JPH106418A - 繊維強化プラスチック製のハニカムコア - Google Patents

繊維強化プラスチック製のハニカムコア

Info

Publication number
JPH106418A
JPH106418A JP17842996A JP17842996A JPH106418A JP H106418 A JPH106418 A JP H106418A JP 17842996 A JP17842996 A JP 17842996A JP 17842996 A JP17842996 A JP 17842996A JP H106418 A JPH106418 A JP H106418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
reinforced plastic
honeycomb core
cell
fiber reinforced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP17842996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3426089B2 (ja
Inventor
Takaya Komine
孝也 小峰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP17842996A priority Critical patent/JP3426089B2/ja
Publication of JPH106418A publication Critical patent/JPH106418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3426089B2 publication Critical patent/JP3426089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、曲面成形に際し割れやひび等の損傷
が防止される等、フレキシブル性・柔軟性・高賦形性に
優れると共に、第2に、しかもこれが簡単容易に実現さ
れる、繊維強化プラスチック製のハニカムコアを提案す
る。 【解決手段】 この繊維強化プラスチック製のハニカム
コア8は、縦糸10と横糸11とが交差した平織の繊維
に、樹脂を付着,含浸,混入等により組み合わせた、繊
維強化プラスチックシート9を母材としてセル壁16が
構成され、このセル壁16にて区画形成された中空柱状
の多数のセル17の平面的集合体よりなる。そして、セ
ル壁16の母材たる繊維強化プラスチックシート9は、
その縦糸10や横糸11の繊維方向が、セル端面Aやセ
ル軸Bに対し、平行ではなく所定角度で傾斜してなる。
そしてこのハニカムコア8は、セル端面Aが所定曲率を
備えるべく、全体的に曲面成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化プラスチ
ック製のハニカムコアに関する。すなわち、平織の繊維
と樹脂とを組み合わせた、繊維強化プラスチック(FR
P)製のハニカムコアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、この種従来例に係る繊維強化プ
ラスチック製のハニカムコアの要部の斜視図であり、
(1)図はその母材たる繊維強化プラスチックシート
を、(2)図は波板を、(3)図は曲面成形状態を示
す。さて、この種の繊維強化プラスチック製のハニカム
コア1は、縦糸2と横糸3とが交差した平織の繊維に樹
脂を付着,含浸,混入等により組み合わせた、繊維強化
プラスチックシート4を母材としてセル壁5が構成さ
れ、このようなセル壁5にて区画形成された中空柱状の
多数のセル6の平面的集合体よりなる。そして、従来の
この種の繊維強化プラスチック製のハニカムコア1にあ
っては、セル壁5を構成する母材たる繊維強化プラスチ
ックシート4について、その縦糸2の繊維方向がセル端
面Aに対し平行であると共に、横糸3の繊維方向がセル
軸Bに対し平行となっていた。なお、図2の(2)図に
示した波板7は、繊維強化プラスチックシート4を母材
として繊維強化プラスチック製のハニカムコア1を製造
する際、その途中段階として成形される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、この種の繊維強化プラスチック製のハニカムコア1
は、事後、セル端面Aが所定曲率を備えるべく全体的に
曲面成形されることが多々あるが、その際、繊維強化プ
ラスチックシート4を母材としたセル壁5に、割れやひ
び等の損傷が発生しやすい、という問題が指摘されてい
た。
【0004】つまり、繊維強化プラスチック製のハニカ
ムコア1は、平坦なプレート状・ブロック状から曲面成
形する際、わん曲の内側は縮み変形せしめられると共
に、わん曲の外側は伸び変形せしめられる。そして、こ
のような曲面成形を実施すべく、ハニカムコア1の両端
部について、セル軸Bに沿い曲げ方向Cに押圧力・加圧
力が加えられた場合において、セル壁5の母材たる繊維
