JPH0768392A - レーザ加工方法及びレーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工方法及びレーザ加工装置

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JPH0768392A
JPH0768392A JP5156986A JP15698693A JPH0768392A JP H0768392 A JPH0768392 A JP H0768392A JP 5156986 A JP5156986 A JP 5156986A JP 15698693 A JP15698693 A JP 15698693A JP H0768392 A JPH0768392 A JP H0768392A
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laser beam
laser
power density
spot
workpiece
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JP5156986A
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English (en)
Inventor
Naoki Mitsuyanagi
直毅 三柳
Nobuhiko Tada
信彦 多田
Yoshiaki Shimomura
義昭 下村
Shigeyuki Sakurai
茂行 桜井
Yoshiya Nagano
義也 長野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レーザビームの断面形状を伸縮させた場合でも
加工に要する適正な大きさのパワー密度が常に得られる
レーザ加工方法及びレーザ加工装置を提供する。 【構成】レーザ発振器1から出力されたレーザビーム7
はビーム径変換器2の円筒面レンズ2a及び2bで楕円
形の断面形状に変えられる。そして、移動テーブル20
の移動による2つの円筒面レンズ間の距離変化を距離検
出器21で検出し、この検出信号を演算回路10に入力
する。演算回路10では、被加工物5上に集光されるス
ポット8の大きさの変化を演算し、この変化に対応し
て、スポット8の所定の面積の領域におけるパワー密度
が所定の値を超えるようにパワー密度分布を調整し、こ
のパワー密度分布のレーザビームをレーザ発振器1より
出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザ加工に係わり、特
に高速切断が可能なレーザ加工方法及びレーザ加工装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザビームを用いた加工において、被
加工物上に集光されたレーザビームのスポット形状を円
形から主に楕円形に変化させて加工する従来の技術に
は、特開平1−306088号公報、特開平2−206
81号公報、特開昭57−94482号公報に記載のも
のがある。これらは、光学系によってスポット形状をそ
の断面内において相直交する軸方向に任意に変化(伸
縮)させる手段を有する。これらの目的の一つは、図6
(a)のようにスポット形状を相直交するX軸またはY
軸方向に変化させて所望の幅或いは所望の長さの加工を
行うことであり、もう一つは、図6(b)のように楕円
形に変化させたスポットをその長軸方向にスキャンして
加工される部分を少しずつ重ね合わせながら加工を行
い、加工の高速化を図ると共に切片の輪郭の凹凸を少な
くし滑らかにすることにある。但し、スポット形状が丸
型である場合は図6(c)のように重ね合せ割合を大き
くしなければ、切断面の凹凸が大きくなりすぎて実用に
供しえず、そのためスキャン速度、即ち切断速度を速く
することができない。
【0003】特に、特開昭57−94482号公報に記
載の方式では、矩形開口によりレーザビームの断面形状
を成形するが、矩形開口にレーザビームを通過させる時
に矩形開口によって除外される不要部分をできるだけ少
なくするため、矩形開口の形状に合うような形状、即ち
楕円形にレーザビームの断面形状を変化させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特開平1−
306088号公報や特開平2−20681号公報に記
載の方式では、加工中においてX軸またはY軸方向にス
ポット形状を変化させるとその面積が変化し、結果的に
スポットのパワー密度が変わってしまい、所定の寸法ま
たは深さの加工が出来なくなることがある。例えば、図
4においてパワー密度がPの値を超える領域で所定の加
工がなされるものとすると、図4(a)のような楕円形
のパワー密度分布を持ったレーザビームのスポット形状
をさらにX軸方向に伸延した場合、レーザ発振器で与え
