JPH0768321B2 - 重合触媒の失活法 - Google Patents
重合触媒の失活法Info
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- JPH0768321B2 JPH0768321B2 JP2232492A JP23249290A JPH0768321B2 JP H0768321 B2 JPH0768321 B2 JP H0768321B2 JP 2232492 A JP2232492 A JP 2232492A JP 23249290 A JP23249290 A JP 23249290A JP H0768321 B2 JPH0768321 B2 JP H0768321B2
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Description
又はアセタール共重合体を工業的に有利に得るための重
合触媒の失活法に関するものである。
タール共集合体をカチオン活性な触媒により重合し、重
合反応器より取り出された粗重合体の重合触媒の失活に
おいて、洗浄を必要としない重合触媒の失活方法に関す
るものである。
とした重合、あるいはこれらの主モノマーと共重合しう
るコモノマーとの共重合によって、アセタール重合体又
は共重合体をカチオン活性な重合触媒を用いて得ること
は公知であり、種々の方法が知られている。これらのう
ち、実質上溶媒を使用しない塊状重合又はモノマーに対
して、20%以下の溶媒を用いる準塊状重合が工業的に望
ましい方法である。更に、重合により得られたアセター
ル重合体又はアセタール共重合体の粗重合体は、解重合
を阻止するために重合触媒を失活させる必要がある。
む水溶液中、あるいは有機溶剤中で重合触媒を失活する
方法が提案されている。
は、トリエチルアミン、トリブチルアミン、水酸化カル
シウムを用いる方法が提案されている。しかし、重合体
に対して同一重量以上の多量の失活剤の溶媒を用いるこ
とは、溶媒と重合体の分離や、溶媒の回収が必要であ
り、失活化工程が非常に複雑になってしまう欠点を有
し、工業的に有利な方法とは言い難い。
硫酸金属塩を用いる方法が提案されている。しかし、こ
れらの固体失活剤を用いて重合触媒を失活した重合体の
熱安定性は、満足するものではない。
タール重合体及びアセタール共重合体を得るための触媒
の失活方法に関して鋭意研究を重ねた結果、非常に簡略
かつ効果的な失活方法を見出し、本発明を開発するに至
った。
とした重合、あるいはこれらの主モノマーと共重合しう
るコモノマーとの共重合によって、アセタール重合体又
は共重合体をカチオン活性な重合触媒を用いて製造し、
重合触媒を失活するに当たり、重合後当該重合体に、 アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、3
価及び4価元素の酸化物より選ばれる少なくとも2種の
酸化物を主成分とするイオン吸着体、又は 一般式(I): M1 1-xM2x(OH)2An- x/n・mH2O ・・(I) (但し、式中、M1はアルカリ土類金属より選ばれた少な
くとも1種の2価金属を示し、M2は3価金属を示し、A
n-はn価のアニオンを示す。また、xは0<x≦0.5で
あり、mは正の数である。) で表されるイオン吸着体 より選ばれる少なくとも1種を0.01〜5重量%添加し、
当該重合体の融点乃至270℃の温度範囲で加熱処理す
る、重合触媒の失活法である。
合法等がある。例えば、好ましい重合方法としては、実
質上溶媒を用いない塊状重合法か、またはモノマーに対
して20%以下の溶媒を用いる準塊状重合法があり、溶融
状態にあるモノマーを用いて重合し、重合の進行と共に
粉塊状化した固体のポリマーを得る重合方法である。
環状オリゴマーが用いられる。
される化合物を言う。
水素原子、アルキル基又はハロゲンで置換されたメチレ
ン基もしくはオキシメチレン基を意味し、R5はメチレン
基もしくはオキシメチレン基又は各々アルキル基もしく
はハロゲン化アルキル基で置換されたメチレン基もしく
はオキシメチレン基(この場合、pは0〜3の整数を表
す。)を意味するか、又は式: (CH2)qO−CH2−あるいは (OCH2CH2)qO−CH2− (この場合、pは1を表し、qは1〜4の整数を表
す。) で示される2価の基を意味する。
ハロゲン原子、特に塩素原子に置換されてもよい。〕 その代表例としては、例えば、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオ
ールホルマール、エピクロルヒドリンジグリコールホル
マール等が挙げられる。
そのエステル又は無水物等のカチオン活性な触媒であ
る。
及びアンチモンのハロゲン化物があり、具体的例として
は、三フッ化ホウ素、四塩化スズ、四塩化チタン、五フ