強化プラスチックシート4の縦糸2の繊維方向が、セル
端面Aに対し平行となっているので、セル軸Bに沿った
曲げ方向Cと縦糸2の繊維方向とが直交する位置関係と
なり、もって、曲げ方向Cの押圧力・加圧力が、このよ
うな縦糸2にて妨げられ抵抗を受けるようになる。この
ような縦糸2の存在を主な原因としつつ、縦糸2を保持
する横糸3の存在も合いまって、この繊維強化プラスチ
ック製のハニカムコア1は一般的に曲面成形しにくく、
無理に曲面成形しようとすると、セル壁5に割れやひび
等の損傷が発生しやすく、品質上の問題を生じていた。
つまり、従来の繊維強化プラスチック製のハニカムコア
1は、フレキシブル性・柔軟性・高賦形性に難点が指摘
されていた。
【0005】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、セル壁
の母材たる繊維強化プラスチックシートについて、その
縦糸や横糸の繊維方向を、セル端面やセル軸に対し平行
ではなく所定角度で傾斜せしめたことにより、第1に、
曲面成形に際し割れやひび等の損傷が防止され、フレキ
シブル性・柔軟性・高賦形性に優れると共に、第2に、
しかもこれが簡単容易に実現される、繊維強化プラスチ
ック製のハニカムコアを提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。すなわ
ち、この繊維強化プラスチック製のハニカムコアは、縦
糸と横糸とが交差した平織の繊維に、樹脂を付着,含
浸,混入等により組み合わせた、繊維強化プラスチック
シートを母材としてセル壁が構成され、該セル壁にて区
画形成された中空柱状の多数のセルの平面的集合体より
なる。そして、該セル壁の母材たる該繊維強化プラスチ
ックシートは、その縦糸や横糸の繊維方向が、セル端面
やセル軸に対し平行ではなく所定角度で傾斜している。
そして更に、この繊維強化プラスチック製の該ハニカム
コアは、該セル端面が所定曲率を備えるべく全体的に曲
面成形される。
【0007】このように、この繊維強化プラスチック製
のハニカムコアは、セル壁の母材たる繊維強化プラスチ
ックシートについて、その縦糸や横糸の繊維方向を、セ
ル端面やセル軸に対し平行ではなく所定角度で傾斜せし
めてなる。そこで、セル端面が所定曲率を備えるべく全
体的に曲面成形される際、わん曲の内側は縮み変形せし
められると共に、わん曲の外側は伸び変形せしめられる
が、このような曲面成形を実施すべく加えられる曲げ方
向への押圧力・加圧力が、繊維にて妨げられ抵抗を受け
ることはない。もって、この繊維強化プラスチック製の
ハニカムコアは、スムーズに曲面成形される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を、図面に示す発明の
実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1、本発明
の実施の形態の説明に供する要部の斜視図であり、
(1)図は母材たる繊維強化プラスチックシートを示
し、(2)図は波板を示し、(3)図は曲面成形状態を
示す。図3は、繊維強化プラスチック製のハニカムコア
の製造方法の1例の正面説明図であり、(1)図は準備
された繊維強化プラスチックシートを、(2)図は波板
の成形工程を、(3)図は成形された波板を、(4)図
は波板を重積,接合する工程を示す。図4は、同ハニカ
ムコアの斜視図である。図5は同ハニカムコアの曲面成
形の説明に供し、(1)図は曲面成形前の全体の概略斜
視図、(2)図は曲面成形後の全体の概略斜視図、
(3)図は曲面成形後の要部の平面説明図、(4)図は
曲面成形後の要部の底面説明図である。
【0009】まず、図1および図3により、この繊維強
化プラスチック製のハニカムコア8について、その製造
方法の1例であるコルゲート法について説明する。この
製造方法では、まず、図1の(1)図や図3の(1)図
に示したように、母材たる繊維強化プラスチックシート
9が準備される。この繊維強化プラスチック(FRP)
シート9は、平織のガラス繊維,ケブラー繊維,カーボ
ン繊維,セラミック繊維,金属繊維,樹脂繊維,その他
の平織の繊維、つまり縦糸10と横糸11とが順次交差
すべく織られた繊維と、エポキシ系の樹脂,ポリイミド
系の樹脂,その他の熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂とを、
付着,含浸,混入等のいずれか又は併用により、組み合
わせたものよりなる。そして、この繊維強化プラスチッ
クシート9は、まだ完全硬化しない半硬化状態、つまり
柔軟性・粘性を備えたプリプレグ状をなすと共に、極薄
の平坦なシート状をなす。図示例の繊維強化プラスチッ
クシート9においては、125g/m2 程度のカーボン
繊維が用いられると共に、その縦糸10や横糸11は、
微細な1,000本程度のカーボン繊維をより集めてそ
れぞれ1本としたものよりなり、これらに対し、エポキ
シ樹脂が重量比40%程度で付着,含浸,混入等せしめ
られてなる。
【0010】そして、図3の(2)図に示したように、
このような母材たるプリプレグ状の繊維強化プラスチッ
