JPH0767599A - 湯戻りの良い乾燥食品 - Google Patents

湯戻りの良い乾燥食品

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JPH0767599A
JPH0767599A JP5327697A JP32769793A JPH0767599A JP H0767599 A JPH0767599 A JP H0767599A JP 5327697 A JP5327697 A JP 5327697A JP 32769793 A JP32769793 A JP 32769793A JP H0767599 A JPH0767599 A JP H0767599A
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JP
Japan
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edible
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dried
cellulose
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JP5327697A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Tamura
務 田村
Kiyomi Yoshida
清美 吉田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 アルカリ金属水酸化物水溶液から再生された
セルロースと、ポリペプチド及び/又は食用多糖類のゲ
スト成分とを含む構造体中で、ポリペプチドをゲスト成
分とする部分は、前記セルロースがポリペプチドの島を
取り囲む海成分を形成し、又食用多糖類をゲスト成分と
する部分は、前記セルロースが食用多糖類との均質な連
続体を形成し、該海成分または該連続体が少なくとも1
0%以上存在する構造体からなる可食体のうち、500
μm角篩下画分が80%以上の粒度を有する可食体を、
製品中に固形分として1.0%(w/w)以上25.0
%(w/w)以下含有することを特徴とする湯戻りの良
い乾燥食品。 【効果】 湯戻しした場合の復元率、食感、外観、繊維
の脱落等が大幅に改善され、さらに復元時に湯戻りが良
いだけでなく、過剰に膨張しすぎることなく、弾力性の
ある食感を有する乾燥食品を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な乾燥食品、さら
に詳しくは、従来の乾燥食品に比べ湯戻り率(復元率)
の改善された乾燥食品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来湯戻りの良い乾燥食品を作成するた
めには、多孔質構造を持つ乾燥食品を作成することが必
要とされており、例えば特開昭52−99258号公
報に示されている様に食品製造時に気泡剤を配合して作
成したり、特開昭57−49182号公報に示されて
いるように窒素ガスの様な高圧ガスで加圧した状態で凍
結した後に解凍脱水し多孔構造を作成したりする方法が
取られている。また特開昭50−111252号公報
では多孔性構造を形成するためにフィブリル構造を有す
る繊維状タンパク質を用いたり、別法として特開平0
2−138957号公報では吸水性に優れた可食性繊維
状物を用いることにより、湯戻りを改善しようとする試
みがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、・
の方法では、孔の大きさや数を調節するのが困難なた
め、得られた乾燥食品は不均質なものとなり易く、ま
た、これらの製法で得られた乾燥食品は、たとえ均質な
孔があいていたとしても、充分な復元性が得られない欠
点があった。の方法では、用いる繊維状タンパク質に
独特の色や味、臭いがあるために、用途が限定されてし
まうし、生じる孔が原料由来であるため孔の径が小さ
く、充分な復元性が得られない欠点があった。また、
の方法のように吸水性に優れた可食性繊維状物を用いた
場合、繊維長が長いとフィブリル同士の絡まりあいがあ
り、製品中で均一に分散しきれずに充分な復元性が得ら
れなかったり、復元しても、復元時に過剰に水分を吸収
し必要以上に膨張するため食感が低下したり、繊維状物
