JPH0768638A - コルゲート成形装置 - Google Patents

コルゲート成形装置

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JPH0768638A
JPH0768638A JP23891193A JP23891193A JPH0768638A JP H0768638 A JPH0768638 A JP H0768638A JP 23891193 A JP23891193 A JP 23891193A JP 23891193 A JP23891193 A JP 23891193A JP H0768638 A JPH0768638 A JP H0768638A
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JP
Japan
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corrugated
roll
corrugation
heat
prepreg sheet
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Pending
Application number
JP23891193A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Muto
務 武藤
Kimitoshi Kato
公敏 加藤
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、コルゲート成形に際し、プリプレグ
シートがヒートコルゲートロールに、はり付かず、コル
ゲート成形がスムースに行われ所期の波板が確実に得ら
れ、第2に、もってコルゲート成形後にヒートコルゲー
トロールの表面を、手間をかけて清掃する必要もない、
コルゲート成形装置を提案する。 【構成】 このコルゲート成形装置1は、プラスチック
や繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造工程で
用いられ、上下対をなし、プリプレグシート4を挟み込
んで通すに足る間隔で配され、内部から加熱されつつ回
転駆動されるヒートコルゲートロール5を備えてなる。
ヒートコルゲートロール5の表面は、軸方向に直線的な
波形の凹凸部7が平行かつ連続的に形成された略ギヤ状
をなすと共に、離形処理加工Aが施され離形性を備えて
なる。そして、このようなコルゲート成形装置1によ
り、プリプレグシート4が波板8にコルゲート成形され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコルゲート成形装置に関
する。すなわち、プラスチックや繊維強化プラスチック
製のハニカムコアの製造工程で用いられる、コルゲート
成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このようなハニカムコアの製造方法で
は、まず、プラスチックや繊維強化プラスチックのプリ
プレグシートが、コルゲート成形装置のヒートコルゲー
トロール間に通されて加圧加熱され、もって波板が折曲
形成される。なお熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂のいずれ
が用いられた場合であっても、プリプレグシートは、コ
ルゲート成形に際し常温ではなく加熱されることを要す
る。そして、このようにコルゲート成形された各波板
が、接着剤塗布,重積,加熱加圧,必要に応じ展張され
ることにより、ハニカムコアが製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第
1に、プリプレグシートがヒートコルゲートロールには
り付く、という問題があった。すなわち、波板へのコル
ゲート成形に際し、コルゲート成形装置のヒートコルゲ
ートロールにて加熱加圧され、柔軟性,粘着性,付着性
が増したプリプレグシートが、ヒートコルゲートロール
に対し、はり付きやすく、もって、コルゲート成形に支
障を生じ所期の波板が得られないことが多々あり、製造
されるハニカムコアの品質面に難点が生じると共に、は
り付いたプリプレグシートを剥がすのに手間取る、とい
う指摘があった。
【0004】第2に、ヒートコルゲートロールの清掃が
面倒である、という問題もあった。すなわち、プリプレ
グシートがはり付きやすいコルゲート成形装置のヒート
コルゲートロールを、コルゲート成形後にいちいちその
表面を清掃して、はり付き,付着したプリプレグシート
の残留物等を剥がし,除去することを要すると共に、こ