クシート9を、ギヤやラック12等のコルゲート成形装
置13に供給する。もって、このプリプレグ状の繊維強
化プラスチックシート9は、このようなコルゲート成形
装置13のギヤやラック12間に挿入され、表裏両側か
ら挟み込まれて加熱加圧されることにより、図1の
(2)図や図3の(3)図に示したように、波形の凹凸
が連続的に折曲形成された、繊維強化プラスチック製の
波板14に成形される。波板14は、図示の台形状のほ
か、略三角形状,略四角形状,その他各種形状の波形の
凹凸が、短手方向に直線的で平行かつ長手方向に連続的
に、所定ピッチと高さで折曲形成されてなる。
【0011】しかる後、このように成形された繊維強化
プラスチック製の波板14は、例えば、波の谷部下面や
頂部上面等にノードボンドつまり接着剤15が塗布され
て乾燥されると共に、所定長さ毎に切断される。それか
ら図3の(4)図に示したように、複数枚の波板14
が、上下で波の半ピッチ分ずつずらされ、上下相互間で
谷部と頂部とを合わせる位置関係のもとに、全体的に空
間が存した積層ブロック状に重積される。なお、このよ
うな波板14間に、前述した繊維強化プラスチックシー
ト9と同様な繊維強化プラスチック製の平板が、更に介
装される場合もある。しかる後、このように重積された
波板14は、加熱加圧されることにより、その樹脂が硬
化すると共に塗布されていた接着剤15が硬化し、相互
間が接着される(前述により更に平板が介装されていた
場合は、各波板14とこの平板間も接着される)。なお
図示例では、接着剤15を用いた接合方式が採用されて
いたが、これによらず、ろう材を用いた接合方式や、波
板14を構成する樹脂自体の加熱による溶融硬化を利用
した接合方式、等も考えられる。
【0012】このような各工程を辿ることにより、図1
の(3)図や図4に示した繊維強化プラスチック製のハ
ニカムコア8が製造される。そして、このハニカムコア
8は、縦糸10と横糸11とが交差した平織の繊維に、
樹脂を付着,含浸,混入等により組み合わせた、繊維強
化プラスチックシート9を母材としてセル壁16が構成
され、このセル壁16にて区画形成された中空柱状の多
数のセル17の平面的集合体よりなる。
【0013】すなわち、この繊維強化プラスチック製の
ハニカムコア8は、前述により重積,接合された繊維強
化プラスチック製の波板14(更には前述した平板)を
セル壁16として、各々独立空間に区画形成された中空
柱状の多数のセル17の平面的集合体よりなる。セル壁
16そしてセル17の断面形状は、図示の正六角形状の
ものが代表的であるが、これによらず、台形状,略三角
形状,略四角形状,その他各種形状のものも可能であ
る。この繊維強化プラスチック製のハニカムコア8は、
一般のものと同様に、重量比強度に優れ、軽量であると
共に高い剛性・強度を備え、又、整流効果、平面精度,
保温性,遮音性にも優れ、単位容積当たりの表面積が大
である、等々の特性が知られ、広く各種の構造材として
使用される。
【0014】ところで、この繊維強化プラスチック製の
ハニカムコア8にあっては、図1に示したように、その
セル壁16の母材たる該繊維強化プラスチックシート9
は、その縦糸10や横糸11の繊維方向が、セル端面A
やセル軸Bに対し、平行ではなく所定角度で傾斜してい
る。
【0015】これらについて更に詳述する。ハニカムコ
ア8において、各セル17の中心線であるセル軸Bと、
各セル17の開口端面であるセル端面Aとは、直交する
関係にある(図1の(3)図や図4を参照)。又、この
ような各セル17を区画形成するセル壁16の母材たる
繊維強化プラスチックシート9において、その縦糸10
と横糸11とは、相互間が直交する関係にある。これと
共に、このような繊維強化プラスチックシート9の縦糸
10や横糸11は、セル端面Aやセル軸Bに対し傾斜し
ている。
【0016】すなわち、まず製造時に繊維強化プラスチ
ックシート9を準備する際に、例えば図1の(1)図に
示したように、その長辺・長手方向Dに対し縦糸10
を、平行とすることなく、15度から75度程度の間で
正又は逆に傾斜させて準備する(図2の(1)図の従来
例と比較参照)。この傾斜角度は、図示例では45度に
設定されているが、30度から60度程度の間で設定す
るのが好ましい。そして、このような繊維強化プラスチ
ックシート9を母材として、図1の(2)図の波板14
を経た後、図1の(3)図や図4に示した繊維強化プラ
スチック製のハニカムコア8が製造される。
【0017】さてそこで、このハニカムコア8にあって
は、その母材の縦糸10の繊維方向がセル端面Aに対し
平行とはならず(図2の(3)図の従来例を比較参
照)、又、このような縦糸10と直交する横糸11の繊
維方向も、セル軸Bに対し平行とならない(図2の
(3)図の従来例を比較参照)。つまり、その縦糸10
や横糸11は、それぞれ繊維方向がセル端面Aやセル軸
Bとは平行ではなく、傾斜した関係となっている。その
傾斜角度は、縦糸10を基準として考えた場合、前述に
よりセル端面Aに対し15度から75度程度の間、好ま
しくは30度から60度程度の間、例えば45度に設定
