JP3164947B2 - フレキシブルハニカムコアの製造方法 - Google Patents

フレキシブルハニカムコアの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレキシブルハニカム
コアの製造方法に関する。すなわち、各種の曲面に湾曲
加工でき、種々の機器の外壁や構造材の芯材等に使用さ
れる、繊維強化プラスチック(FRP)製のフレキシブ
ルハニカムコアの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4はフレキシブルハニカムコアの正面
説明図であり、(1)図はその1例を、(2)図は他の
例を示す。これらの図面にも示すように、フレキシブル
ハニカムコア1は、各セル壁2が途中で折曲され各セル
3が丸味を帯びた略凸字状(図4の(2)図のものは変
形した略凸字状)をなし、従来より一般的なセル3が正
六角形をなすハニカムコアに比し、その特殊なセル3形
状に基づき、各種の曲面に自由に変形可能であり、反り
返り,歪み,折損,剥離等々が生じない、という特性を
有している。
【0003】そして、このようなフレキシブルハニカム
コア1は、従来、次のように製造されていた。図3はこ
の種従来例の製造方法の説明に供し、(1)図はその工
程説明図、(2)図は重積された波板の正面説明図であ
る。これらの図面にも示すように、従来の製造方法で
は、まず、母材シート4をギヤ5やラック等にて折曲加
工し、一定ピッチと高さで三角形の波形の凹凸が連続的
に折曲形成された波板6としていた。
【0004】そして次に、成形された波板6について、
1条おきに頂部に接着剤7を塗布して所定長さ毎に切断
した後、塗布された接着剤7が上下間で左右にずれる位
置関係で、頂部どうし谷部どうしを合わせつつ、上下に
密なブロック状に重積していた。そして、重積された波
板6間を加熱等により接着剤7にて接着してから、重積
方向に引張り力を加えることにより、各波板6の非接着
部分が展張され変形分離して離隔し、もって、このよう
に変形した各波板6にて各セル壁2が形成され、図4の
(1)図に示したフレキシブルハニカムコア1が製造さ
れていた。なお、図4の(2)図に示したフレキシブル
ハニカムコア1は、このような図4の(1)図のフレキ
シブルハニカムコア1を、更に展張方向に引張り力を加
え、オーバー展張することにより製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、このように製造された非金属製のフレキシブルハニ
カムコア1については、つまり母材シート4として繊維
強化プラスチックシート(FRPシート)が用いられた
フレキシブルハニカムコア1については、従来一般に、
事後の処理工程として、樹脂を付着,含浸させるコート
処理や加湿処理が実施されていた。つまり、一旦製造さ
れた非金属製のフレキシブルハニカムコア1について
は、更に、全体的形状の固定的保持性つまり形状保持性
の向上や一般的な強度の向上を図るべく、適宜大きさ毎
にスライスした後、セル壁2の外表面に対し、樹脂を付
着,含浸させるコート処理、又は蒸気等による加湿処
理、更にはこれらに付随する乾燥,加熱,冷却等が、後
処理として付加的・2次的かつ必須的に実施され、もっ
て、最終的に製造が完了するようになっていた。
【0006】従って、従来のこの種のフレキシブルハニ
カムコア1の製造方法では、一旦これを製造する主工程
と、コート処理や加湿処理等を施す後処理工程とが必須
的に実施されており、製造工程が大きく2つに分かれる
ので、その分、価格がアップし生産数量が制限されると
いう指摘があった。このように、従来の製造方法では製
造コスト面や生産数量面に問題があり、例えば建築材料
の素材用としては、安価で大量の供給を希望する市場ニ
ーズへの対応が容易でなかった。
【0007】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、ま
ず、繊維強化プラスチック製の母材シートについて、ま
ず、樹脂によるコート処理や蒸気等による加湿処理を行
った後、次に、ギヤやラック等の成形型による折曲加工