ッ化リン、五塩化リン、五フッ化ヒ素、五フッ化アンチ
モン及びその錯化合物又は塩が挙げられる。また、プロ
トン酸、そのエステルまたは無水物の具体的例として
は、パークロル酸、トリフルオロメタンスルホン酸、パ
ークロル酸−3級ブチルエステル、アセチルパークロラ
ート、トリメチルオキソニウムヘキサフルオロホスフェ
ート等が挙げられる。
ずれでも良く、バッチ式重合装置としては、一般式に用
いられる撹拌機付きの反応槽が使用できる。連続式重合
装置としては、コニーダー、二軸スクリュー式連続押出
混練機、二軸のパドル型連続混合機等のセルフクリーニ
ング型混合機が使用可能である。
である。また、重合時間は特に制限はないが、一般に10
秒以上100分以下が選ばれる。このようにして得られた
重合体に重合触媒の失活剤が添加される。
酸化物、アルカリ土類金属酸化物、3価及び4価元素の
酸化物より選ばれる少なくとも2種の酸化物を主成分と
するイオン吸着体である。アルカリ金属の酸化物として
は、Na2O、K2O等が挙げられ、アルカリ土類金属の酸化
物としては、MgO、CaO等が挙げられ、さらに3価及び4
価元素の酸化物としては、Al2O3、SiO2、TiO2等が挙げ
られる。
主成分とするイオン吸着体として、具体的には2.5MgO・
Al2O3・nH2O、2MgO・6SiO2・nH2O、Al2O3・9SiO2・nH
2O、Al2O3・Na2O・2CO3・nH2O、Mg0.7Al0.3O1.15等が
挙げられる。
式(I): M1 1-xM2x(OH)2An- x/n・mH2O ・・(I) 上記式(I)において、M1はアルカリ土類金属より選ば
れる少なくとも1種の2価金属を示し、好ましい例とし
ては、Mg、Caを挙げることができる。上記式(I)にお
いて、M2は3価金属であり、B、Al、Ga、In、Ti、Tl等
を示し、好ましい例としてはAlを挙げることができる。
さらに、上記式(I)において、An-はn価のアニオン
を示し、例えば、CO3 2-、OH-、HCO3 -、H2PO4 -、NO3 -、I
-サリチル酸イオン−、クエン酸イオン−、酒石酸イオ
ン−等を挙げることができる。好ましい例としては、CO
3 2-、OH-を挙げることができる。このような失活剤の具
体的な例としては、例えばMg0.75Al0.25(OH)2CO
3 0.125・0.5H2Oで示される天然ハイドロタルサイト、 Mg4.5Al2(OH)13CO3・3.5H2O等で示される合成ハイド
ロタルサイトがある。
5重量%である。好ましくは0.01〜1重量%であり、特
に好ましくは0.01〜0.5重量%である。添加量が0.01重
量%以下では重合触媒の失活が不充分であり、解重合が
発生する。また、添加量が5重量%以上では成形時に着
色が発生し、成形品の色調が悪化する。
向上させるために、100μm以下が好ましい。また、失
活剤は重合体との相溶性、分散性等を向上させるため
に、表面処理剤で表面処理をしていても良い。
1個の を有する有機酸及び/又は2〜30個の炭素原子を有する
アルコール(1級、2級又は3級アルコール)及び前記
2者とアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニウム
よりなる群から選ばれた金属とから構成される金属塩等
があり、例えばステアリン酸、リノール酸、オレイン
酸、ラウリン酸、ステアリン酸ソーダ、ステアリン酸マ
グネシウム、オレイン酸ソーダ等を挙げることができ
る。
ても良い。脱結晶水処理は、例えば約110℃〜約400℃の
温度で約1〜40時間空気中又はN2、He、O2、CO2等の雰
囲気中で処理する方法で容易に行うことができる。
処理により重合触媒が失活される。本発明における加熱
処理は、重合体の融点乃至270℃の温度範囲で実施され
る。好ましくは融点乃至250℃の温度範囲が、特に好ま
しくは融点乃至220℃の温度範囲である。加熱温度が融
点より低いと溶融混合されないために失活が不充分であ
る。また、加熱処理温度が270℃より高いと重合体の分
解が発生し好ましくない。
機、コニーダー、二軸スクリュー式連続押出混練機等が
挙げられる。
明する。
れる。
0ml中に0.5gのポリマーを溶解してオストワルド粘度計
を用いて60℃で測定した。
(アーブルグオールラウンダー100、ウエスターン・ト
レーディング(株)製)に樹脂を滞留させて、1×2×
3×120mmの成形片を成形した際に、成形片の表面の2/3
にシルバー・ストリークが発生する限界滞留時間(分)
をST値とした。
を有する5容ニーダーを80℃に調整し、2kgのトリオ
キサンと分子量調節剤としてメチラール1.14mlを投入し
た。混合により第1表に示すコモノマーを加えた。この
混合物を50rpmに撹拌し、これに重合触媒として三フッ
化ホウ素ジエチルエーテラート0.44gを加え重合を行っ
