JP2694826B2 - 画像処理システム - Google Patents

画像処理システム

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JP2694826B2
JP2694826B2 JP60017001A JP1700185A JP2694826B2 JP 2694826 B2 JP2694826 B2 JP 2694826B2 JP 60017001 A JP60017001 A JP 60017001A JP 1700185 A JP1700185 A JP 1700185A JP 2694826 B2 JP2694826 B2 JP 2694826B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は画像を電気的な画像信号として処理する画像
処理システムに関するものである。 従来より画像を電気信号に変換し、これを伝送したり
或いは蓄積する等の画像処理が提案されている。 ところで、デジタル画像信号によって画像の濃度の細
かなレベルで表わすには、1画素に対応した画像信号の
ビット数を多くする必要がある。例えば、白/黒の2レ
ベルを表わすには2値のデジタル信号、白、黒に加えて
中間濃度を含む3レベル以上の濃度を表わすには3値以
上のデジタル信号が必要となる。しかしながら、400dpi
の解像度でA3サイズの画像信号を2値で記憶する場合、
約4Mbyteの記憶容量を必要とし、更に細かな濃度レベル
を記憶するには多大な容量となってしまう。 そこで、画像信号を圧縮符号化し、圧縮符号化された
画像信号を記憶することがなされている。これにより、
画像信号の記憶に要する記憶容量の削減を達成できる
が、単に圧縮符号化機能を付加するだけでは、2値画像
表現用及び多値画像表現用の両方の画像信号の効率的な
記憶を行うことはできない。 本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、入力さ
れた画像信号を、それが2値画像表現用及び多値画像表
現用のいずれであっても、共通の圧縮手段を用い、且
つ、小容量のメモリを用いて効率良く記憶可能とするこ
とを目的とし、詳しくは、2値画像表現用の画像信号又
はディザ法による多値画像表現用の画像信号を入力する
入力手段と、前記入力手段から入力された2値画像表現
用の画像信号を圧縮符号化する圧縮手段と、前記圧縮手
段により圧縮符号化された2値画像表現用の画像信号を
記憶する記憶手段と、前記記憶手段から読出された圧縮
符号化されている画像信号を伸長する伸長手段とを有す
る画像処理システムであって、更に、前記入力手段から
入力された多値画像表現用の画像信号の配列をディザパ
ターンの周期性に基づいてディザパターンの同一位置に
対応する画像信号が連続する様に並び替え処理する前処
理手段と、前記入力手段から入力された画像信号が多値
画像表現用である場合、前記前処理手段を選択する選択
手段とを有し、前記前処理手段により並び替え処理され
た多値画像表現用の画像信号を前記圧縮手段によって圧
縮処理し、圧縮処理された多値画像表現用の画像信号
を、多値画像表現用の画像信号であることを示す識別情
報とともに、前記記憶手段に記憶する画像処理システム
を提供することを目的とする。 以下、本発明を図面を用いて詳細に説明する。 第1図は本発明を適用した画像処理システムであり、
画像読取り装置(以下リーダと記す)1−1、画像記憶
装置(以下RMUと記す)1−2、画像形成装置(以下プ
リンタと記す)1−3から構成されている。 主な機能としてリーダ1−1で読み取った画像信号を
プリンタ1−3で像形成するコピー機能、リーダ1−1
で読み取った画信号をRMU1−2に記憶するメモリ入力機
能、RMU1−2のメモリ内に記憶されている画信号をプリ
ンタ1−3において像形成するメモリプリントアウト機
能がある。 各装置は後述するビデオインターフェースによって接
続されている。 リーダ1−1は第2図,第3図に示すように、例えば
約5000ビットの受光素子を有するCCDラインセンサ3−
1により原稿台2−1上の原稿を複数画素に分解してラ
イン毎に読取り、原稿画像の濃淡を示すビットシリアル
な2値化画像信号VDA,VDBを出力する。第2図におい
て、CCDラインセンサ3−1による1ラインの読取りが
主走査読取り2−2であり、主走査読取りラインの主走
査方向にほぼ垂直な方向への移動が副走査2−3であ
る。 第3図はリーダの簡単な構成図であり、原稿台2−1
の原稿から図示していない照明系により得られる反射光
をCCDラインセンサ3−1により1主走査ライン分のビ
ットシリアルな画像電気信号に変換する。CCDラインセ
ンサ3−1による原稿から反射光の強さに応じたアナロ
グ画像電気信号はA/Dコンバータ3−2により各画素毎
の複数ビットのディジタル画信号にディジタル化され
る。そのディジタル化された画信号は2値化コンパレー
タ3−3,3−4により、閾値ジェネレータ3−5,3−6か
ら発生される2値化閾値信号と夫々比較され、2系統の
1か0の2値化画像信号VDA,VDBとして出力される。 仮りに、A/Dコンバータ3−2により入力するアナロ
グ画像信号を6ビットのディジタル画信号に変換したと
すると、0〜63の値をもつ64の濃度レベルが得られる。
例えば閾値ジェネレータA3−5からの閾値を42、閾値ジ
ェネレータB3−6からの閾値を21とすると2値化コンパ
レータ3−3,3−4からの2値化画像信号VDAとVDBは以
下のようになる。すなわち、A/Dコンバータ3−2から
の出力が0〜20の場合はVDA=0,VDB=0、A/Dコンバー
タ3−2からの出力が21〜41の場合はVDA=0,VDB=1、
A/Dコンバータ3−2からの出力が42〜63の場合はVDA1,
VDB=1となり、原稿からの画像信号はその反射濃度に
応じて3つの状態VDA=0,VDB=0、VDA=0,VDB=1、VD
A=1,VDB=1で表わされる。従って、画像信号は各画素
毎に3値でリーダから出力される。尚、閾値ジェネレー
タA、閾値ジェネレータBからの閾値を等しくすること
も可能で、これにより2値の画像信号が出力される。ま
た、閾値ジェネレータ3−5,3−6は従来公知の組織的
ディザ法によるディザマトリクス閾値を発生することも
出来、これによりVDA,VDBの3値化画像信号で中間調を
表現することも可能である。 第1図中のRMU1−2は前述の如く画像記憶装置であ
る。その内部はリーダからの画像信号を符号化により圧
縮処理する圧縮回路1−2−1と、符号化された画像信
号を記憶する圧縮画像メモリ1−2−2と、圧縮画像メ
モリ1−2−2の圧縮画像信号を読出し、復号化処理し
てビットシリアルな画像信号に伸長する伸長回路1−2
−3で構成されている。 1−3のプリンタは従来から良く知られている静電記
録プロセスによるレーザビームプリンタであり第4図に
概略図を示す。第4図において、4−1は所定軸に関し
て回転する感光ドラム、4−2は画像信号をレーザ光の
ON−OFFに変換するレーザドライバ、4−3はレーザド
ライバ4−2から発せられたレーザー光を感光ドラム4
−1の軸方向に走査するポリゴンスキャナ、4−4はレ
ーザ光の走査により形成された感光ドラム4−1の静電
潜像をトナー現像する現像ユニット、4−5はプリント
用紙カセット、4−6はプリント用紙カセット4−5よ
りプリント用紙を1枚ずつ引き出すプリント用紙ピック
アップローラ、4−7はプリント用紙を感光ドラム4−
1の回転に同期して送り出すレジストローラ、4−8は
感光ドラム4−1上のトナー像をプリント用紙に転写す
る転写ユニット、4−9はプリント用紙に転写されたト
ナー像をプリント用紙に定着させる定着ユニット、4−
10はトナー像の定着されたプリント用紙が排出される排
紙トレーである。 プリンタにおいて電気信号である画像信号が、プリン
ト用紙上に具現化される動作を第5図を参照して説明す
る。ビデオインターフェース5−11から入力される2系
統の2値化画像信号VDA,VDBは、合成回路5−10で3値
(VD信号)に合成されレーザドライバ5−3に入力さ
れ、半導体レーザ5−4でVD信号に基づいたレーザ光に
変換される。レーザ光は、コリメータレンズ5−5で集
束され、ポリゴンミラー5−6で所定回転している感光
ドラム5−2の回転軸に対し略平行方向にスキャンされ
る。スキャンされたレーザ光は、f−θレンズ5−7で
走査位置の補正を受け、感光ドラム5−2上に照射され
VD信号による潜像を形成する。 プリンタの像形成はいわゆる静電記録方式を使用して
おり、感光ドラム5−2上に印加された電荷をレーザ光
で必要部分を除去し、これに現像剤を用いて現像処理を
行い、プリント用紙に転写、定着をすることにより行
う。静電記録方式は、周知の技術であるので、詳細な説
明は省略する。 さて、ポリゴンミラー5−6によってスキャンされた
レーザ光は、感光ドラム5−2に照射される前に光ファ
イバー5−8に入射され、光検知器5−9はその入射を
検知すると電気信号(BD信号)を出力する。 画信号出力装置はBD信号から発生してからレーザ光が
感光ドラム5−2に到達するまでの時間待ってからVD信
号を出力すれば、感光ドラム5−2上の適切な位置に潜
像が形成されることになる。 第1図の各装置を結合するインターフェースをビデオ
インターフェースと呼び、第6図にその概略図を示す。 ビデオインターフェースは画像出力装置6−1と画像
受信装置6−2を結合するインターフェースであり、画
像出力装置の代表例として前述のリーダがあり、画像受
信装置としてはプリンタがある。第1図の画像記憶装置
(RMU)1−2はリーダ1−1に対しては画像受信装置
として位置づけられ、プリンタ1−3に対しては画像出
力装置として位置づけられる。 ビデオインターフェースは前述のようにビットシリア
ルな画像信号VDA,VDBを伝送するとともに、画像信号を
制御する信号としての画像受信装置6−2からのライン
同期信号BD,画像出力装置6−1からの出力画像信号1
ページ分の区間信号であるVSYNC、1ラインの区間信号
であるビデオイネブル(VE)、画像クロックVCLKからな
る同期信号が伝送される。 これらの画像/画像同期信号は第7図に示す位相関係
にあり画像出力装置6−1はBD信号を受信すると第5図
のBD信号発生位置である光ファイバ5−8の受光端から
感光ドラム5−2の画像有効領域までの時間(レフトマ
ージン)をカウントした後、1ライン分の画像信号VDA,
VDB及び区間信号VEを出力する。信号VE,VDA,VDBは画像
クロックVCLKに同期しており、プリンタにおいて画像信
号VDAとVDBは画像クロックVCLKに同期して記録画像VDと
して三値合成され、レーザドライバ5−3に伝達され
る。 さらにビデオインターフェースには、制御情報を表わ
す制御信号として各装置のコネクト信号(DCNCT)、各
装置の制御部が正常に動作していることを示すパワーレ
ディ信号(DPRDY)、画像受信装置の出力用紙給紙可能
状態を示す信号(PREQ)、画像出力装置からの出力用紙
給紙信号(PRINT)、画像受信装置からの画像要求信号
(VSREQ)が伝送される。また、制御信号としてはプリ
ンタの給紙段の紙サイズ情報や各種装置の接続状態や詳
細なエラー情報等も含まれる。 第8図にビデオインターフェースを伝送される各種信
号の名称、略称、伝送方向、信号の分類及び内容を一覧
表として示す。 本実施例における構成要素の概略の説明は以上である
が、それを踏まえてRMU1−2における画像符号化の説明
を行う。 リーダからの画像信号はビットシリアルな画情報であ
るので400dpi(1インチ当り400ドット)の解像度で読
み取られた画情報は、A3サイズ1ページで3.7Mバイトの
メモリ容量となる。これは64KビットのDRAMで574個相当
の画情報であり実装面でも、価格面でも非現実的である
ので、画像を圧縮符号化して圧縮画像メモリ1−2−2
に記憶する。 リーダからの画像信号は圧縮回路1−2−2にて圧縮
符号化処理されるが、本実施例では符号化としてランレ
ングス法を用いている。ランレングス法は画像信号の
“1"の状態あるいは“0"の状態の連続数をカウンタにて
計数した結果を画像信号として取扱うものであり、本実
施例ランレングス符号化の形式を第9図に示す。 本実施例におけるランレングスコードのフォーマット
は(9−1)に示す如く1バイト(8ビット)で構成さ
れ画像の符号化データはbit6〜bit0に7ビットの2進形
式で表わされる。また、7ビットの2進形式ではランレ
ングス(1/0の連続数)は0ビットから127ビットまでし
か表わすことができないので、128ビット以上のランレ
ングスの場合は、2バイト構成で表わす。この場合2バ
イトの一方は128ビットの整数倍のランレングスを表わ
すメイクアップコード(以下Mコードと記す)となり、
残る1バイトは0ビットから127ビットまでの端数を表
わすターミネートコード(以下Tコードと記す)とな
る。このメークアップコードとターミネートコードを区
別するために(9−1)に示す如くbit7を識別フラグと
して用い、1がMコード,0がTコードを示す。 本実施例のランレングス符号化をA3サイズの原稿の主
走査長297mm分の1ラインの画像信号4677ビットが白信
号5ビット連続と黒信号2672ビット連続の白・黒パター
ンで構成された場合を例にとって説明する。 本実施例におけるランレングス法では最初に表われる
白5ビット(9−3)のようにTコードを用いて符号化
される。次に表われる黒4672ビットは128以上なのでM
コードとTコードから構成され、Mコードとしては(9
−4)のように、36が2進化表現され、Tコードとして
は(9−5)のように、64が2進化表現される。すなわ
ち、Mコード(128×36)+Tコード(64)=4672と符
号化されることになる。以上説明したように、上述した
4677ビットの1ラインの画像信号は(9−3),(9−
4),(9−5)の3バイトで表現される。 また、1ラインの区切りの信号として(9−2)に示
すEOLコード(End of Lineコード)を用いている。こ
のEOLコードはbit7が1であるため、Mコードのようで
あるが、Mコードでbit6からbit0が全て1である場合
は、16256ビットの画像信号の連続を意味することにな
る。本実施例において1ラインのデータ長は最大4677ビ
ットであり、Mコードでは必ずbit6が0になるため、通
常のランレングス符号化で全てのビットが1になるMコ
ードが発生することはなく、EOLコードとMコードは明
確に区別される。 このEOLコードを加えて前述の白5ビット黒4672ビッ
トの4677ビットの1ラインの画像信号は原信号の約1/14
6の量に当る4バイトデータでメモリに書き込まれるこ
とになる。尚、本符号化方法は白か黒かを示すデータを
符号中に持っていない。そのかわりに、1ラインのデー
タは必ず白コードで初まることとしている。そして、T
コードを白から黒、黒から白へのデータの変化を示すコ
ードとして兼用している。もし1ラインが黒から初まる
場合は白0を表わすTコード0を黒コードの前に付け
る。また、画像の連続がちょうど128の整数倍で、Mコ
ードのみで符号香できる場合にも、色が変化するという
意味で白0を表わすTコード0を付ける。 第10図を参照して、本実施例の詳細な説明を行う。 第10図は第1図示システムの詳細な構成を示す図であ
り10−1のリーダが第1図における1−1のリーダに、
10−3のプリンタが1−3のプリンタに、10−4の圧縮
回路が1−2−1の圧縮回路に、10−5の圧縮画像メモ
リが1−2−2の圧縮画像メモリに、10−6の伸長回路
が1−2−3の伸長回路におのおの対応している。10−
2はコントローラでありマイクロプロセッサ及び周辺I/
Oポートデバイスから構成されており、リーダ10−1、
プリンタ10−3とのシリアル通信、各種ビデオインター
フェース制御信号の入出力、RMU内部のセレクタの制
御、カウンタ、コンパレータ等への定数のセット、各種
タイミング信号の発生、RMU内部状態の取り込み等の機
能を有する。 10−4の圧縮回路はリーダ10−1からの画像信号を前
述のランレングス法で、1ラインずつ圧縮する回路であ
る。 10−5は圧縮画像メモリで圧縮回路10−4で生成され
るランレングスコードを書き込み、また、10−6の伸長
回路に読み出されたコードを供給する。 伸長回路10−6は圧縮回路メモリ10−5からのランレ
ングスコードをビットシリアルな画像データに伸長する
回路である。 10−7はEOL検出回路で伸長中に起こるEOLエラーの検
出、EOLエラーの修復、EOLコードの読み飛ばしによる伸
長時の画像の副走査方向の縮小を行う。また、EOL検出
回路はコントローラ102からの副走査伸長区間信号V−D
ECがアサートされた時のみ動作する回路であり、信号V
−DECがネゲートされている時にはEOL検出回路10−7の
出力信号であるバッファチェンジイネーブル(Buff CH
G ENB)信号とデータイネーブル(Data ENB)信号は
ハイ(H)レベルに固定され、DRF2信号はロー(L)レ
ベルに固定される。 10−8はメモリアドレスカウンタでアップカウント動
作をし、圧縮画像メモリ10−5のアドレッシングを行
う。このメモリアドレスカウンタ10−8はコントローラ
10−2で書き込み読み出し開始アドレスの設定が可能
で、さらにカウンタ出力がコントローラ10−2により読
み込むことが可能な構成である。このメモリアドレスカ
ウンタ10−8のカウントクロックとしては圧縮回路10−
4、伸長回路10−6、EOL検出回路10−7からのDWP信
号、DRP1信号、DRP2信号がNORゲート10−29を通して与
えられる。 10−10はディザカウンタであり第11図の構成を持つ。
本実施例におけるディザカウンタは13−1の3ビットダ
ウンカウンタと13−2の10ビットダウンカウンタと、13
−3の10ビットコンパレータから構成されている。13−
1と13−2の2つのダウンカウンタで合計13ビットのア
ドレス信号DADRをダブルバッファメモリ10−15に供給す
る。 10−11はラインカウンタで、コントローラ10−2にて
設定されたライン数を計数し、計数が終了するとコント
ローラ10−2に信号を発生する。 10−12は主走査カウンタ、デコーダで1ライン毎の圧
縮,伸長の区間信号H−AREAを発生したり、ディザカウ
ンタ10−10のスタート信号DCSTARTを発生したり、ダブ
ルバッファメモリ10−15へのアドレス(HADR)を発生し
たり、ダブルバッファメモリ10−15からの画像信号をト
リミングする信号(TRM)を発生する。第12図に主走査
カウンタ、デコーダ10−12の詳細な構成を示す。 第12図において14−1は13ビットのダウンカウンタで
カウントスタート値はコントローラ10−2により設定さ
れ、START信号入力でカウントを開始する。14−2から1
4−8は夫々13ビットのコンパレータで、カウンタ14−
1の値がコントローラ10−2により夫々設定された値と
等しくなった時にA=B出力を発生する。14−10から14
−12はフリップフロップで14−2から14−7のコンパレ
ータの出力によりセット,リセットされる。 10−14はコンパレータでありメモリアドレスカウンタ
10−8のアップカウント出力M−ADRとコントローラ10
−2からの設定値を比較する。コンパレータ10−14のA
≦B出力である信号MOVERによりコントローラ10−2は
メモリアドレスカウンタ10−8がコンパレータ10−14の
A入力値に達したことを検出する。またこの状態でMOVE
R信号が論理状態1(以下Hレベルと記す)になること
によりメモリアドレスカウンタ10−8のCLK入力は、NOR
ゲート10−30により禁止されメモリアドレスカウンタ10
−8のカウントアップ動作は停止する。 10−15はメモリX,メモリYの各々1ライン分ずつのメ
モリからなるダブルバッファメモリであり、メモリXと
メモリYは読出し動作と書き込み動作が互いに逆にな
る。またこのバッファの切り換えはBuff CHG信号の入
力により行なわれ、リードアドレス信号,ライトアドレ
ス信号はディザカウンタ10−10からのDADRと主走査カウ
ンタ・デコーダ10−12からのHADRを適時用いている。 10−16は伸長した画像信号をプリンタに出力するビデ
オクロックを発生する内部クロック発生部でありHSYNC
信号に同期してクロックICLKを発生する。 10−17は水平同期信号発生部でありビデオインターフ
ェースを介してプリンタから入力されるBD信号と略同周
波数のIBD信号を出力する。プリンタ10−3からビデオ
インターフェースで規定されたBD信号P−BDが入力され
ない場合、このIBD信号をセレクタSEL510−22で選択す
ることによりRMU内部の主走査同期信号HSYNC、リーダへ
のBD信号R−BDとして用いる。 10−18はφSYSクロックのセレクタであり、リーダか
らのビデオクロックR−VCLKと、内部クロック発生部10
−16からのI−CLKをコントローラ10−2からの指示に
より選択する。 10−19はダブルバッファメモリ10−15への書き込みデ
ータのセレクタであり、リーダからの画像信号R−VDA
と伸長回路10−6からの伸長画像信号DVDOをコントロー
ラ10−2からの指示により選択する。 10−20は主走査カウンタデコーダ10−12のカウント開
始信号及びラインカウンタ10−11のクロック入力として
用いられるLN−ST信号のセレクタであり、セレクタSEL1
0−22からのHSYNC信号とリーダからのR−VE信号をコン
トローラ10−2からの指示により選択する。 10−21はプリンタに行くVE信号P−VEのセレクタで、
主走査カウンタ・デコーダ10−21からのVE信号に相当す
るOVE信号とリーダからのVE信号R−VEをコントローラ1
0−2からの指示により選択する。 10−22は前述の如くHSYNCのセレクタであり、コント
ローラ10−2からの指示により選択される。 10−23はプリンタ10−3に出力する画像信号P−VDA
とP−VDBのビデオセレクタでコントローラ10−2によ
り制御される。ビデオセレクタ10−23のA0,B0入力には
リーダからの画像信号R−VDAが接続され、このA0,B0入
力をセレクトすることによりプリンタへの画像信号P−
VDA,P−VDBの両方にリーダからの画像信号R−VDAが接
続されることになり、プリンタに出力される画像信号VD
は第7図から明らかなように、2値画像となる。 また、ビデオセレクタ10−23でA1入力とB1入力が選択
されると、プリンタへ行く画像信号P−VDAには、リー
ダからの画像信号R−VDAが出力され、画像信号P−VDB
には、リーダからの画像信号R−VDBをさらにANDゲート
10−34を通した信号が出力される。このANDゲート10−3
4のもう一方の入力信号▲▼はコントロー
ラ10−2からの信号である。この▲▼信号
がHレベルであればプリンタに行く画像信号P−VDBは
リーダからの画像信号R−VDBと同じ信号になりプリン
タに出力される画像信号VDは第7図に示すようにリーダ
からの画像信号R−VDA,R−VDBを合成した画像信号とな
る。 ▲▼信号が論理状態0(以下“Lレベ
ル”と記す)であればプリンタに行く画像信号P−VDB
はLレベルに固定される。このため第7図からわかるよ
うにプリンタに出力される画像信号VDは1画素(1ビデ
オクロック)区間に対して約50%のデューティのP−VD
A信号が出力紙に記録される。これは▲▼
信号がLレベルの場合はHレベルの場合に対してレーザ
ユニット5−4から発せられるレーザ光の点灯時間が約
半分になることを意味し、R−HALF信号をLレベルにす
ることによりリーダからの画像信号の約50%の出力画像
濃度が得られる。 ビデオセレクタ10−23でA2入力とB2入力が選択される
と、プリンタへ行く画像信号P−VDAはダブルバッファ
メモリ10−15からの出力をANDゲート10−27,10−28を通
した信号RMU−VDとなる。またプリンタへ行く画像信号
P−VDBは信号RMU−VDをさらにANDゲート10−32を通し
た信号となる。このANDゲート10−32のもう一方の入力
▲▼はコントローラ10−2からの信号
であり、この▲▼信号がHレベルであ
ればプリンタに行く画像信号P−VDBは画像信号P−VDA
と同じ信号となりプリンタに出力される記録画像VDは第
7図からわかるように画像信号RMU−VDによる2値画像
となる。▲▼信号がLレベルであれば
プリンタに行く画像信号P−VDBはLレベルに固定され
る。すなわち、画像信号P−VDAにはダブルバッファメ
モリ10−15からの画像信号RMU−VDが伝送されるが、画
像信号P−VDBはLレベルのままであるのでプリンタに
出力される画像信号VDは第7図からわかるように、1画
素(1ビデオクロック)区間に対して約50%のデューテ
ィの画像信号として出力紙に記録される。これは▲
▼信号がLレベルの場合はHレベルの場合
に対してレーザユニット5−4から発せられるレーザ光
のON時間が約半分になることを意味し、▲
▼信号をLレベルにすることにより約50%の出力画
像濃度が得られる。 ビデオセレクタ10−23でA3入力とB3入力が選択される
と、ORゲート10−31,10−33の働きによりプリンタに行
く画像信号P−VDA,P−VDBはリーダからの画像信号R−
VDA,R−VDBとダブルバッファメモリ10−15よりの画像信
号RMU−VDを合成したものとなる。ここで前述の▲
▼信号,▲▼信号を任意に組
み合わせることによりプリンタに出力される画像信号VD
は表1のようになる。 10−25はEOL検出回路10−7からのBuff CHG ENB信
号(ダブルバッファ切り換え許可)によりLN−ST信号を
ゲートしてダブルバッファメモリ10−15のリードバッフ
ァ,ライトバッファの切り換え信号Buff CHGを発生す
る2入力ANDゲートである。 10−35は伸長エラーカウンタであり10−6の伸長回路
による伸長エラーのライン数を計数する。 以上のように構成された本実施例の基本的な機能は以
下の4つである。 (1)(2値圧縮) リーダ10−1からの固定閾値による画像信号R−VDA
の任意の部分を2値圧縮処理し、圧縮画像メモリ10−5
に書き込む機能。尚、原稿全域の画像信号をメモリ10−
5に書込む場合もこれの応用である。 (2)(ディザ圧縮) リーダ10−1からのディザマトリクス閾値による画像
信号R−VDAの任意の部分をディザ圧縮処理し圧縮画像
メモリ10−5に書き込む機能。 (3)(2値伸長) 圧縮画像メモリ10−5に記憶されている2値圧縮画像
を読み出し2値伸長処理をして、プリンタ10−3に出力
する機能。 (4)(ディザ伸長) 圧縮画像メモリ10−5に記憶されているディザ圧縮画
像を読み出しディザ伸長処理をして、プリンタ10−3に
出力する機能。 以下、順に具体的な動作を説明する。 (1)2値圧縮の機能 リーダ10−1から入力される画像信号は第7図のよう
に主走査1ラインを表わすVE信号を同期信号として伝送
されてくる。そしてVSYNC信号により1ページ分の副走
査区間が表わされる。このVE信号は第10図においてはR
−VE信号と表現されている。 本実施例における画像圧縮方法は主走査方向のみの画
像データの符号化であり副走査方向には画像圧縮を行わ
ない。 以下第13図に示すようなリーダーから伝送されて来る
400dot/inch(400dpi)の分解度のA3サイズ(主走査297
mm(4677ビットに対応),副走査420mm)の画像情報A
から主走査方向に70mm,副走査方向に100mm経過した点か
ら140mm×210mmの画像情報をBをトリミングして2値圧
縮する場合を例に取って説明を行う。 リーダ10−1からの上記の画像データを受信する前に
コントローラ10−2はRMU内部の各部のモード設定を行
う。 リーダ10−1から送られて来る画像信号R−VDAを圧
縮処理するためにRMU内部で用いるクロックφSYSとして
リーダ10−1からのクロックR−VCLKを選択すべく10−
18のSEL1を設定する。 リーダ部10−1から入力された画像信号R−VDAは一
担ダブルバッファメモリ10−15にライン毎に蓄えられ、
その出力は圧縮回路10−4に入力される。そのためダブ
ルバッファメモリ10−15に入力される画像信号をR−VD
Aにすべく10−19のSEL2を設定する。 次に1ライン毎の同期信号LN−STを設定するが、これ
は、リーダ10−1からのR−VE信号を用いるべく10−20
のSEL3を設定する。また、リーダ10−1はR−VEを発生
するための同期信号として、R−BD信号を必要とするこ
とはビデオインターフェースの説明で述べたが、このR
−BD信号として水平同期信号発生部10−17からのIBD信
号を出力すべく10−22のSEL5を設定する。 次に主走査カウンタ・デコーダ10−12のダウンカウン
タ14−1には1ライン分の画像信号4677ビットを制御で
きるようにカウント開始値4677を設定する。 第13図のB領域の主走査方向の設定をコンパレータ14
−4,14−5に行う。すなわち、この2つのコンパレータ
の出力でセット,リセットされるフリップフロップ14−
11からのH−AREA信号が圧縮回路10−4に与えられ、圧
縮回路10−4はこの信号がHレベルの主走査区間中の画
像データをランレングス符号化処理し、圧縮画像メモリ
10−5に書き込む。このためコンパレータ14−4には第
13図B領域までの主走査方向余白70mm分に相当する1102
ビットを4677から引いた値3575をセットする。またコン
パレータ14−5には、B領域の主走査巾140mm分に相当
する2204ビットをさらに3575から引いた値1371をセット
する。 コンパレータ14−8からの出力DCSTARTによりディザ
カウンタ10−10が動き出すわけであるが、14−1のダウ
ンカウンタとディザカウンター10−10を同時に動作させ
るべく、コンパレータ14−8には4677をセットする。 ディザカウンタ10−10には、以下の定数設定を行う。
すなわちカウンタ13−1,13−2にはカウント開始値4677
をセットし、また2値圧縮を行うためにDither信号をL
レベルにする。これによりディザカウンタ10−10はダウ
ンカウンタ14−1と同様の動作を行う。 以上の定数設定によりダブルバッファメモリ10−15に
与えられる2つのアドレスDADR,HADRは共にR−VE信号
の立ち上りにより4677からカウントダウンすることにな
る。すなわち、ダブルバッファ10−15より圧縮回路10−
4に与えられる画像信号EVDOはリーダ10−1からの画像
信号R−VDAからちょうど1ライン遅れた信号になる。 伸長回路10−6,EOL検出回路10−7に与えられる伸長
開始信号V−DECはLレベルであるので、DRP1信号DRP2
信号はLレベルであり、Buff CHG ENB信号,Data ENB
信号はHレベルとなり伸長回路10−6,EOL検出回路10−
7は、圧縮動作に影響を与えないように構成されてい
る。 さらにメモリアドレスカウンタ10−8に圧縮画像メモ
リ10−5への書き込み開始アドレスをセットする。 この状態でコントローラ10−2はリーダ10−1からVS
YNCが入力されるのを待つ。VSYNCが入力されると、コン
トローラ10−2は、第13図のB領域までの副走査長100m
mを計数すべく100mmに相当する1574ラインをラインカウ
ンタ10−11に設定する。ラインカウンタ10−11はLN−ST
信号によりカウントダウンし、すなわち、リーダ10−1
からの主走査区間信号R−VEが1574回入力されると、ラ
インカウンタ10−11はカウントup信号をコントローラ10
−2に発し、コントローラ10−2はリーダ10−1からの
画像信号がB領域に入ったことを検出する。それにより
コントローラ10−2は圧縮回路10−4に画像圧縮を開始
させるべくV−ENCをLレベルからHレベルにするとと
もに、B領域の副走査長210mmを測定するため、ライン
カウンタ10−11に210mm分に相当する3307をセットす
る。リーダ10−1からB領域分の3307ラインのR−VE信
号が入力されるとラインカウンタ10−11は再度カウント
アップし、コントローラ10−2はこれを検出してV−EN
C信号をHレベルからLレベルにして、圧縮回路10−4
の画像信号の圧縮動作を停止させる。 このように、リーダ10−1から連続的に入力される画
像信号R−VDAは主走査方向には主走査カウンタデコー
ダ10−12から発せられるH−AREAがHレベルの任意の区
間、また副走査方向にはコントローラ10−2が発するV
−ENCがHレベルの任意の区間にトリミングされつつ圧
縮回路10−4により符号化され、圧縮画像メモリ10−5
に書き込まれる。 この様子を第14図に示す。第14図における画像信号R
−VDAは、ある1ラインの画像信号の入力の例であるが
あるラインのトリミング領域における画像信号として白
2ビット,黒2204ビット,白5ビットと入力された場合
を示している。この画像信号R−VDAの入力により圧縮
回路10−4において5バイトのランレングスコードが生
成される。すなわち、最初の白2により2HのTコード、
次に黒2204によりMコード91H,Tコード15H,最後の白5
により5HのTコード、さらにH−AREA信号の終了による
EOLコードが生成され、圧縮回路10−4からの書込み要
求DWPパルスにより圧縮画像メモリ10−5に書き込まれ
る。 圧縮画像メモリ10−5をアドレッシングするのがメモ
リアドレスカウンタ10−8であり、DWPパルスがゲート1
0−29,10−30を通った信号によりカウントアップする。 仮りにリーダ10−1からの画像信号R−VDAの変化が
激しく多量の圧縮コードMWコードが発生すると、圧縮画
像メモリ10−5に全ての圧縮コードMWコードが書ききれ
ない状況が生ずる。さらに第15図のように圧縮画像メモ
リ10−5に複数ページの圧縮画像データを書き込む場合
に、前に書きこんでおいた圧縮画像信号Tの一部が新ら
たに書き込まれた圧縮画像信号Uによって損なわれてし
まう状況が生ずる。本実施例では圧縮画像信号の書き込
み時に、書き込み可能空領域を越えてしまったことを検
出し、他の圧縮画像信号を保護するためにコンパレータ
10−14を用い、メモリの使用状況をモニタしている。 第15図において圧縮画像メモリ10−5中に圧縮画像S
(エンドアドレスSE)と圧縮画像T(スタートアドレス
TS)が記憶されている状態でアドレスSEとアドレスTSの
間に圧縮画像Uを書き込む場合、コントローラ10−2は
書き込み開始アドレスUSを圧縮画像Sのエンドアドレス
SEに基づいてメモリアドレスカウンタ10−8に設定し、
アドレスリミッタとして圧縮画像Tの開始アドレスTSを
コンパレータ10−14に設定する。書き込みが進行してア
ドレスカウンタ10−8のカウント出力が、コンパレータ
10−14のTS値に達するとコンパレータ10−14のA≦B出
力が発生し、ゲート10−30において新らたな書き込み要
求パルスDWPはゲートされメモリアドレスカウンタ10−
8は停止し更なる書込み動作が禁止される。これにより
圧縮画像Tは保護される。またコントローラ10−2はコ
ンパレータ10−14からのA≦B出力であるMOVER信号を
受けて圧縮画像が圧縮画像メモリ10−5に書ききれなか
ったことを検出し、画像圧縮エラーとし、圧縮画像の書
ききれなかったメモリ領域を空領域として、その圧縮画
像の圧縮画像メモリ10−5からの出力を禁止するととも
に、リーダ10−1の表示部にてその旨を表示する。 コントローラ10−2は画像圧縮終了時にMOVER信号を
判定し、MOVER信号が発生されていないことを検出した
場合、画像圧縮書き込みが成功したと判別し、メモリア
ドレスカウンタ10−8からのアドレス出力MADRを読み込
み、今回書き込んだ圧縮画像の終了アドレスとしてコン
トローラ10−2の内部メモリに保持し、次回の圧縮画像
の書き込み開始アドレスの設定に用いる。 また同様にメモリアドレスカウンタ10−8に設定した
書き込み開始、終了アドレスもコントローラ10−2は保
持して、圧縮画像信号の伸長出力時に用いる。 尚、原稿全域の画像を符号化して圧縮画像メモリ10−
5に格納する場合にはトリミング領域を原稿サイズとす
ればよい。 (2)ディザ圧縮の機能 リーダ10−1から入力される画像信号が組織的ディザ
法による中間調表現されたものの場合、画像の変化が激
しくなり、本実施例で用いているような主走査方向にお
ける画像の連続性をコード化する画像圧縮方法では効果
的な画像圧縮を行うことが困難となる。 本実施例ではディザパターンの周期性を利用してディ
ザ処理された画像信号を効果的に圧縮する。 第16図においてディザ処理された画像信号は(16−
1)のようにリーダ10−1から入力される。本実施例で
は、1ブロック当り8×8のディザマトリクスを用いて
おりその詳細は(16−2)のaブロックに示す。仮り
に、リーダ10−1から読み取られた画像信号が均一に32
レベルのものであった場合、ディザマトリクスの閾値の
値が32以上のところに黒信号が出力され、(16−2)の
ディザマトリクスにより(16−1)に模式的に示すよう
な画像を得る。(16−1)の画像信号で主走査方向の4
ブロックのみを拡大したものが(16−2)である。ここ
でHで示す主走査ラインの信号が(16−4)のRVDA信号
となり、4ブロックの間で8回の状態変化が発生してい
る。この状態変化の回数は、ブロック数に比例し、A4巾
297mmでは1168回の状態変化が発生することになりラン
レングス符号化により1170バイトの符号化データ量とな
ってしまう。この1170バイトは原画像量4677ビットの約
2倍のデータ量でありかえって画像情報量が増えてしま
うことになる。 そこで(16−2)のHラインから得られる画像信号を
(16−3)のように同じ閾値で処理された画像信号を抽
出してブロック順に並べ変えることにより4ブロック間
で、(16−4)のEVDOに示すように、2回の状態変化と
なる。すなわち(16−3)のように、各ブロックの同じ
閾値による信号は黒か白かの状態のばらつきが少ないの
で、これらを連続するように並べることにより画像の連
続性を伸ばすことになる。 本実施例では、この画像信号のディザマトリクスに応
じた並びかえをディザカウンタ10−10を用いてダブルバ
ッファメモリ10−15の読出しを制御することにより行
う。 リーダ10−1からのディザ画像信号RVDAは、主走査カ
ウンタ・デコーダ10−12のアドレス制御によりダブルバ
ッファメモリ10−15にリーダ10−1からの入力順に書き
込まれる。 本実施例ではディザパターンの主走査の繰り返しが8
ビット間隔なので、ディザカウンタ10−10は、ダブルバ
ッファメモリ10−15から画像信号を読み出す時に8ビッ
ト間隔にダウンカウントとして読み出す。この8ビット
間隔の読み出しは第11図に示されるコントローラ10−2
からのDither信号によってなされる。またコントローラ
10−2は(16−1)に示す主走査圧縮ブロック数Nによ
り、ダウンカウンタ13−2のカウンタ設定値からN−1
を引いた値をコンパレータ13−3に設定する。この圧縮
ブロック数Nは圧縮回路10−4に与えられる主走査圧縮
データ長を示すH−AREA信号の長さに対応しており(H
−AREA信号ビット長)=N×8となる。 第11図のDither信号がHレベルになることで3ビット
ダウンカウンタ13−1と10ビットダウンカウンタ13−2
は分離され、13−2のダウンカウンタがカウントダウン
してコンパレータ13−3に設定されたブロック数Nだけ
カウントすると、コンパレータ13−3のA=B出力が発
生し、ダウンカウンタ13−2は最初の設定値に再ロード
され、13−1のダウンカウンタは1だけカウントダウン
する。 すなわちダウンカウンタ13−2でブロック数Nをカウ
ントし、ダウンカウンタ13−1で、各ブロック内の何番
目の閾値による画像信号かを指定する。このように、デ
ィザマトリクスの主走査ブロック長はコンパレータ13−
3によって任意のNを選択することが可能であり主走査
方向に任意の長さの画像信号のディザ圧縮に対応するこ
とができる。 (3)2値画像伸長の機能 (1)において述べた2値圧縮画像信号を伸長処理し
てプリンタ10−3に出力する機能であり、これにより伸
長画像のトリミング,移動処理をすることができる。 まず基本的な2値画像伸長を説明するために、トリミ
ング,移動の各処理を行わない場合として、2値画像圧
縮により第13図のB領域からの圧縮画像信号が圧縮画像
メモリ10−5に記憶されているものとし、その圧縮画像
信号に基づく画像をA領域の大きさのA3の出力用紙のB
領域の場所に画像出力する場合を例に取る。 コントローラ10−2はB領域の圧縮画像信号の伸長出
力に先だち、副走査方向の先端100mmの余白を作るため
にプリンタ10−3にA3の出力用紙を先行給紙させる。す
なわち、第4図においてプリンタは感光ドラム4−1の
転写位置bからレーザ露光される点aまでの距離と、転
写位置bからレジスト給紙点cまでの距離が等しくなる
ように構成されているため4−7のレジストローラでA3
の出力用紙を送り出して、100mmの副走査紙送りの後に
伸長動作を開始し、第13図のB領域の画像を出力する。
そのため、コントローラ10−2はプリンタにレジスト給
紙信号VSYNCを出力した後、ラインカウンタ10−11に100
mmに相当するライン数をセットする。この値は400dpiの
解像度で1574ラインとなる。 画像伸長時のライン同期信号LN−STは10−20のSEL3,1
0−22のSEL5によってプリンタからのBD信号P−BDが選
択される。また内部クロックφSYSは、10−22のSEL5に
より選択されたHSYNCに同期して内部クロック発生部10
−16で発生されるI−CLKを10−18のSEL1で選択する。 さて、前述のラインカウンタ10−11で副走査余白100m
m相当の1574ラインのカウントを終了すると、コントロ
ーラ10−2は画像伸長信号V−DECを出力し、B領域の
伸長動作を開始するが、それに先だち、画像圧縮記憶時
にメモリアドレスカウンタ10−8に設定したアドレス値
を、コンパレータ10−14には圧縮時の最終のMADR値をセ
ットする。 コントローラ10−2からのVDEC信号により伸長回路10
−6は1ラインずつ画像伸長をし、伸長された画像信号
DVDOはダブルバッファメモリ10−15に書き込まれ、1ラ
イン後に、プリンタに出力される。この時ディザカウン
タ10−10はダブルバッファメモリ10−15に対する書き込
みアドレスカウンタとして働き、主走査カウンタデコー
ダ10−12は読み出しアドレスカウンタとして働く。 以下1ラインの画像伸長動作を第17図により説明す
る。HADR値がAのときにプリンタに対するビデオイネー
ブル信号としてのOVE信号がHレベルになるものとし
て、主走査カウンタデコーダ10−12のダウンカウンタ14
−1には前述のレフトマージン量に対応した値LMG(173
ビット)を考慮したA+LMG,コンパレータ14−2にはA
をセットする。コンパレータ14−3にはA−4676,コン
パレータ14−4にはA,コンパレータ14−5にはA−220
3,コンパレータ14−6にはB,コンパレータ14−7にはB
−2203,カウンター14−1がAになった時にディザカウ
ンタ13−1,13−2が動き出すようにコンパレータ14−8
にはAをセットする。またディザカウンタ13−1,13−2
はカウンタ14−1と同じカウント動作をする様に、ロー
ド値としてAをセットする。 プリンタ10−3からPBD信号が入力されるとLN−ST信
号が発生し、主走査カウンタデコーダ10−12のHADRはA
+LMGからカウントダウンし、クロックをLMGカウント
し、HADRがAになるとOVE信号,HAREA信号,DCSTART信号
が発生する。このLMGはプリンタのBDセンス位置から感
光ドラムの画像有効部までの主走査長に相当するクロッ
ク数であり、OVE信号がHレベル区間にプリンタに出力
された画像信号が出力用紙上にプリントされる。 HADRがAになってから、第13図のB領域までの70mm分
の余白に相当する1102クロックをカウントしてHADRがB
になると、TRM信号がHレベルになりダブルバッファメ
モリ10−15からの出力画像信号がゲート10−27により有
効になり、さらにHADRがB−2203になると、プリンタに
はB領域の主走査巾140mmに相当する2204画素が出力さ
れて、TRM信号がLレベルになり、それ以降のプリンタ
に行く画像信号はゲート10−27により無効になる。この
ようにダブルバッファメモリ10−15に蓄えられた伸長画
像信号はプリンタに出力されるが、ダブルバッファメモ
リ10−15への伸長画像信号DVDOの書き込みは以下のよう
になる。 OVEの立ち上りと同時に伸長回路10−6,EOL検出回路10
−7に与えられるH−AREA信号がHレベルになり伸長回
路10−6による圧縮画像信号MRコードの伸長が開始され
る。伸長回路10−6は副走査伸長区間信号V−DEC,主走
査伸長区間信号H−AREAがHレベルの区間圧縮画像メモ
リ10−5から圧縮画像信号MRコードを読み取り、MRコー
ドを図示しないデコードカウンタに取り込み、φSYS
ロックによってカウントダウンして伸長画像信号DVDOを
発生する。すなわち第17図に示すようにMRコードのTコ
ード2Hを取り込みφSYS2クロック分白信号のDVDOを出力
する。φSYS2クロックによりデコードカウンタはカウン
トアップして、圧縮画像要求信号DRP1を発生し、圧縮画
像メモリ10−5より次のMRコードを読み出し、DVDOの出
力を反転させる。 次に入力されるMRコードは91HでMコードであるので
φSYSクロックを2176クロック計数してDRP1を発生す
る。しかし、MコードとTコードはペアなのでこの時点
で画像信号DVDOは反転させないで次のTコード15Hのカ
ウントアップによりDVDOを反転させる。このように、HA
REAがHレベルの区間に圧縮画像信号の伸長が行われデ
ィザカウンタ10−10よりのDADRによってダブルバッファ
メモリ10−15に伸長画像信号DVDOが書き込まれる。そし
て、このDVDO信号が次のラインにおいてHADRのアドレス
B点から読み出されるように、ディザカウンタ10−10の
カウント開始値はBが設定される。また、第11図のディ
ザカウンタは2値伸長のためDither信号はLレベルが設
定される。 画像伸長時のHAREA信号の長さは、B領域の画像圧縮
時に用いたH−AREAと同じクロック数出力されるよう
に、コンパレータ14−4,14−5は設定されるが、このHA
REA信号の立ち下り時に、現ラインの伸長動作の成功,
不成功をEOL検出回路10−7にて判定される。 伸長動作の成功の判定は、HAREA信号の立ち下りと、
次のMRコードがEOLであることと、その時点で伸長回路1
0−6のデコードカウンタがカウントアップしてDRP1の
信号が発生していることの3つの状態がそろっているこ
とで行う。これは圧縮回路10−4からのMWコード信号を
圧縮画像メモリ10−5に書き込む時あるいはMRコードを
圧縮画像メモリ10−5から読み出す時にコードに誤りが
含まれる可能性があるからであり、MRコードに誤りがあ
る場合は外部からの正確な区間信号HAREAの終了と、1
コードの伸長動作の終了であるDRP1パルスの発生と、ラ
イン終了コードEOLが一致しなくなるのである。ここで
上記3つの状態が一致し、伸長エラーがなかったことを
判定してEOL検出回路10−7は、次のラインのために次
ラインの先頭のMRコードを読み出すように、DRP2を発生
する。 以下、伸長エラーが発生した場合のライン単位の動作
を第18図により説明する。 第18図においてプリンタ10−3より入力されるライン
同期信号PBDにより主走査アドレスカウンタ・デコーダ1
0−12より主走査伸長区間信号がV−DECにかかわらず発
生している。コントローラ10−2からの副走査伸長区間
信号V−DECがLレベルの時はEOL検出回路からのDECENB
信号とBuff CHG ENB信号はHレベルでありダブルバッ
ファメモリ10−15の切り替えを行うBuff CHG信号は常
に発生する。またData ENB信号はこの時Lレベルであ
りプリンタに出力される画像信号RMU−VDはANDゲート10
−28によりLレベルに固定される。 コントローラ10−2は画像伸長を行うべくV−DEC信
号をHレベルにし、以下HAREA1,HAREA2,…HAREA9と順に
ライン単位の画像伸長動作が行われる。画像伸長時には
HAREA領域は3つの状態に分かれる。すなわち、正常の
伸長動作を行うxの状態と、伸長エラーの発生したyの
状態と、EOL検出回路10−7からのDECENBがLレベルの
伸長エラーリカバー状態zである。 V−DEC信号がHレベルになった次のラインHAREA1か
ら伸長回路10−6において画像伸長が開始される。第18
図のように最初のHAREA1で伸長エラーが発生(yの状
態)とすると、EOL検出回路10−7はHAREA1の後端でBuf
f CHG ENB信号とDECENB信号をLレベルにして、次の
ラインHAREA2ではダブルバッファメモリの切り替えと伸
長回路10−6の伸長動作を停止させて、伸長エラーリカ
バのためのEOL検出処理を行う(zの状態)。 EOL検出回路10−7は、伸長エラーリカバとしてHAREA
がHの区間MRコードとしてEOLコードFFHを検出するまで
DRP2信号を繰り返し発生させる。EOLコードを検出する
ことにより圧縮画像信号とHAREA信号との同期関係が回
復したことになり次のHAREA3における画像伸長のための
先頭MRコードを読み出し、DECENBをHレベルに復帰させ
て伸長エラーリカバ動作を終了する。 次のHAREA3において正常に画像伸長動作が終了すると
(xの状態)、EOL検出回路はHAREA4のための先頭MRコ
ードを読み出すためにDRP2を1クロック発生させ、Buff
CHG ENB信号をHレベルにするとともに、その後に入
力されるLNST信号によりData ENBをHレベルにする。 HAREA4,HAREA5の2ラインでは共に画像伸長動作が正
常に終了しているのでBuff CHG ENB信号はHレベルの
ままであるが、HAREA6ではHAREA1と同様に伸長エラーが
発生している。この状態によりEOL検出回路10−7は、H
AREA6において、ダブルバッファメモリ10−15のメモリ
Yに書き込まれた、伸長エラーを含んだ伸長画像信号が
プリンタに出力されないようにBuff CHG ENB信号をHA
REA6の後端でLレベルにし、次にHAREA8において画像伸
長を成功するまでダブルバッファメモリ10−15の切り替
えを禁止する。このため、HAREA7でエラーリカバしてい
る区間とHAREA8で、次の伸長動作を行っている区間は、
HAREA5において伸長した伸長成効の画像信号が繰り返し
プリンタにRMU−VD信号として出力される。 このように、Buff CHG ENB信号により伸長エラー発
生ラインと、エラーリカバラインの後はLNSTによるBuff
CHG信号が発生しないため第22図のRMU−VD信号に示す
ように伸長成功ライン(xの状態)における伸長画像信
号だけがRMU−VD信号としてプリンタ10−3に出力され
る。 またData ENB信号は前述のように、伸長成功ライン
が発生した後、初めてHレベルになる信号であり、この
信号によりV−DEC信号がHレベルになってから、伸長
成功ラインが発生するまでの間、エラーを含んだ伸長画
像信号がプリンタに出力されないようになる。 さらにData ENB信号はV−DEC信号がLレベルになっ
てから1ライン遅れてLレベルになるように構成されて
おり、最後のHAREA9ラインにおける伸長画像も、正常に
プリンタに出力される。 コントローラ10−2は、伸長エラーカウンタ10−35に
おいて、Buff CHG ENB信号がLレベル中に発生したLN
ST信号をカウントして、伸長エラーが発生したライン
と、エラーリカバを行ったラインの合計をカウントす
る。すなわちこのカウント値は、伸長成功しなかったラ
イン数を表わし、コントローラ10−2は伸長が成功しな
かったライン数が8ラインを越えた場合は、伸長エラー
ミスプリントとして直に、VDEC信号をLレベルにし伸長
動作を停止する等の処理する。これにより、伸長エラー
の検出が、1ページ分の画像の伸長を待たずして行われ
るので、伸長エラーに対する迅速な処理が可能となる。 伸長時に、コントローラ10−2が出力する副走査伸長
区間信号V−DECは、圧縮時にV−ENC信号を出力した時
と同じライン数をラインカウンタ10−11において計数し
て出力する。 したがって、画像伸長中に伸長エラーが発生しなけれ
ば、コントローラ10−2がラインカウンタ10−11からの
所定副走査ライン計数完了出力を受けてVDEC信号をLレ
ベルに戻すタイミングで、メモリアドレスカウンタ10−
8からのアドレス出力M−ADRは、伸長画像を圧縮した
時の最終M−ADRの値と同じになる。 コンパレータ10−14には、圧縮時の最終M−ADR値を
セットしているのでコントローラ10−2はVDEC信号をL
レベルにした時点で、MOVER信号を検出するはずであ
る。 ところで伸長動作中に、前述のように伸長エラーが発
生すると、伸長エラーリカバのためにEOL検出回路10−
7がEOLコードをさがすべく、MRコードを読みとばすた
め、MOVER信号が発生した時には、ラインカウンタ10−1
1にはカウント残りが発生する。このカウント残りを全
てカウントするために、V−DEC信号を出しつづけて
も、MOVER信号のために、すでにメモリアドレスカウン
タ10−8はカウントを停止しているのでメモリアドレス
カウンタ10−8の停止した時点のカウント値のアドレス
の画像信号が繰返し伸長回路10−8に取込まれることに
なり、残りのラインは全て伸長エラーラインとなってし
まう。 そこで、この状態を防ぐために、コントローラ10−2
は、VDEC信号をHレベルにしてラインカウンタ10−11か
らのカウントアップを待っている間、MOVER信号を定期
的に調べて、V−DECがHレベルの時にMOVERを検出した
ら、直ちにV−DEC信号をLレベルにして、画像伸長動
作を停止させて、余分な伸長エラーラインのカウントを
しないようにする。 このように、メモリアドレスカウンタ10−8が、画像
圧縮時の最大アドレスに一致したことで、画像伸長動作
を停止することで、意図しない余分な画像信号がプリン
タ10−3に記録されることを防ぐことも可能となる。 次に、伸長した画像信号の一部分をトリミングして出
力用紙の任意の箇所に出力する場合を説明する。 第19図は、A4サイズの伸長画像UのS1点から、主走査
方向にH1ビット、副走査方向にV1ラインの点t1を基準点
として主走査サイズH2ビット、副走査サイズV2ビットの
T領域の画像をトリミングして、A4のコピー用紙に、
V1,H1の位置を変えずに出力する例である。 前述のように1ラインの伸長動作はプリンタ10−3か
らのPBD信号によるLN−ST信号を同期信号として開始さ
れるが、第19図では、主走査アドレスカウンタ・デコー
ダ10−12からのHADRが4677になったところから1ライン
の伸長動作が始まる。すなわちHADRが4677でH−AREAが
Hレベルになるようにコンパレータ14−4には4677をセ
ットする。また、A4巾4677ビットで伸長を終了するよう
に、コンパレータ14−5には0をセットして、HAREAの
長さを4677ビットとする。また、伸長回路10−6により
伸長された伸長画像信号DVDOをダブルバッファメモリ10
−15に書き込むDADR、読み出すHADRが同じ動作をするよ
うにDCSTART信号の出るタイミングを作るコンパレータ1
4−8には4677をセットし、ディザカウンタ10−10のカ
ウンタ13−1,13−2のLD値も4677をセットする。これに
より、前述のように圧縮された画像信号がそのまま伸長
される。 コントローラ10−2は第20図に示すようにプリンタ10
−3にA4のコピー用紙レジスト給紙信号PVSYNCを出すと
同時に副走査伸長区間信号V−DECを出力する。これに
よりプリンタの紙送りと同時に画像伸長出力が始まり、
もしここでトリミングを行う必要がなければ、V−DEC
をPVSYNCと同じ時間巾に渡って出力せしめることによ
り、A4の伸長画像Uの全てがA4のコピー用紙にそのまま
出力される。ここで前述の如くのトリミングを行なうべ
くコントローラ10−2は、V1ラインの画像信号を消去す
るために、V−DEC信号を出力してからV1ラインの間はT
RM信号をLレベルに固定し、ダブルバッファメモリ10−
15から読み出し画像信号をゲート10−27でLレベルに固
定する。このために、V1ラインをカウント中のTRM信号
を出力するコンパレータ14−6には1FFFH,コンパレータ
14−7には4677(1245H)をセットすることにより、フ
リップフロップ14−12には、リセットしかかからないよ
うにする。 V1ラインのカウントをラインカウンタ10−11でカウン
トした後に、t1の位置から副走査巾V2ライン,主走査巾
H2ビットのT領域のトリミングを行う。そのために、ラ
インカウンタ10−11にV2ラインをセットし、副走査V2
インを計算するとともに、その間の主走査トリミング領
域のt点からH2ビット巾を表わすTRM信号を発生させる
べく、コンパレータ14−6に(4677−H1)をセットし、
コンパレータ14−7には(4677−(H1+H2))をセット
する。これにより、第19図のTRM(V2)を得る。 以上のような定数セットによりt1点からV2ラインの間
のT領域のトリミングが実現される。T領域の画像信号
が全てプリンタに出力された時点で、ラインカウンタ10
−11からコントローラ10−2に、V2ラインのカウント終
了信号が出力される。この時点で圧縮画像メモリ10−5
には、第19図の斜線で示された部分の圧縮画像信号が読
み出されずに残っているが、所望のT領域の画像出力は
すでに完了しているので、コントローラ10−2はこの斜
線部の圧縮画像信号の伸長を行う必要はなく、VDEC信号
をここでLレベルにし、伸長動作を停止させる。VDEC信
号がLレベルになったため、EOL検出回路からのData E
NB信号はLレベルになりこれ以降のVRラインは、プリン
タに画像信号は白信号(Lレベル)となり、T領域のト
リミング出力が完了する。このように、余分な圧縮画像
信号を伸長しないようにすることにより、伸長エラーの
発生量が下がり、それにより伸長画像にエラーが含まれ
ることに起因するミスプリントの発生率が低下し、コピ
ー動作の信頼性が向上する。 次に以上の様にして第19図でトリミングしたT領域の
画像を主走査方向に紙端よりH3画素の位置に移動してプ
リンタ10−3に出力する場合を第21図により説明する。 この場合、伸長画像をダブルバッファメモリ10−15に
書き込む時に1ラインの伸長画像の移動を行い、ダブル
バッファメモリ10−15から移動した画像を読み出す時
に、所望のT領域の画像をトリミングする。この伸長画
像の移動及びトリミングは全てHADRを基準として行われ
る。すなわち、第21図(a)においてHADR(4677−H1
からHADR(4678−(H1+H2))のアドレス範囲で伸長回
路10−6で伸長されたT領域の画像信号が、DADRにより
ダブルバッファメモリ10−15に書き込まれ、第21図
(b)において、ダブルバッファメモリ10−15からHADR
により読み出される時にH3−H1ビットだけ移動されて、
HADR(4677−H3)からHADR(4678−(H2+H3))の範囲
で読み出されることになる。この画像移動はDADRのアド
レス制御によって実行され、第21図(a)のダブルバッ
ファメモリ10−15に伸長画像のT領域の画像信号が書き
込まれる時(HADRが4677−H1の時)に発生した画素を、
H3−H1だけ移動した4677−H3のアドレスにDADRで書き込
めばよい。すなわち第21図(a)から明らかなように、
HADR=4677におけるDADRのカウント開始値を主走査移動
ビット数H3−H1により4677−(H3−H1)とすればよい。
このH3は画像移動方向が主走査の基準点(HADR=4677)
から離れる場合には正の値となり、逆に近づく場合には
負の値となる。 ダブルバッファメモリ10−15から読み出された画像信
号は、TRM信号によってトリミングされるが、このTRM信
号も第21図(b)のように、移動量H3−H1を考慮して、
HADRが4677−H3から4678−(H2+H3)の間でHレベルに
なるように、コンパレータ14−6には4677−H3をセット
し、コンパレータ14−7には4677−(H2+H3)をセット
する。 次に、伸長した画像信号を出力用紙上の副走査方向
(紙送り方向)に移動する場合を第22図で説明する。 第22図(a)のような伸長画像Uの中のT領域の画像
をトリミングして出力用紙の副走査方向の任意の位置に
出力するのだが、T領域の画像のトリミングのしかた
や、主走査方向の画像の移動は、前述したので、ここで
はコピー用紙をレジスト給紙させるタイミングと、伸長
画像Uの伸長開始の副走査方向のタイミングについて述
べる。 第22図(b)は、コピー用紙の副走査方向(紙送り方
向)の後方に伸長画像Uを移動するとともにトリミング
を行い、紙端からV3ラインのところに、T領域の画像の
t1点を記録する例である。 コピー用紙と、伸長画像Uの副走査方向のずれは、V2
−V1ラインであるので、コントローラ10−2は、プリン
タ10−3に対するコピー用紙のレジスト給紙信号P−VS
YNCを出力した後、ラインカウンター10−11でV3−V1
インを計数した後に副走査伸長区間信号VDECをHレベル
にし、伸長画像Uの伸長動作を開始する。ここでTRM信
号でT領域の画像を出力するのは、V−DEC信号をHレ
ベルにしてから、さらにV1ライン経過した時である。そ
して、T領域の副走査分のV2ラインをラインカウンタで
計数したところでV−DEC信号をLレベルにして、伸長
動作を終了する。 第22図(c)は、コピー用紙をレジスト給紙する前に
伸長画像Uを伸長行い、紙端からV3ラインのところに、
T領域の画像のt1点を出力する例であり、t1点がコピー
用紙上に来る場合はV3は正の値、コピー用紙外に出る場
合は負の値をとる。 第22図(c)では、プリンタに対するレジスト給紙信
号PVSYNCを出力する前にV1−V3ライン分の画像伸長を前
もってやっておく必要がある。そこでコントローラ10−
2はラインカウンタ10−11にて、V1−V3ライン分の画像
伸長を行ったら、一担VDEC信号をLレベルにして画像伸
長動作を中断してPVSYNCを出力するタイミングを持つ。
PVSYNCを出力するタイミングで再度V−DEC信号をHレ
ベルにして、中断していた画像伸張動作を継続させ、V1
−V3ライン分の画像の移動が行われる。 T領域のトリミングは前述のとおりであるが、もしt1
点が紙端からV3ラインはみ出る場合には、コピー用紙に
出力されるT領域はその分少なくなる。PVSYNC信号を出
力する前に、V1−V3ラインの画像伸長を行い、一担V−
DEC信号をLレベルに戻しているが、これはPVSYNCとし
てリーダ10−1からのRVSYNCを用いる場合を考慮してい
る。すなわち、RMUで伸長した画像と、リーダ10−1か
らの画像をオーバレイしてプリンタに出力する場合、2
つの画像のオーバレイ位置を正確に合わせるためには、
共通のVSYNC信号を用いなければならない。しかし、RMU
からリーダ10−1にVSYNCを知らせる手段がないので、P
VSYNCは、リーダ10−1からのVSYNC(RVSYNC)を用いな
ければならない。リーダ10−1と非同期のコントローラ
10−2にとっては、RVSYNCがいつ入力されるかの詳しい
タイミングを取ることは困難である。それでコントロー
ラ10−2は、リーダ10−1からのVSYNC(RVSYNC)を入
力するより充分前に、V1−V3ラインの画像の伸長を終え
てコピー用紙に出力される伸長画像のMRコードを圧縮画
像メモリ10−5から頭出ししておき、RVSYNCに合わせて
再度伸長動作を開始させなければならない。すなわち、
RVSYNCを待っている間V−DECをLレベルにして、伸長
動作を中断しているのである。 尚、オーバレイ動作を行なわない場合にはリーダとの
同期を取る必要がなく、PVSYNC信号の出力制御をV−DE
C信号の出力制御と同様にラインカウンタ10−11で行う
こともできる。従って、VDEC信号を一旦Lレベルに落と
さずに、PVSYNCを即に出力し、伸長動作が中断せずに実
行可能となる。 (4)ディザ画像伸長の機能 (2)のディザ圧縮による圧縮画像をそのまま伸長処
理しただけでは、ディザ圧縮時のディザカウンター10−
10による主走査画像の並び替えにより、それをそのまま
伸長したのでは原稿画像とは異なるコピー出力となって
しまう。そこでディザ画像伸長処理では(3)の2値伸
長処理と同一のプロセスにより伸長回路10−6から得ら
れるディザ並び替えをされた伸長画像信号DVDOをダブル
バッファメモリ10−15に書き込む時に、もとのリーダ10
−1からのディザ画像の順に並び替え直す。 この並び替えはダブルバッファメモリ10−15の伸長時
の書き込みアドレスDADRの発生順を変えることで実現さ
れる。 すなわち、第16図の(16−3)の如く並び替えられた
画像を(16−2)の順になるよう、8ビット間隔に並び
替え直すのであるが、これは第11図示のディザカウンタ
のDither信号をHレベルとして、ディザ圧縮時と同様に
カンタ13−1,13−2を動作させることになる。 この場合、ダウンカウンタ13−1,13−2にコントロー
ラ10−2が設定するカウンタロード値は伸長画像の移動
によって、2値画像伸長処理と同様に、任意の値を設定
できるが、13−1のダウンカウンタのロード値は、ディ
ザ圧縮時に用いた値と同じ値にしなければならない。そ
うしないと、ダブルバッファメモリ10−15から読み出さ
れた画像信号のディザパターン1ブロック内の画素の並
らびに狂うことになる。またコンパレータ13−3には、
ディザ圧縮処理時に用いたブロック数Nを用いて、13−
2のダウンカウンタのロード値から(N−1)を引いた
値をセットする。 以上説明した本システムの構成における、リーダ・RM
U間及びRMU・プリンタ間のシリアル通信と、画像処理動
作の詳細な手順を以下に説明する。尚、以下の説明に用
いるフローチャートに示されたプログラムはリーダ、プ
リンタ及びRMUの制御部を構成するマイクロコンピュー
タのメモリROMに予じめ格納され、これを適宜読出こと
により制御動作するものである。 第6図に示したシリアル通信は第8図のDEVICE Conn
ect,DEVICE POWER Ready,Controller Power Ready
信号によってRMUを含む全ユニットがシリアル通信可能
になったときに、リーダ側ユニットからプリンタ側ユニ
ット(RMUを含む)に命令(以下コマンドと記す)を出
力することで開始される。コマンドがプリンタに到達し
たならばプリンタはコマンドに対する応答(以下ステー
タスと記す)をリーダ側ユニット(RMUを含む)に出力
する。RMUは基本的にはリーダからコマンドを入力した
ならば、同一コマンドをプリンタへ出力し、プリンタか
らステータスを入力したならば同一ステータスをリーダ
へ出力する。 リーダ側ユニットとプリンタ側ユニット間のシリアル
通信は8ビット構成のコマンドとステータスのやりとり
によって行なわれ、このとき一つのコマンドに対して必
ず一つのステータスが返され、ステータスはコマンドに
先じて返されることはない。 第23図にRMUのコマンドに対する処理を示す。 RMUはリーダからコマンドを入力する。このコマンド
が後述第1表の100−7から100−14のRMUモード指示コ
マンド,RMUメモリ指示コマンド,RMUトリミング指示1コ
マンド,RMUトリミング指示2コマンド,RMUトリミング指
示3コマンド,RMUトリミング指示4コマンド、RMUトリ
ミング指示5コマンド,RMUトリミング指示6コマンド
(これら8コマンドをまとめてRMU指示コマンドとい
う。)のいずれかである場合には(S−100−1)、そ
れぞれのコマンド1バイトについて後述第10表全体ステ
ータスをリーダに返送する(S−100−5)。RMUは入力
したコマンドがRMU指示コマンドのいずれかでない場合
には後述第1表100−1のプリンタスタートコマンドで
あるかの判定を行う(S−100−2)。プリンタスター
トコマンドはシステムにRMUが接続されている場合には
前述RMU指示コマンドがリーダから出力後、リーダから
出力されるので、この時点で後述RMUモードはすでに決
定している。このRMUモードが後述の“インプットモー
ド”の場合には、プリンタはコピー動作を行なわないの
でこのプリンタスタートコマンドをRMUはプリンタへ出
力せずリーダに第10表の全体のステータスを出力する
(S−100−3,S−100−5)。またRMUの動作上必要な情
報を含むコマンド例えば紙サイズ指示コマンドはコマン
ドの内容を記憶し、そのあとでプリンタに出力する(S
−100−4)。 続いて第24図を用いてRMUのステータス対する処理を
説明する。プリンタはRMUよりリーダから出力されたコ
マンドを入力すると、一定時間内に入力したコマンドに
対してステータスをRMUへ出力する。 RMUはプリンタからステータスを入力するとこのステ
ータスがどのコマンドに対してのものかを判定し、第9
表の108−7のアプリケーションステータス要求コマン
ドに対しての第15表のアプリケーションステータスであ
るかどうかをチェックする(S−101−1)。入力した
ステータスがアプリケーションステータスである場合に
は、RMU接続の情報を付加後(S−101−2)、リーダへ
アプリケーションステータスとして出力する。 また、同様にプリンタからのステータスが第11表エラ
ー発生ユニットステータスであるかどうか判定を行い
(S−101−3)、後述圧縮失敗フラグがセットされて
いる場合には圧縮失敗の情報(RMUメモリオーバーフロ
ー)を付加したエラー発生ユニットステータスをリーダ
に返し、圧縮失敗フラグがリセットされている場合に
は、プリンタからのエラー発生ユニットステータスをそ
のままリーダに返す。またプリンタからのステータス第
10表の全体ステータスまたは第16表のミスプリント詳細
ステータスであるかどうか判定を行い(S−101−6,S10
1−9)、後述伸長エラーフラグがセットされている場
合には伸長エラーの情報を全体ステータスまたはミスプ
リント詳細ステータスに付加し(S−101−8,S−101−1
1)、伸長エラーフラグがリセットされている場合には
プリンタからの全体ステータスまたはミスプリント詳細
ステータスをそのままリーダへ返す。 RMUはリーダからのコマンド入力に対して、プリンタ
へのコマンド転送またはリーダへの全体ステータスの返
送を行い、プリンタからのステータス入力に対してはリ
ーダへのステータス転送またはステータスに情報付加加
工後、転送することを交互に繰り返す。 このようにRMUが接続されたシステムにおいて、RMUは
必要な情報のみ取り込みを行い、その他の情報は素通し
するという通信を行う。このことにより情報のやりとり
の時間短縮や通信の監視をリーダが行うことになり、通
信プロトコルの簡略化を図ることができる。 以下第23図、第24図に示したリーダ,RMU,プリンタ間
でのシリアル通信に用いられるコマンドまたはステータ
スの詳細な説明を行う。 第1表にRMUまたはプリンタに実行をうながす実行コ
マンドを示す。この実行コマンドがリーダから出力され
た場合、RMUまたはプリンタは第10表に示した全体ステ
ータスを返送する。第1表の100−1はプリンタにコピ
ー動作開始を要求するプリンタ・スタートコマンド、10
0−2はプリンタにコピー動作停止を要求するプリンタ
ストップコマンド100−3,100−4は給紙カセットを指定
する給紙指示コマンド100−5は紙サイズを指示する紙
サイズ指示コマンドで、このコマンドの2バイト目(第
2表)にはビット1からビット6を用いてA4,A3,B4,B5,
A4−R,B5−R等の紙サイズをコード化し格納している。
100−6は枚数指示コマンドで、このコマンドの2バイ
ト目にはビット1からビット6までの6ビットを用いて
最大64枚のコピー枚数の設定ができる。100−7はRMU指
示コマンドの1つであるRMUモード指示コマンドで2バ
イト目にRMUモードの情報を第5表のように格納してい
る。100−8はRMUのメモリ領域の指示を行うRMUメモリ
指示コマンドで2バイト目(第6表)に指示するメモリ
領域の内容を格納し、対応する1ケ所のメモリ領域のビ
ットのみセット(“1")される。100−9,100−10,100−
11,100−12,100−13,100−14はRMUトリミング指示コマ
ンドで2バイト目(第7表),3バイト目(第8表)にト
リミング量をミリメートル単位で0ミリから512ミリま
で表現できる。 第9表にRMUまたはプリンタの情報を要求するステー
タス要求コマンドを示す。このコマンドをプリンタが受
信したならば第10表から第16表にあるステータスをRMU
を通じてリーダへ返送する。このときRMUは後述メモリ
オーバフローや伸長エラーの情報を付加してリーダへ返
送することもある。 以下順に第10表から第16表について説明する。第10表
は全体ステータスで主にプリンタやRMUの大まかな状態
についての情報を格納している。ビット5はプリンタが
紙搬送中であればセット(“1")される。同様にビット
4はミスプリントがあったとき、ビット3はウエイト
中、ビット1はオペレータコールエラー、サービスマン
コールエラーがあったときにそれぞれセットされる。第
11表のエラー発生ユニットステータスはどのユニットに
エラー発生したかの情報を格納し、第12表のオペレータ
コールエラーステータス、第13表のサービスコールエラ
ーステータスはエラーの具体的内容の情報、同様に第14
表のカセット紙サイズステータスはA4,B5,B4等の紙サイ
ズの情報、第15表のアプリケーションステータスはシス
テムにどのようなユニットが接続されているかの情報、
第16表のミスプリント詳細ステータスはミスプリントに
ついての情報がそれぞれ格納されている。 これらのステータスをリーダは集めることにより、シ
ステム全体の状況エラー発生の原因を知ることができ、
システムの管理を容易にしている。 前述したコマンド,ステータスによるコピーシーケン
ス実行中でないシリアル通信につて第25図のフローチャ
ートを用いて説明する。 リーダは第9表の108−7のアプリケーションステー
タス要求コマンドの出力による第15表アプリケーション
ステータスによりRMU接続の情報を得る(S−102−
1)。また第9表の108−5の下カセット紙サイズ要求
コマンド、第9表の108−6の上カセット紙サイズ要求
コマンド出力による第14表カセット紙サイズステータス
によりプリンタの上、下カセットの紙サイズの情報を得
る(S−102−2)。このあと第9表の108−1の全体ス
テータス要求コマンド第9表の108−2のエラー発生ユ
ニットステータス要求コマンド出力による第10表の全体
ステータス、第11表エラー発生ユニットステータスによ
りプリンタ,RMUでエラーがあるかどうかの情報を得る
(S−102−3,S−102−4)。このあとでエラーがある
かどうかのチェックをする(S−102−5)。このとき
エラーがある場合にはもっと詳しい情報を得るため第9
表の108−3のオペレータコールエラーステータス要求
コマンド、第9表の108−4のサービスコールエラース
テータス要求コマンドを出力し、それぞれのステータス
入力によりエラーの詳細な情報を得て(S−102−6,S−
102−7)、必要な情報例えば紙無、RMUメモリオーバフ
ローがあることをオペレータに知られることができる。
エラーがなかった場合にはコピースタートキーが押され
たかどうかをチェック(S−102−8)し、押された場
合にはコピー実行中のシリアル通信(第17表)を行う。
コピースタートキーが押されていない場合はコピーキー
が押されるまで説明した動作を繰り返す。 コピー動作中のシリアル通信、各ユニットの動作、信
号について第17表を用いて説明する。 リーダにおいて紙サイズ選択(A−),コピー枚数
設定(A−),画像読取モード(A−),RMUモー
ド,トリミングデータ,RMUメモリ指示等のRMU使用条件
(A−)がオペレータによりリーダの操作部から入力
されてコピーキーが押下(A−)されると、リーダは
シリアル通信においてRMU指示コマンド(RMUモード指示
コマンド,RMUメモリ指示コマンドRMUトリミング指示コ
マンド)(B−)を出力する。RMUはRMU指示コマンド
を入力すると第10図セレクタ1,セレクタ2,セレクタ3,セ
レクタ4,セレクタ5,ビデオセレクタ等のセレクタ設定を
行う(C−)。リーダはRMU指示コマンドに続いて、
枚数指示コマンド(B−),上下給紙コマンド(B−
),紙サイズ指示コマンド(B−)を出力する。RM
Uは紙サイズ指示コマンドを入力する(C−)と第10
図コンパレータ,ディザカウンタ主走査カウンタ等の設
定を行う(C−)。RMUモードが“メモリインプット
モード”である場合にはプリンタへプリンタスタートコ
マンドをRMUは流していないのでプリンタは出力用紙可
能信号(以下PREQと略す)をRMUに対して出力しないの
でRMUはプリンタの代りにPREQをリーダへ出力する(B
−)。RMU使用モードがメモリインプットモードでな
いときはプリンタへプリンタスタートコマンドが到達
し、プリンタは給紙可能状態になったときにPREQをRMU
に対して出力し(D−)、RMUはPREQをリーダに対し
て出力する(B−)。リーダはRMUから(プリンタか
ら)のPREQを入力すると対応して出力用紙給紙信号(以
下PRINTと略す)をRMUへ出力する。(B−)。 RMUモードが“メモリインプットモード”であるとき
はPRINTをプリンタに出力せず(D−)あたかもプリ
ンタがPRINTを入力しそれに対して画像要求信号(以下V
SREQ)を出力したかのようにRMUがVSREQをリーダに対し
て出力してやる(B−)。RMUからのVSREQをリーダが
入力すると画像出力するために、VSYNCを出力(B−
)する。リーダはコピー動作中に全体ステータス要求
コマンド,エラー発生ユニット要求コマンドを一定時間
ごとに出力し、エラーのチェックやRMUのメモリーオー
バーフロー等を常にチェックしている(B−)。枚数
管理はリーダが行っているのでリーダからプリンタスト
ップコマンドを入力したときにRMUはモードリセットを
(C−)行い、コピーが終了する。 RMUはリーダ10−2からのRMU指示コマンドにより4つ
の画像入出力モードに分類される。 1つ目は『メモリパスモード』と呼ばれるモードであ
り、RMUはリーダ10−1から入力される3値を表す2本
の画像信号RVDAとRVDBをそのままプリンタ10−3に出力
し、リーダ10−1とプリンタ10−3が直に接続されてい
るように動作する。したがってこのモードにおいてRMU
はビデオインターフェースを通じてリーダ10−1から入
力される信号はそのままプリンタ10−3に出力し、プリ
ンタ10−3から入力される信号はそのままリーダ10−1
に出力する。 2つ目は『メモリハスイスピードモード』と呼ばれる
モードでありRMUはリーダ10−1からの画像信号RVDAを
一担、圧縮画像メモリ10−5に圧縮記憶し、その後連続
してその圧縮画像信号を読み出し、プリンタに出力す
る。 すなわち機械的な往復運動を必要とするリーダ10−1
の原稿スキャンによるコピーは一回ですみ、2枚目以降
のコピーは機械的な往復運動をともなわないでRMUの圧
縮画像メモリ10−5に記憶されている圧縮画像信号を繰
り返しプリンタ10−3に伸長出力して得られるため大量
コピーの高速処理が可能となる。 3つ目は『メモリインプットモード』と呼ばれるモー
ドであり、プリンタ10−3を動作させることなく、RMU
はリーダ10−1から入力される画像信号を圧縮処理し、
圧縮画像メモリ10−5に記憶する。 4つ目は『メモリオーバーレイモード』と呼ばれるモ
ードであり、RMUは圧縮画像メモリ10−5に記憶されて
いる圧縮画像データを伸長処理すると同時にリーダから
入力される画像信号と合成してプリンタ10−3に出力す
る。 この機能によりリーダ10−1で読み取った原稿とRMU
の圧縮画像メモリ10−5に記憶されている画像のオーバ
ーレイ処理されたコピーが得られる。 “メモリハイスピードモード”はRMU内部で3つのモ
ード“リテンションモード",“アウトプットモード",
“スルーアウトモード”に区別される。“リテンション
モード”は“メモリハイスピード”の1枚目で原稿から
の画像情報(信号)を圧縮画像メモリ10−5に圧縮しな
がらプリンタへ素通しするものである。“リテンション
モード”の実行によって圧縮画像メモリ10−5への圧縮
画像信号の書き込みの成功,不成功(RMUメモリオーバ
フロー)が判断できる。リーダはコピー動作中のエラー
発生ユニット要求コマンドにより圧縮画像メモリ10−5
への圧縮画像信号の書き込みの成功,不成功の情報(RM
Uメモリオーバフロー)を得ることができ、圧縮画像メ
モリ10−5への圧縮画像信号の書き込みが成功した場
合、次のコピー(2枚目以降)から圧縮画像メモリ10−
5からの伸長画像信号により像形成(コピー)ができる
のでリーダは原稿スキャンを停止する。RMUは次のコピ
ーから圧縮画像メモリ10−5の圧縮画像信号の伸長がで
きるようにセレクタの再設定を行う。例えば第10図のビ
デオセレクタ10−23はRMUの圧縮画像メモリ10−5から
の伸長画像信号をプリンタへ出力するように再設定す
る。このようなセレクタの再設定を行ったモードを“ア
ウトプットモード”と呼ぶ。逆に圧縮画像メモリ10−5
への圧縮画像信号の書き込みが失敗したときは、“リテ
ンションモード”のままでは圧縮画像メモリ10−5への
圧縮画像信号の書き込みをしながら画像の素通しをして
しまうので圧縮画像メモリ10−5への圧縮画像信号の書
き込みを行わないような動作が必要となる。このモード
を“スルーアウトモード”という。“スルーアウトモー
ド”は“メモリパスモード”とRMUでのセレクタの設定
は同じであるが、リーダからの画像信号が前者は閾値ジ
ェネレータA,Bの値を同じにした2値画像であるのに対
し、後者はVDA,VDB独立の3値画像であるので名称をか
えた。このRMU内部モードの変更によりRMUは“メモリハ
イスピード”において圧縮画像メモリ10−5の圧縮画像
信号の書き込みの成功,不成功にかかわらず2値画像信
号を出力し、1枚目と2枚目以降の画像の差をなくすこ
とが可能となる。第18表にRMUモードとRMU内部モードの
対応を示しておく。 リーダ動作を第26図のフローチャートを用いて説明す
る。 まず、コピーキーがオペレータにより押されるとリー
ダはRMUとプリンタに対してRMU指示コマンド(S−103
−1),枚数指示コマンド(S−103−2),上下給紙
コマンド(S−103−3),紙サイズ指示コマンド(S
−103−4),プリンタスタートコマンド(S−103−
4)を出力し、コピー動作に必要な初期設定を行い、リ
ーダはRMUからのPREQを入力した後(S−103−10),PRI
NTをRMUに対し出力する(S−103−11)、更に、タイマ
をスタートさせ(S−103−12),このタイマアウトま
で一定時間待機し(S−103−13),RMU内部モードが
“アウトプットモード”のときには光学系をスタートさ
せず(S−103−14),枚数カウントダウンを行い、枚
数が0であるかを調べ(S−103−20),0である場合に
はプリンタストップコマンドを出力する(S−103−2
1)。RMU内部モードが“アウトプットモード”以外であ
るときには、光学系をスキャンさせて(S−103−1
5),原稿の読み取りを開始し、(S−103−16)画像信
号をRMUへ出力する。読み取りの終了をチェックしたあ
と(S−103−17)、メモリインプットモードである場
合は枚数をチェックせず(1枚の原稿の読み取りしか受
けつけない)。RMUに対してプリンタストップコマンド
を出力(S−103−21)する。“メモリインプットモー
ド",“アウトプットモード”以外の場合には枚数をカウ
ントダウンし、(S−103−19)枚数が0である場合に
はプリンタストップコマンドを出力し、0でない場合に
はPREQ入力持ちの状態にし枚数0になるまでは前述の動
作を繰り返す。 プリンタ動作を第27図のフローチャートを用いて説明
する。 プリンタはリーダ側(RMUを含む)からプリンタスタ
ートコマンドを入力すると(S−104−1)ドラム帯電
等の各部動作を開始する(S−104−2)。プリンタが
給紙可能な状態になったならば(S−104−3),リー
ダ側へPREQを出力する(S−104−4),リーダ側からP
REQに対応してPRINTを入力したならば(S−104−
5),給紙(S−104−6)を行う。給紙を行い画像受
信可能になると(S−104−7),VSREQをリーダへ出力
する(S−104−8)。VSREQに対応してVSYNCをリーダ
は出力し画像信号を出力する(S−104−9)。プリン
タはコピー処理を行い(S−104−10),エラーがある
かどうかチェックし、(S−104−11),エラーがあっ
た場合にはエラーをシリアル通信にのせる(S−104−1
2)。上記動作をコピー枚数分繰り返すとリーダはプリ
ンタストップを出力するのでプリンタストップを受信し
たかチェック(S−104−13)プリンタはこれを受けて
プリンタの各部を停止する(S−104−14)。 RMUの動作についての説明を行う前に、RMUのメモリア
ドレス管理について第28図を用いて説明を行う。RMUは
圧縮画像信号を圧縮画像メモリ10−5に蓄積するときに
圧縮画像メモリ10−5上の任意のアドレスを圧縮画像信
号の書き込み開始アドレス(MSと以下略す)と圧縮画像
信号の最大書き込みアドレス(MEと以下略す)を設定で
きる。RMUはMSとMEの設定により圧縮画像信号のメモリ
書き込みの成功,失敗を判断でき、以前書き込んだ画像
信号の保護も可能となる。 圧縮画像メモリ10−5は有限であるためこの最大値を
MLMTとする。第28図(1)はRMUに何も画像書き込みが
行なわれていない状態を示している。このときにMS←0,
ME←MLMTを設定しておく。このことは圧縮画像メモリ10
−5の持つ最大の空領域を示していることにもなる。RM
Uメモリ指示コマンドによりメモリAが選択されディザ
メモリハイスピードでA4サイズのコピーが行なわれたと
きに、RMUは(2)の如くメモリAに格納された画像はR
MUのどのモードで圧縮されたかの情報(MA−VIDEO)、
圧縮した画像の原稿サイズ(MA−PSZ)、リーダの読み
取りモード(MA−METHOD)、メモリAの画像書き込みス
タートアドレス(MAS)、メモリAの画像書き込みエン
ドアドレス(MAE)を記憶する。これらの情報はメモリ
B,メモリCへの書き込みが行なわれたときも同様に行
い、何も画像書き込みが行なわれていない場合には、そ
れに対応する情報が書き込まれているものとする。 (2)の状態においてメモリB,メモリCの書き込みが
行われた状態が(3)である。(2)の状態でメモリB
またはメモリCへの書き込みが指示されると、最大空領
域である(2)の状態の領域をMS←MAE+1,ME←MLMT
として設定する。このときに再びメモリAが指定された
らメモリAの上下の空領域を含む領域を新しいMS←0,ME
←MLMTとして設定する。このように設定することにより
(1)の状態においてメモリAが指定された場合と同じ
になり、有効に圧縮画像メモリ10−5を使用できる
(3)の状態においてメモリAが指定された場合、
(3)の状態ではメモリAに連続する空領域はなく、メ
モリAのメモリ量と(3)の状態における空領域のメ
モリ量の比較をし、メモリ量の大きい方を新しいメモリ
A領域とする。(3)の状態においては空領域の方が
大きいため、MS←MBE+1,ME←MLMTと設定し、古いメモ
リA領域は空領域と設定する。(3)の状態における空
領域に画像信号を書き込んだ状態が(4)の状態であ
る。この状態でメモリBに書き込み指示があった場合
(4)の状態におけるメモリB領域に連続する空領域は
なく、メモリB領域,空領域,空領域のうちで最も
大きなメモリ量を持つ領域を新しいメモリB領域とす
る。このとき空領域が最も大きなメモリ量を有してい
た場合、MS←0,ME←MCS−1を設定し、古いメモリB領
域は空領域として設定する。この設定後新しいメモリB
領域に画像書き込みが成功した場合が(5)の状態であ
り、また、画像書き込みが失敗した場合が(6)の状態
であり、メモリへの圧縮画像信号の書き込みが失敗した
場合、その書き込んだメモリ領域は空領域となる。 (5)及び(6)の状態において、それぞれメモリA,
メモリB,メモリCを指定した場合のMS,ME決定のための
メモリ量比較について第19表に示しておく。 このように空領域はメモリ指示ができる領域数と最大
同数発生する。この空領域についてのメモリ量をMAS,MB
S,MCS,MAE,MBE,MCEから計算することによって合理的な
メモリ管理を行うことができる。たとえMS,MEで設定し
た新領域への画像の書き込みが失敗(画像圧縮エラー)
になってもMA−VIDEO,MB−VIDEO,MC−VIDEOの内容を画
像情報なしの意に設定することによって空領域として認
識することにより、これも合理的なメモリ管理を行うこ
とができる。本実施例ではメモリ指定領域数を“3"とし
たがメモリ量に応じたメモリ指定領域数“N"でも実現で
きる。 以下RMUモードの“リテンションモード”についての
説明を第13図に示す如く第29図のフローチャートを参照
しつつA3サイズ(主走査297mm,副走査420mm)の画像情
報Aから主走査方向70mm,副走査方向100mm経過した点か
ら140mm×210mmの画像情報Bをトリミングして出力する
場合を例にとって説明する。RMUはRMUモード指示コマン
ド2バイト目として第4表を入力する。ビット6,ビット
5はそれぞれリーダ画像,RMU伸長画像の出力濃度を約50
%にするためのビットであり、両方とも“1"がセットさ
れ、RMUモードとして第5表の104−2のようにビット4,
ビット3,ビット2,ビット1はセットされる。メモリ指示
としてメモリAが指示され、RMUメモリ指示コマンドと
して第6表を入力する。RMUトリミング指示コマンド1
のトリミングデータとして主走査圧縮開始位置HP(70m
m),RMUトリミング指示コマンド2のトリミングデータ
として副走査圧縮開始位置VP(100mm),RMUトリミング
指示コマンド3のトリミングデータとして主走査圧縮巾
HW(140mm),RMUトリミング指示コマンド4のトリミン
グデータとして副走査圧縮巾VW(210mm)がセットされ
たのがリーダからミリメータ単位で出力される(S−10
6−A−1)。コントローラ10−2はリーダからの上記
位置情報をビット単位/ライン単位に変換し、HP=1102
ビット,VP=1574ライン,HW=2204ビット,VW=3307ライ
ンの第13図に相当する圧縮画像位置/サイズ情報を得
る。指示されたRMUモードにより、第10図にセレクタSEL
1(10−18),SEL2(10−19),SEL3(10−20),SEL4(10
−21),SEL5(10−22),ビデオセレクタ(10−23)は
それぞれR−VCLK,R−VDA,R−VE,R−VE,P−BD,A0,B0の
入力を選択する。リーダの画像信号を圧縮画像メモリ10
−5に2値圧縮して格納するため第11図ディザ信号はL
レベルにする。RMUモードは“メモリハイスピードモー
ド”(RMU内部モードは“リテンションモード”)であ
るので、リーダが出力したプリンタスタートコマンドを
受信し、プリンタへ素通しする(S−106−A−3)。R
MUはプリンタの給紙可能状態を示すPREQ信号を入力し
(S−106−A−5)、この信号をリーダへ出力する
(S−106−A−6)。この時点では、“メモリハイス
ピードモード”の1枚目を実行中であるため(S−106
−A−7)、リーダから出力用紙サイズを指定する紙サ
イズ指示コマンドを入力し(S−106−A−8)、前述M
A−PSZに記憶保持する。指示された出力用紙サイズをも
とに以下説明する種々のカウンタの設定を行う。まず前
述したMS(圧縮画像書き込み開始アドレス)、ME(圧縮
画像の最大書き込みアドレス)の設定をメモリアドレス
カウンタ10−8、コンパレータ10−14に行なう。第11図
示のディザカウンタのダウンカウンタ13−1には1245H
(4677)の上位10ビット248H(584)が、また、ダウン
カウンタ13−2には下位3ビット5H(5)がセットされ
る。第12図示の主走査カウンタ・デコーダには同様にダ
ウンカウンタ14−1には1245H(4677)がセットされ
る。尚、コンパレータ14−2,14−3は伸長時のみに用い
るため設定は行なわず、14−4,14−5のコンパレータは
HPに相当するDF7H(3575)及びHP,HWに相当する、55BH
(1371)を設定し、DADRをHADRと同時に動作させるた
め、コンパレータ14−8には1245H(4677)の設定を行
う。 RMUはリーダからPRINT信号を入力すると(S−106−
A−10)、プリンタへ出力する(S−106−A−12)。V
SREQ信号をプリンタから入力すると(S−106−A−1
3)、リーダへ出力する(S−103−A−14)。 この時点におけるRMUモードは“メモリハイスピード
モード”枚数は1枚目であるためRMU内部モード“リテ
ンションモード”に分岐する(S−106−A−18)。そ
して、第30図においてリーダからのVSYNCのオンを入力
したならば(S−106−F−1)、プリンタへのVSYNCを
オンする(S−106−F−2)。第13図Vp1574ラインを
生成するために10−11ラインカウンタに626H(1574)を
セットし、ラインカウンタがカウントアップしたならば
(S−106−F−4)、副走査圧縮区間信号V−ENCをオ
ンする(S−106−F−5)。第13図B領域の副走査巾V
w3307をラインカウンタにセットする(S−106−F−
6)。前述セレクタの設定により、リーダかの画像をプ
リンタに素通ししながら、10−11ラインカウンタ終了ま
で圧縮画像メモリ10−5に圧縮回路10−4からの圧縮画
像信号の書き込みを行う(S−106−F−7,S−106−F
−8)。所定副走査ライン数の画像圧縮の終了を意味す
るラインカウンタ10−11のカウンタアップを検出したな
らば、V−ENC信号をオフし(S−106−F−9)、リー
ダからのVSYNCのオフ状態を入力したならば(S−106−
F−10)、プリンタへのVSYNCをオフする(S−106−F
−11)。 この後圧縮画像メモリ10−5への書き込みが成功また
は失敗したかの判定をするため、第31図の手順によりMO
VER信号をチェックし(S−106−C−1)、MOVER信号
がHレベルであるならば圧縮画像メモリ10−5への書き
込みを失敗と判定し、圧縮失敗フラグをセット(S−10
6−C−2)し、前述コピー動作中のシリアル通信によ
って圧縮失敗(RMUメモリオーバーフロー)の情報をリ
ーダに伝えることができる。リーダはこの情報により、
圧縮画像メモリ10−5を用いたリテンション動作が不能
であると判断し、2枚目以降も原稿スキャンによる画像
出力を繰返し行い、コピー動作を終了する。この機能に
よりたとえリーダからの画像信号が圧縮画像メモリ10−
5に入りきらない場合でも設定枚数のコピーをプリンタ
から出力される。RMUはこのとき圧縮画像の書き込まれ
つつあったメモリ領域を空領域とするとともに圧縮失敗
フラッグにより、RMU内部モードを“スルーアウトモー
ド”に変更する。“スルーアウトモード”は“メモリパ
スモード”と同じであり、V−ENC信号をリーダのVSYNC
に対応してオン(LレベルからHレベル),オフ(Hレ
ベルからLレベル)にする動作をしないのでRMUは圧縮
動作をせず、セレクタ,カウンタは“リテンションモー
ド”の設定を行ない、リーダからのVSYNCが入力したら
プリンタへVSYNCを出力し(第33図、S−106−D−1,S
−106−D−2)、リーダからの画像をプリンタに素通
し(S−106−D−3)、リーダからのVSYNCを待機する
でよい。(S−106−D−4)、VSYNCが入力されたなら
ばプリンタへのVSYNCをオフし(S−106−D−5)、リ
ーダは設定枚数分の画像情報出力を完了すると、プリン
タストップコマンドを出力してプリンタを停止させる。
RMUはこのプリンタストップコマンドの入力によりコピ
ーシーケンスを終了する(S−106−C−6)。 逆にMOVER信号がLレベルであった場合には、メモリ
への書き込みは成功であるので、リーダにこのことをシ
リアル通信で知らせ、リーダの2枚目以降の原稿スキャ
ンを停止させ、RMUの圧縮画像メモリ10−5からの伸長
画像信号によるコピー動作を行う。伸長画像信号の出力
のためには、セレクタ,カウンタの再設定を行なわなけ
ればならず、以下のような“アウトプットモード”の再
設定を行う(S−106−C−4,S−106−C−5)。第10
図SEL1,SEL2,SEL3,SEL4,SEL5,ビデオセレクタはそれぞ
れI−CLK,DVDO,P−BD,OVE,HSYNC,A2,B2,の入力を選択
し、圧縮画像メモリ10−5には2値画像圧縮された圧縮
画像信号が記憶されていることがMA−METHODの内容によ
り判別できる。したがって圧縮画像信号を2値画像伸長
するために第11図のDither信号はLレベルにする。 カウンタ,コンパレータの設定には前述したMA−PSZ,
MB−PSZ,MC−PSZから指定されたメモリ領域のものから
データを取り出し、圧縮記憶した画像信号の原稿サイズ
は第13図B領域すなわち2204×3307であるので、第12図
示のダウンカウンタ14−1には前述の第17図,第21図の
伸長の説明のように、12F4H(4852),14−2,14−3,14−
4,14−5,14−6,14−7,14−8のコンパレータにはそれぞ
れ1247H(4679),2H(2),1247H(4679),9ABH(247
5),dF9H(3577),55dH(1373),1247H(4679)を設定
し、“アウトプットモード”は圧縮画像メモリ10−5か
らの伸長を行うため伸長エラーカウンタ10−35に0をセ
ットする。第11図示のディザカウンタ10−10のダウンカ
ウンタ13−1,13−2にそれぞれ1H(1),1BFH(447)を
セットする(S−106−C−5)。 リーダはエラー発生ユニットステータス要求コマンド
によってRMUメモリオーバフローがなかったことを認識
し、リーダは原稿スキャンを停止する。リーダはVSYNC
を出力しないのでRMUはリーダからのVSYNCを待つことな
しに、プリンタへのVSYNCをオンする(S−106−H−
2)。また、副走査方向余白VP1574ラインのカウントを
すべくラインカウンタにセットする(S−106−H−
3)、ラインカウンタがアップしたならば(S−106−
H−4)、V−DEC信号をオンし、VW分の副走査ライン
数3307ラインをラインカウンタにセットし(S−106−
H−8)画像伸長と伸長エラーのチェックをラインカウ
ンタ終了まで行う(S−106−H−9)。本実施例では
8回以上の伸長エラーが発生した場合、伸長エラーフラ
グをセットし、コピー動作を停止する。RMUは伸長エラ
ーが所定回数(8回)発生したことをリーダにシリアル
通信によって伝え、リーダは伸長エラーが所定回数以上
になったと判断した以後の給紙命令(PRINT)を出力せ
ず、コピー動作を停止する。RMUが伸長動作を停止する
ためにはまずV−DEC信号をオフし、VP分の副走査ライ
ン数をセットし、ラインカウンタアップ後、続いてプリ
ンタへのVSYNCをオフしてやる。リーダはコピー動作の
停止をプリンタへ伝えるためにプリンタストップコマン
ドを出力し、プリンタはこれを入力し、コピー動作の停
止を行なう。伸長エラーが8回以上発生しなかった場合
にはRMUは(設定枚数−1)回の伸長動作を繰り返し行
い、リーダからのプリンタストップコマンドにより停止
する(S−106−C−6)。 次にメモリパスモードについて第33図を用いて説明す
る。メモリパスモードは前述の如くリーダからの3値を
表す2本の画像信号RVDA,RVDBを圧縮画像メモリ10−5
に格納することなく、直接プリンタへ伝送するモードで
ある。 即ち、メモリパスモードにおいては第10図のセレクタ
10−23のA1,B1を選択する。また、リーダからのR−VCL
Kを0SYSとすべくセレクタ10−18を選択動作し、更に、
プリンタからのP−BDをHSYNCとすべくセレクタ10−22
を動作する(S−106−A−2)。 この後はリーダから入ってくる制御信号はプリンタ
へ、またプリンタから入ってくる制御信号はリーダへそ
のまま出力し、あたかも、RMUが存在しないかの如くに
動作する。即ち、リーダからのVSYNCがオンしたら(S
−106−D−1)、プリンタへのVSYNCをオンし、更に、
リーダからの画像をセレクタ10−23を通してプリンタに
素通しする(S−106−D−2,S−106−D−3)。そし
て、リーダからのVSYNCがオフされたならば(S−106−
D−4)、プリンタへのVSYNCをオフし(S−106−D−
5)、更にプリンタストップコマンドが入力していれば
プリンタ動作を停止せしめる。一方、プリンタストップ
コマンドが入力していなければ再び同様の処理を設定数
分繰返し実行する。 次に、“メモリインプットモード”で圧縮画像メモリ
10−5に書き込んだ画像を“メモリオーバレイモード”
でリーダからの画像と合成してプリンタに出力する例を
説明する。 メモリオーバレイ動作を行う第一段階として圧縮画像
メモリ10−5に画像信号が書き込まれていなくてはなら
ない。この圧縮画像メモリ10−5に画像信号の書き込み
を行うRMUモードが“メモリインプットモード”であ
る。第13図のB領域をトリミングしてメモリC領域へ圧
縮記憶する場合のRMU指示は、第20表に示すRMUモード指
示コマンドの2バイト目と、第21表に示すRMUメモリ指
示コマンドの2バイト目と、第24表に示す如くの、オペ
レータによるリーダの操作部からのトリミング領域指定
データに基づくRMUトリミング指示1コマンドからRMUト
リミング指示6コマンドのトリミングデータの内容をリ
ーダから入力する。“メモリインプットモード”におい
ては第1表の100−2のプリンタスタートコマンドはプ
リンタへ出力する必要がなく、プリンタはコピー動作を
行なわないために、第10図示のSEL1,SEL2,SEL3,SEL4,SE
L5,ビデオセレクタの選択をそれぞれR−CLK,R−VDA,R
−VE,R−VE,HSYNC,A0,B0と設定する。(S−106−A−
2)。また、プリンタがコピー動作を行なわないので、
PREQ信号をRMUに出力しないが、RMUはプリンタの代りに
PREQ信号をリーダへ出力する(S−106−A−4,S−106
−A−6)。リーダからのシリアル通信による。 紙サイズ指示コマンドを受信したならば、メモリCが
指定されているので、RMUの制御部のメモリにMC−PSZ
(メモリCの紙サイズ)に紙サイズを記憶保持し、MC−
METHOD(メモリC領域に記憶している画像情報の読み取
りモード)に2値画像であることも記憶保持する。 リーダより入力した紙サイズとトリミングデータH
P(主走査基準位置),VP(副走査基準位置),HW(主走
査巾),VW(副走査巾),HM(主走査移動位置),VM(副
走査移動位置)により、ダウンカウンタ(14−1)には
4677、コンパレータ(14−4)にはHPより3575、コンパ
レータ(14−5)にはHWより1371、コンパレータ(14−
8)は紙サイズより4677、ディザカウンタ(14−1)に
は4677をセットする。メモリアドレスカウンタ(10−
8)には前述MS(圧縮画像書き込み開始アドレス)、コ
ンパレータ(10−14)にはME(圧縮画像最大書き込みア
ドレス)をセットする(S−106−A−9)。 RMUはリーダからPRINT信号を入力しても(S−106−
A−10)、プリンタがコピー動作を行なわないためプリ
ンタには出力せず、プリンタの代りにVSREQ信号をリー
ダに出力する(S−106−A−11,S−106−A−14)。リ
ーダからVSYNCオンを入力すると(S−106−B−1)、
第17図B領域までのVP(この例の場合1574)ライン圧縮
しないようにするためラインカウンタ(10−11)にVP
セットする(S−106−B−2)。ラインカウンタがカ
ウントアップしたことを検知し(S−106−B−3)、
圧縮動作を開始するためV−ENC信号をオンする(S−1
06−B−4)。また、圧縮する副走査巾VW(この例の場
合3307)をラインカウンタにセットする(S−106−B
−5)、そして、ラインカウンタがカウントアップする
まで圧縮画像メモリ10−5に圧縮画像信号の書き込み動
作を繰り返す(S−106−B−6,S−106−B−7)。ラ
インカウンタがカウントアップしたことを検知して圧縮
動作を停止するため、V−ENC信号をオフする(S−106
−B−8)その後リーダからのVSYNC信号がオフになっ
たのを検知し(S−106−B−9)、メモリオーバー
(メモリアドレスカウンタが圧縮画像書き込み最大アド
レスを越えたこと)があるかのチェックを行うため、MO
VER信号の検知を行なう(第31図、S−106−C−1)。 MOVER信号がHレベルであれば圧縮画像メモリ10−5
への書き込みが失敗したことを意味し、リーダに圧縮失
敗の情報を伝えるために圧縮失敗フラグをセットする
(S−106−C−2)。このことにより前述エラー発生
ユニットステータスにRMU圧縮失敗の情報が付加され、
リーダはRMUの圧縮失敗を認識する。また、圧縮失敗の
場合にはMC−PSZ(メモリCの紙サイズ)、MC−METOD
(読み取りモード)、MCS(メモリC開始アドレス)、M
CE(メモリC終了アドレス)、MC−VIDEO(圧縮モー
ド)の情報をメモリCには何も書き込まれていないもの
と同じ設定を行う。このことにより圧縮失敗時の指定メ
モリ領域を空領域と認識し、次回の圧縮動作のために有
効に活用できる。一方、圧縮成功時には、MCS,MCE,MC−
METHOD,MC−VIDEO,MC−PSZに必要な情報の記憶を行う。
これらはメモリC領域からの伸長時に利用する。リーダ
からプリンタストップコマンドを入力したならば(S−
106−C−6)、RMUはシーケンス処理を終了する。 今、前述のインプットモードにより、例えばメモリB
にA4サイズの画像信号が圧縮記憶されているとする。そ
して、この圧縮画像信号を“メモリオーバレイモード”
で伸長し、リーダからの画像信号と合成しプリンタに出
力することを考える。RMUの圧縮画像メモリ10−5から
の伸長画像はRMUモード指示コマンドの2バイト目のビ
ット5を“0"とすることによって約50%の濃度でプリン
タに対して出力する。また、第19図で、伸長画像Uにお
ける主走査方向にH1=HPビット、副走査方向にV1=VP
ットの点を基準点t1として、主走査サイズH2=HWビッ
ト、副走査サイズV2=VWビットの画像領域(T領域)を
トリミングしてA4サイズに出力する場合のRMUモード指
示コマンドの2バイト目は第25表のものを、また、RMU
メモリ指示コマンドの2バイト目として第26表のもの
を、RMUトリミング指示コマンド1からRMUトリミング指
示コマンド6のトリミングデータ1からトリミングデー
タ6までをビット、またはラインに変換したものとし
て、それぞれ、HP,VP,HW,VW,HM,VMという値がセットさ
れ、リーダからRMUに対して出力される。 RMUは第10図セレクタ1,セレクタ2,セレクタ3,セレク
タ4,セレクタ5,ビデオセレクタにそれぞれR−VCLK,DVD
O,LN−ST,R−VE,P−BD,A3,B3をセレクトせしめ、Dither
信号にはLレベルをセットする。 さて、第34図において、伸長画像のT領域の副走査移
動方向を判定する(S−106−G−1)。この結果、T
領域の移動方向が第22図(b)の如く副走査方向と同じ
であれば、第35図に進む。 そして、リーダからの紙サイズ指示コマンドを入力し
たならば、圧縮画像の紙サイズとは別に記憶保持してお
く。PREQ信号,PRINT信号,VSREQ信号についての処理は
“メモリパスモード”または“スルーアウトモード”と
同じであるので省略する。 記憶している紙サイズ、トリミングデータをビット,
ラインに変換した、HP,VP,HW,VW,HM,VMによりカウンタ
の設定を以下の様に行う。コンパレータ14−4には467
7、コンパレータ14−5には0、コンパレータ14−8に
は4677、ダウンカウンタ13−1,13−2には4677(HP
HM)、カウンタ14−1には4677をそれぞれセットする。 T領域の画像の移動方向が副走査方向と同じ場合に
は、リーダからのVSYNCオンを入力したと同時に(S−1
06−H−1)、プリンタへのVSYNCをオンし(S−106−
H−2)、V−DEC信号をプリンタへ出力したVSYNCより
(VM−VP)ライン遅れてHレベルにするために、ライン
カウンタをセットする(S−106−H−3)。ラインカ
ウンタのカウントアップの後(S−106−H−4)、副
走査VPライン分TRM信号をLレベルにするために、コン
パレータ14−6に1FFFH、コンパレータ14−7に4677を
セットする。 また、HADR,DADRにそれぞれ4677,4677−(HM−HP)を
セットし(S−106−H−5)、V−DEC信号をオンする
(S−106−H−6)。トリミングを行うために、TRM信
号を設定し(S−106−H−7)、VPライン分のカウン
タをセットし、カウントアップした後(S−106−H−
8,S−106−H−9)、T領域の画像の伸長処理が行われ
る様にTRM信号を設定し(S−106−H−10)、ラインカ
ウンタにVWラインをセットし(S−106−H−11)、リ
ーダからの画像と伸長されたT領域の画像の合成を行
い、VWライン分の合成動作を行った後(S−106−H−1
2)、伸長動作を停止するために、V−DEC信号をオフす
る(H−106−H−14)。 一方、伸長画像UのT領域の副走査移動方向が、第22
図(c)の如く、副走査方向と逆の方向の場合は、第34
図の(S−106−G−1)から第36図に進み、圧縮画像
メモリ10−5からの圧縮画像信号を伸長したA4サイズの
画像信号から副走査画像位置V1=VP,副走査画像サイズV
2=VWなるT領域をトリミングして、且つ、副走査紙始
端からt1までの距離V3=VMの場所に移動するとともに、
リーダからの画像信号を合成してプリンタに出力する場
合に相当し、コントローラ10−2の制御動作を第36図に
より実行する。 主走査画像位置H1=HP,主走査画像サイズH2=HWなる
T領域を主走査方向に主走査紙始端からt1までの距離H3
=HM移動させる場合、第21図により、カウンタ14−1
(HADR)のロード値は4677、HAREA信号を発生するコン
パレータ14−4には4677、コンパレータ14−5には0を
セットする。ディザカウンタを起動させるコンパレータ
14−8には4677をセットし、ディザカウンタ13−1,13−
2には4677−(HM−HP)をセットする(S−106−I−
1)。ここでφSYSをICLKとすべくSEL1(10−18)をセ
ットして、更に、メモリアドレスカウンタ10−8に圧縮
画像信号の先頭アドレスをセットして、V−DEC信号を
オンし、圧縮画像の伸長を開始する。ここで、ラインカ
ウンタ10−11により伸長画像Uが副走査方向にコピー用
紙からはみ出るライン長(VP−VM)分のラインを計数し
(S−106−I−3)、一旦、V−DEC信号をオフし、伸
長動作を中断する(S−106−I−4)。 これ以降の画像伸長は、リーダ10−1のVSYNC(PVSYN
C)に同期してリーダ10−1のクロックで行うため、SEL
1(10−18)によりφSYSはRVCLKを選択する。これによ
り、リーダからの画像とT領域の画像を合成した時の主
走査方向の画素のふぞろいを防ぐことができる。この状
態で、リーダからのVSYNCを検出したら、コントローラ1
0−2はプリンタにレジスト給紙信号PVSYNCを出力する
(S−106−I−6)とともに、副走査VMラインの間、
伸長画像を出力しない様TRM信号をLレベルにする。 これは、コンパレータ14−6に1FFFHを、コンパレー
タ14−7に4677をセットすることで実現される(S−10
6−I−7)。この後、中断していた画像伸長を開始す
るために、メモリアドレスカウンタ10−8の値は、その
ままにして、V−DEC信号をオンにする。ここで、T領
域の画像を出力するまでのVMラインをラインカウンタ10
−11で計数する(S−106−I−9)。 次に、T領域の画像をトリミングするために、TRM信
号を生成するコンパレータのセットを行い、第22図
(c)よりコンパレータ14−6は4677−HMとし、コンパ
レータ14−7は4677−(HW+HM)とする(S−106−I
−10)。 これにより、T領域の画像が第22図(c)のt1の場所
からコピー紙のt1′の場所に出力される。 次に、コントローラ10−2は、T領域の副走査幅のVW
ラインをラインカウンタ10−11により計数し(S−106
−I−11)、T領域の画像信号がプリンタへ出力された
ことを検知し、伸長動作を停止させるべく、VDEC信号を
オフする(S−106−I−12)。 これで、コントローラ10−2は、圧縮画像信号の伸長
出力を終了したので、リーダ10−1からの画像がすべて
プリンタ10−3に出力されるのを待つ(S−106−I−1
3)。リーダのPVSYNCがオフされたことを検出したら、
プリンタ10−3へのVSYNC(PVSYNC)をオフし、プリン
タ10−3への一枚の画像出力を終了し(S−106−I−1
4)、設定枚数のコピーが終了したか否かをチェックす
るために、既に説明した第31図(S−106−C−6)に
進む。 この様に、RMUは、前述の4つのモード指定に応じて
動作するものである。 尚、本実施例では画像を圧縮して記憶する構成を説明
したが、圧縮せずにそのまま記憶する構成でもよいし、
またHM等の他の符号化による圧縮を行ってもよいことは
言う迄もない。また、画像信号も3値、2値以外でもよ
い。 以上説明した様に、本発明によると、入力された多値
画像表現用の画像信号の配列をディザパターンの周期性
に基づいてディザパターンの同一位置に対応する画像信
号が連続するように並び替え処理する前処理手段と、入
力された画像信号が多値画像表現用である場合、前処理
手段を選択する選択手段とを設け、前処理手段により並
び替え処理された多値画像表現用の画像信号を、2値画
像表現用の画像信号の圧縮符号化に用いる圧縮手段によ
って圧縮処理し、圧縮処理された多値画像表現用の画像
信号を、多値画像表現用の画像信号であることを示す識
別情報とともに、記憶手段に記憶するので、これによ
り、入力された画像信号を、それぞれ2値画像表現用及
び多値画像表現用のいずれであっても、夫々に専用の圧
縮手段を備えることなしに、共通の圧縮手段を用いて圧
縮効率良く圧縮符号化することができ、従って、2値画
像表現用及び多値画像表現用の画像信号の両方を小容量
のメモリを用いて、それらを識別可能に効率良く記憶可
能とすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を適用した画像処理システムの構成例を
示す図、第2図はリーダによる画像読取り動作を説明す
る図、第3図はリーダの概略回路構成を示すブロック
図、第4図はプリンタの概略構成を示す図、第5図はプ
リンタの概略回路構成を示すブロック図、第6図はビデ
オインターフェースの内容を示す図、第7図は画像信号
の伝送方式を示す図、第8図はビデオインターフェース
の各種信号を示す図、第9図は符号化動作の説明図、第
10図はRMUの詳細な構成を示すブロック図、第11図はデ
ィザカウンタの構成図、第12図は主走査カウンタデコー
ダの構成図、第13図は原稿画像のトリミング状態を示す
図、第14図は画像信号の圧縮動作を示すタイミングチャ
ート図、第15図はメモリの記憶状態を示す図、第16図は
ディザ圧縮の説明図、第17図は画像信号の伸長動作を示
すタイミングチャート図、第18図は伸長エラー時の動作
を示すタイミングチャート図、第19図は主走査方向に関
わるトリミング動作を示す図、第20図は副走査方向に関
わるトリミング動作を示す図、第21図(a),(b)は
主走査方向に関する画像の移動動作を示す図、第22図
(a),(b),(c)は副走査方向に関する画像の移
動動作を示す図、第23図はコマンドのシリアル通信の手
順を示すフローチャート図、第24図はステータスのシリ
アル通信の手順を示すフローチャート図、第25図はコピ
ー動作以前の通信手順を示すフローチャート図、第26図
はリーダの動作を示すフローチャート図、第27図はプリ
ンタの動作を示すフローチャート図、第28図はメモリ領
域の状態を示す図、第29図〜第36図はRMUの動作手順を
示すフローチャート図であり、1−1はリーダ、1−2
はRMU、1−3はプリンタ、10−2はコントローラ、10
−4は圧縮回路、10−5は圧縮画像メモリ、10−6は伸
張回路、10−15はダブルバッファメモリ、10−23はビデ
オセレクタ、10−8はメモリアドレスカウンタである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.2値画像表現用の画像信号又はディザ法による多値
    画像表現用の画像信号を入力する入力手段と、 前記入力手段から入力された2値画像表現用の画像信号
    を圧縮符号化する圧縮手段と、 前記圧縮手段により圧縮符号化された2値画像表現用の
    画像信号を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段から読出された圧縮符号化されている画像
    信号を伸長する伸長手段とを有する画像処理システムで
    あって、更に、 前記入力手段から入力された多値画像表現用の画像信号
    の配列をディザパターンの周期性に基づいてディザパタ
    ーンの同一位置に対応する画像信号が連続するように並
    び替え処理する前処理手段と、 前記入力手段から入力された画像信号が多値画像表現用
    である場合、前記前処理手段を選択する選択手段とを有
    し、 前記前処理手段により並び替え処理された多値画像表現
    用の画像信号を前記圧縮手段によって圧縮処理し、圧縮
    処理された多値画像表現用の画像信号を、多値画像表現
    用の画像信号であることを示す識別情報とともに、前記
    記憶手段に記憶することを特徴とする画像処理システ
    ム。
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