を行うようにしたこと、を特徴とする。もって本発明
は、製造工程が全体的に簡単容易化され、製造コスト面
や生産数量面に優れた、繊維強化プラスチック製のフレ
キシブルハニカムコアの製造方法を提案することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、このフレキシブルハ
ニカムコアの製造方法では、まず、繊維強化プラスチッ
クシート製の母材シートに対し、樹脂を付着,含浸させ
て形状保持性や強度の向上を図るコート処理を行ってか
ら、次に、該母材シートをギヤやラック等の成形型に
て、三角形の波形の凹凸が連続的に折曲形成された波板
とする。それから、該波板について1条おきの頂部に接
着剤を塗布した後、次に、塗布された該接着剤が上下間
で左右にずれる位置関係で、該波板を、頂部どうし谷部
どうしを合わせつつ上下に密なブロック状に重積する。
しかる後、重積された該波板間を加熱等により該接着剤
にて接着してから、重積方向に引張り力を加えて展張す
ることにより、各セル壁が途中で折曲され各セルが丸味
を帯びた略凸字状をなす、中空柱状のセルの平面的集合
体よりなるフレキシブルハニカムコアを得ること、を特
徴とする。
【0009】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、このフレキシブルハニカムコアの製造方法で
は、まず、繊維強化プラスチックシート製の母材シート
に対し、形状保持性や強度の向上を図る加湿処理を行っ
てから、次に、該母材シートをギヤやラック等の成形型
にて、三角形の波形の凹凸が連続的に折曲形成された波
板とする。それから、該波板について1条おきの頂部に
接着剤を塗布した後、次に、塗布された該接着剤が上下
間で左右にずれる位置関係で、該波板を、頂部どうし谷
部どうしを合わせつつ上下に密なブロック状に重積す
る。しかる後、重積された該波板間を加熱等により該接
着剤にて接着してから、重積方向に引張り力を加えて展
張することにより、各セル壁が途中で折曲され各セルが
丸味を帯びた略凸字状をなす、中空柱状のセルの平面的
集合体よりなるフレキシブルハニカムコアを得ること、
を特徴とする。
【0010】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。この製造方法では、繊維強化プラスチ
ック製の母材シートに対し、まず、請求項1では樹脂を
付着,含浸させるコート処理を行った後、又、請求項2
では蒸気等による加湿処理を行った後、ギヤやラック等
の成形型による折曲加工が行われる。そして、折曲形成
された波板について、1条おきの頂部に接着剤を塗布し
てから、該波板を、左右にずれる位置関係で重積する。
そして波板間を、加熱等により接着してから、重積方向
に引張り力を加えて展張することにより、各セル壁が途
中で折曲され各セルが丸味を帯びた略凸字状をなし、そ
のセル形状に基づき各種の曲面に自由に変形可能な、フ
レキシブルハニカムコアが製造される。このように、こ
の製造方法によると、繊維強化プラスチック製のフレキ
シブルハニカムコアが、全体的に一連で1つの製造工程
により、連続的,最終的に製造され、製造工程が簡単容
易化される。つまり、この種従来例のように、製造用の
主工程と、形状保持性向上用や強度向上用のコート処理
や加湿処理とに、製造工程が大きく2つに分かれること
がなく、その分、製造工程が簡単容易化される等、製造
コスト面に優れている。
【0011】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1および図2は、本発明の製
造方法の実施例および本発明には属さない参考例の説明
に供し、図1は、実施例および参考例の工程説明図であ
り、図2は実施例を示し、そのコート処理工程や加湿処
理工程の正面説明図であり、その各図はそれらの各種態
様を示す。図3は、前述したこの種従来例の製造方法の
説明に供すると共に、本発明の製造方法の実施例の説明
にも供し、(1)図は工程説明図、(2)図は重積され
た波板の正面説明図である。
【0012】本発明のフレキシブルハニカムコア1の製
造方法では、予め、母材シート4が準備される。この原
紙である母材シート4としては、ガラス,カーボン,ケ