される。
【0018】さて、この繊維強化プラスチック製のハニ
カムコア8は、更に事後、セル端面Aが所定曲率を備え
るべく、全体的に曲面成形される。すなわち、図5の
(1)図に示したように、曲面成形前は平坦なプレート
状・ブロック状をなすハニカムコア8は、図5の(2)
図に示したように、両セル端面Aがそれぞれ所定曲率を
備えるように、全体的に曲げられ曲面成形される。そし
て、わん曲の内側(図面上では上側)のセル端面A側の
正六角形状のセル17は、図5の(3)図に示したよう
に、縦長六角形状に(アンダー展張されるように)縮み
変形せしめられる。これに対し、わん曲の外側(図面上
では下側)のセル端面A側のセル17は、図5の(4)
図に示したように、横長六角形状に(オーバー展張され
るように)伸び変形せしめられる。そして、このような
曲面成形を実現のため、図1の(3)図に示したよう
に、常温で又は加熱しつつ、曲げ方向Cに押圧力・加圧
力が加えられる。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この繊維強化プラスチ
ック製のハニカムコア8は、セル壁16の母材たる繊維
強化プラスチックシート9について、その縦糸10や横
糸11の繊維方向を、セル端面Aやセル軸Bに対し、平
行ではなく所定角度で傾斜せしめてなる。そして、この
ような繊維強化プラスチック製のハニカムコア8は、事
後、セル端面Aが所定曲率を備えるべく全体的に曲面成
形される際、わん曲の内側は縮み変形せしめられると共
に、わん曲の外側は伸び変形せしめられる。そしてその
際、このような曲面成形を実現のため、ハニカムコア8
の両端部について、セル軸Bに沿い曲げ方向Cへ押圧力
・加圧力が加えられる。さてそこで、この繊維強化プラ
スチック製のハニカムコア8にあっては、次の第1,第
2のようになる。
【0020】第1に、このように曲面成形に際し加えら
れる、曲げ方向Cへの押圧力・加圧力は、セル壁16の
母材たる繊維強化プラスチックシート9、つまりその縦
糸10や横糸11にて妨げられ抵抗を受けるようなこと
はない。
【0021】すなわち、セル端面Aとセル軸Bとは直交
する関係にあり、押圧力・加圧力はセル軸Bに沿った曲
げ方向Cに加えられるが、その際、セル壁16の縦糸1
0や横糸11は、繊維方向がこれらとは平行とはなら
ず、所定角度で傾斜した位置関係にある。そこで、直交
する位置関係にある場合とは異なり、縦糸10や横糸1
1が、上述した押圧力・加圧力の妨げとなり、抵抗とな
るようなことはない。このようにして、この繊維強化プ
ラスチック製のハニカムコア8は、フレキシブル性・柔
軟性・高賦形性に優れ、スムーズに曲面成形される。
【0022】第2に、しかもこのような繊維強化プラス
チック製のハニカムコア8は、セル壁16の母材たる繊
維強化プラスチックシート9について、その縦糸10や
横糸11の繊維方向を傾斜せしめた、簡単な構成よりな
る。すなわち製造時に、母材となる繊維強化プラスチッ
クシート9を準備する際、その長辺・長手方向Dに対
し、その縦糸10や横糸11を平行ではなく傾斜すべく
切断・配設するだけで、事後は従来よりの製造方法に準
じ、この繊維強化プラスチック製のハニカムコア8は、
容易に製造される。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る繊維強化プラスチック製の
ハニカムコアは、以上説明したように、セル壁の母材た
る繊維強化プラスチックシートについて、その縦糸や横
糸の繊維方向を、セル端面やセル軸に対し平行ではなく
所定角度で傾斜せしめたことにより、次の効果を発揮す
る。
【0024】第1に、曲面成形に際し、割れやひび等の
損傷が防止される。すなわち、この繊維強化プラスチッ
ク製のハニカムコアは、上述したように繊維方向が傾斜
せしめられているので、平坦なプレート状・ブロック状
から曲面成形される際、曲げ方向への押圧力・加圧力が
繊維の存在にて妨げられ抵抗を受けるようなことがな
く、スムーズに曲面成形される。つまり、前述したこの
種従来例の繊維強化プラスチック製のハニカムコアのよ
うに、無理に曲面成形しようとして、セル壁に割れやひ
び等の損傷が発生してしまうようなこともない等、品質
面に優れてなる。このように、この繊維強化プラスチッ
ク製のハニカムコアは、フレキシブル性・柔軟性・高賦
形性に優れてなる。
【0025】第2に、しかもこれは簡単容易に実現され
る。すなわち、この繊維強化プラスチック製のハニカム
コアは、繊維方向を傾斜せしめるだけの簡単な構成より
なり、コスト面にも優れつつ製造可能である等、容易に
上述した第1の点が実現される。このように、この種従
来例に存した課題が確実に解決される等、本発明の発揮
する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る繊維強化プラスチック製のハニカ
ムコアについて、その発明の実施の形態の説明に供する
要部の斜視図であり、(1)図は、母材たる繊維強化プ
ラスチックシートを示し、(2)図は、波板を示し、
(3)図は、曲面成形状態を示す。