るエネルギが同一の時には図4(c)のようにパワー密
度Pを超える領域が縮小されることがあり、所定の加工
が可能な領域が狭くなって実際に加工できる寸法が減少
してしまう。
【0005】また、特開昭57−94482号公報に記
載の方式でも、基本的にはレーザ発振器で与えるエネル
ギがそのままであるので、前記矩形開口で成形されたス
ポットにおいてある部分が所定の値以下のパワー密度に
なる場合が生じ、所定の加工が行えない事態が生じるこ
とがある。従って、特開平1−306088号公報や特
開平2−20681号公報に記載の方式と同様の問題点
を有する。
【0006】本発明の目的は、レーザビームのスポット
形状を伸縮させた場合でも加工に要する適正な大きさの
パワー密度が常に得られるレーザ加工方法及びレーザ加
工装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、レーザ発振器から出力されたレー
ザビームの断面形状を少なくとも一方向に伸縮させ、前
記レーザビームを被加工物に集光して照射すると共に、
このレーザビームを前記被加工物上で相対的に移動させ
ることにより加工を行うレーザ加工方法において、前記
レーザビームの断面形状の伸縮に対応して、前記被加工
物上に集光されたスポットのうち所定の面積の領域にお
けるパワー密度が所定の値を超えるように前記レーザビ
ームのパワー密度分布を調整することを特徴とするレー
ザ加工方法が提供される。
【0008】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、レーザ発振器と、前記レーザ発振器から出力さ
れたレーザビームの断面形状を少なくとも一方向に伸縮
させるビーム形状伸縮手段と、前記レーザビームを被加
工物上に集光させる集光手段と、集光された前記レーザ
ビームを前記被加工物上で相対的に移動させる移動手段
とを備えたレーザ加工装置において、前記レーザビーム
の断面形状の変化量を検出する検出手段と、前記検出手
段で検出した変化量に基づいて、前記被加工物上に集光
されたスポットのうち所定の面積の領域におけるパワー
密度が所定の値を超えるように前記レーザビームのパワ
ー密度分布を調整する出力調整手段を備えたことを特徴
とするレーザ加工装置が提供される。
【0009】上記レーザ加工装置において、好ましく
は、前記ビーム形状伸縮手段は少なくとも1枚の円筒面
レンズで構成されたスポット径変換器である。
【0010】また、好ましくは、前記ビーム形状伸縮手
段はプリズムである。
【0011】
【作用】上記のように構成した本発明においては、レー
ザ発振器から出力されたレーザビームの断面形状を少な
くとも一方向に伸縮させる。そして、この伸縮に対応し
て、被加工物上に集光されたスポットのうち所定の面積
の領域におけるパワー密度が所定の値を超えるようにパ
ワー密度分布を調整する。例えば、図4においてパワー
密度がPの値を超える領域(図中の斜線部分)で所定の
加工、即ち所定の寸法及び深さでの加工がなされるもの
とすると、図4(a)のような楕円形のパワー密度分布
を持ったレーザビームのスポット形状をさらにX軸方向
に伸延した場合、図4(b)のようにパワー密度Pを超
える領域の面積が図4(a)のパワー密度Pを超える領
域の面積より大きくなるようにパワー密度分布を調整す
る。
【0012】これによって、レーザビームの断面形状を
伸縮させた場合でもスポットの所定の面積の領域におい
てパワー密度が縮小されることがなく、加工に要する適
正な大きさのパワー密度が常に得られ、所定の寸法の加
工を行うことが可能となる。上記レーザビームのスポッ
トは被加工物上で相対的に移動させられ、これにより加
工が進められる。
【0013】また、本発明においては、ビーム形状伸縮
手段によって少なくとも一方向に伸縮したレーザビーム
における断面形状の変化量が検出手段によって検出さ
れ、この検出手段で検出した変化量に基づき、出力調整
手段においてレーザビームのパワー密度分布が調整され
る。この時、上記被加工物上に集光されたスポットのう
ち所定の面積の領域におけるパワー密度が所定の値を超
えるように調整される。また、この調整は、実際にはレ
ーザ発振器で与えるエネルギ、即ちレーザ発振器に印加
する電圧を増減することによって行われる。
【0014】また、ビーム形状伸縮手段を少なくとも1
枚の円筒面レンズで構成されたスポット径変換器とする
ことにより、レーザビームの断面形状を容易に伸縮させ
ることが可能となる。さらに、ビーム形状伸縮手段をプ
リズムとすることにより、レーザビームの断面形状をさ
らに容易に伸縮させることが可能となる。
【0015】
【実施例】本発明によるレーザ加工方法及びレーザ加工
装置の一実施例について、図1から図4を参照しながら
説明する。図1において、本実施例のレーザ加工装置1
00は、レーザ発振器1、ビーム径変換器2、ベンディ
ングミラー3、集光レンズ4、XYテーブル6、演算回
