でカラー
パスを印刷するカラーパス印刷ステップと、前記印刷媒
体をほぼ前記カラー掃き跡幅の量だけ前進させる前進ス
テツプと、所要画像が完成するまで前記黒パス印刷ステ
ップと、前記カラーパス印刷ステップと、前進ステツプ
とを繰り返すステップとから構成されることを特徴とす
る印刷方法。
【0063】10. 前記単一黒マスクは、約1/3区
域塗り潰し密度を与え、前記カラー区域塗り潰し密度
は、約100%であることを特徴とする9記載の印刷方
法。
【0064】11. 前記印刷媒体を前記黒掃き跡幅の
約1/ 3だけ前進させることを特徴とする9又は10記
載の印刷方法。
【0065】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、単一黒マス
クに従って黒パスを印刷し、カラー区域塗り潰し密度で
カラーパスを印刷し、印刷媒体を黒掃き跡幅の一部だけ
前進させ、上記黒パス印刷と上記カラーパス印刷と上記
前進とを繰り返して画像を印刷するように構成したの
で、印刷処理量を減少させることなく、待ち縞模様やハ
ローを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のプリンタの外観構造図であ
る。
【図2】 本実施の形態のプリンタの印刷カートリッジ
のノズルの平面図である。
【図3】 従来技術によるプリンタの印刷態様を示す図
である。
【図4】 本発明の実施の形態の印刷態様を示す図であ
る。
【図5】 他の実施の形態の印刷態様を示す図である。
【符号の説明】
10 プリンタ 14 コントローラ 16 キャリッジ 18、20 印刷カートリッジ 22 媒体前進モータ 28 紙出力ウィング 38 紙シート 50、52、54、56 ノズル群

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体に印刷する印刷方法において、 黒掃き跡幅Kを有する黒ノズルを備えた走査インクジェ
    ット・プリントヘッドを準備するステップと、 各々が前記黒掃き幅Kより小さいカラー掃き跡幅Cを有
    する複数のカラーノズル群に分割されているカラーノズ
    ルを準備するステップと、 所定のカラー区域塗り潰し密度を設けるステップと、 前記カラー区域塗り潰し密度のC/Kである黒区域塗り
    潰し密度を有する単一黒マスクを準備するステップと、 前記単一黒マスクに従って黒パスを印刷する黒パス印刷
    ステップと、 前記カラー区域塗り潰し密度でカラーパスを印刷するカ
    ラーパス印刷ステップと、 前記印刷媒体を前記黒掃き跡幅の一部だけ前進させる前
    進ステップと、 前記黒パス印刷ステップと、カラーパス印刷ステップ及
    び前進ステップとを繰り返して所要画像を印刷するステ
    ップとから構成されることを特徴とする印刷方法。
JP28259496A 1995-10-31 1996-10-24 印刷方法 Pending JPH09164708A (ja)

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US55126595A 1995-10-31 1995-10-31
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Publications (1)

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