【図2】この種従来例に係る繊維強化プラスチック製の
ハニカムコアの要部の斜視図であり、(1)図は母材た
る繊維強化プラスチックシートを、(2)図は波板を、
(3)図は曲面成形状態を示す。
【図3】繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造
方法の1例の正面説明図であり、(1)図は、準備され
た母材を、(2)図は、波板の成形工程を、(3)図
は、成形された波板を、(4)図は、波板を重積,接合
する工程を示す。
【図4】同ハニカムコアの斜視図である。
【図5】同ハニカムコアの曲面成形の説明に供し、
(1)図は、曲面成形前の全体の概略斜視図、(2)図
は、曲面成形後の全体の概略斜視図、(3)図は、曲面
成形後の要部の平面説明図、(4)図は、曲面成形後の
要部の底面説明図である。
【符号の説明】
1 ハニカムコア(従来例のもの) 2 縦糸(従来例のもの) 3 横糸(従来例のもの) 4 繊維強化プラスチックシート(従来例のもの) 5 セル壁(従来例のもの) 6 セル(従来例のもの) 7 波板(従来例のもの) 8 ハニカムコア(本発明のもの) 9 繊維強化プラスチックシート(本発明のもの) 10 縦糸(本発明のもの) 11 横糸(本発明のもの) 12 ラック 13 コルゲート成形装置 14 波板(本発明のもの) 15 接着剤 16 セル壁(本発明のもの) 17 セル(本発明のもの) A セル端面 B セル軸 C 曲げ方向 D 長辺・長手方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦糸と横糸とが交差した平織の繊維に樹
    脂を付着,含浸,混入等により組み合わせた、繊維強化
    プラスチックシートを母材としてセル壁が構成され、該
    セル壁にて区画形成された中空柱状の多数のセルの平面
    的集合体よりなるハニカムコアであって、 該セル壁の母材たる該繊維強化プラスチックシートは、
    その縦糸や横糸の繊維方向が、セル端面やセル軸に対し
    平行ではなく所定角度で傾斜しており、更に該ハニカム
    コアは、該セル端面が所定曲率を備えるべく全体的に曲
    面成形されること、を特徴とする繊維強化プラスチック
    製のハニカムコア。
JP17842996A 1996-06-19 1996-06-19 繊維強化プラスチック製のハニカムコア Expired - Fee Related JP3426089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17842996A JP3426089B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 繊維強化プラスチック製のハニカムコア

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17842996A JP3426089B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 繊維強化プラスチック製のハニカムコア

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH106418A true JPH106418A (ja) 1998-01-13
JP3426089B2 JP3426089B2 (ja) 2003-07-14

Family

ID=16048362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17842996A Expired - Fee Related JP3426089B2 (ja) 1996-06-19 1996-06-19 繊維強化プラスチック製のハニカムコア

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3426089B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102990988A (zh) * 2012-11-27 2013-03-27 常州悦诚新材料有限公司 连续玻纤布增强热塑性塑料蜂窝夹芯板材
JP2014526713A (ja) * 2011-09-08 2014-10-06 ヘクセル コーポレイション 吸音ハチの巣状体における隔膜の固着
KR20180053704A (ko) * 2015-09-16 2018-05-23 세렌가부시키가이샤 도전성 부재
JP2019130695A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 積水化学工業株式会社 パネル部材
US20200300196A1 (en) * 2017-08-25 2020-09-24 Safran Nacelles Structural and/or acoustic panel of a nacelle of an aircraft propulsion assembly and related manufacturing method