のような清掃が簡単ではない、という指摘があった。そ
して、これら第1,第2により、ハニカムコアの生産性
にも問題が生じていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、ヒー
トコルゲートロールの表面に離形処理加工を施してなる
ことにより、第1に、コルゲート成形に際し、プリプレ
グシートがヒートコルゲートロールに対し、はり付か
ず、第2に、ヒートコルゲートロールの清掃も不用とな
る、コルゲート成形装置を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。すなわち、この
コルゲート成形装置は、中空柱状のセルの平面的集合体
である、プラスチックや繊維強化プラスチック製のハニ
カムコアの製造工程で用いられる。そして、上下対をな
し、プラスチックや繊維強化プラスチックのプリプレグ
シートを挟み込んで通すに足る僅かな間隔で配され、内
部から加熱されつつ回転駆動されるヒートコルゲートロ
ールを備えてなる。該ヒートコルゲートロールの表面
は、その軸方向に沿い直線的な波形の凹凸部が平行かつ
連続的に形成された略ギヤ状をなすと共に、離形処理加
工が施され離形性を備えてなる。そして、このようなコ
ルゲート成形装置を用い、該プリプレグシートを、加圧
加熱により波形の凹凸が連続的に折曲形成された波板に
コルゲート成形する。
【0007】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。コルゲート成形装置では、プラスチッ
クや繊維強化プラスチックのプリプレグシートが、加熱
されつつ回転駆動されるヒートコルゲートロール間に挟
み込まれて通され、もって波板が折曲形成される。そし
てこの各波板が、接着剤塗布,重積,加熱加圧又は加
熱,必要に応じ展張されることにより、ハニカムコアが
製造される。ところで、このコルゲート成形装置は、そ
のヒートコルゲートロールの表面に離形処理加工が施さ
れ、離形性を備えている。
【0008】そこで第1に、コルゲート成形に際し、プ
リプレグシートは加熱加圧されるものの、ヒートコルゲ
ートロールの表面の離形性により、ヒートコルゲートロ
ールに対し、はり付くことが阻止される。もって、コル
ゲート成形がスムースに行われ、所期の波板が確実に得
られる。第2に、このようにプリプレグシートがはり付
かないので、コルゲート成形後に、いちいちヒートコル
ゲートロールを清掃する必要もない。
【0009】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は本発明の実施例の正面説
明図であり、図2および図3はハニカムコアの製造工程
の正面説明図であり、図4は他のハニカムコアの製造工
程の正面説明図である。
【0010】まず図1により説明すると、コルゲート成
形装置1は、中空柱状のセル2の平面的集合体である、
プラスチックや繊維強化プラスチック製のハニカムコア
3(図3や図4も参照)の製造工程で用いられる。そし
て上下対をなし、プラスチックや繊維強化プラスチック
のプリプレグシート4を挟み込んで通すに足る僅かな間
隔で配され、内部から加熱されつつ回転駆動される、ヒ
ートコルゲートロール5を備えてなる。
【0011】これらについて詳述すると、まず母材シー
トとしては、ガラス繊維,ケブラー繊維,カーボン繊
維,その他の基材繊維に、フェノール樹脂,エポキシ樹
脂,ポリイミド樹脂,その他の樹脂を、付着,含浸等に
より組み合わせた、繊維強化プラスチック(FRP)の
プリプレグシート4や、プラスチック単体よりなるプリ
プレグシート4が、準備される。そして、リール6に巻
かれた極薄の箔状・フィルム状で帯状をなすプリプレグ
シート4が、巻き戻されて平坦な帯状とされ、コルゲー
ト成形装置1へと供給される。
【0012】コルゲート成形装置1は、上下対をなし、
蒸気や電気を熱源とし内部から加熱されつつ回転駆動さ
れるヒートコルゲートロール5を、備えてなる。ヒート
コルゲートロール5の表面には、その軸方向に沿い直線
的な波形の凹凸部7が、平行かつ連続的に形成され、略
ギヤ状をなす。波形の凹凸部7としては、図示のアール
を備えた略三角形状のほか、略台形状その他各種形状の
ものが考えられ、このような凹凸部7は、いずれも所定
ピッチと高さで平行かつ連続的に形成されている。これ
と共に、このようなヒートコルゲートロール5の表面
は、離形処理加工Aが施され、離形性を備えてなる。す
なわち、ヒートコルゲートロール5の波形の凹凸部7の
表面には、ポリテトラフルホロエチレン,四ふっ化エチ
レン樹脂,その他の離形剤を用いた離形処理加工Aが施