路10、レーザコントローラ15、及びレーザ電源16
を備える。また、ビーム径変換器2はビーム形状伸縮手
段であって、X軸方向にのみ曲率を有する凸型円筒面レ
ンズ2a、X軸方向にのみ曲率を有する凹型円筒面レン
ズ2b、凹型円筒面レンズ2bを光軸方向に移動させる
移動テーブル20、及び移動テーブル20の移動距離を
検出する距離検出器21を備えている。さらに、演算回
路10は出力調整手段であって、第1演算部11、第2
演算部12、第3演算部13、第4演算部14を備えて
おり、レーザ発振器1、レーザコントローラ15、レー
ザ電源16と共にレーザ発振器ユニット101を構成し
ている。但し、レーザビーム7の断面及び被加工物5表
面でのX軸及びY軸を図1のように定める。
【0016】上記のような構成において、レーザ電源1
6はレーザコントローラ15から指令された電圧をレー
ザ発振器1に印加することにより、レーザ発振器1より
レーザビーム7が出力される。このレーザビーム7は一
般に円形の断面形状を有しているが、ビーム径変換器2
の凸型円筒面レンズ2a及び凹型円筒面レンズ2bに入
射し、その断面形状の一方向(X軸方向)が縮小されて
楕円形となる。そして、ベンディングミラー3で方向が
変えられ、集光レンズ4で集光されて、XYテーブル6
に載置された被加工物5上に楕円形のスポット8として
照射される。
【0017】ここで、集光レンズ4で集光されるスポッ
ト8の形状がもとの円形から一方向に伸縮され楕円形と
なる原理を説明する。レーザ発振器1から出力されたレ
ーザビームのビーム径をw0、拡がり角をθ0とすると、
ビーム径変換器2を通過後のY軸方向のビーム径及び拡
がり角はビーム径変換器2のレンズ作用がないので、そ
れぞれw0及びθ0のままである。これに対し、X軸方向
はビーム径変換器2のレンズ作用によってビーム径及び
拡がり角は共に変化し、これらをそれぞれw1及びθ1
すると、 w0・θ0=w1・θ1 … (1) の関係がある。
【0018】一方、拡がり角がθであるレーザビームが
集光レンズ4で集光されたときのスポット径dは、集光
レンズ4の焦点距離をfとすると、 d=2f・θ … (2) と表される。従って、X軸方向のスポット径dxは、 dx=2f・θ1 … (3) で、Y軸方向のスポット径dyは、 dy=2f・θ0 … (4) である。ここで、(3)式に(1)式の関係を代入する
と、 dx=2f・θ0(w0/w1)=dy(w0/w1) … (5) となり、dxはdyのw0/w1倍となってスポット8の形
状は楕円形となる。本実施例の場合は凹型円筒面レンズ
2bから出射したレーザビームの断面形状がX軸方向に
縮小されており、w1がw0より小さくw0/w1>1であ
るので、被加工物5上のスポット8の形状はX軸方向が
大きな楕円形となる。
【0019】また、ビーム径変換器2において、凸型円
筒面レンズ2aと凹型円筒面レンズ2bの焦点位置を同
位置にすると、即ち凸型円筒面レンズ2aと凹型円筒面
レンズ2bの距離を両者の焦点距離の和にすると、平行
光で凸型円筒面レンズ2aに入射したレーザビーム7は
断面形状のみが上記のように変化し、凹型円筒面レンズ
2bからは平行光で出射される。逆に両者の焦点位置を
同位置にしないでずらせると、凹型円筒面レンズ2bか
らはある拡がり角をもって出射される。この時の凹型円
筒面レンズ2bから出射されたレーザビームが集光レン
ズ4で集光される状況は図2のようになる。即ち、凹型
円筒面レンズ2bから平行光で出射されたレーザビーム
7aは集光レンズ4の焦点位置4aに集光されるが、凹
型円筒面レンズ2bからはある拡がり角をもって出射さ
れたレーザビーム7bは、集光レンズ4の焦点位置4a
とは異なるところで集光され、焦点位置4aではデフォ
ーカス(焦点外しの状態)となる。
【0020】従って、図1においてビーム径変換器2の
両レンズ間の距離を移動テーブル20によって変えるこ
とにより、X軸方向のレーザビームの集光位置がY軸方
向のそれに対して異なってくる。被加工物5上における
スポット8のX軸側が大きくなる本実施例の場合、X軸
方向がデフォーカスとなれば、被加工物5上でのスポッ
ト形状は実質楕円形のX軸側、即ち長軸側がさらに大き
くなる。また、ビーム径変換器2の2つのレンズの組み
合わせを予め決定しておき、両レンズ間の距離を移動テ
ーブル20で変えることにより、この移動距離の変化に
応じた長さの長軸(X軸側の長さ)を有するスポット8
の形状が得られる。つまり、移動テーブル20の移動距
離を検出すれば、スポット8の大きさの変化を知ること
ができる。
【0021】本実施例では移動テーブル20の移動によ
る両レンズ間の距離変化を距離検出器21で検出し、こ
の検出結果に基づく信号を演算回路10に入力し、演算
回路10においてスポット8の大きさの変化を演算し、
この変化に対応して、スポット8の所定の面積の領域に
おけるパワー密度が所定の値を超えるようにパワー密度