た。30分後に30℃の熱媒を通し、内容物を冷却した。さ
らに、1時間後に内容物を取り出して、重量測定後、第
1表に示す失活剤を第1表に示す添加量で加えた。
に示す加熱処理温度で溶融混合した。さらに、得られた
ポリマー100重量部に対して水5重量部、トリエチルア
ミン1重量部、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェノール)を0.2重量部添加し、通常の
ベント付単軸押出機を用い、200℃、50torrで溶融安定
化した後、還元粘度及びST値を測定した。また、溶融安
定化後、ポリマーを通常の射出成形機を用い成形し、着
色状況を肉眼で比較した。
た以外は、実施例1〜6と全く同様の操作を行った。
表に示す失活剤を使う以外は、実施例1〜6と全く同様
の操作を行った。
添加してから30分後に、5容ニーダーにトリエチルア
ミン1%を含む水をモノマーに対し100重量部加えて、
1時間撹拌し、触媒を失活し、内容物を取り出して微粉
砕した。微粉砕したポリマーは濾過、アセトン洗浄及び
乾燥した。
部、トリエチルアミン1重量部、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェノール)を0.2重量
部添加し、通常のベント付単軸押出機を用い、200℃、5
0torrで溶融安定化した後、還元粘度及びST値を測定し
た。また、溶融安定化後、ポリマーを通常の射出成形機
を用い成形し、着色状況を肉眼で比較した。その結果を
第2表に示す。
施例1〜6と全く同様の操作を行った。
タール系重合体中の重合触媒の失活に当たり、特定のイ
オン吸着体の存在下で加熱処理することにより、特に後
洗浄を要することなく簡略にかつ効果的に失活でき、熱
安定性に優れたアセタール系重合体が得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】ホルムアルデヒド又はその環状オリゴマー
を主モノマーとした重合、あるいはこれの主モノマーと
共重合しうるコモノマーとの共重合によって、アセター
ル重合体又は共重合体をカチオン活性な重合触媒を用い
て製造し、重合触媒を失活するに当たり、重合後当該重
合体に、 アルカリ金属酸化物、アルカリ土類金属酸化物、3
価及び4価元素の酸化物より選ばれる少なくとも2種の
酸化物を主成分とするイオン吸着体、又は 一般式(I): M1 1-xM2x(OH)2An- x/n・mH2O ・・(I) (但し、式中、M1はアルカリ土類金属より選ばれた少な
くとも1種の2価金属を示し、M2は3価金属を示し、A
n-はn価のアニオンを示す。また、xは0<x≦0.5で
あり、mは正の数である。) で表されるイオン吸着体 より選ばれる少なくとも1種を0.01〜5重量%添加し、
当該重合体の融点乃至270℃の温度範囲で加熱処理する
ことを特徴とする、重合触媒の失活法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2232492A JPH0768321B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 重合触媒の失活法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2232492A JPH0768321B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 重合触媒の失活法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04114003A JPH04114003A (ja) | 1992-04-15 |
JPH0768321B2 true JPH0768321B2 (ja) | 1995-07-26 |
Family
ID=16940169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2232492A Expired - Lifetime JPH0768321B2 (ja) | 1990-09-04 | 1990-09-04 | 重合触媒の失活法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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-
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- 1990-09-04 JP JP2232492A patent/JPH0768321B2/ja not_active Expired - Lifetime
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