ブラー繊維等に、フェノール,エポキシ,ポリイミド等
の樹脂を付着,含浸せしめた繊維強化プラスチックシー
ト(FRPシート)が使用される。そして、リール8に
巻かれた帯状の母材シート4が、巻き戻されて平坦な帯
状とされ、最初の工程Aへと供給される。
【0013】この最初の工程Aでは、供給された母材シ
ート4に対し樹脂Bを付着,含浸させるコート処理、又
は、供給された母材シート4に対し蒸気C等による加湿
処理が行われる。このような樹脂Bによるコート処理や
蒸気C等による加湿処理は、後述により波板6そしてセ
ル壁2となる母材シート4の全外表面に対し実施され、
もって、製造されるフレキシブルハニカムコア1につい
て、その全体的形状の固定的保持性つまり形状保持性の
向上や、一般的な強度の向上を図るべく実施される。
【0014】まず、樹脂Bによるコート処理は、次のよ
うに行われる。樹脂Bとしては、各種の熱可塑性樹脂や
熱硬化性樹脂が用いられ、例えば図2の(1)図に示し
たように、上面は対をなす塗布ロール9により下面はト
レー10付の塗布ロール9により、それぞれ樹脂Bを加
圧しつつ付着,含浸させるロールコート方式、又は、図
2の(2)図に示したように、対をなす塗布ロール9間
で樹脂Bを加圧しつつ付着,含浸させるロールコート方
式、更には、図2の(3)図に示したように、浸漬槽1
1中の樹脂Bを付着,含浸させる浸漬方式、その他の方
式により、樹脂Bが母材シート4の両面に付着,含浸せ
しめられる。
【0015】次に、蒸気C等による加湿処理は、次のよ
うに行われる。すなわち、例えば図2の(4)図に示し
たように、ノズル(図示せず)等により蒸気Cをスプレ
ーするスプレー方式、又は、図2の(5)図に示したよ
うに、蒸気Cが充満したオーブンや炉12内を通過させ
る炉内通し方式、又は、図2の(6)図に示したよう
に、スプレーロール13により蒸気Cをスプレーするス
プレー方式、更には、図2の(7)図に示したように、
蒸気Cを塗布ロール14に噴出して塗布する塗布方式、
その他の方式により、母材シート4の両面に対し蒸気C
等による加湿処理が行われる。
【0016】さて、このように最初の工程Aで、樹脂B
によるコート処理や蒸気C等による加湿処理が行われる
と共に、適宜必要に応じ加熱,冷却,乾燥された母材シ
ート4は、次の工程へと送られ、成形型にて三角形の波
形の凹凸が所定のごとく連続的に折曲形成された波板6
とされた後、更に次の工程において、このような波板6
を重積,接着することにより、フレキシブルハニカムコ
ア1が製造される。なお、図2の(2)図,(3)図中
15はガイドロール、又、図2の(7)図中16はバッ
クアップロールである。
【0017】これらについて詳述すると、まず、図1の
例において、前述した最初の工程Aの部分は、本発明の
実施例を示すが、それ以外の波板6の折曲形成の部分
は、本発明には属さない参考例を示すに過ぎない。ま
ず、本発明の参考までに、この図1中に示された参考例
について述べておく。この参考例において、母材シート
4はヒートコルゲート用のギヤ17間を通されることに
より、加熱加圧され、もって波板6に折曲加工される
が、このギヤ17は、表面に軸方向に沿い直線的な三角
形の波形の凹凸が、所定ピッチと高さで平行かつ連続的
に形成されると共に、その波形は大波部と小波部とが順
次形成されてなる。そこで、このようなギヤ17により
折曲加工された波板6は、大波部と小波部との大小2種
類の三角形の波形の凹凸が、順次連続的に折曲形成され
た特殊な波形をなす。そして、このような波板6は、冷
却ロール18や冷却炉19中を通過した後、その大波部
の頂部に接着剤7が塗布され、所定長さ毎に切断されて
から、上下の大波部と小波部とが重なる位置関係で重積
されると共に、加熱加圧により接着剤7を溶融硬化させ
ることにより、波板6間が接着される。参考例では、こ
のようにして、各波板6にて各セル壁2が形成され、図
4の(1)図に示したフレキシブルハニカムコア1が製
造される。
【0018】これに対し、本発明にあっては、このよう
な図1中に示された参考例によらず、図4の(1)図に
示したフレキシブルハニカムコア1が製造される。すな
わち、図1中に示された参考例と同様に母材シート4に
対し、まず最初の工程Aで、樹脂Bによるコート処理や
蒸気C等による加湿処理を行った後、例えば前述した図
3の従来例中で述べたところに準じ、ギヤ5やラック等
の成形型により、1種類の三角形の波形の凹凸だけが連
続的に折曲形成された波板6を折曲加工する(図3の
(1)図を参照)。そして次に、折曲形成された波板6
について、1条おきの頂部に接着剤7を塗布して(図3
の(1)図を参照)所定長さ毎に切断した後、塗布され
た接着剤7が上下間で左右にずれる位置関係で、頂部ど
うし谷部どうしを合わせつつ、上下に密なブロック状に
重積する(図3の(2)図を参照)。そして、重積され
た波板6間を加熱等により接着剤7にて接着してから、
重積方向に引張り力を加えることにより、各波板6の非
接着部分が展張され変形分離して離隔する。このように
して、変形した各波板6にて各セル壁2が形成され、図
4の(1)図に示したフレキシブルハニカムコア1が製
造される。
【0019】さて、このような工程を辿ることにより、
図4の(1)図に示したフレキシブルハニカムコア1が
製造される。このフレキシブルハニカムコア1は、中空
柱状のセル3の平面的集合体よりなると共に、各セル壁
2がすべて途中でアールを存しつつ折曲され、かつ、各
セル壁2間が接着剤7にて接着されている。そして各セ
ル3は、長方形に近い中央部20と三角形に近い突出部
21とから形成され、丸味を帯びた略凸字状をなす。
【0020】又、図4の(2)図に示したフレキシブル
ハニカムコア1は、このような図4の(1)図に示した
フレキシブルハニカムコア1を、オーバー展張して製造
される。つまり、図4の(1)図に示したものの展張率
を仮りに100%とすると、その接着剤7による接着方
向(セル壁2の接着方向)と直交する方向を展張方向と
して、引張り力を加え、更に128%から173%程度
までオーバー展張することにより製造される。すなわ
ち、この図4の(2)図のフレキシブルハニカムコア1
は、オーバー展張された各セル壁2がすべて途中でアー
ルを存しつつ鈍角に折曲されると共に、各セル壁2間も
鈍角をなし、オーバー展張された各セル3が、六角形に
近い中央部20と楕円形に近い突出部21とから形成さ
れ、丸味を帯び変形した略凸字状の特殊形状をなす。
【0021】そして、このような図4の(1)図および
(2)図のフレキシブルハニカムコア1は、いずれにし
ても、各セル壁2が途中で折曲され各セル3が丸味を帯
びた略凸字状をなす、中空柱状のセル3の平面的集合体
よりなる。そして、一般のハニカムコアと同様に、重量
比強度に優れ、軽量性と共に高い剛性・強度を備え、
又、整流効果,保温性,遮音性等にも優れ、単位容積当
たりの表面積が大である、等々の特性を備えてなると共
に、各種の曲面に自由に変形可能であるという特性を備
えてなる。
【0022】本発明は、以上のようになっている。そこ
で以下のようになる。この製造方法では、まず、繊維強
化プラスチック製の母材シート4に対し、形状保持性向
上や強度向上のため、最初の工程Aにおいて、樹脂Bを
付着,含浸させるコート処理、又は蒸気C等による加湿
処理を行った後、次に、ギヤ17やラック等の成形型に
よる折曲加工が行われる。そして、折曲形成された波板
6について、接着剤塗布,重積,接着,展張することに
より、各セル壁2が途中で折曲され各セル3が丸味を帯
びた略凸字状をなすフレキシブルハニカムコア1が製造
され、このフレキシブルハニカムコア1は、その特殊な
セル3形状に基づき、反り返り,歪み,折損,剥離等を
生じることなく、各種の曲面に自由に変形可能である。
【0023】そして、この製造方法によると、繊維強化
プラスチック製のフレキシブルハニカムコア1が、全体
的に一連で1つの製造工程により、連続的,最終的に製
造される。つまり、前述した図3のこの種従来例のよう
に、一旦これを製造する主工程と、コート処理や加湿処
理等を実施する後処理工程とに、製造工程が大きく2つ
に分かれることがなく、もってこの製造方法では、この
種のフレキシブルハニカムコア1の製造工程が、その分
だけ簡単容易化される。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るフレキシブルハニカムコア