が大量に存在すると外観が損なわれたり、乾燥時または
乾燥後に繊維状物が脱落したりする欠点があった。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決すべく鋭意研究をした結果、以下に示すような
優れた特徴を有する乾燥食品を見いだし本発明を完成す
るに至った。即ち本発明は、アルカリ金属水酸化物水溶
液から再生されたセルロースと、ポリペプチド及び/又
は食用多糖類のゲスト成分とを含む構造体中で、ポリペ
プチドをゲスト成分とする部分は、前記セルロースがポ
リペプチドの島を取り囲む海成分を形成し、又食用多糖
類をゲスト成分とする部分は、前記セルロースが食用多
糖類との均質な連続体を形成し、該海成分または該連続
体が少なくとも10%以上存在する構造体からなる可食
体のうち、500μm角篩下画分が80%以上の粒度を
有する可食体を、製品中に固形分として1.0%(w/
w)以上25.0%(w/w)以下含有することを特徴
とする湯戻りの良い乾燥食品である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
いう乾燥食品とは、各種食品素材やその加工品、これら
を用いた食品を乾燥状態あるいは半乾燥状態としたもの
をいい、例えば、即席麺や即席味噌汁、吸物、スープ等
の具材、お茶漬けの素、しるこ、ぜんざいの素等、湯あ
るいは水を用いて、乾燥状態あるいは半乾燥状態から戻
して喫食することのできる食品を言う。ここで言う乾燥
状態とは、製品中の水分が15%未満に低減された状態
をいい、半乾燥状態とは15%以上40%未満に低減さ
れた状態を言う。
【0006】具体的な食品素材としては、牛肉、豚肉、
鶏肉、羊肉等の畜肉及びこれらを加工した加工食肉、海
水魚、淡水魚及び甲殻類、貝類等の魚介類及びこれらの
加工品、鶏卵、うずら卵、魚卵等の卵類、米、小麦、ト
ウモロコシ、アワ、ヒエ等の穀類、大豆、インゲン豆、
エンドウ豆、落花生等の豆類、さらに上記の食品素材の
加工品、例えば大豆より抽出した大豆タンパク質や、ト
ウモロコシより抽出されたトウモロコシ澱粉、牛肉より
分離されたヘッド等が挙げられる。これら1種のみを用
いても良いし、2種以上の組み合わせ使用も可能であ
る。
【0007】上記の食品素材やその加工品を用いた食品
の具体的な例としては、ハンバーグ、ミートボール、ハ
ム、プレスハム、ソーセージ、ベーコン、ミートローフ
等の畜肉加工食品、植物蛋白等を利用した疑似畜肉加工
食品、板付き蒲鉾、蒸し蒲鉾、焼き蒲鉾、かに風味蒲
鉾、竹輪、揚げ蒲鉾、はんぺん、なると、笹蒲鉾、魚肉
ソーセージ、魚肉ハム、魚介類を用いたハンバーグ、つ
みれ、伊達巻き等の水産練り製品、スクランブルエッ
グ、卵焼き、厚焼き卵、かき卵等の卵を原材料として加
工した卵加工食品、玉子豆腐、ごま豆腐、厚揚げ、油揚
げ、コンニャク、餅、ふ、あられ等の穀物を主原料とし
て加工した穀物加工食品、餃子、シュウマイ、春巻き、
コロッケ、お好み焼き、たこ焼き、カキ揚げ等の惣菜
類、練りウニ、練り梅、わさび、しょうが、からし等の
練り調味料、及びスープなどが挙げられ、これら1種の
みでも2種以上を用いたものでも良い。
【0008】本発明でいう可食体とは、特開昭62−6
4841及びPCT/JP86/00535に開示した
様に、セルロース及びゲスト成分を含む構造体中でセル
ロースが、ポリペプチドの島を取り囲む海成分として、
あるいはセルロースと食用多糖類の均質な連続体とし
て、少なくとも10%以上含有しており、セルロースの
紙的食感が抑制され、人が食し得る構造体を示す。
【0009】ここで、海成分とは、構造物の断面を透過
型電子顕微鏡にて検鏡した時に、ある相を包み込んだ形
で分布している相を海成分といい、均質な連続体とは、
空孔はあっても連続して分布している相を指し、顕微鏡
で見てたとえ小さな斑点が見えても一つの相と見られる
構成体を総称して連続体と称する。ゲスト成分がポリペ
プチドと食用多糖類の双方を含有する場合は、上記の海
成分と連続体が混在した状態として存在する。構造体の
断面の観察には、透過型電子顕微鏡写真、大きな領域に
わたって観察する場合は光学顕微鏡写真を用いることが
できる。
【0010】本発明のゲスト成分である食用多糖類とし
ては、アラビアガム、アルギン酸、ガデイガム、カラギ
ーナン、カラヤガム、ザンタンガム、グアガム、タマリ
ンド、クラガム、トラカントガム、ファーセレラン、プ