され、表面に離形性を付与されている。さて、このよう
なヒートコルゲートロール5を備えたコルゲート成形装
置1により、プリプレグシート4が加圧加熱され、もっ
て波形の凹凸が連続的に折曲形成された波板8が、コル
ゲート成形される。そして、以下の各工程を辿ることに
より、ハニカムコア3が製造される。
【0013】すなわち、まず最初に、このようにコルゲ
ート成形された波板8は、冷却ブース9中を通過し冷却
されて硬化された後、塗布ロール10にて接着剤Bが所
定箇所に塗布される。すなわち、図1の(1)図中に示
した例では、波板8の凹凸の頂部について、1条おきに
接着剤Bが条線状に塗布され、又、図1の(2)図の例
では、波板8の凹凸の各頂部のすべてについて、接着剤
Bが条線状に塗布される。なお、図1の(1)図中11
はトレーであり、このトレー11内の接着剤Bが、回転
されるピックアップロール12を介し、回転される塗布
ロール10の表面に形成された塗布用の凸状部13によ
り、波板8に1条おきに塗布される。図中14は、塗布
ロール10のバックアップロールである。
【0014】さて、このように接着剤Bが塗布された波
板8は、接着剤Bを乾燥せしめた後、カッター(図示せ
ず)により所定長さ毎に、長方形状に切断される。そし
て、図1の(1)図中に示したように接着剤Bが波板8
に1条おきに塗布された例にあっては、次の工程を辿
り、ハニカムコア3が製造される。すなわち、まず図2
の(1)図に示したように、切断された波板8を、塗布
された接着剤Bが上下間で左右にずれる位置関係で、頂
部どうし谷部どうしを合わせつつ、上下に密なブロック
状に重積する。それからこのブロック状のものは、図2
の(2)図に示したように、炉中で上下のプレート15
間に介裝された後、プレート15が昇降動して加熱加圧
され、接着剤Bが融点温度にて溶融硬化され、もって重
積された各波板8間が部分的に接着される。しかる後、
重積方向を展張方向として引張り力を加えることによ
り、各波板8の非接着部分が展張され、変形分離して離
隔する。このような各工程を辿ることにより、図3に示
したように、このような各波板8をセル壁16とし、各
セル壁16が途中でアールを存しつつ大きく折曲され、
各セル2が丸味を帯びた略凸字状をなす、フレキシブル
で各種曲面に容易に湾曲加工可能なハニカムコア3が製
造される。
【0015】他方、図1の(2)図に示したように、接
着剤Bが波板8の各頂部に塗布された例にあっては、図
4の(1)図に示したように、切断された波板8を、接
着剤Bを介し上下で各谷部と頂部とをそれぞれ合わせつ
つ、空間を存した積層ブロック状に重積する。そして、
高温炉17中で接着剤Bの融点温度にて加熱することに
より、接着剤Bが溶融硬化され、重積された波板8間が
接着される。このような工程を辿ることにより、波板8
をセル壁16とし、各セル2が丸味を帯びた略四角形状
をなすハニカムコア3が製造される。
【0016】さて、このようにして中空柱状のセル2の
平面的集合体であるハニカムコア3が製造される。すな
わち、このハニカムコア3は、プラスチックや繊維強化
プラスチック(FRP)製よりなり、波板8にてセル壁
16が形成され、各々独立空間に区画された中空柱状の
多数のセル2の平面的集合体よりなり、セル壁16そし
てセル2の断面形状は、図示の略凸字状や略四角形状の
もののほか、三角形,台形,正六角形,その他各種形状
のものが考えられる。そしてハニカムコア3は、重量比
強度に優れ、軽量性と共に高い剛性・強度を備え、又、
整流効果,平面精度,保温性,遮音性にも優れ、単位容
積当りの表面積が大であり、成形も容易である、等々の
特性を備え、広く各種用途に使用されている。
【0017】本発明は、以上説明したようになってい
る。そこで以下のようになる。このようなハニカムコア
3の製造工程で用いられるコルゲート成形装置1では、
プラスチックや繊維強化プラスチックのプリプレグシー
ト4が、加熱されつつ回転駆動されるヒートコルゲート
ロール5間に、挟み込まれて通される。そしてプリプレ
グシート4は、略ギヤ状をなすヒートコルゲートロール
5にて加熱加圧され、もって、波形の凹凸が連続的に折
曲形成された波板8が折曲形成される。そして、このよ
うにコルゲート成形された各波板8が、接着剤B塗布,
重積,加熱加圧又は加熱,必要に応じ展張されることに
より、中空柱状のセル2の平面的集合体である、プラス
チックや繊維強化プラスチック製のハニカムコア3が製
造される。さて、コルゲート成形に用いられるコルゲー
ト成形装置1は、そのヒートコルゲートロール5の表面
に離形処理加工Aが施され、離形性を備えている。そこ
で、次の第1,第2のようになる。
【0018】第1に、波板8へのコルゲート成形に際
し、プリプレグシート4は、ヒートコルゲートロール5
にて加熱加圧され、柔軟性,粘着性,付着性が増すもの
の、ヒートコルゲートロール5の表面の離形性により、
ヒートコルゲートロール5に対し、はり付くことは阻止
される。すなわち、前述したこの種従来例のように、プ
リプレグシート4がはり付かないので、コルゲート成形
はスムースに支障なく行われ、所期の波板8が確実に得
られるようになる。
【0019】第2に、このようにプリプレグシート4が
ヒートコルゲートロール5にはり付かなくなるので、コ
ルゲート成形後に、いちいちヒートコルゲートロール5
を清掃する必要もなくなる。つまり、前述したこの種従
来例のように、コルゲート成形後にヒートコルゲートロ
ール5の表面を手間をかけて清掃し、はり付き,付着し
たプリプレグシート4の残留物等を剥がし,除去するこ
とを、要しなくなる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係るコルゲート成形装置は、以
上説明したように、ヒートコルゲートロールの表面に離
形処理加工を施してなることにより、次の効果を発揮す
る。
【0021】第1に、コルゲート成形に際し、プリプレ
グシートがヒートコルゲートロールに、はり付かなくな
る。そこで、コルゲート成形がスムースに支障なく行わ
れ、所期の波板が確実に得られ、製造されるハニカムコ
アの品質も向上すると共に、はり付いたプリプレグシー
トを剥がす手間もかからなくなる。
【0022】第2に、ヒートコルゲートロールの清掃も
不用となる。すなわち、コルゲート成形後に、いちいち
その表面を手間をかけて清掃する必要もなくなる。もっ
て、これら第1,第2により、ハニカムコアの生産性が
向上するようになる。このように、この種従来例に存し
た問題点が一掃される等、本発明の発揮する効果は、顕
著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコルゲート成形装置の実施例を示
す正面説明図であり、(1)図は、塗布ロールと共に示
したもの、(2)図は、塗布ロールの他の例を示したも
のである。
【図2】ハニカムコアの製造工程の正面説明図であり、
(1)図は、重積された各波板を示し、(2)図は、加
熱加圧された各波板を示す。
【図3】同ハニカムコアの製造工程の正面説明図であ
り、展張により製造されたハニカムコアを示す。
【図4】他の例のハニカムコアの製造工程の正面説明図
であり、(1)図は、重積された各波板を示し、(2)
図は、炉内で加熱されることにより製造されるハニカム
コアを示す。
【符号の説明】
1 コルゲート成形装置 2 セル 3 ハニカムコア 4 プリプレグシート 5 ヒートコルゲートロール 6 リール 7 凹凸部 8 波板 9 冷却ブース 10 塗布ロール 11 トレー 12 ピックアップロール 13 凸状部 14 バックアップロール 15 プレート 16 セル壁 17 高温炉 A 離形処理加工 B 接着剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空柱状のセルの平面的集合体である、
    プラスチックや繊維強化プラスチック製のハニカムコア
    の製造工程で用いられるコルゲート成形装置であって、 上下対をなし、プラスチックや繊維強化プラスチックの
    プリプレグシートを挟み込んで通すに足る僅かな間隔で
    配され、内部から加熱されつつ回転駆動されるヒートコ
    ルゲートロールを備えてなり、 該ヒートコルゲートロールの表面は、その軸方向に沿い
    直線的な波形の凹凸部が平行かつ連続的に形成された略
    ギヤ状をなすと共に、離形処理加工が施され離形性を備
    えてなり、該プリプレグシートを、加圧加熱により波形
    の凹凸が連続的に折曲形成された波板にコルゲート成形
    すること、を特徴とするコルゲート成形装置。
JP23891193A 1993-08-31 1993-08-31 コルゲート成形装置 Pending JPH0768638A (ja)

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JP23891193A JPH0768638A (ja) 1993-08-31 1993-08-31 コルゲート成形装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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