の製造方法は、以上説明したように、まず、繊維強化プ
ラスチック製の母材シートについて、まず、樹脂による
コート処理や蒸気等による加湿処理を行った後、次に、
ギヤやラック等の成形型による折曲加工を行うようにし
たことにより、次の効果を発揮する。
【0025】すなわち、この製造方法では、繊維強化プ
ラスチック製のフレキシブルハニカムコアの製造工程が
全体的に簡単容易化され、もって、その価格が抑えられ
生産数量が増大する。このように製造コスト面や生産数
量面に優れ、種々の機器の外壁や構造材の芯材等に使用
でき、例えば建築材料の素材用として、安価で大量の供
給を希望する市場ニーズに十分対応可能となる。このよ
うに、この種従来例に存した問題点が一掃される等、本
発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレキシブルハニカムコアの製造
方法の実施例、および本発明には属さない参考例の説明
に供する、工程説明図である。
【図2】同実施例のコート処理や加湿処理を行う工程の
正面説明図であり、(1)図は、ロールコート方式の1
例によるコート処理を、(2)図は、ロールコート方式
の他の例によるコート処理を、(3)図は、浸漬方式に
よるコート処理を示し、又、(4)図は、スプレー方式
の1例による加湿処理を、(5)図は、炉内通し方式に
よる加湿処理を、(6)図は、スプレー方式の他の例に
よる加湿処理を、(7)図は、塗布方式による加湿処理
を示す。
【図3】同実施例更にはこの種従来例のフレキシブルハ
ニカムコアの製造方法の説明に供し、(1)図はその工
程説明図、(2)図は重積された波板の正面説明図であ
る。
【図4】フレキシブルハニカムコアの正面説明図であ
り、(1)図はその1例を、(2)図は他の例を示す。
【符号の説明】
1 フレキシブルハニカムコア 2 セル壁 3 セル 4 母材シート 5 ギヤ 6 波板 7 接着剤 B 樹脂 C 蒸気

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まず、繊維強化プラスチックシート製の
    母材シートに対し、樹脂を付着,含浸させて形状保持性
    や強度の向上を図るコート処理を行ってから、次に、該
    母材シートをギヤやラック等の成形型にて、三角形の波
    形の凹凸が連続的に折曲形成された波板とし、 それから、該波板について1条おきの頂部に接着剤を塗
    布した後、次に、塗布された該接着剤が上下間で左右に
    ずれる位置関係で、該波板を、頂部どうし谷部どうしを
    合わせつつ上下に密なブロック状に重積し、 しかる後、重積された該波板間を加熱等により該接着剤
    にて接着してから、重積方向に引張り力を加えて展張す
    ることにより、 各セル壁が途中で折曲され各セルが丸味を帯びた略凸字
    状をなす、中空柱状のセルの平面的集合体よりなるフレ
    キシブルハニカムコアを得ること、を特徴とするフレキ
    シブルハニカムコアの製造方法。
  2. 【請求項2】 まず、繊維強化プラスチックシート製の
    母材シートに対し、形状保持性や強度の向上を図る加湿
    処理を行ってから、次に、該母材シートをギヤやラック
    等の成形型にて、三角形の波形の凹凸が連続的に折曲形
    成された波板とし、 それから、該波板について1条おきの頂部に接着剤を塗
    布した後、次に、塗布された該接着剤が上下間で左右に
    ずれる位置関係で、該波板を、頂部どうし谷部どうしを
    合わせつつ上下に密なブロック状に重積し、 しかる後、重積された該波板間を加熱等により該接着剤
    にて接着してから、重積方向に引張り力を加えて展張す
    ることにより、 各セル壁が途中で折曲され各セルが丸味を帯びた略凸字
    状をなす、中空柱状のセルの平面的集合体よりなるフレ
    キシブルハニカムコアを得ること、を特徴とするフレキ
    シブルハニカムコアの製造方法。
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