ルラン、ペクチン、キチン、ローカストビーンガム、キ
シラン、マンナン、各種デンプン類、並びにこれらのN
a、K、及びCa塩等が挙げられ、これらのうち1種を
用いても、2種以上を用いても良い。また、本発明のポ
リペプチドとしては、天然蛋白質やその部分加水分解物
等が挙げられ、これらを1種のみ用いても2種以上を用
いても良い。前記ポリペプチド及び食用多糖類は、両者
を組み合わせて使用することも可能である。
【0011】上記ポリペプチド及び食用多糖類は、生体
構造物の形態でセルロースと混合しても良い。生体構造
物とは、植物、動物または微生物由来のポリペプチド、
食用多糖類の一方または両者を含有する生体構成物であ
って、水を除く全固形分中に占める両者の合計の割合が
50%以上の物が好適に利用される。植物由来の生体構
造物の代表的な例は、油かす類、穀類、豆類、植物茎葉
類、藻類、果実、塊根類であり、その具体例としては、
脱脂大豆、大豆油粕、きな粉、あまに油粕、綿実油粕、
落花生油粕、サフラワー粕、ゴマ油粕、ひまわり油粕、
小麦、大麦、米、大豆(生脂大豆)等が挙げられる。動
物由来の生体構成物としては、魚粉、フィッシュソリブ
ル、肉粉、肉骨粉、分解毛、分解皮、フェザーシール、
脱脂粉乳、魚肉、畜肉(牛肉、豚肉、羊肉等)、臓器、
卵構成物(卵黄、卵白)、オキアミ、乳構成物等が挙げ
られる。微生物由来の生体構成物は、酵母、バクテリ
ア、カビ類である。これらの生体構成物は、ポリペプチ
ド及び/または食用多糖類を主成分とするが、脂質、核
酸類、リグニン類、無機塩類等の所謂、夾雑物を含んで
いても構わない。前記構造体に夾雑物を含んでいてもセ
ルロース溶液との混合には全く支障がないばかりか、か
えって可紡性や曳糸性を向上するとか、紡糸された糸間
の適度な融着を与えるなどの利点を示す場合もある。
【0012】本発明においては、上記可食体は、500
μm角篩下画分が80%以上、好ましくは90%以上、
さらに好ましくは95%以上の粒度を有するものを用
い、上記乾燥食品中に製品中固形分として1.0(w/
w)%以上25.0(w/w)%以下、好ましくは5.
0(w/w)%以上15.5(w/w)%以下含有する
ことが必要である。500μm角篩下画分が80%以下
であると、乾燥時あるいは乾燥後に脱落したり、外観が
損なわれるので好ましくない。また、可食体の添加率が
1.0%以下の場合、湯戻りが悪くなるため食感が悪く
なり、25.0%を越えた場合、湯戻りは非常に良くな
るが、湯戻りし過ぎ食品が過剰に膨張し、食感が悪くな
る傾向がある。形状については特に限定されないが、塊
状または粒状であると特に復元性がよく好ましい。
【0013】乾燥食品中の可食体の粒度及び含量は、可
食体を含有する乾燥食品を酸溶液及びアルカリ溶液で加
熱加水分解し、分解終了後中和する。その後、分解物を
500μm角篩にて篩い、篩下画分を吸引ろ過し、数回
水洗いを行い可食体以外の残渣を取り除く。吸引ろ過終
了後、残った残渣を回収、乾燥し重量を測定することに
よって求められる。
【0014】本発明の可食体は、以下の方法によって得
られる。まず、木材パルプ、綿、麻等の天然セルロース
やそれらを酸加水分解によって重合度を調整したもの、
あるいはそれらを機械的に粉砕したり、爆砕処理した
り、高温高圧下で押し出すなどの方法によってセルロー
スを処理する。得られたセルロースを、ゲスト成分であ
る食用多糖類あるいはポリペプチド(これらの混合物)
とともにアルカリ金属水酸化物水溶液中に溶解あるいは
分散させる。その後、これをエクストルーダーやギアポ
ンプ圧送等によって輸送し、適当な紡口、又はスリット
から吐出した後、酸性浴で凝固、水洗する。
【0015】それらの構造体を切断、粉砕、あるいは磨
砕を500μm角篩下画分が80%以上となるよう適宜
条件設定することによって行い、必要に応じてさらにそ
れらをドラムドライ、スプレードライ等により乾燥する
ことにより本発明の可食体を得ることができる。吐出の
際、ブロー紡糸等を行えば、フィブリル状の可食体も得
ることが出来る。
【0016】次に、本発明の乾燥食品の製造方法につい
て述べる。上記可食体と上記食品素材、その加工品及び
前記素材等を用いた食品との混合については、従来一般
に用いられる混合法、即ち、サイレントカッター、ステ
ファンカッター、チョッパーなどのカッター類、及び馬
蹄型ニーダー、真空ニーダー等のニーダー類、及びドウ
ミキサー等ミキサー類、及びらいかい機等の臼類を用い
た方法等、公知の混合方法を用いることができ、特に限
定されず、またどの工程で加えるかについても限定的な
ものではなく目的とする製品に応じて決定すべきであ
る。また、焼き豚、ハム等を製造するときに使用する装
置の一つであるインジェクション装置を用いて、食品中
に注入することも可能である。
【0017】混合後、成型を行う場合の成型法、一般に
用いられる成型法、即ち、スタッファー等の畜肉製品加
工用成型機、蒲鉾板付機、竹輪成型機等の水産練り製品
加工用成型機、及び各製品製造の為に用いられる成型機
などを用いた方法等、公知の成形方法を行うことがで
き、各用途に適合した成形方法を設定する事が望まし
い。
【0018】上記混合物を加熱する場合は、一般に用い
られる加熱装置による加熱、即ちスチーム加熱、直火加
熱、温水加熱、熱風加熱、赤外線加熱、マイクロウエー
ブ加熱等、何れの方法でも良く各用途に適合した機種を
設定する事が望ましい。最後に、上記混合物を乾燥させ
るが、一般に用いられる乾燥装置による乾燥、即ち、温
風乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、ドラム乾燥、泡沫層乾燥
等、何れの方法でも良く、特に限定されない。
【0019】上記の乾燥食品の具体的な製造方法とし
て、例えば、乾燥蒲鉾を作成するには、次のようにして
作成する。半解凍したスケソウダラすり身及び可食体
を、カッターに投入し荒ずりをする。その後、食塩を加
え塩ずりする。充分に塩ずりを行った後に、調味料、デ
ンプンを加え本ずりを行う。本ずり終了後、カッターを
止め、リテナー成型等の方法で成型し、必要に応じて
「すわり」を行い、加熱して蒲鉾を作成する。これを3
mm程度の厚さにカットした後に、凍結乾燥等の処理を
行うことにより本発明品を得ることができる。
【0020】
【実施例】以下に、実施例を示すが本発明は、これらに
限定されるものではない。
【0021】
【実施例1】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合溶解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を湿式磨砕機を用いて磨砕
して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w/
w)であり、500μm角篩下画分は100.0%であ
った。
【0022】スケソウダラすり身100.0重量部と上
記の可食体168.2重量部をステファンカッターに投
入して荒ずりした後、食塩6.7重量部を加え塩ずりを
行い、その後砂糖、MSG、馬鈴薯デンプン、卵白をそ
れぞれ6.7重量部、1.0重量部、43.8重量部、
10.0重量部加えて本ずりを行った。充分本ずりを行
った後、ステファンカッターを止めてリテナーにて成型
し、30分間蒸すことによって蒲鉾を得た。この蒲鉾を
3mmの厚さに切断し、凍結乾燥により充分に乾燥して
乾燥蒲鉾を得た。この乾燥蒲鉾中の可食体の固形分含量
は17.4%であった。
【0023】得られたサンプルの外観、繊維の脱落等に
ついて観察を行い、復元率を以下に示す方法によって算
出した。即ち、上記乾燥蒲鉾に充分量の熱湯を注ぎ3分
間経過後に取り出し、表面に付着している水分を軽く拭
き取った後に、重量を測定し、復元率を計算した。尚復
元率は
【0024】
【数1】
【0025】で表した。以上の観察結果を表1に示す。
【0026】
【実施例2】ここで使用した可食体は、実施例1と同様
にセルロースとコーンスターチを混合溶解、紡糸、凝
固、水洗した湿潤状態の糸を裁断機を用いて裁断後、ド
ラムドライヤーで乾燥し、粉砕機で粉砕することによっ
て作成した。この可食体の固形分は90%(w/w)で
あり、500μm角篩下画分は99.8%であった。
【0027】スケソウダラすり身100.0重量部と前
記可食体6.7重量部をステファンカッターに投入して
荒ずりした後、食塩2.7重量部を加え塩ずりを行い、
その後砂糖、MSG、馬鈴薯デンプン、卵白をそれぞれ
2.7重量部、0.4重量部、17.4重量部、4.0
重量部加えて本ずりを行った。充分本ずりを行った後、
ステファンカッターを止めてリテナーにて成型し、30
分間蒸し、蒲鉾を得た。この蒲鉾を3mmの厚さに切断