CN112666729A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 株式会社高鸟 粘贴装置和粘贴方法
CN114905769A (zh) * 2022-07-19 2022-08-16 成都市泰格尔航天航空科技有限公司 一种织物蜂窝成型装置及织物蜂窝成型工艺

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014526713A (ja) * 2011-09-08 2014-10-06 ヘクセル コーポレイション 吸音ハチの巣状体における隔膜の固着
CN102990988A (zh) * 2012-11-27 2013-03-27 常州悦诚新材料有限公司 连续玻纤布增强热塑性塑料蜂窝夹芯板材
KR20180053704A (ko) * 2015-09-16 2018-05-23 세렌가부시키가이샤 도전성 부재
US20180250909A1 (en) * 2015-09-16 2018-09-06 Seiren Co., Ltd. Conductive member
US10737461B2 (en) 2015-09-16 2020-08-11 Seiren Co., Ltd. Conductive member
US20200300196A1 (en) * 2017-08-25 2020-09-24 Safran Nacelles Structural and/or acoustic panel of a nacelle of an aircraft propulsion assembly and related manufacturing method
JP2019130695A (ja) * 2018-01-29 2019-08-08 積水化学工業株式会社 パネル部材
CN112666729A (zh) * 2019-10-15 2021-04-16 株式会社高鸟 粘贴装置和粘贴方法
CN114905769A (zh) * 2022-07-19 2022-08-16 成都市泰格尔航天航空科技有限公司 一种织物蜂窝成型装置及织物蜂窝成型工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JP3426089B2 (ja) 2003-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0336722B1 (en) Apparatus and method for making welded honeycomb core
JP5631212B2 (ja) パネル構体
JP3426089B2 (ja) 繊維強化プラスチック製のハニカムコア
EP3081373B1 (en) Composite material structure
JP3107477B2 (ja) ハニカムパネル
JPH0911371A (ja) 繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法
EP0336721A2 (en) Method for making a thermoplastic honeycomb core
CN208438808U (zh) 复合材料及其芯材
JP3162541B2 (ja) ハニカムコアの製造方法
JP3204591B2 (ja) 繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法
JP3621319B2 (ja) バイセクトタイプの繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法
JP3107473B2 (ja) フレキシブルハニカムコアの製造方法、およびフレキシブルハニカムコア
JPH10146904A (ja) 繊維強化プラスチック製のハニカムコアおよびその製造方法
JP7500412B2 (ja) 波板状構造体とその製造方法
JP3335072B2 (ja) ハニカムコアの製造方法
JP3683415B2 (ja) 繊維強化プラスチック製のハニカムコア
JP2021008065A (ja) ドーム化接着層によるハニカム材の製造方法及び製造装置
JP3115471B2 (ja) ハニカムコアおよびその製造方法
JP3143009B2 (ja) ハニカムコアの製造方法
JP3535024B2 (ja) バイセクトタイプの繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法
JP3224109U (ja) 高分子基材の複合材料からなる支持構造
JPH11207842A (ja) 繊維強化プラスチック製のハニカムコアの製造方法
JPH1016097A (ja) バイセクトタイプのハニカムコア
JP3479587B2 (ja) 曲面成形用ハニカムコアの製造方法
CN211000263U (zh) 高分子基材复合材料支撑结构

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees