JPH0767132B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH0767132B2
JPH0767132B2 JP2323045A JP32304590A JPH0767132B2 JP H0767132 B2 JPH0767132 B2 JP H0767132B2 JP 2323045 A JP2323045 A JP 2323045A JP 32304590 A JP32304590 A JP 32304590A JP H0767132 B2 JPH0767132 B2 JP H0767132B2
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睦夫 小川
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晋五 山口
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、唯一のマイクロコンピュータを用いているフ
ァクシミリ装置に係り、特に、唯一のマイクロコンピュ
ータによりファクシミリ装置内のデータ処理及びデータ
の入出力処理を効率的に行うようにしたファクシミリ装
置に関する。
最近のマイクロコンピュータは集積回路技術の進歩によ
り、その発達はめざましく、小型な割に大きな記憶容量
を持ち、高度の演算処理の可能なものが非常に安価に得
られるようになった。
このため、マイクロコンピュータはあらゆる分野に浸透
し、ファクシミリ装置においても従来専用のハードウエ
アで構成されていた部分がマイクロコンピュータで置き
換えられるようになった。
しかし、マイクロコンピュータは、現在のところその演
算処理速度に限界があり、高速処理を行うハードウエア
部分には取って代ることの出来ない難点があった。
一方、ファクシミリ装置における符号化処理にはビット
毎の処理が必要となるため高い処理速度が要求される。
従って、これ迄開発されて来たマイクロコンピュータを
用いたファクシミリ装置においては、いずれも高速処理
が必要な部分は専用のハードウエアで構成し、マイクロ
コンピュータは専らそのハードウエアの補助的手段とし
て用いられているに過ぎず、マイクロコンピュータの持
つ機能を充分に活用する迄には至らなかった。
例えば、第1図の(a)、(b)はマイクロコンピュー
タを用いた従来のファクシミリ装置のブロック構成図を
示したものであるが、データは専用のハードウエアで処
理するように構成し、そのときマイクロコンピュータμ
−COM(以下、単にμ−COMと略記する)は各インタフェ
ース回路I/Fを介してそれらのハードウエアをシーケン
ス制御するために用いられているに過ぎなかった。
従って、送信側と受信側で共通に使用できるものは共通
にしてファクシミリ装置を構成したしても、シフトレジ
スタあるいはランダムアクセスメモリ等のメモリ、カウ
ンタ、多数のゲート回路及びタイミング制御用のフリッ
プフロップ等から成るバッファ装置BUFが必要となる。
プロトコルを行う際、HDLCのフォーマットを作成した
り、受信時そのフォーマットのデータを解読したりする
ためのデイレー回路、フラグ、誤りチェックコードの発
生器及び検出器、多数のカウンタ、フリップフロップ、
シフトレジスタ、ゲート回路等から成る通信制御装置CC
Uが必要となる。
送信時、ランレングスを計数するためのカウンタ、ラン
の切れ目を発見するための変化点検出用フリップフロッ
プ及び排他的論理和回路、ランレングスに応じた符号化
コードを選択するめのリードオンリメモリ、リードオン
リメモリからの出力を一時的貯え回路レートとの速度調
整を行うためのFIFOバッファメモリ、符号化コードをFI
FOバッファメモリに転送するためのカウンタ、圧縮率が
高い場合の最小伝送時間補正用のFILL(補充)ビット発
生用カウンタ及びそのとき必要なクロックを制御するた
めの多数のフリップフロップ及びゲート回路から成るコ
ーダ装置DCRIが必要となる。
受信時、通信制御装置CCUから入力する受信画データの
速度変換を行うためのFIFOバッファメモリ、受信画デー
タからFOL(同期)コード、FILLビット等を取り除くた
め、それらを検出する検出用回路符号化コードを取り出
すためのシフトレジスタやビットカウンタ、その符号化
コードに応じたランレングスバイナリ数値を選択するた
めのリードオンリメモリ、そのランレングスバイナリ数
値に応じたビット数のランレングスを次段バッファ装置
に転送するためのランレングスカウンタ、1ライン分の
ビット数を計数して誤り検出を行うための累計カウン
タ、そのとき必要なクロックを制御するための多数のフ
リップフロップ、ゲート回路から成るデコーダ装置DCR
IIが必要となる。尚、第1図(a)、(b)において、
SCNはスキャナ、MDMはモデム、PLはプロッタ、COはコピ
ー、CPU、ROM、RAMはμ−COMを構成するマイクロプロセ
ッサ、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、
BUSはバスラインである。
このように、従来のファクシミリ装置においては、シス
テムコントローラ等の極く限られた部分をμ−COMに置
き換えているに過ぎず、装置の大半はランダムロジッ
ク、ハードワイヤードに頼らざるを得なかったため、フ
ァクシミリ装置全体が大型で、高価になってしまうとい
う欠点がある。また、このような欠点を除くために、仮
に、唯一のマイクロコンピュータ(μ−COM)の使用ま
で考えられたとしても、単に、唯一のマイクロコンピュ
ータに置き換えただけでは、ファクシミリ装置におて、
異なる副走査線密度の受信画データを受信した際に、そ
の副走査線密度に対応した処理を行うことができないと
いう問題もある。
本発明は、これらの問題点を除去するものであって、そ
の目的は、唯一のマイクロコンピュータで効率的にデー
タ処理や動作制御を行い、かつ、異なる副走査線密度の
受信画データを受信した際に、その副走査線密度に適合
するデータ処理や動作制御を行うファクシミリ装置を提
供することにある。
この目的を達成させるために、本発明は、原稿を走査し
て送信画データを読み取る画情報読取部と、記録紙上に
受信画データを記録する画情報記録部と、マイクロプロ
セッサとランダムアクセスメモリと前記マイクロプロセ
ッサの唯一のアドレスバスに接続されたリードオンリメ
モリとからなり、前記リードオンリメモリに格納されて
いるデータ処理手順に基づいて、前記ランダムアクセス
メモリにデータを入出力させることにより、送信時には
前記送信画データの符号化処理を行って所定の送信符号
化画データを出力させるとともに、受信時には入力され
た受信符号化画データの復号化処理を行って所定の前記
受信画データを出力させる唯一のマイクロコンピュータ
と、前記受信画データを前記マイクロコンピュータから
バスラインを介して受取り、前記画情報記録部に出力す
る受信画出力部とによって構成され、前記唯一のマイク
ロコンピュータは、画データの伝送速度に応じた頻度で
発生する第1優先順位の割込信号に基づき、前記受信符
号化画データを前記ランダムアクセスメモリに格納する
第1の仕事と、一定周期で発生する第2優先順位の割込
信号に基づき、前記受信画データを前記ランダムアクセ
スメモリから読み出して前記受信画出力部に出力すると
ともに、前記画情報記録部における記録動作を制御する
第2の仕事と、前記第1の仕事または第2の仕事が実行
されていない期間に前記受信符号化画データの復号化処
理を行う第3の仕事とを時分割で処理し、かつ、前記第
2優先順位の割込信号に基づく記録動作を前記受信画デ
ータの副走査線密度に応じて変化させるファクシミリ装
置を構成させたものである。
以下、本発明の実施例について説明するが、その前に、
本実施例における特徴点を列挙しておく。即ち、その特
徴点は下記の通りである。
(1)読取装置による画情報の読取後、ランレングスの
計数から符号化、データの伝送フォーマット形成に至る
までをμ−COMで行なうようにした点。
(2)受信符号化画データをバスを介してμ−COMに転
送し、その後の受信符号化画データの復号から画データ
への変換、記録装置へのデータの転送に至るまでをμ−
COMで行なうようにした点。
(3)読取装置における原稿照明用光源の点滅、原稿走
査機構の駆動停止、モデムおよび/または網制御装置の
起動、停止をμ−COMで行なうようにした点。
(4)相手装置とのハンドシェークのためのプロトコ
ル、自己装置のモード設定をμ−COMで行なうようにし
た点。
(5)相手装置への自己装置の具備する機能の通知およ
び/または相手装置のモード設定をμ−COMで行なうよ
うにした点。
(6)受信した画データの誤り検出、誤りを発生したラ
インの画情報の処置をμ−COMで行なうようにした点。
(7)記録装置における記録紙の搬送装置の駆動、停
止、記録タイミングの制御をμ−COMで行なうようにし
た点。
(8)操作部における表示ランプの点滅、操作信号の受
入れをμ−COMで行なうようにした点。
(9)μ−COMで以上の動作を行う際の使用時間をうま
く割り振ることにより1台のμ−COMでも上記全ての動
作を行えるようにした点。
(10)読取装置からのデータ転送に際して、イメージセ
ンサの画像積分時間よりも短時間にデータ転送を終了す
るようにし、μ−COMの最高速度に追従できるようにし
た点。
(11)画データの前処理を複数ビット同時に行なうよう
にした点。
(12)画データの符号化を短時間で行うため、複数ビッ
トの一括変化点検出を先ず始めに行なうようにした点。
(13)続いて上記変化点が検出されたとき、1ビットづ
つの検出に切り換えるようにした点。
(14)操作時、操作スイッチのチャタリングを防止して
操作信号を確実にμ−COMに取り込むようにした点であ
る。
尚、本実施例における、インターフェース、マイクロプ
ロセツシングユニット、リードオンリメモリ、ランダム
アクセスメモリとしては、インテル社の8212、8085、83
16、8101A4等を用いて構成しているが無論これに限定す
る必要のないことは言う迄もない。
以下、本発明の実施例を第2図以下の図面を参照して詳
細に説明する。
第2図は本発明によるファクシミリ装置全体のシステム
ブロック構成図を示したもので、Iは送信時原稿を読み
取り画データを出力する原稿読取部、IIはその画データ
をμ−COMで符号化処理するとき、高速化処理を可能に
するため、原稿読取部Iから出力されたシリアルデータ
を8ビット毎のパラレルデータに変換してμ−COMに入
力する画情報入力部であり、原稿読取部Iと画情報入力
部IIとによって画情報読取部が構成される。IIIは受信
時μ−COMで復号化された画データを受信画記録部へ出
力する受信画出力部、IVは原稿のコピーを得る受信画記
録部であり、受信画出力部IIIと受信画記録部IVとによ
って画情報記録部が構成される。
μ−COMはマイクロプロセツシングユニット部V、タイ
ミング信号発生部VI、制御プログラム記憶部VII、情報
記憶部VIIIから成り、画信号の符号化、復号化、各部の
制御等後述する仕事を行う。IXは送信時μ−COMで符号
化された8ビット毎のパラレルデータをシリアル変換し
てモデムMDMに出力する一方、受信時モデムMDMから入力
する符号化されたシリアルデータを8ビット毎のパラレ
ルデータに変換してμ−COMに入力する送受信情報入出
力部である。この送受信情報入出力部IXは画データの入
出力の他プロトコル等を行なう際、必要なデータの入出
力を行なうことは勿論である。
XおよびXIは制御信号入力部および出力部であり、原稿
読取部I、受信画記録部IV、モデムMDM、網制御部NCU、
操作表示部IOPからの信号をμ−COMに入力する一方、μ
−COMから所定の制御信号を各部に出力する部分であ
る。
本実施例のファクシミリ装置は概略化上のように構成さ
れているものであるが、次に、上述各部の具体的構成お
よび作用を第3図以下の図面を参照して順次説明してい
く。尚、モデムMDM、網制御部NCU、操作表示部IOPは従
来公知のものを用いれば良く、また、本発明に直接関係
がないので、その説明は省略する。また、以下の説明に
おいては、原則として、バス、信号線は大文字で、ま
た、そこに現れる信号は小文字で表わす。
原稿読取部I(第3図参照) 第3図の1点鎖線部分が原稿読取部Iで、PMは原稿の副
走査送りを行なうためのパルスモータ、Rはそのパルス
モータPMにより駆動される原稿搬送ローラ、L1は原稿検
出用光源、L2は原稿照明用光源、SL1、SL2は原稿検出器
である。
オペレータが、手動或は原稿給紙装置により、原稿を矢
印方向から原稿受付口に挿入すると、原稿検出器SL1
作動する。
μ−COMは定期的に検出器SL1の状態を監視しているので
検出器SL1が作動すると、後述する制御信号出力部XIを
介して、点灯指令を原稿照明用光源駆動装置OLDに出力
して光源L2を点灯すると共に、パルスモータ駆動回路PM
Dに駆動信号を出力してパルスモータPMを回転させる。
パルスモータPMが回転すると、搬送ローラRが回り出
し、原稿を矢印方向に搬送する。
原稿先端が検出器SL2位置に達すると検出器SL2は、後述
する制御信号入力部Xを介して、それをμ−COMに知ら
せる。
μ−COMは、そこでパルスモータPMを一旦停止させたの
ち、以後読み取り走査時における副走査送りに切り換え
る。
原稿画像はコンタクトガラスCG、ミラーM、レンズ1を
介してイメージセンサIS上に結像される。イメージセン
サISには、μ−COMの制御の下に画情報入力部IIからエ
レメントクロックelck及び行同期パルスssが入力し、そ
のクロックに同期して出力するビデオ信号は増幅器A、
2値化回路Bを経て1ビットづつシリアルに画情報入力
部IIに入力する。
画情報入力部II(第4図(a)、(b)参照) 画情報入力部IIは第4図(a)の1点鎖線部分に示すよ
うに、カウンタCT1、シフトレジスタSR1、トライステー
トバッファTBから構成され、2値化回路Bから出力され
るシリアル画データを8ビット毎のパラレル画データに
変換し、後述するデータバスD0〜D7上に出力する。
一般にシリアルデータをパラレルに変換する場合、シフ
トレジスタを2本用い、その一方にシリアルデータを入
力中、他方からパラレルデータを取り出す方法もある
が、本実施例ではμ−COMがパラレルデータを処理する
時間内に次のデータをシフトレジスタ内に満すようにク
ロック速度を設定しているため、図示のようにシフトレ
ジスタは1本だけで構成している。
カウンタCT1はμ−COMから出力される後述するリードス
トローブrs0が入力したとき、続いてエレメントクロッ
クelckを8個出力するため、プリセット可能な同期式の
4ビットバイナリカウンタで構成されている。
カウンタCT1は、そのL端子に論理「1」が入力してい
るときはCP端子に入力するクロックの立ち上がりでカウ
ントアップする。また、L端子入力が論理「0」のとき
はα、β、γ、δ端子に入力される論理に出力端子Q
α、Qβ、Qγ、Qδがセットされる。またR端子に
「0」が入力すると、クロック入力とは非同期でリセッ
トされる。
C0端子からはQα〜Qδ出力が全て「1」、即ち、16進
数Fとなったとき「1」が出力される。
C0出力及び▲▼出力はNORゲートを介してカウンタC
T1のL端子に入力する。従って、カウンタCT1の値が0
〜7及び16進数Fとなったとき、L端子入力は「0」と
なる。またセット端子α、βには常に「0」、γ端子に
はQγ出力、δ端子には▲▼出力が入力する。従っ
て、カウンタCT1の値が4〜7又は16進数C〜Fの時、
γ端子入力は「1」、δ端子入力は「0」、カウンタCT
1の値が0〜3又は8〜13の時、γ端子入力は「0」、
δ端子入力は「1」となる。これらのことから結局カウ
ンタCT1の値が4〜7及びFの時は4に、また、カウン
タCT1の値が0〜3の時は8に夫々CP端子に入力する次
のクロックの立ち上がりでセットされる。
このカウンタCT1のQδ出力は、ANDゲートに入力し、エ
レメントクロックelckの発生、停止を制御する。
シフトレジスタSR1は、8ビットのシリアル入力パラレ
ル出力シフトレジスタで構成されている。
トライステートバッファTBはリードストローブrs0がア
クテイブな期間シフトレジスタSR1にシフトインされた
データ8ビットをμ−COMの夫々8本のデータバスD0〜D
7上に出力する。
次に、その動作を第4図(b)のタイムチャートを参照
して説明する。
μ−COMからリードストローブrs0(負パルス)が出力さ
れると、このパルスは後述する信号線rs0を介して画信
号入力部IIのトライステートバッファTBのG端子に入力
し、シフトレジスタSR1の内容をパラレルに8本のデー
タバスD0〜D7上に出力する。同時にカウンタCT1のR端
子にも入力し、リードストローブrs0の立ち下がりでカ
ウンタCT1をリセットする。
データバス上に出力されたパラレルデータはμ−COMの
アキュームレータ内に取り込まれる。
ところで、このときのリードストローブrs0の発生タイ
ミングは自由であり、そのパルス幅も任意でよい。ま
た、クロックclkの周期は、μ−COMがリードストローブ
rs0を出力することによりデータを取り込んでから、次
のデータを取り込むためにリードストローブrs0を出力
する間に、少なくとも9クロック発生しないとシフトレ
ジスタSR1内に8ビットのデータが満されないので正常
な動作が行われなくなるが、その間9クロック以上発生
すれば、その周期は任意で良い。
カウンタCT1がリセットされることにより、そのQα〜
Qδ出力は「0000」となる。
この結果、L入力は「0」、α〜δ入力は「0001」とな
り、次にクロックclkがカウンタCT1に入力したとき、そ
の立ち下がりでQα〜Qδ出力は「0001」即ち8にセッ
トされる。
カウンタCT1が8にセットされ、Qδ出力が「1」とな
ってANDゲートが開かれると、ANDゲートからクロックが
出力され、このクロックがエレメントクロックelckとし
てイメージセンサISに入力する。これと同時にシフトク
ロックsfckとしてシフトレジスタSR1にも入力する。
イメージセンサISは、例えば、CCDで構成され、エレメ
ントクロックelckの入力に同期して、ビデオ信号をシリ
アルに出力する。このビデオ信号は、前述した通り増幅
器A、2値化回路Bを経て、シフトレジスタSR1に加わ
り、そこに入力するシフトクロックsfckに同期して1ビ
ットづつ入力する。
Qδ出力が「1」となったことにより、L入力が「1」
となり、以後カウンタCT1はクロックclkに同期してその
値を1つづつインクリメントしていく。
更にクロックclkが7個入力して、カウンタCT1の値がF
即ち「1111」となったとき、C0出力が「1」で、L入力
は再び「0」となる。また、このときα〜δ入力は「00
10」となる。従って、次のクロックclkが入力すると、
その立ち下がりで、カウンタCT1は4にセットされANDゲ
ートを閉じる。
この間、ANDゲートからは合計8個のクロックが出力さ
れ、このクロックに基づいて、シフトレジスタSR1には
8ビットのシリアルデータD0〜D7が入力されたことにな
る。
以後、カウンタCT1はクロックclkの入力に同期して4の
セットを繰り返す。また、シフトレジスタSR1は8ビッ
トのデータd0〜d7を保持する。
次に再びμ−COMからリードストローブrs0が出力される
と、シフトレジスタSR1に保持されていたデータは8本
のデータバスD0〜D7上に出力されると共に、カウンタCT
1はリセットされ、再び上記一連の動作を繰り返す。
このようにして、μ−COMは主走査1ライン分のデータ
を取り込んで行く。例えばB4サイズの原稿から1ライン
2048ビット分の画データを取り込む場合、8ビットづつ
256回上記動作を繰り返す。
μ−COMは取り込んだ画データを1ライン分づつ後述す
る符号化を行ったのち、送受信情報入出力部V、モデム
MDM、網制御部NCUを介して相手側装置に送信符号化画デ
ータを伝送する訳であるが、これらの動作説明を行なう
前に、相手側装置から送られてきた受信符号化画データ
をμ−COMで復号化したのち、その受信画を記録するた
めの受信画出力部III、受信画記録部IVについて説明し
ておく。
尚、本実施例では感熱記録方式を採用しているため、受
信画出力部III及び受信画記録部IVの構成も、それに適
した回路構成になっているが、若干の変更を加えるだけ
で種々の記録方式に適用可能であり、その基本構成は、
感熱記録方式だけに限定されるものでないことは言う迄
もない。
受信画出力部III(第5図(a)、(b)参照) 受信画出力部IIIは、第5図(a)に示すように、33ビ
ットシフトレジスタSFR1〜SFR8、ナンドゲートNAND1〜N
AND8、電源スイッチングトランジスタTr1〜Tr8、モノマ
ルチM、反転回路Nが図示のように結線されて構成され
ている。
各シフトレジスタSFR1〜SFR8の入力端子INにはデータバ
スD0〜D8が接続されており、また各シフトレジスタSFR1
〜SFR8の出力端子O1は、各ナンドゲートNAND1〜NAND
8に、出力端子O2〜O7は、後述する受信画記録部IVのサ
ーマルエレメントの信号入力線B1〜B256に接続されてい
る。
各電源スイッチングトランジスタTr1〜Tr8の各出力端子
は後述するサーマルエレメントの各セグメント選択入力
線EG1〜EG8に接続されている。
次にその動作を第5図(b)のタイムチャートを参照し
て説明する。
受信時、μ−COMは受信符号化画データの後述する復号
化処理を行ない、復号化された画データを8ビットづつ
パラレルにデータバスD0〜D7上に出力する。また、この
ときμ−COMは各8ビットパラレルデータに同期してラ
イトストローブws0を信号線WS0上に出力する。
各8ビット毎のデータはライトストローブws0によって
各シフトレジスタSFR1〜SFR8に順次入力し、書き込まれ
て行く。
このようにして、各シフトレジスタSFR1〜FSR8に32ビッ
ト分のデータ転送が完了したとき、即ち、合計256ビッ
トの画素データが画情報出力部IIIに転送されたとき、
μ−COMはデータの転送をひとまず停止して最後にサー
マルエレメントの各セグメントを選択するデータssdを
ライトストローブws0と共に出力する。
これがデータバスD0〜D7を介して各シフトレジスタSFR1
〜SFR8の33ビット目にシフトインされる。
このセグメント選択データは各256ビットの画データ毎
に付加され、その結果、後述するようにシフトレジスタ
SFR1〜SFR8内のデータが更新される毎に、シフトレジス
タSFR1〜SFR8のO1出力を順番に1にしていく。
μ−COMから所定のデータが出力され、これが画情報出
力部IIIのシフトレジスタSFR1〜SFR8に記憶されると、
続いてμ−COMからはリードストローブrs2が出力され、
これが画情報出力部IIIのモノマルチMに入力する。
この結果、モノマルチMからは所定時間τだけパワーイ
ネーブルが発生し、ゲートNAND1〜NAND8に入力する。一
方、このときゲートNAND1〜NAND8にはシフトレジスタSF
R1〜SFR8の出力端子O1〜O8から信号線G1〜G8を介してセ
グメント選択データssdが入力しているので、所定のゲ
ート、例えば1ラインの最初のセグメントを記録する場
合にはゲートNAND1の出力が「0」となり、トランジス
タTr1がオンして受信画記録部IVのサーマルエレメントS
Eの信号線EG1を電源に接続する。
受信画記録部IV(第6図(a)、(b)参照) 受信画記録部IVは第6図(a)に示すように感熱記録紙
の副走査送りを行なうパルスモータPM、パルスモータPM
により駆動され、記録紙を搬送する搬送ローラR、押え
ローラRO、サーマルエレメントSE、記録紙ロールPR、記
録紙検出器SPから構成されている。
サーマルエレメントSEは、第6図(b)に示すように、
B4サイズの記録紙に記録するため、1ライン分2048ビッ
トの発熱抵抗素子R1〜R2048が配列されて構成されてい
る。各素子は256ビットづつ8つのセグメント分割さ
れ、各セグメントの各素子の一端は共通に各セグメント
選択信号EG1〜EG8に接続されている。また、各素子の他
端側は各セグメントにおける配列順に共通のサーマルエ
レメント入力線B1〜B256に接続されている。尚、各素子
に接続されている、ダイオードDは電流の回り込みを防
止するために設けられているものである。
次にその動作を説明する。
前述したように、μ−COMから出力された最初の1セグ
メントが256ビットの画データとセグメント選択データ
が第5図(a)の受信画出力部IIIに入力し、更にライ
トストローブws2が入力すると、受信画出力部IIIから、
セグメント選択信号線EG1を介して電源電愛が、また信
号線B1〜B256を介して、画データがサーマルエレメント
SEの各発熱抵抗素子R1〜R256に印加する。この結果、感
熱記録紙上には、最初のセグメントの画データが記録さ
れる。この記録時間は前述したようにモノマルチMの出
力持続時間τにより決定される。
1セグメント分の記録が終ると、μ−COMからは次のセ
グメントの画データ及びセグメント選択データが出力さ
れ、これが受信画出力部IIIに入力する。更にライトス
トローブws2が入力すると、上述同様にして今度は発熱
抵抗素子R257〜R512が駆動され、2番目のセグメントの
画データが記録される。
このような動作を8回繰り返すことにより、1ライン分
2048ビットの画データが記録紙上に記録される。
この間、μ−COMからは制御信号出力部XIに後述するパ
ルスモータ駆動データが出力され、それに基づいて、パ
ルスモータPMが回転し、記録の副走査が行なわれる。
また、μ−COMは定期的に検出器SPの状態をチェック
し、もし記録紙がなくなった場合にはしかるべき処置を
取る。
先にも述べた通り、本実施例におけるμ−COMはマイク
ロプロセッシングユニット部V、タイミング信号発生部
VI、制御プログラム記憶部VII、情報記憶部VIIIから構
成されている。以下、これらの構成を順に説明してい
く。
マイクロプロセッシングユニット部V(第7図参照) マイクロプロセッシングユニット部V(以下、単にCPU
と略記する)は、第7図に示すように、本実施例ではイ
ンテル社の8085CPUを用いて構成している。
この8085CPUには、アドレス及びデータを出力するため
の16個の端子があり、この16個の端子上に、第1のタイ
ミングでは上位8ビット、下位8ビット計16ビットのア
ドレス信号a0〜a15が、また第2のタイミングでは上位
8ビットのアドレス信号a8〜a15及び8ビットのデータ
信号d0〜d7が出力されるように構成されている。従っ
て、第2のタイミングで8ビットのデータ信号d0〜d7
出力されたとき、上位、下位16ビットのアドレス信号a0
〜a7を出力するため、第1のタイミングで出力された下
位8ビットのアドレス信号a0〜a7をラッチしておく必要
がある。このため、ラッチ回路RCH1を設け、下位8ビッ
トのアドレス信号a0〜a7およびタイミング的にずれて8
ビットのデータ信号d0〜d7が出力される8085CPU8個の出
力端子を、そのラッチ回路RCH1に接続している。
即ち、8085CPUからは、第1のタイミングでアドレス信
号a0〜a7が出力されるとき、それと同期してale信号も
出力される。従って、そのale信号をラッチストローブ
として、ラッチ回路RCH1に入力することにより、上記下
位8ビットのアドレス信号a0〜a7のラッチを行なう。
とろで、8085CPUに信号を入出力するための端子の数は
極く限られている。しかし、ファクシミリ装置の構成を
簡単にし、しかも装置を都合良く作動させるためには、
もっと多くの信号線をCPUとメモリ、入出力装置間に設
け、より多くの信号を入出力する必要がある。
このため、本実施例ではデコーダDCD1〜DCD3を設け、そ
の信号線の数を増している。
即ち、デコーダDCD1には、上位のアドレスの14ビット目
から16ビット目(a13〜a15)の3ビットを入力すること
により8本、デコーダDCD2には、下位のアドレスの5ビ
ット目から8ビット目(a4〜a7)の4ビットを入力する
ことにより16本、デコーダDCD3には下位のアドレスの2
ビット目から4ビット目(a1〜a3)の3ビットを入力す
ることにより8本信号線を増している。しかし、本実施
例の場合、それらの信号線を全部使用する必要もないの
で、デコードDCD1ではそのうちの2本、デコーダDCD2
はそのうちの6本のみを使用している。
8085CPUからは、アドレス信号、データ信号等をCPU内に
取り込む入力モードのとき▲▼信号が、また出力モ
ードのとき▲▼信号が出力されるので、これらの信
号をゲートGを介してデコーダDCD1およびデコーダDCD2
に入力するように構成している。また、8085CPUからは
データバス上にメモリデータを出力するか、入出力装置
のデータを出力するかを弁別するio/信号も出力され
るので、この信号もデコードDCD1(のNOT端子)およびD
CD2に入力している。
この結果、データバス上にメモリデータを出力する際に
は、デコーダDCD1が選択されて、そのときそこ入力する
アドレス信号a13〜a15に応じたメモリセレクト信号線MS
4あるいはMS0のいずれかに信号ms4あるいはms0が出力さ
れる。また、データバス上に入出力装置のデータを出力
する際には、デコーダDCD2が選択されて、そのときそこ
に入力するアドレス信号a4〜a7に応じたIOセレクト線IO
S0〜IOS4およびIOS7のいずれかに信号ios0〜ios4あるい
はios7が出力される。このうち、IOセレクト線IOS4に信
号ios4が出力されたときは、更にデコーダDCD3が選択さ
れ、そのとき、そこに入力するアドレス信号a1〜a3に応
じて信号線RS0〜RS2および信号線WS0〜WS4のいずれかに
リードストローブ信号rs0〜rs2あるいはライトストロー
ブ信号ws0〜ws4が出力される。
また、8085CPUには、信号線INTが接続され、後述する各
割込信号inta〜intdを受け付けるようになっている。
本実施例のCPUVは以上のように構成されており、従っ
て、そこには8本の上位アドレスバスA8〜A15、データ
バスD0〜D7、ライトストローブ信号線WS、8本の下位ア
ドレスバスA0〜A7、2本のメモリセレクト信号線MS4、M
S0、5本のIOセレクト信号線IOS7、IOS0〜IOS3、3本の
リーストローブ信号線RS0〜RS2、5本のライトストロー
ブ信号線WS0〜WS4および割込要求信号線INTが接続され
ている。勿論これはあくまでも本発明の一実施例に過ぎ
ず、使用するマイクロプロセッサが異なれば、その回路
構成も自ずと異なって来ることは言う迄もない。
上記各信号線のうち、例えばリードストローブ線号線RS
0は既に説明した第4図(a)の画情報入力部IIに、ラ
イトストローブ信号線WS0、WS2は第5図(a)の画情報
出力部IIIに接続されており、また、その他のバス、信
号線も以下に説明する各部に接続される。
タイミング信号発生部VI(第8図参照) タイミング信号発生部は、第8図に示すように、水晶振
動子QCOを有する水晶発振回路と、そこから得られるク
ロックを分周して出力する分周回路DIVとから構成さ
れ、前述した第4図(a)の画情報入力部IIに入力する
クロックclk、行同期信号ss、後述するタイミング信号S
1〜S4等を発生する。
制御プログラム記憶部VII(第9図参照) 制御プログラム記憶部は前述した動作及び後述する動作
を行なわせるための動作手順および後述するコード変換
テーブルが記憶されている部分で、第9図に示すよう
に、4Kバイトのリードオンリメモリ(以下、単にROMと
略記する)2個ROM1、ROM2を用いて構成される。
このROM1、ROM2には、13本のアドレスバスA0〜A12、メ
モリセレクト信号線MS0およびデータバスD0〜D7が接続
されている。
従って、前述したように、CPUから信号線MS0上にメモリ
セレクト信号ms0が出力されたとき、データバスD0〜D7
にメモリデータの出力が可能となり、CPUから出力され
るアドレスバスA12上のアドレス信号a12によってROM1
るいはROM2が選択され、且つ、アドレスバスA0〜A11
のアドレス信号12ビットa0〜a11によって所定のアドレ
ス内のメモリデータ8ビットd0〜d7がデータバスD0〜D7
上に出力される。
情報記憶部VIII(第10図参照) 情報記憶部はCPUが所定のプログラムを実行する際、実
行中に必要となるデータを一時記憶する部分で、1K×4
ビットのランダムアクセスメモリ(以下、単にRAMと略
記する)2個RAM1、RAM2を用いて構成される。
このRAM1、RAM2には10本のアドレスバスA0〜A9、メモリ
セレクト信号線MS4、ライトストローブ信号線WSおよび
データバスD0〜D7が接続されている。更にデータバスは
4本づつ分割されてデータバスD0〜D3はRAM1に、データ
バスD4〜D7はRAM2に接続されている。
従って、CPUから出力される信号線MS4上のメモリセレク
ト信号ms4によってRAM1あるいはRAM2が選択され、CPUか
ら出力される信号線WS上のライトストローブ信号wsに応
じて書き込みあるいは読み出し状態にされ、且つ、バス
A0〜A9上のアドレス信号10ビットa0〜a9によって、RAM1
およびRAM2内の所定のアドレスが選択され、そこにバス
D0〜D7上のデータd0〜d7が4ビットづつ分割されて入
力、あるいは、そこから4ビットづつデータバスD0〜D7
に出力される。
送受信情報入出力部IX(第11図(a)〜(c)参照) 送受信情報入出力部は、送信時μ−COMから出力される
8ビット毎の符号化パラレルデータ、あるいはプロトコ
ル時μ−COMから出力される8ビット毎のパラレルデー
タを相手装置に送出するため、μ−COMから出力される
8ビット毎のパラレルデータをシリアルにモデムに出力
する一方、受信時、相手装置から送られてくるシリアル
データをμ−COMに入力するため、8ビット毎のパラレ
ルデータに変換して出力する部分で、ラッチ回路RCH2
RCH4、シフトレジスタSR2、8進カウンタCT2、フリップ
フロップFF、ゲート回路GT2〜GT6から構成されている。
ラッチ回路RCH2には、8本のデータバスD0〜D7およびラ
イトストローブ信号線WS1が接続されており、CPUから信
号線WS1上にライトストローブ信号wsが出力されたと
き、データバスD0〜D7上のデータd0〜d7をラッチし、シ
フトレジスタSR2の8個の入力端子P0〜P7に出力する。
シフトレジスタSR2には、モデムから出力される受信デ
ータrxdを受け入れるための信号線RXDモデムから出力さ
れる転送クロックclkmを受け入れるための信号線CLKMお
よびゲートGT3から出力されるパラレルロード信号plを
入力する信号線が接続されている。また、そのパラレル
データ出力端子Q7からはモデムに、送信データtxdを出
力するための信号線TXDが接続されており、送信時パラ
レルロード信号plが入力されたとき、転送クロックclkm
の立ち上がりでラッチ回路RCH2のデータd0〜d7をシフト
レジスタSR2内に取り込むと同時に、転送クロックに同
期してQ7端子からモデムに、シリアルにそのデータを出
力する。
ラッチ回路RCH3は、トライステート出力付きラッチ回路
で構成されており、そこにはリードストローブ信号線RS
1、データバスD0〜D7およびゲートGT2から出力されるラ
ッチストローブrcを入力する信号線が接続されており、
受信時、ラッチストローブrcが入力したとき、その立ち
上がりでシフトレジスタSR2に入力した8ビットのデー
タd0〜d7をラッチ回路RCH3に取り込み、リードストロー
ブrs1が入力したとき、そのデータd0〜d7をデータバスD
0〜D7上に出力する。
ラッチ回路RCH4はライトストローブws2の入力に応じ
て、そのときCPUからデータバスD0、D1上に出力される
信号d0、d1をセットし、夫々ゲートGT3、GT4に出力す
る。
カウンタCT2は転送クロックclkmを8個計数する毎にキ
ャリcをゲートGT2、GT3およびフリップフロップFFに出
力する。フリップフロップFFはカウンタCT2がキャリc
を発生したとき、次の転送クロックclkmの立ち上がりで
セットされ、後述する割込要求信号intcあるいはintg
発生するためr信号を発生する。ゲートGT4はラッチ回
路RCH4が割込許可信号iを発生しているとき、信号rの
発生に基づき割込要求信号intcあるいはintgをCPUに出
力する。
CPUには1本の信号線INTを介して他の入出力装置からも
割込要求信号が入力するので、それらの割込要因と区別
するためのゲートGT6が設けられている。即ち、CPUは周
期的にリードストローブrs2を発生し、信号rをデータ
バスD0からCPUに取り込むことにより、そのとき発生す
る割込要求が、送受信情報入出力部IXからの割込要求で
あることを弁別している。従って、各割込要求に対して
各信号線を用意した場合にはこのゲートGT6は不要とな
る。
次に、その動作を送信モードおよび受信モードの場合に
ついて夫々う第11図(b)および第11図(c)のタイミ
ングチャートを参照して説明する。
〔送信モード〕
送信時、第11図(b)に示すように、CPUからデータバ
スD0、D1上に出力される信号d0、d1がライトストローブ
ws2により、ラッチ回路RCH4にラッチされる。この結
果、ラッチ回路RCH4からは送信モード信号tx/▲▼
=論理「1」および割込許可信号i=論理「1」が出力
される。
カウンタCT2は転送クロックclkmを8個計数し、その値
が7になったとき、キャリcを発生する。
このキャリcの発生により、フリップフロップFFは次の
転送クロックclkmの立ち上がりでセットされ、信号rを
アンドゲートGT4に出力する。従って、ゲートGT4からCP
Uには割込要求信号intcが出力される。またこのキャリ
cは、ゲートGT3からパラレルロード信号plとしてシフ
トレジスタSR2に入力する。
シフトレジスタSR2はパラレルロード信号plの入力によ
り、次の転送クロックclkmの立ち上がりでラッチ回路RC
H2のデータd0〜d7を取り込む。このデータd0〜d7は転送
クロックclkmにより、シフトされ、Q7端子からシリアル
に1ビットづつモデムに出力される。
CPUはゲートGT4から出力される割込要求信号intcを受け
付けると、次の8ビットのデータd0〜d7をデータバスD0
〜D7上に出力すると共に信号線WS1上にライトストロー
ブws1を出力する。
この結果、ラッチ回路RCH2はライトストローブws1の立
ち上がりでデータd0〜d7をラッチする。これと同時に、
フリップフロップFFはリセットされる。
転送クロックclkmが8個入力したとき、シフトレジスタ
SR2内のデータd0〜d7は、全てのモデムに出力されると
共に、再びカウンタCT2からのキャリcによりパラレル
ロード信号plが発生し、ラッチ回路RCH2のデータをシフ
トレジスタSR2に取り込むと同時に、前述同様1ビット
づつモデムに出力する。
このようにして送受信情報入出力部IXは、CPUから出力
される8ビット毎のパラレルデータをシリアルデータに
変換して連続的にモデムに出力する。
ところで、CPUは割込要求信号intcを受け入れてから、
カウンタCT2が次のキャリcを出力する迄に、データバ
スD0〜D7上に8ビットのデータおよびライトストローブ
ws1を出力すれば良い訳であるが、もし、CPUの処理速度
が非常に速く、割込要求信号intcを受け入れてから転送
クロックclkm1ビット以内にデータd0〜d7、およびライ
トストローブws1を出力するこができれば、ラッチ回路R
CH2を省略することができる。従って、この例は転送ク
ロックclkmが極めて速い場合あるいはCPUの処理速度が
非常に遅い場合に有効である。
〔受信モード〕
受信時には、第11図(c)に示すように、CPUから出力
される信号d0、d1およびライトストローブws2により、
ラッチ回路RCH4は受信モード信号tx/▲▼=論理
「0」および割込許可信号i=論理「1」を出力する。
カウンタCT2は前述同様転送クロックclkmを8個計数
し、計数値が7になったときキャリcを出力する。
このキャリcはゲートGT2およびフリップフロップFFに
入力する。
従って、ゲートGT2からは、図示のタイミングで、ラッ
チストローブrcが発生し、その立上りで、そのときシフ
トレジスタSR2にシフトインされたデータをラッチ回路R
CH3にラッチする。
シフトレジスタSR2には転送クロックclkmに同期して常
時モデムからデータが連続的に1ビットづつ入力してい
る。
従って、シフトレジスタSR2内のデータがラッチ回路RCH
3にラッチされた後、シフトレジスタSR2には転送クロッ
クclkmに同期して次のデータd0〜d7が順次シフトインさ
れる。
シフトレジスタSR2にデータd7がシフトインされ、その
出力端子Q0〜Q7にデータd0〜d7が現われるタイミング
で、カウンタCT2からキャリcが出力する。これにより
ゲートGT2はラッチストローブrcを発生し、そのデータd
0〜d7をラッチ回路RCH3にラッチする。また、このとき
フリップフロップFFがセットされ、割込要求信号intg
CPUに出力する。
CPUはこの割込要求信号intgを受けて、再びリードスト
ローブrs1を出力し、ラッチ回路RCH3から出力されるデ
ータd0〜d7を取り込む。
このようにして、送受信情報入出力部IXでは、モデムか
ら出力されるシリアルデータを8ビットのパラレルデー
タに変換してCPUに出力する。
このとき発生するリードストローブrs1も送信モードに
おけるライトストローブws1と同様、次のラッチストロ
ーブrcが発生するまでの期間内であればどこで発生して
も良い。また、もしCPUの処理速度が速く、割込要求信
号intgを受け付けてから転送クロック1ビット内にリー
ドストローブrs1を出力することができれば、ラッチ回
路RCH3は不要となる。従って、この例は転送クロックが
極めて速い場合あるいはCPUの処理速度が非常に遅い場
合に有効であると言える。
制御信号入力部X(第12図参照) 制御信号入力部は、原稿読取部I、受信画記録部IV、モ
デムMDM、網制御部NCU、操作表示部IOP等の入出力装置
から出力される検出信号あるいは状態信号等の信号をCP
Uに取り込む部分で、マルチプレクサMLPで構成されてお
り、CPUとはデータバスD0、D1、アドレスバスA0、A1
信号線IOS7を介して接続されている。
CPUからは定期的に入出力セレクト信号ios7およびアド
レス信号a0、a1が出力され、それらの信号に基づいて選
択されるマルチプレクサMLPの端子に入力している信号
をデータバスD0あるいはD1上に出力する。
制御信号出力部XI(第13図参照) 制御信号出力部は、原稿読取部Iあるいは受信画記録部
IVの副走査用パルスモータに相励磁信号を出力するため
のラッチ回路RCH5、RCH6と、原稿読取部I、受信画記録
部IV、モデムMDM、網制御部NCU、操作表示部IOP等の入
出力装置に操作信号あるいは表示信号等を出力するため
のアドレサブルラッチ回路ARCHとから構成されており、
CPUとはアドレスバスA0〜A4、A6、信号線WS3、WS4、IOS
0を介して接続されている。
CPUからライトストローブws3が出力されたとき、ラッチ
回路RCH5はアドレスバス上の信号a0、a2、a4、a6をラッ
チし、その信号を原稿読取部Iに出力して後述するよう
にパルスモータの相励磁を行う。また、CPUからライト
ストローブws4が出力されたときは、ラッチ回路6がそ
のときアドレスバス上に出力されている信号a0、a2
a4、a6をラッチし、受信画記録部IVのパルスモータの相
励磁を行う。
CPUから入出力セレクト信号ios0が出力されたとき、ア
ドレサブルラッチ回路ARCHはアドレスバスA0上の信号a0
をラッチし、アドレスバス上の信号a1〜a3に基づいて選
択される出力端子から所定の入出力装置にそのラッチ信
号a0を出力する。
本実施例のファクシミリ装置は大略以上のように構成さ
れ、送信モードにおいては第14図の包括動作フローで示
す処理が、また、受信モードにおいては第15図の包括動
作フローで示す処理がCPUにより実行される。
次に、その処理の詳細を送信モードおよび受信モードの
場合について以下説明する。
送信モード CPUが第14図に示した処理を実行するためには、以下に
述べる仕事A〜Eの時間割振りを考慮する必要がある。
このため、CPUは各割込要求に応じて各仕事A〜Eを時
分割で実行している。
即ち、送信時CPUには、前述した送受信情報入出力部IX
から発生する割込要求信号intcの他にタイミング信号発
生部VIから発生する同期信号s1による割込要求信号in
ta、同期信号s2による割込要求信号intb、同期信号s3
よる割込要求信号intdが信号線INTを介して入力する。
その割込要求信号inta〜intdに応じて仕事A〜Dを行な
うときの優先順位はA>B>C>Dの順であり、常時は
仕事Eを実行している。
以下、CPUが行なう仕事A〜Eの概略を第16図の画デー
タ処理経路図を参照して説明する。
〔仕事A〕
割込要求信号intaによる割込要求がかかると、CPUは仕
事Aを実行する。
その仕事内容は、情報記憶部VIII RAMの後述する画デー
タを記憶するラインバッファエリア(RBFエリア)Iあ
るいはIIが空状態であることを表すメモリ空フラグMEF
IあるいはIIがワーキングエリア(WKエリア)にセット
されていれば、そのフラグMEF IあるいはIIをリセット
すると共にデータ取込フラグDRF IあるいはIIをセット
する。また、メモリ空フラグMEF IあるいはIIがリセッ
トされていれば、データ取込フラグDRF IあるいはIIを
リセットすることである。
このデータ取込フラグDRF IあるいはIIは以下に述べる
仕事B、Dを行なう際に参照される。
〔仕事B〕
割込要求信号intbによる割込要求がかかると、CPUは、
上記データ取込フラグDRF IあるいはIIがセットされて
いた場合にのみ、その割込要求を受け付け、原稿読取部
Iの副走査用パルスモータを1ステップ進める仕事Bを
実行する。
但し、副走査線密度によって、その仕事を行うタイミン
グが多少異なり、副走査線密度7.7本/mmの場合は、フラ
グDRFがセットされているとき、割込要求信号intbの1
つ置きに割込要求を受け付け、1ライン8ステップの副
走査を行なう。副走査線密度3.85本/mmの場合は、フラ
グDRFがセットされているとき、信号intbの発生毎に割
込要求を受け付け、1ライン16ステップの副走査を行な
う。
その仕事内容の詳細については後述する。
次に、仕事Cについて説明する前に、先に仕事Dおよび
Eについて説明する。
〔仕事D〕
割込要求信号intdによる割込要求がかかると、CPUは仕
事Dを実行する。
その仕事の内容は第16図に示すように、データ取込フラ
グDRF IあるいはIIがセットされている場合に、原稿読
取部Iで読み取られた画データを画情報入力部IIから8
ビット単位でCPUを経由して情報記憶部VIII RAMのライ
ンバッファエリア(RBFエリア)IあるいはIIに貯える
ことである。但し、以上は副走査線密度7.7本/mmの場合
であって、副走査線密度3.85本/mmの場合はCPUは信号in
tdによる割込要求も受け付け、信号intdによる割込みに
よって1ライン分のデータを取り込み、前ラインとの論
理処理を行なってラインバッファエリア(RBFエリア)
IあるいはIIに貯える。
データの取り込み終了後はメモリフルフラグMFF Iある
いはIIをセットする。
〔仕事E〕
これは通常CPUが実行している仕事で、上記メモリフル
フラグMFF IあるいはIIがセットされていれば、それを
リセットし、第16図に示すように、ラインバッファエリ
ア(RBFエリア)から仕事Dによって貯えられたデータ
を8ビット単位で取り込み、コード化したのち、情報記
憶部VIIIの後述するFIFOエリアに貯える。1ライン分の
コード化処理が終了したときメモリ空フラグMEF Iある
いはIIをセットする。
〔仕事C〕
割込要求信号intcによる割込要求がかかると、CPUは仕
事Cを実行する。
その仕事内容はFIFOエリアに貯えられたコード化データ
を8ビットづつ順次送受信情報入出力部IXに出力するこ
とである。
第17図は、副走査線密度3.85本/mmの場合における各仕
事A〜Eのタイムチャートの一例を示したもので、CPU
がラインバッファエリア(RBFエリア)から8ビットづ
つデータを取り込み、コード化を行なう仕事Eを実行し
ている間に同期信号s1およびs3に基づく割込要求信号in
taおよびintbがかかると、先ずデータ取込フラグDRF I
あるいはIIをセットあるいはリセットする仕事Aを実行
し、そのあと原稿副走査用パルスモータを1ステップ進
める仕事Bを実行し、仕事A、B完了後再び仕事Eに戻
る。その間、送受信情報入出力部IXではコード化データ
をシリアルにモデムに出力しており、前述したように8
ビットのデータをモデムに出力する毎に割込要求信号in
tcを発生する。
この割込要求信号intcがCPUに入力すると、CPUは仕事E
を中断してFIFOエリアのコード化8ビットデータを送受
信情報入出力部IXにセットする仕事Cを実行し、再び仕
事Eに戻る。
同期信号s2に基づく割込要求信号intdがかかると、原稿
読取部Iで読み取った画データを8ビットづつラインバ
ッファエリア(RBFエリア)に貯える仕事Dを実行し、
1ライン分の画データを全てラインバッファエリア(RB
Fエリア)に貯えるまで仕事Eを中断する。
勿論、この間もコード化データを送受信情報入出力部IX
に出力する仕事Cは絶えまなく実行されており、従っ
て、モデムMDMにはデータが途切れることなく出力され
る。
即ち、FIFOエリア容量はコード化処理スピード、スキャ
ナスピード、モデムレイトにより決まり、データをモデ
ムに途切れることなく送出するため最小伝送時間を維持
するに必要なビット数以上にとってあり、本実施例の場
合多少の余裕をもたせて256ビットにしている。
仕事Dがひとまず完了すると、CPUは再び仕事Eに戻
る。次に同期信号s2に基づく割込要求信号intdがかかる
と、原稿読取部Iで読み取った画データをラインバッフ
ァエリア(RBFエリア)に貯える際、先に貯えた画デー
タも同時に取り出し、その論理和を取りラインバッファ
エリア(RBFエリア)に貯えている仕事Dを行なう。
次に、以上に説明した仕事の更に詳細な動作手順を第18
図以下に説明する。
第18図(a)は、原稿読取部Iの副走査用パルスモータ
を1ステップ進める仕事Bの動作手順を示したものであ
る。
この仕事Bは前述した通り、ラインバッファエリア(RB
Fエリア)にデータの取り込みが可能になったとき、一
定周期で発生する同期信号s2に基づいて行われる。
CPUが割込要求信号intbを受け付けると、それまで実行
していた仕事DあるいはEを中断し、それまでにCPU内
の各カウンタ、レジスタ等に入っていたデータをRAMの
ワーキングエリア(WKエリア)に退避させる。
次に、パルスモータ励磁パターンをワーキングエリア
(WKエリア)からCPU内にもってきてセットする。
本実施例の場合、パルスモータの相励磁は1−2層励磁
方式を採用しており、前述第13図の制御信号出力部XIで
説明した通り、アドレス信号a0、a2、a4、a6をパルスモ
ータの相励磁信号として用いている。
従って、システムスタート時にはパルスモータ相励磁パ
ターン、例えば「11100000」をワーキングエリア(WKエ
リア)にセットしておき、この仕事Bを実行する毎にそ
のパターンをCPU内に取り込み、1ビット循環したの
ち、アドレスバスA0、A2、A4、A6を介して制御信号出力
部XIに出力すると共にそのパターンを再びワーキングエ
リア(WKエリア)に戻す。
この結果、第18図(b)に示すように、仕事Bを実行す
る毎に、パルスモータ相励磁パターンは1ビットづつ循
環し、その出力a0、a2、a4、a6は第18図(c)に示す如
く変化し、パルスモータを1ステップづつ駆動すること
ができる。
この仕事Bを実行したあとは再び以前に行なっていた仕
事に戻る。
第19図(a)は仕事Dにおける原稿読取部Iで読み取っ
た画データを画情報入力部IIから情報記憶部VIIIのライ
ンバッファエリア(RBFエリア)に転送するためのフロ
ーで、前述した2ラインOR処理を行なわない場合のフロ
ーチャートである。
本実施例においては、B4サイズを対象としたので、1ラ
イン2048ビットの画素データを取り扱う場合について説
明しているが、1ラインのビット数はこれに限定される
ものではない。
2048ビットは8ビット/バイトなので256バイトで表現
できる。
ラインバッファエリア(RBFエリア)としては、第10図
で説明した1K×4ビット2個、即ち1K×8ビットのRAM
の16384番地から16896番地までを使用する。即ち、これ
をヘキサデシマルコードで表現して、第19図(b)に示
すように、ラインバッファ(以下、単にRBFと略記す
る)エリアIは4000番地から40FF番地、RBFエリアIIは4
100番地から41FF番地までを使用する。
また、FIFOエリアとしては、RAMの4200番地から42FF番
地、ワーキングエリア(以下、単にWKエリアと略記す
る)としては、RAMの4300番地から43FF番地までを割当
てている。
WKエリア内には各種フラグ、書込、読出時のアドレス等
がストアされ、以下のフローチャートを説明するに当っ
ては、その各種初期設定が既になされ、WKエリアにスト
アされているものとする。
第19図(a)のプログラムがCPUにより実行されると、C
PUはRBFエリアIあるいはIIにデータの入力が可能か否
かWKエリア内にストアされているフラグを調べ、RBFエ
リアの1つが空になってデータ入力が可能な場合には、
WKエリア内にストアされている、RBFエリアにデータを
書込むべきアドレスをCPU内のアドレスレジスタADRにセ
ットする。
次に画情報入力部IIより8ビット毎のデータをCPUからR
BFエリアのそのアドレスに転送し、アドレスレジスタAD
Rに1を加える。この動作を1ラインにつき256回行う
と、16ビットのアドレスレジスタの下位8ビットが0に
なる。つまり、このときRBFエリアには1ライン分の画
データが記憶されることになるので、そのRBFエリアが
フル(満杯)になったことを示すメモリフルフラグMFF
をWKエリアにセットする。
副走査線密度7.7本/mmの場合は、以上のようにして1ラ
イン分の画データを所定のRBFエリア内に格納する。
副走査線密度3.85本/mmの場合は第20図(a)、(b)
のプログラムに基づいて2ライン分の画データの論理和
を取り1ライン分の画データとして所定のRBFエリアに
格納する。
即ち、奇数ラインの画データの場合は第20図(a)のフ
ローチャートで示すように、前述第19図(a)の場合と
全く同様にして、1ライン分の画データを、例えばRBF
エリアIに格納する。
次に、偶数ラインの画データを8ビットづつ取り込むと
きに、第20図(b)のフローチャートで示すように、先
にRBFエリアIに格納した奇数ラインの画データも8ビ
ットづつ取り出し、CPU内で論理和を取り改めてRBFエリ
アI内に入力していくことにより、OR処理した1ライン
分の画データをRBFエリアIに格納する。
次に、このようにして、RBFエリア内に格納された画デ
ータを取り出し、ランレングスコード化して、FIFOエリ
アに貯える仕事Eのフローを第21図乃至第25図を参照し
て説明する。
本実施例では、ランレングスコード化をモデファイドホ
フマン方式(Modified Huffman Coding Method)により
行っている。勿論他のコード化方式を採用しても良いこ
とは言う迄もない。
モデファイドホフマン方式の場合には、そのコードはラ
ンレングスに応じてメイクアップコードとターミネーシ
ョンコードに分かれている。
即ち、ターミネーションコードは下記の表1に示すよう
に0〜63までのランレングスに応じたコードであり、メ
イクアップコードは表2に示すように64の整数倍のラン
レングスに応じたコードである。また、同期コードEOL
は表3に示すように11個の「0」と最後に「1」が付加
されたコードである。
また、上記表からも分るように、各ランレングスコード
は更に「白」を表現するWHITEコードと、「黒」を表現
するBLACKコードに分れている。
ところで、ターミネーションコードを作成するため0〜
63までのランレングスをT、メイクアップコードを作成
するためのランレングスを64×M(M=0、1、2、3
… …)と表現すれば、全てのランレングスRLは、RL=
64×M+Tで表現することができる。
従って、1ライン分の画データから順次このT、Mを見
つけて取り出し、そのT、Mに基づいてROMに記憶され
ているテーブルから所定のコード化データを取り出し、
これをFIFOエリアに順次貯えて行くことにより、1ライ
ン毎のランレングスコード化を行なうことができる。
ROM内のテーブルは、1つのコード化データを取り出す
ためのデータブロックが、3バイトで構成され、その第
1バイト目には、その4ビット分を使用してコードレン
グスが、その第2及び第3バイト目にはランレングスコ
ード化データが記憶されている。
即ち、前記表からも明らかなように、各コードレングス
は夫々異なるので、あるT、Mに応じてテーブルから所
定のランレングスコードを取り出すとき、第2、第3バ
イトのうちどこまでが有効データかを第1バイト目のコ
ードレングスにより識別して取り出すようにしている。
勿論、テーブルの構成法としてはこれに限定されるもの
ではなく、例えば、前記表からも明らかなようにコード
レングスが8ビット以上のランレングスコードもその9
ビット目以上は「0」となっているから、1つのデータ
ブロックを2バイトで構成し第1バイト目にはコード化
データを、第2バイト目にはランレングスコードを入れ
ておくことにより、T、Mに応じて所定のランレングス
コードを取り出すようにすることもできる。
ところで、ライン毎のコード化を行なう際、同期コード
の後には必ずWHITEコードを出す約束になっている。即
ち、ラインの最初の参照カラーは「白」と決めてある。
従って「黒」画素のコード化から始まる場合には、ラン
レングス0のWHITEコードを伝送する。
第21図は、CPUが通常行っている仕事Eのうち、RAMのRB
Fエリアから画データを取り出し、ランレングスを得る
ためのフローを示したものである。
先に述べた通り、この仕事Eも時分割で行なわれるの
で、この仕事に入る時、CPUは、先ず、RBFエリアから8
ビットの画データを取り出すべきアドレスをWKエリアか
らもってきて、CPU内のアドレスレジスタADRにセットす
る。
続いて、トータルコードレングスカウンタTCLCに96の補
数、ビットカウンタBTC Iに8、Tカウンタに64の補
数、Mカウンタに0をセットする。BTC IはRBFエリアか
ら取り出した8ビットの画データ内に変化点が存在する
場合、その変化点を見つけ出すため、ビット処理を行う
とき用いられる8進カウンタである。Tカウンタは、タ
ーミネーションコードテーブルを引くときの0〜63まで
のランレングスTを得るための8ビット構成のカウンタ
で最初に64の補数即ち256−64がセットされる。Mカウ
ンタはメイクアップコードテーブルを引く際の前述Mを
計数するための8ビット構成のカウンタである。尚、ト
ータルコードレングスカウンタTCLCについては後述す
る。
次に、CPUのアキュームレータACCに取り込んだ8ビット
の画データが全て「0」即ち「白」画素データであるか
否かをプログラムステップJST1で判断する。
ステップJST1における判断結果がNOであればビット処理
に移る。即ち、アキュームレータACCに取り出した8ビ
ット画データに「黒」画素情報が含まれていれば、ACC
にACCの内容を加えることにより8ビット画データを1
ビットシフトする。
その結果キャリが発生したか否か、即ち、「白」画素デ
ータから「黒」画素データに移る変化点をステップJST2
で調べ、その判断結果がYESであれば「白」のランレン
グス計数を終了して、後述する第22図に示す、テーブル
から所定のコード化データを取り出すためのフローに移
行する。
例えば、1ラインの最初の「黒」画素データが存在する
場合はTカウンタは0のまま、ステップJST1からステッ
プJST2を経て第22図のコード化データを取り出すフロー
に移行する。
アキュームレータACCに取り出された8ビット画デー
タ、即ち、1バイトのデータの最初が「0」であれば、
JST2での判断結果はNOとなり、Tカウンタに1を加え
る。即ち、1バイトデータの「白」のランレングスを計
数する。
その結果、Tカウンタからキャリが発生したか否か、即
ち、Tカウンタに1ビットを加えたとき合計加算数が64
ビットに達したか否かをステップJST3で判断する。
このステップJST3はラインの最初の「白」ランレングス
を計数する場合には関係ないが、次に「黒」のランレン
グスコード化処理を実行し、再びこのフローで「白」の
ランレングス計数を行う際、関係して来る。
即ち、以下の説明から次第に明らかとなることである
が、アキュームレータACCに取り込まれた8ビット画デ
ータの途中に変化点がある場合、当然次のランレングス
計数はその残りの分の計数処理を先ず行ったのち、次の
1バイトをRBFエリアからもって来て計数処理を行なう
ようになる。従って、Tカウンタには8ビット以下の端
数が入って来るので、ビット処理を行っている最中、T
カウンタに1を加えたとき、Tカウンタに入力した合計
ビット数が64を超えキャリが発生する場合が生じる。
ステップJST3で、そのキャリが発生すれば、メイクアッ
プコード作成のためのMカウンタに1を加え、Tカウン
タを初期値、即ち、256−64にセットしたのち、BTC Iに
1ビット計数処理が終了したことを記憶しておくため、
BTC Iから1を引く。
Tカウンタに1を加えてもキャリが発生しなければ、直
ちにビットカウンタBTC Iから1を引き、BTC Iが「0」
になったか否かをステップJST4で判断する。
このステップJST4もステップJST3の場合と同様、8ビッ
ト以下の端数処理を行なう場合に関係して来る。
端数処理が終らないうちは上記動作を繰り返し、変化点
が存在すればコード化データを取り出すフローに移行
し、Tカウンタに合計64ビット入れば、Mカウンタに1
を加えTカウンタに初期値、即ち、64の補数をセットす
る。
ステップJST4の判断結果がYES、即ち、ビットカウンタB
TC Iが0となれば端数分のビット処理が終了したのでバ
イト処理に入る。
バイト処理は、ステップJST1の判断結果がYESの場合に
行なわれる。
即ち、1バイトデータが全て0であれば、Tカウンタに
8を加え、Tカウンタからのキャリの発生を調べる。
その結果、キャリの発生があれば、Tカウンタにおける
端数分を考慮した初期設定を行なう。即ち、Tカウンタ
の下3桁はそのままにして、上の桁に64の補数をセット
し、Mカウンタに1を加える。
Tカウンタにおけるキャリの発生がなければ、次の1バ
イトデータをRFBエリアからアキュームレータACCに取り
込むため、RFBエリアのリードアドレスをインクリメン
トする。
前述した通り、1ライン分の画データはRAMの4000〜40F
F番地、あるいは4100〜41FFのRFBエリアに記憶されてい
るので、上記1バイトデータをそのRFBエリアから取り
出したとき、そこで1ライン分が終る場合がある。これ
を調べるため、RFBエリアのリードアドレスをインクリ
メントしたとき、そのアドレスレジスタからキャリが発
生したか否かをステップJST6で判断する。
判断結果がNOであれば、以上の動作を繰り返す。YESで
あれば、RFBエリアから1ライン分の画データが全て取
り出され、そのランレングス計数処理が終了したことに
なるので、テーブルからWHITEコードを取り出すフロー
に移行する。
第22図(a)、(b)は、そのランレングス計数結果に
基づいてテーブルからWHITEコードを取り出すためのフ
ローチャートである。
先ず、メイクアップコードの要否を調べる。即ち、Mカ
ウンタの内容を調べステップJST7でM=0か否かを判断
する。
その判断結果がYESであれば、メイクアップコードの作
成は不要なので、直ちにターミネーションコード作成に
入る。
即ち、第21図のフローでTカウンタにストアされた値T
を基に、テーブルを引き所定のブロックデータを取り出
す。
前述したように、このとき取り出されるブロックデータ
は、3バイト構成で、第1バイトにはそのコードレング
ス、第2、第3バイトにはWHITEターミネーションコー
ドが入っている。
そこで先ず、このコードレングスをコードレングスレジ
スタCLRに入れ、これをトータルコードレングスカウン
タTCLCに加える。
このトータルコードレングスカウンタTCLCはフイルビッ
ト発生の要否を判断するために必要となる。即ち、前述
したように、1ライン分のコード化データを伝送すると
き、最小伝送時間を保証するため、1ラインを所定ビッ
ト数例えば、96ビット以上にして伝送しなければならな
い。このため、1ライン分の画データのコード化圧縮率
が高い場合には、ワイルビットを付加する必要がある。
そこで、ランレングスに応じてコード化データを作成す
る毎に、そのコードレングスを累計し、1ライン分のコ
ードレングスを監視している。
このトータルコードレングスカウンタTCLCには、第21図
のフローを実行する際、96の補数がセットされる。
ステップJST8での判断結果がYESであればフイルビット
発生は必要ないので、ノンフイルフラグNFFを立てる。
テーブルから取り出したコード化データは1ビットづつ
RAMのFIFOエリアに転送される一方、そのデータが8ビ
ット転送される毎にFIFOエリアから送受信情報入出力部
IXへの出力が可能となる。
前述したように、FIFOエリアとしては、RAMの4200番地
以下32バイトが使用され、FIFOが機能するためには更
に、そこに1バイトデータを書き込む際のアドレスを記
憶するライトアドレスレジスタWAR、1バイトデータを
読み出す際のアドレスを記憶するリードアドレスレジス
タRAR、コード化データを1ビットづつ書き込む際1バ
イトのデータのうち何ビット目までが書き込まれたかを
記憶するビットカウンタBTC IIが必要となる。
これらの構成要素の共同作業によって、コード化データ
はFIFOエリアの所定のライトアドレスに順次書き込まれ
て行き、また、FIFOエリアに書き込まれたデータは所定
のリードアドレスから送受信情報入出力部IXに1バイト
づつ読み出されて行く。
ライトアドレス及びリードアドレスは0〜32を絶えず循
環し、FIFOエリアにはエンドレスにデータの書き込み及
び読み出しが行なわれる。
但し、このときの条件として、FIFOエリアに書き込まれ
たデータを破壊しないため、(1)ライトアドレスがリ
ードアドレスを追い越してはならない。また、FIFOエリ
アを空にしないため、(2)ライトアドレスはリードア
ドレスに追い越されてはならないと云う2つの条件があ
り、この2つの条件が満足されなくなると本実施例は意
味をなさなくなる。言い換えれば、本実施例において
は、上記2つの条件が必ず満足されるように構成されて
いる点に重要なポイントがある。
さて、ステップJST9ではFIFOエリアの所定のアドレスに
コード化データが現在書き込まれつつあるか否かを判断
し、書き込み中の場合にはテーブルから取り出したコー
ド化データの次の1ビットをFIFOエリアに書き込む。
ステップJST9での判断結果がYES、即ち、そのアドレス
にはまだ1ビットも書き込まれていない場合はステップ
JST10でリードアドレスとライトアドレスが一致してい
るか否か判断する。
その判断結果がYES、即ち、リードアドレスがライトア
ドレスに一致していれば、そのアドレスからデータが読
み出されるまでデータの書き込みを禁止してデータの破
壊を防ぐ。
FIFOエリアへの書き込みが可能になると、コード化デー
タを1ビット転送し、ビットカウンタBTC IIから1を引
く。
ステップJST11でビットカウンタBTC IIが0になったか
否か、即ち、FIFOエリアの所定のアドレスにデータ8ビ
ットが入ったか否かを判断する。
その判断結果がNOならば転送したビット数を監視するた
めにコードレングスレジスタCLRから1を引く。
ステップJST12で、そのコードレングスが0になったか
否か、即ち、コード化データが全てFIFOに転送されたか
否かを判断する。
その判断結果がNO、即ち、テーブルから取り出したコー
ド化データが未だ全てFIFOエリアに転送されていなけれ
ば、再びそのコード化データを1ビットFIFOエリアに転
送する上記処理を繰り返す。
このとき、ステップJST11の判断結果がYES、即ち、FIFO
の所定のアドレスにデータが8ビット入った場合には、
ビットカウンタBTC IIを8にセットし、ライトアドレス
レジスタWARに1を加えて、ライトアドレスを更新す
る。
前述したように、FIFOエリアにはエンドレスにデータの
書き込み、読み出しが行なわれるので、FIFOエリアの最
終アドレスにデータの書き込みを行なったならば、次の
データはFIFOエリアの先頭アドレスに書き込まなければ
ならない。
このため、ライトアドレス更新の際、ステップJST13で
ライトアドレスレジスタWARのオーバーフローを判断
し、もし判断結果がYES、即ち、オーバーフローがあれ
ば、ライトアドレスレジスタWARに先頭アドレスをセッ
トする。判断結果がNOならば、そのままコードレングス
レジスタCLRから1を引く。
次に、ステップJST14で、コードレングスレジスタCLRが
0になったか否か、即ち、コード化データの転送が全て
終了したか否かを判断する。
その判断結果がNO、即ち、まだ終了していない場合は、
次のデータの書き込みが可能か否かをステップJST10で
判断し、上記処理を繰り返す。テーブルから取り出した
コード化データの転送が全て終了した場合は、Tカウン
タに初期値をセットする。
次に、ステップJST15でメモリ空フラグMEFがセットされ
ているか否かを判断する。
このフラグMEFは、前述第21図に示した、RBFエリアから
「白」の画データを取り出し、ランレングスを計数する
フローで、丁度その画データ1バイトを取り出した時点
で、1ライン分の画データの取り出しが終了したとき、
セットされる。
従って、1ライン最後のコード化データがFIFOエリアに
転送されれば、ステップJST15における判断結果がYESと
なり、同期コードEOL発生のフローに移行する。
一方、ステップJST15における判断結果がNOであれば、
次は「黒」の画データをRBFエリアから取り出し、ラン
レングス計数するフローに移行する。
以上は、Mカウンタが0の場合の動作説明であるが、M
カウンタが0でない場合、即ち、メイクアップコードを
作成する必要がある場合は、Mカウンタの内容Mをアド
レスとしてテーブルを引く第22図(b)に示すフローに
移行する。
それ以降の動作はターミネーションコード作成の場合と
同様で、そのコードレングスをコードレングスレジスタ
CLRにセットし、更にそのコードレングスをトータルコ
ードレングスカウンタTCLCに加え、キャリの発生を見
て、発生した場合にはフラグNFFを1にセットし、発生
しなければそのままビットカウンタBTC IIが0か否かを
チェックする。
その結果、ビットカウンタBTC IIが0でFIFOエリアのそ
のアドレスに初めてコード化データを転送する場合に
は、そのアドレスにデータの書き込みが可能か否かをチ
ェックし、書き込みが可能になるまで待機する。また、
そのアドレスは既にコード化データの転送が行なわれて
いる場合には、直ちに、次の1ビットをFIFOエリアに転
送する。
その間、ビットカウンタBTC IIを用いてFIFOエリアに8
ビット転送されたか否かをチェックし、またコードレン
グスレジスタCLRを用いて、そのときのコード化データ
が全てFIFOエリアに転送されたか否かをチェックしてい
る。
FIFOエリアにコード化データが8ビット転送された場
合、即ち、FIFOエリアの所定アドレスが所定の1バイト
データで満された場合は、次のアドレスにコード化デー
タを転送するため、ライトアドレスの更新を行なう。
このとき、先に転送したデータがFIFOエリアの最終アド
レスの場合には、次のデータをFIFOエリアの先頭アドレ
スに転送しなければならないので、ライトアドレスレジ
スタに再び先頭アドレスをセットし直す。
Mカウンタの内容Mに基づいて、テーブルから取り出さ
れたメイクアップコード化データのFIFOエリアへの転送
処理が終わらないうちは以上の処理を繰り返し、終了し
た場合は、前述第22図(a)に示したターミネーション
コード化データの転送処理を実行する。
このようにして、「白」の画データの圧縮化処理が終了
すれば、今後は「黒」の画データの圧縮処理に入る。
第23図は、そのために、「黒」ランレングスを計数し
て、T、Mを取り出すためのフローである。
このフローに入る場合は必ず前述した第21図のフローを
実行した後なので、各レジスタ、カウンタにはそれまで
に実行したフローに基づく所定の値が入っている。
即ち、Tカウンタには初期値、Mカウンタには0、ビッ
トカウンタBTC Iには、第21図のフローを実行したとき
の残りの端数ビット、CPUのアキュームレータACCには、
それに対応する「黒」の画データが入っている。
更に正確には、第21図のフローで「白」のランレングス
の計数を終了したとき、RBFエリアからアキュームレー
タACCに転送された8ビットの画データのうちの「黒」
の画データは1ビットだけシフトアウトされ、残りはそ
のままの状態でアキュームレータACC内に保持されてい
る。また、8ビットの画データから「白」画素データを
取り除いた残り、即ち、「黒」画素データのビット数
は、ビットカウンタBTC I内に記憶されている。
従って、第22図のフローを実行して、このフローに移行
したときには、先ず、Tカウンタに1を加え、ビットカ
ウンタBTC Iから1を引き、その結果、ビットカウンタB
TC Iが0になったか否か、即ち、端数分のランレングス
計数処理が終了したか否かをステップJST16で判断す
る。
その判断結果がNO、即ち、未だ端数分が残っていれば、
アキュームレータACCにアキュームレータACCの内容を加
えることにより、1ビットシフトする。
この場合には、「黒」のランレングスを計数処理してい
るので、変化点があれば、そのときにはACCから「0」
がシフトアウトされる。
従って、ステップJST17で、今後はキャリ「0」の発生
を判断して、もし、キャリ「0」の発生があれば、ラン
レングス計数を終了してコード化データをFIFOエリアに
取り出す処理に移行する。
ステップJST17での判断結果がNOであれば、Tカウンタ
に1を加え、その値Tが64を越えたか否かをステップJS
T18で判断する。
その判断結果がYES、即ち、64を越えた場合にはMカウ
ンタに1を加え、Tカウンタに初期値をセットしたの
ち、ビットカウンタBTC Iから1を引く。
未だ、64を越えていなければ、直ちにビットカウンタBT
C Iから1引く。
その結果、ビットカウンタBTC Iが0か否か、即ち、端
数分の処理が終ったか否かをステップJST19で判断す
る。
ステップJST19の判断結果がNO、即ち、端数分の処理が
終っていなければ、アキュームレータACCの内容をシフ
トする上記動作を繰り返し実行する。
ステップJST19の判断結果がYES、即ち、端数分の処理が
終っていれば、ビットカウンタBTC Iに8をセットし、
リードアドレスレジスタRARに1を加え、RBFエリアのリ
ードアドレスを更新する。
その結果、リードアドレスレジスタRARからキャリが発
生したか否かをステップJST20で判断する。
その判断結果がYESであれば、1ライン分の画素データ
は全て取り出されたことになるので、メモリ空フラグME
Fをセットし、そのときのT、Mを基に、コード化デー
タの作成に取りかかる。
ステップJST20での判断結果がNOであれば、RBFエリアか
ら1バイトデータをCPUのアキュームレータACC内に取り
込み、その画素データが全て「1」であるか否かを調べ
る。
ステップJST20での判断結果がYESであれば、バイト毎の
処理に移る。また、NOであれば、その1バイトデータ内
に変化点が存在するので、前述したアキュームレータAC
CにACCの内容を加えるビット毎の処理を再び繰り返す。
バイト処理に移った場合には、Tカウンタに8を加えス
テップJST22でキャリが発生したか否か、即ち、64を越
えたか否かを判断する。
Tカウンタに8を加えることにより、64を越えた場合、
その越えた分はこのフローの最初の段階で処理した端数
分に等しく、その値はそのままTカウンタにセットされ
る。
従って、その端数分を残すため、Tカウンタの下3桁を
そのままにして上の桁に初期値、即ち、64の補数をセッ
トすれば、Tカウンタには処理した端数分の計数値が記
憶される。
次に、Mカウンタに1を加えたのち、再び次の1バイト
データをCPU内に取り込むため、リードアドレスレジス
タRARに1を加え、リードアドレスを更新する。
このようにして、「黒」のランレングスを計数した結果
がTカウンタおよびMカウンタに得られたのちは、その
値T、Mをアドレスとしてテーブルを引き、「黒」のコ
ード化データをFIFOエリアに転送する第24図(a)、
(b)に示すフローに移行する。
この第24図(a)、(b)に示すフローは、テーブルか
ら取り出すデータが「黒」のコード化データに代っただ
けで、第22図(a)、(b)に示したフローと処理手順
には全く換わりがないので、その詳細な説明は省略す
る。
第24図(a)、(b)のフローを実行した際、1ライン
分のコード化処理が全て終った場合には、第25図に示す
同期コードEOL作成のフローに移行し、未だ1ライン分
の処理が終っていなければ、次は再び「白」のコード化
処理になるので、前述した第21図のフローに戻る。
第25図は同期コードEOL作成のフローを示したもので、
前述した通り同期コードEOLは11個の0と1から成るの
で、この11個の0を計数するために11進カウンタを用意
し、そこに初期値11をセットする。
次に、1ライン分のコード化データが所定数以下の場合
には同期コードEOLの前にフイルビットを付加する必要
があるので、ノンフイルフラグNFFがセットされている
か否かを調べる。
このフラグNFFは、第22図あるいは第24図のフローを実
行した際、コード化データが所定数以上になれば、セッ
トされるので、ステップJST30での判断結果がYESであれ
ば、直ちに同期コードEOLの作成にとりかかる。
即ち、「0」を1ビットFIFOエリアに転送し、11進カウ
ンタから1を引き、ステップJST31でFIFOエリアに転送
した「0」が11個になったか否かを判断する。
その判断結果がNOであれば、ビットカウンタBTC IIから
1を引くことにより、FIFOエリアに1バイト転送された
か否か、ステップJST32で判断し、その判断結果がNO、
即ち、未だ1バイト転送されていなければ、再び「0」
を1ビットFIFOエリアに転送する動作を繰り返す。
FIFOエリアに1バイト転送されれば、ビットカウンタBT
C IIに8をセットし、ライトアドレスレジスタWARに1
を加算してFIFOライトアドレスを更新する。
その際、レジスタWARからキャリが発生したか否かをス
テップJST33で判断し、その判断結果がYESの場合には、
レジスタWARに初期値をセットする。
そのあと、ステップJST34でライトアドレスとリードア
ドレスの一致を見ることにより、FIFOエリアへの書き込
みが可能か否かを判断し、書き込み可能になれば、再び
「0」を1ビットFIFOエリアに転送する処理を繰り返
す。
ところで、ステップJST30での判断結果がNO、即ち、フ
イルビットの付加が必要な場合には、次のステップJST3
5で新しいFIFOライトアドレスにフイルビット、即ち、
「0」を入れるのか、既に途中までデータの入っている
アドレスにフイルビットを入れていくのか判断し、新し
いアドレスに入れる場合には、ステップJST36で、その
新しいアドレスへの書き込みが可能なのか否かを判断
し、可能であれば、「0」をFIFOエリアに転送する。
このとき、トータルコードレングスカウンタTCLCに1を
加え、その結果が所定ビット数に達したか否かをステッ
プJST37で判断する。
その判断結果がNO、即ち、未だ所定ビット数に達してい
なければ、ビットカウンタBTC IIから1を引き、ステッ
プJST38で、FIFOエリアの所定のアドレスにデータが1
バイトに入ったか否かを判断し、入っていなければ、そ
のアドレスに「0」を転送する動作を繰り返す。
そのアドレスに1バイト転送されれば、ビットカウンタ
BTC IIを8にセットし、ライトアドレスレジスタWARに
1を加える。
ステップJST39で、そのときレジスタWARからキャリが発
生したか否かを判断し、キャリが発生した場合にはFIFO
エリアの最終アドレスにデータの転送が行なわれたこと
により、次の1バイトデータは先頭アドレスに転送しな
ければならないので、ライトアドレスレジスタWARに初
期値即ち先頭アドレスをセットする。
このようにして、フイルビット即ち「0」をFIFOエリア
に1ビットづつ転送し、そのトータルコードレングスが
所定数に達すれば、ステップJST37での判断結果がYESと
なり、そのあとに同期コードEOLを付加するため、上述
したように11個の0をFIFOエリアに転送する。
その結果、ステップJST31での判断結果がYESとなるの
で、ビットカウンタBTC IIから1を引く。
このときもまた、FIFOエリアの所定のアドレスに1バイ
ト転送されたか否か、転送された場合にはアドレス更新
の際、そのアドレスを先頭アドレスに戻す必要があるか
否か、次のデータがFIFOエリアの更新したライトアドレ
スに書き込むことが可能か否かをステップJST40〜JST42
で判断し、その判断結果に基づいた処理を施したのち、
同期コードEOLの最後の1をFIFOエリアに転送する。
転送後は、ビットカウンタBTC IIから1を引くと共に、
上述同様にしてステップJST43で、カウンタBCT IIに8
をセットする必要があるのか否か、ステップJST44でラ
イトアドレスをFIFOエリアの先頭アドレスに戻す必要が
あるのか否かを判断し、その判断結果に基づいた処理を
施したのち、次の1ラインのコード化処理を行なうため
に、第21図のフローに戻る。
以上のようにして、RBFエリアに記憶された画データは
1バイトづつCPU内に取り出されデータ圧縮されたの
ち、FIFOエリアに貯えられて行く。
第26図は、このようにしてFIFOエリアに貯えられたコー
ド化データを1バイトづつ送受信情報入出力部IXに転送
するための仕事Cの動作手順を示したものである。
この仕事Cは前述した通り、送受信情報入出力部IXに転
送された8ビットのデータをシリアルにモデムに出力す
る毎に送受信情報入出力部IXから発生する割込要求信号
intcにより実行される。
この割込要求信号、intcは、例えば、伝送速度を4800bp
sとした場合、8/4800(sec)=1.6(msec)毎に発生す
る。
割込要求信号intcが発生すると、CPUはそれまで実行し
ていた仕事DあるいはEを中断し、それまでにCPU内の
各カウンタ、レジスタ等に入っていたデータをRAMのWK
エリアに退避させる。
次に、FIFOエリアのリードアドレスをWKエリアからもっ
てきて、CPUのリードアドレスレジスタRARにセットし、
FIFOエリアのそのアドレスからデータ1バイトを送受信
情報入出力部IXに転送し、リードアドレスを更新するた
め、レジスタRARに1を加える。
その結果、前述したFIFOエリアにデータを書き込む場合
と同様、レジスタRARからキャリが発生して、FIFOエリ
アの最終アドレスを越えた場合には、レジスタRARに初
期値をセットしたのち、また、レジスタRARからキャリ
が発生しない場合には、そのアドレスをWKエリアに格納
する。
そのあと、先に退避したデータを再びCPU内に戻して割
込前の仕事DあるいはEに戻る。
受信モード 受信時においてCPUが行なう包括動作フローは既に第15
図に示したが、この処理を実行するためにCPUは以下に
述べる各割込要求に応じて各仕事F〜Iを時分割で実行
する。
即ち、受信時、CPUには前述第11図で説明した送受信情
報入出力部IXから発生する割込要求信号intgの他にタイ
ミング信号発生部VIから発生する同期信号s1による割込
要求信号intf、同期信号s2による割込要求信号inthが信
号線INTを介して入力する。その割込要求信号intf〜int
hに応じて仕事を行なうときの優先順位は、F>G>H
の順であり、常時は仕事Iを実行している。
次に、これらの仕事F〜Iの概要を第27図の画データ処
理経路図を参照して説明する。
〔仕事F〕
割込要求信号intfによる割込要求がかかると、CPUは仕
事Fを実行する。
その仕事内容は、前述したRAMのRBFエリアIあるいはII
に1ライン分の復号化された画素データがストアされた
ことを示すメモリフルフラグMFF IあるいはIIがセット
されていれば、そのフラグMFFをリセットすると共に、
データ読み出しフラグDRF IあるいはIIをセットし、メ
モリフルフラグMFF IあるいはIIがリセットされていれ
ば、そのデータ読み出しフラグDRFをリセットすること
である。
このデータ読み出しフラグDRF IあるいはIIは、以下に
述べる仕事Hを行なう際に参照される。
〔仕事G〕
割込要求信号(第1優先順位の割込要求信号)intgによ
り割込要求がかかると、CPUは仕事(第1の仕事)Gを
実行する。
その仕事内容は、第27図の画データ処理経路図に示すよ
うに、モデムMDMから送受信情報入出力部IXに受信画デ
ータが8ビット入力したとき発生する割込要求信号intg
により、その8ビットデータ、即ち、1バイトデータを
前述したFIFOエリアに転送し、その所定アドレスに書き
込むことである。
FIFOエリアに転送された受信画データは、次の仕事(第
3の仕事)Iで画素データに復号化されRBFエリアに転
送されて貯えられる。
〔仕事I〕
これは通常CPUが実行している仕事で、RBFエリアIある
いはIIが空で、メモリ空フラグMEF IあるいはIIがセッ
トされていれば、それをリセットしたのち、FIFOエリア
から画データをCPU内に取り込み、復号化を行ない、そ
の復号化した画データを順次RBFエリアに転送し貯えて
行く。1ライン分の復号化が終了した時点で、受信画デ
ータの誤りの有無をチェックし、誤りがなければメモリ
フルフラグMFF IあるいはIIをセットする。
〔仕事H〕
割込要求信号(第2優先順位の割込要求信号)inthによ
る割込要求がかかると、CPUは前記データ読み出しフラ
グDRF IあるいはIIがセットされている場合にのみ、そ
の割込要求を受け付け仕事(第2の仕事)Hを実行す
る。
その仕事内容は、受信画記録部IVの副走査用パルスモー
タを1ステップ進めること、及びRBFエリアから8ビッ
ト単位で復号化された画データを256ビット受信画出力
部IIIに出力することである。
但し、副走査線密度によって、その仕事を行なうタイミ
ングが多少異なり、副走査線密度7.7本/mmの場合は、フ
ラグDRFがセットされているとき、信号inthの割込要求
毎にパルスモータを1ステップ進め、8回の割込みで1
ライン分の画データを受信画出力部IIIに出力し終る。
副走査線密度3.85本/mmの場合は、フラグDRFがセットさ
れているとき、信号inthの一つ置きに割込要求を受け付
け、パルスモータを1ステップ進める一方、信号inth
16回の発生で1ライン分の画データを続けて2回受信画
出力部IIIへ出力する。
第28図は副走査線密度3.85本/mmの場合における各仕事
F〜Iのタイムチャートの一例を示したもので、CPUがF
IFOエリアから画データを8ビットづつ取り込み、復号
化を行なってラインバッファRBFエリアに順次転送する
仕事Iを実行している間に、例えば、同期信号s1および
s2による信号intfおよびinthの割込要求がかかると、先
ず、データ読み出しフラグDRFをセットあるいはリセッ
トする仕事Fを実行し、そのあと副走査用パルスモータ
を1ステップ進めると共に、RBFエリアから復号化され
た画データを受信画出力部IIIへ出力する仕事Hを実行
する。その間、モデムMDMからはシリアルに受信画デー
タが送受信情報入出力部IXに入力し、前述したように、
そこに8ビットのデータが入力する毎に、送受信情報入
出力部IXは割込要求信号intgを発生する。
この割込要求信号intgがCPUに入力すると、CPUは仕事H
あるいはIを中断して送受信情報入出力部IXに入力した
8ビットのデータをFIFOエリアに転送する仕事Gを実行
する。
この仕事Gを終えたあとは再び仕事HあるいはIに戻
る。
割込要求信号inthによる8回の割込要求によって、RBF
エリアから1ライン分の画データを受信画出力部IIIへ
出力すると、再び信号inthの割込要求毎に同じ1ライン
分の画データを受信画出力部IIIに出力し、受信画記録
部IVでは画データの2度書きを行なう。
次に、以上に説明した仕事の更に詳細な処理手順を第29
図以下に説明する。
第29図は、モデムMDMから送受信情報入出力部IXに入力
した8ビットのデータをFIFOエリアに転送する仕事Gの
フローチャートである。
前述したようにモデムMDMから送受信情報入出力部IXに
データが8ビット入力すると、割込要求信号intgが発生
する。
この割込要求信号intgも送信モードの場合と同様、例え
ば、伝送速度を4800bpsとした場合、8/4800(sec)=1.
6(msec)毎に発生する。
この割込要求信号intgを受け付けると、CPUはそれまで
行なっていた仕事HあるいはIを中断してこの仕事に入
る。
即ち、CPUは、それまで実行していたプログラムで使っ
ていた各カウンタ、レジスタ等内の内容を、再びそのプ
ログラムに戻った際に使用できるようにするため、RAM
のWKエリアに退避させる。
また、WKエリアからFIFOエリアのライトアドレスをもっ
てきて、CPU内のアドレスレジスタADRをセットする。
次に、送受信情報入出力部IXに入力したデータ8ビット
を取り込み、FIFOエリアに転送し、そのアドレス内に書
き込む。
転送後、アドレスレジスタADRに1を加え、キャリの発
生を調べる。
キャリが発生した場合には、FIFOエリアの最終アドレス
に上記1バイトデータを書き込んだことになり、次のデ
ータは、FIFOエリアの先頭アドレスに書き込まなければ
ならないので、アドレスレジスタADRに初期値をセット
してこれをWKエリアに格納する。
また、キャリの発生がなければ、そのままライトアドレ
スをWKエリアに格納する。
そのあと、前の仕事に戻るため、先に退避させた内容を
再びCPU内にセットする。
このようにして、FIFOエリア内に貯えられたコード化デ
ータは、次に仕事Iで復号化される。
第30図は、その仕事Iにおける、受信したコード化デー
タを基にテーブルを引いてランレングス(2進数)を取
り出すためのフローを示したものである。
このフローに入ると、CPUは先ずレジスタ類の初期設定
を行なった後、FIFOエリアからコード化データの取り出
しが可能か否かチェックし、FIFOエリアにデータがスト
アされて取り出すことが可能になれば、そのデータを8
ビットCPU内のデータレジスタDR1に取り込む。
コード化データに基づいてテーブルを引き、そのコード
化データに対応したランレングスを取り出すとき、本実
施例では、後述するようにコード化データの先頭ビット
が1で始まる場合、先頭ビットは0で2ビット目に1が
来る場合、2ビット目まで0で3ビット目に1が来る場
合、… …に前記表1、2に示したWHITEコード及びBLA
CKコードをグループ分けして、そのコードに対応したラ
ンレングスを取り出すためのテーブルを構成している。
従って、今、FIFOエリアからデータレジスタDR1に取り
込んだコード化データの先頭部分に0が何ビット付加さ
れているか調べる必要があるので、このため0カウンタ
を用意する。
前記表からも明らかなように、コード化データの先頭部
分に付加される0は最大7ビットであり、0が8ビット
以上付加されれば、そのコードは同期コードである。
従って、その0カウンタには最初8をセットしておく。
次に、データレジスタDR1内のコード化データの先頭部
分に何ビットの0が付加されているか調べるため、デー
タレジスタDR1のコード化データをアキュームレータACC
に転送し、1ビットシフトする。
シフトして取り出されたキャリを1ビットメモリに記憶
する。
また、1ビットシフトされたコード化データは、後に順
次取り出して調べていく必要があるので、再びデータレ
ジスタDR1に戻してストアしておく。
このとき、コード化データの何ビットまで取り出された
かを記憶しておく必要があるので、初期設定で8にセッ
トされたビットカウンタBTC IIから1を引く。
データレジスタDR1に取り込んだコード化データの8ビ
ット分全てが取り出された場合には、データレジスタDR
1に次の8ビット分を取り込む必要があるので、その場
合には、第31図に示すサブルーチンFIFO READを実行す
る。
そのあと、先にコード化データを1ビットシフトして取
り出したキャリが「0」か「1」かをチェックし、
「1」の場合には、テーブルを引いてランレングスを取
り出すためのフローに移る。
キャリが「0」であれば、0カウンタから1を引き、そ
の計数値が7以下の場合、再びコード化データをシフト
して「0」の数を計数するフローを繰り返し実行する。
この場合、コード化データ先頭部分に「0」が8ビット
続けば、0カウンタから1引いた結果が0となり、その
コード化データは、同期コードであることが判るので、
受信データの誤りチェック、 この場合、コード化データ先頭部分に「0」が8ビット
続けば、0カウンタから1引いた結果が0となり、その
コード化データは、同期コードであることが判るので、
受信データの誤りチェック、およびリターン符号の検出
動作を行なう。
コード化データのシフトを行なうことにより、キャリ
「1」が発生した場合は、0カウンタの内容をアドレス
として第1テーブルT1を引くプログラムステップST50を
実行する。
テーブルは「白」のコード化データに対応するランレン
グスを取り出すためのテーブルと「黒」のコード化デー
タに対応するものとの2つに分かれており、両者はほぼ
同様に構成され、「白」の場合のテーブルの構成は、第
30図(b)に示す通りである。即ち、ROMの所定エリア
に設けられた第1テーブルT1および第2テーブルT2から
成り、第1テーブルT1には、アドレス1〜8に第2テー
ブルT2の先頭アドレスを示すWH7〜WH0がストアされてい
る。
第2テーブルT2は、コード化データの先頭部分に付加さ
れる0のビット数毎のブロックに分けられ、各ブロック
には、そのコード化データに対応したランレングスを取
り出すために必要なデータが入っている。
第30図(c)は、その第2テーブルT2のうち、コード化
データの先頭1ビットのみが0の場合、即ち、アドレス
WH1からWH2に至るまでのテーブルを示したものである。
以下、第30図(a)のプログラムステップST50以下のフ
ローを説明するに当っては、先頭1ビットのみが0のコ
ード化データのランレングスを取り出す場合を例にとっ
て、第30図(b)、(c)のテーブルを参照しながら説
明して行く。
ステップST50に入るまでのフローで、コード化データは
2ビット「0、1」がシフトされ、0カウンタの内容は
7、ビットカウンタBTC IIの内容は6になっている。
従って、ステップST50で第1テーブルT1のアドレス7か
らデータWH1を取り出すことができる。
次に、ステップST51、ST52でそのデータを基に第2テー
ブルT2のアドレスWH1からデータ2を取り出し、そのデ
ータ2をデータレジスタDR3にセットする。
第2テーブルT2のアドレスWH1に2が入っているいる理
由は、以下の説明から明らかになることであるが、前記
表1、2を見て判る通り、コード化データの先頭部分に
「0、1」が来た場合、次に続くデータビット数は必ず
2ビット以上である。つまり、「0、1」で始まるコー
ド化データは4ビット以上であるためである。
ステップST53では、以下のステップで所定のデータを入
れるため、データレジスタDR2をクリアする。
次いで、ステップST54でデータレジスタDR1の内容をア
キュームレータACCに移してシフトし、ステップST55
で、そのシフトしたデータを再びデータレジスタDR1
戻すと共に、ステップST56で先にクリアされたデータレ
ジスタDR2に、そのシフトされた1ビットのデータを入
力する。
この結果、データレジスタDR1内のコード化データは、
3ビットまでシフトされているので、それを記憶してお
くため、ステップST57で、ビットカウンタBTC IIから1
を引く。
判断ステップST58の判断結果はNOで、ステップST59に移
り、再度ステップST54〜ST59を繰り返し実行する。
従って、2度目にステップST59を実行した段階では、デ
ータレジスタDR1にはコード化データの残り4ビット分
のデータが、データレジスタDR2にはコード化データの
3、4ビット目のデータが入っており、また、ビットカ
ウンタBTC IIの内容は4、データレジスタDR3は0にな
っている。
この結果、ステップST60での判断結果がYESで、ステッ
プST61に移る。
ステップST61で、第2テーブルアドレスWH1にデータレ
ジスタDR2の内容を加算し、ステップST62、ST63で、更
にその加算結果に1を加えて第2テーブルを引く。
例えば、コード化データの第3、4ビット目が、「0、
0」即ち0であれば、WH1+0+1、「0、1」であれば、W
H1+1+1、「1、0」であれば、WH1+2+1のアドレスから
夫々データa、b、cを取り出す。
また、第3、4ビット目が「1、1」であれば、WH
1+3+1のアドレスからデータを取り出す。
このときのコード化データは「0、1、1、1」でこれ
は前記表から明らかなように、ランレングスが2のコー
ド化データである。
従って、WH1+3+1のアドレスには、そのランレングス
「2」、そのランレングスがターミネーションコードの
ランレングスを示す符号T=「0」及びランレングスが
見つかったのでテーブル参照終了を示す符号「1」がス
トアされている。
即ち、第2テーブルの所定アドレスには、第30図(d)
で示すように、コード化データに対応するランレングス
(2進数)RUN(但し、コード化データがメークアップ
コードの場合には、それに対応するランレングスを64で
割った数)ターミネーションコードに対するランレング
スであるかメークアップコードに対するランレングスで
あるかを示す符号T/Mおよびテーブル参照終了を示す符
号「1」がストアされており、これらの符号は後のプロ
グラムステップで利用される。
ステップST64では、テーブル参照終了か否かをチェック
するため、この取り出されたデータを1ビットシフト
し、ステップST65で、そのキャリ「1」が発生したか否
かを判断する。
この結果、例えば、第3、4ビット目が「1、1」でア
ドレスWH1+3+1からデータを取り出した場合にはキャリ
「1」が発生するので、そのランレングスに基づいて1
ビットづつの画素データをRBFエリアに転送するサブル
ーチンRUN LENGTH STOREを実行する。
また、例えば、第3、4ビット目が「0、0」でアドレ
スWH1+0+1からデータaをレジスタADRに取り出した場合
には、キャリは「0」であるから、ステップST52に戻
る。
ステップST52に戻れば、今度はレジスタADRの内容aで
第2テーブルを引く結果、1がデータレジスタDR3にセ
ットされる。
従って、ステップST56で、コード化データの5ビット目
をデータレジスタDR2に取り出して、その内容に応じ
て、ステップST63でアドレスa+0+1あるいはa+1
+1のデータをレジスタADRに取り出す。
以下、同様の動作を繰り返し、その間にデータレジスタ
DR1にストアされたデータ8ビットが全てシフトアウト
されれば、ステップJST58での判断結果がYESになるの
で、次のデータをFIFOエリアからデータレジスタDR1
転送するサブルーチンFIFO READを実行する。
第31図は、サブルーチンFIFO READのフローを示したも
ので、このフローに入ると、先ず、それまでCPU内に貯
えられていた各種データを退避させる。
次に、FIFOエリアからデータの読み出しを行なう訳であ
るが、この場合にも、前述送信モードで説明した場合と
同様、FIFOエリアにデータを出し入れするための条件と
して、FIFOエリアに書き込まれたデータを破壊しないた
め、(1)リードアドレスがライトアドレスを追い越し
てはならない。またFIFOエリアのデータを空にしないた
め、(2)リードアドレスはライトアドレスに追い越さ
れてはならないと云う2つの条件がある。
このため、FIFOエリアのリードアドレスとライトアドレ
スが等しいのか否かをチェックし、送受信情報入出力部
IXからFIFOエリアにデータが転送され、ステップJST66
での判断結果がNOとなるまで、データの読み出しを禁止
している。
ステップJST66での判断結果がNOとなれば、前述第30図
(a)のフローに戻ったときのために、ビットカウンタ
BTC IIに初期値8をセットする。
次いで、FIFOエリアからコード化データ1バイトを取り
出し、データレジスタDR1にストアし、FIFOエリアのリ
ードアドレスを更新する。
このとき、そのリードアドレスを先頭アドレスに設定し
直す必要があるか否かをステップJST67で判断し、その
必要がなければそのまま、もし必要があれば、リードア
ドレスレジスタに初期値をセットしたのち、先に退避さ
せたCPU内のデータを再び元の状態に戻して、前述第30
図(a)のフローに戻る。
第32図は、サブルーチンRUN LENGTH STOREのフローを
示したものである。
まず、CPU内の各種データを退避させる一方、WKエリア
からこのフローを実行するに必要なデータを取り出すこ
とにより、各種データの初期値設定を行なう。
次に、前述第30図(a)のフローを実行した際、ステッ
プST64で1ビットシフトされレジスタADRにストアされ
ているランレングスがターミネーションコードに対応す
るものか、メークアップコードに対応するものかを調べ
るため再び1ビットシフトする。
この結果、T=「0」がシフトされたキャリ「0」即ち
キャリ「1」の発生がなければ、ステップJST68の判断
結果がNOとなり、レジスタADRにストアされているラン
レングスはターミネーションコードに対応するものなの
で、その画素データを発生させ、RBFエリアに転送する
フローに移行する。
ステップJST68の判断結果がYESであれば、レジスタADR
には、前述した通り、メークアップコードに対応するラ
ンレングスを64で割った数値コード、即ち、メークアッ
プランレングスMがストアされているので、その数値の
64倍の画素データを発生させ、RBFエリアに転送するフ
ローに入る。
即ち、レジスタADRのメークアップランレングスをMカ
ウンタにセットする。
次に、バイト処理が可能かビット処理を行なわなければ
ならないかをステップJST69で判断する。
即ち、このフローを実行するとき、それ以前にRBFエリ
アに転送した画素データが8ビット以下で終っていれ
ば、その端数ビット分を先ず転送して、そのアドレスを
8ビットのデータで満たさなければならない。
その端数ビット数はビットカウンタBTC Iに貯えられて
いる。
従って、ステップJST69でビットカウンタBTC Iが8か否
かを判断し、その判断結果がYESであればバイト処理、N
Oであればビット処理を行なう。
バイト処理の場合には、ステップJST70で処理すべきデ
ータが「白」か「黒」か判断し、「白」の場合には後述
するフローを行ない、また「黒」の場合には「黒」の画
素データを8ビットづつ発生させ、これをRBFエリアに
転送するフローを実行するが、そのフローは以下に述べ
る「白」の場合と、発生させる画素データが異なるのみ
で、同様の動作を行なうので、その詳細な説明は省略す
る。
ビット処理に入った場合には、ステップJST71で処理す
べきデータが「白」か「黒」か判断する。
前述した通り、送信側からデータが送られてくるとき、
同期コードEOLの次に必ず「白」のコード化データが送
られてくるので、第30図(a)のフローを実行してこの
コード化データを基にテーブルを引き、それに対応する
ランレングスを取り出したとき最初のランレングスは
「白」で、そのあと、メークアップランレングスの場合
には色の変化はないが、ターミネーションランレングス
が取り出される毎に色の変化が生じる。従って、ステッ
プJST68でキャリ「1」の発生を判断するためレジスタA
DRの内容をシフトしたとき、キャリ「0」の発生毎に生
じる色変化を記憶することにより、ステップJST71でそ
のランレングスが「白」か「黒」を判断することができ
る。
ステップJST70の判断結果が「黒」の場合には、「黒」
の画素データを発生させ、それをRBFエリアに転送する
フローを実行するが、そのフローは、以下に述べる
「白」の場合とほぼ同様に行なわれるので、その詳細な
説明は省略する。
ステップJST71の判断結果が「白」の場合には、RBFエリ
アのこれから画素データ端数ビットを書き込むべきアド
レスの8ビットのデータを一旦、CPUのアキュームレー
タACC内に取り込む。
次に、そのアキュームレータACCの内容にACCの内容を加
えることにより1ビットシフトする。この結果、アキュ
ームレータACCには先に入っていた8ビット以下の画素
データの後に続いて端数分の白画素データ「0」が1ビ
ット入る。
これにより、端数分の1ビットが処理されたのでビット
カウンタBTC Iから1を引き、端数分の処理が終ったか
否かをステップJST72で判断する。
ステップJST72の判断結果がNOで、まだ端数分の処理が
終っていなければ再びアキュームレータACCの内容をシ
フトして「0」を入れる動作を、繰り返す。
ビットカウンタが0となって端数分に全て「0」が入れ
ば、そのアキュームレータACCの内容をRBFエリアに転送
すると共に、RBFエリアのライトアドレスを更新する。
これにより、ビット処理が終了し、次のアドレスからは
バイト処理を行なうことができるので、先ずTカウンタ
に初期値8をセットする。
そのあと、アキュームレータACCの内容をオール「0」
にしたのち、これをRBFエリアに転送し、そのライトア
ドレスを更新し、Tカウンタから1を引く動作を8回繰
り返す。
ステップJST73の判断結果がYES、即ち、64ビット分の画
素データがRBFエリアに転送されたとき、Mカウンタか
ら1を引く。
この結果、Mカウンタの内容が0になったか否かをステ
ップJST74で判断して、その判断結果がNOであれば、再
びTカウンタに8をセットし、64ビット分の「白」画素
データの転送を行なう。
ステップJST74の判断結果がYES、即ち、メークアップコ
ードに対応するランレングスだけの「白」画素データが
全てRBFエリアに転送されれば、ビットカウンタBTC Iの
補正を行なう。
即ち、メークアップコードに対応するランレングスは8
の倍数であるから、そのランレングスの画素データを発
生させ、これをRBFエリアにストアしたとき、その最後
のアドレスに書き込まれた画素データは、その8ビット
から最初のアドレスにビット処理を行なって書き込んだ
端数分を引いたビット分が有効画素データである。従っ
て、次にターミネーションランレングスの画素データ
を、RBFエリアに転送するとき、そのアドレスにあと何
ビットの画素データを入れたらよいか記憶しておくた
め、ビットカウンタBTC Iの内容を最初の端数に戻す。
それをWKエリアに格納したのち、先に退避させたCPUの
各種データを再び元の状態にセットして第30図(a)の
フローに戻る。
第30図(a)のフローに戻って、前述したようにテーブ
ルからランレングスを取り出す処理を行なうと、メーク
アップランレングスの次にはターミネーションランレン
グスがレジスタADRに取り出されるので、ステップJST68
での判断結果がNOとなり、そのターミネーションランレ
ングスの画素データを発生させ、RBFエリアに転送する
フローに移行する。
第33図は、そのフローを示したもので、レジスタADRに
入っているランレングスが0か否かを調べる。
ステップJST75の判断結果がYES、即ち、ランレングス0
で画素データをRBFエリアに転送する必要のない場合
は、先に退避したCPU内の各種データを元の状態に戻し
たのち、第30図(a)のフローに戻る。
ステップJST75の判断結果がNOならば、RBFエリアのこれ
からデータを転送すべきアドレス内データの端数チェッ
クを行なう。
このため、ビットカウンタBTC Iが8か否かを調べ、ス
テップJST76での判断結果がYES、即ち、端数0で、その
ライトアドレスに8ビットのデータを書き込むことが可
能な場合には、発生すべき画素データは「黒」か「白」
かを調べ、バイト処理フローに移る。
「黒」の場合のバイト処理は以下に説明するが、「白」
の場合は「黒」の場合とほぼ同様の処理が行なわれるの
で、その詳細は省略する。
ステップJST76での判断結果がNO、即ち、先に転送した
データが8ビット以下ならば、先ず、そのアドレスに端
数ビットを転送して、8ビットにするビット処理を行な
う。
このため、先ず、そのとき発生すべき画素データが
「白」か「黒」かを調べ、その結果、ステップJST77で
の判断結果が「白」であれば、「白」の画素データを発
生させ、それをRBFエリアに転送するフローに移る。こ
のフローは、以下に述べる「黒」の場合とほぼ同様に行
なわれるので、その詳細は省略する。
ステップJST77での判断結果がNOであれば、画素データ
のうちこれから転送すべきアドレス内のデータをアキュ
ームレータACCに取り込む。
次に1ビットメモリに1をセットし、その1ビットメモ
リを介してアキュームレータACC内のデータを1ビット
シフトする。
この結果、アキュームレータACC内には、先に書き込ま
れた8ビットの画素データのうち、1ビットが今回書き
込むべき「黒」画素データ「1」に書き換えられて貯え
られる。
端数1ビットの画素データ発生の処理が終わったので、
ビットカウンタBTC Iから1を引く。
この結果、ビットカウンタが0になったか否かをステッ
プJST78で判断し、その判断結果がNO、即ち、未だ処理
すべき端数ビットが残っていれば、レジスタADRに入っ
ているランレングスから1を引き、ターミネーションラ
ンレングスの処理が全て終わったか否かをステップJST7
9で判断する。
ステップJST79での判断結果がNOであれば、再びアキュ
ームレータACCをシフトして「黒」画素データ1ビット
を入れる処理を繰り返し実行する。
ステップJST79の判断結果がYES、即ち、端数処理が終ら
ないうちにターミネーションランレングスの画素データ
発生処理が終った場合には、そのアキュームレータACC
の内容を先のRBFエリアのライトアドレスに転送する。
そのあと、そのライトアドレスおよびビットカウンタBT
C Iの内容をWKエリアに格納し、再びCPU内の内部状態を
元に戻して、第30図(a)のフローに戻る。
もし、ターミネーションランレングスの処理が終らない
うちに、端数処理が終わり、アキュームレータACCに取
り出した画素データに端数ビット分の「黒」画素データ
が入り、アキュームレータACCが所定のデータで満たさ
れる場合には、ステップJST78の判断結果がYESとなり、
そのアキュームレータACCの内容をRBFエリアに転送し、
ターミネーションランレングスから1を引く。
次に、ステップJST80での判断結果がNO、即ち、未だタ
ーミネーションランレングスの処理が終っていなけれ
ば、RBFエリアのライトアドレスを1つ更新してバイト
処理に移る。
ステップJST80の判断結果がYESであれば、ビットカウン
タBTC Iに8をセットし、RBFエリアのライトアドレスを
1つ更新したのち、それらをWKエリアに格納する。
そのあと、CPU内の内部状態を元に戻して第30図(a)
のフローに戻る。
バイト処理に入った場合には、アキュームレータACCに
8ビットオール「1」をセットし、RBFエリアに転送す
る。
次に、ターミネーションランレングスから8を引き、そ
の結果が0になったか否かをステップJST81で判断す
る。
ステップJST81の判断結果がYESであれば、RBFエリアの
ライトアドレスに丁度8ビットの画素データが書き込ま
れた状態でターミネーションランレングスの処理を終了
したことになるので、ビットカウンタBTC Iに8をセッ
トし、ライトアドレスを1つ更新する。そのあとは、前
述同様それらのデータをWKエリアに格納し、CPUの内部
状態を元に戻して第30図(a)のフローに戻る。
ステップJST81での判断結果がNOであれば、ステップJST
82で、先にランレングスから8を引いたその結果が正か
負か、即ち、その符号が「0」か「1」かを判断する。
ステップJST82での判断結果がNO、即ち、未だランレン
グスが残っていれば、ライトアドレスの更新を行なった
のち、再び「黒」画素データを1バイトRBFエリアに転
送する処理を繰り返す。
ステップJST82での判断結果がYES、即ち、ターミネーシ
ョンランレングス以上の画素データを、RBFエリアに転
送した場合には、次に画素データをRBFエリアのそのア
ドレスに転送する際、何ビット入れたらよいか、その端
数分を記憶しておくため、ビットカウンタBTC Iにその
端数分をセットする。
このとき、RBFエリアのそのライトアドレスには余分の
「黒」画素データが書き込まれたことになるが、その分
は、以上の説明からも明らかなように、次の画素データ
により置き換えられるので何ら不都合は生じない。
ビットカウンタBTC Iの補正を行なったあとは、ライト
アドレスの更新を行ない、それらのデータをWKエリアに
格納し、CPUの内部状態を復元したのち第30図(a)の
フローに戻る。
CPUが以上に説明した仕事Iを実行することにより、FIF
Oエリアに貯えられたデータは、1バイトづつCPUに取り
込まれ、復号化が行なわれてRBFエリアに貯えられる。
RBFエリアに貯えられた画素データは、次に、CPUが前述
した割込要求信号inthにより仕事Hを実行する際、受信
画出力部IIIに取り出され、更に受信画記録部IVに移さ
れ、記録紙に記録される。
第34図は、その仕事Hにおける画素データを受信画出力
部IIIに転送するフローを示したものである。
このフローに入ると、CPUは先ず、前述第5図(a)、
(b)を参照して説明したサーマルエレメントのセグメ
ント選択データをWKエリアから取り出し、レジスタRに
セットする。
セグメント選択データは、前述したように、サーマルエ
レメントの8セグメントを順番に選択していくデータで
あるから、ラインの最初のセグメントを選択する時点で
は、WKエリアには「0、0、0、0、0、0、0、1」
がストアされている。
次に、バイトカウンタBYCに初期値32をセットする。
これは、前述した通り1セグメント分のデータが256ビ
ット、即ち、32バイトから成り、受信画出力部IIIに画
データをセットするには、8ビットづつ32回の処理を施
す必要があるためである。
また、WKエリアからRBFエリアのリードアドレスを取り
出し、CPU内にセットする。
次に、そのリードアドレスから1バイトデータをアキュ
ームレータACCに取り込み、これを受信画出力部IIIに出
力すると共に、RBFエリアのリードアドレスを更新し、
1バイトの転送処理が終了したので、バイトカウンタBY
Cから1を引く。
CPUがこの転送処理を32回繰り返すことにより受信画出
力部IIIには1セグメント分のデータがセットされる。
このとき、バイトカウンタBYCは0となるので、次には
セグメント選択データをレジスタRからアキュームレー
タACCに転送し、更に受信画出力部IIIに転送する。
これで、受信画出力部IIIには1セグメント分の画素デ
ータとセグメント選択データがあセットされたことにな
るので、次に、CPUは、前述したパワーイネーブル発生
のためのライトストローブws2を受信画出力部IIIに出力
する。
この結果、前述したようにサーマルエレメントが動作
し、受信画記録部IVで1セグメント分の記録が行なわれ
る。
CPUは、再び次に仕事Hを行なうときに備えて、セグメ
ント選択データを1ビットシフトしたのち、そのデータ
および、RBFエリアのリードアドレスをWKエリア内に退
避させたのち、割込み前の仕事に戻る。
CPUが割込要求信号inthを受け付けて行なうときの仕事
Hとしては、上記データ転送処理の他に受信画記録部IV
の副走査用パルスモータに相励磁信号を出力する処理が
あるが、これは前述第18図(a)〜(c)を参照して説
明した送信モードにおける場合と同様であるから、その
詳細な説明は省略する。
送信モードにおいては、CPUが以上の仕事F〜Iを実行
することにより、受信画データを復号化し、記録するこ
とにより原稿のコピーを得ることができる。
尚、上記実施例においては、CPUが各仕事を行なうため
に必要とする各種のレジスタ、カウンタ等をCPU内に設
けた場合について説明したが、これらレジスタ、カウン
タ等をCPU外部に設けても良いことは言う迄もない。
また、上記実施例においては、モデムを用いた公衆回線
を利用した場合について説明したが、デイジタル回線を
利用した場合にも適用できることは明らかである。
更に、上記実施例においては、8ビットCPUでデータ処
理を行なう場合について説明したが、本発明はこれに限
定されることなく、例えば、16ビット、14ビット、32ビ
ットあるいはビットスライス等のCPUでも同様に処理で
きることは勿論のことである。
更にまた、本実施例における原稿読取部I、受信画記録
部IVの構成は任意に設計できる。例えば原稿読取部I
は、マグネットテープ、メモリ等の画像リースから画デ
ータを取り出すものであっても良いし、また、受信画記
録部IVはコンピュータであっても良い。
また、相手側受信装置あるいは送信装置自体がコンピュ
ータや蓄積交換装置であっても良い。
以上の説明の通り、本発明によれば、従来装置における
バッファ装置、コーダ、デコーダ装置、通信制御装置等
のハード部分でマイクロコンピュータに置き換えたの
で、構成が極めてコンパクトになり、非常に安価なファ
クシミリ装置が得られるという効果がある。
また、本発明によれば、異なる副走査線密度、即ち、高
密度あるいは低密度の受信画データを受信しても、デー
タ処理及び動作制御を支障なく、効率的に行うことがで
きるので、不特定多数の相手からのデータの受信が可能
になるという効果があり、また、送信原稿に忠実な記録
出力が得られるため、画像伝達の際に品質劣化を生じる
ことがないという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のファクシミリ装置を説明するための図
で、(a)はその送信側のブロック構成図、(b)はそ
の受信側のブロック構成図、第2図は本発明の一実施例
に係るファクシミリ装置のシステムブロック構成図、第
3図は第2図における原稿読取部Iの具体的構成図、第
4図(a)は第2図における画情報入力部IIの具体的構
成図、第4図(b)はその動作を説明するためのタイム
チャート、第5図(a)は第2図における受信画出力部
IIIの具体的構成図、第5図(b)はその動作を説明す
るためのタイムチャート、第6図(a)は第2図におけ
る受信画記録部IVの具体的構成図、第6図(b)は第6
図(a)におけるサーマルエレメントSEの具体的構成
図、第7図は第2図におけるマイクロ.プロセッシン
グ.ユニット部(CPU)Vの具体的構成図、第8図は第
2図におけるタイミング信号発生部VIの具体的構成図、
第9図は第2図における制御プログラム記憶部VIIの具
体的構成図、第10図は第2図における情報記憶部VIIIの
具体的構成図、第11図(a)は第2図における送受信情
報入出力部IXの具体的構成図、第11図(b)は第11図
(a)の送信モード時における動作を説明するためのタ
イムチャート、第11図(c)は第11図(a)の受信モー
ド時における動作を説明するためのタイムチャート、第
12図は第2図における制御信号入力部Xの具体的構成
図、第13図は第2図における制御信号出力部XIの具体的
構成図、第14図は本発明の一実施例に係るファクシミリ
装置の送信モード時における動作を説明するための包括
動作フローチャート、第15図は本発明の一実施例に係る
ファクシミリ装置の受信モード時における動作を説明す
るための包括動作フローチャート、第16図は本発明の一
実施例に係るファクシミリ装置の送信モード時における
画データの流れを示す画データ処理経路図、第17図は第
7図のマイクロ.プロセッシング.ユニット部Vが送信
モード時に実行する各仕事A〜Eのタイムチャート、第
18図(a)はそのマイクロ.プロセッシング.ユニット
部Vが実行する原稿読取部Iの副走査パルスモータを1
ステップ進める仕事Bのフローチャート、第18図(b)
はそのときのパルスモータ相励磁パターン図、第18図
(c)はそのとき実際にパルスモータに出力される相励
磁信号図、第19図(a)は前記マイクロ.プロセッシン
グ.ユニット部Vが実行する仕事Dにおける原稿読取部
Iで読み取った画データを画情報入力部IIから情報記憶
部VIIIに転送するためのフローチャート、第19図(b)
は情報記憶部VIIIのRAM内をそこに記憶されるデータの
種類に応じて区分けしたときの各エリアを説明するため
のRAMの構成図、第20図(a)および(b)は上記仕事
Dにおける画データの前処理を行なって情報記憶部VIII
に転送するためのフローチャート、第21図は仕事Eにお
ける、RAMのRBFエリアから画データを取り出し、「白」
のランレングスを得るためのフローチャート、第22図
(a)、(b)は仕事Eにおける、その「白」のランレ
ングスに基づいてテーブルを引きWHITEコードを取り出
し、FIFOエリアに転送するためのフローチャート、第23
図は仕事Eにおける、「黒」のランレングスを得るため
のフローチャート、第24図(a)、(b)は仕事Eにお
ける、その「黒」のランレングスに基づいてテーブルを
引きBLACKコードを取り出し、FIFOエリアに転送するた
めのフローチャート、第25図は仕事Eにおける、同期コ
ードを発生させFIFOエリアに転送するためのフローチャ
ート、第26図はコード化画データをFIFOエリアから送受
信情報入出力部IXへ転送する仕事Cのフローチャート、
第27図は本発明の一実施例に係るファクシミリ装置の受
信モード時における画データの流れを示す画データ処理
経路図、第28図はマイクロ.プロセッシング.ユニット
部Vが受信モード時に実行する各仕事F〜Iのタイムチ
ャート、第29図は送受信情報入出力部IXからFIFOエリア
にコード化データを転送する仕事Gのフローチャート、
第30図(a)は仕事IにおけるFIFOエリアから取り込ん
だデータに基づいてテーブルを引きランレングスコード
を得るためのフローチャート、第30図(b)乃至(d)
はそのテーブルの構成図、第31図は第30図(a)におけ
るサブルーチンFIFO READのフローチャート、第32図は
第30図(a)におけるサブルーチンRUN LENGTH STORE
のフローチャート、第33図はそのターミネーション画素
データをRBFエリアにストアするたあめのフローチャー
ト、第34図はRBFエリアから受信画出力部IIIへ画素デー
タを転送するためのフローチャートである。 I……原稿読取部、II……画情報入力部、III……受信
画出力部、IV……受信画記録部、V……マイクロプロセ
ッシングユニット部、VI……タイミング信号発生部、VI
I……制御プログラム記憶部、VIII……情報記憶部、IX
……送受信情報入出力部、X……制御信号入力部、XI…
…制御信号出力部、MDM……モデム、NCU……網制御部、
IOP……操作表示部、PM……パルスモータ、A……ビデ
オ増幅器、B……2値化回路、IS……固体走査素子、CT
1、CT2……カウンタ、SR1、SR2、SFR1〜SFR8……シフト
レジスタ、TB……トライステートバッファ、RCH1〜RC
H6、ARCH……ラッチ回路、DCD1〜DCD3……デコーダ、QC
O……水晶振動子、DIV……分周回路、MLP……マルチプ
レクサ
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 裕一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山口 晋五 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 桂木 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭53−135218(JP,A) 特開 昭54−7817(JP,A) 画像電子学会雑誌、7〔4〕(1978) P.275〜284 エレクトロニクスダイジェスト〔10. 11〕(1977)P.65〜71

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿を走査して送信画データを読み取る画
    情報読取部と、記録紙上に受信画データを記録する画情
    報記録部と、マイクロプロセッサとランダムアクセスメ
    モリと前記マイクロプロセッサの唯一のアドレスバスに
    接続されたリードオンリメモリとからなり、前記リード
    オンリメモリに格納されているデータ処理手順に基づい
    て、前記ランダムアクセスメモリにデータを入出力させ
    ることにより、送信時には前記送信画データの符号化処
    理を行って所定の送信符号化画データを出力させるとと
    もに、受信時には入力された受信符号化画データの復号
    化処理を行って所定の前記受信画データを出力させる唯
    一のマイクロコンピュータと、前記受信画データを前記
    マイクロコンピュータからバスラインを介して受取り、
    前記画情報記録部に出力する受信画出力部とによって構
    成され、前記唯一のマイクロコンピュータは、画データ
    の伝送速度に応じた頻度で発生する第1優先順位の割込
    信号に基づき、前記受信符号化画データを前記ランダム
    アクセスメモリに格納する第1の仕事と、一定周期で発
    生する第2優先順位の割込信号に基づき、前記受信画デ
    ータを前記ランダムアクセスメモリから読み出して前記
    受信画出力部に出力するとともに、前記画情報記録部に
    おける記録動作を制御する第2の仕事と、前記第1の仕
    事または第2の仕事が実行されていない期間に前記受信
    符号化画データの復号化処理を行う第3の仕事とを時分
    割で処理し、かつ、前記第2優先順位の割込信号に基づ
    く記録動作を前記受信画データの副走査線密度に応じて
    変化させることを特徴とするファクシミリ装置。
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エレクトロニクスダイジェスト〔10.11〕(1977)P.65〜71
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