分布を調整し、このパワー密度分布のレーザビームをレ
ーザ発振器1より出力する。以下、この動作について図
1、図3及び図4により説明する。
【0022】まず、図3のステップS1において、2枚
の円筒面レンズ2a及び2bの間の距離を距離検出器2
1で検出する。そして、この検出値に基づく検出信号を
演算回路10に入力し、ステップS2に進む。
【0023】次のステップS2では、演算回路10の第
1演算部11で距離検出器21からの検出値(2枚の円
筒面レンズ2a及び2bの間の距離)よりスポット8の
大きさの変化を演算する。
【0024】次に、ステップS3に進み、第2演算部1
2で、スポット8のうち所定の面積の領域におけるパワ
ー密度が所定の値を超えるようにパワー密度分布を演算
する。このパワー密度分布はスポット8の大きさの変化
に対応して決められるものである。例えば、図4におい
てパワー密度がPの値を超える領域で所定の加工がなさ
れるものとすると、図4(a)のような楕円形のパワー
密度分布を持ったレーザビームのスポット8Aの形状を
さらにX軸方向に伸延して8B(図4(b)参照)とし
た場合、図4(b)のようにパワー密度Pを超える領域
8bが図4(a)の領域8aの面積より大きな所定の面
積になるようにパワー密度分布を調整(この場合は増
大)する。
【0025】ところで、従来では、レーザ発振器1で与
えるエネルギが同一であるため、図4(c)のようにス
ポット8Aの形状をX軸方向に伸延して8C(図4
(b)参照)とした場合、パワー密度Pを超える領域が
図中8cで示すように縮小されることがあり、所定の加
工が可能な領域が狭くなって実際に加工できる寸法が減
少してしまうことがあった。これに対し、本実施例では
パワー密度Pを超える領域8bが領域8aの面積よりも
大きな所定の面積になるようにするため、加工に要する
適正な大きさのパワー密度が常に得られ、所定の加工を
行うことが可能となる。
【0026】次に、ステップS4に進み、第3演算部1
3で、ステップS3で演算したパワー密度分布が得られ
るようにレーザ発振器1に供給すべきパルスエネルギを
演算する。さらに、ステップS5で、ステップS4で演
算したパルスエネルギをレーザ発振器が出力するのに必
要な電圧を演算する。
【0027】次に、ステップS6において、ステップS
5で演算した電圧値をレーザコントローラ15に入力す
る。そして、ステップS7で、レーザ電源16に上記電
圧値を入力し、この電圧がレーザ発振器1に印加され、
レーザビーム7が出力される。
【0028】以上のような本実施例においては、移動テ
ーブル20の移動による円筒面レンズ2a及び2b間の
距離変化を距離検出器21で検出し、この検出結果に基
づく信号を演算回路10に入力し、演算回路10におい
てスポット8の大きさの変化を演算し、この変化に対応
して、スポット8の所定の面積の領域におけるパワー密
度が所定の値を超えるようにパワー密度分布を調整し、
このパワー密度分布のレーザビームをレーザ発振器1よ
り出力する。従って、レーザビームのスポット8の形状
を伸縮させた場合でもスポット8の所定の面積の領域に
おいてパワー密度が縮小されることがなく、加工に要す
る適正な大きさのパワー密度が常に得られ、所定の加工
を行うことできる。
【0029】尚、上記実施例ではスポット8の形状をX
軸方向のみ伸縮させたが、Y軸方向を伸縮させたり、X
軸及びY軸の両方向を伸縮させてもよい。
【0030】本発明によるレーザ加工方法及びレーザ加
工装置の他の実施例について、図5を参照しながら説明
する。本実施例においては、ビーム形状伸縮手段として
図1のような円筒面レンズを組合わせたビーム径変換器
を使用せず、プリズムを用いてレーザビームのスポット
形状を伸縮させる。即ち、図5に示すレーザ加工装置1
01において、レーザ発振器1より出力されたレーザビ
ーム7はプリズム9で屈折して進行方向が変えられ、補
正ミラー9a及び9bによってもとのレーザビーム7の
光軸に戻された後、ベンディングミラー3に入射する。
【0031】図5では、プリズム9によってレーザビー
ム7がY軸方向に屈折することにより、レーザビームの
断面形状はY軸方向に縮小されて楕円形となる。この楕
円形の形状はプリズム9の角度によって決まる。そして
本実施例では、図1の場合と異なって集光レンズ4で集
光された被加工物5上のスポット8dの形状はY軸方向
が拡大された楕円形となる。また、プリズム9の角度変
化は角度検出器9cで検出され、演算回路10の第1演
算部11aに入力され、スポット8aの大きさの変化が
演算される。さらに、プリズム9の角度変化に応じて補
正ミラー9a及び9bの角度が調整され、ベンディング
ミラー3へ入射するレーザビームの光軸がレーザ発振器
1から出力されたもとのレーザビームの光軸と一致する
ように制御される。これ以外の構成及び動作は図1と同
様である。
【0032】以上のような本実施例によれば、前述の実
施例と同様の効果が得られると共に、プリズム9を使用
することにより、レーザビームの断面形状を図1のビー
ム径変換器2よりもさらに容易に伸縮させることが可能
となる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、レーザビームの断面形
状の伸縮に対応して、被加工物上に集光されたスポット
のうち所定の面積の領域におけるパワー密度が所定の値
を超えるようにパワー密度分布を調整するので、上記ス
ポット形状を伸縮させた場合でも、スポットの所定の面
積の領域において加工に要する適正な大きさのパワー密
度が常に得られ、所定の加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるレーザ加工装置の構成
を示す図である。
【図2】図1の凹型円筒面レンズから出射されたレーザ
ビームが集光レンズで集光される状況を示す図である。
【図3】図1のレーザ加工装置におけるパワー密度分布
の調整動作を説明するフローチャートである。
【図4】被加工物上に集光されたスポット形状の伸縮と
パワー密度分布の調整との関係を説明する図であって、
(a)は楕円形のパワー密度分布を持ったレーザビーム
のスポット形状の一例を示す図、(b)は(a)のスポ
ット形状をX軸方向に伸延しかつパワー密度分布を調整
(増大)した状態を示す図、(c)はレーザ発振器で与
えるエネルギが同一のままで(a)のスポット形状をX
軸方向に伸延した状態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施例によるレーザ加工装置の構
成を示す図である。
【図6】(a)は被加工物上のスポット形状を相直交す
るX軸またはY軸方向に変化(伸縮)させる状況を示す
図、(b)は楕円形のスポットを少しずつ重ね合わせな
がらその長軸方向にスキャンして加工を行う状況を示す
図、(c)は丸型のスポットを重ね合せながらスキャン
して加工を行う状況を示す図である。
【符号の説明】
1 レーザ発振器 2 ビーム径変換器 4 集光レンズ 5 被加工物 6 XYテーブル 7 レーザビーム 8 スポット 8d スポット 9 プリズム 9c 角度検出器 10 演算回路 11,11a 第1の演算部 12 第2の演算部 13 第3の演算部 14 第4の演算部 15 レーザコントローラ 16 レーザ電源 100 レーザ加工装置 101 レーザ加工装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桜井 茂行 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 長野 義也 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ発振器から出力されたレーザビー
    ムの断面形状を少なくとも一方向に伸縮させ、前記レー
    ザビームを被加工物に集光して照射すると共に、このレ
    ーザビームを前記被加工物上で相対的に移動させること
    により加工を行うレーザ加工方法において、 前記レーザビームの断面形状の伸縮に対応して、前記被
    加工物上に集光されたスポットのうち所定の面積の領域
    におけるパワー密度が所定の値を超えるように前記レー
    ザビームのパワー密度分布を調整することを特徴とする
    レーザ加工方法。
  2. 【請求項2】 レーザ発振器と、前記レーザ発振器から
    出力されたレーザビームの断面形状を少なくとも一方向
    に伸縮させるビーム形状伸縮手段と、前記レーザビーム
    を被加工物上に集光させる集光手段と、集光された前記
    レーザビームを前記被加工物上で相対的に移動させる移
    動手段とを備えたレーザ加工装置において、 前記レーザビームの断面形状の変化量を検出する検出手
    段と、前記検出手段で検出した変化量に基づいて、前記
    被加工物上に集光されたスポットのうち所定の面積の領
    域におけるパワー密度が所定の値を超えるように前記レ
    ーザビームのパワー密度分布を調整する出力調整手段を
    備えたことを特徴とするレーザ加工装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のレーザ加工装置におい
    て、前記ビーム形状伸縮手段は少なくとも1枚の円筒面
    レンズで構成されたスポット径変換器であることを特徴
    とするレーザ加工装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のレーザ加工装置におい
    て、前記ビーム形状伸縮手段はプリズムであることを特
    徴とするレーザ加工装置。
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