し、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥蒲鉾を得た。こ
の乾燥蒲鉾中の可食体の固形分含量は11.4%であっ
た。更に、得られた乾燥蒲鉾について、実施例1と同様
の観察を行った。結果を表1に示す。
【0028】
【実施例3】スケソウダラすり身100.0重量部と実
施例1と同様にしてえられた可食体39.9重量部をサ
イレントカッターに投入して荒ずりした後、食塩を加え
塩ずりを行い、その後、調味料(馬澱含む)、水をそれ
ぞれ23.2重量部、16.7重量部加えて本ずりを行
った。充分本ずりを行った後、サイレントカッターを止
めてカニ足蒲鉾製造用成形機を用いて成型し、蒸し及び
冷却を行い、カニ足蒲鉾を得た。これを5cmの長さに
切断し、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥カニ足蒲鉾
を得た。この時の乾燥カニ足蒲鉾中の可食体の固形分含
量は8.0%であった。この乾燥カニ足蒲鉾を市販のカ
ップラーメンに入れ、3分の湯戻し後に喫食したとこ
ろ、充分に湯戻りし、弾力のある食感であった。
【0029】
【比較例1】スケソウダラすり身100.0重量部を用
いて、可食体を加えずに、他の調味料等すべて実施例1
と同量用いて、実施例1と同様の方法で乾燥蒲鉾を作成
し、湯戻りテスト等を行った。結果を表1に示す。
【0030】
【比較例2】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合溶解し、本文中に示した方
法で紡糸、得られた湿潤状態の糸を裁断機を用いて約5
mmに裁断して可食体を得た。この可食体の固形分は1
0%(w/w)であり、500μm角篩下画分は0%で
あった。
【0031】該可食体を用いて実施例1と同様の配合、
同様の方法で乾燥蒲鉾を作成した。この時の乾燥蒲鉾中
の可食体の固形分含量は、17.4%であった。この乾
燥蒲鉾について湯戻りテスト等を行った。結果を表1に
示す。
【0032】
【比較例3】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合溶解し、本文中に示した方
法で紡糸、得られた湿潤状態の糸を裁断機を用いて裁断
後、ドラムドライヤーを用いて乾燥して可食体を得た。
この可食体の固形分は90%(w/w)であり、500
μm角篩下画分は72.6%であった。
【0033】スケソウダラすり身100.0重量部と可
食体6.7重量部をステファンカッターに投入して荒ず
りした後、食塩2.7重量部を加え塩ずりを行い、その
後砂糖、MSG、馬鈴薯デンプン、卵白をそれぞれ2.
7重量部、0.4重量部、17.4重量部、4.0重量
部加えて本ずりを行った。充分本ずりを行った後、ステ
ファンカッターを止めてリテナーにて成型し、30分間
蒸し、蒲鉾を得た。この蒲鉾を3mmの厚さに切断し、
凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥食品を得た。この時
の乾燥蒲鉾中の可食体の固形分含量は、11.4%であ
った。この乾燥蒲鉾中について湯戻りテスト等を行っ
た。結果を表1に示す。
【0034】
【比較例4】スケソウダラすり身100.0重量部と実
施例1と同様の可食体321.2重量部をステファンカ
ッターに投入して荒ずりした後、食塩6.7重量部を加
え塩ずりを行い、その後砂糖、MSG、馬鈴薯デンプ
ン、卵白をそれぞれ6.7重量部、1.0重量部、4
3.8重量部、10.0重量部加えて本ずりを行った。
充分本ずりを行った後、ステファンカッターを止めてリ
テナーにて成型し、30分間蒸し、蒲鉾を得た。この蒲
鉾を3mmの厚さに切断し、凍結乾燥により充分に乾燥
して乾燥食品を得た。この時の乾燥蒲鉾中の可食体の固
形分含量は28.7%であった。この乾燥蒲鉾について
湯戻りテスト等を行った。結果を表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【実施例4】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨砕
して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w/
w)であり、500μm角篩下画分は100.0%であ
った。
【0037】全卵100.0重量部と上記の可食体10
0.0重量部、食塩0.8重量部、カニフレーク10.
0重量部、コーンスターチ5.0重量部を混合した。充
分混合を行った後、縦13cm×横8cm×高さ1cm
の型枠に上記混合物を流し入れ焼成した。この卵焼きを
凍結し、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥卵焼きを得
た。この乾燥卵焼き中の可食体の固形分含量は17.8
%であった。この乾燥卵焼きについて湯戻りテスト等を
行った。結果を表2に示す。
【0038】
【実施例5】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨砕
して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w/
w)であり、500μm角篩下画分は100.0%であ
った。
【0039】全卵100.0重量部と上記の可食体5
0.0重量部、食塩0.8重量部、カニフレーク10.
0重量部、コーンスターチ5.0重量部を混合した。充
分混合を行った後、縦13cm×横8cm×高さ1cm
の型枠に上記混合物を流し入れ焼成した。この卵焼きを
凍結し、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥卵焼きを得
た。この乾燥卵焼き中の可食体の固形分含量は11.6
%であった。この乾燥卵焼きについて湯戻りテスト等を
行った。結果を表2に示す。
【0040】
【実施例6】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を裁断機を用いて約5mm
に切断して可食体Iを得た。さらにこの湿潤状態の糸を
湿式摩砕機を用いて磨砕して可食体IIを得た。この可
食体の固形分はI、IIともに10%(w/w)であ
り、可食体IIについては500μm角篩下画分は10
0.0%であった。
【0041】全卵100.0重量部と上記の可食体I5
0.0重量部、可食体II50.0重量部、食塩0.8
重量部、カニフレーク10.0重量部、コーンスターチ
5.0重量部を混合した。充分混合を行った後、縦13
cm×横8cm×高さ1cmの型枠に上記混合物を流し
入れ焼成した。この卵焼きを凍結し、凍結乾燥により充
分に乾燥して乾燥卵焼きを得た。この乾燥卵焼き中の可
食体I、IIの固形分含量は合計で17.8%であっ
た。この乾燥卵焼きについて湯戻りテスト等を行った。
結果を表2に示す。
【0042】
【実施例7】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を裁断機を用いて約5mm
に切断して可食体Iを得た。さらにこの湿潤状態の糸を
湿式摩砕機を用いて磨砕して可食体IIを得た。この可
食体の固形分はI、IIともに10%(w/w)であ
り、可食体IIについては500μm角篩下画分は10
0.0%であった。
【0043】全卵100.0重量部と上記の可食体I1
00.0重量部、可食体II10.0重量部、食塩1.
0重量部、カニフレーク5.0重量部、コーンスターチ
5.0重量部を混合した。充分混合を行った後、縦13
cm×横8cm×高さ1cmの型枠に上記混合物を流し
入れ焼成した。この卵焼きを凍結し、凍結乾燥により充
分に乾燥して乾燥卵焼きを得た。この乾燥卵焼き中の可
食体I、IIの固形分含量は合計で19.1%であっ
た。この乾燥卵焼きについて湯戻りテスト等を行った。
結果を表2に示す。
【0044】
【実施例8】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨砕
して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w/
w)であり、500μm角篩下画分は100.0%であ
った。
【0045】小麦粉20.0重量部と卵100.0重量
部、水100.0重量部を混合してドーを作成した。こ
のドー30.0重量部に上記可食体30.0重量部を添
加して充分混合を行った後、縦13cm×横8cm×高
さ1cmの型枠に流し入れ、その上にキャベツ3.0重
量部、長葱2.0重量部、桜海老(乾燥)0.5重量
部、紅しょうが2.0重量部を乗せて焼成した。このお
好み焼きを凍結し、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥
お好み焼きを得た。このお好み焼きの中の可食体の固形
分含量は、11.8%であった。この乾燥お好み焼きに
ついて湯戻りテスト等を行った。その結果を表2に示
す。
【0046】
【実施例9】ここで使用した可食体は、重合度約300
のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアルカ
リ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗を
行い、得られた湿潤状態の糸を裁断機を用いて約5mm
に切断して可食体Iを得た。さらにこの湿潤状態の糸を
湿式摩砕機を用いて磨砕して可食体IIを得た。この可
食体の固形分はI、IIともに10%(w/w)であ
り、可食体IIについては500μm角篩下画分は10
0.0%であった。
【0047】小麦粉20.0重量部と上記の可食体I3
0.0重量部、可食体II30.0重量部、卵100.
0重量部、水100.0重量部を混合した。充分混合を
行った後、縦13cm×横8cm×高さ1cmの型枠に
流し入れ、その上にキャベツ3.0重量部、長葱2.0
重量部、桜海老(乾燥)0.5重量部、紅しょうが2.
0重量部を乗せて焼成した。このお好み焼きを凍結し、
凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥お好み焼きを得た。
このお好み焼きの中の可食体I、IIの固形分含量は合
計で、14.3%であった。この乾燥お好み焼きについ
て湯戻りテスト等を行った。その結果を表2に示す。
【0048】
【実施例10】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0049】イカ落とし身90.0重量部とマグロ擂り
身10.0重量部に上記の可食体38.0重量部をサイ
レントカッターに投入して荒ずりした後、食塩3.0重
量部を加え塩ずりを行い、その後パン粉10.0重量
部、コーンスターチ10.0重量部、グルテン4.0重
量部、MSG0.2重量部、グリシン0.06重量部、
アラニン0.06重量部、ローレル0.01重量部、タ
イム0.01重量部、卵白2.0重量部を加えて本ずり
を行った。充分本ずりを行った後、サイレントカッター
を止めて成形機に上記すり上がり身を投入して整形し、
15分蒸すことによってイカハンバーグを得た。その
後、蒸し上げたイカハンバーグに網目を焼き入れ、冷却
した後凍結、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥イカハ
ンバーグを得た。この乾燥イカハンバーグ中の可食体の
固形分は10.1%であった。この乾燥イカハンバーグ
について湯戻しテストを行った。その結果を表2に示
す。
【0050】
【実施例11】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0051】脱水した豆腐50.0重量部と上記の可食
体30.0重量部を臼に投入してすりつぶし、その後山
芋0.5重量部、ひじき1.2重量部、人参0.5重量
部、食塩0.2重量部、水1.5重量部を加えて混合
し、混合終了後、成形機に混合物を投入して成形し、5
分油で揚げ、その後湯浴中に投入して油を抜きを行い、
がんもどきを得た。そのがんもどきを冷却した後凍結、
凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥がんもどきを得た。
この乾燥がんもどき中の可食体の固形分は12.5%で
あった。この乾燥がんもどきについて湯戻しテストを行
った。その結果を表2に示す。
【0052】
【実施例12】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0053】生イカ9.0重量部、すけそうすり身3
7.0重量部と上記の可食体15.55重量部をサイレ
ントカッターに投入して荒ずりした後、食塩0.8重量
部添加して塩ずりを行い、その後、マンナン粉、馬澱、
調味料、メタリン酸カリウム、卵白、水をそれぞれ0.
3重量部、0.15重量部、0.2重量部、5.0重量
部、10.0重量部加えて本ずりを行った。充分本ずり
を行った後、サイレントカッターを止めてニーダーに移
し、玉葱20.0重量部を加えて混合した。これをハン
バーグ成形機を用いて成形し、蒸し及び冷却を行い、イ
カハンバーグを得た。これを凍結乾燥により充分に乾燥
して乾燥イカハンバーグを得た。このときの乾燥イカハ
ンバーグ中の可食体の固形分含量は11.0%であっ
た。この乾燥イカハンバーグについて湯戻りテスト等を
行った。結果を表2に示す。
【0054】
【実施例13】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0055】鶏肉24.0重量部、粒状植物蛋白16.
0重量部、水31.5重量部、調味料2.2重量部、乾
燥卵白0.3重量部と上記の可食体16.0重量部をニ
ーダーに投入し、充分混合した後、コーンスターチ1.
0重量部を加え更に混合した後、玉葱9.0重量部を加
え混合した。これをミートボール成形機を用いて成形
し、フライ及び蒸しを行い、冷却した後ミートボールを
得た。これを凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥ミート
ボールを得た。この時の乾燥ミートボール中の可食体の
固形分含量は5.1%であった。この乾燥ミートボール
について湯戻りテスト等を行った。結果を表2に示す。
【0056】
【実施例14】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0057】鶏肉24.0重量部、粒状植物蛋白12.
0重量部、水23.5重量部、調味料2.55重量部、
乾燥卵白0.3重量部、カラメル0.2重量部と上記の
可食体17.0重量部をニーダーに投入し、充分混合し
た後、コーンスターチ1.0重量部を加え更に混合した
後、玉葱9.0重量部を加え混合した。これをハンバー
グ成形機を用いて成形し、蒸し及び冷却を行いハンバー
グを得た。これを凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥ハ
ンバーグを得た。この時の乾燥ハンバーグ中の可食体の
固形分含量は5.0%であった。この乾燥ハンバーグに
ついて湯戻りテスト等を行った。結果を表2に示す。
【0058】
【実施例15】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0059】鰯すり身50.0重量部、すけそうすり身
100重量部と上記の可食体50.0重量部をフードカ
ッターに投入し荒ずりを行った後、味噌14.0重量
部、しょうが10.0重量部、みりん5.0重量部、小
麦粉13.0重量部を加え充分本ずりを行った。これを
沸騰水の中にちぎり入れて加熱した後、冷却を行いつく
ねを得た。これを凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥つ
くねを得た。この時の乾燥つくね中の可食体の固形分含
量は6.9%であった。この乾燥つくねについて湯戻り
テスト等を行った。結果を表2に示す。
【0060】
【実施例16】ここで使用した可食体は、重合度約30
0のセルロースとコーンスターチを重量比4:6でアル
カリ金属水酸化物水溶液に混合融解、紡糸、凝固、水洗
を行い、得られた湿潤状態の糸を湿式摩砕機を用いて磨
砕して可食体を得た。この可食体の固形分は10%(w
/w)であり、500μm角篩下画分は100.0%で
あった。
【0061】イカ51.0重量部、すけそうすり身2
0.0重量部と上記の可食体20.0重量部をフードカ
ッターに投入し荒ずりを行った後、食塩3.0重量部を
加えて塩ずりを行い、馬澱5.0重量部、水1.0重量
部、調味料1.0重量部、フレーバー0.5重量部を加
え充分に本ずりを行った。これをカニ足蒲鉾成形機を用
いて薄いシート状に成形し、蒸し及び冷却を行い、イカ
シートを得た。これを縦25mm、横10mmに切断
し、凍結乾燥により充分に乾燥して乾燥イカを得た。こ
の時の乾燥イカの中の可食体の固形分含量は9.9%で
あった。この乾燥イカについて湯戻りテスト等を行っ
た。結果を表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】
【発明の効果】上記通りの構成にしたことにより、湯戻
しした場合の復元率、食感、外観、繊維の脱落等が大幅
に改善され、さらに復元時に湯戻りが良いだけでなく、
過剰に膨張しすぎることなく、弾力性のある食感を有す
る乾燥食品を提供することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ金属水酸化物水溶液から再生さ
    れたセルロースと、ポリペプチド及び/又は食用多糖類
    のゲスト成分とを含む構造体中で、ポリペプチドをゲス
    ト成分とする部分は、前記セルロースがポリペプチドの
    島を取り囲む海成分を形成し、又食用多糖類をゲスト成
    分とする部分は、前記セルロースが食用多糖類との均質
    な連続体を形成し、該海成分または該連続体が少なくと
    も10%以上存在する構造体からなる可食体のうち、5
    00μm角篩下画分が80%以上の粒度を有する可食体
    を、製品中に固形分として1.0%(w/w)以上2
    5.0%(w/w)以下含有することを特徴とする湯戻
    りの良い乾燥食品。
JP5327697A 1993-01-08 1993-12-24 湯戻りの良い乾燥食品 Pending JPH0767599A (ja)

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JP210193 1993-01-08
JP5-2101 1993-01-08
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016015898A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 アスザックフーズ株式会社 乾燥練り物およびその製造方法
JP2020156330A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 日清食品ホールディングス株式会社 ウニ様乾燥食品の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016015898A (ja) * 2014-07-04 2016-02-01 アスザックフーズ株式会社 乾燥練り物およびその製造方法
JP2020156330A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 日清食品ホールディングス株式会社 ウニ様乾燥食品の製造方法

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